ニュースアーカイブ|ARCHIVES
アーカイブ検索で表示されるグレーのリンクのない記事については、熊野新聞紙面をご覧ください。
ご購読のお申し込み
過去2年分の熊野新聞は、
SHIMBUN ONLiNE
でご購読頂けます。
新聞オンライン(電子新聞)
カレンダー検索:52件の記事がありました
【検索ステータス】 
2020年12月18日
1 「銀河」新宮まで運行へ
 長距離列車誘致が実現  (JR西日本 )

 JR西日本の長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」が、来年夏から秋にかけて、京都から新宮まで運行することが16日、発表された。京都発は夜行列車、新宮発は昼行列車となる(新型コロナの今後の状況により変更となる場合あり)。

 同社は、観光を中心とした西日本エリアの活性化のため、9月11日から山陰方面に長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」の運行を開始している。

 車両は117系6両1編成。定員は90人程度で全車指定席。「多様性」「カジュアル」「くつろぎ」をキーワードに、鉄道の旅の実現を目指し、1両ごとに異なる座席タイプを配置。シンプルながら高い快適性と落ち着いた車内空間を提供するとともに、車窓から沿線の風景を楽しめるような座席配置となっている。

 この長距離列車について、新宮市、那智勝浦町、太地町、古座川町、北山村、串本町、すさみ町の7市町村と和歌山県は「西日本地域の鉄道を利用した旅行として新たな観光の起爆剤になるのでは」と注目し、2018年4月から意見交換会や勉強会を開催してきた。

 今年10月には7市町村と県を代表し、田岡実千年・新宮市長が同社の長谷川一明社長に対し、南紀熊野ジオパークや熊野信仰、古式捕鯨、筏(いかだ)流し、世界遺産、串本町における国内初の民間ロケット発射場の建設などに触れ「当地域の観光資源を活用し、現在運行している山陰地方に負けないおもてなしを用意する」と要望活動を行っていた。

 このたびの決定を受け、田岡市長は「一緒に要望書を提出させていただいた紀南7市町村の代表として、また新宮市長として大変うれしく思う。当地方が誇る自然や文化、さらに観光に対する取り組みが評価されたものだと感じている」と喜びのコメント。

 今後は、関係市町村や県と受け入れのための協議会を立ち上げ、魅力ある観光素材づくりと「銀河」利用者に再度訪問していただけるように、頑張っていきたいとしている。

(2020年12月18日付紙面より)

新宮までの運行が決定した「WEST EXPRESS 銀河」(JR西日本提供)
1号車ファーストシート(同提供)
3号車フリースペース「明星」(同提供)
4号車「遊星」(同提供)
2020年12月18日
2 細胞シートで難病治療
 岡野光夫教授が講話  (新宮高校 )

 新宮市の県立新宮高校(前田成穂校長、生徒547人)で15日、日本の再生医療分野の第一人者である岡野光夫教授によるオンライン講演があった。「細胞シート再生医療の切り拓く未来」と題し、同校に通う理系分野の2年生48人が最先端の医療研究の世界に触れた。

 岡野さんは早稲田大学理工学部を卒業し、同大学院高分子化学博士課程を修了(工学博士)。ユタ大学薬学部准教授、東京女子医科大学教授などを経て、現在は東京女子医科大学名誉教授・特任教授、同大先端生命医科学センター長、ユタ大学薬学部細胞シート再生医療センター長を務めている。

 冒頭「現在治せない病気を治すにはどうしたらいいか?」と問い掛けた岡野教授は「工学・理学・薬学と医学を融合させ、国境を越えてアイデアや技術を結集する必要がある」と語った。

 人工心臓や心臓ペースメーカー、新型コロナウイルス感染症の治療で重要な人工呼吸器などの医療機器のほとんどが輸入に依存していることの問題点にも言及。「教育・研究環境の整備によって日本発・世界初の新テクノロジーを創出し、産官学の連携によって産業を発展させることで、より多くの患者を救えるようになる」と述べた。

