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漁業関係者など30人が参列した=25日、新宮市の三輪崎漁業協同組合の会館
大漁や海上安全を祈願
孔島・鈴島の神社で例大祭
新宮市

 新宮市三輪崎の孔島嚴島(くしまいつくしま)神社と鈴島蛭子(えびす)神社の大祭が25日、三輪崎漁業協同組合の会館で営まれた。漁業関係者など約30人が参列。大漁満足や海上安全を願った。

 雨天のため屋外の両神社から会場を移した。孔島嚴島神社の祭神は海路を守護する市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、鈴島蛭子神社祭神は大漁の神である蛭子命(ひるこのみこと)とされている。

 孔島・鈴島保護委員会の井上元和委員長や、三輪崎漁業協同組合の海野義尊代表理事組合長などが参列した。祭典はまず孔島嚴島神社、続いて鈴島蛭子神社に向かい斎行。熊野速玉大社の神職が斎主を務め祝詞を奏上した後、参列者が玉串を供えて祈った。

 井上委員長は「最近は環境意識の高まりもあり、孔島・鈴島が美しく保たれている。以前は多くの空き缶やペットボトルが流れ着き、ビニール袋が風に飛ばされてきていたが、今はそんなことがなくなっている。この景観を今後も守っていきたい」と抱負。

 海野組合長は「黒潮の蛇行が収まり元に戻ったが水温が低く、今年はカツオが取れていない。また藻が生えず貝類も取れていない。これらが復活して昔のように取れることを祈願したい」と述べた。

 島には豊富な暖地性海浜植物が自生し、市の天然記念物に指定されているほか、南紀熊野ジオパークを構成するジオサイトに認定。孔島嚴島神社の石造物は2017年、日本遺産「鯨とともに生きる」にも追加登録されている。

(2026年4月26日付紙面より)


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高台まで逃げる生徒たち=22日、紀宝町鵜殿
防災 高台まで駆け上がり
地震・津波想定し避難訓練
矢渕中
 紀宝町立矢渕中学校(岩本拓志校長、生徒218人)は22日、本年度最初の避難訓練を実施。地震発生後の津波を想定し、全校生徒が二手に分かれて学校裏の高台に逃げた。

 防災教育の一環として毎学期1回、地震・津波や火災などを想定した避難訓練に取り組んでいる。今回は生徒、職員全体が避難場所と経路を理解し、迅速な避難、人員点呼を訓練。「共力~地域とともに『今』できること~」をテーマに、命を大切にする行動の意識を養った。

 午後1時45分、地震を知らせる校内放送が流れ、授業中の生徒たちは机の下に隠れて身の安全を確保した。

 揺れが収まった後、貴祢谷神社の参道側とテニスコート側に分かれて約400㍍先の高台まで駆け上がった。

 県の想定では南海トラフ地震が発生した際、矢渕中には25分で津波が押し寄せると想定されており、生徒たちは8分58秒で避難を完了させた。

 終了後はグラウンドに集合し、岩本校長は「総括は厳しく、シビアでないといけない。学校で震災が起こったら誰一人命を落としてはいけない。だから一切の妥協は許されない」と話した。

 教訓とは過去の災害でうまくいかなかったことを今に生かし、命を守り切ることだとし「99・8%ではなく100%でなければならない」と強調。これまでの震災を振り返り「学校が子どもの命の最後の場所であってはならない。この教訓を生かし、一人一人が確実に避難できたかを考えてほしい」と呼びかけた。

 避難訓練で重要なのは想像力だとし「今日は絶好の避難訓練日和だが、地震は気候を選ばない。津波の危険があれば土砂降りでも避難しなければならない」と伝えた。

 「自分と仲間の命を守る行動が取れたかを各自で振り返り、次に生かしてほしい」と述べた。

 悪条件下では避難にさらに時間がかかる可能性にも触れ「想像力を働かせることが、自分や仲間の命を守ることにつながる」と締めくくり、生徒たちに一層の防災意識の向上を求めた。

(2026年4月26日付紙面より)

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4度目の新宮訪問となったルカ・チェルフェーダさん(前列中央)=23日、新宮市の新宮道場
国際 「新宮は心のオアシス」
イタリア人剣士、4度目の来訪
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熊野速玉大社
新宮高
 剣道5段のイタリア人、ルカ・チェルフェーダさんが22~24日の3日間、熊野速玉大社境内の新宮剣友会(宮戸伸之会長)の道場で指導を受けた。4度目の来訪となり「新宮は私の心のオアシス」と話した。

 新宮剣友会での稽古で旅を締めくくることが多かったが、今回は21日に到着後すぐの訪問となった。

 22日には宮戸会長が外部コーチを務める和歌山県立新宮高校の剣道部とも竹刀を交えるなど、熱心な「武者修行」の傍ら、宮戸会長の案内で串本町の橋杭岩や古座川町の一枚岩を見物するなど、熊野も満喫した。

 ルカさんは「熊野、そして新宮は私の大好きなものがたくさんある所、第二の故郷です。宮戸先生や地元の皆さん、そして新宮との出会いに感謝しています」と語った。

 新宮の後は名古屋、福岡と回り、京都で行われる8段の有段者による演武会を見学してから5月7日(木)に帰国する予定。宮戸会長も演武会に参加するとのことで「楽しみにしています」と笑顔を見せた。

 すでに11月の来日も決定しており、友人を伴って訪問する。「私の好きな新宮の魅力を一人でも多くの人に知ってもらうのが使命だと思っている」と話していた。

(2026年4月26日付紙面より)

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