熊野新聞記事アーカイブ
熊野新聞社 The Kumano Shimbun
〒647-0045 和歌山県新宮市井の沢3-6
営業部 TEL 0735-22-8080 FAX 0735-23-2246
記者室 TEL 0735-22-8325 FAX 0735-28-1125

パレードで火災予防を呼びかける幼年消防クラブ=11日、那智勝浦町内
火災予防呼びかけパレード
幼年消防クラブの鼓笛隊らが
那智勝浦町

 秋の全国火災予防運動(9~15日)に合わせて11日、那智勝浦町で恒例の防火パレードがあった。町立勝浦こども園幼年消防クラブの鼓笛隊や町消防本部、消防団員ら約50人が火災予防を呼びかけた。

 運動期間中に園児たちが運動を行うことにより、火災予防思想の一層の普及を図ることが目的。役場玄関前の出発式で堀順一郎町長が「秋は火災が多くなる季節。火を扱う際は十分に気を付けてください」と述べ「家庭では防火のための火災警報器を設置してほしい」と呼びかけた。

 園児たちが「僕たち私たちは、火遊びはしません」と誓いの言葉を述べ「よまわりおじさん」を演奏。町消防本部の樫尾光俊消防長や消防団の下地将仁団長らから「ミニまとい」を受け取り、那智勝浦観光機構バスターミナルまで歩いた。

 火の用心の歌に合わせた拍子木の音が町に響くと、商店の店主や観光客らも足を止めて応援した。

 バスターミナルで園児たちはミセス・グリーン・アップルの「ダンスホール」を鼓笛演奏。樫尾消防長が「防火パレードをしてくれたことで町中に火の用心の歌が響き渡って、町の人たちも火の用心しないといけないなと思っていただけることができました。絶対に火遊びしないでくださいね」と園児に伝えた。

 秋の全国火災予防運動は「急ぐ日も 足止め火を止め 準備よし」を防火標語に定め▽地震火災対策の推進▽住宅防火対策の推進▽林野火災予防対策の推進―を重点推進項目に定めている。

(2025年11月13日付紙面より)


別窓で見る
記事一覧

「ウオーキングサッカー」に挑戦する子どもたち=9日、那智勝浦町の体育文化会館
スポーツ 元代表、茂庭さんら迎え
明治安田生命「サッカー教室」
那智勝浦町
 元日本代表の茂庭照幸さんを講師に迎えた「サッカー教室」が9日、那智勝浦町の体育文化会館であった。新宮・東牟婁地域の小学生約60人が体幹トレーニングや試合形式のゲームを楽しんだ。

 明治安田生命保険相互会社和歌山支社が主催。同社は社会貢献活動の一環として、地域の要望に応じたイベントの開催などを行う「地元の元気プロジェクト」を展開しており、全国各地の自治体や学校などと包括連携協定を締結している。

 那智勝浦町とは2月に協定を締結しており、今回の教室はその取り組みの一つ。コーチには茂庭さんのほか、地元那智勝浦町出身の松本直也さんを含む3人の元プロ選手も指導に当たった。開会式には村尾和義和歌山支社長と堀順一郎町長も出席、記念撮影などを行った。

 茂庭さんが「失敗を恐れていては何もできない。失敗してもいいから思い切って挑戦してください」と呼びかけ、教室が始まった。

 足が速くなる効果のある、太もも内側にある長内転筋のトレーニングを行った。子どもたちは太ももでのリフティングや、肘と太ももでボールを挟んで片足立ちになるなどの筋トレや、ストレッチを学んだ。マーカーコーンを使った判断力と瞬発力を鍛える方法も練習した。

 コーチたちと一緒に走らない、接触しない「ウオーキングサッカー」などを楽しんだ。慣れない動きに戸惑いながらも懸命にプレーし、コーチからの「ナイス判断!」「惜しい、でもいいチャレンジだよ!」などの声に笑顔で応えていた。

 最後に松本さんが「地元からプロの選手が出て活躍することを期待しています。みんな頑張ってください」と激励した。

 矢倉いちかさん(小学4年)は「楽しかった。茂庭さんの失敗を怖がらず思い切ってやる、挑戦することの大切さとか、勉強になった」と話していた。

(2025年11月13日付紙面より)

もっと見る
折たたむ
別窓で見る

平和を祈り鐘を打つ中谷剛会長=11日、新宮市新宮の松巌院
地域 戦争のない世界を願い
「平和の鐘」を打ち祈る
新宮ユネスコ協会
【この記事のキーワード】
新宮ユネスコ協会
ユネスコ協会
 世界平和記念日で第1次世界大戦停戦の日である11日、新宮ユネスコ協会(中谷剛会長)は新宮市新宮の松巌院(山﨑元文住職)で、平和を祈って鐘を打つ「平和の鐘」を行った。毎年恒例の行事で、基本的にこの日に行っている。8人が参加、祈りを込めて鐘を鳴らした。

 実施に先立ち、中谷会長があいさつ。「第1次世界大戦の反省の中で国際連盟が生まれたが、第2次世界大戦が起こり、そして国際連合ができ80年が過ぎた。しかし反省は生きず、ロシアのウクライナ侵攻や、イスラエルの紛争が起こっている。なかなか戦争はなくならない」と嘆いた。

 「鐘を鳴らすのは、時を知らせることのほかに、危機を知らせる意味もある。平和の鐘は、人間の命の尊さや、平和への願いを伝える試み。できるだけ世界が平和になるように、思いを込めて鳴らしていただければ」と呼びかけた。

 この後、「平和の鐘」を実施。参加者は順次鐘つき堂に上がり、鐘を鳴らして手を合わせた。周囲に鐘の音色がこだまする中で、静かに祈りをささげていた。

(2025年11月13日付紙面より)

もっと見る
折たたむ
別窓で見る
主な記事 *記事詳細は熊野新聞紙面をご覧下さい*
  • 行政 町議選、2期連続無投票 新人2人ら10人が当選 (御浜町)
  • 学校 俳句の奥深さを紹介 俳人・谷口智行さんが講演 (新宮高校同窓会)
  • 【この記事のキーワード】
    俳人協会
    新宮高
    同窓会
  • 地域 地域とのつながり目指し あさかぜ園で「和福祭り」 (県福祉事業団)
  • 【この記事のキーワード】
    あさかぜ祭
  • 地域 山﨑美知子さんに大臣表彰 食品衛生の向上に功績
  • 【この記事のキーワード】
    食品衛生協会
  • 地域 安全な預かりへ 知識深める ファミサポ サポート会員講習会 (紀宝町)
  • 祭礼 有志女性6人が舞の稽古 23日の熊野姫まつりに向け (那智勝浦町)
ご購読・試読のお申し込み