ニュースアーカイブ|ARCHIVES
アーカイブ検索で表示されるグレーのリンクのない記事については、熊野新聞紙面をご覧ください。
ご購読のお申し込み
過去2年分の熊野新聞は、
SHIMBUN ONLiNE
でご購読頂けます。
新聞オンライン(電子新聞)
カレンダー検索:28件の記事がありました
【検索ステータス】 
2021年01月29日
1 樹齢約90年の木、倒れる
 「丹鶴姫のサクラ」保存を検討  (新宮市 )

 新宮市伊佐田町登坂(とさか)のポケットパークで27日早朝、登坂橋の架け替え工事に伴い現在地に移植された推定樹齢約90年のサクラ(ソメイヨシノ)の木が倒れているのが見つかった。同所とサクラの木を管理する市では今後、木の保存に向けた取り組みを検討していくという。

 サクラの木は、上本町磐盾線整備事業に伴う登坂拡幅工事(1999~2014年)の際に、元々あった登坂橋付近から移植されたもの。高さ約12㍍、推定樹齢約70年(2004年当時)のサクラの木は、地域住民から「丹鶴姫のサクラ」などと呼ばれ親しまれてきた。

 市は「サクラを残してほしい」といった地域住民の声に応える形で、11(平成23)年に約200㍍離れた現在地に木を移植。一般的にソメイヨシノの寿命は70~80年とされる中、移植後の木の状態を危惧する声もあったが、移してから約10年が経過し推定樹齢約90年となった現在でも春になると力強く花を咲かせ、地域住民や通行人の目を楽しませている。

 市は、このたびの倒木について一部の幹が腐っており、枝の重みなどに耐えられなかったのではと推測。同日には倒れた部分の撤去作業が終了しており、今後は腐食した部分の処理や支えを新しくするかなど木の保存に向けて専門家らと協議を進めていくという。

 市都市建設課では「地元の方々の愛着あるサクラ。できる限り残せる形で検討していきたい」と話している。

(2021年1月29日付紙面より)

倒れた登坂のシンボルツリー=27日、新宮市伊佐田町
2021年01月29日
2 キテンハタ標本など展示
 串本町二色で採取の個体  (県立自然博物館 )

 海南市にある県立自然博物館が27日、串本町二色で採取されたキテンハタ標本などの展示を始めた。期間は2月28日(日)まで。同館はこの機会にキテンハタを多くの皆さんに知っていただければとしている。

 同館の國島大河学芸員によると、キテンハタはインド洋~西大平洋に分布するハタの仲間。日本でも2015(平成27)年以降に発見の報告が相次いでいる。

 本州域では黒潮の流路にあたる相模湾~八重山諸島付近で写真などによる記録があるが標本に基づく記録は鹿児島以南で採取したものしかなく、今回展示している標本が本州初になるという。

 このキテンハタは昨年10月24日、県立向陽中学校=和歌山市=に通う脇本総志君(2年)が二色付近の堤防で釣りをしている時に採取。魚好きで新聞などでも名をはせている脇本君はキテンハタではないかと思って同館へ持ち込み、同館もその通りと確認した。体長約7㌢の幼魚で、國島学芸員は本州での標本に基づく初記録になるとし論文執筆を脇本君に推奨。論文は2人の連名で仕上げ、今月19日付で鹿児島大学総合研究博物館のウェブ学術誌「ICHTHY」に掲載された。

 展示はその液浸標本と論文、解説パネルなどをセットにし、目立つ同館玄関ホールで実施している。國島学芸員は「県内で確認しているのはこの一個体だけ。もっと調べないと分からないが、今のところは黒潮に流されてきたと見ている。あるいは分布域が広がっているのか。この個体はその手掛かりになると思う」と話し、展示後の標本は同館所蔵として保管し学術活用の依頼があれば対応するとしている。

 同館は期間中、月曜(祝日・振り替え休日の場合は次の平日)を除く毎日午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)に開館。高校生以下と65歳以上は入館無料(高校生は学生証、65歳以上は運転免許証など年齢が分かるものの提示が適用条件)、その他一般は1人480円の入館料(障害者の無料化制度あり)が必要となる。3月まで実施中の第2水曜日入館料無料は2月も適用するという。問い合わせは同館(電話073・483・1777)まで。

(2021年1月29日付紙面より)

今回の展示対象魚・キテンハタ(県立自然博物館提供)
2021年01月29日
3 地区の平穏など願い
 浅里神社で例大祭  (紀宝町 )

