熊野新聞記事アーカイブ
熊野新聞社 The Kumano Shimbun
〒647-0045 和歌山県新宮市井の沢3-6
営業部 TEL 0735-22-8080 FAX 0735-23-2246
記者室 TEL 0735-22-8325 FAX 0735-28-1125

「五体投地」による礼拝を行う山伏行者たち=19日、那智勝浦町の那智山青岸渡寺
過酷な修行に挑む山伏行者
熊野修験初「三千仏礼拝行」
那智山青岸渡寺

 那智勝浦町の那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)で初となる「三千仏礼拝行」が19日から始まった。熊野修験の山伏行者5人が「五体投地」の礼拝を繰り返す過酷な行に挑んでいる。

 熊野修験の修行の場である同寺の行者堂再建から2年目を迎えるに当たり、密教を極めるための高位の修行「加行」を行う資格を得るべく、有志の山伏行者らが行った。

 「三千仏礼拝行」とは、過去・現在・未来の三世にわたる千仏、計三千体の仏の名を一つずつ唱えながら、両膝・両肘・額を地面に投げ伏して仏に最大の敬意と感謝を表す礼拝「五体投地」を行う修行。

 圓教寺(兵庫県)や興聖寺(京都府)などの礼拝行が有名だが、和歌山県では青岸渡寺が初めて。初日の礼拝行は休憩を挟みながら過去の千仏の名を唱えた。2日目は現在、最終日には未来と、計3日間の修行となる。

 行者堂には早朝から礼拝を行う熊野修験の山伏らが集まり、荘厳な雰囲気の中、仏の名を唱え、膝を折り肘と額を床につけ、礼拝を行った。

 青岸渡寺副住職で、世話役として立ち会った髙木智英大先達は「この行は自己の罪をざんげして心身を清め、人々の救済、世界平和を祈念する修行。このような精神を高める修行があることを多くの方に知っていただき、熊野修験に興味を持ってほしい。日を重ねるにつれ厳しくなってくると思うが、全員が最後までやり遂げ、無事満行されることを願っております」と語った。

 静岡県から参加した佐々木和英さん(50)は「まだ修行を始めて間もないので、先輩方に着いて行くのが精いっぱいですが、一つ一つ心を込めて礼拝をして、無事満行したいと思っています」と話していた。

(2026年6月20日付紙面より)


別窓で見る
注目キーワード|Keywords
教育・学校
下里中
城南中

記事一覧

「子どもたちが楽しめるよう努める」と語る橋本紀彦さん=14日、新宮市民運動競技場
学校 貢献称え、指導者功績章
橋本さん(城南中)、寺本さん(下里中)が受賞
和歌山陸上競技協会
【この記事のキーワード】
下里中
城南中
 新宮市立城南中学校長の橋本紀彦さん(53)、那智勝浦町立下里中学校教諭の寺本匡宏さん(39)が、和歌山陸上競技協会指導者功績章を受賞した。

 本章は和歌山陸上協会が設定した5種の栄章の一つで、県の陸上競技指導者として多年にわたり特に功績のあった人に授与される。14日には新宮市佐野の市民運動競技場で伝達式があり、出席した橋本さんに記念の盾などが贈られた。

 橋本さんは中学校教諭となった1996年から指導を始めた。2000年には下里中学校で指導に当たった生徒が近畿大会男子中学1年の部100㍍に出場したほか、女子100㍍の部でも選手を育成した。17年から新宮市ジュニア駅伝チームのコーチ、20年からは新宮市陸上競技スポーツ少年団のコーチも務めている。

 「元々サッカーが専門だったが、ご縁をいただき指導に当たることになった。何か成果を出したわけではないが、積み重ねてきたことが評価されたと感謝している。今後も先輩方の業績を引き継ぎ、子どもたちが自分の力を出して楽しめるよう努めていきたい」と語った。

 寺本さんは2015年から現在まで、那智勝浦町ジュニア駅伝チームのコーチを務め、下里中学校で駅伝チームの指導をし、県中学校駅伝に参加を続けた。24年度和歌山県中学校総合体育大会女子駅伝競争の部で初優勝、翌年に連覇を果たした。

 「大変光栄なことで感謝している。自分としては変わらず、今まで通りに子どもたちのためにできることを続けていくだけと思っている。ただ勝つためだけでなく、負けても得るものはある。基本的に人として大切にしたいこと、『人間力』の育成に力を入れていきたい」と話していた。

(2026年6月20日付紙面より)

もっと見る
折たたむ
別窓で見る

園児全員で踊って楽しむ=18日、新宮市の三輪崎保育園
教育 あそび歌で楽しむ
橋本しんのすけさん招き
三輪崎こども園
 新宮市の保育所型認定こども園「三輪崎保育園」(中畑元太園長)で18日、「あそび歌」教室が行われた。講師に橋本しんのすけさん(38)を招きギター、スケッチブックパネルなどを使い、体操やお遊戯で0歳~5歳児72人を楽しませた。

 橋本さんは滋賀県栗東市の現役保育士で、あそび歌作家。近畿を中心に全国で福祉研修活動などに取り組んでいる。あそび歌作家としても活躍し、ユーチューブでも人気を集めている。

 「今日は一緒に遊ぶぞ!」のかけ声で「おいで、おいで」や「七夕ラプソディー」などのあそび歌を踊った。

 自作のパネルでは、アンパンマンの顔が四角や三角になり、園児たちは大声で笑った。

 新曲の「ジャガイモ体操」で橋本さん、職員、園児が手をつなぎ一つになって踊った。最後に園児が手作りメダルを贈り、大きな声でお礼を伝えた。

(2026年6月20日付紙面より)

もっと見る
折たたむ
別窓で見る
主な記事 *記事詳細は熊野新聞紙面をご覧下さい*
  • 行政 当局見解を問い質す 新宮市議会一般質問(終)
  • 学校 児童ら共演曲など練習 名フィルのワークショップ (神内小)
  • 学校 歩行者も自転車もルールが大切 三輪崎小で交通安全教室
  • 地域 特殊詐欺対策アプリの活用を 地域見守り隊が紀宝署と (合同啓発)
  • 地域 春の田園で野鳥20種見つけ 熊野少年自然の家が観察会 (御浜町)
  • 地域 科学と自然と歴史の共存 総会開いて方向性固める (南紀串本観光協会)
  • 地域 和気あいあいと造花作り 田原のサロン利用者ら (串本町)
  • 地域 河川整備の推進強化を要望 台風の影響踏まえ国と県へ (古座川町)
  • 地域 半球形の花序を広げ始める 河川沿いに根付くネムノキ (串本町・古座川町)
  • 地域 新会長に須川倍行さん 新宮ライオンズクラブ
  • 教育 一緒にゲームや工作楽しむ 宇久井こども園で保育参観
ご購読・試読のお申し込み