相野谷診療所の森本真之助所長を招いた講演会「今さら聞けない睡眠のはなし」が3日、紀宝町のきほう健康ぷらざで開かれた。森本所長は、睡眠の質を高めるには寝る前の生活習慣を整えることが重要だとし「睡眠は段取り8割」と呼びかけた。
住民が楽しみながら健康になれる場をつくろうと毎月1回開催している「きほう健康ぷらざの日」の一環。きほう健康ぷらざは、子どもから高齢者まで全てのライフステージを支える地域の拠点として2024年11月に開設され、健康相談や各種イベント、研修、訪問看護などを通じて町民の健康づくりと安心した暮らしを支えている。
「今さら聞けないシリーズ」は、高血圧、コレステロール、熱中症に続いて4回目。森本所長は、睡眠について「体は全体で寝たい」と説明。寝る直前に食事をすると消化のため腸が休めないため、体全体の足並みをそろえて休ませることが大切だと話した。
具体的な生活習慣として、ご飯は寝る3時間前、散歩は食後、お風呂は寝る2時間前を理想の段取りとして紹介。入浴などで温まった体温が下がるときに眠気が出るとし、寝る1時間前はスマートフォンやテレビを見ないこと、朝に日光を浴びることが夜の睡眠につながると説明した。
寝付けない原因として考え事や不安を挙げ「考えることで眠れなくなるのは普通」と話した。情報が多く、夜に時間を取りやすい現代では、予定を入れ過ぎることで夜に問題を解決しようとしてしまうこともあると指摘。「大事なことは朝に考え、夕方から寝る段取りを進めよう」と呼びかけた。
夕方以降は、考え事や不安を生まないよう無心になれることをするのがよいとし、瞑想(めいそう)も勧めた。ゆっくり食事をすることも瞑想になるとし、「3秒吸って6秒で吐く」呼吸法を紹介。風呂で10回繰り返す方法も示した。
講演の最後には、睡眠は家族の生活習慣ともつながっており、健康問題は地域に根差していると説明。「眠れる町をつくることが一番」と話し、個人だけでなく家族や地域全体で健康づくりに取り組む大切さを伝えた。
(2026年9月6日付紙面より)
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