和歌山県と熊野御坊南海バス株式会社が15日、那智勝浦町の体育文化会館で「公共交通教室」を開催した。同町立勝浦小学校の1、2年生60人が鉄道やバスなど公共交通の役割や、地元路線バスの利用方法などを学んだ。
公共交通の乗降方法やマナー・ルールなどの学習を通じて理解を深めてもらい、利用促進を図ることが目的。
教室では「わかやまけんのみんなののりもの」と題し、東牟婁振興局地域づくり課の池田賢弥さんが鉄道、バス、フェリー、飛行機など県内の公共交通機関に関し、クイズなどを交えながら説明した。
児童たちは解説を聞き、正確な時間で大量の人や物を運べる、運転免許のない子どもや車の運転が困難な高齢者が手軽に移動できるなどの公共交通の利点の一方、利用者が減少している現状を知った。
熊野御坊南海バスによる乗車体験は、同社勝浦営業所で最も大きい85人乗りの車両を使用した。車高を下げたり、子どもや車椅子の人が乗り降りしやすいバリアフリーの工夫があることなどを紹介した。
児童たちは実際に整理券を取り、降車ボタンを押すなど、乗車時の利用法を体験した。バスが完全に止まるまで席を立たないなど、車内での安全面の注意も教わった。
辻本一成営業所長が大切なこととして「バスやトラックにはミラーがたくさん取り付けられていて、周りを見渡せるようにしてありますが、見えない所もあります。道路では大きな車に近寄らないようにしてください」と呼びかけると、児童たちは元気な声で「分かりました」と返事をした。
(2026年1月17日付紙面より)