 紀宝町浅里の浅里神社(宮地秀直宮司)で24日、例大祭が営まれた。大森晴雄・氏子総代、厄年の男女3人、区の役員らが参列し、地区の平穏や無病息災、家内安全、五穀豊穣(ほうじょう)などを祈願した。

 神事では、宮地宮司が神饌(しんせん)を供え、祝詞を奏上。区民らは感謝と願いを込めて玉串をささげた。どんど焼きでは各家のしめ飾りや古神札を持ち寄り、忌火(いみび)にくべた。

 宮地宮司は「新型コロナウイルスで大変な思いをしている中だが、一日も早い終息と、里人の健康を祈らせていただいた。神様から心を離さず、健康に過ごしてほしい」。大森総代は「浅里は災害の多い場所だが、一年間土砂災害や洪水などがなく、平穏に過ごせたら」と話していた。

 浅里神社の創始は不明だが、「紀伊続風土記」には「八幡宮 境内山周240間 村中にあり、境内飛雪瀧の側なれば末社に瀧御前といふを祭る、当村及相賀村の少名瀬原の産土神なり」とあり、江戸期から崇敬を集めていたことがうかがえる。

(2021年1月29日付紙面より)

宮地秀直宮司が神事を執り行った=24日、紀宝町の浅里神社
2021年01月29日
4 一足早い節分で終息願う
 補陀洛山寺で立春大護摩祈祷会  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町浜ノ宮の補陀洛山寺(髙木亮享住職)で27日、立春大護摩供星祭祈祷会(きとうえ)があった。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から僧侶や職員のみが参加。コロナ終息を願い、髙木亮英副住職らが「鬼は外、福は内」と掛け声を発し、一足早い豆まきが行われた。

 同寺の国重要文化財の本尊「三貌(さんぼう)十一面千手千眼観世音菩薩(ぼさつ)」を開帳し、髙木住職らが法要を営んだ。

 続いて本堂内の護摩壇で護摩木をたき上げ、家内安全、商売繁盛などを祈願。その後、僧侶3人が本堂の回廊から境内に向けて豆をまいた。

 例年は多くの参拝者が集まる中、髙木住職とかみしも姿の厄年の人たちが境内に設置したやぐらから豆まきや餅まきを実施している。

 髙木副住職は「コロナウイルスの撲滅退散や世界の平穏無事を願った。一日も早い終息と人々の幸せが来ることをお祈りしています。そして熊野地方にも早く春が訪れてくれたら」と語った。

 なお、毎年多くの人々が参拝に訪れる那智山青岸渡寺(髙木亮享住職)の「節分会」はコロナの感染拡大防止のため、中止を発表している。

(2021年1月29日付紙面より)

商売繁盛や終息などを願い護摩木をたき上げた=27日、那智勝浦町の補陀洛山寺
僧侶のみで一足早い豆まきを行った
2021年01月29日
5 市職員を地公法違反で懲戒処分  新宮市  
2021年01月29日
6 英会話で親交深める  台湾女子高級中學とオンライン交流  (新宮高校 )
2021年01月29日
7 熊野地方の未来の気候学ぶ  近大新宮で出前講座  
2021年01月29日
8 健康な歯を保つために  太地中でブラッシング指導  
2021年01月29日
9 38事業所で仕事を体験  1年生がインターンシップ  (新翔高校 )
2021年01月29日
10 住民らでぶつぶつ川守る  維持や美化に尽くし感謝状  (那智勝浦町 )
2021年01月29日
11 医療、次いで町民一般へ  新型コロナワクチン接種  (串本町 )
2021年01月29日
12 5歳児の視機能の支障探る  機器用いてスクリーニング  (串本町 )
2021年01月29日
13 園児にイチゴをプレゼント  古川園芸が認定こども園に  (御浜町 )
2021年01月29日
14 スイセンの花、愛らしく  ふるさと資料館前で咲き誇る  (紀宝町 )
2021年01月29日
15 「いじめ反対」の意思表示  相野谷小でピンクシャツデー  (紀宝町 )
2021年01月29日
16 お悔やみ情報
  
2021年01月26日
17 迅速なワクチン接種に向け
 推進室と感染症対策室を設置  (新宮市 )

 新宮市は25日、今後の新型コロナウイルス感染状況に対応し、迅速かつ柔軟に対策を講じるため、「新型コロナウイルス感染症対策室」を再設置するとともに、ワクチン接種を迅速かつ適切に実施していくため、「新型コロナワクチン接種推進室」を設置した。

