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2020年12月26日
1 好天の下、迎春準備
 新年を前に煤払い  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で25日、恒例の「煤(すす)払い式」が営まれた。上野宮司や神職、同大社敬神婦人会の久保あや子代表ら総勢約30人が境内のほこりを落とし、迎春準備を進めた。

 煤払い式は神事の一つ。麻ひものたすきを巻いた神職が、長さ約5㍍のささ竹で各殿の壁面や屋根にたまったほこりを払い、拭き掃除を行った。婦人会はバケツや雑巾を手に境内各所を水拭きした。

 久保代表は「今年は新型コロナウイルスの影響で敬神婦人会の活動が思うようにできなかったが、最後に大掃除をしてすっきりした気持ちで新年を迎えられることができた」と一年を振り返り、新型コロナの一日も早い終息を願った。

 上野宮司は「煤払い式は一年の区切り。掃除だけではなく、境内の傷んだ所などを点検する機会でもある。掃除、点検をもって気持ちよく参拝者をお迎えしたい」。

 新年の参拝者を迎えるに当たり「お正月は信仰心でおいでになる人も多い。今年も株式会社川合組さんに臨時駐車場の整備奉仕を頂いた。イラスト入りのポスターで注意事項を呼び掛けるなど、神社としてはスムーズにお参りできるように誘導したい」と話していた。

 同大社では初詣に向けて幅約8㍍のさい銭箱を準備。拝殿手前に設置し、要所要所に消毒液を設置するなどして新型コロナウイルス感染拡大防止対策を講じる構え。また、今年は大みそかの初太鼓開門はなし。31日(木)午後11時30分に開門し、随時参拝者を受け入れる。混雑時には東門を開門するなどしてスムーズな動線確保に努める予定。

(2020年12月26日付紙面より)

一年間の煤を取り払う=25日、新宮市の熊野速玉大社
境内各所を水拭きする敬神婦人会の会員ら
2020年12月26日
2 「紀の松島」のプラン作り
 大学生がグローバル研修  (武者修行(R)プログラム )

 大学生向けグローバル研修を展開する株式会社旅武者(遠藤まさみ代表取締役)=東京都=は24日、那智勝浦町内で「地方創生イノベーション武者修行(R)プログラム」を開始した。参加2週間前から厳重に体調チェックを行い、厚生労働省公式の新型コロナウイルス接触確認アプリを導入するなどした東京都や愛知、和歌山県内など各地から集まった大学生7人が参加。来年1月5日(火)までの期間、同町の体験型観光の代表である「紀の松島観光船」のプラン作りなどに取り組む。

 今年9月に実施したプログラムでは町の目玉商品となる名産品や生マグロを利用した新商品などを開発。採用された商品は同町築地のにぎわい市場で販売されることとなった。

 同社によると、学生やスタッフらはアルコール消毒やマスク着用はもちろん、日々の検温や酸素濃度検査、体調管理シートの記録など、新型コロナ感染拡大防止対策を講じているという。

 今回は「紀の松島」乗船中の満足度向上や集客増を目指すプランなどを作成する。キックオフとなったこの日、学生は「途上国で教育支援のビジネスをやりたい」「人の成長や変化に関わりたい」など、自己紹介や参加の動機など発表。

 同社人財紹介事業部の東条智子さんや経営企画室所属でファシリテーターの松田宇弘さん、同じくファシリテーターの髙野康さん、加藤大吾さんがプログラムの説明などを行った。

 ビジネスマナーやリスクマネジメントを学んだ学生は、三つのチームに分かれて素材探しや町民とのコミュニケーションを取るために町内のフィールドワークを実施した。

 地元の高校生など3人も合流し、参加者との交流を図った。同町在住で和歌山県立南紀高校2年の貝岐好香さんは「地元が大好き。町にとっても大切な紀の松島のプランを考えてもらえるのはうれしい」と語った。

