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檜扇の台座を拭く巫女=1日、熊野速玉大社
扇立祭の檜扇蔵出し
ほこり払い斎行を準備
熊野速玉大社

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熊野速玉大社
扇立祭
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祭典
神事
 熊野速玉大社(上野顯宮司)の夏祭り「扇立祭(おうぎたてまつり)」の斎行を控え、同大社で1日、祭り当日に各殿で開帳する檜扇(ひおうぎ)7握の虫干しのための蔵出しが行われた。損傷がないかを確認した後、巫女(みこ)がほこりを払った。

 扇立祭は14日(火)に開催する。熊野地方の夏の風物詩として1000年以上の伝統を持つ祭典で、神前に立てた檜扇に神が降臨し、氏子が病気にかからないよう、また五穀に付く虫を追い払って豊作を願い始まった。室町時代の作品と伝わる檜扇は大社を代表する宝物で、日本に18握ある国宝のうち10握が大社に伝わっている。ヒノキの薄い板の木目の美しさを生かしながら彩色、金箔(きんぱく)、銀箔(ぎんぱく)が施されており「熊野檜扇」と呼ばれている。県指定の文化財も1握ある。

 祭りで使用されている檜扇7握は、1964年に模写されたもので、本殿用(高さ1・5㍍、幅1・65㍍)は大社先々代の故・上野殖宮司、残り6握の各殿用(高さ0・8㍍、幅1・3㍍)は故・杉本義夫さんが模写し、故・鮒田和往さんが奉製したものとなっている。

 今年の扇立祭は午後5時30分から神事を実施。檜扇は8時過ぎまで開帳する。午後5時から7時30分までは福引を開催。対象は中学生以下で、マイナンバーカード(コピーも可)が必要となる。

 午後6時20分から7時30分までは神宝館横の扇立祭舞台で、演歌歌手の里野鈴妹さん、中村唯人さんによる歌唱奉納が行われる。露店商組合による出店も予定している。

 濵中孝成禰宜(ねぎ)(50)は「扇に招いた神様を通して、湿気の多い時期の疫病を払い、秋の実りを迎えていただければ」と話した。

(2026年7月2日付紙面より)


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マリーゴールドの苗など物資を配って意識喚起を図る啓発員=6月30日、串本町串本
地域 認知症への関心を促す
Aコープ前で啓発活動
串本町
 串本町串本にあるAコープVASEO店前で6月30日、認知症啓発活動「オレンジガーデニングプロジェクト」があり往来する住民らの認知症への関心が促された。

 このプロジェクトは、認知症になっても暮らしやすいまちをみんなで創るという思いを共有するため、認知症支援のシンボルカラーであるオレンジ色の花を咲かせて育てる人はもちろん眺める人も含めた地域全体で機運を高めていく活動の呼称。全国各地で広まる中、串本町では2022年度からその取り組みを重ねている。

 この日は町地域包括支援センター、町住民課、町権利擁護サポートセンター「こうけん くしもと」、くしもと町立病院地域連携室の各職員と明治安田生命保険相互会社の社員、合わせて9人が啓発員となり手分けして啓発活動に当たった。

 ケイトウの種子を含む各種啓発物資とともに、希望者へは県立紀北農芸高校の生徒が育てたマリーゴールド(オレンジ系統)の苗を提供。町健「幸」寿命延ばし隊による出張窓口「まちの保健室」の開設もあり、同社と連携して▽脳年齢チェック▽握力▽血圧―の各計測機会を提供して認知症やその支援への関心を後押しするなどした。その他、認知症が進む前に後見の準備を紹介する町権利擁護サポートセンターの紹介もあった。

 本年度はこの啓発以外にも、町内各所でケイトウの種子など啓発物資を配る予定という。

(2026年7月2日付紙面より)

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無病息災を祈り茅の輪を8の字にくぐった=6月30日、熊野本宮大社
地域 残る半年も健やかに
無病息災願う夏越大祓式
熊野三山
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熊野三山
 一年の折り返しに罪けがれをはらい清める「夏越大祓式(なごしおおはらえしき)」が6月30日、熊野三山で営まれた。参拝者が境内に設置した茅(ち)の輪をくぐり、残る半年の無病息災を祈願した。

 夏越大祓式は、半年の間にたまった罪けがれをはらい清めることで、夏に向かい疫病にかかりやすくなる時季を無事に過ごせるようにと願う儀式。熊野三山ではいずれも、12月31日の大祓式と合わせて年2回営んでいる。

 熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)では、多数の参列者が神職と共に大祓詞(おおはらえのことば)を唱えた後、人形(ひとがた)と呼ばれる人の姿をかたどった紙を体にこすり付け、罪けがれを移した。

 神職が人形を回収した後、茅の輪くぐりを実施。九鬼宮司や神職の後に参拝者が続き、境内に設けられた直径約2㍍の茅の輪を8の字に3回くぐって祈願した。新宮市から参加した会社員の榎本万守紀さん(55)は「ほぼ毎年、仕事の都合がつけば来ている。年齢もあってあちこち治したいところもあり、人形で全身をこすった。年々暑くなっているので、夏を無事に越せるようにと祈った」と話した。

  □     □

■書家による奉書も

 岡山県在住の書家・田邉沙織さんによる奉書も行われた。事前に大祓詞をしたためた、長さ50㍍に及ぶ紙を参道に広げたほか、約70㌢×約90㌢のパネルに夏越大祓式で読む和歌を揮毫(きごう)した。

(2026年7月2日付紙面より)



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