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本年度の和歌山県農林水産業賞の受賞者ら(那智勝浦町提供)
東信義さん、中田善和さん受賞
和歌山県農林水産業賞の水産業部門で

 那智勝浦町の東信義さん(73)と古座川町の中田善和さん(73)が水産業部門で本年度の和歌山県農林水産業賞を受賞した。

 農林水産業や関連する産業の振興・発展、農山漁村の活性化に貢献し、業績が特に優れ、他の模範となる功績をたたえるもので、農民賞を前身とする1968年に創設された歴史と伝統のある賞。本年度は農業部門6人、林業部門2人、水産業部門2人の計10人が表彰を受けた。

 東さんは宇久井漁業協同組合理事を務め、那智勝浦町水産振興会から水揚量の多い優良漁船として表彰されるなど、常に漁業の第一線で活躍するだけでなく、イセエビ資源管理の普及や県水産試験場のカツオ調査研究にも積極的に協力した。長年にわたり、理事として組合運営に参画するとともに後輩の育成にも尽力するなど、水産業の発展に大きく貢献した。

 中田さんは七川漁業協同組合代表理事組合長、和歌山県内水面漁業協同組合連合会代表監事を務めている。七川漁業協同組合代表理事組合長として組合の経営改善に尽力し、経営を安定化させた。アマゴではキャッチ&リリース区間の設定、発眼卵放流などによる増殖、アユでは入川道看板の設置に取り組んだ。交流サイト(SNS)では釣果情報や地域の魅力も発信するなど、漁場づくりや遊漁者誘致に寄与し、内水面漁業の振興に貢献した。

(2025年12月12日付紙面より)


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新宮市役所1階税務課前で始まった新宮紀宝道路模型・パネル展
地域 新宮紀宝道路模型・パネル展
熊野川河口大橋開通記念誌も配布
新宮市
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土砂災害
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 新宮紀宝道路模型・パネル展が新宮市役所1階税務課前で始まった。来年1月9日(金)までで、熊野川河口大橋の「開通記念誌」も配布している。

 一般国道42号新宮紀宝道路は新宮市あけぼのと紀宝町神内を結ぶ延長2・4㌔の自動車専用道路。2013年の事業化から11年の歳月を経て昨年12月7日に開通した。

 紀伊半島を一周する近畿自動車道紀勢線の一部で、紀宝インターチェンジ(IC)、紀宝鵜殿IC、新宮北ICを設置。県境の熊野川には全長821㍍の熊野川河口大橋が架橋された。

 開通により地域住民の利便性向上、医療機関への搬送時間短縮による緊急医療活動の支援、渋滞緩和による地域相互の振興と発展、台風などによる土砂災害や南海トラフ地震といった災害時のネットワーク構築など重要な役割を担っている。

 昨年9~12月にかけて「新宮紀宝道路開通イベント」があり、多くの住民が熊野川河口大橋でのウオーキング、提灯(ちょうちん)行列などを楽しんだ。開通日には両市町や国、県などの関係者らがテープカットして祝った。

 展示会場には、新宮紀宝道路の模型や整備効果、避難経路などのパネルを掲示した。パンフレットでは道路の概要、開通までの軌跡、記念イベントの様子などを紹介している。市では「ぜひ、ご来場ください」と呼びかけている。

(2025年12月12日付紙面より)

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参加者や招待者らへ星空撮影の要領などを紹介する角田夏樹さん=6日、串本町潮岬
地域 星空ガイドに要領を教わる
望楼の芝で冬の星空撮影会
串本町
 串本町と南紀串本観光協会が6日夜半、潮岬にある望楼の芝でイベント「本州最南端串本冬の星空撮影会」を実施した。

 月明かりがない場合は肉眼でも天の川が感じ取れるなど星空のきれいさで定評がある一方、自動販売機や街灯など人工的な明かりが観察や撮影をしづらくしているとの声も。そこで人工的な明かりを極力取り除いた環境を町や同協会の働きかけで準備して星空のきれいさをアピールできる写真を撮影してもらい、さらに応募もしてもらおうと考えこのイベントを計画したという。

 当日は高校生以上の一般と町内在住招待者20人が参加。主催者を代表して田嶋勝正町長が実施のいきさつを伝え「このイベントでより素晴らしい星空の写真を撮影していただき、町としてもそれらをPRに使いたい」と思いも掲げて歓迎した。

 前半は講義で、講師はみなべ町の星空ガイド・角田夏樹さんが担当。星空の撮影の第一歩はトライアンドエラーだとし、まず撮影してその状態から撮りたい写真へ近づけるためにカメラやレンズの選択や撮影条件の設定、長時間の撮影となるなら相応の三脚や雲台も準備するなどの工夫を積み上げていくことが必要だとした。月明かりが星空にどの程度影響するかを写真で確かめた上でトライの段階で推奨する撮影条件、併せて被写体とするイベント実施中の星空の見どころも伝え、後半はそれぞれの星空撮影を補助した。

 撮影は参加者や招待者がそれぞれ持参したカメラやカメラ付きスマートフォンで実施。角田さんは「自分は星空ガイドが専門なので、これから星を見上げるきっかけにしていただけるとうれしい。撮影中に星が動くことを感じてもらい、ではどのタイミングなら撮りたい星空が撮れるのかも考えてもらえれば」と参加者の今後に期待した。町はこのイベントで撮影した写真を対象とする冬の星空フォトコンテストを実施し、田嶋町長が掲げた思いを満たすとしている。

(2025年12月12日付紙面より)

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