ニュースアーカイブ|ARCHIVES
アーカイブ検索で表示されるグレーのリンクのない記事については、熊野新聞紙面をご覧ください。
ご購読のお申し込み
過去2年分の熊野新聞は、
SHIMBUN ONLiNE
でご購読頂けます。
新聞オンライン(電子新聞)
カレンダー検索:44件の記事がありました
【検索ステータス】 
2020年12月12日
1 新商品や臨床試験を発表
 じゃばらいず北山が会見  

 北山村の特産品ジャバラを用いた事業の発展と地域づくりに寄与することを目的に設立された「株式会社じゃばらいず北山」(池上輝幸代表取締役社長)は10日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局で会見を開き、ジャバラの花粉症への効用を調べるモニター調査や臨床試験の内容を発表し、新商品をPRした。

 モニター調査は、東京都の東京家政大学(以降、家政大)と共同で回答アンケートを作成することにより、より精度の高い結果を出すことができるという。第1弾が14日(月)から来年1月25日(月)まで。第2弾は1月26日(火)から3月1日(月)までを予定。各1000人を募集。ジャバラ粉末を1日1㌘程度、2週間ほど摂取し、花粉症への効用をアンケートで答える。ウェブでの申し込み限定(https://www.kitayamamura.net/kafun2000/)。

 臨床試験はデータの信ぴょう性を高めることを目的に、医師で家政大の澤田めぐみ教授がジャバラのスギ花粉症に対する有効性と安全性を科学的に調査する。家政大は過去に約1カ月間の短期試験を行っており、今回は約3カ月間の長期試験となる。検査にはジャバラの果皮の粉末を固めたものを使用するが、長期投与効果を検討するために効き目成分が入っていないものも用いるなど、プラセボ対照、ランダム化二重盲検を行うという。調査の対象者は東京都在住となる。

  □     □

■新商品もPR



 新商品は、これまでの「じゃばらパウダー」に改良を加え、子どもでも味わえる粉末となった「じゃばらっ粉(こ)」。人気の「じゃばらウォーター」は甘みを調整してパッケージもリニューアルした。じゃばらっ粉は、1日の摂取目安量約2㌘に、ジャバラ果汁10㍉㍑に含まれるナリルチン量が約8倍含まれている。1缶40㌘(約20日分)で1500円(税別)。来年1月25日(月)までに予約すれば20%オフとなる。予約開始は12月18日(金)からで、発売は1月26日(火)から。

 なお、現在の商品数は30品未満だが、今後は果皮を使用した製品を多く開発していく予定。

 池上社長は「今回の調査では専門家に協力いただくことで効果の裏付けにつながると期待している。北山村のジャバラをブランド化し、全国の皆さまに知ってもらえるように知名度を上げていきたい」。

 同村の活性化などについては「住民に手厚い環境が用意できるようになってきたのはジャバラやふるさと納税などが大きい産業になってきてくれたから。小さい村ながら健闘できているのでは」と語った。

 商品や臨床実験に対する問い合わせは、じゃばらいず北山(電話0735・49・2380)まで。

(2020年12月12日付紙面より)

新商品を発表した=10日、東牟婁振興局
2020年12月12日
2 古道歩きや観光客のために
 市野々公衆トイレ供用開始  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町市野々地区の王子神社前に10月末に完成した公衆トイレが10日、供用開始となった。完成記念のセレモニーなどは実施されなかった。

 古道を歩く人々や観光客の利用のために同区が要望していたもので、土地は同区が無償貸与し建設に至っている。

 町企画課によると、トイレ施設は木造平屋建て。床面積が18・46平方㍍、建築面積が19・65平方㍍。男性用トイレは洋式大便器1基と小便器1基で、女子トイレが洋式大便器1基。多目的トイレは洋式大便器1基とオストメイト、ベビーチェアも完備している。

 建設費は1878万9100円で、内訳は設計管理業務委託料が181万5000円(2カ年)、工事請負費は1697万4100円となっている。

(2020年12月12日付紙面より)

