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献穀米を手にする大江清一さん=28日、那智勝浦町中里
地域を代表して陛下に拝謁
新嘗祭献穀者に大江清一さん

 那智勝浦町中里で農業を営む大江清一さん(78)がこのほど、毎年11月23日に皇居にて執り行われる「新嘗祭(にいなめさい)」で、国家安泰や五穀豊穣(ほうじょう)を祈って神々に供えるお米「献穀米」を献上する「献穀者」に選出された。22日には地域を代表して皇居を訪問し、「新嘗祭献穀者御会釈」にて天皇陛下に拝謁(はいえつ)の栄を賜った。

 献穀者は毎年、各都道府県で代表の生産者を選出している。和歌山県では県内七つの振興局管内で順番に生産者を選出しており、本年度は東牟婁振興局の管区内で行った。

 大江さんは1947年12月生まれ。37年間新宮市役所で勤務した後、2010年、太田地区で実家の稲作を引き継いだ。

 米作りの傍ら「太田地おこし会」(太田幸助会長)や「太田Uターン協議会」(仲地雅壽会長)らと、荒れた休耕田やセイタカアワダチソウなどの対策、Uターン就職などによる地域活性化への取り組みなどを行っている。

 紀伊半島大水害からの復興をきっかけに有志で立ち上げた「太田の郷」の運営や、「湯川・田原間道路建設促進協議会」の会長も務めている。

 選出には「全く予想していなかった。『自分でええんかな』とも思ったが、これは自分ではなく、太田地区が長年行ってきたさまざまな取り組みと、関わっている人たち全員が選ばれたと思い、お受けした」と語り、あくまで「地域全体の誉れ」と強調した。

 献上した太田産コシヒカリは地域のブランド米として「太田のちから」と名付けられている。「ちから」の部分は「にんべんに水と土」と書く辞書にない漢字で、稲作りとは人が協力し、水と土の世話をして初めてできるという、太田の人たちの取り組みを表しているそうだ。

 拝謁した陛下については「テレビなどで拝見する以上に気さくな人柄が伝わった。代表の鳥取県の献穀者とは先頃訪問された愛子さまの話題で談笑するなど、柔和な表情をされていた」と振り返り、拝謁後は新嘗祭を執り行う新嘉殿(しんかでん)を見学するなど、貴重な経験もした。

 「現在農業を取り巻く状況は大変厳しいものがあるが、会社勤めから農業に転業した人や、イチゴの栽培など、新たな人が頑張っている。このような栄誉にあずかった自分も、健康が続く限り農業と地域活動で太田の活性化に貢献したい」とさらなる意欲を見せていた。

(2026年10月30日付紙面より)


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中高生へ物品を配って薬物乱用防止への関心を促す啓発員=28日、串本町串本
地域 薬物乱用防止の関心促す
串本古座高前で街頭啓発
新宮保健所串本支所
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串本古座高
串本中
 串本町串本にある県立串本古座高校前で28日、県麻薬・覚醒剤・大麻乱用防止運動の街頭啓発が展開された。

 この運動は、県・県薬物乱用対策推進本部・県薬物乱用防止指導員協議会が10~11月を運動期間として設定し主唱。県内各保健所と県庁薬務課がそれぞれに管内の街頭やイベント会場での活動を計画していて、この啓発は新宮保健所串本支所管内における活動となっている。

 同支所によると、この啓発は同校と同町立串本中学校、県薬物乱用防止指導員串本地区協議会、串本青少年センター、串本町や古座川町とそれぞれの教育委員会、新宮警察署串本分庁舎、そして同支所の連携で実施。それら関係者が啓発員として参加し、登校する中高生にあいさつし物品を手渡して運動の趣旨への関心を促した。

 薬物乱用が依然として後を絶たない中、インターネット経由で大麻に関する誤った情報が広まり密売を持ちかけるような投稿も多い状況。昨年は大麻事犯の検挙人数が過去最多の7000人超に達し、その7割以上が30歳未満の若年層という特徴もありその年齢層を薬物乱用から守るため同支所管内では本年度も地元の中高生と接し、薬物乱用をしないことへの関心を促すことにしたという。

 同協議会の会長であり薬剤師でもある畑美恵さんは「薬物は絶対駄目、ということが伝わればと思って啓発に参加しました。若者の未来のため薬物の乱用には手を出さないのが一番だと思いますし、オーバードーズも含めて(乱用の)怖さを知ってもらえたら」と啓発に込める思いを語った。

(2026年10月30日付紙面より)

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ステージの照明に照らされて幻想的な光を放つランタン=24日、那智勝浦町のブルービーチ那智
地域 夜空に舞うLEDランタン
JC和歌山ブロック大会
 日本青年会議所(JC)近畿地区和歌山ブロック協議会(澤田淳会長)による第56回同ブロック大会新宮大会記念事業「NEW RISE~SHINGU CONNECT 2026~」が24日、那智勝浦町のブルービーチ那智で開かれた。町内外からの多くの来場者が、メインイベントの夜空に舞う「LEDランタンフェスティバル」や会場内のさまざまな企画を楽しんだ。

 会場ではマグロ解体ショーと刺し身の無料配布、キッチンカーなどのグルメ、バブルマンのシャボン玉ショーや自衛隊和歌山地方協力本部による車両展示、非常食体験といったイベントを繰り広げた。

 災害時の家族の行動ルールをまとめた「家族継続計画シート」を作成する防災体験ブース、マイボトル作りを通じ環境を考えるカーボンニュートラル推進ブース、「全国政策甲子園」に出場した近畿大学附属新宮高校生の発表やJCメンバーとの対談もあった。

 最後は夜空を彩るLEDランタンフェスティバルで締めくくった。参加者の作ったビニール袋のランタンにガスを詰め、中でLEDのライトを点灯。イベントステージに集まった約200個のランタンと大量のシャボン玉が、ステージの照明とともに夜空を照らした。

 主管した新宮青年会議所の中納拓海理事長は「今回のテーマは『郷土の宝と次世代を繋ぐ、絆の連鎖』ということで、人と人、地域と地域、現在と未来をつなぐことを目指し、参加者の思いを一つにしようという思いでランタン点灯を行った。地元を愛する人間として、多くの人が自発的に地域の魅力を発信したくなる環境を整え、地元に定住し、活躍する人を今後も増やしていきたい」と語った。

(2026年10月30日付紙面より)

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ストーリーブック電子版の二次元コード
希少疾患の「診断ラグ」に焦点
ストーリーブック刊行
 アレクシオンファーマ合同会社は、希少疾患患者が診断に至るまでの長い期間を指す「診断ラグ」をテーマにしたストーリーブック「Stories of Silent Days」を刊行した。
 同書では、患者や家族、患者会代表、研究者、医療従事者、ジャーナリストら10人が登場。写真とインタビューを通じて、診断がつくまでの経験や思い、早期診断の重要性などを伝えている。
 同社によると、希少疾患患者が診断に至るまでの期間は平均3.4年で、約6割が誤診を経験しているという。こうした現状への理解を広げ、早期診断の重要性を啓発することが狙いだ。
 制作背景や出演者の思いを紹介するメイキング動画も公式YouTubeチャンネルで公開している。また、医学部、医科大学、看護学校の図書館などへの寄贈先を募集している。
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