熊野新聞記事アーカイブ
熊野新聞社 The Kumano Shimbun
〒647-0045 和歌山県新宮市井の沢3-6
営業部 TEL 0735-22-8080 FAX 0735-23-2246
記者室 TEL 0735-22-8325 FAX 0735-28-1125

串本町から打ち上げられたカイロス3号機。発射後まもなく飛行中断措置が取られた=5日午前11時10分 (C)スペースポート紀伊周辺地域協議会
打ち上げ後に飛行中断
カイロスロケット3号機
4号機の成功に期待の声も

 小型ロケット「カイロス」3号機が5日午前11時10分、串本町の発射場「スペースポート紀伊」から打ち上がった。見学場やパブリックビューイング会場などから多くの人️が見守る中、宇宙に向かって飛び立ったが、運用するスペースワンがミッション達成困難と判断し、飛行中断措置を取った。

 民間単独で日本初となる人工衛星の軌道投入を目指し、2024年3月に初号機、同12月に2号機を打ち上げたが、いずれも衛星の軌道投入は達成できなかった。

 3号機(全長約18㍍、重さ約23㌧)は当初、2月️25日に打ち上げを予定していたが、悪天候のため延期に。再設定した今月1日は風の影響、4日は発射直前に緊急停止して見送りが続いていた。

 3度の延期を経た5日、新宮市役所別館大会議室では、巨大スクリーンにライブ映像を投影。100人ほどの市民らが固唾(かたず)をのんで見守る中、白い噴煙を上げながらロケットが打ち上がった。

 成功祈願、カウントダウンで後押しした那智勝浦町浦神の公式見学場では、発射直後、大きな歓声と拍手が湧き起こった。全員が白い軌跡を追い、大空を眺め続けていた。堀順一郎町長は「打ち上がってうれしい。ミッションが達成できなかったのは残念だが、何回も足を運んでくれた皆さまに満足していただけたと思う。4号機以降も多くの方に応援してもらいたい」と話していた。

 串本町の田原海水浴場に設置された公式見学場で田嶋勝正町長は「飛行中断の内容の連絡はまだ受けていないが、いろいろと技術的な問題があったのではないかと思う。大変残念。次の4号機の成功に向け、町としても全面的に協力していきたい」と語った。

(2026年3月6日付紙面より)


別窓で見る
記事一覧

「オワリはじまり」を歌う生徒たち=4日、和歌山県立新宮高校
学校 悠以さん「すぐにスタートして」
LGBTトーク&コンサート
新宮高
【この記事のキーワード】
新宮高
 二色の声を持つ奇跡の歌姫、悠以さんを迎えてのLGBTトーク&コンサート「自分らしく生きる」が4日、和歌山県立新宮高校(下村史郎校長)であった。1、2年生を前に「スタートラインへ立っているのに『スタートを切っていない』と思うことはないですか。それはすごくもったいないこと。すぐにスタートしてほしい。スタートラインに立てずにもがき苦しんでいる友達がいたら手を差し伸べてあげてほしい。全員が同じスタートラインに立てる社会になってほしい」と呼びかけ、男声と女声を織り交ぜた歌声を披露した。

 人権教育の一環として毎年、人権全体鑑賞会を実施。悠以さんの来校は2018年以来、8年ぶり。「久しぶりに新宮に来たことをうれしく思う。時間を超えた出会いに感謝します」と語った。

 1989年11月11日、男性として生まれた。心と体の違いに悩みながら、いじめられないよう周囲に合わせた小学校時代を過ごした。中学校卒業前、母親にLGBTであることを打ち明けた。高校卒業と同時に「性同一性障害」と診断を受け、新たな名前「悠以」とともに歩みを始めた。

 LGBTのLはレズビアン(女性同性愛者)、Gはゲイ(男性同性愛者)、Bはバイセクシュアル(両性愛者)、Tはトランスジェンダー(生まれた時に割り当てられた性別にとらわれない性別の在り方を持つ人)を指す。

