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2020年12月13日
1 水害などから身を守ろう
 熊野川中で防災授業  (国交省 )

 国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所は11日、新宮市熊野川町日足の市立熊野川中学校(吉田元紀校長、生徒29人)で公開防災授業を実施した。「大雨が降ったときの身を守る行動を考えよう!」をテーマに、生徒たちが大雨に伴う水害時に取るべき行動などについて討議し、災害に対する認識を深めた。

 防災授業は今年で4回目の取り組み。国内有数の台風常襲地である紀伊半島において、有事の際にどのようなタイミングでどのような行動を起こせばいいのかなどを考えるきっかけづくりとして実施している。

 同事務所調査課の玉木秀幸・地域防災調整官らが、2011(平成23)年の紀伊半島大水害や18(平成30)年の西日本豪雨などの様子を写真や資料を用いて過去の災害を振り返った。

 洪水浸水想定区域図や土砂災害警戒区域図、洪水ハザードマップなどの説明を行い▽在宅▽避難所▽ホテル▽青空▽縁故―のコロナ禍における避難方法を紹介。

 4班に分かれた生徒らは避難ルート、タイムラインなどのワークシート記入や意見交換、情報共有を通じて、地域や自宅の水害・土砂災害の危険性や避難時の注意点、避難ルートの確認、避難の際に行う準備や行動について考える機会とした。

 最後に、各ワークを通して確認した内容を班ごとに発表。「動きやすい服装で避難する」「状況を確認しながら周りの人を手伝う」「大切なものは2階に上げる」「ラジオやモバイルバッテリーを用意しておく」「普段から地域の人とコミュニケーションをとっておく」など、避難時の具体的行動について示した。

 発表を終え、玉木地域防災調整官が「自分の家のリスクの確認は重要。今日のことを持ち帰って、家族の人に教えてあげて」と呼び掛けた。生徒会長の中前なごみさん(2年)が「防災のことをたくさん教えていただき勉強になった。今日のことを今後にも生かしていきたい」と玉木地域防災調整官らに感謝を述べた。

(2020年12月13日付紙面より)

意見交換などを通して災害発生時の行動を考える生徒ら=11日、新宮市立熊野川中学校
班ごとにまとめた意見を発表した
2020年12月13日
2 4小学校でオンライン授業
 教育研究会ICT部会  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町教育研究会ICT部会は10日、町立太田小学校(上地巳奈子校長)、市野々小学校(中西健校長)、色川小学校(寺地琢也校長)、宇久井小学校(芝﨑勝善校長)の4校をつないでオンライン授業を実施した。

 同部会は本年度、オンラインツールを活用した遠隔授業をテーマに研究を進めている。国が推進するGIGAスクール構想への対応や、1人学級を抱えるへき地の小規模校同士の交流など、さまざまな視点から児童にとってより良い授業の在り方を模索することが目的。

 この日はオンライン会議システム「Zoom(ズーム)」を用い、宇久井小学校から平瀬公士教頭が国語科の授業を実施。遠隔で3校の5、6年生30人が、2、3人のグループに分かれて電子黒板やノートパソコンで授業を受けた。

 児童は「虫」「虹」「地」などのヘビが元になっている漢字の成り立ちを学び、「蛸(たこ)」「蚯蚓(みみず)」といった難読漢字クイズで盛り上がった。他校の友人と一緒に授業を受けられることを喜ぶ姿も見られ、児童からは「クイズで頭をたくさん使った」「いろんな人と交流できてうれしい」との声があった。

 教職員による研究協議では、「児童の感想は楽しかったという意見が多く、交流ツールとしては良い」という意見があった反面、「授業する側としては子どもたちの様子が把握しづらい」「ノートパソコンでは音量が小さく、外付けのスピーカーが必要。機材の接触不良で、電子黒板から音がでないトラブルもあった」といった課題も浮かび、今後の改善について議論が交わされた。

