太地町地域包括支援センターによる2026年度認知症月間講演会が15日、町公民館であった。医療法人両茂会岩﨑病院地域連携室の精神保健福祉士・濱口晋也さんが「あなたや大切な人が認知症になる前、なった時に。~知っておくと〝ホッとする〟お話~」をテーマに、認知症との付き合い方などをアドバイスした。
毎年9月は「世界アルツハイマー月間」。毎年9月21日は「世界アルツハイマーデー」として世界的に認知症の普及啓発活動が行われている。
アルツハイマーとは認知症の一つで、脳神経が変性して脳の一部が萎縮していく過程で起きる認知症。認知症の中で最も多い。
認知症は、何らかの原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったりすることで、記憶がおぼろげになり考えるなどの認知機能が低下し、日常生活を送る上で支障が出てくる状態のことを指す。物忘れや被害妄想など症状は一人一人異なる。認知症は一部の病気を除き治すことはできないといわれているが、薬を飲んだり、周囲がサポートしたりすることで進行を緩やかにすることが可能とされている。
脱水や飲んでいる薬の影響で頭がぼんやりしている時など、認知症の進行ではない場合がある。認知症かどうかの判断や、改善の可能性がある病気が潜んでいることが分かる場合もあるなど、濱口さんは病院を受診するメリットを挙げた。
濱口さんは▽認知症が疑われるなら、早めに認知症の種類を調べてもらう▽認知症と診断されて、落ち込みや暴言、暴力が見られたら、精神科の医師に相談する▽介護している人が疲れた場合で介護施設が対応できない場合は、なるべく早く精神科病院に相談する▽自宅で暴言、暴力、気分の落ち込みがひどい人は、施設での対応は難しい▽相談が遅くなればなるほど、支援者の負担が大きくなり、一番つらいのは本人―などと伝え、最後に「精神科病院は、皆さんが地域で生活するための〝休息の場所〟」とまとめた。
(2026年9月18日付紙面より)