世界遺産・
熊野那智大社(男成洋三宮司)で来年の干支(えと)「午(うま)」の色紙制作が大詰めを迎えている。10月上旬から始め、今月末までには1500枚を完成させる。
2026年の干支は、丙午(ひのえうま)。古代中国で発生した陰陽五行説によると、「丙」「午」ともに火の要素があり、火が重なることから情熱や強さを象徴する年になるという解釈もある。
色紙には男成宮司が描いた原画を印刷してあり、御幣(神様が宿る依り代)を背に乗せた白馬が、那智の滝の上に見えた初日の出に前足を上げて躍動する力強い様子が描かれている。男成宮司は色紙に直筆で「飛躍」の二文字を一枚ずつ丁寧に書き入れ、巫女(みこ)が大社の社印を押して完成させていた。
男成宮司は色紙について「今、日本はいまひとつ元気がない感じがする。午年ということで力強く疾走する馬の姿になぞらえ、活気のある、飛躍の一年になればという思いを込めた」と語った。
色紙の受け付けはすでに開始しており、発送は12月上旬から。1枚2000円。送料は1枚から2枚まで800円。3枚以上は1200円。
申し込みは、はがき(〒649―5301 那智勝浦町那智山1、
熊野那智大社)、FAX(0735・55・0643)、またはホームページ(
https://kumanonachitaisha.or.jp)にて行う。問い合わせは同大社(電話0735・55・0321)まで。
(2025年11月26日付紙面より)