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空気呼吸器を身に着けて要救助者を救出=8日、那智勝浦町消防・防災センター
安全・確実・迅速に
消防救助技術会に向け選考
那智勝浦町
 和歌山県消防救助技術会に那智勝浦町消防本部から出場する隊員の選考会が8日、同町消防・防災センター訓練場で開かれた。隊員11人が▽ほふく救出▽ロープ応用登はん▽はしご登はん―の3種目で安全・確実・迅速に救助実演を行い、技術を競った。

 県内17消防本部の選抜隊員が一堂に会し、技術を競い合う消防救助技術会。切磋琢磨(せっさたくま)による技術向上、他の模範となる消防救助隊の育成を目的としている。

 開始に先立ち、湯川辰也消防長が訓示。「4月から悪天候により、訓練の時間が短かったと思うが、持てる力を出し切ってほしい。協力する職員は、公正な審査と安全管理を」と激励した。

 ほふく救出は3人一組で実施。救助者の隊員が空気呼吸器を着装し、確保ロープなど結んだ後、狭い煙道の先で要救助者を発見。屋外へ救出した。▽空気呼吸器を正しく着装しているか▽呼称▽所要時間―などの観点で評価をした。

 結果、ほふく救出の救助者に辻内玲士消防副士長、補助者に淺井真消防副士長、ロープ応用登はんの登はん者に植野喜裕消防士長、補助者に生駒幸太郎消防士長、はしご登はんに西翔太消防士が選ばれた。

 淺井消防副士長は「自分の中ではまだ60~70点くらい。さらに訓練を重ね、本番で披露したい」と意気込みを語った。技術会は6月5日(水)に、和歌山市の和歌山県消防学校で実施される。

(2024年5月10日付紙面より)



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ピーク時の潮岬望楼の芝キャンプ場のテント設営場所の様子=3日、串本町潮岬
地域 期間全体で1049泊分の利用
潮岬望楼の芝キャンプ場
串本町
 串本町の潮岬望楼の芝キャンプ場が4月27日から5月6日まで開設され、期間全体で1049泊分の利用の申し出を得た。

 このキャンプ場は、潮岬望楼の芝管理運営委員会が環境省の許可に基づいて運営。芝地の東側一帯をテント設営場所として提供するもので、小学生以上の利用者から清掃協力金を得て事前の草刈りや当日の受け付け、キャンプごみの引き受けをして開設前後で吉野熊野国立公園の一角でもある同芝の環境が悪化しないよう管理をしている。

 現在は既設のキャンプ場設備が開放されていないため、同委員会が実施する開設期間だけが望楼の芝でキャンプできる唯一の機会。ゴールデンウイーク(GW)に合わせた開設期間は過ごしやすく日程が取りやすいこともあって例年、特に利用の申し出が多い繁忙傾向にある。

 利用の申し出は期間前日の午後4時から受け付け、期間前半で雨の影響を複数回受けたもののピークの5月3日に486泊分、4日に176泊分、4月28日に105泊分、5月2日に99泊分と利用が伸び、全体として昨年より31泊分多い実績となった。

 コロナ禍を経て再開した2022年は1030泊分で、再開以降はほぼ横ばいで推移している状況。同委員会の田仲康慧会長は、今年の特徴として期間中に張られたテントの数が昨年より少なく、家族などグループの利用が増えたことでその状況でも再開後の例年と変わらない利用の申し出を得ることができたと実績を分析している。

 次の開設期間は7月13日(土)~15日(月・祝)。本年度は計8期間の開設を計画している。詳細は町公式ホームページ新着情報一覧表示内にある「潮岬望楼の芝キャンプ場」(4月16日付発表)のリンク先を参照。問い合わせは町産業課(電話0735・62・0557、平日午前8時30分~午後5時15分)まで。

(2024年5月10日付紙面より)

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丹波章夫さん(前列左)とボランティア作業した皆さん=4日、那智勝浦町粉白
地域 地域に必要なこと続けたい
水害後に移住した丹波章夫さん
那智勝浦町
【この記事のキーワード】
紀伊半島大水害
大水害
水害
復旧
 2011年の紀伊半島水害後、復旧の手助けをしたいと、和歌山市から那智勝浦町粉白に移住した丹波章夫さん(45)。少しでも地域の助けになればと、ボランティア活動に力を注いでいる。

 「ボランティアはきっかけがないとできない。だからこそ、自分がそのきっかけをつくり、地域に必要なことはどんどんやっていきたい。毎年続けていると賛同する人も増えてくると思う」。

 4年前に立ち上げた建設・建築業「章友」の従業員らと共に4日、津波に備えた粉白地区の高台避難路の草刈り作業に汗を流した。以前の仕事仲間も、この日のために香川から駆け付けた。

 区が整備した避難路で、高台の避難場所は海抜40㍍。これまで地区住民が草刈りなどをしていたが、高齢のため「自分たちがやろう」と決めた。この日は、9人で3時間ほどかけて生い茂る草木を刈り取った。

 作業の合間、元気に走り回る娘を見つめながら「ここには海も山もある。子どもを育てるには素晴らしい環境。移住して良かったよ」とほほえむ丹波さん。「自分に何ができるか」、これからも妻の地元で探し続けていく。

 海水浴シーズン前に玉の浦海水浴場の清掃にも取り組みたいと次の目標を掲げていた。

(2024年5月10日付紙面より)

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