熊野新聞記事アーカイブ
熊野新聞社 The Kumano Shimbun
〒647-0045 和歌山県新宮市井の沢3-6
営業部 TEL 0735-22-8080 FAX 0735-23-2246
記者室 TEL 0735-22-8325 FAX 0735-28-1125

補助事業などを話し合った=19日、新宮市役所別館
新宮―白浜間に補助
子ども団体の列車移動
条件合致なら無料

 紀勢本線活性化促進協議会新宮白浜区間部会の会合が19日、新宮市役所別館であった。20人が出席。主に同区間沿線の子どもの列車での団体移動に際し、同区間内の料金の一部を補助することを決めた。条件によっては実質無料となる。5月1日からの実施を目指す。

 同協議会は、紀勢本線の活性化を目的に、県内24市町村で組織。その新宮白浜区間部会は、同区間の厳しい収支状況を受け設置した。白浜町以南の8市町村と県、JR西日本和歌山支社、和歌山大学で組織している。補助事業は行政とJR西より負担金を集めて行う。

 補助の正式名称は「校外学習等支援事業」。同区間の沿線自治体と古座川町、北山村にある幼保小中高の子どもと引率者で構成する8人以上の団体が対象となる。

 補助要件は、乗降に同区間内の駅が含まれていること。校外学習などで列車移動する際、同区間内の運賃および特急料金の一部を補助する。

 具体的には、同区間内で特急を利用しない場合は普通運賃の全額、利用する場合は団体割引以外の全額が補助となる。例えば新宮・東牟婁の学校の団体が列車で白浜町に移動する場合、実質無料で行けることになる。同区間外まで移動する場合は、区間外は通常料金となる。

 この他、「教育旅行誘致事業」として、教育旅行やスポーツ合宿で同区間内に来訪する団体に対し、料金の一部を補助することも決めた。これも同区間内での乗降が条件となる。

  □     □

■新宮―白浜間の現状

 同支社による新宮―白浜間の現状説明もあった。平均通過人員(輸送密度)は同社単独運営の目安の1日当たり2000人を大きく下回り、2022年は793人。20~22年の3カ年平均で、必要な費用の11・9%しか収入で補えていないなど、厳しい状況が明かされた。

(2024年4月21日付紙面より)


別窓で見る
記事一覧

関係団体から委員21人が出席=19日、那智勝浦町役場
地域 8月11日に那智湾で
世界遺産登録20周年記念
那智勝浦町花火大会
 第15回那智勝浦町花火大会の第1回実行委員会(串俊男実行委員長)が19日、同町役場で開かれた。今年も8月11日(日・祝)午後8時から約1時間、那智湾で開催することを決めた。

 町民の手作りを基本理念に、追善供養を目的とする花火大会で、昨年コロナ禍を経て4年ぶりに再開した。今年は世界遺産登録20周年記念事業としても位置付ける。

 実行委員会には南紀くろしお商工会、和歌山東漁業協同組合那智支所、那智勝浦観光機構、勝浦金融協会などから21人が出席。大会長の堀順一郎町長は「第14回大会には約2万8000人が参加し1300万円超の寄付が集まった。世界遺産登録20周年の節目の年。海外からの観光客もずいぶん増えており、今後を見据えた話し合いができれば」とあいさつした。

 花火業者の選定について、事務局から従来通り複数事業者によるプレゼンテーションを実施する提案があったが「準備に携わる漁協関係者の準備・片付けの時間短縮や負担軽減の観点から、慣れた業者へ依頼することはできないか」との意見が出た。採決の結果、賛成多数で昨年と同じ高木煙火株式会社(岐阜県)に依頼することとした。

 串実行委員長は「追善供養、納涼、そして世界遺産20周年を融合させ、町全体で満足してもらえる大会にしたい。どう花火で表現するのか、業者の感性にも期待している」と話していた。

(2024年4月21日付紙面より)

もっと見る
折たたむ
別窓で見る

屋上で説明を聞く委員=19日、紀宝町井田
防災 「地震は人ごとではない」
民児協委員が防災拠点を見学
紀宝町
 紀宝町民生委員児童委員協議会(西村喜久男会長)に所属する委員20人が19日、3月に完成した道の駅「紀宝町ウミガメ公園」防災拠点施設を見学した。

 円筒形鉄筋コンクリート造り2階建ての一時避難場所で、町が建設した防災タワー。高さ6・5㍍、床面積165平方㍍。海抜14・4㍍地点にあり、屋上(海抜20・5㍍)には地域住民や道の駅の利用者など最大200人が避難できる。

 1階に避難場所、備蓄倉庫、トイレ、湯沸室を完備、2階、屋上は避難スペースとなっている。

 町防災対策の職員が施設を案内。「南海トラフ地震で予想されているウミガメ公園付近の最大津波高は11㍍となっており、看板により高い所を目指して避難してくださいと記載しています」などと説明した。

 委員は屋上から高さを実感。整備されている倉庫など確認した。西村会長は「地震は人ごとではない。防災への意識が高まっており、施設を知る良い機会になった。今後も各所で見学会を開きたい」と話していた。

(2024年4月21日付紙面より)

もっと見る
折たたむ
別窓で見る
主な記事 *記事詳細は熊野新聞紙面をご覧下さい*
  • 学校 「ここはタケノコの里?」 宇久井小学校の5年生 (那智勝浦町)
  • 【この記事のキーワード】
    宇久井小
  • 文化 1位に小阪享志さん 写連新宮支部4月例会
  • スポーツ 濱田蓮・上野昊ペアら優勝 6県交流大会で地元勢活躍 (ソフトテニス)
  • 地域 2年ぶり、こいのぼりバルーン まなびの郷で悠々と泳ぐ (紀宝町)
  • 【この記事のキーワード】
    うどの幼稚園
  • 地域 鳴子響かせ練習に励む よさこいソーラン教室開講 (くろしお児童館)
  • 地域 楽しく作業に取り組む 蓬莱公民分館がケーキ作り教室 (新宮市)
  • 【この記事のキーワード】
    夏祭
  • 地域 新聞紙びりびり、楽しいな 「ちびっこくらぶ」始まる (新宮市)
  • 地域 健康づくりの輪を広げる 新宮市食生活改善推進協が総会
  • 地域 400㍉㍑献血に44人協力 町役場前で勝浦LC奉仕 (那智勝浦町)
  • 地域 トベラの花が咲く 那智の浜沿いで
  • 教育 入所、進級「おめでとう」 相野谷保育所で行事 (紀宝町)
  • 教育 観賞や触れ合いを楽しむ 丹鶴幼がタウンガーデンへお散歩 (新宮市)
  • 【この記事のキーワード】
    丹鶴幼稚園
  • 社会 岸本知事に早期導入を陳情 和歌山県自動車整備振興会などが (図柄入りナンバープレート)
ご購読・試読のお申し込み