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手に半紙を構え宝印を授かる参列者=7日、熊野本宮大社
宝印授かり良き年願う
特別神符、朱肉に牛黄も
熊野本宮大社
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 熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で7日夜、「八咫烏(やたがらす)神事」が営まれた。氏子や崇敬者など約300人が県内外から参列。白紙の半紙に宝印のみの特別な牛王神符(ごおうしんぷ)「白玉牛王(しらたまごおう)」を、神職からの直接押印で授かった。今回は朱肉に希少で高価な生薬「牛黄(ごおう)」が混ぜられ、特別さを増した。

 正月三が日の間、神門前に飾られた門松の松で「熊野牛王宝印」を調製し、祭神の魂を吹き込む神事で、和歌山県指定民俗文化財でもある。白玉牛王を授かれるのはこの日のみで、参列者が手のひらに構えた半紙に神職が力強く押印する。神事の特殊性や白玉牛王の希少性から、県外からの参加も多い。なお宝印はこの日以外は、牛王神符に押して使用する。

 また今回は、滋賀県の自営業男性から牛黄の奉納があった。版木で刷る牛王神符に使う墨はもともと、疫病よけの意味合いから牛黄を混ぜるのが本式だったが、江戸時代の途中から行われなくなっており、数百年ぶりに復活させた。朱肉にも牛黄を加えた。

 神事では、拝殿での祝詞奏上の後、牛王神符がたいまつの火と水で清められた。続いて照明を落とし、暗闇の中で神職が「えーい」のかけ声とともに、柱に宝印を3回押して奉納、祭神を宿した。神事後は神職が順次、参列者に宝印を授与。参列者は後ろに倒れないように力を込めて受けた。

 九鬼宮司はあいさつで、宮司一文字揮毫(きごう)で「笑」を選んだことにちなみ「苦しい時も笑顔が大事。1年を平穏無事で、いろいろな局面を乗り越え、笑顔で順調に過ごされることを願う」と話した。

 同大社の氏子青年会の会員でもある、上富田町の佐多圭一郎さん(50)は白玉牛王を授かり「すがすがしい気持ちでいっぱい。笑顔あふれる1年にしたい。自宅の神棚に祭りたい」と語った。

(2026年1月9日付紙面より)



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久しぶりの校歌を元気に歌う=8日、那智勝浦町立勝浦小学校
学校 学校ににぎわい戻る
公立小中学校で3学期の始業式
新宮・東牟婁
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 新宮・東牟婁地方の公立小中学校で8日、3学期の始業式があった。楽しい冬休みを終えた児童、生徒が戻った校内ににぎわいが戻った。

 那智勝浦町立勝浦小学校(草下博昭校長)では、全校児童203人が体育館に集合。全員で校歌を斉唱、草下校長は3学期最初の言葉として、あいさつの励行や勉強、給食をきちんと食べるなど「自分たちを幸せにする方法」について話した。

 児童会を代表して6年2組の村瀬美梨さんは「3学期もトイレのスリッパをきれいに並べてください。元気いっぱい学校生活を送りましょう」と呼びかけた。始業式の後、各教室では宿題の提出や各種プリントの配布など、翌日からの準備を整えた。

 6年生は2クラス43人が合同で学年集会をした。児童たちは、久しぶりに会ったクラスの仲間と楽しげに年末年始の出来事などで盛り上がった。政所ゆきのさんは「あと2カ月くらいなので、勉強も運動も頑張って、中学生になるための準備をしっかりして3学期を過ごしたい」と話していた。

(2026年1月9日付紙面より)

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ヤナギの小枝を打ち鳴らす=8日、那智勝浦町の飛瀧神社
祭礼 枝を打ち鳴らし霊験高める
飛瀧神社で牛王神璽祭
熊野那智大社
 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)の別宮飛瀧(ひろう)神社で8日、牛王神璽祭(ごおうしんじさい)が営まれた。「牛王杖(ごおうづえ)」と呼ばれるヤナギの小枝でカシの板を打ち鳴らして「牛王神符」の霊験を高め、新年の神札を参拝者ら15人に頒布した。

 牛王神符は、熊野三大社に伝わる魔よけ、災難よけの守り札。中世には武士や庶民の間で誓いを記した起請文(きしょうもん)としても用いた。

 熊野那智大社では元日の早朝、那智の滝からくみ上げた若水で墨をすり、72羽の八咫烏(やたがらす)で「那智瀧宝印(なちたきほういん)」と描いた神札の刷り初めを行う。本殿で連日祈とうを行い、8日に満願を迎えた。

 祭典の後、仕上がった牛王神符をヤナギの枝に巻いて参列者らに授与。男成宮司は「歴史的なお札、皆さんぜひ受け取っていただきたい。もちろん、災難よけというのもあるが、受けた方たちはそれぞれの願い事をお札に込めていると思うので、その願い事がかなうことを願っています」と語った。

 奉納演奏などで那智山を訪れている元「ザ・ブルーハーツ」のドラマー、梶原徹也さんも参拝しており「今回で2度目となるが、自分もたたくことを仕事にしているので、枝を打ち鳴らすご神事に臨むに当たって、何か世の中の役に立つようにと思いながら一生懸命たたかせていただいた」と話していた。

(2026年1月9日付紙面より)

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