供用が開始された市野々公衆トイレ=10日、那智勝浦町の王子神社前
設備が整った多目的トイレ
2020年12月12日
3 情報交換通じて親交深める
 名取市「なとセン」と交流  (新宮市 )

 新宮市ボランティア・市民活動センター(岡鼻崇会長、以下新宮ボラセン)は11日、同市新町の新宮ステーションで、市の姉妹都市・宮城県名取市の市民活動支援センター(なとセン)と、「Zoom(ズーム)」を使用したオンライン交流会を開催した。両センターがおのおのの事業説明を行ったほか、質疑応答などを介して交流を図った。

 新型コロナウイルス感染症の世界的流行が懸念される中、需要が高まるウェブ会議ツール「Zoom」。このたびの交流会は、ツール導入をきっかけに、改めて両市の交流を図る機会を設けることを目的に開催された。両市は職員の派遣を通じて親交を深めるとともにさまざまな情報交換を行う一端としている。

 両センターの交流会は初。新宮市からは岡鼻会長をはじめ11人が参加。名取市からは「なとセン」の阿留多伎眞人(あるたき・まこと)理事長と事務局の木村ひろ子さんが参加した。

 開催に当たり、岡鼻会長が「それぞれの市民活動団体が自信を持って素晴らしい活動ができるように意見交換できれば」。阿留多伎理事長は「こういう形の交流が市民活動の幅を広げることにつながれば」とそれぞれあいさつ。参加者同士自己紹介し、モニターを通して顔を合わせた。

 阿留多伎理事長は、センターの歴史や事業、センターの指定管理を担うNPO法人「パートナーシップなとり」の取り組みなどについて説明。

 新宮市社会福祉協議会の樋川守さんが、新宮ボラセン「結夢(ゆめ)」の活動内容について、地域交流イベント「しんぐう元気フェスタ」の開催や「新宮・那智勝浦 天空ハーフマラソン」への参加協力などを紹介した。令和2年度の新宮ボラセン登録数は84団体、個人25人となっている(4月現在)。

 質疑応答では、「なとセン」が「東日本大震災以降、復興までの道のりを語り部が紹介する活動や防災教育を行う市民団体もある」などと紹介。今後については「事業を広げていきたいがまだまだ市民活動が市民に浸透しているとは言い難い」と現状を話した。

 新宮ボラセンは「登録することによって会場を無償で借りられるなどの仕組みがある」などと登録のメリットについて説明。最後に今後の交流の在り方について意見を交換した。

(2020年12月12日付紙面より)

新宮ボラセンと名取市「なとセン」がオンラインで交流を図った=11日、新宮市新町の新宮ステーション
2020年12月12日
4 串本署の救助工作車を更新
 旧車両は古座署へ入れ替え  (串本町消防本部 )

 串本町消防本部(寺島正彦消防長)が10日、串本消防署(新屋寿男署長)へ新たに配備された救助工作車(以下新車両とする)の運用を始めた。先鋭資機材を搭載したⅡ型車両で、価格は約1億2600万円。旧車両は古座消防署へ入れ替え配備し、引き続き運用する。

 救助工作車は、建物の倒壊や車両の損壊で中に閉じ込められた要救助者を救出するために必要な資機材を搭載した消防車両。串本消防署は市町村合併前の2001(平成13)年に初導入したが、以来19年が経過し今後は高速延伸や民間小型ロケット発射場完成などに伴う地域変化に対する体制の改善や強化が求められる状況も見込まれることから本年度、更新整備をするに至ったという。

 約20年の経過に伴い、積載する資機材も相応に進歩。新車両の油圧式救助器具(カッター・スプレッダー・ラムシリンダー・コンビツール)は電動で水中対応となり、▽エンジン音がないことで隊員間の活動時の意思疎通が取りやすい▽起動が速く行動がより迅速になる▽台風や豪雨など荒天下でも扱いやすく対応の幅が広がる―といった利点が更新により得られる。

