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2021年06月15日
1 移転に向け有志ら協力
 ボランティアによる作業進む  (新宮市立図書館 )

 休館中の新宮市立図書館(同市井の沢)では現在、10月3日(日)開館予定の「丹鶴ホール」への図書館移転に向け、ボランティア有志による本の整理や除籍作業などが進められている。12日の作業には中学生を含む8人のボランティアが参加。紙芝居約450冊のシール剝がしやエタノールを使用した汚れ取り、消毒作業に取り組んだ。

 移転に伴い、先月20日から休館となっている同図書館。本や資料の整理、配架などを行うボランティアを募ったところ、市内を中心に那智勝浦町、紀宝町、田辺市本宮町から43人が参加。24人の登録ボランティアと力を合わせ、総勢67人で作業に当たっている。

 この日、初めて作業に参加した新宮市立緑丘中3年の堅田裕奈さん、杉本彩莉さん、大網咲弥花さん、西柚香さんは仲良し4人組。「(移転ボランティアには)4人で申し込んだ。日頃からボランティア活動には興味を持っている。人の役に立てることがうれしい」と声をそろえ、和気あいあいと作業に当たった。

 同中学校の近隣にあり生徒らからの親しみも深かった同図書館。4人も本の借覧や勉強などで利用する機会も多く「本は好きです。漫画も」と笑顔を見せつつ「開いていないと暗いと思うしさみしく感じますね」。

 図書館長兼ねる栗林圭一・文化振興課長は「多くの人にボランティアに協力していただきありがたい限り。愛されてきた施設だと感じる。われわれも新図書館移転に向けて頑張っていきたい」と話した。

 今後は本のラベル剝がし・貼付、除籍作業などに加え、郷土資料のカバー掛けなども含めた資料の整理、本の箱詰め作業、新図書館での配架作業なども進められる。

 「丹鶴ホール」は今月末の建物完成、7月の施設竣工(しゅんこう)を経て開館準備期間に入る。新図書館には備品搬入後、8月半ばから9月にかけて本の搬入を行っていく予定としている。

(2021年6月15日付紙面より)

紙芝居の汚れ取り作業などを行うボランティアメンバー=12日、新宮市井の沢
2021年06月15日
2 中高生のボラグループ誕生
 “笑顔”を意味する「るれいる」  (紀宝町 )

 紀宝町初の中高生ボランティアグループ「東紀州学生ボランティア『るれいる』」が誕生した。同町立矢渕中学校の6人と県立木本高校の10人で発足し、毎月1回開かれる「ふれあい子ども食堂」でボランティア活動に励んでいる。

 昨年12月から今年1月にかけて、町福祉センターで開催された初級手話教室に参加した中高生5人が「ボランティアがしたい」と、町社会福祉協議会に相談して実現した。

 矢渕中は市川咲紗さん(3年)、木本高校はJRC部部長で姉の芹さん(3年)が中心になって仲間を集めた。

 「るれいる」はスペイン語で「笑う」を意味する。コロナ禍で活動の場がないとの意見があり、いずれも町社協が運営する子ども食堂と駄菓子屋でボランティアすることを決めた。

 12日は両会場の設営、受付、案内、駄菓子屋のお店番などを手伝った。咲紗さんは「いろいろな人と触れ合うことができて楽しかった」と語った。

 代表で木本高校3年の藤本将太君は「新型コロナウイルスの影響で部活動が制限され、地域の人と交流したり、ボランティアする経験がなかった。子ども食堂でボランティア体験ができて、みんな生き生きしている。これからも手伝っていきたい。同じ世代の人たちに気軽に参加してほしい」と話している。

 今後は、夏休み中に小学生の宿題を手伝う「宿題を終わらせよう会」や、地域住民と交流できる活動を企画しているという。

(2021年6月15日付紙面より)

ボランティアグループ「るれいる」のメンバー=12日、紀宝町鵜殿(撮影時のみマスクを外してもらいました)
ふれあい子ども食堂を手伝うメンバー
2021年06月15日
3 苗植えつつキャンプ体験
 主催事業で親子3組7人  (潮岬青少年の家 )

 串本町潮岬にある県立潮岬青少年の家(山口和紀所長)が12、13の2日間、主催事業「FarmingCamp」を実施。親子3組7人が畑作りやサツマイモの苗植えを体験しながらテント泊に親しんだ。

