国の重要無形民俗文化財に指定されている
熊野那智大社例大祭「那智の
扇祭り(
火祭)」を14日(火)に控え、同大社の神職らが9日、日本一の落差133㍍を誇る那智の滝の銚子口で「御瀧注連縄(しめなわ)張替式」を斎行。白装束と烏帽子(えぼし)、わら草履姿の神職らが腰に命綱を締め、緊張を持って作業に当たった。
那智の滝は、熊野信仰の中心地である那智山の象徴で、同大社の別宮・飛瀧(ひろう)神社のご神体。大しめ縄の張り替えは
例大祭前と年末の年2回行われている。
大社拝殿で
奉告祭を営んだ後、神職らはサラシ布製長さ約26㍍、重さ約4㌔のしめ縄を担ぎ、緑深き神域へ。約2㌔の山道を登り、滝の裏側に到着。川に入る前に祈とうし、銚子口の流水につかりながら古いしめ縄を外し、長さ3㍍の布垂れ4本を等間隔に付けた新しい大しめ縄に張り替えた。
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■祭りの機運高める
毎年7月14日に行われる「那智の
扇祭り」は、
社殿に祭られている十二柱の熊野権現が、かつて祭られていた那智の滝に里帰りする
神事。滝前の参道を大たいまつの火で清めることから「那智の
火祭」として長年親しまれてきたが、2015年に「那智の
扇祭り」として国の重要無形民俗文化財に指定された。
大門坂駐車場の入り口には町が高さ6・5㍍の大のぼりを設置。那智勝浦新宮道路の那智勝浦インターチェンジ(IC)出口には横断幕も掲げられ、祭りに向けて機運を高めている。
(2026年7月10日付紙面より)