 親・疎水性ポリマーを応用して作った細胞シートが、拡張型心筋症の治療やがん患者の食道再生、角膜再生に生かされている現場を映像で紹介。細胞シートを積層化する技術にも触れ、「10年、20年後には、肝臓や膵臓(すいぞう)といった臓器をまるごと作れるようにしていきたい」と語った。

 生徒からの「これまでで一番大変だったことは?」という質問には、「工学から医学分野に足を踏み入れた際、どこにも研究の場がなかった」と答え、「山中伸弥教授がiPS細胞を作りだしてノーベル医学賞を受賞したことで、再生医療部分野も環境が良くなっている。未来のリーダーと技術をつくる仕組みづくりをしなければ、本当の意味で社会のためにはならない」と話していた。

(2020年12月18日付紙面より)

オンラインで岡野光夫教授が講話=15日、新宮市の県立新宮高校
真剣に耳を傾ける生徒たち
2020年12月18日
3 海外への情報発信など担う
 国際交流員が町長表敬  (那智勝浦町 )

 国際交流員(CIR)として那智勝浦町が任用したミャオミャオ・イェさん(25)が16日、同町役場を訪れ、堀順一郎町長を表敬訪問した。イェさんの任期は最大5年。14日から同町観光案内所に勤務しており、任期終了まで観光案内や通訳翻訳、学校訪問、海外への観光プロモーションなどの業務に従事する。

 イェさんは「語学指導等を行う外国青年招致事業(JETプログラム)」により来日。先月27日に来日を果たしたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、東京のホテルに待機しオンライン研修を受講していた。

 中国浙江(せっこう)省出身で国籍はオーストラリア。日本語、英語、中国語が堪能という。幼い頃に「スタジオジブリ」の作品など日本のアニメで日本に興味を抱き、景色や歴史に魅力を感じたことがきっかけでCIRを希望した。

 同町と故郷オーストラリア・ブリスベンを比較し「那智勝浦町は景色が美しい。ブリスベンと近い印象を受ける」。ハイキングと日本のとんこつラーメンが好きで合気道が趣味。「那智勝浦町の素晴らしさを広く発信できれば」と豊富を語る。

 堀町長は「熊野古道を歩く外国人観光客ではオーストラリア人が一番多く、大変喜んでくれている」と紹介。

 「新型コロナの影響でストップしているが、コロナが終息したら海外からのお客さんをお迎えしたい。町中観光マップの作成も考えている。ぜひ力になっていただきたい」と協力を求めた。

 同町では、イェさんに外国人観光客への誘客促進や受け入れの環境整備などを期待しているとし、町内事業者に対して「英語や中国語メニューなどの翻訳にお困りの場合はお気軽にお問い合わせを」と呼び掛けている。

(2020年12月18日付紙面より)

国際交流員のミャオミャオ・イェさん(左)が、堀順一郎町長を表敬訪問した=16日、那智勝浦町役場
2020年12月18日
4 安全な取り扱い方を学ぶ
 追い払い花火使用講習会  (古座川町 )

 古座川町が13日、一雨(いちぶり)にある明神中学校体育館などで動物追い払い用花火使用の講習会を開いた。使用に関心がある18人が受講し、座学や試し打ちに臨んで安全な取り扱い方法を学んだ。

 同町は猟友会協力による有害駆除と町民による追い払いを組み合わせて鳥獣害を抑えるため、2013年度から町内を対象にして同花火を無償配布している。

 採用している同花火は、三重県農業研究所の発案に基づいて開発された伊藤煙火工業株式会社製の動物駆逐用煙火T―3。市販されている花火よりも火薬量が多いため、この講習会を修了していることを無償配布と実使用の条件としている。配布開始以降おおむね年1回の頻度でこの講習会を開いていて、過去8回の実施でのべ約450人が受講し町内での使用の裾野が広がっているという。

 9回目となる今回も同社代表取締役会長の伊藤照雄さんに講師を依頼し、当日受け付けで受講者を募集した。前半は座学で、伊藤さんはT―3の概要(5連発式の音花火)と管理および使用方法、使用上の注意を一通り説明。後半は最寄りの河原へ移動して試し打ちをし、使用するときの感覚や花火特有の劣化に伴う不発や暴発などの支障が出たときの対処を経験として伝えた。

