那智勝浦町の堀順一郎町長や一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)の松下哲也理事長らは今月10~13日、ベトナムを訪問。クアンニン省ハロン市にあるハロン大学(グエン・ドゥック・ティエップ校長)の創立12周年記念式典に参加し、現地の学生らに町の魅力などを紹介するなどして交流を深めた。
クアンニン省はベトナム北東部に位置する、面積約6120平方㌔㍍、人口約152万人の行政区。今年9月に「クアンニン市」として中央直轄市になった。
ハロン大学は2014年10月13日に創立され、今年10周年を迎えた。学部生300人ほどからスタートし、現在では学部生と大学院生を合わせて1万1300人以上にまで成長した。
町によると、11日は訪問ではクアンニン省観光協会と同町、現地の観光事業者が商品・サービスや市場ニーズについて情報交換。12日は同大学を訪ねて学生らと交流。堀町長が学生らに「世界遺産と生マグロと温泉のまち」那智勝浦町を紹介した。続いて同大学の名誉認定講師に認定された松下理事長が「日本のうま味(UMAMI・だし汁)」と「Omotenashi(おもてなし)」について講義した後、日本のだし汁を試飲してもらった。
今回の訪問を通じて、町では来年、現地の学生をインターンシップ生として受け入れるほか、観光協会・観光事業所からのツアー受け入れなどを予定しているという。
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■ハロン大学との交流
同機構とハロン大学は昨年11月、観光・人材育成分野における連携強化を目的に連携協定(MOU)を締結。ハロン大学は、観光・ホスピタリティー分野において高い専門性を有し、多くの人材を輩出している教育機関。協定によって▽教育交流を起点とした継続的な人的往来の創出▽観光・ホスピタリティー分野における人材育成の強化▽那智勝浦町の観光資源の国際発信強化▽ハロン市(ハロン湾)、那智勝浦町双方の観光客増加に向けた対策の協議―といった効果に期待が持たれる。
機構によると、ベトナム市場は成長著しい有望なインバウンド市場で、協定は町が同市場との接点を強化する戦略的な誘客活動も狙った第一歩になると期待。単なる教育交流にとどまらず、同町へのベトナム人観光客の誘客、国際的な認知度向上、さらには観光消費の拡大といった地域経済への波及効果を生み出す取り組みとして位置付けているという。
両者はハロン大学からの研修・インターン生の受け入れや機構から人材を派遣しての「おもてなし」教育の実施、交流イベント、観光商品開発などを展開。教育と人材の交流、観光振興を有機的に結び付け、地域経済の活性化と持続可能な観光地域づくりを推進していく。
(2026年10月24日付紙面より)