 車両据え付けの小型クレーンは旧車両よりアームが1・2㍍長く、ワイヤー長をほぼ倍の約74㍍にすることで転落事故への対応能力を高めている。旧車両で前引きだったウインチが前後引きに代わり、安定した荷重制御ができるようになった点も含めて活動を迅速化させるという。価格の内訳は車両が約8400万円、資機材が約4200万円という。

 同本部はこの日、田嶋勝正町長と同町消防団の稲田賢団長を交えて運用開始式を実施。田嶋町長は「安全安心のために有効活用し、その職務に一層精励してほしい」と期待を注いで新屋署長へキーを託し、隊員は取り扱いの演示をして積載している主な資機材を紹介。寺島消防長は「念願の新車両。一日も早く慣れ、運用方法を熟考して成果を現場活動に反映してほしい。高速やホテル、ロケットで今後はより多くの人や物が流れ込む状況。消防への期待も相応に高まるので、しっかりと活用して大いに応えてほしい」と述べて今後の運用に向けた気持ちを引き締めた。

 古座消防署に配備されている救助工作車もⅡ形車両だが串本消防署よりも導入年が古く、入れ替え配備をして引き続き更新の機会を探るという。

(2020年12月12日付紙面より)

新しい救助工作車の資機材を田嶋勝正町長らに紹介する隊員=10日、串本町消防防災センター
2020年12月12日
5 金箔天井がギネス世界記録に  ホテル川久  (白浜町 )
2020年12月12日
6 3人登壇し休会  新宮市議会一般質問(終)  
2020年12月12日
7 特別支援教育の視点から  宇久井小で研究発表会  (那智勝浦町 )
2020年12月12日
8 カレンダー収益を贈る  富弘美術館を囲む会が寄付  (新宮市 )
2020年12月12日
9 ヒップホップダンスを披露  矢渕中で1、2年生の発表会  (紀宝町 )
2020年12月12日
10 詐欺の手口や情報を共有  高齢者地域見守り隊が定例会  (紀宝町 )
2020年12月12日
11 来年夏には工事完成を  総務産業常任委員会が浅里の被災現場を視察  (紀宝町 )
2020年12月12日
12 利用者交えて防災訓練  町立体育館や文化セで  (串本町教委 )
2020年12月12日
13 円陣組んで抱負など共有  ジュニア駅伝チーム結団  (古座川町 )
2020年12月12日
14 「元気に頑張ろう」  王子地区がプレゼント訪問  (新宮市 )
2020年12月12日
15 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第26回】生の魚は何歳から?  

 生卵と同じように、「お刺し身やおすしは、何歳から食べられますか?」とよく聞かれます。これもまた、残念ながら明確な答えはありません。離乳食期は、消化機能もまだ弱いので2~3歳くらいからというのが一般的です。ただ初めて食べさせるときは、いろいろ不安ですよね。そこで、気を付けたいポイントとそのリスクを併せてお知らせしようと思います。

 生の魚のリスクにはどんなものがあるんでしょうか? まずは「アニサキス」です。最近話題になっている、魚介類に寄生する寄生虫です。生の魚を食べて、数時間から十数時間後に激しいみぞおちの痛みや嘔吐(おうと)などが発症するといわれています。そして、このアニサキスの怖いところは、強い生命力にあります。アニサキスは60度で1分、70度以上では瞬時に死滅します。また冷凍処理によりアニサキス幼虫は感染性を失うので、魚をマイナス20度以下で24時間以上冷凍することは有効です。酸には抵抗性があり、食酢での処理、塩漬け、しょうゆやワサビを付けても死ぬことはありません。加熱調理するか、十分に冷凍してから調理することが効果的です。ただ、この「アニサキス」には一つ救いがあります。寄生虫は目に見えるということです。なので、生の魚を食べる前に、じ~っと見て寄生虫がいないか確認しましょう!