 その後、学生は紀の松島観光株式会社専務取締役の加藤康高さんや堀順一郎町長、那智勝浦観光機構(NACKT)の村井弘和事務局長、堀千寿子さんらと対面した。

 加藤専務取締役は「当町においての体験型観光は紀の松島しかないが、マンネリ化もある。若い人たちの新しい視点で見つめていただきたい。勝浦を盛り上げる一つの形になれば」と語った。

 なお、一行は27日(日)に中間プレゼンを行い、来年1月2日(土)、3日(日)の効果検証を経て、4日(月)の最終プレゼンに挑む。

  □     □

■武者修行(R)プログラムとは

 株式会社旅武者のベトナム法人が運営する店舗で、全国から集まる大学生がチームを組み、新規ビジネス担当者として新商品・サービス開発やプロモーション企画を自らで考え、行動し形にして顧客に届けるリアルなビジネス体験学習プログラム。

 今年から日本国内でも実施し、地域や地域住民と関わる関係人口の増加や、武者修行修了生を中心とした関係人口ネットワークの構築を目指しているという。

 さまざまな困難に直面する中、自分自身の成長課題に向き合い、自己変革(変態)などをしていくことで、主体的に自らの置かれた状況と向き合い、人生を切り開く力「自走式エンジン(R)」を積むことを目的・ゴールとしている。

 同社は大学生向けの研修以外にも企業の若手向けグローバル研修や戦力人事・組織開発コンサルティング、採用支援などを行っている。

(2020年12月26日付紙面より)

武者修行(R)プログラムがキックオフ=24日、那智勝浦町内
2020年12月26日
3 性の在り方は人それぞれ
 職員向け男女共同参画研修会  (紀宝町 )

 紀宝町の職員を対象とした男女共同参画研修会が23日、同町役場であり、職員49人が性の多様性について理解を深めた。

 町では、昨年12月の「広報きほう」で「性の多様性」を13㌻にわたり特集。全国広報コンクール広報紙部門(町村の部)で全国1位となる特選(総務大臣賞)に輝いた。

 研修会は午前、午後の2部に分けて実施。県男女共同参画センター「フレンテみえ」の安川真由美さんと武藤祐太さんが講師を務めた。

 安川さんは、性的マイノリティーのLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)について「性的少数者とも言い、同性を好きになる人や、心と体の性別が一致していない人など多様な性を生きる人たちの総称。性の在り方は人の数だけあり、一人一人が違う」と説明した。

 「『男は、女はこうあるべき』と言われてきたが、『らしさ』に合わないことで生きづらさを抱えている。根強い偏見がまだまだ残っているため、公表できない」とし「性的マイノリティーの当事者は確実に周囲にいます。誰もが性的指向があり、偏見をなくして社会全体で考えることが必要」と示した。

 また、▽職員の差別意識解消▽多様な性に関して対応可能であることを明示する▽当事者がいる・いないにかかわらず取り組みを続ける―といった行政機関として考えることの一例を紹介した。

(2020年12月26日付紙面より)

職員を対象とした男女共同参画研修会=23日、紀宝町役場
2020年12月26日
4 将来見据えた挑戦促し閉講
 校内塾「和大オンライン塾」  (串本古座高校地域協議会 )

 串本古座高校地域協議会の校内塾「和大オンラインくろしお塾」が23日に閉講を迎え、受講する同校生徒は大学生講師2人との対面授業に臨み監修者・豊田充崇教授から大学生活に向けたアドバイスをもらうなどして学びを締めくくった。

 大学を身近に感じる機会として前年度に「出張!和大くろしお塾」を実施した同協議会。本年度はコロナ禍に伴い急速に進む各学校への通信端末(タブレット)導入を追い風にし、ウェブ会議システム「Zoom(ズーム)」を活用して機会を増やした同塾を企画。手法に強い和歌山大学教育学部の豊田教授に監修を求め、学生の畑尾蓮さんと栗生菜名さんがオンライン授業を行う内容で生徒に受講を呼び掛けた。