 受講者には後日、受講修了証を交付する。無償配布は役場本庁と各出張所でしていて、同証の提示と同花火使用受付簿への必要事項(住所や氏名など)記入で町内での使用資格があるかを確かめた上、申請1回につき10本以内で渡す仕組みとなっている。初申請時は花火と併せてステンレス製ホルダーの配布も受けることが必要。一度でも暴発を食い止めたホルダーは引き続き使用せず、その旨を申し出て新品と交換してほしいとしている。

 同花火の問い合わせは役場地域振興課(電話0735・72・0180)まで。

(2020年12月18日付紙面より)

動物追い払い用花火の安全な取り扱い方を伝える伊藤照雄さん=13日、古座川町一雨
河原で試し打ちをし、使用時の感覚を経験する受講生
2020年12月18日
5 成長を楽しみに  宇久井ビジターで麦踏み  (宇久井小 )
2020年12月18日
6 二河峠下り口の道を整備  なちかつ古道を守る会  (那智勝浦町 )
2020年12月18日
7 提出議案が全て可決  12月定例会が開会  (太地町議会 )
2020年12月18日
8 絵本や紙芝居読み聞かせ  新宮高校生徒が三輪崎小で  (新宮市 )
2020年12月18日
9 師走の舞台を華やかに  おさらい会と発表会  (西川流友華会 )
2020年12月18日
10 7チーム対戦し那智勝浦優勝  ケンドリック旗少年野球大会  (串本RC )
2020年12月18日
11 国内外情勢の視点培う  元記者を迎えて講演会  (南紀国際交流協会 )
2020年12月18日
12 奇想天外な物語楽しむ  杉山亮さんが立絵紙芝居  (紀宝町 )
2020年12月18日
13 師走の被害防止を!  悪質商法や特殊詐欺に注意呼び掛け  (紀宝町 )
2020年12月18日
14 13議案承認して閉会  令和2年第4回定例会  (紀宝町議会 )
2020年12月18日
15 マイナカード交付率15.42%  紀宝町議会一般質問②  
2020年12月18日
16 議員定数「2減」の方針固める  特別委員会で意見募る  (紀宝町議会 )
2020年12月18日
17 成人式開催の是非を問う  全議案を可決し閉会  (新宮市議会 )
2020年12月18日
18 お悔やみ情報
  
2020年12月10日
19 マリーゴールドで草花染め
 更生保護女性会が宇久井保で  (那智勝浦町 )

 那智勝浦地区更生保護女性会の会員5人が8日、那智勝浦町立宇久井保育所(山田有美所長、園児83人)を訪問し、5歳児25人と草花染めを楽しんだ。園児たちはマリーゴールドの花を煮出した染色液で木綿の布が染まっていく様子を観察し、完成したオリジナルハンカチを手に笑顔を見せていた。

 同会は青少年の健全育成に努めるとともに、非行や犯罪に陥った人々の社会復帰を支援する団体。愛の協賛金募金や社明啓発活動、地域の子どもたちの見守り、薬物乱用防止啓発活動など、地域に更生保護の土壌をつくり上げる活動を展開している。

 この日は晴天に恵まれ、園庭で作業をした。園児たちはどんな色に染まるのかわくわくしながら鍋をのぞき込み、発色を促進させるミョウバンの化学反応で染色液が濃い黄色に変化すると「うわー」と驚きの声を上げた。

 模様を付けるために輪ゴムで縛った箇所をほどくと「かわいい模様になっている」と喜び、園庭にハンカチを干した。

 同会の丸本弘美さんは「今年は新型コロナウイルス感染症の影響でほとんど活動ができておらず、子どもたちとの交流も久しぶり。元気な姿が見られて良かった」と語った。

 最後に、園児たちから花と手作りの眼鏡掛けのプレゼントがあった。

(2020年12月10日付紙面より)

こんな色に染まったよ=8日、那智勝浦町立宇久井保育所
全員で記念撮影
2020年12月10日
20 飼い主と愛犬の運動会
 犬馬鹿倶楽部恒例の催し  (新宮市 )

