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大しめ縄を張り替える神職=27日、那智勝浦町の那智の滝
迎春準備も大詰めに
那智の滝で大しめ縄張り替え

 落差日本一、133㍍を誇る那智勝浦町の那智の滝で27日、恒例の大しめ縄の張り替えがあった。干支(えと)色紙や大絵馬かけ替えと進んできた迎春準備も大詰めに入り、寒風吹き付ける中、熊野那智大社の神職5人が命綱を腰に巻き付けて奉仕した。

 しめ縄はサラシ製で長さ約26㍍、重さ約4㌔。大社礼殿で奉告祭を営み、白装束に烏帽子(えぼし)姿の神職らが銚子口まで約2㌔の道のりを運んだ。御滝注連縄張替式を斎行後、神職らは滝の水に足を浸し、声をかけ合って作業。すがすがしい新年を願い、滝口に一拝した。

 小賀真樹禰宜(ねぎ)(54)は「気を引き締めて、年末年始に参拝者をお迎えできるよう締めさせていただいた。来年は午(うま)年ということで、馬が駆けるように勢いのある明るい年になればと思っています」と語った。境内の大鳥居や手水舎でもすす払いやしめ縄張り替えが行われた。

 那智の滝は同大社の別宮・飛瀧(ひろう)神社のご神体。張り替えは7月14の大祭「那智の扇祭り(火祭)」前と年末の2回行われている。大みそかから元旦にかけて、那智の滝と那智山青岸渡寺の三重塔をライトアップし、初詣の人々を迎える。

(2025年12月28日付紙面より)


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規格統一に欠かせない目慣らし会=26日、那智勝浦町のJAわかやまみくまの営農経済センター
地域 需要期出荷に向け目慣らし会
那智勝浦町苺生産組合
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農業協同組合
 那智勝浦町苺(いちご)生産組合(畑下由美組合長)は26日、年末以降の需要期出荷に向け同町のJAわかやまみくまの営農経済センターで、和歌山県オリジナル品種のイチゴ「まりひめ」の目慣らし会を開いた。生産農家や、みくまの農業協同組合、東牟婁振興局の職員らが参加し、イチゴの品質とその規格などを話し合った。

 「まりひめ」は東牟婁地方を代表する特産品で、那智勝浦町の太田地区が主要産地。大きめの果実、強い甘味と程よい酸味が特徴。例年12月初旬から翌年5月ごろにかけて出荷され、公設市場を通して近隣のスーパーなどで販売される。昨年は4パック入り1万3476ケースが出荷された。

 目慣らし会は、ケース詰め基準の統一と等級の確認を目的に、出荷が本格化し始める時季に開催している。会の冒頭では同センター営農指導員の笹平登紀さんが「今年の出荷は昨年より9日遅い15日になった。猛暑の影響による植え付けの遅れが大きな要因だが、それでも年内に全生産者が出荷できたのはうれしく思う」とあいさつ。今回はM、Lサイズの規格を協議すると説明して目慣らしに入った。

 会場では生産農家や職員らが真剣な表情で、集まった131ケースのイチゴを確認し合った。参加した農家の男性は「他の生産者のイチゴを見ることはほぼないので参考になる」と語っていた。

 畑下組合長は「今年は猛暑の影響で生産全体がやや出遅れたが、味は例年通り、自信を持ってお薦めできる。これから流通量も増えるので、ぜひ皆さまに召し上がってほしい」と話していた。

(2025年12月28日付紙面より)

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多くの帰省客が特急くろしおから降り立つ=27日、JR新宮駅
地域 帰省ラッシュが本格化
特急到着の度ににぎわい
JR新宮駅
 年末年始をふるさとで過ごす人たちの帰省ラッシュが本格化している。JR新宮駅では27日、大阪方面や名古屋方面からの特急列車が到着する度に、大きな荷物や土産を手にした乗客や迎えに来た家族でにぎわった。

 同駅の駅員は、帰省のピークは27日、Uターンのピークは1月2日と予想。27日午前8時現在で、大阪方面からの特急くろしおは空席あり、年末年始は全席指定となる名古屋方面からの特急南紀は一部列車が満席となっていた。

 高速道路では、日本道路交通情報センターは下り線が1月3日(土)まで、上り線が1月1日(木・祝)から4日(日)に渋滞が発生すると予測している。

 和歌山県警察が発表している「交通事故発生3か月予報」を見ると、紀南(みなべ町以南)地方では12月下旬は事故発生率が高い傾向にあるとしている。過去3年間のデータから割り出した日別の交通事故発生件数では、紀南は2位が12月27日となっている。

 気象庁は、気候は1月2日(金)ごろから数年に1度、あるいは10年に1度クラスの寒波が襲来する恐れがあると伝えている。帰省のUターンラッシュに影響するため、警戒が必要となる。

 紀南地方の年末年始は、好天が続くと見込まれる。新宮市では28日が晴れ、29日と30日が晴れ時々曇り、31日と1月1日が晴れ、2日が晴れ時々曇り、3日と4日が晴れと予測されている。

(2025年12月28日付紙面より)

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