 結果、1、2年生8人が受講を希望し、10月28日に開講。初回は講師2人が来校して生徒と顔合わせをし、同システム経由で豊田教授がこの塾の趣旨を伝えた。以降は学生2人が基本週1回の頻度でオンライン授業を実施し、生徒は英語や数学の問題演習を受ける形で学習に励み、現役の大学生との情報交換にも取り組んだ。

 当初は今月16日に閉講する予定だったが、諸事情で23日に変更。講師2人が豊田教授と共に来校し、前半は講師2人が対面式での授業、後半は豊田教授が進路指導を繰り広げた。

 豊田教授は小、中、高校と違って大学は学ぶ道筋を自ら決めて専門性を目指す場で、将来を見据えて通わないと無駄に過ごすことになると説明。学部ごとに入試が行われることも踏まえ、高校生のうちから将来を考えておいてほしいと促した。

 その上で和歌山大学の学生主体の学びの環境を伝えて生徒の進学のイメージを強化し、塾内で織り交ぜたオンラインと対面の授業の違いも振り返って同塾での経験を今後の学びに役立てることを期待するなどした。

 活動を終えて聖谷優大君(1年)は「授業が勝手に進むと感じた時もあったけど、先生が分かるまでつきあってくれるので質問はしやすかった。オンライン授業でもしっかりと勉強する自信がついた」。

 問山裕海さん(2年)は「先生がとてもフレンドリーで、リラックスして理解できた。大学生の自由さも分かり、その姿に憧れを感じて大学生になりたいという気持ちが高まった」と取り組んだ成果をコメント。

 豊田教授は「対面ほどではないがオンラインでも授業はできるという実証が得られた」と監修の成果を振り返り、地理的距離を解消して大学との身近さを得る手法として引き続き活用することを今後に期待した。

(2020年12月26日付紙面より)

生徒らに大学生活に向けたアドバイスを注ぐ豊田充崇教授(右)=23日、県立串本古座高校
2020年12月26日
5 来年2月まで期限を延長  町民限定プレミアム宿泊・お食事券  (那智勝浦町 )
2020年12月26日
6 バザー通じ善意の寄付  チャリティ・ミュージックソンで呼び掛け  (和歌山放送ラジオ )
2020年12月26日
7 思い出をつくり楽しんで  クリスマスプレゼントを贈呈  (南紀くろしお商工会 )
2020年12月26日
8 メリークリスマス!  保育園などでクリスマス会  (那智勝浦町 )
2020年12月26日
9 発熱時は「かかりつけ医」に  紀南病院組合議会で報告  
2020年12月26日
10 人気車種活用し寺社巡り  自転車でモニターツアー  (南紀串本観光協会 )
2020年12月26日
11 みんなで助け合い頑張る  駅伝チーム合同練習開始  (古座川町 )
2020年12月26日
12 交安啓発への貢献たたえる  みくまの農協に感謝状贈呈  (串本警察署 )
2020年12月26日
13 第4回定例会一般質問③  串本町議会  
2020年12月26日
14 「来年は毎日学校に」  小中学校で2学期の終業式  (新宮・東牟婁 )
2020年12月26日
15 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第27回】お正月はおせちで食育  

 お正月は親もお仕事がお休みの方も多く、日頃教えない伝統食について子どもに教えてあげるチャンスです。

 おせち料理の由来は、「御節供(おせちく)」というお祝いのお料理から来ています。「御節供」は季節の変わり目、いわゆる節句の時に、神様に感謝し、不老長寿や五穀豊穣(ほうじょう)を願うお料理でした。それが、江戸時代ごろからお正月のお料理として定着し、「おせち料理」となったといわれています。新年を迎えられることに感謝し、また一年健やかに過ごせるようにと願いを込める料理へと変わっていったのです。

 おせち料理には、たくさんの願いが込められています。まずはそのことを伝えてほしいと思います。多くの人の願いがお料理と共に、古くからずっと受け継がれているということを。でもその意味を全て、しっかりと伝えるにはあまりにも数が多すぎるのです。多くのものの中からいくつかをピックアップして伝えるのはいかがでしょうか?