  □     □

■GIGAスクール構想

 GIGAは「Global and Innovation Gateway for All」の略。義務教育を受ける児童・生徒に1人1台の学習者用タブレットと高速ネットワーク環境を整備することで、公正に個別最適化され、資質・能力を確実に育成できる教育ICT環境を実現する構想。

(2020年12月13日付紙面より)

電子黒板を使って遠隔授業=10日、那智勝浦町立太田小学校
2020年12月13日
3 創立100周年を記念して
 校庭に巨大ピクセルアート登場  (木本高 )

 創立100周年を迎える県立木本高校の校庭に9日、巨大なピクセルアートが登場した。この歴史と伝統を祝う事業の一環で、3年生188人による「100」の人文字とともにドローンによる記念写真撮影で祝った。

 同校は1920年、県立木本中学校として開校し、55年には現在の木本高等学校に校名を変更した。記念のピクセルアート作りは昨年夏に企画され、同高校、熊野林星会、三重大学地域拠点サテライト、東紀州サテライトが制作に携わってきた。このアートは約9㍍×14・4㍍の大きさ。同高校学校林のヒノキの間伐材を利用した4・5㌢角の木片チップ6万4000枚を使って80枚のパネルに仕上げ、制作を担当した3年生がこれを並べることで完成させた。

 図柄は100年の歴史を表現するため、開校当時の制服を着た男子生徒と現在の制服姿の女子生徒を並べ、後方には100年前から変わらぬ姿の獅子岩を描いている。図案は3年生で漫画研究部の松本奈々部長(17)が考案し、約1カ月かけて完成させた。これを節目とした新しい歴史の始まりには、「今の学校や地域の雰囲気を守り、変わらずにいってほしい」と願った。製材や乾燥を重ねて材料のチップを用意した熊野林星会の野地良成副会長(39)は「生徒たちと何かできないかと高校から相談があり、木育教育の一環として引き受けた。地元高校に少しでも恩返しできたかな」と述べた。

 作業を終えた仲川聖華さん(17)は「100周年記念事業に参加できたことを誇りに思う」、同じく川上かおるさん(18)も「伝統ある素晴らしい学校と改めて感じた」と話した。撮影会は当初9月16日の予定だったが、天候の都合で延期されていた。パネルは、パーティションなど活用法を検討中という。

(2020年12月13日付紙面より)

完成した巨大ピクセルアートと生徒たち=9日、熊野市の県立木本高校
制作に取り組む生徒や関係者
2020年12月13日
4 28年の歴史に幕下ろす
 移転準備のため26日に閉館  (鵜殿図書館 )

 紀宝町立鵜殿図書館が移転準備のため、26日(土)をもって閉館し、28年の歴史に幕を下ろすことになった。来春には同町神内の旧保健センターに移転し、「図書館・子育て支援センター複合施設」として再開する。

 鵜殿図書館は1992(平成4)年4月に建設され、施設の老朽化が進みバリアフリー対策も十分でないことや、小高い丘の中腹に位置し交通アクセス、駐車場が広くないなどの理由から移転が決まった。

 26日まで町内在住、在勤者に限り1人20冊まで本を借りることができる。返却期限は来年4月1日までで、図書館玄関横のブックポストに返す。入館の際はマスクの着用と手指消毒を求めている。開館時間は午前9時30分から午後6時までで、休館日は月曜日。

 移動図書館は来年1月まで予定通り実施する。日程は「広報きほう1月号」に掲載する。

 1月以降、移転準備により整理した本の「リサイクル本コーナー」を町生涯学習センターまなびの郷と、ふるさと資料館に設置する。

 今月16日(水)午後7時から、図書館2階研修室で児童書作家・杉山亮さんによる「ものがたりライブ」を開く。対象は小学生以上で、申し込み、問い合わせは同図書館(電話0735・32・4646)まで。

(2020年12月13日付紙面より)

