太地町の7老人クラブでつくる太地町熟年会(東僖尉子会長)は25日、町公民館で本年度の定期総会を開催した。会員ら56人が出席。令和6年度事業報告および7年度計画などを承認した。
黙とうをささげた後、東会長があいさつ。町の各施策に感謝し「今年もおしゃべりをしながら親睦を深め、子どもたちとの交流をと考えている。少し文化的なことや学習をし、外へ出て季節を感じたい。皆で励まし合い、健康寿命を長くしていきましょう」と呼びかけた。
来賓の三軒一高町長は「町長になって最初に取り組んだのが高齢者対策。誰でもやがて年を取る。誰かに支えてもらわなければ生きられなくなった時、自治体がどんな施策ができるか。高齢者の皆さんに『良かった』と言ってもらえることが、私たちの一番の喜び」。町社会福祉協議会の岡本研会長は「北山村との交流会や紀三井寺散策など、活動範囲も増え、大変喜ばしく思っている。地域での気付いたことがあれば、ぜひ情報提供をしてほしい」と呼びかけた。
令和7年度も、映画鑑賞やミカン狩り、新年会など全8回の熟年会行事を行う。
□ □
■音楽法話
総会終了後、白浜町の聖福寺の関守研悟住職による音楽法話があった。
関守住職は「音楽療法という言葉もあるように、テンポがゆったりした曲は、心を癒やす力がある。今日は音楽で季節を巡っていきたい」とあいさつ。
「物事にはイメージがあり、私たち人間には先入観で見てしまうこともある。ホーホケキョと鳴き声がして嫌な気持ちになる人はあまりいないが、カラスはどうでしょう。害鳥のイメージがあるかもしれない。カラスはカーカーと鳴くのは、山にかわいい子がいるという歌があります。今は鳥の子育ての季節ですね」と語りかけ「七つの子」などを歌った。
(2025年6月27日付紙面より)