 厚生労働省では、安全で有効なワクチンが承認され供給できるようになったときには医療従事者などへの最初の接種が2月下旬から始められるように準備を進めており、その後には高齢者、基礎疾患を有する人などの順に接種を進めていくとしている。

 ワクチンは原則として、住民票所在地の市町村の医療機関や接種会場で接種を受けることになる。

 市は、市民へのワクチン接種を最優先事項と位置付け、市保健センター1階にワクチン接種推進室を設置。同日朝に市庁舎で推進室設置に伴う人事異動発令式があり、田岡実千年市長が田中幸人・健康福祉部長兼新型コロナワクチン接種推進室長事務取扱いら5人に辞令を交付。

 「ワクチン接種は今年前半の最優先事項。国の動きにはまだまだ流動的な部分はあるが、ワクチンの供給が開始されたら希望する市民に円滑かつ迅速にワクチン接種を受けていただけるよう私も全力を尽くす」と訓示した。同推進室の業務は、新型コロナウイルス感染症に係る予防接種に関すること全般となる。

 市役所別館の高齢者相談センター会議室に再設置された新型コロナウイルス感染症対策室では、室長の山下泰司・防災及び危機管理担当部長以下4人の職員が業務に当たる。

 設置に当たり、山下室長が「対策室一丸となって、市民に寄り添ったきめ細かい対応を」と職員らに呼び掛けた。

 主に▽新型コロナ対策に係る情報収集および発信、相談業務、課題の整理などに関すること▽新型コロナウイルス感染症対策本部会議に関すること―などの業務に従事する。

 両室とも、開設時間は土・日・祝日を除く午前8時30分~午後5時15分。ワクチン接種推進室への問い合わせは電話0735・23・4511。感染症対策室は0735・29・7358(直通)もしくは0735・23・3333(内線8603、8605、8606)。

(2021年1月26日付紙面より)

新型コロナワクチン接種推進室の設置に伴い、田岡実千年市長は辞令を交付=25日、新宮市役所
高齢者相談センター会議室に設置された新型コロナウイルス感染症対策室=同日、市役所別館
2021年01月26日
18 卒業証書用の和紙を手作り
 三尾川小の4~6年生7人  (古座川町 )

 古座川町立三尾川(みとがわ)小学校(山本健司校長、児童9人)の4~6年生7人が22日、卒業証書用の和紙を手作りした。先だって21日は、全校児童と教職員ではがき大の和紙作りに挑戦。全員で古く古座川流域でも盛んだった製造文化の一端に親しむ機会を持った。

 この活動は、約20年続いている児童自ら卒業証書用の和紙を作る取り組みから派生した全校規模のふるさと学習。児童数減により近年は4~6年生が3年ごとに一丸で取り組むようになり、その時に1~6年生と教職員全員で練習を兼ねてはがき大の和紙作りにも挑戦する形となっている。

 本年度はその巡りの年に当たり、児童は昨年11月13日に作り方を教えてくれる外部講師の谷本節代さん(76)と共に重畳山(かさねやま)一帯へ赴き材料となるガンピの枝を採集。以降、地道に樹皮をむいて細かく切り刻むなどの準備を進めてきた。

 初日は全校児童と教職員全員ではがき大の和紙作りに取り組み、草花を繊維の間に挟み入れた作品を作った。2日目は本番の卒業証書用和紙作りで、4~6年生7人が40㌢×30㌢の型枠にミキサーでほぐした樹皮60㌘分の繊維を流し入れ、しっかりと水抜きをして成形。繊維を型枠へ流し入れる時には均一に広がるようにし汚れた繊維をこの段階で取り除くこと、水抜きをする時は和紙の形を崩さないよう優しく扱う事などを意識し、卒業の証しとして持ち続ける紙を丁寧に仕立てた。

 自然乾燥を経て後日、アイロンがけをして和紙を仕上げる。以降は谷本さんが外周を切り落として卒業証書の文面を筆書きし、山本校長が学校印を押して卒業時に授与する流れとなる。

 間もなく卒業を迎える奈須初実さん(6年)は「皮の茶色いところが入らないよう気を付け、思っていたよりも上手にできたので良かった。はがきよりも大きくて結構大変だったけど、これで一つしかない自分の卒業証書が作れるのでうれしいしもらうのがすごく楽しみです」と思うところを語った。