26日に閉館する紀宝町立鵜殿図書館
2020年12月13日
5 部落差別の解消目指し  社協が職員人権研修  (新宮市 )
2020年12月13日
6 「人の心に平和のとりでを」  新翔高で中谷剛さん講話  (新宮ユネスコ協会 )
2020年12月13日
7 草花染めなど楽しむ  わかば保5歳児が園外保育  (那智勝浦町 )
2020年12月13日
8 夜回りで「火の用心」  各婦人防火クラブが啓発  (新宮市 )
2020年12月13日
9 下里小児童が道普請  守る会と清水峠を歩き学ぶ  (那智勝浦町 )
2020年12月13日
10 「すべり台めっちゃ楽しい」  5歳児12人が歩いて公園へ  (飯盛保 )
2020年12月13日
11 防犯対策など情報を共有  学校、教委、警察が合同会議  (紀宝町 )
2020年12月13日
12 食品衛生向上に顕著な功績  管内事業者などを表彰  (新宮・東牟婁 )
2020年12月13日
13 お悔やみ情報
  
2020年12月08日
14 食や町の現状に触れる
 宮内農林水産副大臣が視察  (太地町 )

 農林水産省の宮内秀樹副大臣が5日夕方、太地町の視察に訪れた。三軒一高町長や太地町漁業協同組合の脊古輝人組合長などが出迎え、「森浦湾くじらの海構想」の舞台となる森浦湾などを案内した。

 宮内副大臣は6日に田辺市であった「鳥獣被害防止に向けた集中捕獲キャンペーン和歌山県決起集会」に出席するために和歌山県入りし、5日、同市龍神村などを視察後に来町した。

 二階俊博自民党幹事長秘書の二階伸康さん含む一行は森浦湾でボートに乗船。湾内の放し飼いのハナゴンドウやバンドウイルカを見て回り、三軒町長が町の歴史や構想などを説明した。

 今年7月に供用開始となった海上遊歩道を歩き、いけすにいるイルカの調教成果も見学した。その後は鯨類研究所太地支所の建設予定地や町内をバスで巡り、那智勝浦町市屋の太地町地域福祉センター梛に向かった。

 同センターではクジラ料理を試食したほか、農林水産省、水産庁、県、同町開発公社、町漁協、県内の若手事業者などが集まり、意見交換会が行われた。

 宮内副大臣は「町長の構想が具体的に展開すると将来性としては大変おもしろいことになると率直に感じた。こんなことを発想してやっている町は他にない」。

 自身の今後の抱負については「日本は農林水産業がさまざまな地域で多種多様な幅広い生産を行い、新しい工夫などが多くある。それぞれが地域振興とともに取り組んでいる姿を今後もたくさん見ていきたい。今日は非常に刺激を受けた一日でした」と話した。

 三軒町長は「以前、副大臣の元に陳情にお伺いした。公務が忙しい中にもかかわらず、間髪入れずにご来町いただき心から感謝している。食も含め、町の現状や全体を見ていただけることができて本当に良かったです」と語った。

(2020年12月8日付紙面より)

太地町を訪れた宮内秀樹農林水産副大臣(左から2番目)=5日、太地町の海上遊歩道
森浦湾を視察した
2020年12月08日
15 コロナ終息と豊漁願い
 打ち上げ花火と太鼓演奏  (紀宝町 )

 紀宝町井田の井田海岸で5日夜、新型コロナウイルスの早期終息とシラス漁の豊漁を願う打ち上げ花火と熊野水軍太鼓による太鼓演奏があった。満点の星空の下で次々と咲き誇る大輪の花火が冬の夜空を彩った。

 毎年1月20日に豊漁などを願う「井田恵比寿(えびす)祭り」が営まれているが、来年は新型コロナの影響で中止に。そこで、祭りを引き継ぐ同地区の太陽水産株式会社(﨑本春美代表取締役)が地元業者の協力を得て、「祭りの代わりに」と開催した。

 各種イベントなどが中止になる中、熊野水軍太鼓は約1年ぶりの演奏。熊野の地にまつわる諸手船(もろとぶね)をイメージした「諸手」と「征波(せいは)」、「閃光(せんこう)」を披露。一糸乱れぬバチさばきを見せた。

