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指揮所では衛星通信などで現場の様子を確認=4日、那智勝浦町の大谷地区建設残土処理場
災害時の連携、訓練で確認
被災地の孤立を想定し
和歌山県警

 和歌山県警察本部は4日、那智勝浦町の大谷地区建設残土処理場で「被災地の孤立を想定した災害警備訓練」を実施した。警察関係者のほか、串本海上保安署や那智勝浦町消防本部および役場、民間の企業や団体など計51人が参加し、災害時の連携を訓練で確認した。

 紀伊半島水害(2011年)の記憶を風化させずに後世に伝え、災害で得た教訓を今後の防災活動に生かしていくことを目的に、毎年防災週間(8月30日~9月5日)に実施。水害発生から15年の節目ということで、関係団体との合同訓練を行った。

 訓練は和歌山県南方沖を震源とするマグニチュード8・7の大規模地震で県沿岸部を中心に大規模被害が発生、県南部が一時的に孤立したという想定で行った。

 陸路で現場に向かえない状況に対し、串本海上保安署の巡視艇「むろづき」を使用して串本町から勝浦漁港に警察官の部隊を派遣した。その間、現地では「株式会社ドローンワークス」がドローンからの航空撮影で現場指揮所に映像を転送し、倒壊家屋を発見するなど、状況把握に努めた。

 同社は新宮警察署と災害時連携協定を結んでおり、これまでも何度か連携して訓練を行っている。

 現場に到着した部隊はチェーンソーやエンジンカッターを使った障害物の除去、ウインチなどでの重量物排除を行って倒壊家屋に到達。

 那智勝浦町消防が家屋の消火を行った後、NPO法人和歌山災害救助犬協会災害救助犬、ジーナ号とオトベルト号が要救助者を発見。重機で土砂を除去、チェーンソーで穴を開けて助け出し、救急隊に引き継いだ。

 指揮所では衛星通信での映像と、無線の交信で現場の状況を把握し、進展をホワイトボードに記録。全ての要救助者を救急に引き継いだところで訓練を終了した。最後は参加者全員で15年前に亡くなった水害の犠牲者たちに黙とうをささげた。

 県警察本部警備課の浦賀敬紹課長補佐は「有意義な訓練だった。警察では今後も訓練や啓発活動で水害の記憶を風化させず、未来につなげていく」と話していた。

(2026年9月6日付紙面より)


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眠りについての話を聞く=3日、紀宝町のきほう健康ぷらざ
地域 睡眠は「寝る前の段取り」が大切
森本所長が健康づくり講演
紀宝町
 相野谷診療所の森本真之助所長を招いた講演会「今さら聞けない睡眠のはなし」が3日、紀宝町のきほう健康ぷらざで開かれた。森本所長は、睡眠の質を高めるには寝る前の生活習慣を整えることが重要だとし「睡眠は段取り8割」と呼びかけた。

 住民が楽しみながら健康になれる場をつくろうと毎月1回開催している「きほう健康ぷらざの日」の一環。きほう健康ぷらざは、子どもから高齢者まで全てのライフステージを支える地域の拠点として2024年11月に開設され、健康相談や各種イベント、研修、訪問看護などを通じて町民の健康づくりと安心した暮らしを支えている。

 「今さら聞けないシリーズ」は、高血圧、コレステロール、熱中症に続いて4回目。森本所長は、睡眠について「体は全体で寝たい」と説明。寝る直前に食事をすると消化のため腸が休めないため、体全体の足並みをそろえて休ませることが大切だと話した。

 具体的な生活習慣として、ご飯は寝る3時間前、散歩は食後、お風呂は寝る2時間前を理想の段取りとして紹介。入浴などで温まった体温が下がるときに眠気が出るとし、寝る1時間前はスマートフォンやテレビを見ないこと、朝に日光を浴びることが夜の睡眠につながると説明した。

 寝付けない原因として考え事や不安を挙げ「考えることで眠れなくなるのは普通」と話した。情報が多く、夜に時間を取りやすい現代では、予定を入れ過ぎることで夜に問題を解決しようとしてしまうこともあると指摘。「大事なことは朝に考え、夕方から寝る段取りを進めよう」と呼びかけた。

 夕方以降は、考え事や不安を生まないよう無心になれることをするのがよいとし、瞑想(めいそう)も勧めた。ゆっくり食事をすることも瞑想になるとし、「3秒吸って6秒で吐く」呼吸法を紹介。風呂で10回繰り返す方法も示した。

 講演の最後には、睡眠は家族の生活習慣ともつながっており、健康問題は地域に根差していると説明。「眠れる町をつくることが一番」と話し、個人だけでなく家族や地域全体で健康づくりに取り組む大切さを伝えた。

(2026年9月6日付紙面より)

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和歌山県警と株式会社ZTVによる「地域安全に関する協定」の締結式=4日、新宮警察署
地域 地域の安全、犯罪抑止に協力
ZTVと和歌山県警が協定締結
 和歌山県警と株式会社ZTV(田村欣也取締役社長)による「地域安全に関する協定」の締結式が4日、新宮警察署であった。ZTVは防犯関連イベント、啓発への協力をはじめ、新たなサービス「あんしん玄関カメラ」を設置した家庭に警察署名入りのステッカーを張ることで犯罪抑止につなげたいとしている。

 相互に連携することにより、それぞれの資源を有効に活用した協働による活動を推進し、「安全で安心して暮らせる和歌山」の実現を目指すことが狙い。

 協定により▽地域・暮らしの安全・安心▽特殊詐欺被害防止、その他各種犯罪被害防止▽防犯カメラ設置の推進▽サイバーセキュリティー対策▽地域の見守り活動▽県民の安全・安心―に関する事項を進める。

 協定式には県警本部生活安全部の津田陽三部長、新宮警察署の橋本健輔署長、ZTVの森島正幸常務取締役、前川拓郎新宮放送局長が出席した。

 津田部長は、詐欺被害、車上狙い、窃盗など県内の刑法犯認知件数が増加しているとし「犯罪防止に関する広報への協力、社員による見守り活動など安全・安心のために社を挙げてさまざまな防犯CSR活動に取り組んでいただける。県警では防犯CSR活動は犯罪の起きにくい社会づくりを実現し、地域社会の安全・安心の向上につながると考えている。犯罪のない安全・安心な和歌山を実現するためご支援を」と述べた。

 森島常務は「弊社の通信網を活用したサービスで地域の安全・安心に少しでも貢献できればと考えている」と話し、協定書に調印した。

 ZTV本社は三重県津市にあり、これまで三重県の9警察署と同様の協定を締結。和歌山県では初めて。「あんしん玄関カメラ」は、設置場所を警察と共有し、捜査に協力するなど早期解決に期待できるという。

(2026年9月6日付紙面より)

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