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2020年12月29日
1 子どもら手作りの大絵馬奉納 飛鳥神社で報告祭 (太地町)

 過疎地域神社活性化推進委員会、太地町赤十字奉仕団(和田千明委員長)、太地町地域連絡協議会(法花真左美会長)は26日、同町の飛鳥神社(髙橋正樹宮司)で、8月末に作成した来年の干支(えと)「丑(うし)」と「クジラ」2枚の大絵馬の奉納報告祭を営んだ。子どもたちや関係者など13人が参列し、絵馬の奉納と設置を祝った。

  □     □

■大絵馬づくり



 大絵馬づくりは地域活性化や子どもたちの思いづくり、郷土愛を育むことを目的に、神社庁の補助金やモデル赤十字奉仕団活動の一環として日本赤十字社和歌山県支部の助成を元に行われた。

 同町在住の日本画家・土長けいさんと共に町内4歳から11歳までの子どもたちが元気いっぱいに好きな絵を描いた。大絵馬は縦120㌢、横150㌢のヒノキ製。大絵馬と設置台は同町の坂下工務店が作成した。

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■奉納報告祭では



 参列者はマスクの着用やアルコール消毒など、新型コロナウイルス感染症対策をしっかりとした上で、奉納報告祭を実施した。

 髙橋宮司が祝詞を奏上し、子どもたちや関係者が玉串をささげた。最後は大絵馬の除幕が行われ、子どもたちに色鉛筆や文房具などのおみやげが配られた。

 和歌山県神社庁長の九鬼家隆・熊野本宮大社宮司から「見事に大絵馬を描き上げた皆さん方に心から敬意を表します。神様がお喜びになられ、お参りされる方々の心を温めることでしょう」と祝いの言葉が届いた。

 土長さんは「子どもの頃の自由な気持ちやひらめきで描いた大絵馬が奉納されて本当に良かった。よく頑張ってくれたと思います」。

 法花さんは「子どもたちの元気な大絵馬で町が活気づいてくれたらうれしい。来年は終息して子どもたちが普段通りの生活ができることを祈っています」と語った。

 和田さんは「子どもたちの学校生活が継続できるようにボランティアとして協力していきたい。子どもたちのふるさとを愛する心の醸成とコロナ禍の終息と収束を願っています」と述べた。

 髙橋宮司は「立派な絵馬をありがとう。元気いっぱいの絵馬で太地町が活性化できるようにこれからも続けていきます」。

 「来年こそはコロナが終息してほしい。お祭りも例年にも増して盛大に行い、皆さまの活力を取り戻してほしいです」と話した。

 なお、奉納された絵馬は数日間、同神社に置かれる。その後、1枚は同町の金刀比羅(ことひら)神社に設置されるが、時期ごとに2枚を入れ替えて設置する予定。

(2020年12月29日付紙面より)

手作りの大絵馬が奉納された=26日、太地町の飛鳥神社
子どもたちが玉串をささげた
2020年12月29日
2 子どもや地域に元気届ける
 袋港沖で「小さな花火大会」  (串本町 )

 串本町の袋港地先で26日夜、打ち上げ時間3分間の「小さな花火大会」があり、口コミなど直前の触れ込みで知った人々が鑑賞を楽しんだ。

 この大会は串本ダイビング事業組合(高岡誠会長)主催、有志グループ「Recvation」(盛永大樹代表)運営。同グループは主にキッチンカーとミュージシャンを引き連れて児童施設を訪問し子どもに喜びや笑顔をもたらす活動をしているが、本年度はコロナ禍の情勢でほぼ活動できず。どうすればこの状況でも喜びを届けられるかを考えた末、この大会の運営を始めたという。

 相応に必要となる予算を支援する主催者を広く探す形で実現に挑戦している。同組合が主催者となった今回は田辺市やすさみ町に続いての実現で、70発の花火玉を仕入れ所要の許可を得て打ち上げへこぎ着けた。

