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春夫の筆塚に筆を供える新翔高校書道部の部員ら=3日、新宮市の丹鶴ホール敷地内
佐藤春夫の遺徳しのぶ
使い古し供え「筆供養」
新宮市
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新翔高
淡交会
 佐藤春夫(1892~1964年)をしのぶ「筆供養」が3日、新宮市の丹鶴ホール敷地内にある佐藤春夫筆塚前で営まれた。関係者ら約80人が参列。使い古した筆を筆塚に供え、遺徳をしのんだ。

 新宮市と公益財団法人佐藤春夫記念会の主催により、「文化の日」である11月3日に毎年開いている。式典では、春夫作詞の市歌の斉唱の後、上田勝之市長があいさつ。市歌を引き合いに「本市の伝統や文化の豊かさを実感し、身の引き締まる思いがした」と語った。移転を済ませた市立佐藤春夫記念館が先月に再開したことにも言及。「春夫の文学と業績をより広く深く発信できるようにと考えている。協力をよろしく」と呼びかけた。

 同館の楠本秀一館長もあいさつした。筆供養が今回で61回目となることを説明。再開した同館について「応接室で門弟や編集者が春夫と話す声が聞こえてくるよう」と伝えた。門弟の一人である安岡章太郎(1920~2013年)についても紹介。同館の運営や筆供養の開催への関係者の協力に感謝を述べた。当日の秋晴れの情景になぞらえ、春夫の詩である望郷五月歌(ごがつか)の一節「空青し海青し山青し」を唱えて結んだ。

 お供茶式(くちゃしき)では、茶道裏千家淡交会南紀支部の洞みなみさんがお点前を、宇戸平宗富さんが半東を担当し、お茶をたて筆塚に供えた。

 最後に筆供養を実施。県立新翔高校の書道部員、続いて参列者が順次、筆を供えて祈りをささげた。式典後は同支部による呈茶もあった。

 「筆塚」は1966(昭和41)年、新宮ライオンズクラブ(新宮LC)が旧市民会館前に建立。丹鶴ホールの完成に伴い、現在地に移設された。塚の中には春夫愛用の毛筆と万年筆が納められている。

 また新宮LCは2022(令和4)年には、新宮市歌が刻まれた「佐藤春夫筆塚石碑」を寄贈している。

(2026年11月6日付紙面より)



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会場を盛り上げるステージ出演者ら=10月31日、串本町古座
地域 地域と一体で来場集める
農福マルシェ「笑来市」
串本町
 串本町古座へ本部を置く社会福祉法人つばさ福祉会(木本忠司理事長)とその事業所「エコ工房四季」(平原正雄施設長)が10月31日、国保古座川病院跡地でミニ農福マルシェ「笑来(えこ)市」を開いて来場を集めた。

 このマルシェは障がいの有無によらず誰もが自分らしく生きていけるよう、事業所と地域で一体になってつくり上げ互いに身近となる機会として回を重ねている地域交流行事。今回も物販とステージの2企画を準備し、会場中央に休憩場所とする席を並べて当日の来場を誘った。

 物販では主催者と共に趣旨に賛同する地域の出店者に加え、同事業所が授産から生産へを合言葉にして力を入れている農福連携のつながりで和歌山セルプセンターや近畿農政局和歌山県拠点、主催者とのつながりで南紀ひまわり作業所や第二なぎの木園、串本町トルコ文化協会も参加。自衛隊や警察、わかやま農業協同組合西向支店も車両展示や農機(=乗用型芝刈り機)試乗などを実施し、楽しみを後押しした。

 ステージではエコ工房四季のメンバーや有志に加え、地域から▽HALCREW▽正調串本節保存会▽Team雅龍▽シンガー・ソングライター歩暖(ほのん)―も順次出演。来場者には受付でプログラムと一緒に抽選番号を発行。開催日が慣習・ハロウィーンの期日と重なったことから、仮装で来場した子どもには菓子をプレゼントして会場を盛り上げてくれたことに感謝した。終盤では発行した番号による抽選会や餅まきも実施。当日は爽やかな秋晴れに恵まれ、近隣でも複数のイベントが開かれる中でも570番台まで抽選番号を発行することができたという。木本理事長はこの取り組みの趣旨が大きく広がることただ一点を願い、職員と横一線で当日の会場運営に努めていた。

(2026年11月6日付紙面より)

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紀伊山地で見られる植物をパネルで紹介=5日、新宮市の丹鶴ホール
地域 紀伊山地の植物群を紹介
新宮市でパネル展始まる
 熊野学パネル展「花の正倉院~紀伊山地は植物の宝庫~」が5日、新宮市の丹鶴ホール2階で始まった。15日(日)まで、9日(月)は休館。紀伊山地で見られるさまざまな植物が写真と解説パネルで紹介されている。

 熊野学研究委員会(中瀬古友夫委員長)の主催。山が多い紀伊山地は人間環境の影響を受けにくく希少な草花や樹木が多いことを、宝物が多く収蔵されている奈良の正倉院に例えタイトルとした。

 14日(土)には同委員会自然部会の瀧野秀二委員によるギャラリートークも予定している。時間は午前10時30分から11時と、午後1時30分から2時の2回。

 参加費は無料だが事前の申し込みが必要。定員は先着20人。申し込みと問い合わせは、新宮市教育委員会文化振興課文化財係(電話0735・23・3368)まで。

(2026年11月6日付紙面より)

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