熊野速玉大社(上野顯宮司)の境内にある
新宮神社の
例祭「さくら祭り」が3日、営まれた。役員や氏子など約40人が参列。サクラの枝を玉串として神前にささげ、春の訪れを祝った。
新宮神社は1907(明治40)年、神社合祀(ごうし)令により、新宮町内にあった18社18柱の
祭神を大社境内の金刀比羅(ことひら)宮に合祀したのが始まり。中でも最も位の高い渡御前社(わたりごぜんしゃ)の
主祭神・神武天皇の
例祭に合わせて、毎年4月3日にさくら祭りが営まれている。
式典では、上野宮司が祝詞をささげ、巫女(みこ)が「浦安の舞」を舞った。参列者は順次、玉串を供えて祈った。新宮市蓬莱の畑地泰明さん(80)は「毎年参列している。今日は境内にサクラも咲き、素晴らしい天気でよかった。健康を祈った。もう80歳になるので、健康が一番」と話していた。
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■渡御前社でも例祭
新宮神社と同じく神武天皇を祭る、新宮市新宮の渡御前社(通称・神武社)でも
例祭があった。境内はサクラが七分咲き程度だった。神武社保存会(田花操会長)の役員や地域住民など約50人が参列。平和や平穏などを願った。
熊野速玉大社の末社である渡御前社は、神武天皇が八咫烏(やたがらす)に導かれ、熊野から大和へ入った時の頓宮跡という伝説がある。先述した
神社合祀令で
熊野速玉大社内に合祀され、
社殿はなくなっていたが、71(昭和46)年に再建された。
例祭は神武天皇の崩御日とされる4月3日に、毎年営まれている。
熊野速玉大社の神職が
斎主を務め、式典を行った。参列者が順次、玉串をささげた。餅まきや菓子まきもあった。
田花会長は「平和で穏やかに暮らせるのは多くの先人のおかげ。感謝の気持ちでお参りしている」などと話した。
(2025年4月4日付紙面より)