 次は「腸炎ビブリオ」。これも今は減少傾向にありますが、お刺し身などから発生する食中毒の代表的なものです。生の魚から発生しますが、手指や調理器具などを介しても感染することがあるので、家庭でも注意した方が良さそうです。潜伏時間は2時間から24時間で、激しい腹痛、下痢などが主症状です。腸炎ビブリオは、塩水を好むそうなので、真水でよく洗うことでも防ぐことができますが、おすしやお刺し身ではなかなかできませんよね。

 そして、「ノロウイルス」。これも、有名な感染症です。冬に広まることが多く、加熱により防げますが、生だとなかなか避けられません。基本的には二枚貝に多いので、体調不良や寝不足のときは、生の貝は避けた方が良さそうです。子どもに生の貝を与えるのは極力避けましょう。

 最後は「ヒスタミン中毒」です。実はこれとても厄介なのですが、魚を取った時に付着してしまったら加熱しても加工しても死なないんです! ですが、重症になることは少なく、抗ヒスタミン剤を投与することで、完治します。子どもに生のお魚を与えるときは、「目で見て確認する」「生魚を与えたことを意識して、症状が出たらすぐに病院に行く」「保管の際の温度管理を気を付ける」「調理器具は消毒殺菌」「二枚貝を避ける」この五つのポイントに注意してください。

 楽しい年末年始を過ごすためにも、ぜひ十分注意しながら、食事を楽しんでいただきたいと思います。

(2020年12月12日付紙面より)

2020年12月06日
16 廃止連絡所で災害警備訓練
 新宮警察署と市消防本部が連携強化  (新宮市 )

 新宮警察署(小畑博昭署長)と市消防本部(越水薫消防長)は4日、新宮市新宮の元広角警察官連絡所で災害警備訓練を実施した。警察官9人、消防署員18人の計27人が参加。廃止連絡所を使用した実践さながらの訓練を行った。

 同連絡所(旧広角交番)は1982(昭和57)年3月、広角警察官派出所として運用を開始。2017(平成29)年の新宮警察署の現在地への移転に伴い、11月30日をもって運用を終了した。この日は、近々取り壊しとなる同連絡所を倒壊家屋や火災現場と見立て、内部に取り残された要救助者の救出のために、窓や壁の取り壊しを実践的に執り行った。

 訓練は、同日午前9時30分に和歌山県南方沖で震源の深さ約10㌔、マグニチュード8・7と推定される地震が発生。市内で震度6強の揺れを観測したとの想定の上で行われた。

 消防署員が取り組んだ第1訓練では、煙がまん延する店舗付き住居の奥に高齢の母親が取り残された設定で実施。駆け付けた消防署員らが母親の助けを求める息子から事情を聞き、建物から要救助者を救出。

 第2訓練では、建物が倒壊しており正面出入り口からの侵入が不可といった想定の下、警察官と消防署員が窓や鉄格子を取り壊し、内部への侵入を試みた。

 最後にはエンジンカッターや電気のこぎり、電動スプレッダー、つるはしなどの資機材を使用し、鉄筋コンクリートの壁に救助口を設ける訓練を行った。警察官、消防署員それぞれの班が現場の状況に適した方法や手段を話し合い、救出・救助技術などの向上を図った。

 訓練を終え、同署の新谷浩一警備課長は「訓練では取り壊しとなる連絡所に、最後に一肌脱いでもらった。警察と消防では資機材も異なり同じことはできないかもしれないが、いい訓練になったと思う」と講評。

 竹田和之消防署長は「鉄筋コンクリートの硬さを知ることができるいい機会になった。今後検討会を行い、訓練に参加できなかった署員とも情報を共有したい」と話していた。

(2020年12月6日付紙面より)

さまざまな資機材を使用し、鉄筋コンクリートの壁に穴を開けた=4日、新宮市新宮
実践さながらの訓練が行われた
2020年12月06日
17 陸上と海上の交通安全を
 宇久井港振興会が懇談会  (那智勝浦町 )

 宇久井港振興会は4日、那智勝浦町宇久井の休暇村南紀勝浦で「令和2年度恒例年末年始交通懇談会」を開催した。懇談会開始前の総会で同会の亀井睦弘会長が退任し、宇久井漁業協同組合代表理事組合長の向井誠士さんが新会長に就任した。その後、近畿運輸局勝浦海事事務所、新宮警察署勝浦幹部交番、海上保安庁串本海上保安署が陸上、海上の交通安全について講話を行った。

