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海中神事で神輿が海に=27日、那智勝浦町の「いざかた船溜」
港町に響く「わっしょい!」
勝浦八幡神社の例大祭
那智勝浦町

 那智勝浦町の勝浦八幡神社(髙橋正樹宮司)の例大祭本宮が27日に営まれた。威勢良い神輿(みこし)の渡御や奉納行事、櫂伝馬(かいでんま)の豪快な海中神事で港町に活気を届けた。

 勝浦の繁栄と平穏を祈る伝統の祭り。午前10時から例大祭式典、午後0時30分から渡御祭式典が営まれ、餅つき、獅子神楽、子供手踊、舟謡(ふなうた)奉納で境内が活気づいた。

 式典が終わると、威勢の良いかけ声とともに大人、子供神輿が出発。勝浦各区を練り歩き、午後3時30分に御旅所の勝浦漁協魚市場に到着、奉納行事を営んだ。女性たちで構成する輿姫会も護国神社の神輿を担ぎ、英霊の御霊(みたま)を乗せて地域を巡った。

 4時過ぎからの櫂伝馬行事では「いざかた船溜(ふなだまり)」から櫂伝馬(愛友会舟、高友会舟、赤組舟、白組舟)が出航。櫂伝馬保存会、愛友会、中学・高校生男子らが色とりどりの笹(ささ)飾りを立てた櫂伝馬を力強くこいだ。

 クライマックスの海中神事では、神輿かきが神輿もろとも海へ飛び込み、集まった大勢の見物人から歓声が上がった。

 日没となり朗々と舟謡が響く中、神輿は「御神船」に乗せられて海路で神社へ還御。人々が海の祭りの情緒に浸った。

 なお例年の祭りでは白塗りの顔をした神輿の警護役集団「徒士(かち)山伏」の存在が目を引くが、今年は諸事情で参加が見送られた。

(2026年9月29日付紙面より)


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櫂こぎの指導を受ける子どもら=27日、新宮市を流れる熊野川
地域 御船早船競漕を体験
子どもらが櫂こぎ教わる
「新宮の速玉祭」を前に
 新宮市を流れる熊野川で27日、「御船早船競漕(みふねはやぶねきょうそう)体験会」があった。市内外から女性も含む親子連れなど、約90人が参加、「御船祭(みふねまつり)」の早船に乗り、櫂(かい)こぎに挑戦した。

 新宮秋まつり実行委員会主催、熊野速玉大社、新宮早船会、御船出船区の共催。コロナ禍で中断していた新宮早船会主催の体験会を、新宮商工会議所が秋まつりの行事の一つとして引き継ぎ、昨年復活した。

 早船を一般に開放することで熊野速玉大社の例大祭「新宮の速玉祭(はやたまさい)」および「御船祭」に対する理解を深めてもらい、将来祭りに参加してくれる人材を育成するのが目的。事前予約以外にも、当日の受付には大勢の参加者が訪れた。

 早船は全出船区の9艘(そう)を用意した。参加者は救命胴衣を身に着けて乗船。熊野川へと繰り出し、岸を離れたところで櫂の扱い方を教わり、実際に船をこいだ。「そこで(櫂を)水に入れて引き寄せて」などと指導を受け、懸命に取り組んでいた。

 父親と共に参加した、神倉小4年の太田鈴乃さん(10)と2年の丞磨さん(7)は「難しかったけど楽しかった。優しく教えてもらえた。またやってみたい」「(水が)ちょっと怖かったけど楽しかった」と話した。

(2026年9月29日付紙面より)

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宵宮祭での神楽「浦安の舞」の奉奏=26日、串本町の古座神社
祭礼 奉奏など交え礼を尽くす
古座神社が例大祭を執行
串本町
 串本町古座にある古座神社(石田保宮司)の例大祭が26日に宵宮、27日に本祭を迎えた。古座区(片山諭区長)が主奉仕して信仰を注ぎ、神楽「浦安の舞」や「御舟謠(みふねうた)」の奉奏、獅子神楽の奉納もありにぎわいを見せた。

 同神社は現在、旧暦8月15日に近い日曜日を本祭日と位置付けて例大祭を執り行っていて、宵宮から本祭にかけて神事とともに前述した奉奏や奉納が行われている。

 26日は午後7時から宵宮祭が執り行われ、祝詞の奏上に続き一人が体調を崩して断念したものの沖彩楓さんと寺岡菫さん(共に古座小4年)が練習した神楽「浦安の舞」を奉奏。代表参列一同で玉串をささげた後に御舟謠保存会「河内(こうち)会」(浅利隆志会長)が「出し」「皇帝」の2曲を奉奏した。

 境内では宮上りをした古座青年会(和泉大介会長)と古座獅子会(平井治司会長)が本殿、河内神社、樫野の網代(あじろ)へ向け獅子神楽を奉納した。

 27日は午前10時から大前の儀を執行。神楽「浦安の舞」の奉奏を交えて祭神への礼を尽くし、神事後は社務所内で獅子神楽が奉納された。

 例大祭に連動して25日は和歌山東漁業協同組合古座支所(杉本武雄支所長)が午後7時から境内社・住吉神社の例祭に奉仕。27日は後に古座青年会と古座獅子会が九龍島(くろしま)神社の例祭(遥拝〈ようはい〉神事)に奉仕し、これら例祭でも獅子神楽が奉納された。本殿へ上がる参道は急勾配で石段も不安定なため今年も開放せず、鈴門からの遥拝にとどめた。

(2026年9月29日付紙面より)

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