 前年度まで施設泊で実施していたサツマイモの苗植えと近年流行の勢いが増すアウトドアレジャーを絡めた新興の宿泊型体験プログラム。コロナ禍を考慮して事前の告知を県民の友のみにして参加者を抑えている状況もあり、前述の規模で初の実施を迎える形となった。

 オリエンテーション後、集いの広場で組ごとにテントを組み立てて固定。引き続き正門そばで借りている畑へ移動し、畝立てやマルチ張りといった作業をこなしてサツマイモの苗を植え込んだ。

 4種類のサツマイモを育てる形が長らく定着しているが、今年は苗の流通が鈍く入手できた紅あずまと紅はるかの苗各110本を数より大きさ重視の縦植え(畝に斜め下方向の穴を開けて差し込む植え方)で栽培開始。収穫は11月初旬ごろと見込み、芋掘りを体験プログラムに組み込んだ主催事業を計画し、改めて参加を募るという。

 従来はサツマイモの苗植えと併せて他の作物の収穫体験もしていたが、今回はアウトドアレジャー体験に変更となり初日夜半はバーベキュー、2日目午前はカートンドッグ作りなどに挑戦した。この事業を主導した同家スタッフの中村槙也さんは、興味はあっても始めるのが難しいキャンプにとっつきやすくするきっかけを提供できればと願いながら、親子3組の挑戦を支えていた。

(2021年6月15日付紙面より)

畝立てやマルチ張りをこなした後、サツマイモの苗を縦植え=12日、串本町潮岬
2021年06月15日
4 自然に感謝し疫病沈静願う
 熊野那智大社で紫陽花祭  

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で14日、梅雨の時季の無病息災を願うと共に、自然の恵みへの感謝をささげる「紫陽花(あじさい)祭」が営まれた。アジサイの小枝を手にした巫女(みこ)が神楽「豊栄の舞」を奉納。新型コロナウイルスの早期終息などを願った。

 雨にぬれ、微妙に色変わりして咲くアジサイは、万葉の昔から日本人の心を慰めてきた花。1960年ごろより境内で栽培を始めた同大社のアジサイは、鹿などによる食害を乗り越え、現在はガクアジサイやヤマアジサイ、タマアジサイなど10数種類約2000株が自生している。同大社の「紫陽花園」は例年、祭後に一般開放されるが、今年は開花が早かったため、今月1日から開放されている。

 祭はアジサイが境内のあちこちに咲き競うこの時季に斎行される恒例の神事。無病息災や自然への感謝を託したアジサイが神前に供えられる。

 新型コロナの影響で、昨年に引き続き例年のにぎわいはなかったが、参拝者らは境内のアジサイを楽しみつつ、神事の様子を見守っていた。

 「自然への感謝や梅雨時季の無病息災と共に、国民の繁栄や新型コロナの一日も早い沈静を祈願した」と祝詞に込めた思いを話す男成宮司。

 「いまだコロナ禍による厳しい状況は続いている。こんな中だからこそ、アジサイの美しい花を愛(め)でて心を癒やされていただければ」と話していた。

 「紫陽花園」は大鳥居下の階段を降りた参道横。今月30日(水)までで、開放時間は午前8時30分~午後3時30分。

(2021年6月15日付紙面より)

アジサイの小枝を手にした巫女らが「豊栄の舞」を奉納=14日、熊野那智大社
2021年06月15日
5 ホタルの光り方など学ぶ  守る会による出前授業  (成川小 )
2021年06月15日
6 子どもたちを大切に  三教組紀南支部が定期大会  
2021年06月15日
7 最後の集団接種会場、予約開始  高齢者対象新型コロナワクチン  (新宮市 )
2021年06月15日
8 コロナで対前年38%減  観光客の動態を報告  (那智勝浦町 )
2021年06月15日
9 清らかに香るシタキソウ  宇久井ビジターで満開  (那智勝浦町 )
2021年06月15日
10 命の大切さ学ぶ  くろしお児童館「小さな生き物探し」  (新宮市 )
2021年06月15日
11 人権学習&パステルアート  中央児童館で保護者向けに  (新宮市 )
2021年06月15日
12 一般会計補正予算案  <第1号>の主な事業  (串本町 )
2021年06月15日
13 色別目標掲げて競い合う  高池小学校で春季運動会  (古座川町 )
2021年06月13日
14 宿泊施設を避難所に
 3密回避で19施設と締結  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は、大雨や台風などで避難情報を発令した際に町内19の宿泊施設を避難所として使用できる協定を11日、役場町長室で締結した。前回締結分の協定期限は昨年12月末に終了したが、町民の安全確保のために事業を継続。今回も宿泊施設から協力の申し出があったという。

