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町長表彰を受けた皆さんと古田桂造会長(後列左から3人目)、堀順一郎町長(同4人目)=22日、那智勝浦町のホテル浦島
模範高齢者などを表彰
那智勝浦町老ク連が大会

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 那智勝浦町老人クラブ連合会(古田桂造会長)が22日、同町のホテル浦島で第58回大会を開催した。町内23のクラブから259人が出席、模範高齢者表彰や会長感謝状の授与などの式典のほか、健康に関する講演会、民謡や歌謡ショーなどで充実した時間を過ごした。

 国歌、町歌、クラブ歌の斉唱、物故者への黙とうを行った後、古田会長があいさつ。「健康や生きがいづくり、友愛、奉仕活動を行ってきた。元気で長生きは誰もが望むこと、健康寿命を延ばし、100歳目指して頑張りましょう」と呼びかけた。

 模範高齢者11人への町長表彰と1人への会長感謝状授与に続き、来賓の堀順一郎町長が「クラブ歌に『長い間戦い抜いて』とあるが、まさに皆さんは戦後の町の礎を築かれた。町としても体育文化会館周辺の整備など、皆さんに元気に過ごしていただけるようにしている。ぜひ利用していただきたい」と祝辞を述べた。

 式典後には役場福祉課健康対策係によるフレイル(虚弱状態)予防についての話と簡単なストレッチの実践、和歌山県レクリエーション協会の尾根敬子さんが「笑ってわらって100歳超え」、水田要子さんが「健口(けんこう)について~健康と音楽」と題した講演を行った。

 昼食後には小沢千月民謡道の師範で同町在住の清水二朗さんによる民謡と三味線、演歌歌手の滝さゆりさんの歌謡ショーが催された。

(2025年10月25日付紙面より)



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県の特産品「梅干し」について学ぶ=23日、新宮市立神倉小学校
学校 県の特産品「梅干しのお話」
3年生が生産法など学ぶ
神倉小
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神倉小
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 新宮市立神倉小学校(富田英之校長)で23日、「梅と梅干しのお話説明会」があった。和歌山県漬物組合連合会から中田食品株式会社広報課統括課長の小串慎一さんと、東牟婁振興局農業水産振興課の濵端凌雅さんが来校、3年生69人が県の特産品である梅干しの生産方法などについて学んだ。

 和歌山県、県教育委員会、県漬物組合連合会が毎年実施する「梅干しで元気‼キャンペーン」の一環。梅干しを身近なものとして食する習慣を養うとともに、自分の食について関心を持ってもらうのが目的。

 同キャンペーンでは県内全小学校、特別支援学校に県産梅干しと学習資料を配布し、数校を訪れての説明会を行っている。この日の給食では県漬物組合連合会が贈呈した蜂蜜梅干しが出され、児童たちは紅白の梅干しごはんを楽しんだ。

 小串さんは最初に梅干しの歴史を簡単に説明。平安時代に燻製(くんせい)した梅干しの祖先を薬として中国から輸入、その後塩に漬けて干す現在の製法が確立され、江戸時代になってようやく庶民の食べ物になったと解説。現在では国内の梅干しの約60%が和歌山で生産されていることなども語った。

 梅干しの生産工程では農家と食品工場が密接に協力していること、収穫やパック詰めなどで柔らかい梅干しを扱うには、いまだに手作業に頼っているとも話した。

 最後に「かつお節、しょうゆ、みそ、梅干し。実は和歌山が発祥の食品というのは多い。地元の特産品をたくさん食べて、大きくなった時には他の地域の人にこのことを話してください」と呼びかけた。

 杉本大空さんは「梅干しは大好き。作り方とか、梅干しについてたくさんのことが分かって良かった。家で今日のことを話して、もっと食べるようにする」と話していた。

(2025年10月25日付紙面より)

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松本毅さんを講師に迎え開かれた第2回講演会の様子=22日、古座川町月野瀬
観光 エコツアーの発想を学ぶ
松本毅さんを迎え講演会
古座川町観光協会
 古座川町観光協会(坂本直弥会長)が22日夜、南紀月の瀬温泉ぼたん荘いろり館で屋久島ガイドの松本毅さんを講師に迎えて第2回講演会を開きエコツアーの発想を学ぶ機会を提供した。

 松本さんは1993年に屋久島初のエコツーリズム事業をはじめ、そのガイドの組織化や認定制度の立ち上げ、エコツーリズム推進に関わってきた中核人材。同協会はその視点で同町の観光が抱えている課題と手法「インタープリテーション」に基づく方策の提案を得るため、今年2月に続いて2回目となる講演の機会を計画し会内外へ参加を呼びかけた。

 当日は会員や一般約30人が聴講。松本さんは「古座川観光の未来戦略~インタープリテーションでつなぐ地域価値~」と題して登壇し、インタープリテーションの解釈や自身のエコツアーのつくり方、それら発想に基づいて屋久島で取り入れているエコツアーとその構成、まちぐるみで14年来話し合って大成させ認定を受けたエコツーリズム全体構想の大枠などを、鍵となる要素の説明を織り交ぜて紹介し、以降は聴講者からの質問に応えた。

 日本インタープリテーション協会が掲げる概念は、自然や歴史・文化の魅力や価値を紹介し、地域と来訪者を結び付ける活動=インタープリテーション。松本さんは「屋久杉はこうして巨木になった」という大テーマを一例にしてどのようにストーリーを組み上げて来訪者のふに落ちるメッセージを伝えるエコツアーを実践しているかを解説し、その視点で軽く一枚岩のストーリーとメッセージも探ってみるなどしてインタープリテーションに基づくエコツアーの感覚を伝えた。その実感をまちぐるみで共有する方策としてインタープリテーション全体計画という考え方があることにも触れ、同計画、同構想とも地域としてのブランディングにつながるもので実現のための地域力(蓄積力、自治力、関心力)の高まりが来訪したくなる魅力になるとくくった。

(2025年10月25日付紙面より)

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