串本ライオンズクラブ(串本LC)が6月29日、串本町古座にある国民健康保険(国保)古座川病院跡地で第8回自動二輪車安全運転講習会を開き愛好者34人がもしものときの危険回避を見据えて向上に励んだ。
この講習会は、自己の運転技能を再確認し安全運転に必要な知識や技能の向上を図ることを目的とし年1回の頻度で計画し口コミで会員を含む愛好者へ参加を呼びかけている。2024―25年度は昨年12月に開く予定だったが、カイロスロケットの打ち上げに譲って今年3月に延期。天候不良で再延期となり、この日開く形となった。
講師は県警察本部交通部交通機動隊(白バイ隊員)の2人が担当し、当日は新宮警察署交通課と串本分庁舎、那智勝浦自動車教習所の各職員が指導の様子を後見した。実施に当たり串本LCの大江規彦会長が「この機会に日頃の運転を少しでも磨いていただき、事故を避けられるような技術をつけていただければと思う。皆さんがバイク人生を事故のないよう過ごせることを祈る」、谷英人・串本分庁舎長が「私自身、二輪は爽快感があって楽しい反面、すごく危険だなという気持ちもある。今日は交通機動隊の白バイ隊員が指導に来ているので、普段疑問に思うことを聞いていただき普段の経験として生かして交通安全に努めていただければ」とあいさつして参加を歓迎。参加者は最低限の運行前安全点検としてブレーキ・タイヤ・灯火類・燃料(合言葉は「ブタと燃料」)の要点を教わり、その後は初級者と上級者(毎日乗っている人を含む)に分かれ、同隊による安全指導の下で公道では練習し難いスラローム走行と急旋回走行を繰り返して愛車の挙動や自身の技術の限界がどのあたりにあるかを実感し、それを超えない運転の在り方を考えるなどした。
今回は異例の夏実施となり、挑戦する走行を最小限に抑えて十分に水分補給などの休憩を取る流れで進めた。
(2025年7月2日付紙面より)
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