 打ち上げたのは、日本の花火師が手掛けた花火玉。4号玉を最大とし、3分間という限られた時間の中で仕掛け(スターマイン)や早打ち、フィナーレの定番となっている「冠(かむろ)」を一式詰め込んで夜空に放った。

 密の状況を避けるため直前まで事前告知ができなかったが、この日はダイビングショップ「マリンステージ」が新装開店し集まった人が鑑賞。対岸の打ち上げ地点に向かって「花火師さんありがとう」と叫び、ひとときの提供に感謝していた。

 盛永さんは「最近はコロナもそうだけれど、いろいろな事で元気をなくすことがあると思う。この花火が子どもたち、そして地域も含めた皆さんが元気になるきっかけになれば」と運営に込めた思いを語った。

(2020年12月29日付紙面より)

袋港地先で打ち上げられた花火=26日、串本町串本
2020年12月29日
3 新年も元気な顔見せて
 能城地区が区民に体温計配布  (新宮市熊野川町 )

 新宮市熊野川町の能城(のき)地区(下阪殖保区長)は27日、区の22世帯に対し非接触体温計を配布した。下阪区長と同区の班長4人が手分けしながら各世帯を訪問し、使用方法などを説明しながら体温計を手渡した。

 体温計の配布は、新型コロナウイルス感染症の影響で自粛や行動の制限を余儀なくされている状況において「検温を習慣づけてほしい」との思いから班長会議で決定。体温計を配布することにより、班長らが自ら健康維持の大切さを再確認する意味合いも含めた。購入費用には、例年なら同区主催の旅行やレクリエーションなどに使用している積立金を充てた。

 非接触体温計は、人の額の表面から放射される赤外線量を測定し、舌下温度に換算して表示されるもの。約1秒で計測が可能だ。

 下阪区長は配布に当たり「新型コロナ感染者増の報道が毎日のように流れてくる。年末年始に当たり、区民にはできる限りのステイホームと、安心できる人と過ごしてもらえるように呼び掛けたい。健康でないと何をしても楽しくない。年が明けても元気な顔を見せてもらえたら」。

 体温計を受け取った同地区の中口美恵子さんは「一時、体温計も手に入りにくかった。(この体温計は)簡単に測定できるということでありがたいこと」と話していた。

(2020年12月29日付紙面より)

班長らが各世帯に体温計を配布した=27日、新宮市熊野川町
2020年12月29日
4 迎春準備で気持ち新たに
 那智の滝で大しめ縄張り替え  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で27日、世界遺産である那智の滝で恒例の大しめ縄の張り替えがあった。日本一の落差133㍍の滝口で神職たちが足下に注意を払いながら慎重に新しいしめ縄に取り替えた。

 那智の滝は同大社の別宮・飛瀧(ひろう)神社のご神体。張り替え作業は7月14日の例大祭「那智の扇祭り(火祭)」の前と年末の毎年2回行われている。今年7月は連日の大雨で滝の水量が多くなったため延期となり、後日実施した。

 しめ縄はサラシ製で長さ約26㍍、重さ約4㌔。大社本殿で安全祈願を行い、白装束に烏帽子(えぼし)姿の神職ら5人が表参道約2㌔の道のりを運んだ。到着後、滝の流れに足を浸けた神職らは声を掛け合いながら無事にしめ縄を設置した。

 年2回の張り替えの様子を見物できたことを喜び、写真撮影を行う参拝客らの姿も見られた。

 男成宮司は「今年は新型コロナウイルスの影響で厳しい年になった。新しく取り替えたしめ縄で来年ははらい清められて、一日も早い終息と普段の生活に戻れることを祈っています」と語った。

 同大社では新年のコロナ対策として▽階段の一方通行化▽検温・アルコール消毒の実施▽石畳にテープを貼って参拝者同士の距離を空ける▽拝殿前をポールで仕切る―などの対策を施すという。