 私のオススメ一つ目は、黒豆です。黒豆をおせちに入れる意味は、「まめに働く」「まめに暮らす」などといわれていますよね。私たちは普段、「あの人はまめやね~」というように、「こまめ」とか「細やか」みたいなイメージで使っていますよね。でも、「まめ」には苦労をいとわずに物事に励むとか勤勉にという意味があるんです。まめに、誠実に、一生懸命頑張れますようにという願いが込められているんだと教えてあげてください。

 また、ゴボウの意味を教えてあげるのもすてきです。ゴボウは土の中に真っすぐ伸びて根を力強く張ることから「不老長寿」や「一家繁栄」を意味するといわれていますが、「真っすぐにぐんぐん育つ」というイメージを与えてあげてほしいのです。「ちゃんと根を張って真っすぐに伸びていきますように」という願いだと伝えてください。

 三つ目はエビ。エビは腰が曲がっていることから、腰が曲がるまで健康で長生きできますようにという願いが込められています。普段の生活で忘れがちなことですが、私たちの願いは全て「健康」の上に成り立つものです。家族の健康が最も大切だということも一緒に伝えてあげてください。

 もちろん、他のお料理にも「五穀豊穣」「一家繁栄」「将来の見通し」などいろんな願いが込められています。私が、この上記三つを推すのは「家族への優しさ」が詰まっているからです。食育をいろいろな側面から学んでいてつくづく思うのは、食べるものや、知識はそう重要ではないということです。親が子どものことを思っているんだよ、あなたの居場所はここなんだよと食を通して伝えることが大切なんです。そして、そのことをとってもストレートに伝える絶好のチャンスがおせち料理だと思います。ぜひ一年の始まりに、食育としておせちのお話をしてみてください。

(2020年12月26日付紙面より)

2020年12月26日
16 お悔やみ情報
  
2020年12月08日
17 食や町の現状に触れる
 宮内農林水産副大臣が視察  (太地町 )

 農林水産省の宮内秀樹副大臣が5日夕方、太地町の視察に訪れた。三軒一高町長や太地町漁業協同組合の脊古輝人組合長などが出迎え、「森浦湾くじらの海構想」の舞台となる森浦湾などを案内した。

 宮内副大臣は6日に田辺市であった「鳥獣被害防止に向けた集中捕獲キャンペーン和歌山県決起集会」に出席するために和歌山県入りし、5日、同市龍神村などを視察後に来町した。

 二階俊博自民党幹事長秘書の二階伸康さん含む一行は森浦湾でボートに乗船。湾内の放し飼いのハナゴンドウやバンドウイルカを見て回り、三軒町長が町の歴史や構想などを説明した。

 今年7月に供用開始となった海上遊歩道を歩き、いけすにいるイルカの調教成果も見学した。その後は鯨類研究所太地支所の建設予定地や町内をバスで巡り、那智勝浦町市屋の太地町地域福祉センター梛に向かった。

 同センターではクジラ料理を試食したほか、農林水産省、水産庁、県、同町開発公社、町漁協、県内の若手事業者などが集まり、意見交換会が行われた。

 宮内副大臣は「町長の構想が具体的に展開すると将来性としては大変おもしろいことになると率直に感じた。こんなことを発想してやっている町は他にない」。

 自身の今後の抱負については「日本は農林水産業がさまざまな地域で多種多様な幅広い生産を行い、新しい工夫などが多くある。それぞれが地域振興とともに取り組んでいる姿を今後もたくさん見ていきたい。今日は非常に刺激を受けた一日でした」と話した。

 三軒町長は「以前、副大臣の元に陳情にお伺いした。公務が忙しい中にもかかわらず、間髪入れずにご来町いただき心から感謝している。食も含め、町の現状や全体を見ていただけることができて本当に良かったです」と語った。

(2020年12月8日付紙面より)

