北山村立北山小中学校(松本潤校長)の児童生徒33人が24日、国道169号奥瀞道路(Ⅲ期)の工事現場を見学。地域の生活をより良くするアクセス機能と、最新の土木建築技術を学んだ。
国土交通省紀南河川国道事務所、工事を担当する株式会社フジタ大阪支店、株式会社淺川組、株式会社田中組が主催。見学や体験活動を通じて道路整備の意義や建設業の魅力を学んでもらうことを目的に開催した。
奥瀞道路(Ⅲ期)は、開通した奥瀞道路、奥瀞道路(Ⅱ期)の延伸区間で、北山村の下尾井と小松を結ぶ延長3・4㌔。2016年度に事業化された。二つのトンネルと三つの橋の完成を目指しており、全トンネルが貫通。現在、橋脚や基礎部分などの工事が進んでいる。
会場となった3号橋の工事現場では、紀南河川国道事務所の田中歩技官が説明。道路を造る権利を持つ国や県、市町村などを道路管理者と呼ぶこと、国道169号線は県が管理者であるが、工事の困難な大きな橋やトンネルが必要なため、国が県に代わる「権限代行」で工事していることを解説した。
奥瀞道路(Ⅲ期)が完成すれば新宮市へのアクセスが向上することや、大雨による通行止め、道幅の狭い道路が減少するなど、北山村の生活がより便利なものになることも話した。
三つの橋についての説明もあり、児童生徒は熱心にメモを取っていた。作業員の案内で3号橋の端から谷底を見下ろし、橋脚の基本的な造り方について、鉄筋コンクリートによる工法なども教わった。
工事で使用する機材も見学。現場の騒音を確認する騒音・振動計測器を使った大声選手権で測定器の機能を体感した。小学生がマイクの前でどれだけ大きな声が出るかを競い合った。
中学生は身体的負担を軽減する機器「パワーアシストスーツ」を装着し、簡単に荷物を持ち上げられるなどの効果を感じていた。作業員が一人で測量できる機材「杭(くい)ナビ」の実演も見学した。
小学校児童会長の中𠮷直樹さん(6年)は「工事をしている人たちは危ない場所で作業して、みんなが通る道路を造ってくれているんだなと改めて思った」、中学校生徒会長の中村美優さん(3年)は「いろいろな工夫をして大きなトンネルを造っていると知り、感心した。開通してお出かけに利用するのが今から楽しみ」と話していた。
(2026年6月26日付紙面より)