新宮市子育て推進課主催の講演会「ネット・ゲームの功罪と不登校支援について」が6日、市役所別館であり、教職員など子どもの支援に携わる人や保護者ら約30人が聴講し、ゲームやスマートフォンなどネットに没頭する子どもたちへの関わり方を考えた。
適切な理解とサポートが必要なネット依存を知り、ゲームやスマホを取り上げる関わりから子どもを理解する支援につなげようと開催した。特定非営利活動法人Peer心理教育サポートネットワーク理事長で、教育学修士、臨床心理士、社会福祉士、公認心理師の小山秀之さんを講師に迎えた。
Peerはひきこもりの人へのサポートなど若者の自立支援、放課後等デイサービス事業などに取り組んでいる。
講演ではネットやゲームが子どもに与えるネガティブな側面、ポジティブな側面、ネット・ゲームと不登校の関係について研究成果などを交えながら解説し、大人がどのような関わりをしていけるかを伝えた。
ゲームは不登校の「原因(間接的影響)」であるケースもあれば、不安から逃れるための「結果(防衛的影響)」であるケースもあると指摘。
子どもの困り感を理解せず、ゲームやスマホを取り上げると、学校と家庭の二つの居場所を奪うことになると注意を促した。ネットやゲーム以外の活動を増やす居場所づくり、学習支援についても紹介した。
適切なゲーム時間は1日1時間未満が最適ゾーン、1~2時間が安全ゾーンで、3時間以上になるとリスクゾーンに入ると説明。家庭でのルール作りは「気持ちよく終えられること」が大切で、「失敗の一例は時間で決めること。ゲームのルールを親も理解し、『あと1回やったら終わり』などと声をかけて。本人が納得したルールを一緒に作ることが大切」と呼びかけた。視覚的にタイマーを使うことや、課金についてもゲームの仕組みを親子で学ぶ機会と捉えるようアドバイスした。
依存の予防は幼少期から行うことが大事で「大人に手伝ってもらいながら、機嫌良くおしまいにする経験を積み重ねて。そのためにゲームにある終わりやすいタイミングを大人が知っておくことも大切」と伝えた。
(2026年8月8日付紙面より)