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国史跡に追加指定となった大手の石垣=20日、新宮城跡
ケーブルカーの復活は
上田勝之市長が構想
新宮城跡の活用で一案

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耐震改修
耐震診断
 上田勝之市長が記者と意見を交わす「記者懇談会」が20日、新宮市役所であった。新宮城跡(丹鶴城公園)に関して「ケーブルカーを復活させたい」「(所有者の理解が得られれば)旧・正明保育園の用地も含めた史跡範囲の拡大をしたい」などの構想を語った。

 市長就任からおよそ半年が経過し、今後の市政運営について、決定事項ではないが考え方を示したいと初開催した。新宮城跡のほか、三輪崎区からの要望、JR新宮駅の周辺整備などにも言及した。

 新宮城跡については、国史跡の追加指定となった大手の公有地化計画を説明し「本来の登城口を復活させたい」と話した。文化庁や観光庁との意見交換の中で、最近は保全に加え活用の重要性が語られているとし「活用で突破口を開きたい。有識者の委員会を組織したい」などと伝えた。

 城関係の専門家は再建整備に否定的で、むしろ石垣の現状保存を重要視していることを紹介。約2億4000万円あるが使われてこなかった関連基金について「(活用に)使えるものは使っていく」と話した。

 三輪崎区から要望のあった会館や津波避難タワー整備について「まず今年、会館の耐震診断を行い、結果により耐震改修か建て替えかで屋上避難施設を造りたい。不足するようならタワーも考えたい」とした。

 新宮駅の周辺整備について、きのくに線の白浜―新宮間の赤字も念頭に「まずは駅に人が集まる施策を考えたい」とし、駅前のマルシェやコンサートへの関心を示した。

 王子町の津波対策として「盛り土工法での新宮道路建設を(今後も)国交省に要望していきたい」と語った。観光面では「新宮市は歴史の知的財産は(周辺地域で)一番豊富かと。独自色を出したい」とした。

 4月に新設したデジタル推進課と空き家対策室も説明した。懇談会は今後も月1回程度行いたいと述べた。

(2026年5月21日付紙面より)


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トピックス水槽で展示飼育しているアオリイカの卵=18日、串本海中公園センター水族館
地域 6月初旬にふ化見込み
アオリイカの卵を展示
串本海中公園
 串本町有田にある串本海中公園センター水族館(森美枝館長)のトピックス水槽で、アオリイカの卵の展示飼育が行われている。

 この水槽は、串本の海の旬の話題を期間限定で紹介する運用をしていて、アオリイカの卵の展示は24年度に始まり今回で3回目となる。串本沖では晩春~初夏が産卵シーズンで沿岸の藻場に白いエンドウ豆のような房状の卵を産み付ける。最近は藻場が少なくなっているため、地元のダイビング事業者が利用客に好評の光景の確保、併せてアオリイカの繁殖支援として天然木の枝葉を組み上げて作った産卵床を設置している。

 展示しているのは、紀伊大島沖の産卵床管理者から譲り受けた卵で、12日から展示飼育を始めた。まだ白い卵と発生が進んで透け始めた卵があり、比較的進んでいる卵の一部を水槽の左上に産卵ケースを設けて観察しやすくしている。18日現在、いずれの卵も中で幼体が動く様子はまだ観察できず。担当する松永康大さんによると、順調に発生が進めば6月初旬にふ化が始まる見込みで、そのタイミングで触腕も含めて全長1㌢ほどの大きさの稚イカを観察できる。その直前にはふ化しようと卵の中で動き回る様子も見られるという。

 展示はふ化が終了するまで(6月中旬ごろまで)実施。生き物の状態により展示内容を変更する場合がある点はあらかじめ了承してほしいとしている。館内実施のため、観察する場合は入館料が必要。問い合わせは株式会社串本海中公園センター(電話0735・62・1122)まで。

(2026年5月21日付紙面より)

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防災講話する相野谷診療所長の森本真之助医師=17日、紀宝町の鮒田構造改善センター「弁慶」
地域 みんなで考える地域づくりを
鮒田地区の生活防災で講話
紀宝町
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 紀宝町の鮒田地区自主防災(東口高士会長)は17日、鮒田構造改善センター「弁慶」で毎月恒例の生活防災を実施。相野谷診療所長の森本真之助医師が、自動体外式除細動器(AED)の使用法を紹介し「みんなで柔軟に考える地域づくりが大切」と呼びかけた。

 「自分たちで考え、楽しい防災」を大切にする鮒田地区では、毎月1回の生活防災に取り組んでいる。災害時に備える「3分の1の準備」として、防災散歩や水場確認、防災料理、空き畑の活用、高台清掃、流木撤去・活用などを住民主体で進めている。

 今回は約40人が参加。防災講話で森本医師は「災害時は想定したことがうまくいかない。それが危機」と強調。「災害をイメージするとけがも想像できる」とした上で「南海トラフ地震の想定は震度6強から7といわれ、立っていられない。冷蔵庫、レンジ、机などが一気に横に飛んでくる。飛んできた物でけがをする」と話した。

 地震発生後、鮒田地区の高台に避難することを前提に「おそらく血を流している人がいる。地域で安否確認して、けがの有無を確認してほしい。まずは頭を打っていないか確認が必要。頭を打った人が嘔吐した場合などが命に関わるため、救護所に連れて来てください。避難者の情報共有と見守りが大切」とした。

 災害時は携帯電話がつながらず、救急車を呼べない可能性があるとし「けが人を診てもらうまでの間、自分たちに何ができるか考えないといけない。相談できるかどうかで皆さんの行動が変わる」と伝えた。応急処置で必要なガーゼや包帯の使用方法を今後教えるとした。

 参加者からは倒壊家屋からの救出法などの質問があった。「避難所で食欲がなくても食べた方がいいの?」との質問に「災害時は気持ちが病む。元気になるためにみんなで食べようとすることが大事」と話した。

(2026年5月21日付紙面より)

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