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JR紀勢線の活性化へ関係機関が意見交換した=8日、那智勝浦町体育文化会館
紀勢線の未来の在り方は
AIロボット駅長導入を提案
関係機関が会合

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 「紀勢線の今後を考える協議会」(北尾浩士会長)は8日、那智勝浦町体育文化会館で例会を開き、JR紀勢線の乗客増加に向けた方策を共有し、活性化への思いを一つにした。

 紀勢線は、紀伊半島沿岸の和歌山県和歌山市~三重県亀山市間の約384㌔を走行する鉄道で、正式名称は「紀勢本線」。そのうち新宮市~和歌山市までの区間が、当地方の呼び方にちなんで「きのくに線」と呼ばれる。

 人口減少や少子高齢化に係る利用者の減少だけでなく、駅員不足・無人駅の増加、観光情報の発信不足、インバウンド(訪日客)対応、災害時の対応など、紀勢線が抱えている課題はさまざま。そこで同会は将来的な取り組みの一案として、駅を地域の交流拠点として再生する「AIロボット駅長導入プロジェクト」を提案。AI(人工知能)を活用したロボットを駅長として配置することで、駅の案内や観光・防災・地域の情報発信、多言語対応など幅広く対応できる。

 「駅から地域を元気にする」をコンセプトに、ロボット駅長が24時間365日サポート。たくさんの役割を担えることで、国内外問わない利用客への対応、人員不足の解消などに効果的だと見込む。そして将来的には「MaaS」(旅行者や地域住民に最適な移動方法を提案するサービス)との連携、学校教育との連携など、駅を中心として地域活性化を展開。「AIロボット駅長は、人に代わる存在ではなく、人を支える存在。駅は列車に乗るだけの場所ではなく、いろいろな使い方ができる場所」だとアピールしていきたいと見据える。

 北尾会長は「オール和歌山で、いろいろな意見・アイデアをもらってやっていきたい」と紀勢線の活性化へ意欲を見せた。

 例会後、JR西日本和歌山支社の磯川健太郎副支社長と、県地域振興部地域政策局総合交通政策課の古川龍二副課長が講演。磯川副支社長は「紀勢本線の現状と今後の取り組み」、古川副課長は「紀勢本線の活性化に向けた取組等」をテーマに講話した。

 講話を通じて、参加者は高速道路の延伸と鉄道の利用者減は切り離せない関係にあること、7月31日(金)に特急くろしお「オーシャンアロー車両」がデビュー30周年を迎えることから、記念企画を開催して誘客を図ることなどを情報共有した。

(2026年7月10日付紙面より)


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代表区長の互選で再任を受けたことを報告する東敏洋会長=8日、串本町西向の宇宙ふれあいホールSora―Miru
地域 諸議案審議し町当局と懇談
町区長連合会が通常総会
串本町
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 串本町区長連合会(東敏洋会長)の2026年度通常総会が8日、西向にある宇宙ふれあいホールSora―Miruで開かれた。中盤以降は田嶋勝正町長ら町当局との懇談もあり、要望事項に対する回答を受けるなどして地域課題の解消を目指すなどした。

 この連合会は、各区と町当局の連携を密にするとともに各区相互の連携と親交を深める目的で区長などが会員となり結成。通常総会は年1回、5月に開くと会則で定めていて、本年度はやや遅れて6月2日に開く予定だったが台風6号接近に伴う延期で7月までずれ込む状況となった。

 この日は44人が出席。開会に当たり東会長は11ある地区の代表区長による互選で会長に再任されたことを報告し、議長を務めて事業関係諸議案の審議を進めた。本年度の事業計画は前年度踏襲の内容で新規事業は含まず。町当局から各区への事務委託に伴う予算配分の内訳も確かめた。

 懇談では田嶋町長のあいさつを経て町当局の幹部職員が自己紹介。企画課の杉本隆晴課長が一般財団法人自治総合センターの一般コミュニティー助成事業の概要と活用の手順を説明し、以降は代表区長会経由で提出した各区から町当局への要望事項に対する回答を関係する課の課長から聞き、さらに質疑応答を交えて話を進めるなどした。

 代表区長の互選による同連合会役員体制は、東さん(串本地区代表区長・堀笠嶋区長)が会長、中山眞作さん(有田地区代表区長)と神保圭志さん(古座地区代表区長・中湊区長)が副会長となっている。任期は2年間。

(2026年7月10日付紙面より)

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緑深い神域で大しめ縄を張り替える=9日、那智の滝の銚子口
祭礼 「那智の扇祭り」を前に
滝の大しめ縄を張り替え
熊野那智大社
 国の重要無形民俗文化財に指定されている熊野那智大社大祭「那智の扇祭り(火祭)」を14日(火)に控え、同大社の神職らが9日、日本一の落差133㍍を誇る那智の滝の銚子口で「御瀧注連縄(しめなわ)張替式」を斎行。白装束と烏帽子(えぼし)、わら草履姿の神職らが腰に命綱を締め、緊張を持って作業に当たった。

 那智の滝は、熊野信仰の中心地である那智山の象徴で、同大社の別宮・飛瀧(ひろう)神社のご神体。大しめ縄の張り替えは大祭前と年末の年2回行われている。

 大社拝殿で奉告祭を営んだ後、神職らはサラシ布製長さ約26㍍、重さ約4㌔のしめ縄を担ぎ、緑深き神域へ。約2㌔の山道を登り、滝の裏側に到着。川に入る前に祈とうし、銚子口の流水につかりながら古いしめ縄を外し、長さ3㍍の布垂れ4本を等間隔に付けた新しい大しめ縄に張り替えた。

  □     □

■祭りの機運高める

 毎年7月14日に行われる「那智の扇祭り」は、社殿に祭られている十二柱の熊野権現が、かつて祭られていた那智の滝に里帰りする神事。滝前の参道を大たいまつの火で清めることから「那智の火祭」として長年親しまれてきたが、2015年に「那智の扇祭り」として国の重要無形民俗文化財に指定された。

 大門坂駐車場の入り口には町が高さ6・5㍍の大のぼりを設置。那智勝浦新宮道路の那智勝浦インターチェンジ(IC)出口には横断幕も掲げられ、祭りに向けて機運を高めている。

(2026年7月10日付紙面より)

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