 同振興会は、宇久井港の発展と振興に寄与することを目的に、宇久井漁業協同組合や宇久井区、町、県、警察、海保、近畿運輸局、建設業者などの官民で構成されている。年に1回、総会と懇談会を開いている。

 向井会長が「皆さまにご協力いただき、頑張っていきたいと思います」とあいさつした。

 講話では海事事務所の吉武愼二所長が船員の死亡災害は海中転落が最も多く、船種別では漁船が多いとした。主な原因として、網やロープを投げ入れる際に足が巻き込まれ転落することを挙げた。

 海難による死亡事故でも漁船の割合が高いとし、「必ず救命胴衣を着用してほしい。そして荒天時の操業や甲板上の単独での作業は控えてほしい」と注意を促した。

 続いて、同交番の中野真一所長が現在実施中の冬の交通安全運動に触れ、後を絶たない飲酒運転を撲滅するプロジェクト「シリウス作戦」を展開していると説明した。

 横断歩行者妨害やあおり運転については「路面にダイヤ型のマークを見つけた際は付近に横断歩道があると心づもりし、歩行者優先を。あおり運転に遭遇した際には道を譲り、車から出ない。ドライブレコーダーの設置も一つの方法です」と話した。そのほか、駐車場内での事故の注意や通学路のカラーリングなどで子ども目線による交通安全の重要性も訴えた。

 串本海上保安署の内海浩一署長と地域防災対策課職員は船舶海難や人身事故の現状や原因について報告し、見張りや救命胴衣着用の重要性を述べた。

 大きな波を平均した有義波の高さ「有義波高」の数倍になるといわれる「一発大波」が数千あるいは数万波に1波発生することに触れ、海中転落の原因の一つとし、その危険性を解説した。

 最後は「救命胴衣着用で生存率が2倍になる」「連絡手段の確保として携帯電話を防水パックに入れ水没を防止」「緊急通報番号である『118』の活用」の三つの重要性について話した。

(2020年12月6日付紙面より)

懇談会が開かれた=4日、那智勝浦町の休暇村南紀勝浦
向井誠士会長
2020年12月06日
18 相手の顔を見て伝えよう
 初級手話教室始まる  (紀宝町 )

 紀宝町福祉センターで4日、初級手話教室が始まった。中学生を含む10人が参加し、来年1月22日(金)まで手話サークル「すいせん」の塩﨑正司さん、美紀さん夫妻からあいさつや自己紹介など手話の基礎を学ぶ。

 手話を通じてより多くの人と交流してもらおうと、毎年、町社会福祉協議会が開いている。今年は新型コロナ対策として、マウスシールドを着用した。

 塩﨑さん夫妻は手話通訳を通じて自己紹介。美紀さんは「自分の気持ちを伝え合うのは言葉だけではない。手や体の動き、表情などを使う手話がある。手話は相手の顔を見て、しっかり話をしましょう」、正司さんは「昔は手紙を書いたが、今はテレビ電話で会話できるので便利になった」と伝えた。

 参加者は「おはようございます」「はじめまして」「こんにちは」「さようなら」といったあいさつと五十音を学び、塩﨑さん夫妻は「表情も大切」とアドバイスした。

 姉妹で参加した姉の市川芹さん(木本高2年)は「木本高校JRC部で手話を習う機会があったが、もっと知りたかった」。妹の咲紗さん(矢渕中2年)は「手話は姉に教えてもらったけど、これから役に立てばと思い参加しました」と話していた。

 教室は次回11日(金)からの参加も可能で、申し込みは同協議会(電話0735・32・0957)まで。3回目以降は18日と来年1月の8、15、22日のいずれも金曜日に開催する。時間は午後7時から8時30分まで。

(2020年12月6日付紙面より)