 花火は東紀州地域で唯一花火を製造する熊野市の和田煙火店が担当。約20分間にわたり色とりどりの花火を打ち上げ、熊野灘を七色に染めた。浜に足を運んだ地元住民らは、静かに花火を見上げ、終了後は花火師に感謝の気持ちを込めて一斉に携帯電話の明かりをかざした。

 同社の﨑本芳弘専務取締役は「多くの方々のご協力で開催できたことに感謝しています」と話していた。

(2020年12月8日付紙面より)

コロナ終息と豊漁を願う大輪の花火が冬の夜空を焦がした=5日、紀宝町井田
熊野水軍太鼓が1年ぶりに演奏を披露
2020年12月08日
16 串本町の児童に体験を提供
 潮岬でモデルロケット指導  (県宇宙教育研究会 )

 県宇宙教育研究会(木皮享会長)が5日、串本町潮岬にある県立潮岬青少年の家でイベント「モデルロケット打ち上げ体験」を実施した。町内在住の小学4~6年生を対象にして募集し、当日は15人が参加。モデルロケットを製作して打ち上げるまでの過程を指導し、仕組みへの関心を培うなどした。

 この研究会は、宇宙教育への関心が高い県内の教員(指導主事を含む)が集まり9月に結成。具体的活動として学校教育における指導方法の研究に加え、実践の機会として水ロケットやモデルロケットの体験提供も目指している。

 本年度は10月に白崎青少年の家、12月に潮岬青少年の家でイベントを開く方向で実現を目指してきた。コロナ禍を鑑みて定員を15人に抑え、午前と午後の2回開く形で計画。同町教育委員会経由で対象となる学年へ参加を呼び掛けた。

 当日は同研究会事務局長で県立桐蔭高校科学部顧問の藤木郁久教諭と部員1人、県立桐蔭中学校科学部の部員12人が会員と共に参加者の体験をサポート。児童は約100㍍の飛行性能を持つモデルロケット「ALPHAⅢ」(エステス社製、A8―3エンジン1本対応)のキットを部員と一緒に組み立て、同家野球場でエンジンをセットしカウントダウンをして打ち上げた。

 桐蔭高中の両科学部は別途、翌6日午前に望楼の芝で缶サット用モデルロケット2本を実射し、会員も様子を見届けた。望楼の芝への缶サット甲子園和歌山地方大会誘致の足掛かりとなる実証を目的とした取り組みで、先月14日に続き2回目の実施。これら成果を来年7月の誘致実現につなげていきたいという。

 藤木事務局長は本年度の同体験提供について「まずはこの体験を通してロケットの仕組みを理解し、併せて面白さを感じてもらえたら何より。来年度にはいよいよ串本でロケットが打ち上がり始めるが、ただ見るのと知識のベースを持って見るのとでは感動も違ってくると思う。この体験が興味を深めて宇宙分野へと踏み出す第一歩につながれば」とコメント。本年度は助成金を活用し参加無料でこの体験を実施したが、次年度以降も実現する方法を模索しまずは年1回という頻度で継続していきたいと意欲を語った。

(2020年12月8日付紙面より)

桐蔭高中の科学部員と一緒にモデルロケットを組み立て=5日、県立潮岬青少年の家(県宇宙教育研究会提供)
安全確保をしつつカウントダウンでモデルロケットを打ち上げ(県宇宙教育研究会提供)
2020年12月08日
17 イルミネーション設置
 恒例の点灯式は中止  (新宮市保健センター前 )

 新宮市にあるフラダンス教室「AniAni Hula Studio」(司空慧子代表)と花づくりボランティア「タウンガーデン」(平田裕子代表)は6日、新宮市保健センター前の花壇でイルミネーション設置作業を開始した。約10人が参加し、同所内にクリスマスオーナメントや電飾を設置した。なお、毎年多彩なイベントや出店でにぎわう点灯式は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から今年は中止に。イルミネーションの点灯開始は13日(日)前後を予定しているという。