 熊野市から串本町までの会員らで組織する犬馬鹿倶楽部(瀧本美鈴代表、会員60人)は6日、新宮市佐野の黒潮公園で毎年恒例の「犬馬鹿大運動会」を開催した。飼い主と愛犬がコミュニケーションを取りながら、障害物競走やリレーなどさまざまな種目に挑んだ。

 同倶楽部によると、運動会は21回目を迎え、月1度のしつけ教室の成果を披露するとともに会員同士の交流を図ることが目的だという。今年3月実施予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から延期となっていた。

 この日は約40頭の犬が参加。午後のプログラム1番目の「おいでおいで」は愛犬がグラウンドの上に準備された犬用玩具やおやつに気を取られず、待機する飼い主の元までたどり着ければゴールという種目。

 スタートを告げる笛の音と同時に飼い主が愛犬の名前を連呼。玩具やおやつに気を取られる犬や、真っ先に飼い主の元へ駆け寄る犬もおり、会場は大いに盛り上がった。その後は水運び競争やあめまきが行われた。

 瀧本代表は「倶楽部を通して会員同士が仲良くなり、犬にとっては集団行動を学んでほしい。今後も会員さんたちに楽しんでいただけたらうれしい」と語った。

(2020年12月10日付紙面より)

飼い主の元へ駆け寄る=6日、新宮市の黒潮公園
さまざま種目が行われた(来場者提供)
2020年12月10日
21 地域の協力得てスイセン植栽
 ウオークラリーで交流深める  (相野谷小・中 )

 紀宝町の相野谷中学校(佐藤光一校長、生徒20人)と相野谷小学校(岩本直樹校長、児童53人)は7日、人権フォーラムを開催。地区住民の協力を得て、児童生徒が小学校近くの土手にスイセンの球根を植えた。協力して作業し、来春に咲く美しい花を楽しみにしていた。

 人権フォーラムは、児童生徒が地区住民と一緒に環境美化活動に取り組むことで、地域の自然を愛する心を育み、つながりを深めることが目的。スイセンの植栽は15年ほど前から始まり、小中合同は5年目。大里、井内両地区の農村環境活動組織が県の交付金を活用して球根を用意した。

 相野川沿いに集合後、原章三さんが「これからも皆さんと一緒に地域に花を咲かせたい。一緒に頑張りましょう」と呼び掛けた。作業は約300㍍間で行い、中学生が掘った15㌢ほどの穴に小学生がスイセン800球を植えた。

 植栽後は小中学生が7、8人でチームを組み、ウオークラリーを開催。同中生徒会の田中楓会長(2年)が「みんなで頑張ろう」とあいさつし、各チームで自己紹介した後、10チームが約2㌔のコースに出発。チームで協力してピンポン球つかみやジェスチャーゲームに挑戦、クイズを解きながらゴールを目指し、交流も深めた。

(2020年12月10日付紙面より)

相野川沿いにスイセンの球根を植える=7日、紀宝町大里
ウオークラリーでゲームに挑戦
2020年12月10日
22 大前の儀営み礼を尽くす
 木葉神社例祭「祢んねこ祭り」  (串本町 )

 串本町田原にある木葉神社(井谷正守宮司)で6日、例祭「祢(ね)んねこ祭り」があった。コロナ禍の情勢を鑑み、今年は本殿大前の儀のみ執行。田原区の和田充旦区長ら11人が代表参列し、井谷宮司と共に主祭神への礼を尽くした。

 この神社は、JR田原駅の北東に位置。木花咲耶姫(このはなさくやひめ)を主祭神とし、古くから「祢んねこの宮」と親しまれ子授け、安産、子安の信仰を集めている。その特色は奉仕にも色濃く宿り、近年は12月第1日曜日に営まれている例祭ではご飯持ちみこや子どもみこ、童子といった子役の奉仕や子守の所作の奉納など他に類を見ない内容が含まれる。その特殊性もあり、県の無形民俗文化財に指定されるところともなっている。