 悠以さんは「同じ男性、女性であっても一人一人に個性がある。世の中にはいろんな人がいることを感じてほしい。ポケットが多いほど新しい人との出会いや友達の幅が広がり、未来の自分にプラスになる」と語った。

 「セーラームーンやままごとが好きな子どもだった」と振り返り、男性トイレを使い、普通を目指して「僕」と言い続けたことなど、「男の子」として生活した小学校、中学校、高校時代の苦しさも打ち明けた。

 「母に悠以と名付け直してもらい、未来を目指せると思った。高校生までは自分を隠してつらかったが、卒業後は人生180度変わった。まだまだ成長したい。いろんな人と出会い、話をしたい」と前向きに語った。

 講演後、オリジナル曲「Docchi?!(どっち)」「スタートライン」などを歌い、かりゆし58の「オワリはじまり」を全生徒と一緒に合唱した。

(2026年3月6日付紙面より)

もっと見る
折たたむ
別窓で見る

関一重さん(後列左から2人目)と園児たち=4日、太地町の東明寺
教育 お茶教室で礼儀を学ぶ
太地こども園の5歳児が
【この記事のキーワード】
連絡協議会
淡交会
 太地町立太地こども園(脊古有希子園長)は4日、同町の東明寺でお茶参観を開いた。くじら組(5歳児)14人が茶道裏千家淡交会南紀学校茶道連絡協議会の関一重さんに教わり、春の和菓子と抹茶を振る舞った。

 あいさつや礼儀作法を身に付け、自然への感謝や友達へ思いやりの心を育んでもらおうと、毎年10回実施している。

 園児たちは本年度学んだことを生かし、丁寧にお辞儀をしてお菓子やお茶を差し出した。味わう保護者たちの姿をうれしそうに見つめた。関さんが裏千家家元発行の「おしるし」を手渡し、園児たちは「1年生になったら算数や国語の勉強を頑張ります」と小学校への思いを発表した。

 参加した保護者は「1年間お茶のお稽古をして、家でもあいさつがちゃんとできるようになった」「和菓子を好んで食べるようになりました」と語った。

 関さんは「茶道は右利きが基本です。最近は、左利きの園児も増えて稽古が難しいですが、毎年園児たちから元気をもらっています。今日で終わりではなくこれからも正しい姿勢で、学んだことを大切にしてほしい」とほほ笑んだ。

(2026年3月6日付紙面より)

もっと見る
折たたむ
別窓で見る
主な記事 *記事詳細は熊野新聞紙面をご覧下さい*
  • 行政 定例会中断し打ち上げ視察 記念日の条例制定見据えて (串本町議会)
  • 学校 餅つきやカプセル開封など 高池小の150周年記念行事 (古座川町)
  • 【この記事のキーワード】
    古座小
    高池小
  • スポーツ ミックスダブルスで白熱 男女15ペア30人が出場
  • 【この記事のキーワード】
    紀南テニス協会
  • スポーツ 2月度月例杯の結果 那智勝浦ゴルフ倶楽部
  • 地域 学習会で田んぼダム作る 子どもたちも仕組み学ぶ (紀宝町)
  • 【この記事のキーワード】
    浸水被害
    水害
  • 地域 数々の名所、古跡を訪ね 神内地区を歩く催しに33人 (紀宝町)
  • 【この記事のキーワード】
    神内神社
  • 地域 オーナーら伝統農法を体感 紀和町の丸山千枚田であぜそり (熊野市)
  • 【この記事のキーワード】
    丸山神社
  • 地域 新たに7人に伝達 民生児童委員委嘱状 (新宮市)
  • 地域 タイプ標本木咲き始める クマノザクラ開花時期に (古座川町)
  • 【この記事のキーワード】
    河内神社
    高池小
くまスポ 【3月5日付紙面より】
  • 宇久井、下里が県大会へ 小学生バレーボール新人大会
ご購読・試読のお申し込み