 イルミネーションの設置は15回目。「タウンガーデン」会員の高齢化などの理由から、以前より協力していたAniAniがイルミネーション設置を引き継いで、今回で4回目となる。

 今年は、イルミネーション設営費や運営費を賄う目的も兼ねて実施している春の「花祭り&バザー」も中止となるなど、実質的な予算がない状況の中、新型コロナの関係もあり直前までイルミネーションの設置の要否を思案していたという。

 この日、設置作業に参加したAniAniのメンバーは「今年はできる範囲でやろうと思った」と実行に向けた経緯を語り、「いつもタウンガーデンさんの協力のもと、なんとかやっている。点灯式の中止はさみしいが、せっかく長く続けてきたイルミネーション。その灯を絶やさぬようにしたい。少しでもまちを明るくできたら」。

 平田代表は「紀伊半島大水害があった年を除き、長く続けてきた。ボランティアメンバーは皆75歳以上。AniAniさんが引き継いでくれてありがたい」と話していた。

 イルミネーションは来年1月末ごろまで点灯する。時間は午後5時から10時まで。点灯期間中は同所のアーチ付近に募金箱を設置する予定。平田代表は「花壇の保護やイルミネーション継続のためにご協力を」と呼び掛けている。

(2020年12月8日付紙面より)

イルミネーションやオーナメントを取り付けた=6日、新宮市保健センター前
2020年12月08日
18 矢渕・相野谷が優勝  中学校新人大会軟式野球  
2020年12月08日
19 鬼滅の刃ファイル進呈中  赤い羽根共同募金運動  (紀宝町 )
2020年12月08日
20 「アサヒ住宅」が優良申告法人  適正な申告と納税などが評価  
2020年12月08日
21 水際取り締まりを強化  17日まで年末特別警戒  (大阪税関 )
2020年12月08日
22 ミュージカル出演審査を実施  紀の国わかやま文化祭「天の剣を託された男」  (熊野新宮ミュージアム )
2020年12月08日
23 トナカイけん玉を作ろう  子育てワークショップ  (那智勝浦町 )
2020年12月08日
24 みんな笑顔で100点満点  保育園・こども園で発表会  (新宮・東牟婁 )
2020年12月08日
25 通行止めを「通行注意」に  二河峠付近の危険箇所を対策  (那智勝浦町 )
2020年12月08日
26 光と色の関係を知ろう  少年少女発明クラブ12月講座  (新宮市 )
2020年12月08日
27 当局上程の28案件を審議  串本町議会第4回定例会始まる  
2020年12月08日
28 鯛釣りなど独特の奉仕  小森川神玉神社で例祭  (古座川町 )
2020年12月08日
29 お悔やみ情報
  
2020年12月02日
30 迎春に向け準備進む
 拝殿に来年の大絵馬掲揚  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で1日から迎春準備が始まった。拝殿の外に、来年のえと「辛丑(かのとうし)」の大絵馬が掲げられた。来年1月末ごろに拝殿内部に掛け替えを行う。

 大絵馬はヒノキ製で、縦1・5㍍、横2・1㍍。アクリル絵の具などを使用し、瑞光を背景に梛(なぎ)の御幣を立てた雄牛を描いた。「信じた道を歩み、希望を忘れずにいると神様がきっと道を照らしてくれる」と思いを込め、「神威照道(しんいしょうとう)」の文字が添えられている。

 例年は拝殿の内部に掲揚する大絵馬。今年は新年の参拝時の密を避けるため、初めて外に掲げた。同大社では新年、参拝所の石段手前にさい銭箱を配置し、要所要所に消毒液を設置するなどして参拝者の新型コロナウイルス感染症拡大防止対策を講じる予定としている。

 上野宮司は「人は迷い、時として勇気を忘れる。新型コロナの影響で今年は多くの人がそれを経験したと思う。しかし、信じた道を一生懸命に歩いていくと神威は力強く道を照らしてくれるのでは」と掲げられた絵馬を見上げて話す。

