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妊婦体験をした生徒=22日、近畿大学附属新宮高校
多様な医療職に触れる
妊婦や聴診器など体験
近大新宮

 近畿大学附属新宮高校・中学校(松田頼義校長)で22日、和歌山県看護協会と新宮市立医療センターによる出前講座があった。医療ゼミの中高生48人が多様な医療専門職の働き方、魅力、やりがいに触れ、妊婦体験や聴診器などの医療器具を体験した。

 医療分野を目指す生徒たちに進路選択への情報を提供し、将来の担い手育成につなげることが目的。医療関係に進学し、地元に帰って就職、生活、子育てし、子どもが近大新宮校に入学、医療関係に進学し戻ってくるサイクル構築も狙い。

 市立医療センターから助産師、看護師、薬剤師、臨床工学技士、臨床検査技師、診療放射線技師、理学療法士が来校した。

 助産師の植田啓子さんは「もともと看護師を目指していて先生から助産師を勧められた。看護学校と助産学校で学んで資格を取得した」と語り、新生児と母親のケア、分娩(ぶんべん)介助、助産師外来など日常の仕事を紹介。「この手で一つの命を取り上げた時は、この上ないやりがいを感じる。悲しい事例に出合うこともあるが、職場の仲間と思いを共有し、自分の行動を振り返り、次のお産につなげている」と話した。

 高度治療室(HCU)の看護師、中村考佑さんは「看護師の働く場所は病院だけではない。訪問看護師、学校や支援学校での勤務、イベントや旅行に同行する看護師もいる。専門看護師や認定看護師としてキャリアアップする人も増えている」と紹介した。

 レントゲンやCTの撮影を行う診療放射線技師の竹原学さんは「病気の原因の写真を撮る仕事で、カメラマンのようなもの。思いやりや注意深さに加えて、写真にこだわりのある人はこの仕事に向いている。自分の撮った写真が病気の診断や治療方針の決定に関わっていくため、非常にやりがいがある」と語った。

 生徒たちは人工呼吸器やベッドサイドモニター、点滴、手術器具、医療用防護服などに触れ、熱心に質問。妊娠体験した清水優依さん(高1)は「実際妊婦体験したらあんなに重たいとは思いませんでした。お母さんは大変だったんだなあと思いました」と振り返り、注射器の扱いを初体験した杉尾歩実さん(高3)は「看護師を目標にしていますが、医療関係には就きたいと思っています」と話していた。

(2026年7月25日付紙面より)


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講義を聞く生徒たち=22日、新宮市の丹鶴ホール会議室
学校 新宮の魅力を配信へ
緑丘中生徒がホームページ作り
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熊野速玉大社
神倉神社
緑丘中
 新宮市立緑丘中学校(福田哲也校長)の1年生47人は22日、新宮市の魅力を発信する観光ホームページ作りのフィールドワークを行った。

 熊野速玉大社神倉神社など観光名所の情報を発信することが目的。

 この日、新宮市に熱中症警戒アラートが発令されたため、丹鶴ホールで熊野学研究委員会の中瀬古友夫さんによる講演で新宮市の歴史を学んだ。

 中瀬古さんは熊野大橋が90年前に架けられ、戦火の中、空襲で橋脚の鉄骨がむき出しになったことや、日本で国宝の多い都市で和歌山県は第6位であることなどを解説した。

 新宮市は和歌山県内で電気、水道、ダイヤル電話が通ったのが2番目だったことや、遊園地、スーパーマーケットは県内で最初にできたことを写真や資料を見せて話した。

 丹鶴ホールの駐車場に書かれている駐車位置の白線が違うのは、建設中に遺跡が発掘され、さらに階層的に遺跡が次々出てきて、後世で発掘されるように目印にしていることも明かした。

 生徒たちは自分の知らない新宮市に興味津々で耳を傾けていた。講演後は市立図書館で感想文を書き上げた。細川花楓さんと那須愛梨さんは「新宮に住んでいても知らないことばかりで勉強になりました。ホームページも完成間近で秋にフィールドワークの続きをして完成を目指したい」と話した。

(2026年7月25日付紙面より)

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大前の儀に臨む代表者や来賓ら=22日、串本町西向の稲荷神社
祭礼 大前の儀や獅子舞で活気
西向の稲荷神社で祭典
串本町
 串本町西向に鎮座する稲荷神社祭典が22日、本祭を迎えた。氏子区域の代表者や来賓18人の参列を得て大前の儀を執り行い、続く酒宴の座に合わせて青年会「西向青年公道会」(大崎佳宗会長)が獅子舞を披露するなど活気を見せた。

 この神社は町立西向小学校そばの山腹に鎮座し、現在は上ヶ地区と原町区が氏子区域となって護持。大祭に当たる祭典は7月22日を本祭日とする習わしを貫き、上ヶ地区、原町区上部、原町区下部の当番持ち回りで主奉仕をしている。

 今年は原町区下部が当番で、宮本健司さん(72)を当屋主人に立てて主奉仕。大前の儀は午前11時から始まり、古座神社の石田保宮司が出仕して神事を執り行い、松村隆生総代を筆頭にして原町区の濵地弘貴区長と上ヶ地区の船井洋二区長以下宮係陣と原町区下部の宮本さんら世話役陣、来賓の田嶋勝正町長、佐藤恭子・西向小校長、目津大浦区の畑野良弘区長らが順に玉串をささげるなどして礼を尽くした。

 当屋主人の大役を請け負った宮本さんは「なぜ西向は暑い時に祭りをするのかと考えると、やはり若い子どもたちが獅子舞で暑さを吹き飛ばす発散をしその周囲まで幸せになる形があるのかなと感じるし、私も今日は楽しみを頂いています。ここに集いし人だけでなく地区の人たちそれぞれをどうぞお守りくださいと願うし、その先で皆さんもまたお参りをする。そういうところは絶対に廃れてはいけないと思う」と奉仕を通して思うところを語った。

 青年会は酒宴の座前に参道中腹の座へ到着し、大前の儀終了後に神宮舞、乱獅子、寝獅子、ササラ天狗(てんぐ)の各演目を披露した。花形のササラ天狗役は小山蘭さん(6)。「笑ってー」の合いの手にはにかみ、祝儀の投げ込みを浴びるなどしつつしっかりと舞いを収めた。

 青年会は宵宮から本祭まで、同神社や日吉神社への奉納を経て日中の地区回りを実施。午後8時ごろから和歌山県農業協同組合西向支店そばで小山蓮太さん(8)による玉天狗の演目を含む総神楽を営み、区民ら多数の見物を集めてにぎわいの余韻を引いた。

(2026年7月25日付紙面より)

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