手話の基本を学ぶ参加者=4日、紀宝町福祉センター
手話で自己紹介する塩﨑正司さん(右)、美紀さん夫妻
2020年12月06日
19 生命と財産守る消防車両
 日本損害保険協会が寄贈  (太地町 )

 一般社団法人日本損害保険協会(広瀬伸一会長)は5日、防災事業の一環として、太地町消防団に軽消防車両1台を寄贈した。町公民館で行われた贈呈式には三軒一高町長と漁野洋伸副町長が出席し、同協会和歌山損保会の古林幸二会長と近畿支部の木舟作楽(きぶね・さくら)事務局長から目録とレプリカキーが手渡された。

 同協会は地域における防災力の強化・拡充に貢献することを目的に、1952年から全国の自治体や離島に消防車両などの寄贈を行っており、累計寄贈台数は3474台に上る。2020年度は全国に15台の軽消防車両と5台の高規格救急車の寄贈を行う。

 今回、寄贈された車両は軽四輪駆動車をベースとし、高性能な小型動力ポンプを積載。悪路での走行や狭い道路での消火活動に対応できるとともに、迅速な初期消火や初期救命が可能だという。

 古林会長は、同協会が保険事業を通じて災害復興に向けての支援や防災減災事業にも取り組んでいることを説明し「万が一の災害や事故発生の際に、この軽消防自動車がその性能を発揮して地域の皆さまの生命と財産を守り、安心のよりどころとなることを祈念しております」。

 寄贈を受けた三軒町長は「当町において消防を充実していくことは喫緊の課題。寄贈は住民や町にとってもありがたいこと。期待にこたえられるように懸命に努力し、住民に安心感を与えたいと思う」と語った。

(2020年12月6日付紙面より)

軽消防車両の寄贈が行われた=4日、太地町公民館
2020年12月06日
20 9チームが熱戦展開
 少年サッカー新人戦が開幕  
2020年12月06日
21 新型コロナ関連事業など  12月定例会に上程  (那智勝浦町 )
2020年12月06日
22 「年賀状をください」  宇久井保がおでかけ  (那智勝浦町 )
2020年12月06日
23 ごみの減少肌で感じる 城南校区クリーン作戦 (新宮市)
2020年12月06日
24 地質遺産背景に熊野にぎわう  熊野学パネル展で解説  (新宮市 )
2020年12月06日
25 地域振興にも期待  クマノザクラを市の花木に指定  (熊野市 )
2020年12月06日
26 地元の世界遺産や文化学ぶ  下里小で太田耕二さん講話  (那智勝浦町 )
2020年12月06日
27 災害時、どう行動する?  宇久井中で防災学習  (那智勝浦町 )
2020年12月03日
28 ウオータージェット船休止へ
 異常気象増加やコロナ拡大に伴い  (熊野観光開発 )

 熊野観光開発株式会社(奥村夏男社長、新宮市熊野川町)は1日、紀伊半島の熊野川と支流の北山川で運航する瀞峡ウオータージェット船の事業を、来年1月1日から休止すると発表した。同社は「存続に向けて全社一丸で努力してきた。誠に遺憾」としている。

 同社は1943(昭和18)年に観光プロペラ船事業を開始。65(昭和40)年に和歌山、三重、奈良3県の境を流れる北山川にある「瀞八丁」を船上から見学する瀞峡ウオータージェット船を開始した。時速40㌔で水上を軽快に疾走し、瀞峡の断崖奇岩の絶景を楽しむことができる観光客に人気のアクティビティーで、2006(平成18)年には1年間で約10万人が乗船した。

 しかし、11(平成23)年の紀伊半島大水害以降、川に流入する土砂が増加して航路整備が困難になり、運休期間が増えていた。今年は新型コロナウイルス感染症の影響で4月から運休に。7月からの再開を目指していたが天候の影響による航路悪化などが原因で運休が続いていた。