 「こういう時だからこそ、いろんな思いを胸に参拝においでになる人がいらっしゃる。神社としてはその気持ちを受け止めたい。密を避け、スムーズに参拝いただけるように努めたい」と初詣参拝者に対する思いを語った。

(2020年12月2日付紙面より)

拝殿で大絵馬が掲揚された=1日、新宮市の熊野速玉大社
2020年12月02日
31 コロナ対策でシミュレーション 分散型参拝を呼び掛け (熊野本宮よみがえり委員会)

 新型コロナウイルス感染流行下での初詣客の受け入れ対策を進めている熊野本宮大社と本宮町商工会、熊野本宮観光協会で組織する「熊野本宮よみがえり委員会」(会長・名渕敬熊野本宮観光協会長)は11月30日、同大社や旧社地「大斎原(おおゆのはら)」分散型の参拝についてシミュレーションを行った。同委員会や工事事業者などを含め約50人が実際に現場を歩き、対策や動線を確認した。

  □     □

■大社での対策



 この日は瑞宝殿で4回目の会議を開き、年末年始の態勢などを再確認し、シミュレーションを実施した。

 大社での対策として、▽158段の石段中央に仕切りを設け、上り下りで一方通行にする▽参道沿いに2㍍の間隔を空けた手水設置▽階段上の地面には参拝客同士の距離を保つため1・5㍍間隔でテープで印を付ける▽祈とうや縁起物の授与は大斎原で行う▽通常のさい銭箱の代用に本殿前には幅54㍍、奥行き3・6㍍、高さ1・1㍍の足場用鉄筋にテント生地を張ったさい銭箱を設置▽さい銭のスペースが広いため、1回36人が横1列となり、参拝できる。それによって従来は4回参拝していたところが1回となる▽参拝後は設置されたスロープから社務所側に抜け、下り階段へ誘導する―など。

 委員からはスロープの段差を緩和するべきではなどの意見も挙がった。

  □     □

■大斎原では



 一行は大斎原へ移動。神職からは「大社と大斎原を合わせ、総合受付3、祈とう受付1、授与所が3、祈とう所1、祈とう控え所2の計10張りのテントを設置する」「縁起物の授与や金銭の受け渡しは直接手で行わず、全てトレーを使用する」「職員はビニール手袋やマスク、フェイスシールドも着用」などの対策をすると説明。対策の進捗具合は8割だと報告した。

 また、授与所のテントは大型なため、二つに区切り、計6カ所として対応するとした。

 なお、町商工会も地元大工による特設の絵馬掛けが完成したことやまちなかを巡る動線について説明した。

 名渕会長は「協議をした結果は年末年始に試されることになる。お越しいただいた方に安心安全な観光地をアピールできるように努めていきたい」。

 九鬼家隆宮司は「今日は一体感が深まったと思う。取り組みや対策で皆さまに安心してお参りいただけるように、万全を期して準備を進めていきたい」と話した。

 10日(木)は午後6時より夜間のシミュレーションを実施するという。

(2020年12月2日付紙面より)

新年に向けさまざまな対策に取り組む=11月30日、田辺市本宮町の熊野本宮大社
巨大なさい銭箱
2020年12月02日
32 体制の万全や意識を促す
 金融機関対象に防犯診断  (串本警察署 )

 県警察本部の年末年始特別警戒が1日から始まった。串本警察署(﨑口忠署長)はその一環で、管内の各金融機関を対象にした防犯診断などに着手。その姿勢で管内の意識を高めることにより、犯罪抑止を目指している。

 この警戒は12月1日から翌年1月10日までを期間として毎年実施。同署は人、金、物が大きく動く時期を狙った強盗や特殊詐欺などの犯罪を未然に防ぐ目的で、生活安全刑事課(榎政雄課長)を軸に同診断後も巡回を密に重ねて取り組むとしている。