 例祭は大きく▽朝日遙拝行列▽本殿大前の儀▽子守り神事―から成り、子守り神事の口上が例祭の通称の由来となっている。田原獅子保存会の全頭奉納や公民館田原支館の農産物品評会・区民展といった奉賛行事も含めた全体で区内きってのにぎわいを見せ、区内だけでなく出身者の帰省や拝観も多く集めている。

 この状況がコロナ禍の情勢において妥当か、と関係団体で結成する祢んねこ祭り保存会は9月13日の会合で協議し、今年に限り代表参列による本殿大前の儀(子どもみこの奉納を除く)のみとすることを決断。諸奉仕の大半を中止する異例の形で本祭を迎える形となった。

 当日は和田区長、田原獅子保存会の井本悟会長ら、神社役員が代表参列。沸かした釜湯にササの葉を浸しそのしずくで身を清める古式の修祓(しゅうばつ)「湯立ての儀」を経て井谷宮司が祝詞や玉串を神前にささげ、参列者も続いて主祭神への礼を尽くした。

 その他の行事はなかったが本祭に合わせて訪れた人々が本殿大前の儀終了後、開扉された神体をじかに参拝するなどした。和田区長は「このような状況になってしまったのは残念だが、こうして神事ができただけでも良かった。この残念な気持ちを糧にして、来年の再開を盛り上げていけたらと思う。田原も高齢化でお年寄りが多いだけに、コロナだけではなく全てにおいて健康で幸せに暮らせることを願いたい」と思うところを語った。

(2020年12月10日付紙面より)

本殿大前の儀を営み主祭神への礼を尽くす代表参列者ら=6日、串本町田原の木葉神社
2020年12月10日
23 12月度月例杯の結果
 那智勝浦ゴルフ倶楽部  
2020年12月10日
24 野球の楽しさ知って
 勝浦ヤンキースが体験会  (那智勝浦町 )
2020年12月10日
25 初日に3人が登壇  新宮市議会一般質問①  
2020年12月10日
26 コロナ対策など16件可決  12月定例会が開会  (那智勝浦町議会 )
2020年12月10日
27 成長した姿に拍手  太田小で学習発表会  (那智勝浦町 )
2020年12月10日
28 古道で奉仕の心学ぶ  日本空手協会県本部が松本峠で清掃活動  (熊野市 )
2020年12月10日
29 忘年会でレクゲーム  ふれあいサロン牡丹  (紀宝町 )
2020年12月10日
30 小さな主役がダンスや演奏披露  飯盛、成川、相野谷保で発表会  (紀宝町 )
2020年12月10日
31 幼年~中学生29人が対戦  第44回防犯少年剣道大会  (串本警察署管内 )
2020年12月10日
32 家計や特産品生産を支援  コロナ対応2事業を発表  (古座川町 )
2020年12月10日
33 作家招き影絵創作に挑戦 町内2カ所でワークショップ (かんりん文庫)
2020年12月10日
34 「謙虚に真摯に取り組む」  岡田秀洋教育長を再任  (那智勝浦町 )
2020年12月02日
35 迎春に向け準備進む
 拝殿に来年の大絵馬掲揚  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で1日から迎春準備が始まった。拝殿の外に、来年のえと「辛丑(かのとうし)」の大絵馬が掲げられた。来年1月末ごろに拝殿内部に掛け替えを行う。

 大絵馬はヒノキ製で、縦1・5㍍、横2・1㍍。アクリル絵の具などを使用し、瑞光を背景に梛(なぎ)の御幣を立てた雄牛を描いた。「信じた道を歩み、希望を忘れずにいると神様がきっと道を照らしてくれる」と思いを込め、「神威照道(しんいしょうとう)」の文字が添えられている。

 例年は拝殿の内部に掲揚する大絵馬。今年は新年の参拝時の密を避けるため、初めて外に掲げた。同大社では新年、参拝所の石段手前にさい銭箱を配置し、要所要所に消毒液を設置するなどして参拝者の新型コロナウイルス感染症拡大防止対策を講じる予定としている。

