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神なぎの舞を奉納する巫女=15日、熊野速玉大社
国重文に指定10年目
「新宮の速玉祭」が開幕
熊野速玉大社
 国の重要無形民俗文化財(重文)に指定されて10年目となる、熊野速玉大社(上野顯宮司)の例大祭「新宮の速玉祭(はやたまさい)」が15日、同大社での「本殿大前ノ儀」で厳かに幕を開けた。神迎えの喜びを示す祭典が2日間にわたり、盛大に行われる。

 例大祭は同大社の主神、熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)(イザナギノミコト)の御神霊が神馬(しんめ)で阿須賀神社へ渡御し、熊野川河原の乙基(おとも)の御旅所(おたびしょ)へ渡る「神馬渡御式」と、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)(イザナミノミコト)の御神霊が神輿(みこし)でまちを練り、神幸船(しんこうせん)で御船島(みふねじま)を回る「神輿渡御式」からなる。神輿渡御式の一部として、市内9地区の早船が競漕(きょうそう)する「御船祭(みふねまつり)」も行われる。

 本殿大前ノ儀では、上野宮司の祝詞奏上の後、4人の巫女(みこ)が「神なぎの舞」を奉奏。参列者が玉串を奉奠(ほうてん)した。上野宮司は祝詞の中で、神倉山から祭神がこの地に遷(うつ)り、初めての宮を建てたことが新宮の起こりとなったことに言及。自然災害や紛争、環境破壊がなくなることも祈った。

 同日は午後2時より、神馬渡御式を斎行。御旅所での神事を経て御神霊が還御する。16日の神輿渡御式は、午後2時に同大社を出発する。「御船祭」の早船競漕は、御神霊の川渡御を先導し、午後4時30分ごろに始まる。スタートは丹鶴体育館下の下札場、ゴールは相筋の雇用促進住宅付近の上札場となる。

 午後5時30分ごろ、御旅所神事が始まる。夕闇迫る中で火が揺らめく「原初の祈りの光景」を垣間見ることができる。

(2026年10月16日付紙面より)
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逃走を図る不審者を警察が制圧=14日、JR新宮駅の構内
地域 育樹祭を控えテロ対策
警察・消防・JRが訓練
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消防本部
 第49回全国育樹祭を間近に控え、和歌山県警察と新宮市消防本部、JR西日本和歌山支社は14日、JR新宮駅の構内で合同テロ対処訓練を実施した。総勢55人が参加。列車内での有毒ガスを使ったテロを想定、連携して不審者の取り押さえや乗客の救助などを行い、対応方法を確認した。

 全国育樹祭は11月7日(土)から9日(月)にかけ、田辺市や白浜町、上富田町などで式典や関連行事などが計画されている。訓練はこれを狙ったテロとして、新宮市から那智勝浦町へと向かう2両編成の列車の後方車両内で、不審者が有毒ガスを発生させたと想定した。後方車両の乗客は倒れ、前方車両の乗客は体調不良となり、犯人は乗務員をナイフで脅して緊急停車させ、逃走を図った。

 乗務員は警察と消防に通報。すぐにパトカーが到着し、警察が不審者を制圧した。乗務員は歩ける乗客を列車外に避難誘導した。やがて消防も到着し、列車から離れた安全地帯に警察と消防の合同現地指揮所を設置。情報を共有した。

 有毒ガス濃度の高い列車からの距離で三つのゾーンに分け、進入できる防護服のレベルを設定。消防が中間ゾーンにいる列車外の乗客を除染し、安全地帯へと誘導した。最も危険なゾーンは高レベルの防護服を着た警察と消防が進入。倒れた乗客を協力して搬送し、機器を使って有毒ガスの種類を確かめた。

 乗客の中には不安で軽いパニックを起こす者もいるなど、現実味を帯びた内容となっていた。当日は日差しが強く高温だったが、警察や消防は密閉状態となる防護服を着込み、懸命に取り組んでいた。

 新宮市消防署の大西聡署長は「訓練でいろいろと気付きがあった。有事の際に生かせるように、振り返り備えたい」と語った。新宮警察署の栗栖正賢警備課長は「被害の拡大防止のためには関係機関との連携は不可欠。準備をしっかりと行い(テロ対策に)万全を期したい」と述べた。

(2026年10月16日付紙面より)

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可搬式防犯カメラを手にする松田新吾署長(左)と向井美樹也町長=13日、紀宝町役場
警察 紀宝署が防犯カメラ貸し出しへ
犯罪抑止、犯罪検挙に向けて
紀宝町と協定
 紀宝町は13日、紀宝警察署と防犯カメラ貸与事業に関する協定を締結した。町が導入した️持ち運び可能な可搬式防犯カメラ5台を紀宝署が貸し出し、犯罪抑止、犯罪検挙につなげる。

 対象は紀宝町民で、現に犯罪被害に遭っている人、今後犯罪被害などに遭う可能性が高い人。町民からの要望を紀宝署が判断し、無償で貸し出す。期間はおおむね3カ月。問い合わせは、同署️(電話0735・33・0110️)まで。

 近年、全国各地で特殊詐欺や侵入盗をはじめ、子どもや高齢者を狙った犯罪など、町民の身近な暮らしに不安を与える事案が発生している。

 こうした中、町では、犯罪の未然防止と、犯罪が発生した場合の早期解決を図るため、防犯カメラを導入し、より実行的な対策を講じていくこととした。

 町と警察が相互に連携・協力することにより、安全で安心して暮らせる地域社会の実現を目指すことが目的。8月20日に紀宝署から町に防犯カメラ導入を要望、町が早急に対応した。

 犯罪の発生状況や地域の実情に応じて防犯カメラを機動的に設置・活用することが可能となり、犯罪抑止力の向上や事件・事故発生時の迅速な対応につながることが期待できるという。

 町役場で締結式があり、紀宝町の向井美樹也町長、紀宝署の松田新吾署長が協定書に署名。町の防犯カメラを署に引き渡した。向井町長は「協定締結を契機に、町と紀宝署との連携をさらに深め、地域の皆さまや関係機関との力を合わせながら、安全で安心して暮らせる町づくりに努めたい」と述べた。

 松田署長は治安情勢を報告。管内では9月末現在、️7件(3700万円)の特殊詐欺被害が発生。金属盗、さい銭盗、ストーカー事案などが起こっており「防犯カメラで効果を実感してもらい、安全、安心な地域社会の実現を推進したい️」と話した。

(2026年10月16日付紙面より)

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