串本町有田上にある有田神社で5日、「お弓式」が営まれ弓頭2人と放つ矢がその家族や氏子らの拝観を集めた。
約300年の歴史があるとされる新春行事。今年は清野潤平さん(16)と中谷和香さん(16)が弓頭の人選を受けて稽古に励み、多田和男総代長ら総代会と地区当番で的場や神饌(しんせん)「ひげこ餅(=マツの葉を刺し立てた餅)」などを準備して奉仕に臨んだ。
弓頭2人は村上和幸神主と共に神前へ奉告し湯立ての儀で身を清めた後、同神社の道向かいにある耕地へ設けた的場へ参進。今年は矢の本数を若干減じ、それぞれ6本、4本、3本と3回に渡って約25㍍先にある直径約1・8㍍の的へ矢を放った。的中した音が響くと見守る氏子らも歓喜し拍手をしてたたえた。
計26本の矢を放った後は社務所で魚(=カワハギ)の切り身の振る舞いを受け、白い法被から黒い法被へと着替えて再び的場へ参進。それぞれ地と天へ矢を放ち、社務所で神饌「ひげこ餅」の振る舞いを受けて締めくくった。
清野さんは「もうすぐ高校2年生になり、大学受験の準備も始まる。けがや病気をしないよう頑張りたい」、中谷さんは「家族の健康を一心に願って」と奉仕に込めた思いを語り、そろって「地域の皆さんに良い一年を過ごしてもらうことにつながれば」と氏神に願うところを語った。
(2026年1月7日付紙面より)
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