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「鯨踊り」の衣装を着て、扇子を持つ児童=10日、新宮市立三輪崎小学校
「鯨踊り」の歴史学ぶ
運動会を前に三輪崎小で

新宮市

 新宮市立三輪崎小学校(竹本明央校長)で10日、三輪崎郷土芸能保存会(小西隆義会長)による授業があり、5年生49人が三輪崎に伝わる郷土芸能「鯨踊り」の歴史について学びを深めた。

 同校の運動会では毎年、5年生が県無形民俗文化財の「鯨踊り」の一つ、「綾踊(あやおど)り」を披露している。10月31日(土)の本番に向けて練習を始めるのに当たり、なぜ踊られるようになったかや、踊りの動作に込められた意味などを前会長の濱口仁史さんと副会長の屋敷博一さんから聞いた。

 濱口さんは「クジラと聞けば、太地のイメージがあるかもしれないが、昔は三輪崎でもクジラが捕れていた」と紹介。27隻の船でつくる三輪崎組が漁をしており「クジラは食料に、脂肪は燃料になり、歯はくしや釣り針などに加工された。捨てる所がないほど貴重なものだった」とし「クジラが捕れると、みんなが喜んだ。そこで踊られたのが鯨踊りの始まり」と伝えた。

 クジラを囲むように網を投げ入れる様子を表した「殿中踊り」と、もりに見立てた「綾棒」を操り、威勢良く突く動作を上半身だけで表現する「綾踊り」の二つがあり、「どちらもおめでたい踊り。運動会では間違えてもいいから、大きなかけ声で、元気よく踊ってほしい」と期待を寄せた。

 約70人の保存会が踊りを継承していることや、三輪崎八幡神社大祭で大漁を祈って踊られていることを紹介し「みんなも大きくなったら保存会に入って活動してほしい。また、13日(日)の祭りの山車には誰でも参加できるので、ぜひ祭りを体験してほしい」と呼びかけた。

 児童らは昨年に踊った6年生にも教わりながら練習を重ね、10月1日(木)と13日(火)、22日(木)に保存会から直接指導を受けて、本番に臨む。

(2026年9月12日付紙面より)


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「紀州熊野浦捕鯨図屏風」を基に、クジラと人の関わりを学習した=10日、太地町立くじらの博物館
学校 クジラと人との関わり
1年生が学芸員から学ぶ
太地中
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太地中
 古式捕鯨発祥の地・太地町でのクジラと人との関わりを学ぶため、太地町立太地中学校(清嶺地寿広校長)の1年生12人が10日、町立くじらの博物館を訪問。町歴史資料室の学芸員・櫻井敬人さんから説明を受け、理解を深めた。

 町では小学校の頃から6年間をかけて「くじら学習」に取り組んでおり、さまざまな角度から鯨類について学んでいる。中学校に進学後は、より広い視点で鯨類への理解を深めている。

 生徒は管内の展示資料「紀州熊野浦捕鯨図屏風(びょうぶ)」を基に、櫻井さんから捕鯨にまつわるクジラと人との関わりを学習した。

 屏風には、串本から三木崎(三重県尾鷲市)までの地形と、熊野灘で行われていた捕鯨の様子が描かれている。太地組、三輪崎組、古座組の三つの鯨組が主に6種類のクジラ(ザトウクジラ、セミクジラ、コククジラ、マッコウクジラ、ナガスクジラ、イワシクジラ)を捕獲していたが、櫻井さんは屏風にはナガスクジラとイワシクジラを除いた4種類しか描かれていないと指摘。この2種の捕獲はごくまれだったのが理由だと解説した。

 描かれている絵を基に、捕獲したクジラは大阪方面を中心に出荷されていたと説明。これに関連して、太地町のある紀伊半島に注目。交通アクセスの不便さから「陸の孤島」と評されることもあるが、海としての目線(流通面)で見れば、大阪方面や東京方面どちらにとっても非常に重要なルートであると強調した。

 この後、捕鯨で使われていた船「勢子船(せこぶね)」を紹介。船体は豪華絢爛(けんらん)な彩色が施されているが、その中でもひときわ豪華な「鳳凰(ほうおう)」の装飾が施されているのは「刃刺(はざし)」と呼ばれる銛(もり)を突く役割の人たちだと解説した。

(2026年9月12日付紙面より)

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演説や選挙公報で立候補者の主張を知る体験をする児童=10日、串本町立田原小学校
学校 税と選挙を一体的に知る
田原小が県の出前講座で
串本町
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田原小
 串本町立田原小学校(海野富士子校長、児童13人)が10日、出前講座「出張!県政おはなし講座」に参加し税制度と選挙制度を一体的に知る機会を持った。

 この講座は、社会参画への意識向上を目的として県選挙管理委員会が提供。県選管事務局と和歌山税務署の連携から生まれた税と選挙を一体的に学ぶ展開が特色で、県内の小学校~高校などを対象にしその所在地の市町村選管事務局にも協力を求める形で出前実施している。

 今回は県選管事務局東牟婁分局と新宮税務署・和歌山税務署が主体となり、町選管事務局に協力を求めて実施。同校は全校児童(2~6年生)全員で受講するとしてその来校を歓迎した。

 税制度の紹介は租税教育への参加が珍しい低学年層にもイメージを持ってもらえるよう、グループワークを取り入れた内容で実施した。選挙制度の紹介は疑似体験が第一で、同分局の県職員が日本の選挙制度の仕組みを紹介後、町選管事務局が準備した投票所を使って模擬投票を実施。教員2人を立候補者にして▽演説を聞き選挙公報を見るなどして立候補者の主張を知る▽どちらへ票を入れるかを考え投票所入場券を使って投票する▽開票作業で当選者を確定する―といった一連の流れを体験した。

 最後に今日の参加を忘れず18歳になったら投票をしてほしいと呼びかけて終了。児童の感想発表では投票は難しいと思っていたがやってみたらそうでもなかったという声が多々上がり、それに気付く機会を届けてくれたことに感謝して締めくくった。

 6年生の寺西海翔さんは税も選挙も勉強になったと振り返り「18歳になったら投票したいという気持ちになれた」と高まった気持ちを語った。

(2026年9月12日付紙面より)

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