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投票所への入場を体験する=12日、那智勝浦町立市野々小学校
選挙や税の仕組みを学ぶ
市野々小で県政おはなし講座
那智勝浦町

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市野々小
 選挙や税の仕組みについて学ぶことをテーマにした「出張!県政おはなし講座」が12日、那智勝浦町立市野々小学校(木村享照校長)で開かれた。5、6年生6人が受講し、県と町の選挙管理委員会、和歌山税務署の職員から話を聞いて理解を深めた。

 選挙の仕組みや重要性を学び、社会参画への意識を高めてもらう取り組み。今回は税務署とのコラボとして租税教室も併せて実施された。

 選挙に関する講座では、投票することの意義や投票方法に関する話が展開された。その後、実際の選挙で使われている投票箱や記載台を使用し、児童が投票の流れを実体験した。

 社会ではたくさんの人や団体が役割を持って活動している。〝選挙〟は、いろいろなルールを作る際に話し合う代表者を決める仕組み。児童は、日本では選挙に参加できるのは18歳からで、投票は1人1票が原則だと学習した。

 投票体験では「学校に新しい施設を建設するなら」をテーマに、同校の教職員2人が演説。話を聞いた児童は、支持する方の名前を記入し、投票箱に〝清き一票〟を投じた。

 租税教室では、小学生にも身近な「消費税」など税金にもいろいろな種類があることや、救急車の利用、ごみの収集、道路整備、福祉、学校など毎日を過ごすのに欠かせないものの費用が税金で賄われていることなどが説明された。

 税金は警察や消防のように住民の安全を守る仕事のほか、国や県、市町村の仕事のためにも使われている。児童は税金が〝社会を支える会費〟として、自分たちの暮らしと密接に関わっていることを知った。

(2026年5月14日付紙面より)


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ウミガメの水族館「ふれあいパーク」を併設する紀宝町ウミガメ公園
地域 町の恵みで農家とカメ守る
ウミガメ公園が新たな挑戦
紀宝町
 紀宝町井田の道の駅「紀宝町ウミガメ公園」が、ウミガメの命を地域ぐるみで守り続けるため、新たな挑戦に乗り出す。16日(土️)からクラウドファンディングの開始を予定しており、保護活動の継続と持続可能な運営体制の構築を目指すプロジェクト「SAVETURTLE PROJECT」を始動する。地域のかんきつ資源を活用し、収益をウミガメ保護へ還元する新たな仕組みづくりを掲げる取り組みで、支援を呼びかけている。

 日本で唯一、ウミガメの水族館「ふれあいパーク」を併設する道の駅として知られる。七里御浜に上陸するウミガメの保護や海還(放流)、大学など専門機関との共同研究、来園者が直接触れ合える体験型学習を通じ、長年にわたりウミガメの保護・飼育・研究の拠点として役割を果たしてきた。

 一方で年間2000万円以上の費用が必要で、より良い飼育環境を整えながら活動を継続するには、年間3000~4000万円規模の予算確保が課題となっている。ウミガメを守り続けるためには、寄付や来園収入に頼るだけでなく、地域の力を生かした持続可能な仕組みが必要だと考えた。

 着目したのは、地域特産のかんきつだ。道の駅には地元農家が育てたミカンや甘夏などが並ぶ一方で、見た目に傷がある、人手不足で収穫しきれない、高齢化で選別が難しいといった理由から、商品価値が付かず廃棄される果実も少なくない。食べられるにもかかわらず出荷できない「もったいない宝」が地域には眠っている。

 そこで生まれたのが、廃棄されるかんきつを活用した「SAVE TURTLE ICE」。規格外かんきつをアイス商品として生まれ変わらせ、その売り上げを全てウミガメ保護に充てる。農家の収入確保とフードロス削減、そしてウミガメ保護を同時に実現する循環型の取り組みとなる。

 実現には、果実の鮮度を閉じ込める瞬間冷凍設備やアイスクリームブレンダーの導入が不可欠で、今回のクラウドファンディングで集まった資金は、その設備費の一部と保護活動費に充てられる。

 返礼品には限定グッズやウミガメとの特別体験、地元かんきつや加工品、飼育員の舞台裏を楽しめる限定オープンチャット参加権など、多彩な内容を用意する予定だ。

 駅長の岸崎康次さんは「地域のかんきつが農家の支えとなり、その恵みがウミガメの命を守る。100年先もこの海でウミガメが泳ぐ未来を地域とともにつくりたい」と話す。人口減少や農家の高齢化が進む中、地域資源を生かして未来をつなぐ挑戦が、いま動き出そうとしている。

 クラウドファンディングの取り組みは「紀宝町ウミガメ公園」で検索を。

(2026年5月14日付紙面より)

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JR三輪崎駅構内に完成した避難扉=12日、新宮市三輪崎
防災 JR三輪崎駅構内に避難扉
津波避難場所まで時間短縮
新宮市
 新宮市はJR三輪崎駅構内に、津波避難路につながる避難扉を設置した。三輪崎区が市に要望し、JR西日本の協力を得て2月5日に完成。仲西博光区長は「JRと新宮市に感謝しています。駅周辺に住む人たちが高台の津波避難場所まで2、3分で逃げられるようになった。今後、避難訓練でも活用したい」と話していた。

 避難扉は平時、鍵がかかっているが、災害発生には隣のボードを破って通ることができる。「三輪崎駅津波避難経路」の看板も取り付け、日本語と英語で使用方法を記した。ソーラーライトを設置し、夜間でも安全に避難できるよう配慮した。

 三輪崎区内では計7カ所の津波一時避難施設・場所があり、三輪崎駅近くの国道沿いでは三輪崎八幡神社(海抜32㍍)が指定されている。

 駅周辺の津波予想時間は7分とされ、八幡神社まで踏切を渡って約500㍍あり、徒歩で7分かかる。

 今回、避難扉を設置したことで、駅構内を通ることが可能となり、津波避難場所に指定されている三輪崎浄水場(海抜37・1㍍)まで5分近く短縮できることになった。

 三輪崎浄水場までの避難路は、畑や山に出入りする時に使われており、地元住民をはじめ、地区外の人にも情報を伝えるため表示板を設置した。

 避難扉の完成により、三輪崎区では新たな避難ルートを示す看板の設置を市に求めており、仲西区長は「避難扉の設置で一つの安心材料になったが、今後も津波避難タワーの整備を要望していく」としている。

(2026年5月14日付紙面より)

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