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御神火がともされた大たいまつが参道を清めた=14日、熊野那智大社の別宮「飛瀧神社」前の石階段
大たいまつの御神火乱舞
6千人が神事見守る

那智の扇祭り

 国重要無形民俗文化財「那智の扇祭り(火祭)」が14日、那智勝浦町の世界遺産・熊野那智大社(男成洋三宮司)で営まれた。厳しい暑さの中、6000人(主催者発表)が参列して伝統の神事を見守った。

 「那智の扇祭り」は、御瀧参道で繰り広げられる、 御火神事の荘厳な光景が特に知られていることから「那智の火祭」とも呼ばれ、日本火祭りの一つに数えられる。

 人々の生活の根元たる水と火の尊さ、大自然の恵みに対する感謝、すなわち神々への感謝の一端をうかがえる神事となっている。

 大たいまつにともされた御神火が乱舞しながら参道を清め、神霊が遷(うつ)された12体の扇神輿(おうぎみこし)を別宮「飛瀧(ひろう)神社」に迎えた。

 たいまつ1体の高さは約1・4㍍、重さ約50㌔にもなり、氏子がたいまつを抱えながら扇を先導し、滝前の石階段を下る様子は迫力満点。大勢の参拝者がカメラを構え、シャッターチャンスを狙った。

 前日午後5時の「宵宮祭」から始まった大祭は、14日午後4時の「扇神輿還御祭」をもって予定通り終了した。

 男成宮司は、長時間の奉仕に深く感謝を示し「皆さまが那智の神々のご神徳を得られますように」と結んだ。

(2026年7月16日付紙面より)


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本殿前で檜扇を開帳した=14日、熊野速玉大社
地域 神恩感謝や無病息災
扇立祭で願いや祈り
熊野速玉大社
 熊野速玉大社(上野顯宮司)で14日、「扇立祭(おうぎたてまつり)」が営まれた。神職が本殿前で檜扇(ひおうぎ)を開帳。参列者が玉串をささげ神恩に感謝し、無病息災などを祈った。演歌歌手のステージや福引大会も行われたほか、境内には露店も並んだ。

 熊野地方の夏の風物詩として1000年以上の伝統を持つ祭典。神前に立てられた檜扇に神を招き、あおぎ起こす風で疫病や害虫を払い、無病息災や五穀豊穣(ほうじょう)を願う意味がある。同大社には日本に18握ある国宝の檜扇のうち10握があり、「熊野檜扇」と称される。ヒノキの木目の美しさを生かしつつ花鳥風月が描かれている。祭りでは7握の複製を使用している。

 祭典は拝殿での神事で開幕。まずは祭神夫婦の社殿である速玉宮と結宮の前で檜扇を開帳した。大社崇敬会や扇立祭奉賛会、敬神婦人会など約30人が参列。上野宮司が祝詞を、巫女(みこ)が神楽を、参列者が玉串をささげた。残る5握はその後、神職が各社殿前で広げた。

 演歌歌手のステージは同奉賛会が神賑行事として、神宝館横の扇立祭舞台で行った。中村唯人さんと里野鈴妹(すずめ)さんが美声を響かせた。来場者はこぶしを突き上げて応援し、盛んな拍手で称賛した。

 境内では、中学生以下を対象とした、大型テレビなどの景品が当たる福引大会が行われた。露店は参道の両側に立ち並んでおり、多くの人が買い求めていた。

 上野宮司は「扇に神をお迎えし、扇を通してわれわれを疫病などからお守りくださいと祈り、また神に感謝する祭りで、日本でも珍しい特殊神事。今も残っていることを感謝し、今後も元気に過ごせるように祈ってもらえれば」などと話した。

(2026年7月16日付紙面より)

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名乗りを上げて「櫂伝馬」の練習を始めた古座中の男子生徒ら=13日、串本町古座の古座漁港
祭礼 祭船「櫂伝馬」の稽古始まる
古座中男子生徒の協力得て
河内祭に向け
 串本町古座にある古座漁港を拠点にして13日、古座区の祭船「櫂伝馬(かいでんま)」の稽古が始まった。今年も古座川町立古座中学校の男子生徒が協力。河内(こうち)神社大祭河内祭」に向け操船の練習に打ち込んでいる。

 古座区の「櫂伝馬」は祭船「御舟」と対で区内三分区(上ノ丁・中ノ丁・下ノ丁)が建造した3隻があり、奉仕する中学生の体格に合わせて小さめに設計されているため小伝馬とも呼ばれている。建造当時は区内の中学生が志願して奉仕をしていたが、少子化の進行に伴い現在は古座区が古座中の男子生徒へ協力を求めて奉仕を保つ状況となっている。

 古座区は最近の協力の規模を推して「櫂伝馬」2隻を出すとし、古座中は1~3年生25人が協力の名乗りを上げて赤と青の縦割り2組を結成。それぞれに操船の要となる艫櫂持(ともがいもち)と操船の音頭を取る太鼓役を決め残りの生徒はこぎ手となり、古座区の世話役を船上に迎えて練習に取りかかった。

 2、3年生の多くは経験者だが1年生は初の奉仕となるため、前半は1時間、中日を1時間30分とし後半は2時間と徐々に練習時間を増して真夏の奉仕を務め切るために必要な体慣らしをしつつ仕上げていくという。

 今年の大祭は25日(土)が宵宮、26日(日)が本祭古座川河内祭保存会の杉本喜秋会長によると「櫂伝馬」は宵宮午後6時に同漁港前で競漕(きょうそう)(本戦)をする方向で調整中。本祭は正午過ぎに執り行われる御舟花回り(河内島の回りを1周)後に島回りの競漕を繰り広げて奉納する予定。

(2026年7月16日付紙面より)

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