太地町を訪れた宮内秀樹農林水産副大臣(左から2番目)=5日、太地町の海上遊歩道
森浦湾を視察した
2020年12月08日
18 コロナ終息と豊漁願い
 打ち上げ花火と太鼓演奏  (紀宝町 )

 紀宝町井田の井田海岸で5日夜、新型コロナウイルスの早期終息とシラス漁の豊漁を願う打ち上げ花火と熊野水軍太鼓による太鼓演奏があった。満点の星空の下で次々と咲き誇る大輪の花火が冬の夜空を彩った。

 毎年1月20日に豊漁などを願う「井田恵比寿(えびす)祭り」が営まれているが、来年は新型コロナの影響で中止に。そこで、祭りを引き継ぐ同地区の太陽水産株式会社(﨑本春美代表取締役)が地元業者の協力を得て、「祭りの代わりに」と開催した。

 各種イベントなどが中止になる中、熊野水軍太鼓は約1年ぶりの演奏。熊野の地にまつわる諸手船(もろとぶね)をイメージした「諸手」と「征波(せいは)」、「閃光(せんこう)」を披露。一糸乱れぬバチさばきを見せた。

 花火は東紀州地域で唯一花火を製造する熊野市の和田煙火店が担当。約20分間にわたり色とりどりの花火を打ち上げ、熊野灘を七色に染めた。浜に足を運んだ地元住民らは、静かに花火を見上げ、終了後は花火師に感謝の気持ちを込めて一斉に携帯電話の明かりをかざした。

 同社の﨑本芳弘専務取締役は「多くの方々のご協力で開催できたことに感謝しています」と話していた。

(2020年12月8日付紙面より)

コロナ終息と豊漁を願う大輪の花火が冬の夜空を焦がした=5日、紀宝町井田
熊野水軍太鼓が1年ぶりに演奏を披露
2020年12月08日
19 串本町の児童に体験を提供
 潮岬でモデルロケット指導  (県宇宙教育研究会 )

 県宇宙教育研究会(木皮享会長)が5日、串本町潮岬にある県立潮岬青少年の家でイベント「モデルロケット打ち上げ体験」を実施した。町内在住の小学4~6年生を対象にして募集し、当日は15人が参加。モデルロケットを製作して打ち上げるまでの過程を指導し、仕組みへの関心を培うなどした。

 この研究会は、宇宙教育への関心が高い県内の教員(指導主事を含む)が集まり9月に結成。具体的活動として学校教育における指導方法の研究に加え、実践の機会として水ロケットやモデルロケットの体験提供も目指している。

 本年度は10月に白崎青少年の家、12月に潮岬青少年の家でイベントを開く方向で実現を目指してきた。コロナ禍を鑑みて定員を15人に抑え、午前と午後の2回開く形で計画。同町教育委員会経由で対象となる学年へ参加を呼び掛けた。

 当日は同研究会事務局長で県立桐蔭高校科学部顧問の藤木郁久教諭と部員1人、県立桐蔭中学校科学部の部員12人が会員と共に参加者の体験をサポート。児童は約100㍍の飛行性能を持つモデルロケット「ALPHAⅢ」(エステス社製、A8―3エンジン1本対応)のキットを部員と一緒に組み立て、同家野球場でエンジンをセットしカウントダウンをして打ち上げた。

 桐蔭高中の両科学部は別途、翌6日午前に望楼の芝で缶サット用モデルロケット2本を実射し、会員も様子を見届けた。望楼の芝への缶サット甲子園和歌山地方大会誘致の足掛かりとなる実証を目的とした取り組みで、先月14日に続き2回目の実施。これら成果を来年7月の誘致実現につなげていきたいという。

 藤木事務局長は本年度の同体験提供について「まずはこの体験を通してロケットの仕組みを理解し、併せて面白さを感じてもらえたら何より。来年度にはいよいよ串本でロケットが打ち上がり始めるが、ただ見るのと知識のベースを持って見るのとでは感動も違ってくると思う。この体験が興味を深めて宇宙分野へと踏み出す第一歩につながれば」とコメント。本年度は助成金を活用し参加無料でこの体験を実施したが、次年度以降も実現する方法を模索しまずは年1回という頻度で継続していきたいと意欲を語った。

