熊野新聞記事アーカイブ
熊野新聞社 The Kumano Shimbun
〒647-0045 和歌山県新宮市井の沢3-6
営業部 TEL 0735-22-8080 FAX 0735-23-2246
記者室 TEL 0735-22-8325 FAX 0735-28-1125

大詰めを迎えた干支色紙制作=22日、熊野那智大社
「飛躍の年に」思い込め
干支色紙の制作が大詰め
熊野那智大社

【この記事のキーワード】
熊野那智大社
 世界遺産・熊野那智大社(男成洋三宮司)で来年の干支(えと)「午(うま)」の色紙制作が大詰めを迎えている。10月上旬から始め、今月末までには1500枚を完成させる。

 2026年の干支は、丙午(ひのえうま)。古代中国で発生した陰陽五行説によると、「丙」「午」ともに火の要素があり、火が重なることから情熱や強さを象徴する年になるという解釈もある。

 色紙には男成宮司が描いた原画を印刷してあり、御幣(神様が宿る依り代)を背に乗せた白馬が、那智の滝の上に見えた初日の出に前足を上げて躍動する力強い様子が描かれている。男成宮司は色紙に直筆で「飛躍」の二文字を一枚ずつ丁寧に書き入れ、巫女(みこ)が大社の社印を押して完成させていた。

 男成宮司は色紙について「今、日本はいまひとつ元気がない感じがする。午年ということで力強く疾走する馬の姿になぞらえ、活気のある、飛躍の一年になればという思いを込めた」と語った。

 色紙の受け付けはすでに開始しており、発送は12月上旬から。1枚2000円。送料は1枚から2枚まで800円。3枚以上は1200円。

 申し込みは、はがき(〒649―5301 那智勝浦町那智山1、熊野那智大社)、FAX(0735・55・0643)、またはホームページ(https://kumanonachitaisha.or.jp)にて行う。問い合わせは同大社(電話0735・55・0321)まで。

(2025年11月26日付紙面より)


別窓で見る
記事一覧

長蛇の列となった古座川猟友会によるしし鍋の無料振る舞い=23日、古座川町一雨
地域 各ブースの利用や交流弾む
第36回古座川の秋まつり
古座川町
 古座川町最大規模の行事「第36回古座川の秋まつり」が23日、一雨(いちぶり)にある明神小中学校を会場にして開かれ約2500人(主催者発表)の来場を集めてにぎわった。

 町主催、町公民館明神分館、南紀森林組合、町商工会、北海道大学和歌山研究林、JAわかやまみくまの地域本部、社会福祉法人高瀬会、古座川漁業協同組合、町観光協会後援。町域の農林業振興と地域活性化を目的として年1回、晩秋に期日を定めて開いている。

 同分館の品評会や直売会、ぜんざいの無料振る舞いと連動し、今回は36のブースが会場内に並んだ。古座川漁協によるアユの塩焼き、古座川猟友会(=県猟友会東牟婁支部古座川町分会)によるしし鍋の無料振る舞い(数量限定)が長蛇の列となる中、町産品などの物販、南紀森林組合の木工や古座川町観光協会の仮想現実(VR)など各種体験、人権など各種啓発展示、毎回好評のキッズコーナーなどもあり、子どもからシニアまで幅広く来場を集めて各ブースの利用や交流が弾んだ。

 フィナーレは餅まきで、この日町内視察をしていた世耕弘成衆院議員らも終盤の盛況を見届けた。大屋一成町長はブースの数こそ減っているが、町内で頑張っている事業者がそろって参加してくれるおかげでこの行事は成り立っていると感謝。「参加者、来場者とも楽しいひとときを過ごしていただければ」と願い、その延長で目的に掲げた事柄の前進を今後に期待した。

(2025年11月26日付紙面より)

もっと見る
折たたむ
別窓で見る

航海の安全を願い記念植樹した上田勝之市長(左から2人目)、神谷敏充船長(同3人目)ら=22日、新宮市の新宮港緑地
観光 航海安全願い、ナギの木を
「飛鳥Ⅲ」就航記念植樹会
新宮市
【この記事のキーワード】
熊野速玉大社
 新造客船「飛鳥Ⅲ」(総トン数5万2200㌧、全長230㍍、郵船クルーズ株式会社)の寄港に合わせて22日、新宮市の新宮港緑地内で記念植樹があった。上田勝之市長、飛鳥Ⅲの神谷敏充船長、新宮港振興会の垣内宏会長、濱口太史県議が熊野のご神木ナギの木を植え、航海の安全を祈願した。

 今夏、新たに就航した豪華客船で、9月1日に続く2度目の寄港。今回は「秋の連休熊野クルーズ」と題し、21日に横浜港を出航。午前8時30分に新宮港に入港、岸壁で平安衣装の女性らが乗船客を歓迎し、熊野地方の特産品販売もあった。

 植樹は9年前に「飛鳥Ⅱ入港10周年記念植樹」で植えたナギの木の近くで行い、植樹後、熊野速玉大社で祈とうした航海安全祈願「なぎ護符」を贈呈した。

 上田市長は「ナギの木は航海安全を祈る熊野のご神木で、その葉は、縦に走る葉脈が切れにくく丈夫なことから、縁が切れない縁起物、航海安全を祈る際に用いてきた歴史がある。今後も飛鳥Ⅱ、飛鳥Ⅲの入港をお待ち申し上げます」とあいさつした。

 神谷船長は「このナギの木が新宮の皆さまとの絆の象徴、飛鳥Ⅲ入港の記憶となることに感謝を申し上げます。これから幾度となくここに帰ってくると思いますが、その度にこの木が成長しているのを楽しみにしています」と感謝の言葉を述べた。

 飛鳥Ⅲは午後4時30分、周辺地域の観光を楽しんだ乗客を乗せて出港。熊野水軍太鼓保存会による太鼓演奏の見送りを背に次の目的地、伊豆諸島に向かった。

(2025年11月26日付紙面より)

もっと見る
折たたむ
別窓で見る
主な記事 *記事詳細は熊野新聞紙面をご覧下さい*
  • 行政 新人2陣営が出席 紀宝町長選の事前説明会
  • 学校 瀬古律さんが知事賞受賞 人権の詩2025
  • 【この記事のキーワード】
    三輪崎小
  • 地域 認知症を理解し不安緩和 町社協主催講座を受講し (串本町)
  • 地域 串本町東岸部に冬の装い 河口一帯で「海霧」発生
  • 地域 イルミネーション飾り付け タウンガーデンでさくらの会ら (新宮市)
  • 国際 伊人剣士ルカさん来新 合気道熊野塾を初訪問
くまスポ
  • 新宮男子が団体・個人で全国へ 県高校弓道新人大会で優勝
  • 【この記事のキーワード】
    新宮高
ご購読・試読のお申し込み