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上位入賞を目指してスタートする10㌔コースの参加者=16日、新宮市熊野川町日足
楽しみつつ健脚を競う
熊野川ランニングフェス
初開催、250人参加

 「熊野川ランニングフェスティバル」(同実行委員会・新宮信用金庫主催)が16日、新宮市熊野川町を舞台に初開催された。熊野川町でのランニングイベント実施も初となる。中学生以上の10㌔に109人、小学生以上の3㌔に77人、年齢制限なし・健康ジョギングの1㌔に約60人が参加。秋晴れの下で楽しみつつ健脚を競った。

 那智勝浦新宮道路を舞台とした天空ハーフマラソン大会が2023年で終了したこともあり、新たに企画。市民の健康や体力増進、にぎわい創出による地域活性化を狙うほか、熊野川町の振興も考えた。熊野川ドーム周辺をスタートして小口方面へと走り、折り返すコースで行われた。会場近辺にはキッチンカーなどの飲食ブースも出店。老若男女が楽しめるイベントとなっていた。

 新宮市、東牟婁郡、三重県南牟婁郡を中心に和歌山県、三重県、大阪府、広島県から、下は2歳から上は82歳までの参加があった。申し込みは好調であっという間に枠が埋まったという。

 開会式では、実行委の横田勝之委員長(=新宮信金理事長)があいさつ。「第1回だが想像を超える申し込みがあった。マラソン中心の人には少し迫力不足に感じるかもだが、幅広い世代に共に楽しんでもらえれば。本日は快晴にも恵まれた。けがのないよう、楽しんでもらえることを祈念する」と語った。

 来賓の上田勝之市長もあいさつ。「スポーツで人々が集い笑顔あふれるこの場が、地域の新たな魅力の発信源となることを期待する。参加の皆さんは自身のペースで、応援を楽しみながらゴールを目指していただきたい」と呼びかけた。

 この後、10㌔、3㌔、1㌔の順でスタート。10㌔と3㌔の参加者は上位入賞を狙い、1㌔は健康を目指し、一斉に走り出した。いずれの参加者も息を弾ませ、爽やかな汗を流していた。

 表彰式では、3㌔と10㌔で男女別に3位まで、表彰状と熊野川町産のお米が贈られた。商品券やお米が当たる抽選会、菓子まきもあった。

(2025年11月18日付紙面より)


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和菓子作りを楽しんだ児童たち=15日、新宮市立神倉小学校
学校 季節の花をかたどって
児童40人が和菓子作り体験
神倉小
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 新宮市立神倉小学校の育友会文化部(中川まりあ部長)による「和菓子作り体験」が15日、同校家庭科室であった。市内で和菓子店「柏堂切畑屋」を営む切畑屋伊和男さんを講師に迎え、1~6年生40人と保護者が、冬を代表する花「サザンカ」をかたどった和菓子作りを楽しんだ。

 切畑屋さんは「短い時間ですが今日は楽しくやりましょう」とあいさつ。テレビ画面に手元の作業工程を映しながら説明し、児童たちは職人の手つきを見ながら進めた。

 あんを包む練り切りの一部を紅、緑、黄に染めて飾りを作った。白と紅の2色の練り切りで花びらを表現、緑で作った葉の部分を添えた。ラップで白あんを包み、花の形に整えた。

 花の中央にある黄色い花蕊(かずい)部分は裏ごし器や茶こしを使って現し、薄紅色のサザンカの和菓子が完成した。

 息子の幸史朗さん、保護者、教職員が手伝い、2時間ほどで全員が和菓子を2個ずつ完成させた。児童たちはお互いの出来を見比べ、容器に入れて持ち帰った。

 母のなぎささんと初参加した柳瀬麦さん(2年)は「葉っぱの緑とか、染めるのは難しかったけど、すごく楽しかった。次はもっとうまくできると思うし、またやりたい」と笑顔を見せていた。

(2025年11月18日付紙面より)

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津波避難タワーのスロープを確かめる=16日、紀宝町鵜殿
防災 津波避難タワーも初めて活用
町内一斉防災訓練に1500人
紀宝町
 紀宝町内一斉の防災訓練が16日、町内各地区であり、計約1500人が参加した。各地区の災害リスクに合わせ、炊き出し、住民レスキュー、避難所開設の各種訓練と備蓄品の点検を行い、一人一人が防災意識を高めるきっかけとした。

 発災時に適切な避難行動を取ることで、犠牲者ゼロを目指すことが狙い。各地区の自主防災組織が中心となり、地区の状況に応じて地震・津波水害土砂災害を想定した。

 サイレン吹鳴を合図に開始。井田、鵜殿、神内、成川の4地区は津波災害対応訓練を実施した。震度6の地震が発生し、津波の恐れがあると想定した。

 各地区の住民は津波到達を念頭に避難行動を開始し、高台に避難所に移動。まなびの郷に設置した町災害対策本部に無線で避難者を報告した。

 鵜殿地区の1組自主防災3班は8月末に完成した津波避難タワーで初めての訓練を実施。南海トラフ地震が発生した際、5分で津波が到達すると予想されており、自宅からの避難時間も計測した。避難スペースに集合後は炊き出し訓練を行い、アルファ米を試食した。スロープで避難スペースに向かった女性は「登りやすくて安心した」と話していた。

 3班は沿岸部の住宅密集地で、約70世帯のほとんどが高齢世帯。これまで山の上に避難場所があったが細い坂道を登るため危険が伴ったという。1組の大谷勉組長は「今後、住民の要望を踏まえ備蓄品を増やしていきたい」と語った。

 災害対策本部では各自主防災との無線通信訓練をはじめ、ドローンでの撮影、物資輸送の訓練を展開。浅里地区の孤立を想定し、自主防災からの支援要請を受けて町職員が操作するドローンで非常食と医薬品を避難所に届けた。

(2025年11月18日付紙面より)

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