元日本代表の茂庭照幸さんを講師に迎えた「サッカー教室」が9日、那智勝浦町の体育文化会館であった。新宮・東牟婁地域の小学生約60人が体幹トレーニングや試合形式のゲームを楽しんだ。
明治安田生命保険相互会社和歌山支社が主催。同社は社会貢献活動の一環として、地域の要望に応じたイベントの開催などを行う「地元の元気プロジェクト」を展開しており、全国各地の自治体や学校などと包括連携協定を締結している。
那智勝浦町とは2月に協定を締結しており、今回の教室はその取り組みの一つ。コーチには茂庭さんのほか、地元那智勝浦町出身の松本直也さんを含む3人の元プロ選手も指導に当たった。開会式には村尾和義和歌山支社長と堀順一郎町長も出席、記念撮影などを行った。
茂庭さんが「失敗を恐れていては何もできない。失敗してもいいから思い切って挑戦してください」と呼びかけ、教室が始まった。
足が速くなる効果のある、太もも内側にある長内転筋のトレーニングを行った。子どもたちは太ももでのリフティングや、肘と太ももでボールを挟んで片足立ちになるなどの筋トレや、ストレッチを学んだ。マーカーコーンを使った判断力と瞬発力を鍛える方法も練習した。
コーチたちと一緒に走らない、接触しない「ウオーキングサッカー」などを楽しんだ。慣れない動きに戸惑いながらも懸命にプレーし、コーチからの「ナイス判断!」「惜しい、でもいいチャレンジだよ!」などの声に笑顔で応えていた。
最後に松本さんが「地元からプロの選手が出て活躍することを期待しています。みんな頑張ってください」と激励した。
矢倉いちかさん(小学4年)は「楽しかった。茂庭さんの失敗を怖がらず思い切ってやる、挑戦することの大切さとか、勉強になった」と話していた。
(2025年11月13日付紙面より)
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