 なお、那智の滝は大みそかから元旦にかけて青岸渡寺の三重塔とともにライトアップされる。

(2020年12月29日付紙面より)

神職らが新しい大しめ縄を設置した=27日、那智勝浦町那智山
2020年12月29日
5 屯所に詰め定時管内巡回  分団単位で年末特別警戒  (串本町消防団 )
2020年12月29日
6 樹木医から桜の事を教わる  高池小6年、タイプ木前で  (古座川町 )
2020年12月29日
7 第4回定例会一般質問④  串本町議会  
2020年12月29日
8 スポーツ振興のために  太地町長に要望書を提出  (南紀ボーイズ )
2020年12月29日
9 年末年始も面会禁止  感染防止対策として  (紀南病院 )
2020年12月29日
10 大規模改修の計画進む  矢渕中学校の教室棟など  (紀宝町 )
2020年12月29日
11 たこ揚げ大会楽しむ  5歳児は友だちに年賀状送る  (成川保育所 )
2020年12月29日
12 新宮紀宝道路に理解求める  国交省と県が土地収用法に基づく説明会  (紀宝町 )
2020年12月29日
13 お悔やみ情報
  
2020年12月25日
14 滞在型観光地への推進を 市観光協会特別委員会が提案 (新宮市)

 新宮市観光協会特別委員会(会長=里中陽互・市観光協会長)は24日、田岡実千年市長に「通過型観光地から地域主導の滞在型観光地への実践」を提案。委員会でまとめた市の観光振興の具現化案を報告した。

 観光客に占める宿泊客の割合が10・7%にとどまる市の観光を取り巻く現状を踏まえ、市観光協会では、昨年9月に特別委員会を設置。通過型から滞在型の観光地を目指すため6回にわたり協議を進め、「地元に眠る観光資源(素材)を発掘し、磨き上げにより観光客が聖地・熊野新宮へ行ってみたくなる回遊滞在型観光コンテンツを地元のわれわれが一体となってつくる」ための実践への取り組みをまとめた。

 この日は里中会長と隅地洋・特別委員会副会長、市観光協会の森本祐司専務理事、山本大輔事務局長らが市役所を訪れ、「癒やされます」をコンセプトに回遊性を高める滞在型観光コンテンツを提案した。

 新宮城・神倉神社・熊野古道を三つの柱に「新たな発見に感動する~しんぐう 魅力発見旅~」と題し▽新宮城跡と城下町食べ歩き・まち歩き▽熊野川舟下りと新宮三社巡り▽海の熊野古道と万葉歌人の吟行巡り―など七つのプラン案を提示し、多様なニーズに対応するため、テーマ別に地域の観光資源を生かしたミニツアーや体験などもまとめた。

 また、市に対して「観光コンテンツの情報発信と旅行エージェントへのプロモーション」「滞在型観光地を推進するための受け入れ態勢の整備」のための取り組みなどを要望として提案した。

 隅地副会長は「地元が中心になって行政と連携することが大事。市民を巻き込まないと本当のおもてなしはできない」。里中会長は「官民協力し合い、観光地として新宮をつくっていければ」と主張。

 提案を受け、田岡市長は「行政の役割も具体的に示していただいた。実現できればまちの活性化に結び付く。今すぐにはできないこともあるが、行政としても皆さんと一緒にできることからやっていきたい」と応じた。

(2020年12月25日付紙面より)

新宮市観光協会特別委員会の里中陽互会長(右)が田岡実千年市長に報告書を手渡した=24日、新宮市役所
2020年12月25日
15 協力への感謝と真心贈る
 「お食事処きく」が義援金  (新宮市 )

 新宮市井の沢の「お食事処おふくろの味きく」の店主・森下喜久(きく)さんは23日、市社会福祉協議会(田中信秀会長)に、今年7月に熊本県を中心に九州や中部地方など日本各地で発生した「令和2年7月豪雨」への義援金を託した。

