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8月25日ごろから咲き始めたヒマワリ=8月30日、新宮市熊野川町
今年もヒマワリ咲く
新宮市熊野川町の日足道路下で
紀伊半島大水害から15年

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 新宮市熊野川町の日足(ひたり)道路(バイパス)下で、ヒマワリが咲き始めた。紀伊半島水害で被災した町を元気づけようと熊野川地域フラワーツーリズム推進協議会(下阪殖保会長)が毎年育てており、今年も黄色のじゅうたんが広がっている。

 2011年9月の水害後、町を花の名所として活性化させようと地元の人らでつくる協議会が休耕田にヒマワリ、コスモス、菜の花を植える活動を続けてきた。

 7月に約10万個の種をまいたが、今夏は雨が少なく乾燥した状態が続いたため、育った本数は昨年より少なくなっている。8月25日ごろから咲き始め、今週末には見頃となりそうで、満開を迎えてから5日ほどは楽しめるという。

 下阪会長は「近年は、台風が逆走するなど大変な事態になっている。富山や千葉でも大きな被害があった。紀伊半島水害から15年がたったが、私たちはあの時の恐怖を体験している。防災の大切さを忘れないでほしい」。昨年、6年ぶりに開催した「ひまわりまつり」は付近で工事が行われているため、今年は開催しない。

 ヒマワリ畑の最新情報は、熊野川行政局のインスタグラム(アカウント名=kumanogawagyouseikyoku)で発信されている。

(2026年9月1日付紙面より)


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買い物客に寄付を呼びかけた=8月30日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店
地域 災害募金活動を初実施
手をつなぐ会とみらいの会
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 知的障害のある子どもと親の会である「新宮・東牟婁手をつなぐ育成会」(博多保子会長)と、その18歳以上で組織する「みらいの会」(浦理会長)は8月30日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店で、熊本地震の義援金の募金活動を行った。両会単独では初の試みとなる。13人が参加し、買い物客に寄付を呼びかけた。

 両会はこれまで、日本赤十字の募金活動への協力は行っていた。地震を知り、自分たちにできることを考えた際に街頭募金が浮かび、実施に至った。

 現地では募金箱を持ち「私たちにもできることやらせてください」と書いた横長の大判紙を広げ、繰り返し協力を求めていた。浦会長は「こっちも紀伊半島水害の時に助けてもらった。募金が少しでも恩返しになれば」と話した。

(2026年9月1日付紙面より)

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清掃作業を行った皆さん=8月29日、那智勝浦町井関の紀伊半島大水害記念公園
地域 「忘れない、忘れさせない」
地元建設業14社が清掃
紀伊半島大水害記念公園
 「忘れない、忘れさせてもいけない」―。那智勝浦町井関の紀伊半島水害記念公園で8月29日朝、地元建設業14社の有志22人が清掃を行った。慰霊碑を磨き、周辺の草を刈り取るなどして、御霊(みたま)が安らかに眠れるよう環境を整備した。

 2011(平成23)年の紀伊半島水害では、那智谷一帯で同時多発的に土石流が発生し、町内では29人が死亡するなど甚大な被害を受けた。以降、毎年9月4日の追悼式を前に、清掃活動が行われている。今年は、前年同様の▽㈱庵野組▽井筒建設㈱▽カミジ技建㈱▽大和建設㈱▽木原造林㈱▽岡山組▽㈲中川建設▽㈲松岡組▽田中建設㈱▽㈱下山組▽下山建設工業㈲▽㈱オカダ▽㈱関三吉商店―に加え、㈱福田組も参加した。

 水害犠牲者の慰霊と地域の復興を目的に、水害翌年の12年1月に「那智谷水害遺族会」が設立された。毎年9月4日に同公園で、故人をしのんでキャンドルをともす追悼供養などの活動をしてきた。水害から13年たったおととし、当初の目標だった十三回忌が過ぎたため遺族会は解散した。

 清掃活動は、遺族会元代表の岩渕三千生さん(65)が水害の年から始め、翌年まで1人で行っていたが、3年目から地元建設業者が協力し、それ以降は現在の形になっている。

 清掃を終え、岩渕さんは「長年清掃活動に協力してくれている皆さんに感謝。今年も皆さんのおかげできれいになった。天国で29人、仲良くしてほしい」と話した。

 水害から間もなく15年を迎えるが、岩渕さんは、年数は関係ないと強調。「今でもあの時の記憶がフラッシュバックしてくる。15年とは言うが、遺族にとっては何年たとうが悲しみは変わらない。水害があったことは、忘れても、忘れさせてもいけない」と語った。

  □     □

■4日午前1時から追悼式

 同公園で4日(金)午前1時から、追悼式が営まれる。那智谷で土石流の発生が始まったとされる時刻に合わせ、死者の数と同じ29個のキャンドルに火がともされる。

(2026年9月1日付紙面より)

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