(2020年12月8日付紙面より)

桐蔭高中の科学部員と一緒にモデルロケットを組み立て=5日、県立潮岬青少年の家(県宇宙教育研究会提供)
安全確保をしつつカウントダウンでモデルロケットを打ち上げ(県宇宙教育研究会提供)
2020年12月08日
20 イルミネーション設置
 恒例の点灯式は中止  (新宮市保健センター前 )

 新宮市にあるフラダンス教室「AniAni Hula Studio」(司空慧子代表)と花づくりボランティア「タウンガーデン」(平田裕子代表)は6日、新宮市保健センター前の花壇でイルミネーション設置作業を開始した。約10人が参加し、同所内にクリスマスオーナメントや電飾を設置した。なお、毎年多彩なイベントや出店でにぎわう点灯式は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から今年は中止に。イルミネーションの点灯開始は13日(日)前後を予定しているという。

 イルミネーションの設置は15回目。「タウンガーデン」会員の高齢化などの理由から、以前より協力していたAniAniがイルミネーション設置を引き継いで、今回で4回目となる。

 今年は、イルミネーション設営費や運営費を賄う目的も兼ねて実施している春の「花祭り&バザー」も中止となるなど、実質的な予算がない状況の中、新型コロナの関係もあり直前までイルミネーションの設置の要否を思案していたという。

 この日、設置作業に参加したAniAniのメンバーは「今年はできる範囲でやろうと思った」と実行に向けた経緯を語り、「いつもタウンガーデンさんの協力のもと、なんとかやっている。点灯式の中止はさみしいが、せっかく長く続けてきたイルミネーション。その灯を絶やさぬようにしたい。少しでもまちを明るくできたら」。

 平田代表は「紀伊半島大水害があった年を除き、長く続けてきた。ボランティアメンバーは皆75歳以上。AniAniさんが引き継いでくれてありがたい」と話していた。

 イルミネーションは来年1月末ごろまで点灯する。時間は午後5時から10時まで。点灯期間中は同所のアーチ付近に募金箱を設置する予定。平田代表は「花壇の保護やイルミネーション継続のためにご協力を」と呼び掛けている。

(2020年12月8日付紙面より)

イルミネーションやオーナメントを取り付けた=6日、新宮市保健センター前
2020年12月08日
21 矢渕・相野谷が優勝  中学校新人大会軟式野球  
2020年12月08日
22 鬼滅の刃ファイル進呈中  赤い羽根共同募金運動  (紀宝町 )
2020年12月08日
23 「アサヒ住宅」が優良申告法人  適正な申告と納税などが評価  
2020年12月08日
24 水際取り締まりを強化  17日まで年末特別警戒  (大阪税関 )
2020年12月08日
25 ミュージカル出演審査を実施  紀の国わかやま文化祭「天の剣を託された男」  (熊野新宮ミュージアム )
2020年12月08日
26 トナカイけん玉を作ろう  子育てワークショップ  (那智勝浦町 )
2020年12月08日
27 みんな笑顔で100点満点  保育園・こども園で発表会  (新宮・東牟婁 )
2020年12月08日
28 通行止めを「通行注意」に  二河峠付近の危険箇所を対策  (那智勝浦町 )
2020年12月08日
29 光と色の関係を知ろう  少年少女発明クラブ12月講座  (新宮市 )
2020年12月08日
30 当局上程の28案件を審議  串本町議会第4回定例会始まる  
2020年12月08日
31 鯛釣りなど独特の奉仕  小森川神玉神社で例祭  (古座川町 )
2020年12月08日
32 お悔やみ情報
  
2020年12月03日
33 ウオータージェット船休止へ
 異常気象増加やコロナ拡大に伴い  (熊野観光開発 )