 同店舗では郵便ポスト型の貯金箱を設置しており、売り上げの一部を寄付するなど募金活動を続けている。地域住民をはじめ森下さんの人柄を慕い、全国各地から訪れる出張者、観光や帰省客らが募金に協力。来店者たちの善意で、今回3万5876円の寄付が集まった。これまでも東日本大震災(2011年)や紀伊半島大水害(同年)、熊本地震(16年)、西日本豪雨(18年)、千葉県で発生した台風15、19号による大雨災害(19年)などの被災地にも義援金を送っている。

 森下さんは協力してくれた来店者らに感謝し「少額ではありますが、貯金箱には多くの人の温かい真心が詰まっています。復興を目指す中、今年は新型コロナウイルスの影響もあって大変な日々を過ごしていると思います。少しでも役に立てればうれしい」。

 義援金を受け取った大谷康央事務局長は「年末年始を迎える中、コロナ禍で思うように復旧が進んでいない話を耳にしているので、願いが込められた支援にありがたく思います。復興に向け有効に活用してもらえれば」と話していた。

(2020年12月25日付紙面より)

大谷康央事務局長(左)に義援金を手渡す森下喜久さん=23日、新宮市野田の市福祉センター
2020年12月25日
16 イルミ前で演奏響かせる
 吹奏楽部ミニコンサート  (串本古座高校 )

 県立串本古座高校(左近晴久校長)の吹奏楽部(仁木愛里部長、部員7人)が23日、生徒有志が自主設置したイルミネーション前でミニクリスマスコンサートを開いて場を盛り上げた。

 体育祭や文化祭などの行事をコロナ禍の影響で失った生徒らの思い出づくりの場になればと願って設置したこのイルミネーション。本点灯を始めた直後に「ミニコンサートも開けないか」というアイデアが持ち上がり、提案を受けた同部は生徒有志と同様の思いで挑戦を決意した。

 部員は5日間というごく限られた時間の中で、雰囲気に合う楽曲を急ぎ習得。迎えた本番ではアンコール曲を含め3曲を演奏し、生徒やその家族、住民や教員が鑑賞し拍手でたたえるなどした。

 演奏を終えて仁木部長(2年)は「楽しかったけれど、練習時間が短くて完全な演奏で聴かせられなかったのは残念」と苦笑いしつつ、「コロナ禍で楽しいことがどんどん減っているけど、こんな風にできることもいろいろとある。みんなで協力してやっていきたいですね」と込めた思いを語った。

 このイルミネーションは来年1月15日(金)まで(12月29日~1月3日を除く)の平日午後5時~8時に点灯している。

(2020年12月25日付紙面より)

生徒有志設置のイルミネーション前で演奏に臨む吹奏楽部の部員ら=23日、県立串本古座高校
2020年12月25日
17 疫病退散願って奉仕を再開
 直見の妙見神社で区民有志  (古座川町 )

 古座川町直見(ぬくみ)にある妙見神社で22日、数十年ぶりとなる例祭が営まれた。区長の畦智邦男さんら区民有志7人がかねての思いにコロナ禍退散の願いを積んで奉仕の再開を決起。約40人が参列し、祭神に礼を尽くした。

 この神社は妙見橋の右岸側に位置。石垣の上部に宇津木石を組むなど重厚な境内に、明神~三尾川(みとがわ)を向く方向で祭神が祭られ地蔵尊が安置されている。主祭神は牛頭天皇。畦智さんによると例祭は旧暦11月8日に営まれていたが、幼少だった数十年前に餅まきを見た記憶を最後に途絶えている。他方、区外でこの神社を高く評価する声があることにも気付いていて、いつか奉仕を再開したいと思いを募らせているところで新型コロナウイルス流行という時代に直面。牛頭天皇には疫病退散を願い祭られる側面があり有志は今こそ再開と思い立ったという。