 同社では作業や運営方法の見直しを行い、事業存続に向けて取り組んでいたが、作業員の高齢化やコロナの影響による乗客の減少などの理由から休止の決定に至ったという。

 同社の塩﨑陽・船舶事業部長兼総務部長は「近年の異常気象や作業員の高齢化などに伴い、このたびの苦渋の決断に至った。本当に残念。長きにわたり、地域、行政、旅行会社の皆さまに支えていただき感謝しています」と話している。

(2020年12月3日付紙面より)

来年1月からの休止が決定したウオータージェット船(写真はイメージ)
2020年12月03日
29 冬を彩るイルミネーション
 「光の祭典in紀宝」始まる  

 紀宝町の冬の夜空をイルミネーションで彩る「光の祭典in紀宝」が1日、同町大里のふるさと資料館前広場で始まった。開催期間は来年1月5日(火)までで、点灯時間は午後6時から10時まで。12月31日(木)と1月1日(金)はオールナイト点灯する。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、密になりやすいドームや迷路、光のトンネルを取りやめたが、クリスマスコーナーなどを新たに設置した。

 かわいいキャラクターのオブジェや20㍍ツリーなどが暗闇に浮かび上がると、来場者がきらびやかな光のショーを見入っていた。2人同時にスイッチを踏むとハートが点灯するイルミネーションでは、カップルや友達同士で楽しむ姿が見受けられた。

 町ににぎわいを創出しようと、光の祭典in紀宝実行委員会(西村喜久男会長)が毎年点灯。西村会長は「密を避けるため、オブジェの間隔を空けるなど工夫した。祭典を開催することで来年に向けて希望と元気を届けたい。来場の際はマスク着用を」と話していた。

 なお、イルミネーションをバックに演奏や踊りを繰り広げる「キラフェス」は中止となった。

(2020年12月3日付紙面より)

イルミネーションで彩った会場=1日、紀宝町大里のふるさと資料館前広場
2020年12月03日
30 熊野川の課題解決に向け
 11回目の懇談会開催  (国交省近畿地方整備局 )

 国土交通省近畿地方整備局は1日、新宮市役所別館で「第11回熊野川懇談会」を開いた。学識経験者や地元関係者ら約30人が参加。過去の懇談会概要説明や意見交換などが行われた。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から一部の委員・河川管理者はウェブでの参加となった。

 同懇談会は、新宮川水系直轄管理区間(猿谷ダム周辺、熊野川河口周辺)の河川整備計画を策定するに当たり、学識経験者から意見を聞くため2004(平成16)年10月に設置。熊野川らしさや、あるべき姿を踏まえつつ、「熊野川河川整備計画」の原案について意見を述べるとともに、関係住民の意見の聴取や反映方法について提言し、河川整備計画の策定に寄与する目的がある。

 河川整備計画は、今後20~30年間の具体的な河川整備の内容を示したもの。長期的な河川整備の基本となるべき方針を示したものが「河川整備基本方針」となる。河川整備計画については、1997(平成9)年に地域の意向を反映する手続きが法改正により導入された。

 2004(平成16)年の第1回から09(平成21)年の第9回の懇談会では、熊野川の治水などについて議論が行われ、最終的に「明日の熊野川整備のあり方」を取りまとめ公表。11(平成23)年の紀伊半島大水害により甚大な浸水被害が発生したことから河川整備基本方針を見直す必要が生じたため、今年7月13日、約10年ぶりに第10回懇談会を開催した。

 第11回の開催に当たり、委員長の藤田正治・京都大学防災研究所教授が「『明日の熊野川整備のあり方』を取りまとめてから10年が経ち、熊野川を取り巻く状況は変わってきている。今日の会議を機により良い熊野川になるように意見を整備していきたい」とあいさつ。事務局が前回までの懇談会の議論内容を振り返るとともに、今年9月15日から10月7日までに実施された現地視察会の概要を報告した。

 現地視察会では参加委員から▽内水対策として何をしているのか(市田川排水機場)▽掘削した土砂はどこに使うのか(北桧杖)▽事前放流はどのように行っているのか(池原ダム)―などの質問があったとし、事務局は「現在、国では市田川排水機場のポンプ増強工事を行っている」「砂利採取業者に引き取ってもらったり紀宝町や新宮市への避難地盛土などに活用している」「台風情報と降雨予測に基づきおおむね2、3日前に事前放流を開始している。基本的に発電放流で水位低下を図るが、間に合わない場合はゲート放流も実施する(電源開発㈱)」などと回答した旨を報告した。