 熊野観光開発株式会社(奥村夏男社長、新宮市熊野川町)は1日、紀伊半島の熊野川と支流の北山川で運航する瀞峡ウオータージェット船の事業を、来年1月1日から休止すると発表した。同社は「存続に向けて全社一丸で努力してきた。誠に遺憾」としている。

 同社は1943(昭和18)年に観光プロペラ船事業を開始。65(昭和40)年に和歌山、三重、奈良3県の境を流れる北山川にある「瀞八丁」を船上から見学する瀞峡ウオータージェット船を開始した。時速40㌔で水上を軽快に疾走し、瀞峡の断崖奇岩の絶景を楽しむことができる観光客に人気のアクティビティーで、2006(平成18)年には1年間で約10万人が乗船した。

 しかし、11(平成23)年の紀伊半島大水害以降、川に流入する土砂が増加して航路整備が困難になり、運休期間が増えていた。今年は新型コロナウイルス感染症の影響で4月から運休に。7月からの再開を目指していたが天候の影響による航路悪化などが原因で運休が続いていた。

 同社では作業や運営方法の見直しを行い、事業存続に向けて取り組んでいたが、作業員の高齢化やコロナの影響による乗客の減少などの理由から休止の決定に至ったという。

 同社の塩﨑陽・船舶事業部長兼総務部長は「近年の異常気象や作業員の高齢化などに伴い、このたびの苦渋の決断に至った。本当に残念。長きにわたり、地域、行政、旅行会社の皆さまに支えていただき感謝しています」と話している。

(2020年12月3日付紙面より)

来年1月からの休止が決定したウオータージェット船(写真はイメージ)
2020年12月03日
34 冬を彩るイルミネーション
 「光の祭典in紀宝」始まる  

 紀宝町の冬の夜空をイルミネーションで彩る「光の祭典in紀宝」が1日、同町大里のふるさと資料館前広場で始まった。開催期間は来年1月5日(火)までで、点灯時間は午後6時から10時まで。12月31日(木)と1月1日(金)はオールナイト点灯する。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、密になりやすいドームや迷路、光のトンネルを取りやめたが、クリスマスコーナーなどを新たに設置した。

 かわいいキャラクターのオブジェや20㍍ツリーなどが暗闇に浮かび上がると、来場者がきらびやかな光のショーを見入っていた。2人同時にスイッチを踏むとハートが点灯するイルミネーションでは、カップルや友達同士で楽しむ姿が見受けられた。

 町ににぎわいを創出しようと、光の祭典in紀宝実行委員会(西村喜久男会長)が毎年点灯。西村会長は「密を避けるため、オブジェの間隔を空けるなど工夫した。祭典を開催することで来年に向けて希望と元気を届けたい。来場の際はマスク着用を」と話していた。

 なお、イルミネーションをバックに演奏や踊りを繰り広げる「キラフェス」は中止となった。

(2020年12月3日付紙面より)

イルミネーションで彩った会場=1日、紀宝町大里のふるさと資料館前広場
2020年12月03日
35 熊野川の課題解決に向け
 11回目の懇談会開催  (国交省近畿地方整備局 )

 国土交通省近畿地方整備局は1日、新宮市役所別館で「第11回熊野川懇談会」を開いた。学識経験者や地元関係者ら約30人が参加。過去の懇談会概要説明や意見交換などが行われた。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から一部の委員・河川管理者はウェブでの参加となった。

 同懇談会は、新宮川水系直轄管理区間(猿谷ダム周辺、熊野川河口周辺)の河川整備計画を策定するに当たり、学識経験者から意見を聞くため2004(平成16)年10月に設置。熊野川らしさや、あるべき姿を踏まえつつ、「熊野川河川整備計画」の原案について意見を述べるとともに、関係住民の意見の聴取や反映方法について提言し、河川整備計画の策定に寄与する目的がある。

 河川整備計画は、今後20~30年間の具体的な河川整備の内容を示したもの。長期的な河川整備の基本となるべき方針を示したものが「河川整備基本方針」となる。河川整備計画については、1997(平成9)年に地域の意向を反映する手続きが法改正により導入された。