(2021年1月26日付紙面より)

和紙の形を崩さないよう慎重に型枠から巻きすを取り出し=22日、古座川町立三尾川小学校
水抜き後、巻きすから和紙を慎重に外す児童
2021年01月26日
19 善光寺で延命地蔵の大祭
 厄払いや歴代住職などの供養  (紀宝町神内 )

 紀宝町神内の玉龍山(ぎょくりゅうざん)善光寺(ぜんこうじ)で24日、延命地蔵の大祭が執り行われた。一村桂晋住職が法要を営み、寺総代、組長、護持会の役員らが除災招福、身体健全、交通安全、延命長寿などを願った。

 地蔵菩薩(ぼさつ)の縁日である1月24日が例祭日となっており、例年、山の中腹にある地蔵前で厄払い祈とうが行われるが、今年は雨のため同寺で行った。毎年、地元住民や子どもたちでにぎわう餅まきは新型コロナウイルスの感染防止対策として中止となった。

 善光寺では、厄払いのほか同寺を開山した角天禅麟大和尚をはじめ歴代住職や水子菩薩地蔵、永代供養墓、無縁仏などの供養も執り行われた。

 護持会の矢熊達雄会長は「前日からの雨で、延命地蔵へ向かう道が滑りやすくなっているので善光寺で大祭を行った。餅ほりの中止も初めてで残念だが、来年は通常通りの大祭になれば」と話していた。

  □     □

■延命地蔵

 この地蔵は別名「滝の地蔵」とも呼ばれ、奇岩(みさごの岩)の岩窟に祠(ほこら)があり、前方に「大洞の滝」が流れ落ちる。座像ではなく片膝をついた姿をしている。「神内の伝承や昔話」によれば、祭り始めた当時は争い事が多かったため、いつでも立ち上がり、村の助勢ができるように身構えてくれていたとの言い伝えがある。

(2021年1月26日付紙面より)

善光寺で執り行われた延命地蔵大祭=24日、紀宝町神内
奇岩の岩窟に祠がある延命地蔵
2021年01月26日
20 温泉病院に車椅子6台寄贈
 県トラック協会青年協議会  (那智勝浦町 )

 和歌山県トラック協会青年協議会(野嶋利基会長、65人)は23日、那智勝浦町立温泉病院に車椅子6台を寄贈した。野嶋会長を含め役員6人が寄贈式に出席し、山本康久院長や中紀文副院長らが感謝を述べた。

 寄贈は同協議会主催によるチャリティーゴルフコンペの収益金を活用した社会貢献事業の一環で、県内の病院施設などに車椅子の寄贈を進めているという。

 昨年9月に印南町のラ・グレースゴルフ倶楽部で100人が参加するコンペを開き、本年度は独立行政法人国立病院機構南和歌山医療センターに10台、国保すさみ病院に4台、同院合わせて計20台の寄贈に至った。なお、同院への寄贈は旧病院の頃も含めて2度目となった。

 山本院長は野嶋会長に感謝状を手渡し、「那智勝浦町は高齢化率が40%以上と高い。車椅子は機能低下した高齢者の方々のリハビリなどや院内各所で使用できるため本当にありがたい。皆さまの今後のご発展をお祈りしております」と話した。

 野嶋会長は「新型コロナウイルスでさまざまな物が不足していると聞いています。さまざまな場面で有効的に活用していただけたら幸いです」と語った。

(2021年1月26日付紙面より)

和歌山県トラック協会青年協議会が車椅子を寄贈した=23日、那智勝浦町立温泉病院
2021年01月26日
21 最優秀賞など24点決まる  本年度フォトコン入賞発表  (南紀熊野ジオパーク )
2021年01月26日
22 レッドリスト素案へ意見を  データブックの改訂に向け  (和歌山県 )
2021年01月26日
23 1位に小阪享志さん  写連新宮支部1月例会  
2021年01月26日
24 田原で「だるま朝日」  名古屋市の青木さんが撮影  (串本町 )
2021年01月26日
25 一番のこま名人は誰? 中央児童館でこま回し大会 (新宮市)
2021年01月26日
26 税金の大切さ学ぶ  6年生対象の租税教室  (井田小 )
2021年01月26日
27 楽しく筆を走らせる  絵手紙サークル「こんにち和」  (趣味日和 ~生活に、彩りを。~ )
2021年01月26日
28 お悔やみ情報