紀宝町の老人クラブ「大寿会」(新宅良仁会長)は4月26日、大里多目的集会施設で特殊詐欺防止教室を開いた。鈴鹿市を拠点に活動する演劇集団「青の会」が実際の事例を基にした寸劇を通して、被害防止の重要性を訴えた。
「青の会」は三重県警の依頼を受け、県内各地で特殊詐欺をテーマにした演劇を上演している。この日は「SNS(交流サイト)型投資・ロマンス詐欺」を題材に、会ったことのない相手から投資話を持ちかけられ、偽のアプリを使って暗号資産への投資を誘導され、最終的に1000万円をだまし取られる手口を再現した。
甘い言葉を信じて被害に遭う過程を描き、被害に遭わないために▽会ったことのない人からのお金の話は特に注意▽振込先口座に不審な点がないか確認▽暗号資産・投資アプリが実在するか確認▽友達以外からのダイレクトメッセージは受信拒否―といった対策を伝え「絶対にもうかる投資はありません。一人で解決しようとせず、家族や警察に相談を」と呼びかけた。
上演後には紀宝警察署生活安全刑事課の大井克洋さんが増加する国際電話詐欺への対策を説明。参加者は、国際電話の着信をブロックするアプリの導入方法を学んだ。
紀宝署によると、昨年県内で発生した特殊詐欺は487件で、被害総額は約18億3690万円に上り、前年より件数・金額ともに増加した。
今年は3月末までに89件、約4億7000万円の被害が確認されている。SNS型投資・ロマンス詐欺は昨年362件、被害総額約34億3330万円に達し、今年3月末時点で94件、約7億8000万円と増加傾向で推移している。
管内でも3月末現在、特殊詐欺で1730万円、SNS型詐欺で730万円の被害が発生しており、警察は引き続き注意を呼びかけている。
(2026年5月3日付紙面より)
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