串本町潮岬にある望楼の芝で17日、イベント「本州最南端の火祭り」があった。今年は強風に見舞われることなく、日没後の芝焼きまで実施。約3500人(主催者発表)がさまざまな催しを楽しみつつ、その光景に親しむなどした。
南紀串本観光協会(島野利之会長)主催。枯れ芝に火を放って害虫の卵などを焼き払いその熱気で地下にある芝本体の芽吹きを促す管理手法「芝焼き」を日没後に見物してもらう内容をメインとして年1回、最近は1月第3土曜日を期日にして実施している。
当日は芝地の中央一帯で午後1時から各種物産・キッチンカーの販売を開始。4時30分から町商工会女性部協力による郷土食「しょらさん鍋(トビウオのつみれ汁)」500杯分の振る舞いが始まり、並行して▽正調串本節保存会▽串本町トルコ文化協会▽潮岬(みさき)節保存会―が順に舞踊を披露。5時から郷土食「芋餅」300パックの販売も始まり人波を集めた。
日没直後の5時15分から式典を挙行し、主催者を代表して島野会長が「皆さまもご存じの通り、来月25日にはロケットの打ち上げも予定され本当に楽しみ。観光協会も新たなことにどんどんチャレンジしながらお越しいただいた皆さまに楽しんでいただけるよう頑張っていきたいと思っているので今後ともご指導ご鞭撻(べんたつ)、ご協力のほどよろしくお願いします」とあいさつして来場を歓迎。来賓の田嶋勝正町長と芝山定史・町議会議長も祝辞を寄せ、祝電披露を経て餅・菓子まきをし弾みをつけた。
県立串本古座高校弓道部(岡地冴久部長)の部員12人が2組に分かれ、順に火矢射式に臨んで点火。演出花火の打ち上げを合図にして主催関係者が火を付けたたいまつを引きずって枯れ芝へ炎を移し、じわじわと燃え広がるにつれて芝地は広く朱色の光で染まった。
今年も芝地の東側で実施とし、外周に規制線を張りその外側から見物してもらう形とした。関係者の一部は安全が確保できる範囲で規制線沿いへ炎を移し、その熱気を極力間近に感じてもらう工夫も。芝焼きをした時間帯は微風で、若干時間がかかったが1時間弱で予定した範囲への火入れを終了し流れ解散となった。
今年はこのイベントと連動して第1回本州最南端のティラノサウルスレースを正午~午後3時に実施。56頭が部門別に競い合うなどして盛り上がりを見せた。
(2026年1月20日付紙面より)
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