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出発に際して神輿が練る=13日、新宮市の三輪崎八幡神社
神輿が練り地域に活気
「鯨踊り」も勇壮に披露
三輪崎八幡神社例大祭

 漁業の豊漁や地域の繁栄などを願う、新宮市の三輪崎八幡神社(上野顯宮司)の大祭が13日、営まれた。祭神の御霊(みたま)を遷(うつ)した神輿(みこし)が練り歩いたほか、御旅所で「鯨踊り」などを奉納。多くの三輪崎区民が参加や観覧に集い、地域中が活気であふれた。

 同神社の祭神が年に1度、元宮があった三輪崎漁港付近に里帰りする祭典。神輿が御旅所となる三輪崎漁港まで巡行した後、数々の郷土芸能などが披露される。

 当日は同神社での神事「本殿大前ノ儀」の後、若者らが神輿を担ぎ出発。道中の各所で何度も威勢良く練り、喜びと高揚を示した。神輿の後には、漁業と商売の神である恵比寿(えびす)の山車が穏やかに、二十四孝(にじゅうしこう)と大黒天の山車が豪快にぶつかり合いながら続いた。

 御旅所では、三輪崎郷土芸能保存会(小西隆義会長)が鯨踊りと獅子舞を披露。鯨踊りは日本遺産で県無形民俗文化財でもあり、網を投げて鯨を追い込む様子を表した「殿中踊り」と、座ったまま上半身だけで銛(もり)を投げて鯨を突く場面を表現する「綾(あや)踊り」がある。

 その両方を同保存会員らが勇壮に演じた。獅子舞「天狗(てんぐ)の舞」では三輪崎小1年の谷岡昴君(6)が天狗役を演じきり、拍手喝采を浴びた。谷岡君は「緊張せずにうまく踊れた」と胸を張った。

 地元小中学生ら10人による「こども鯨踊り」もあり、「綾踊り」を披露した。初参加した三輪崎小6年の西畑慶志朗君(11)は「練習を一生懸命頑張ってきた。無事にできてよかった」と話した。

 この他、台楽保存会、HAL CREW、若吉会、熊野曼荼羅(まんだら)太鼓も踊りや演奏を披露して盛り上げた。

 なお、18日(金)の午後7時からは三輪崎会館で、同保存会の主催による「舞込芸能大会」も予定されている。

(2026年9月15日付紙面より)


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約1000発が打ち上げられた=12日、新宮市熊野川町
地域 夜空に1000発咲く
新宮市熊野川町で追善供養花火
紀伊半島大水害から15年
 紀伊半島水害から15年―。新宮市熊野川町で12日夜、追善供養花火が打ち上げられ、夜空に約1000発が咲いた。

 熊野川町は2011年9月の紀伊半島水害で大きな被害を受けた。10年の節目を迎えた21年、コロナ禍の住民らを元気づける意味も込めて有志が「ささやかな花火大会」を開催。後に「熊野川追善供養花火をする会」を立ち上げ、寄付の協力も呼びかけながら毎年9月に犠牲者を悼む花火を続けている。

 今年は5日に予定していたが、天候が悪く、翌週に延期した。ヒマワリ畑近くの田んぼが打ち上げ場所で、若もの広場や歩道などに人が集まり、次々と打ち上げられる色鮮やかな花火を見上げていた。住宅の庭先で観賞したり、駐車場などの広いスペースに椅子を並べて楽しんだりする人の姿も見られた。

 会長の池上順一さんは「(紀伊半島水害時は)三日三晩雨が降り、雷が鳴り続けた。水位は一度止まったようで、もう大丈夫とみんなで安心したが、そこから6㍍くらい急に上がったことを覚えている。復興が本当に大変だった。この夏は15年前とよく似た天候で、全国で多くの災害が起こった。水害を忘れないでいたい」と話していた。

 翌日朝には有志約30人が打ち上げ場所に集まり、舞い散った花火のごみを清掃した。

(2026年9月15日付紙面より)

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望楼の芝で行われた打上競技の様子=12日、串本町潮岬
地域 高校生相当の11組が挑戦
宇宙甲子園近畿地方大会
串本町内で缶サット部門
【この記事のキーワード】
南紀熊野ジオパーク
串本古座高
 宇宙甲子園2026近畿地方大会缶サット部門が12、13日の2日間、串本町内で開かれた。今回は地元の県立串本古座高校勢(CGS部ロケット班)を含む高校生相当チーム11組が出場。打上競技や事後プレゼンで自作のモデルロケットや缶サットの技術力や創造力、クールさを競い、兵庫県の尼崎市立尼崎双星高校が3年連続となる優勝の栄冠をつかんだ。

 同大会実行委員会(藤木郁久実行委員長)主催。前身となる大会の慣例を引き継ぎ、和歌山市内と串本町内で隔年交互に会場を設定し全国大会地方予選の一つとして年1回実施している。

 本年度は串本町内に会場を設定し、対象となる高校生相当チームへ参加を呼びかけ。県内から4組、県外から7組が名乗りを上げ、競技関係の規定に基づくモデルロケットや缶サット(空き缶サイズの模擬人工衛星)を自作して出場した。

 初日は望楼の芝で開会式を挙行し、来賓の田嶋勝正町長、県宇宙教育研究会の木皮享顧問、協賛者を代表して浦聖治・クオリティソフト株式会社代表取締役CEOが激励。以降は最寄りにある南紀熊野ジオパークセンターを待機場所、同芝を打上競技の舞台とし11組が当日抽選で決めた順番で臨んだ。

 串本古座高校勢は今回、地上局通信によるローバー機能を力点とした缶サットで挑戦。抽選で3番手となったが運営の支障回復を待つ間に缶サットがバッテリーを使い切ってしまったため、10番手で打上競技に臨んだ。パラシュートによる着地までの挙動は順調さを見せたが、着地後のローバー機能が正常に発揮できず後に缶サットのデータ取得も万全でない状況を確かめる結果となった。

 11組はそれぞれの競技結果を踏まえて2日目に宿泊拠点の県立潮岬青少年の家内で事後プレゼンをし、審査員の順位評価を待った。表彰は4位まで実施。地元の串本古座高校勢は今回、入賞には届かなかった。

 本年度の本選は来年3月初旬に実施予定だが、詳細は未発表。同大会の優勝チームは進出確定だが、以下何位まで進出できるかは今後決まる。全国大会に優勝すると日本代表として世界大会へ進出する権利が得られ、今回優勝した尼崎双星はおととし、去年と2年連続で権利を獲得した実績がある。

(2026年9月15日付紙面より)

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