 2004(平成16)年の第1回から09(平成21)年の第9回の懇談会では、熊野川の治水などについて議論が行われ、最終的に「明日の熊野川整備のあり方」を取りまとめ公表。11(平成23)年の紀伊半島大水害により甚大な浸水被害が発生したことから河川整備基本方針を見直す必要が生じたため、今年7月13日、約10年ぶりに第10回懇談会を開催した。

 第11回の開催に当たり、委員長の藤田正治・京都大学防災研究所教授が「『明日の熊野川整備のあり方』を取りまとめてから10年が経ち、熊野川を取り巻く状況は変わってきている。今日の会議を機により良い熊野川になるように意見を整備していきたい」とあいさつ。事務局が前回までの懇談会の議論内容を振り返るとともに、今年9月15日から10月7日までに実施された現地視察会の概要を報告した。

 現地視察会では参加委員から▽内水対策として何をしているのか(市田川排水機場)▽掘削した土砂はどこに使うのか(北桧杖)▽事前放流はどのように行っているのか(池原ダム)―などの質問があったとし、事務局は「現在、国では市田川排水機場のポンプ増強工事を行っている」「砂利採取業者に引き取ってもらったり紀宝町や新宮市への避難地盛土などに活用している」「台風情報と降雨予測に基づきおおむね2、3日前に事前放流を開始している。基本的に発電放流で水位低下を図るが、間に合わない場合はゲート放流も実施する(電源開発㈱)」などと回答した旨を報告した。

 意見交換では委員から「利水ダムの治水運用の法的根拠を明確にしておく必要があるのではないか」「直轄区間と県の管理区間の整合性をどうやって取っていくのかも課題」「新型コロナの影響でインバウンドが減少する中、今後の熊野川流域における地域振興や観光のあり方を考えていくことも必要」「河道掘削の影響が環境に影響をおよぼしている」などの意見が上がった。

(2020年12月3日付紙面より)

熊野川懇談会の会議の様子=1日、新宮市役所別館
2020年12月03日
36 物資を配って意識を促す
 冬の交通安全運動始まる  (串本町 )

 わかやま冬の交通安全運動が1日から始まった。串本警察署管内ではこの日、串本町くじ野川にある橋杭海水浴場駐車場で街頭啓発があり、ドライバーに物資を配って安全運転や交通マナーの順守などを求めた。

 春と秋に全国規模で展開される交通安全運動に加え、独自に夏と冬の同運動を展開する和歌山県。県、交通事故をなくする県民運動推進協議会は1日から10日(木)までの10日間を運動期間とし、▽飲酒運転の根絶▽歩行者の安全と自転車の安全利用の確保▽高齢運転者等の安全運転の励行―の3点で意識を高める成果を目指している。

 同協議会串本地区連合会は3点に加え、日没が早い時期の反射材活用や横断歩道における歩行者優先も促す啓発物資を準備。同連合会事務局の東牟婁振興局串本建設部と同町の各職員、県交通安全協会串本支部や同町の交通指導員会と交通安全母の会の各会員、同署交通課の課員、計13人が啓発員となり、課員が国道42号を南進する大型車以外の車両の多くを同駐車場へ誘導して停車を求め、他の啓発員が手分けして物資を手渡し、交通安全意識を促した。

 期間中は管内3町の株式会社オークワ各店舗前でも啓発を実施する計画。同署の楠間慎也交通課長は11月に飲酒関係の事故が管内で相次いだことを受け、11月に引き続いて12月も取り締まりに努めて飲酒運転をしない状況を目指すとし「何より安易に飲酒運転をしないこと、そして横断歩道における歩行者優先も含めて交通マナーを守ることを求めていきたい」と思いを語った。

(2020年12月3日付紙面より)

物資を手渡しながら安全運転を呼び掛ける啓発員=1日、串本町くじ野川
2020年12月03日
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49 お悔やみ情報