イベント「犬猫の防災を考える」が23日、串本町串本にあるサンマリンハイツで開かれ保護活動をしている人や防災士、獣医師から今後考えるべき事柄を聞くなどした。
このイベントは、犬猫ヒューマンライフと株式会社古座MORIが主催。講演に音楽ライブや賛同出店を織り交ぜた内容を計画し、来場を誘った。那智勝浦町交流センター太田の郷で先月実施し、今回は2回目という。
講演では同ライフの沖洋さんがアンケート結果から見えてきた地域の課題を報告。被災時飼い猫の預かりを考えている立場から、飼い猫は不妊去勢手術をしておいてほしいと希望するなどした。
防災士の坂本直弥さん(株式会社古座MORI代表取締役社長)は地域防災計画などにおける避難所でのペットの扱いに関する規定を紹介。避難所の居住区での同居は難しく、ペットスペースを設けるにしても集団管理となるため同手術を済ませておくことも必要、餌は各自準備、トラブルが生じても避難所の本部が十分に対応できないかもしれない、と課題を列挙し飼い主の責任で考えないといけないとした。
獣医師の橋本恵莉子さん(Spay Vets Japan代表理事)は猫の繁殖力を説明し、避難時の集団管理あるいは生き残る確率が高いと考えて野へ放った場合に大量の生きていけない命が生まれてしまう状況を懸念。過去の被災地で実際に起こっているその状況から命を守るため飼い猫の不妊去勢手術をしてほしいと願い目下、上富田町で防災のための不妊去勢手術普及プロジェクト拠点「犬猫繁殖予防病院」を立ち上げ不妊去勢手術を進めていて、田辺・西牟婁地方の各市町も同手術の助成を前年度から実施していると伝えた。
全国の事例も踏まえ▽避難所は同手術済みだけ同行可と明示する▽人とペットは避難所では分けられる▽ペットは逃げたら増える―の3点を要点として伝え、これら課題を乗り越えるために同病院をモデルとして成功させて世界へ広めたいと思いを掲げるなどした。
(2025年3月28日付紙面より)
もっと見る
折たたむ
別窓で見る