那智勝浦町の那智山青岸渡寺(髙木亮英住職)と
熊野那智大社(男成洋三宮司)で3日、節分行事が営まれた。境内や堂内に「福は内、鬼は外」の声が響き渡り、厄災を払って地域に春を呼んだ。
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■那智山青岸渡寺
那智山青岸渡寺では、本尊の秘仏「如意輪観世音菩薩(ぼさつ)」を開帳。早朝から節分会を順次営み、髙木住職が裃(かみしも)を着た参列者の名前を1人ずつ読み上げて所願成就を祈った。参列者は、升に書かれた「七難即滅、七福即生」を三唱し、内陣に向けて「福は内」、反対を向いて「鬼は外」と豆まき。一年の無病息災と幸福を願った。
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■熊野那智大社
熊野那智大社では2回にわたって
節分祭鬼追い追儺式(ついなしき)があった。大勢の大檀那(だんな)(特別崇敬者)が参列し、内庭で
神事を執り行った。古式にのっとった衣装と面を着けた役人役が
社殿の鈴門柱に進み、福升に入った豆をまいた後、鬼やらい用具(先の割れた竹)で鈴門の基礎石を3回打ち、「家内安全、延命息災、家運隆昌」と大声で唱えた。
境内では𠮷田遥紀権禰宜(ごんねぎ)(33)がお弓の儀に臨み、「鬼」と朱書きされた的を矢で射抜くと拍手と歓声が起こった。男成宮司や大檀那が宝物殿から豆をまいた。
お弓の儀を執り行った𠮷田権禰宜は「皆さまの健康と安泰を祈り弓を引いた。毎年のことだが、うまくいってほっとしている。」と語った。
今年は2年ぶりに
市野々小学校の1、2年生11人が参拝。清水ちはさん(2年)は「初めて来たけど、豆やお菓子がたくさん拾えて楽しかった」と笑顔で話していた。
(2026年2月4日付紙面より)