 協定は指定避難所での3密回避を目的とした町の新型コロナウイルス感染症対策の一つ。昨年の避難者数は41世帯70人だった。

 宿泊施設への避難は避難情報が発令時に町民が直接、宿泊施設に連絡を入れ申し出を行うもので、宿泊施設の受け入れ状況に応じての対応となる。役場や宿泊施設の送迎はない。

 受け入れ時は部屋、風呂、トイレ、布団を提供。食事は含まない。食事などの個別サービスの利用や入湯税が必要な施設については別途負担となる。これまで費用は1泊1人5000円を町が負担していたが、施策の長期継続のため、今回から町民が1人2000円を負担することとなった。

 締結式には7宿泊施設の代表らが出席。堀順一郎町長は「避難所の3密回避のためにご協力いただいている。避難情報が出た際は宿泊客のキャンセルも多いと聞いた。避難所利用によって少しでも事業者さまの支援にもつながれば」と述べた。

 出席していた「碧(あお)き島の宿熊野別邸中の島」の野口滋己取締役社長は「町民の皆さまの安心や安全のために申し出させていただいた。何らかの形でもご協力できればうれしい。避難の際は温泉などで疲れを癒やしていただきたいです」と話していた。

  □     □

 町と協定を締結した宿泊施設は次の通り。

▽ホテル浦島

▽碧き島の宿熊野別邸中の島

▽かつうら御苑

▽なぎさや

▽海のホテル一の滝

▽万清楼

▽湯快リゾートプレミアム越之湯

▽民宿かつうら荘

▽民宿亀の井

▽こいで

▽温泉民宿 小阪屋

▽美滝山荘

▽民宿わかたけ

▽お宿はな

▽休暇村南紀勝浦

▽パルスイン勝浦

▽ホテル&レンタカー660

▽サンライズ勝浦

▽ビジネスホテルブルーハーバー

(2021年6月13日付紙面より)

締結式に出席した皆さん=11日、那智勝浦町役場町長室
2021年06月13日
15 手縫いの雑巾役立てて
 蓬莱地区福祉委員が蓬莱保に寄贈  (新宮市 )

 新宮市の蓬莱地区福祉委員会の大江加予子委員長と松尾由美子副委員長は11日、市立蓬莱保育所(赤坂厚子所長、園児88人)を訪れ、雑巾60枚を寄贈した。

 同委員会は地域の見守りや引きこもりの防止、日頃なかなか会う機会の少ない人たちとの交流を目的にサロン活動などを実施している。

 雑巾は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から催しの制限を余儀なくされる中、5月に開かれた総会で提案して会員たちが各家庭で作成。寄贈は4年ほど前から行われており、昨年は新型コロナの影響で中止していた。

 この日は市社会福祉協議会の職員も来所。大江委員長らが赤坂所長に手縫いの雑巾を手渡した。大江委員長は「昨年は渡すことができなかったため、コロナ禍ではありますが何とかできないかという思いから会員の皆さんにお願いし、協力して作りました。掃除などの際に少しでも役立ててもらえれば」。

 受け取った赤坂所長は「皆さんに心を込めて作っていただいた雑巾を寄贈してもらい、大変ありがたい。3歳児以上の子どもたちが掃除で使っており、絶対に欠かせない品物。大切に有効活用させていただきます」と感謝していた。

(2021年6月13日付紙面より)

赤坂厚子所長(右)に雑巾を手渡した=11日、新宮市立蓬莱保育所
2021年06月13日
16 「サンキューフォーカミング!」
 英会話とガイドの基礎学ぶ  (新宮市 )

 新宮市と新宮商工会議所、(公社)新宮市シルバー人材センターで構成される「新宮市生涯現役促進地域連携協議会」は11日、市内各所で令和3年度スキルアップセミナー「観光ガイドの基礎知識と観光案内の簡単な英会話を学ぶ(Ⅰ)」を開催した。10人が参加し、市観光協会登録ガイドの福辻京子さんから英会話を交えたガイドの基礎を学んだ。

