熊野速玉大社(上野顯宮司)で1日、大絵馬のかけ替え作業があった。拝殿の外に来年のえと「丙午」の大絵馬を掲げ、迎春準備を整えた。
大絵馬はヒノキ製で、縦約1・5㍍、横約2㍍。朝日を背に梛の幣をくわえて歩く白馬を、上野宮司が自筆で描いている。図柄は同大社の例大祭「新宮の速玉祭」の神馬渡御式をイメージしている。
神職が大絵馬を仮止めし、上野宮司が離れた場所から中心のバランスや角度を指示して固定した。大絵馬におはらいをして作業は完了した。
上野宮司は、大絵馬の上部に「寿福」の文字を書き添えていることを説明。「長く幸せに過ごしていただきたい、心を豊かに福の多い年にしてほしいとの願いを込めた。最近は暗いニュースも多い。大絵馬を見て福を授かり心豊かに。熊野権現の神徳を感じてほしい」と話した。
(2025年12月5日付紙面より)
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