 旧暦11月8日に当たる新暦12月22日を期日とし、古座神社の石田保宮司に出仕を依頼して例祭の執行を触れ込み。当日は境内をのぼりで飾って神饌(しんせん)を献上し、石田宮司に続いて参列一同で玉串をささげて祈願した。神事後は餅まきや飴まきをし、神前に民の活気を誘って締めくくった。

 同橋の下は遊泳場として親しまれるが、今まで大きな事故があったことはなくこれも同神社のご加護だと感謝する有志ら。畦智さんは「コロナ感染はしないさせないの思いで何とか早く収束してほしい。全ての区民の安全と健康と繁栄と併せてそう願った」と語り、今後は区の役員の総意が得られれば区行事、得られずともできる限り例祭を続けて直見の氏神として忘れずに見守る意欲をにじませた。

(2020年12月25日付紙面より)

区民有志の決起で数十年ぶりに例祭が営まれた妙見神社=22日、古座川町直見
2020年12月25日
18 お茶を飲んで感染予防 カテキン効果で健康に 
2020年12月25日
19 クリスマスプレゼントに笑顔  はまゆう・こども園にお菓子贈呈  (第二なぎの木園 )
2020年12月25日
20 地域との関わりを知る  わかば保が「まちたんけん」  (那智勝浦町 )
2020年12月25日
21 2代目きのくにで初実施 本年度メタンハイドレート賦存状況調査 (和歌山県)
2020年12月25日
22 21チーム対戦し中辺路優勝  第16回少女バレー交流大会  (串本町 )
2020年12月25日
23 第4回定例会一般質問②  串本町議会  
2020年12月25日
24 親子でスキンシップ  子育てほっとサロン  (紀宝町 )
2020年12月25日
25 黄色一色に染まる菜の花畑  神内神社近くで咲き誇る  (紀宝町 )
2020年12月25日
26 クリスマス会楽しむ  保育所や学童保育などで  (紀宝町 )
2020年12月25日
27 体調に気を付け冬休みを  新翔高校で終業式  (新宮市 )
2020年12月25日
28 お悔やみ情報
  
2020年12月03日
29 ウオータージェット船休止へ
 異常気象増加やコロナ拡大に伴い  (熊野観光開発 )

 熊野観光開発株式会社(奥村夏男社長、新宮市熊野川町)は1日、紀伊半島の熊野川と支流の北山川で運航する瀞峡ウオータージェット船の事業を、来年1月1日から休止すると発表した。同社は「存続に向けて全社一丸で努力してきた。誠に遺憾」としている。

 同社は1943(昭和18)年に観光プロペラ船事業を開始。65(昭和40)年に和歌山、三重、奈良3県の境を流れる北山川にある「瀞八丁」を船上から見学する瀞峡ウオータージェット船を開始した。時速40㌔で水上を軽快に疾走し、瀞峡の断崖奇岩の絶景を楽しむことができる観光客に人気のアクティビティーで、2006(平成18)年には1年間で約10万人が乗船した。

 しかし、11(平成23)年の紀伊半島大水害以降、川に流入する土砂が増加して航路整備が困難になり、運休期間が増えていた。今年は新型コロナウイルス感染症の影響で4月から運休に。7月からの再開を目指していたが天候の影響による航路悪化などが原因で運休が続いていた。

 同社では作業や運営方法の見直しを行い、事業存続に向けて取り組んでいたが、作業員の高齢化やコロナの影響による乗客の減少などの理由から休止の決定に至ったという。

 同社の塩﨑陽・船舶事業部長兼総務部長は「近年の異常気象や作業員の高齢化などに伴い、このたびの苦渋の決断に至った。本当に残念。長きにわたり、地域、行政、旅行会社の皆さまに支えていただき感謝しています」と話している。

(2020年12月3日付紙面より)