 串本町の指定金融機関となっている紀陽銀行串本支店(坂本充寿支店長)へは1日、﨑口署長と榎課長ら課員3人が訪問。過去の事例を踏まえて考えたチェックリストに沿って日頃の防犯体制に隙がないかを確かめるなどし、体制の万全や意識の高まりを促した。

 管内には33の金融機関店舗があり、課員は期間中に手分けして訪問し同診断や巡回などを重ねる。そのように姿を見せることで各金融機関はもとより、利用する住民の意識も喚起する。

 榎課長は「年末で人の動きも慌ただしくなる中、最近は少ないが強盗やひったくりといった犯罪は今も懸念されるところ。これらを未然に防いで皆さんが気持ちよく新年を迎えられるよう頑張りたい」と今季に懸ける思いをコメント。

 特殊詐欺関係では、「多額の引き落としなどをされるご高齢の方が来たら警察へ連絡するよう、銀行さんにもお願いしている。そのようにいっそうの協力をして被害の防止に努めたい」と話した。

(2020年12月2日付紙面より)

防犯診断で体制の万全や意識を促す榎政雄課長(中央)ら=1日、紀陽銀行串本支店
2020年12月02日
33 校内支援体制充実に向け
 久安教頭が「読売教育賞」受賞  (城南中 )

 意欲的な研究や実践を行い、優れた業績を上げている教育者や教育団体をたたえる読売新聞社の「第69回読売教育賞」がこのほど決定し、新宮市立城南中学校(中田善夫校長)の久安孝典教頭(42)が優秀賞を受賞した。

 読売教育賞は、同社が教育の発展の一助にと1952(昭和27)年に創設。教科別に部門を設けて現場で指導する人々の励みとし、多様で創造性に富む教育環境づくりを進めることを目的としており、毎年全国の教育関係者などを対象に募集している。

 今年は153件の応募があった。最優秀賞は9件、優秀賞には21件が選ばれ、久安教頭の実践論文「特別支援教育コーディネーターを中心とした『校内支援体制』の構築について」は特別支援教育部門での受賞となり、記念盾が同校に贈られた。

 受賞について久安教頭は大変うれしく、光栄なことと語り「募集要項が届いた際に一度、原点に立ち戻ってこれまで取り組んできたことを見直してみようと論文を作成しました。今後も体制の充実に向けて、当地方の特別支援教育推進に少しでも寄与できれば」と話していた。

(2020年12月2日付紙面より)

読売教育賞で優秀賞を受賞した久安孝典教頭=11月30日、新宮市立城南中学校
2020年12月02日
34 串本JFCが制す
 マクドナルドカップ2020  
2020年12月02日
35 来年3月14日まで延長  BLUE BEACH NACHI  (那智勝浦町 )
2020年12月02日
36 弁護士委任料などを可決  12月定例会で審議  (新宮市議会 )
2020年12月02日
37 交流図り、楽しくアレンジ  プリザーブドフラワー教室に10人  (新宮市 )
2020年12月02日
38 犬の気持ちや接し方学ぶ  三輪崎小で「わうくらす」  (新宮市 )
2020年12月02日
39 あつあつの郷土食味わう  熊野川中とチームくまのがわ  (新宮市 )
2020年12月02日
40 手縫いの力作が多数展示  布あそびの会が喫茶きよもんで  (那智勝浦町 )
2020年12月02日
41 町民ら撮影するなど注目  練習帆船「日本丸」仮泊  (串本町 )
2020年12月02日
42 子どもとの関わり方教わる  教委主催の子育て支援講座  (串本町 )
2020年12月02日
43 2次販売を実施中  紀の宝プレミアム商品券  (紀宝町 )
2020年12月02日
44 筏師の道で保全活動  守る会のメンバー6人が  
2020年12月02日
45 紀宝GGの女性3人国体へ  グラウンド・ゴルフ競技  (三重とこわか国体 )
2020年12月02日
46 自分の気持ちを大切に  矢渕中で人権講演会  (紀宝町 )
2020年12月02日
47 お悔やみ情報