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開校した新宮高校の校旗を掲げる下村史郎校長(左)=7日、新宮市の和歌山県立新宮高校 
新時代にふさわしい学びを
「新宮高校」開校記念式典


 和歌山県立新宮高校、新翔高校が4月をもって統合、新たに「県立新宮高校」として開校した。7日には新宮高校新宮校舎で開校記念式典を挙行し、新時代にふさわしい学びを創造する場として新たに歩み始めた。

 県立新宮高校は1901年、第二中田辺中)学校分校として開校。03年に県立新宮中学と改名、48年には戦後の学制改革により新宮工業学校新宮高等女学校と統合、現在の母体が発足した。

 63年、生徒数の急増で新宮高校商業科が独立、新翔高校の前身、新宮商業高校が開校した。以後60年以上にわたり地域の中等教育を支えてきた。

 式典では、県教育委員会の今西宏行教育長が告示。佐藤春夫の「望郷五月歌」を引用し「詩にある色彩豊かな風土はこの学びやの象徴。この地が育んだ歴史や文化、人々の営みを学んでください」と祝いの言葉を述べ、旧新宮高校から引き続き校長を務める下村史郎校長に校旗を手渡した。

 下村校長は「両校が果たしてきた大きな役割と築き上げてきた歴史や伝統を引き継ぎ、発展させ、地域に信頼され、安心して通うことのできる学校を目指してまい進します」と式辞。来賓の宮﨑泉知事が「本校は地域とともにある学校。今後の発展を祈念します」と祝いの言葉を述べた。

 「創立からの歩み」を上映し、両校が刻んできた歴史とその中で躍動する生徒の姿を紹介した。開校を記念して、新宮高校卒業生の永合幹弥さんが理事長を務める中部フィルハーモニー交響楽団と、新宮高校吹奏楽部が合同演奏し、同校音楽選択生が校歌を合唱した。今回限りのアンサンブルが奏でる音色と「黒潮はわが郷を恵み」などの歌詞が会場に響き渡った。

■第1期生初の入学式

 開校式後、全日制課程の入学式を挙行。普通科、学彩探究科、総合学科の計264人が記念の日を迎えた。

 新入生代表の玉井遥葵さん(学彩探究科)が「これまで支えてくださった方々への感謝を忘れず、夢や目標に向かって悔いのない高校生活を送ることを誓います」と宣誓した。

 本年度、新宮高校には全日制、定時制と新設の通信制3課程に総計299人の第1期生が入学する。校舎は新宮高校の「新宮校舎」と新翔高校の「新翔校舎」。新宮校舎は学彩探究科と普通科の1~3年生、総合学科の1年生、新翔校舎は総合学科の2、3年生と定時制昼間部が使用する。定時制夜間部と通信制は新宮校舎となる。

(2026年4月9日付紙面より)


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県立新翔くろしお中学校の入学式=7日、和歌山県立新宮高校新翔校舎体育館
学校 夢や希望に応じた学びを
「新翔くろしお中学校」開校
新宮市
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新宮高
 新宮市佐野にある和歌山県立新宮高校の新翔校舎で7日、夜間中学「和歌山県立新翔くろしお中学校」が開校した。

 国籍を問わず学齢期を経過した人で、義務教育段階の学び直しを希望する人が、夢や希望に応じて学べる学校として設置。初年度は新宮・東牟婁地域と紀宝町から国内外合わせて20~80代の13人が入学した。

 夜間中学は▽小学校や中学校を卒業していない人▽十分な勉強ができないまま中学校を卒業した人▽日本や自分の国で義務教育を終えていない外国籍の人―などが学べる場。目指す学校の姿を「多様な個性を輝かせ 学ぶ喜び わかる楽しさいっぱいの学校」としている。

 生徒は校舎の1階を利用。授業は週5日(月~金曜日の午後6時から9時15分まで)、授業料・教科書代無料、教員免許を持っている先生が教える、全ての課程を修了すると卒業となる。夜間中学ではあるが、法律上は昼間の中学校と同じ扱いになる。

 新しく作られた校歌は「新世紀エヴァンゲリオン」主題歌「残酷な天使のテーゼ」など多数の名曲を生んだ和歌山市出身の作詞家・及川眠子さん。作曲は萩田光雄さんが担当した。歌詞には「蜜柑」「和歌の里」といった当地方を象徴する言葉が取り入れられている。

 開校・入学式は体育館で開かれた。宮﨑泉知事は「この学びやで新たな自分と出会い、未来を切り開いていかれることに期待しています」と祝辞を述べた。

 金澤亮校長は「人は過去の環境や経歴に縛られる存在ではなく、自らの意思により生き方を選ぶことができる。多様な背景を持つ一人一人に寄り添い、後押しする」と入学した13人を歓迎した。

 新入生代表の生徒は「この学校は年齢も経験もそれぞれ違いますが、学びたいという思いで集まりました。これからは、互いの文化や考えを知り、大切にしながら学んでいきたいです」と話した。

■校章

 校章は、海南市在住の笠井直幸さんが制作した。笠井さんは「月と星を背景に、くろしおの荒波の上を強く翔ぶ鳥に、夜間中学で頑張る生徒の姿を重ねた」と話した。

(2026年4月9日付紙面より)

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管内流域へ稚アユを放流する組合員=8日、串本町南平の三尾川流域
地域 管内へ稚アユを分散放流
今年1回目で400㌔を入荷
古座川漁業協同組合
 古座川漁業協同組合(大屋敏治代表理事組合長)が8日、管内流域へ稚アユを分散放流した。

 県内水面漁業協同組合連合会事業にかかる資源増強が目的。今年は天然遡上の目撃情報が良好で、昨年に続いて総放流量を1・2㌧とし2回に分けて放流して管理対象魚としているアユの資源状況を見るという。

 この日は1回目で体長10㌢前後の稚アユ400㌔を入荷。組合員5人で佐本川、三尾川、古座川、小川流域の各放流地点を巡り、稚アユを流域へ送り出した。

 同組合管内のアユ漁解禁日は6月1日(月)で、管内流域にある販売所で同組合が発行する鑑札の購入(年券1万2000円・日券4000円でいずれも消費税込み)、18歳以下は無料だがその照明を提示して鑑札の交付を受けることにより友釣りとさお釣りができる。たも網漁は7月1日(水)から可。大屋組合長は「今年は遡上の報告が多く、今日は形のいい稚アユも放流できた。ぜひ多くの皆さまに古座川へお越しいただき、友釣りを楽しんでいただければ」と今年の釣況を期待して語った。

(2026年4月9日付紙面より)

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