 意見交換では委員から「利水ダムの治水運用の法的根拠を明確にしておく必要があるのではないか」「直轄区間と県の管理区間の整合性をどうやって取っていくのかも課題」「新型コロナの影響でインバウンドが減少する中、今後の熊野川流域における地域振興や観光のあり方を考えていくことも必要」「河道掘削の影響が環境に影響をおよぼしている」などの意見が上がった。

(2020年12月3日付紙面より)

熊野川懇談会の会議の様子=1日、新宮市役所別館
2020年12月03日
31 物資を配って意識を促す
 冬の交通安全運動始まる  (串本町 )

 わかやま冬の交通安全運動が1日から始まった。串本警察署管内ではこの日、串本町くじ野川にある橋杭海水浴場駐車場で街頭啓発があり、ドライバーに物資を配って安全運転や交通マナーの順守などを求めた。

 春と秋に全国規模で展開される交通安全運動に加え、独自に夏と冬の同運動を展開する和歌山県。県、交通事故をなくする県民運動推進協議会は1日から10日(木)までの10日間を運動期間とし、▽飲酒運転の根絶▽歩行者の安全と自転車の安全利用の確保▽高齢運転者等の安全運転の励行―の3点で意識を高める成果を目指している。

 同協議会串本地区連合会は3点に加え、日没が早い時期の反射材活用や横断歩道における歩行者優先も促す啓発物資を準備。同連合会事務局の東牟婁振興局串本建設部と同町の各職員、県交通安全協会串本支部や同町の交通指導員会と交通安全母の会の各会員、同署交通課の課員、計13人が啓発員となり、課員が国道42号を南進する大型車以外の車両の多くを同駐車場へ誘導して停車を求め、他の啓発員が手分けして物資を手渡し、交通安全意識を促した。

 期間中は管内3町の株式会社オークワ各店舗前でも啓発を実施する計画。同署の楠間慎也交通課長は11月に飲酒関係の事故が管内で相次いだことを受け、11月に引き続いて12月も取り締まりに努めて飲酒運転をしない状況を目指すとし「何より安易に飲酒運転をしないこと、そして横断歩道における歩行者優先も含めて交通マナーを守ることを求めていきたい」と思いを語った。

(2020年12月3日付紙面より)

物資を手渡しながら安全運転を呼び掛ける啓発員=1日、串本町くじ野川
2020年12月03日
32 飯田・藪組らが優勝
 古座町体バド競技を懐かしむ会  
2020年12月03日
33 横断歩道は歩行者優先  年末の交通安全県民運動  
2020年12月03日
34 新紀宝工場の完成祝う  井内工業団地で竣工式  (紀宝町 )
2020年12月03日
35 ミカンの苗木を学校畑に  今後は成長する様子を観察  (井田小 )
2020年12月03日
36 「心も体も大事にしてね」  神倉小で「命の授業」  (新宮市 )
2020年12月03日
37 晩秋の山でサクラと紅葉のコラボ  新宮市熊野川町  
2020年12月03日
38 夜の楼門幻想的に  徐福公園がライトアップ  (新宮市 )
2020年12月03日
39 人々の心の和みに  「はなはなきっさこ」がイルミ設置  (新宮市 )
2020年12月03日
40 ありがとう、また来てね  1年2カ月ぶりに「にっぽん丸」  (新宮市 )
2020年12月03日
41 フォトコン入賞作品を採用  2021年度版カレンダー  (古座川町観光協会 )
2020年12月03日
42 古座川町観光協会フォトコンテスト  令和2年度の入賞作品を紹介②  
2020年12月03日
43 飲酒運転の根絶訴え  「JAみくまの」がのぼり旗作成  (新宮署 )
2020年12月03日
44 お悔やみ情報