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県大会連覇を成し遂げた下里中女子駅伝チーム(寺本匡宏監督提供)
下里中が大会新で連覇
和歌山県中学総体「女子駅伝」


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下里中
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 那智勝浦町立里中学校(中西健校長)の女子駅伝チームが15日、田辺スポーツパークで行われた和歌山県中学校総合体育大会「第40回女子駅伝競走の部」で大会新記録で優勝し、連覇を達成した。昨年より3分40秒タイムを縮め、大会記録も53秒更新した。

 レースには34チームがエントリー。5人が12・2㌔をつないだ。陸上競技場を一斉に1区がスタートし、下里は5位でたすきを受けた2区で先頭に立つと、3区、4区、アンカーの5区まで首位を譲らず、44分55秒でゴール。後続に46秒差を付けた。

 寺本匡宏監督は「マークされる立場で、タイム差以上に勝つことの難しさを感じた。その中で勝ちきったのは、これまで積み重ねた練習、コーチの宇治田さんや、何より家族のサポートが大きいと思う」と話した。

 チームは滋賀県で開かれる「第74回近畿中学校総合体育大会」(29日)と「第33回全国中学校駅伝大会」(12月14日)に出場する。

(2025年11月20日付紙面より)


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網を設置する組合員ら=14日、那智勝浦町宇久井
地域 海藻食べる魚を駆除
宇久井漁協が藻場造成へ協力
那智勝浦町
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宇久井漁業協同組合
漁業協同組合
 那智勝浦町宇久井の沿岸2地点で14日から15日にかけ、藻場造成を目的とした食害魚の駆除作業が行われた。宇久井漁業協同組合(向井誠士組合長)の13人が協力し、ブダイ(イガミ)やアイゴなどを捕獲した。

 熊野地方沿岸では磯枯れにより海藻の衰退や消失が進み、海藻を餌とするアワビやトコブシ、サザエ、海藻を隠れ場とするイセエビなどの水揚げが減少。漁業へ打撃を与えている。

 那智勝浦町は宇久井漁協の協力の下、築磯(人工的な岩礁造成)や、和歌山県水産試験場が開発した高水温適性株のカジメ類による核藻場造成に取り組んできた。調査では、食害防止かご内のカジメは順調に成長している一方、食害魚の増加で周辺に着生した幼体が食べられる状況が続いている。漁協は藻場造成区域周辺を禁漁区としてきたが、こうした状況を踏まえ今回初めて、自主的に駆除に乗り出した。

 食害魚とされるブダイ(イガミ・イスズミ)・ニザダイ(サンノジ)・アイゴ(アイノバリ)を含む約100㌔を駆除。向井組合長は「思ったより食害魚が多い。磯枯れは漁業者にとって大きな関心事。行政任せではなく、自分たちでできることをやろうと協力を呼びかけた。状況が少しでも良くなれば」と話した。

 町農林水産課の田中稜大さんは「大変ありがたい取り組み。町としても今後、食害魚に対する施策を検討したい。」と述べた。

(2025年11月20日付紙面より)

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約250人が参加した母子保健・健全育成住民会議=18日、新宮市の丹鶴ホール
地域 県内から推進員250人集まり
母子保健・健全育成住民会議
新宮市
 母子保健・健全育成住民会議が18日、新宮市の丹鶴ホールであり、和歌山県内各地区の母子保健推進員ら約250人が睡眠教育やプレコンセプションケアを学んだ。

 県内の母子保健、子育て支援の推進が目的。母子保健推進員の活動に必要な研修を実施し、意識と資質向上を図ることにより、親子が心身ともに健やかに暮らせる地域社会の構築に資する狙いもある。

 県母と子の健康づくり運動協議会新宮・東牟婁支部、県、公益社団法人母子保健推進会議が主催。毎年、県内7支部が持ち回りで開催している。

 丹鶴ホールのロビーには新宮市、那智勝浦町、太地町、串本町、古座川町、北山村の各母子保健推進員が手がけた活動紹介パネルを展示。見学を通して推進員同士の交流も図った。

 「社会が子育て、地域で子育て、環境づくり」をテーマに掲げ、開会式で新宮・東牟婁支部の洞内佳織支部長が「安心して生き生きと子育てができる町づくりを目指して、地域で子育てを支援する方々が一堂に集まり、情報交換する機会。健やかな育ちのため、お母さんにとって良き相談役になるよう、今後も活動の幅を広げていきたい」とあいさつ。新宮市の上田勝之市長は母子保健向上の推進に感謝し「推進員の経験と知識を生かし、支援の輪を広げていただきたい」と伝えた。

 実践発表に移り、「くまのこころのクリニック」の睡眠健康指導士(上級)、西山直子さんが「『おやすみなさい』に心を込めて」と題し、不眠支援から始まった睡眠教育の歩みを話した。

 西山さんは精神科・心療内科の看護師として約20年勤務し、2018年に「くまのこころのクリニック」を開業。睡眠生活指導や地域での睡眠教育活動、小中学校・保護者向け講座などを行っている。

 資料を通じ「子どものころから正しい睡眠知識に触れることが子どもたちの未来を守る。温かいまなざしの中で一日を終えることが明日の笑顔につながる」などとし、子どもへの睡眠教育の必要性を挙げた。

 「良い睡眠は子ども一人ではつくれない」と強調。「心を込めて『おやすみ』を伝えるためには保護者自身の心の余裕が必要」とし「睡眠のサポーターになってください」と呼びかけた。

 日本赤十字社和歌山医療センター産婦人科副部長の横山玲子さんは「プレコンセプションケア」について講演。プレコンセプションケアは赤ちゃんを授かる前のヘルスケアで「全てのライフステージで自分らしく生きがいや喜びを感じ、元気に過ごせる社会をつくる土台」と示した。

(2025年11月20日付紙面より)

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