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佐藤春夫の遺徳をしのび営まれたお供茶式=6日、新宮市の丹鶴ホール
春夫の遺徳しのびお供茶式
新宮高生が「望郷五月歌」朗読
新宮市

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熊野速玉大社
新宮高
淡交会
 新宮市出身の文豪で望郷詩人とも呼ばれる佐藤春夫(1892~1964年)の命日の6日、新宮市の丹鶴ホールでお供茶式が営まれた。関係者や一般約️50人が参列し、文豪の遺徳をしのんだ。

 茶道裏千家淡交会が長年、大社烏集庵や望郷五月歌碑前で営んできた式で、佐藤春夫記念館がオープンした翌年の1990年から(公財)佐藤春夫記念会と共に記念館前庭で開いてきた。

 記念館は故郷をこよなく愛し、明治末期から昭和にかけて詩人・作家として活躍した春夫の文学館。旧チャップマン邸や旧西村家住宅近くへの移転が進み、10月のオープンを目指している。

 お供茶式には上田勝之市長、楠本秀一館長、市議会議員らも出席。茶道裏千家淡交会南紀支部の川合宗啓さんがお点前、半東・お供えは宇戸平宗富さんが務めた。

 春夫の母校、新宮高校の生徒が初めて「望郷五月歌」を朗読。放送部の田中葵衣部長(3️年)、坂地由奈さん(2年)が名句「空青し山青し海青し」をはじめとする故郷・新宮の美しい自然を懐かしむ詩を読んだ。「望郷五月歌」は、熊野速玉大社の境内に詩碑が建立されている。

 4月に着任した楠本館長は「『空青し山青し海青し』を市民誰もが口ずさんでほしい」、上田市長は「春夫先生が幼少期を過ごした地に移転することをうれしく思う。子どもたちが『空青し山青し海青し』を実感できる町づくりをしたい」とあいさつした。

 春夫の遺影の前にお茶が供えられ、式典後には淡交会員たちによるお茶と和菓子の振る舞いがあった。朗読後、田中部長は「緊張したけど、大切な会で読ませていただきありがたく思います」、坂地さんは「いい経験になりました」と話していた。

(2026年5月8日付紙面より)


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田植えを楽しむ子どもたち=3日、新宮市熊野川町
地域 子どもたちも泥だらけで田植え
米作り体験に44人が参加
新宮市熊野川町
 新宮市熊野川町日足の田んぼで3日、「米作り体験」があった。市内をはじめ那智勝浦町や紀宝町などから親子ほか11組44人が参加、約0・8㌃の田に手作業でコシヒカリを植えた。秋には収穫体験も予定している。

 市熊野川行政局の振興策の一つ。体験交流を通じて豊かな自然の恵みを感じ、地域を知ってもらうことが目的で、約20年前から続いている。コロナ禍で中止が続いたが昨年に続き開いた。

 あいにくの曇天の下、参加者は腰に着けた籠に苗を入れ田んぼへ。地元農家でつくる「田子の会」の大谷強会長らのアドバイスを受けながら、あらかじめ、筋付けした線に沿って丁寧に苗を植えた。

 初めて体験する子どももおり、泥だらけになる姿もあった。昼食には昨年収穫したお米を使ったおにぎりを味わった。終了後は、熊野川温泉「さつき」で疲れを癒やした。

 稲刈り体験は8月下旬から9月上旬を予定しており、昨年同様約100㌔の収穫を目指している。新米は参加者にプレゼントする。

 昨年参加した紀宝町の谷田洋平さんと瑛音さん(10)は「去年楽しかったから参加しました。稲刈りは参加できなかったので今年は必ずやり遂げます」と話した。

 新宮市から参加した更谷麻紀さんは「初めて参加しました。自分も小学校の頃体験した思い出があって、子どもたちにも体験してほしく申し込みました」。娘の桃佳さん(8)と友人の澤岡咲乃さん(8)は「泥だらけになったけど楽しかった。参加できて良かった」と笑顔で語った。

 大谷会長は「秋においしいお米を食べてもらいたい」と話していた。

(2026年5月8日付紙面より)

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田植えを楽しむ参加者=2日、紀宝町浅里
地域 医療従事者ら田植えで交流
今年も「浅里おもしろ大学」開校
紀宝町
 地域住民と医療者が互いに農業や医学など暮らしに密着した学問を教え合う「浅里おもしろ大学」が2日、紀宝町浅里地区であった。医師、看護師、医学部生、薬学部生、研修医、紀南病院職員、町みらいドクター、地元住民ら約40人が田植え作業を通して交流した。

 〝楽しく学び合える場〟をコンセプトに、2017年に開校。旧矢渕中学校浅里分校を活用した地方創生プロジェクトで、新型コロナウイルスの影響で休止した年もあったものの、田植えは10年目を迎えた。田植えや稲刈りのほか、災害時医療セミナーなどで交流を深めてきた。

 木造平屋建ての浅里分校で開校式を行い、おもしろ大学を立ち上げた町地域医療研修センター「KITCHEN(キッチン)」所長の医師、森本真之助さんが「地域医療は地域住民と一緒につくっていく医療」と示した。

 「家族や仲間と仲良くつながりを持つことが健康に良いといわれている」と話した上で「町や村が小さくなっているが、自分でつくっていける時代になってきた。そんな時代に子育てできることがうれしい。土地を守ってきた地元の人たち、行政などの方々とつながって町づくりしていくことが大切。皆さんの原点になればと、この活動を続けています」とした。

 飛雪の滝百姓塾の木下起査央代表理事は、11年の紀伊半島水害以前は100人ほどが暮らしていたが、現在は19世帯29人に減ったとしたものの「人口は減っているが元気にやっていますよ」と伝えた。

 浅里地区在住の福田将志さんは絵解きで飛雪の滝、テントサウナの聖地「飛雪の滝キャンプ場」、世界遺産・熊野川など浅里の名所を紹介。「素手と素足で田んぼに入って大地の成り立ちを感じてください」と呼びかけた。

 この後、飛雪の滝百姓塾が所有する10㌃の田んぼに移動。晴天の下、参加者は地区住民のアドバイスを受けながらコシヒカリの苗を手植えした。1時間半ほどで終え、夏の稲刈りを楽しみにしていた。

(2026年5月8日付紙面より)

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