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神門の大絵馬について説明する九鬼家隆宮司=27日、熊野本宮大社
「丸く笑顔の一年に」
来年の干支の大絵馬完成
熊野本宮大社
 熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で27日、神門に掲げる来年の干支(えと)「丁未(ひのとひつじ)」の大絵馬が完成した。九鬼宮司(70)の手による、丸い鈴に見立てた2匹の笑顔のヒツジが描かれている。「蘇(よみがえ)り熊野詣」の文字などを書き加えて仕上げた。

 同大社では毎年、神門と南紀白浜空港の大絵馬、JR新宮・紀伊田辺・周参見・白浜駅、南方熊楠記念館の絵馬を手がけている。神門の大絵馬は最大部で縦が約1・2㍍、横が約2・3㍍。JR新宮駅の絵馬は縦が約1㍍、横が約1・6㍍となっている。この日で全てが完成した。

 九鬼宮司は大絵馬のヒツジについて「人生には良い事も悪い事もある。それらが丸く収まるように、笑顔を忘れない一年であってほしい、実り多い一年であってほしいとの願いを込めた」と説明。「蘇り熊野詣」ついては「今は国内だけでなく、外国の人も多い。参詣者の方が誰でも分かりやすい表現とした」と語った。

 2匹のヒツジは明確な年代や性別のイメージはないという。「夫婦でも親子でも友人同士でも、見る人が好きに受け取ってもらえれば」と話す。同大社の春の例大祭「本宮祭」にちなみサクラの花もあしらった。困難にめげず最後は丸く収まるようにと「七転八起」の文字も記した。

 南紀白浜空港の大絵馬やJR各駅の絵馬にも同様に丸い2匹のヒツジを描いたほか、「安穏無事」や「安全」の文字を書き添えた。旅行で利用する場所であるため、道中の無事を祈る言葉とした。背景は▽平和▽樹木▽夕日▽海―などをイメージし、それぞれ別色とした。

 なお神門の大絵馬は、12月1日(火)に大しめ縄と同時のかけ替えを予定している。

(2026年10月29日付紙面より)



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所要時間を確かめるため演目を舞わす古座青年会の会員ら=26日、古座青年会館
地域 時間に収まる内容詰める
民俗芸能大会出演に向け
古座獅子舞保存会
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 串本町の古座獅子舞保存会が26日、古座青年会館で第68回近畿・東海・北陸ブロック民俗芸能大会(三重大会)出演に向けた準備を始めた。コロナ禍以降初の遠征で、稽古期間を5日間とし持ち時間に収まる内容を詰めて仕上げるという。

 この大会は、ブロック内12府県(富山・石川・福井・岐阜・愛知・三重・滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山)で伝承されている民俗芸能を披露、鑑賞する機会。会場は12府県で持ち回っていて、担当する府県の教育委員会と連携して大会実行委員会を立ち上げる形で年1回開かれている。

 民俗芸能の鑑賞を通じて伝統文化への理解と認識を深めることが実施の目的で、今回は三重県が会場を担当し柿安シティホール(桑名市民会館)で11月1日(日)午後0時30分~午後5時ごろ(予定)に開く。入場無料、申し込み不要。桑名の伊勢大神楽(いせだいかぐら)や御頭神事のユネスコ無形文化遺産登録を目指す機運を帯びていて、それらを含めて各地の獅子舞など8団体が持ち時間20~30分で順次出演する。

 その4番手に組み込まれているのが古座獅子舞。その保存会名は国指定重要無形民俗文化財保存団体として掲げていて、内実は古座青年会(和泉大介会長)がそのOB会の古座獅子会(平井治司会長)から厳格に指導を受けつつ、18世紀前半に伝わった太神楽系の獅子舞から派生した古座流獅子の原点となる技術を保っている。

 今年もおおむね7月に地区回りの奉仕を伴う河内(こうち)神社例大祭に向け長期稽古、9月に奉納が主体の古座神社例大祭に向けた短期稽古を実施。練度はいまだ高い状態にあると判断し、準備期間を5日間とし最大30分を満たすためにどこを削り、何を見せるかを詰めて内容を仕上げていくという。想定する演目は物語的流れでつながる神明賛、花がかり~うかれ、天狗(てんぐ)の三つ。今月26日は一部を省略した状態で各演目を舞わして所要時間を計り、今後の詰め作業の目安を得るなどした。

 和泉会長(49)は「久しぶりの遠征だとみんなが出演を楽しみにしている。その思いを最後まで貫けるよう、しっかりと内容を仕上げて臨みたい」と意気込んでいる。

(2026年10月29日付紙面より)

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有事のLPガス早期供給に備えた総合防災訓練=27日、新宮市清水元
地域 水害、地震、火災など想定し
南紀プロパンガスが総合防災訓練
新宮市
 南紀プロパンガス株式会社(市川浩一郎代表取締役)は27日、新宮市清水元の本社・充填(じゅうてん)所で総合防災訓練を実施した。水害、停電、地震、津波、火災の発生から復旧までを想定し、参加した18人が対策を確認。有事のLPガス早期供給に備えた。

 同社は2012年度に経済産業省から、大規模災害の発生時にいち早く被災地域でLPガスを供給できる体制を構築する国家事業「中核充填所」の指定を受けている。災害で電気や通信が途絶えた場合でも、LPガスを燃料に自家発電を行うことで、充填設備を含めた社内の全電力を賄える。液化石油ガス(LPG)車のトラックも所有。

 訓練は毎年実施し、今回で55回目。はじめに市川代表があいさつ。「本日の訓練は、単に決められた手順を確認するためだけではない。実際の災害では、想定通りに進まないことが必ず起こります。連絡がつかない、道路が通れない、必要な人員や資機材が集まらないなどの状況も意識しながら臨んでいただきたい。緊張感を持ちながらも安全を最優先に訓練に取り組んでください」と伝えた。

 地震対策では、事務所設置の緊急地震速報高度受信端末が地震速報を受信したとし、瞬時に全施設を停止した。津波発生を想定して全員がライフジャケットを装着して、100㍍ほど離れた防災センター屋上まで避難した。

 火災発生に対し、貯槽への放水、自衛消防班による放水訓練を実施。市消防署に通報した。

 訓練後、新宮市消防署の大西聡署長は「連携の取れた訓練だった。災害は構えている時に発生するとは限らない。油断した時、少人数の時に起こるかもしれない。短時間でできる小規模な訓練も定期的に行ってください」と講評。「有事の際は一人一人が判断し、迅速・適切に行動できるかがかぎになる。有事の際は自分の身は自分で守ることが一番大切」と伝えた。

(2026年10月29日付紙面より)

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