来年1月からの休止が決定したウオータージェット船(写真はイメージ)
2020年12月03日
30 冬を彩るイルミネーション
 「光の祭典in紀宝」始まる  

 紀宝町の冬の夜空をイルミネーションで彩る「光の祭典in紀宝」が1日、同町大里のふるさと資料館前広場で始まった。開催期間は来年1月5日(火)までで、点灯時間は午後6時から10時まで。12月31日(木)と1月1日(金)はオールナイト点灯する。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、密になりやすいドームや迷路、光のトンネルを取りやめたが、クリスマスコーナーなどを新たに設置した。

 かわいいキャラクターのオブジェや20㍍ツリーなどが暗闇に浮かび上がると、来場者がきらびやかな光のショーを見入っていた。2人同時にスイッチを踏むとハートが点灯するイルミネーションでは、カップルや友達同士で楽しむ姿が見受けられた。

 町ににぎわいを創出しようと、光の祭典in紀宝実行委員会(西村喜久男会長)が毎年点灯。西村会長は「密を避けるため、オブジェの間隔を空けるなど工夫した。祭典を開催することで来年に向けて希望と元気を届けたい。来場の際はマスク着用を」と話していた。

 なお、イルミネーションをバックに演奏や踊りを繰り広げる「キラフェス」は中止となった。

(2020年12月3日付紙面より)

イルミネーションで彩った会場=1日、紀宝町大里のふるさと資料館前広場
2020年12月03日
31 熊野川の課題解決に向け
 11回目の懇談会開催  (国交省近畿地方整備局 )

 国土交通省近畿地方整備局は1日、新宮市役所別館で「第11回熊野川懇談会」を開いた。学識経験者や地元関係者ら約30人が参加。過去の懇談会概要説明や意見交換などが行われた。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から一部の委員・河川管理者はウェブでの参加となった。

 同懇談会は、新宮川水系直轄管理区間(猿谷ダム周辺、熊野川河口周辺)の河川整備計画を策定するに当たり、学識経験者から意見を聞くため2004(平成16)年10月に設置。熊野川らしさや、あるべき姿を踏まえつつ、「熊野川河川整備計画」の原案について意見を述べるとともに、関係住民の意見の聴取や反映方法について提言し、河川整備計画の策定に寄与する目的がある。

 河川整備計画は、今後20~30年間の具体的な河川整備の内容を示したもの。長期的な河川整備の基本となるべき方針を示したものが「河川整備基本方針」となる。河川整備計画については、1997(平成9)年に地域の意向を反映する手続きが法改正により導入された。

 2004(平成16)年の第1回から09(平成21)年の第9回の懇談会では、熊野川の治水などについて議論が行われ、最終的に「明日の熊野川整備のあり方」を取りまとめ公表。11(平成23)年の紀伊半島大水害により甚大な浸水被害が発生したことから河川整備基本方針を見直す必要が生じたため、今年7月13日、約10年ぶりに第10回懇談会を開催した。

 第11回の開催に当たり、委員長の藤田正治・京都大学防災研究所教授が「『明日の熊野川整備のあり方』を取りまとめてから10年が経ち、熊野川を取り巻く状況は変わってきている。今日の会議を機により良い熊野川になるように意見を整備していきたい」とあいさつ。事務局が前回までの懇談会の議論内容を振り返るとともに、今年9月15日から10月7日までに実施された現地視察会の概要を報告した。

 現地視察会では参加委員から▽内水対策として何をしているのか(市田川排水機場)▽掘削した土砂はどこに使うのか(北桧杖)▽事前放流はどのように行っているのか(池原ダム)―などの質問があったとし、事務局は「現在、国では市田川排水機場のポンプ増強工事を行っている」「砂利採取業者に引き取ってもらったり紀宝町や新宮市への避難地盛土などに活用している」「台風情報と降雨予測に基づきおおむね2、3日前に事前放流を開始している。基本的に発電放流で水位低下を図るが、間に合わない場合はゲート放流も実施する(電源開発㈱)」などと回答した旨を報告した。