 同協議会は2018年に発足。19年度開始分の厚生労働省「生涯現役促進地域連携事業」実施団体に全国14団体の一つとして採択されて以降、市内在住のおおむね55歳以上の中高年齢者を対象に就業を希望する人と雇用を希望する企業や事業所の双方のマッチングを行い、中高年齢者の雇用の促進と生きがいづくりの場への参加などの支援を実施している。

 昨年度は「野菜づくり体験」を皮切りに生涯現役スキルアップセミナーを開始。新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらも「川舟下り船頭を知ろう!」「御燈祭(おとうまつ)り『たいまつづくり体験』」「郷土料理を作ってみよう」など6回のセミナーを展開してきた。

 本年度初となったこの日のセミナーは会場を屋外に移して実施。熊野速玉大社駐車場に集合した参加者を前に、福辻さんが「(観光ガイドは)お客さんの時間を頂いて案内させていただいているという気持ちで取り組んでいる」「テキスト丸暗記ではなく、自分が得た知識で案内するのがガイドの仕事」などと説明。

 「今日のことは知識としてインプットして。ガイドの仕事に興味を持っていただけたら」と呼び掛けた。

 参加者らは、英語で自己紹介を行った後「World Heritage Site(世界遺産)」や「pilgrimage(参詣道)」など、当地域を説明するために欠かせない英単語を学習。

 フィールドワークでは福辻さんによる観光案内や英会話講座などを吸収しながら、同大社敷地内、寺町を経て神倉神社へ。「千年以上もの間、日本中から人々が熊野にやって来ました。今では世界中から観光客が訪れています。本日は来てくれてありがとうございました(Thank you for coming today)!」といったおもてなしのあいさつも学び、約2時間の行程を終了した。

  □     □

■登録(無料)を呼び掛け

 同協議会では、55歳以上の市内在住者に対し、「あと2、3年働きたい」「週に2、3日だけ働きたい」「ボランティア、サークルを探したい」などといった希望の登録を呼び掛けている。

 登録は市役所別館1階の総合相談窓口へ。電話(0735・29・7384)でも相談や登録を受け付けている。

(2021年6月13日付紙面より)

福辻京子さん(手前)から英会話やガイドの基礎知識を学んだ=11日、熊野速玉大社
2021年06月13日
17 ヤマモモの実が色づく  新宮市・浮島の森  
2021年06月13日
18 令和2年度児童虐待相談件数  和歌山県  
2021年06月13日
19 神倉神社の小さなたいまつ  脇地さんがヒメボタル撮影  (新宮市 )
2021年06月13日
20 新宮市の魅力を知ろう  熊野川小学校で特別授業  
2021年06月13日
21 リサイクルの仕組みを学ぶ  4年生が社会科見学  (井田小 )
2021年06月13日
22 「紀の宝プレミアム商品券」発売  休日販売後は各郵便局で  (紀宝町 )
2021年06月13日
23 チーズカレーに舌鼓  ふれあい子ども食堂  (紀宝町 )
2021年06月13日
24 お悔やみ情報
  
2021年06月04日
25 核のない世界訴える
 県内行進、新宮市で最終日  (国民平和大行進 )

 原水爆禁止和歌山県平和行進実行委員会は、核兵器廃絶を訴えながら被爆地広島・長崎を目指す「国民平和大行進2021」を実施している。5月7日に橋本市から始まった県内の日程は2日をもって終了。今後は三重県に引き継がれ、8月4日(水)に広島県の広島平和記念公園に、6日(金)に長崎県の平和公園に到着する。

 広島と長崎に原爆が投下されて76年目。2017年7月、国連総会で賛成122、反対1の大差で核兵器禁止条約が採択され今年1月22日、50カ国を超える国々の参加で国際法となった。

 平和大行進は1958年6月、たった1人の行動から始まった。現在では全都道府県および8割以上の自治体を通過し、毎年10万人の人々が参加する国民的行動となった。

 条約発効後初となった今年の平和行進。新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、昨年に引き続き従来通りの集会と行進を中止。核兵器のない平和な世界への願いを署名とペナントに託し、各自治体を宣伝カーでつないだ。ペナントは8月9日(月・振休)の原水爆禁止世界大会終了後に、長崎平和公園・爆心地に奉納される予定。

 2日に那智勝浦町役場前で行われた見送り式では、地元の実行委員を代表して玉石晃久さんが「皆さまの熱意で核兵器廃止条約に参加していただきたい」。堀順一郎町長は「世界ではさまざまなところで紛争が起きている。地球上の人間全てが平和で豊かに過ごせるようになっていかなくてはいけない」。