 上野宮司は「人は迷い、時として勇気を忘れる。新型コロナの影響で今年は多くの人がそれを経験したと思う。しかし、信じた道を一生懸命に歩いていくと神威は力強く道を照らしてくれるのでは」と掲げられた絵馬を見上げて話す。

 「こういう時だからこそ、いろんな思いを胸に参拝においでになる人がいらっしゃる。神社としてはその気持ちを受け止めたい。密を避け、スムーズに参拝いただけるように努めたい」と初詣参拝者に対する思いを語った。

(2020年12月2日付紙面より)

拝殿で大絵馬が掲揚された=1日、新宮市の熊野速玉大社
2020年12月02日
36 コロナ対策でシミュレーション 分散型参拝を呼び掛け (熊野本宮よみがえり委員会)

 新型コロナウイルス感染流行下での初詣客の受け入れ対策を進めている熊野本宮大社と本宮町商工会、熊野本宮観光協会で組織する「熊野本宮よみがえり委員会」(会長・名渕敬熊野本宮観光協会長)は11月30日、同大社や旧社地「大斎原(おおゆのはら)」分散型の参拝についてシミュレーションを行った。同委員会や工事事業者などを含め約50人が実際に現場を歩き、対策や動線を確認した。

  □     □

■大社での対策



 この日は瑞宝殿で4回目の会議を開き、年末年始の態勢などを再確認し、シミュレーションを実施した。

 大社での対策として、▽158段の石段中央に仕切りを設け、上り下りで一方通行にする▽参道沿いに2㍍の間隔を空けた手水設置▽階段上の地面には参拝客同士の距離を保つため1・5㍍間隔でテープで印を付ける▽祈とうや縁起物の授与は大斎原で行う▽通常のさい銭箱の代用に本殿前には幅54㍍、奥行き3・6㍍、高さ1・1㍍の足場用鉄筋にテント生地を張ったさい銭箱を設置▽さい銭のスペースが広いため、1回36人が横1列となり、参拝できる。それによって従来は4回参拝していたところが1回となる▽参拝後は設置されたスロープから社務所側に抜け、下り階段へ誘導する―など。

 委員からはスロープの段差を緩和するべきではなどの意見も挙がった。

  □     □

■大斎原では



 一行は大斎原へ移動。神職からは「大社と大斎原を合わせ、総合受付3、祈とう受付1、授与所が3、祈とう所1、祈とう控え所2の計10張りのテントを設置する」「縁起物の授与や金銭の受け渡しは直接手で行わず、全てトレーを使用する」「職員はビニール手袋やマスク、フェイスシールドも着用」などの対策をすると説明。対策の進捗具合は8割だと報告した。

 また、授与所のテントは大型なため、二つに区切り、計6カ所として対応するとした。

 なお、町商工会も地元大工による特設の絵馬掛けが完成したことやまちなかを巡る動線について説明した。

 名渕会長は「協議をした結果は年末年始に試されることになる。お越しいただいた方に安心安全な観光地をアピールできるように努めていきたい」。

 九鬼家隆宮司は「今日は一体感が深まったと思う。取り組みや対策で皆さまに安心してお参りいただけるように、万全を期して準備を進めていきたい」と話した。

 10日(木)は午後6時より夜間のシミュレーションを実施するという。

(2020年12月2日付紙面より)

新年に向けさまざまな対策に取り組む=11月30日、田辺市本宮町の熊野本宮大社
巨大なさい銭箱
2020年12月02日
37 体制の万全や意識を促す
 金融機関対象に防犯診断  (串本警察署 )

 県警察本部の年末年始特別警戒が1日から始まった。串本警察署(﨑口忠署長)はその一環で、管内の各金融機関を対象にした防犯診断などに着手。その姿勢で管内の意識を高めることにより、犯罪抑止を目指している。

 この警戒は12月1日から翌年1月10日までを期間として毎年実施。同署は人、金、物が大きく動く時期を狙った強盗や特殊詐欺などの犯罪を未然に防ぐ目的で、生活安全刑事課(榎政雄課長)を軸に同診断後も巡回を密に重ねて取り組むとしている。

