古座川町の池野山区自主防災会(久保直也会長)と池野山区(丸山勝区長)が21日、避難訓練を実施し区民92人が自然災害に対する日頃の備えを考えるきっかけを得るなどした。
線状降水帯などあまり意識してこなかった自然災害が最近になって課題視されるようになり、区民の絆を深め一丸で防災意識を高めることが必要だと感じて初めて計画。「池野山区民による池野山区民のための避難訓練」と題し、区民へ参加を呼びかけた。
当日は午前9時に気象庁から「土砂災害警戒情報」(現在はレベル4土砂災害危険警報やレベル5土砂災害特別警報)が発表された想定で同訓練を実施した。区民は防災行政無線による訓練放送を合図にし、池野山集会所を目指す避難行動を開始。同防災会は集会所前で災害対策本部を立ち上げ、避難する区民の街頭誘導、同本部で区民名簿と照合し安否確認、可搬型防災行政無線による町の災害対策本部との情報送受などの実動をこなした。
避難完了後は集会所内で株式会社貴志による減災教室「地震・津波についての基礎講座~かけがえのない命を守るために~」を実施。南海トラフを震源域とする地震の概要と沿岸部にいる場合に必要となる津波の知識、区内でも避け得ない大きな地震への対策、災害発生中の生活の備えなど、自然災害における減災を促す情報提供を受けるなどした。参加者には災害常備灯(水で点灯する防災ライト)を配り、その使い方の実演や災害時非常食(アルファ化米やパンなど)の試食も提供した。
「被災の経験やその見込みが少ない地域だからこそ、薄れがちな日頃の防災意識を高める必要がある」と丸山区長はこの訓練の狙いを語り、実施に協力してくれた老人会、婦人会、壮年会に感謝。この機会に「災害はいつ起こるか分からない。日頃の準備や地域の助け合いを大切にしながら防災に取り組んでいきたい」と思いを伝えた久保会長は、今後も方法を考えてこの訓練を続けていきたいと語った。
(2026年6月24日付紙面より)
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