 和歌山県最終日の2日、新宮市では、市役所駐車場で田岡実千年市長が「世界の各地では武力による紛争がいまだ絶えず、今なお地球上には人類を絶滅させるほどの大量の核兵器が蓄積・配備されている。唯一の被爆国であるわが国の果たすべき役割は極めて重要」。

 原水爆禁止世界大会の成功を目指す平和行進参加者の行動を支持するとし「ともに力を合わせ、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に向かって前進したい」と激励。宣伝カーを見送った。

 日本は核兵器禁止条約に対し参加も批准もしていない。原水爆禁止国民平和大行進中央実行委員会では「世界の平和、アジアでも非核平和のためにリードできるよう条約に参加すべき」と呼び掛けている。

(2021年6月4日付紙面より)

核兵器のない世界を目指し宣伝カーをつないだ=2日、新宮市役所
条約参加を訴えた=1日、那智勝浦町役場
2021年06月04日
26 「早めの避難に役立てて」
 土砂災害啓発センターで特別展  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町市野々の和歌山県土砂災害啓発センターでは、国土交通省が定める土砂災害防止月間である1日から30日(水)まで特別企画展を実施しており、命を守るためにいち早い避難の啓発や危険区域把握の周知を図っている。

 土砂災害防止月間は住民が自分の命を守るべく、「みんなで防ごう土砂災害」をスローガンに、防災知識の普及や避難訓練などの催しを実施し、土砂災害による人命、財産を守ることを目的とした月間。1982(昭和57)年7月に長崎県長崎市を中心に大きな被害を発生させた「昭和57年7月豪雨」(長崎大水害)が契機だという。また、1~7日(月)まではがけ崩れ防災週間になっている。

 センターによる特別展は昨年から始まった。今年は2011年9月に発生した紀伊半島大水害から10年の節目の年でもあるため、水害に関連するパネルが並んでいる。

 そのほか、土砂災害の実例や解説をしたものや、先月から避難勧告が廃止となり、避難指示に一本化されるなど変更があった「避難情報」の詳細が分かるパネル、新宮・東牟婁の各市町村が作成するハザードマップなどの展示もある。

 新宮市が提供した「紀伊半島大水害豪雨~平成23年台風12号、新宮市映像の記録~」などの動画も公開されている。

 坂口隆紀所長は「雨の多い時季になり、土砂災害の発生が懸念されることを知ってもらえれば。パネルや町のハザードマップで自分の住む町の特徴などを理解し災害時に役立ててほしい。早めの避難を心掛けていただきたい」と話した。

 問い合わせは同センター(電話0735・29・7531)まで。

(2021年6月4日付紙面より)

土砂災害防止月間の期間、特別企画展が実施されている=2日、那智勝浦町の和歌山県土砂災害啓発センター
土砂災害に関するさまざまなパネルなどが並ぶ
2021年06月04日
27 新たに隊員1人を委嘱
 地域おこし協力隊着任  (古座川町 )

 古座川町が1日、片岡紗梨さん(32)に地域おこし協力隊隊員を委嘱した。七川ふるさとづくり協議会(下山隆正会長)で活動することになっていて、片岡さんは「住民の困り事と向かい合い、そしてまちのすてきなものを発信していろいろな方が訪れるよう、微力ながら頑張りたい」と意気込んでいる。

 片岡さんは東京都品川区出身で、販売職としての経験を持つ。林業従事を志す夫と共に夫の祖父母が暮らす同町へ移住することを決め、その折に同町が隊員募集をしていることを知って志願した。

 着任に先駆けて町内へ移住し、同協議会の下見も経験済み。佐田の桜が今までに見たことがないほどきれいで驚いたことや、すでに何度か足を運んだ同協議会事務所(旧夏目商店)に集まって和気あいあいと過ごす住民の姿を印象的に感じながら、着任の日を目指してきたという。

 委嘱した西前啓市町長は七川地区の人口規模や高齢化の状況、地区の同協議会への期待などを伝え、地域になじみ任期後に住み続けることも含めて取り組むことを希望。片岡さんは「笑顔と元気で頑張ります」と応えて、隊員としての第一歩を踏み出した。