 意見交換では委員から「利水ダムの治水運用の法的根拠を明確にしておく必要があるのではないか」「直轄区間と県の管理区間の整合性をどうやって取っていくのかも課題」「新型コロナの影響でインバウンドが減少する中、今後の熊野川流域における地域振興や観光のあり方を考えていくことも必要」「河道掘削の影響が環境に影響をおよぼしている」などの意見が上がった。

(2020年12月3日付紙面より)

熊野川懇談会の会議の様子=1日、新宮市役所別館
2020年12月03日
32 物資を配って意識を促す
 冬の交通安全運動始まる  (串本町 )

 わかやま冬の交通安全運動が1日から始まった。串本警察署管内ではこの日、串本町くじ野川にある橋杭海水浴場駐車場で街頭啓発があり、ドライバーに物資を配って安全運転や交通マナーの順守などを求めた。

 春と秋に全国規模で展開される交通安全運動に加え、独自に夏と冬の同運動を展開する和歌山県。県、交通事故をなくする県民運動推進協議会は1日から10日(木)までの10日間を運動期間とし、▽飲酒運転の根絶▽歩行者の安全と自転車の安全利用の確保▽高齢運転者等の安全運転の励行―の3点で意識を高める成果を目指している。

 同協議会串本地区連合会は3点に加え、日没が早い時期の反射材活用や横断歩道における歩行者優先も促す啓発物資を準備。同連合会事務局の東牟婁振興局串本建設部と同町の各職員、県交通安全協会串本支部や同町の交通指導員会と交通安全母の会の各会員、同署交通課の課員、計13人が啓発員となり、課員が国道42号を南進する大型車以外の車両の多くを同駐車場へ誘導して停車を求め、他の啓発員が手分けして物資を手渡し、交通安全意識を促した。

 期間中は管内3町の株式会社オークワ各店舗前でも啓発を実施する計画。同署の楠間慎也交通課長は11月に飲酒関係の事故が管内で相次いだことを受け、11月に引き続いて12月も取り締まりに努めて飲酒運転をしない状況を目指すとし「何より安易に飲酒運転をしないこと、そして横断歩道における歩行者優先も含めて交通マナーを守ることを求めていきたい」と思いを語った。

(2020年12月3日付紙面より)

物資を手渡しながら安全運転を呼び掛ける啓発員=1日、串本町くじ野川
2020年12月03日
33 飯田・藪組らが優勝
 古座町体バド競技を懐かしむ会  
2020年12月03日
34 横断歩道は歩行者優先  年末の交通安全県民運動  
2020年12月03日
35 新紀宝工場の完成祝う  井内工業団地で竣工式  (紀宝町 )
2020年12月03日
36 ミカンの苗木を学校畑に  今後は成長する様子を観察  (井田小 )
2020年12月03日
37 「心も体も大事にしてね」  神倉小で「命の授業」  (新宮市 )
2020年12月03日
38 晩秋の山でサクラと紅葉のコラボ  新宮市熊野川町  
2020年12月03日
39 夜の楼門幻想的に  徐福公園がライトアップ  (新宮市 )
2020年12月03日
40 人々の心の和みに  「はなはなきっさこ」がイルミ設置  (新宮市 )
2020年12月03日
41 ありがとう、また来てね  1年2カ月ぶりに「にっぽん丸」  (新宮市 )
2020年12月03日
42 フォトコン入賞作品を採用  2021年度版カレンダー  (古座川町観光協会 )
2020年12月03日
43 古座川町観光協会フォトコンテスト  令和2年度の入賞作品を紹介②  
2020年12月03日
44 飲酒運転の根絶訴え  「JAみくまの」がのぼり旗作成  (新宮署 )
2020年12月03日
45 お悔やみ情報