北山村地域医療研修センターは開設から半年が過ぎた。当初の想定数を上回る学生と研修医16人が実習・研修し、5月、7月にも学生を受け入れる予定。センター長を務める国保北山村診療所の内川宗大医師(37)は「診療所や地域医療研修センターの広報はできてきたと思う。診療所としてさらにチーム力を上げていきたい」と話している。
地域医療研修センターは昨年9月、村が診療所内に開設した。村全体を学びの場にし、将来、地域医療に貢献する人材を育成することが目的で、センターを開設することで受け入れ体制を整えていることを発信する狙いもあった。和歌山県立医科大学地域医療支援センターや三重県御浜町の紀南病院などと連携し、学生、研修医、看護学生を受け入れるほか、地域医療に関する村民向けの普及事業、現場で働く医療者への学習の機会を援助する事業に取り組んでいる。
実習・研修はこれまでに和歌山県立医科大3人、自治医科大2人、三重大1人と、紀南病院の研修医10人を受け入れた。いずれも1~2日の短期間の実習・研修で、総合診療を軸にしながら疾患だけでなく、患者の生活を把握する上で重要になるコミュニケーションの取り方も指導した。受け入れが続くことで、迎える側の医師以外の職員も対応に慣れてきているという。
内川医師はセンター開設前からイベント「わっしょ医‼北山村」(昨年7月、北山村おくとろ公園)開催などを通して、地域医療の魅力を広く伝えてきた。医師発案のイベントと、そこからつながる地域医療センターへの取り組みが関心を集め、勉強会や講演会などで発表する機会が多くあったという。
実習・研修受け入れは今後も積極的に続けていく予定で「ここからは中身を充実させることと、医師以外のメンバーも活躍できる場を意識していきたい」と見据えていた。周辺の地域を巻き込んだ医療従事者向け勉強会も4月中に予定している。
(2025年3月29日付紙面より)