 同協議会への隊員配置は現在、昨年10月着任の横溝秀文さん、谷井麻美さんと片岡さんの3人体制。下山会長は「プロジェクトに基づいて活動した前年度までの3年間で、憩いの場所となる事務所など今後の振興の基礎をつくった。若者や観光客を引き込む上で事務所は極力開けておきたいが、隊員2人では難しいので町に3人目の募集をお願いした」と増員の経緯を語り、「片岡さんには接客の得意を生かして力を入れてもらい、3人がそれぞれ個性を生かしたチームワークで頑張ってもらいたい」と念願だった3人体制の今後を期待した。

 片岡さんの任期は同日から令和3年度末まで。同隊制度は町と人材双方の合意により最長2回契約更新できる。同日現在の町内の隊員数は片岡さんを含め計7人(同協議会3人、観光協会3人、古座川ジビエ山の光工房1人)となっている。

(2021年6月4日付紙面より)

西前啓市町長(右)から地域おこし協力隊の委嘱を受ける片岡紗梨さん=1日、古座川町役場
2021年06月04日
28 ご当地ポストで町をPR
 駅舎竣工式でお披露目  (太地町 )

 太地町は5月31日、太地駅の駅舎防災複合施設の竣工(しゅんこう)式を開き、駅敷地内に設置したセミクジラをモチーフにした青色のご当地ポストのお披露目を行った。町の玄関口に設置した町内3基目となるポストで、「クジラの町 太地町」をPRしていく方針だ。

 地域の特色を示したご当地ポストは全国にも多数存在し、本紙エリア内ではJR那智駅に黄色のポスト、熊野本宮大社に「八咫(やた)ポスト」がある。

 同町ではこれまでに、町立くじらの博物館(林克紀館長)前と道の駅「たいじ」(〆谷(しめたに)和豊駅長)敷地内にポストを設置。観光客などに人気の撮影スポットとなっているという。

 地域振興や観光資源化などを目的に、日本郵便と連携して町が寄付する形で設置に至っている。

 ポストは2基と同様、地元で活動するクジラの造形愛好家らで組織される「ホエール・アート・ミュージアム」の山門基秀さん、前芝真人さん、石田一勝さんらが製作した。

 山門さんは「町の玄関口にふさわしいものを作らせていただいた。暗い話題でなく、ポストを通じて太地では面白いことをやっていると思っていただけたらうれしい。今後も町内にポストを増やしていけたら」と話した。

 太地郵便局の小河則行局長は「ブルーは『クジラの町太地の海』をイメージしている。これまでの2基も撮影スポットやSNS(会員制交流サイト)で好評だった。観光資源の一つとして、一人でも多くの方々にPRして太地町を訪れていただけたらありがたいです」と語った。

 駅近くに設置されていた壁掛け型のポストは新ポストのお披露目に合わせ撤去された。

 式典後には、駅前の国道を車で走行していたドライバーがポストの存在に気付き、スマートフォンで撮影する姿が見られた。

(2021年6月4日付紙面より)

町の玄関口に設置されたセミクジラのご当地ポスト=5月31日、太地町の太地駅敷地内
お披露目の際の様子
2021年06月04日
29 南紀ボーイズが近畿大会へ 関西さわやか大会和歌山県支部予選 
2021年06月04日
30 「安全な生活・外出を」  県民へのお願いを見直し  (和歌山県 )
2021年06月04日
31 コロナ禍でもフレイル予防  山手区で介護予防体操  (新宮市熊野川町 )
2021年06月04日
32 除籍本など持ち帰る  休館中の新宮市立図書館で  
2021年06月04日
33   
2021年06月04日
34 広島・森浦投手(新宮市出身)がプロ2勝目  救援後に勝ち越し  
2021年06月04日
35 公園は生き物がいっぱい  三輪崎小1年が初の校外学習  (新宮市 )
2021年06月04日
36 珍しいシロマダラ  古座川町  
2021年06月04日
37 心と力を合わせて挑む  串本小で本年度運動会  (串本町 )
2021年06月04日
38 若さ存分に発揮し躍動  木本高校がコロナに配慮して体育祭  (熊野市 )
2021年06月04日
39 特殊詐欺被害防止に一役  高齢者地域見守り隊がDVD  (紀宝町 )
2021年06月04日
40 森新一さんと3団体に感謝状  ボラ・市民活動セ「きぼらんせ」  (紀宝町 )
2021年06月04日
41 特選に野中誠一さん  写連紀南支部5月優秀作品  
2021年06月04日
42 新規古道酵母用いた商品販売  尾﨑酒造