串本町有田にある串本海中公園センター一帯で28日、イベント「磯観察体験:海の生きものから海岸の石まで」があり町内の小学生とその保護者13人が専門家と一緒に地元の海に親しむ機会を得た。
このイベントは南紀熊野ジオパークセンターと串本海中公園センターと町産業課が共催、環境省吉野熊野国立公園管理事務所が協力する4者連携企画。4者それぞれの立場から串本の海の特色を伝えそのイメージを持って生き物やすみかとなっている環境を観察してもらう内容を準備し、町内の小学生とその保護者へ参加を誘った。
当日は午前と午後の2回実施で、午前は親子3組7人が参加した。序盤は南紀熊野ジオパークセンターの本郷宙軌さんが参加を歓迎し、町産業課の西下真由さんがラムサール条約の概念と登録湿地「串本沿岸海域」を紹介、串本海中公園センターの森美枝さんが串本の海の特色(潮岬より東は温帯、西は熱帯の生態系が発達)と同条約が重んじるワイズユース(=賢明な利用)の発想を解説。同事務所の楊木萌さんが吉野熊野国立公園指定90周年のアピールと海域公園を将来に残すために必要なこと(特にプラスチックごみ削減の意識喚起)を呼びかけ、本郷さんが串本の海は火成岩で浸食されにくい潮岬があるから東と西で海の生態系が異なる(潮岬が西側に温かい黒潮のよどみをもたらしている)ことを伝えるなどした。
中盤以降は串本ダイビングパーク前の磯場(錆浦海岸)で観察会を実施。森さんが講師となり、参加した小学生が気になった生き物10種余りを解説した。生き物が好きでたくさん出合えそうだと感じて参加したという小森千鶴さん(4年)は「ナマコに触ったら思った以上にヌメヌメしていて、青い魚(=ソラスズメダイ)がすごく早く泳ぐのもびっくりした。私が住んでいる潮岬があるからこの環境があるというところが勉強になった」と感想を語った。
参加者には特典として串本海中公園センターの水族館と海中展望塔の入場券をプレゼント。イベント参加で高まった興味の延長でさっそく利用し、自由観察するなどした。
(2026年7月31日付紙面より)
もっと見る
折たたむ
別窓で見る