 串本町の指定金融機関となっている紀陽銀行串本支店(坂本充寿支店長)へは1日、﨑口署長と榎課長ら課員3人が訪問。過去の事例を踏まえて考えたチェックリストに沿って日頃の防犯体制に隙がないかを確かめるなどし、体制の万全や意識の高まりを促した。

 管内には33の金融機関店舗があり、課員は期間中に手分けして訪問し同診断や巡回などを重ねる。そのように姿を見せることで各金融機関はもとより、利用する住民の意識も喚起する。

 榎課長は「年末で人の動きも慌ただしくなる中、最近は少ないが強盗やひったくりといった犯罪は今も懸念されるところ。これらを未然に防いで皆さんが気持ちよく新年を迎えられるよう頑張りたい」と今季に懸ける思いをコメント。

 特殊詐欺関係では、「多額の引き落としなどをされるご高齢の方が来たら警察へ連絡するよう、銀行さんにもお願いしている。そのようにいっそうの協力をして被害の防止に努めたい」と話した。

(2020年12月2日付紙面より)

防犯診断で体制の万全や意識を促す榎政雄課長(中央)ら=1日、紀陽銀行串本支店
2020年12月02日
38 校内支援体制充実に向け
 久安教頭が「読売教育賞」受賞  (城南中 )

 意欲的な研究や実践を行い、優れた業績を上げている教育者や教育団体をたたえる読売新聞社の「第69回読売教育賞」がこのほど決定し、新宮市立城南中学校(中田善夫校長)の久安孝典教頭(42)が優秀賞を受賞した。

 読売教育賞は、同社が教育の発展の一助にと1952(昭和27)年に創設。教科別に部門を設けて現場で指導する人々の励みとし、多様で創造性に富む教育環境づくりを進めることを目的としており、毎年全国の教育関係者などを対象に募集している。

 今年は153件の応募があった。最優秀賞は9件、優秀賞には21件が選ばれ、久安教頭の実践論文「特別支援教育コーディネーターを中心とした『校内支援体制』の構築について」は特別支援教育部門での受賞となり、記念盾が同校に贈られた。

 受賞について久安教頭は大変うれしく、光栄なことと語り「募集要項が届いた際に一度、原点に立ち戻ってこれまで取り組んできたことを見直してみようと論文を作成しました。今後も体制の充実に向けて、当地方の特別支援教育推進に少しでも寄与できれば」と話していた。

(2020年12月2日付紙面より)

読売教育賞で優秀賞を受賞した久安孝典教頭=11月30日、新宮市立城南中学校
2020年12月02日
39 串本JFCが制す
 マクドナルドカップ2020  
2020年12月02日
40 来年3月14日まで延長  BLUE BEACH NACHI  (那智勝浦町 )
2020年12月02日
41 弁護士委任料などを可決  12月定例会で審議  (新宮市議会 )
2020年12月02日
42 交流図り、楽しくアレンジ  プリザーブドフラワー教室に10人  (新宮市 )
2020年12月02日
43 犬の気持ちや接し方学ぶ  三輪崎小で「わうくらす」  (新宮市 )
2020年12月02日
44 あつあつの郷土食味わう  熊野川中とチームくまのがわ  (新宮市 )
2020年12月02日
45 手縫いの力作が多数展示  布あそびの会が喫茶きよもんで  (那智勝浦町 )
2020年12月02日
46 町民ら撮影するなど注目  練習帆船「日本丸」仮泊  (串本町 )
2020年12月02日
47 子どもとの関わり方教わる  教委主催の子育て支援講座  (串本町 )
2020年12月02日
48 2次販売を実施中  紀の宝プレミアム商品券  (紀宝町 )
2020年12月02日
49 筏師の道で保全活動  守る会のメンバー6人が  
2020年12月02日
50 紀宝GGの女性3人国体へ  グラウンド・ゴルフ競技  (三重とこわか国体 )
2020年12月02日
51 自分の気持ちを大切に  矢渕中で人権講演会  (紀宝町 )
2020年12月02日
52 お悔やみ情報