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2020年12月15日
1 変わらぬ親善交流誓う
 45周年祝いオンライン交流会  (新宮市、サンタクルーズ市 )

 新宮市姉妹都市親善協会とサンタクルーズ姉妹都市委員会は14日、新宮市とアメリカ・カリフォルニア州サンタクルーズ市(サ市)の姉妹都市提携45周年を記念し、オンライン交流会を開いた。交流会の様子はインターネット配信され、両市長が「今後も変わらぬ姉妹都市親善交流を推進する」と友好宣言をした。

 両市の交流は新宮市内の合気道熊野塾で修行していたサ市出身のメリー・ハイニーさんら4人の提唱で始まった。1974(昭和49)年12月25日に姉妹都市関係を結んでおり、文化交流や訪問団の派遣などを通して友好関係を築いてきた。サ市は海と山々に囲まれた人口約6万5000人の都市で、気候・風土など新宮市と類似点が多いとされる。

 この日の交流会には、新宮市から同親善協会の須崎恵美会長、岩澤卓副会長ら6人が、サ市からは姉妹都市委員会員ら14人が参加した。姉妹都市交流の歴史や歩み、人々の触れ合いなどをスライドショーで振り返ったほか、日本の新年の行事紹介もあった。

 事前に録画された両市長による友好宣言では、田岡実千年市長、サ市のジャスティン・カミングス市長がぞれぞれ日本語と英語で「私たちにとって姉妹都市という関係は特別なもの。姉妹都市として交流することはお互いの文化・伝統を尊重し、相互理解を深めることにつながっている」と読み上げた。

 両市は45周年を記念し、お互いに美術作品を共有。サ市からは地元アーティスト・ロンサリナスさんによるアート作品が、新宮市からは須崎会長揮毫(きごう)の掛け軸が贈られた。

 なお、交流会の様子はインターネットで閲覧が可能(視聴先はQRコードを参照)。

(2020年12月15日付紙面より)

美術作品を共有するなどし、変わらぬ友情を誓い合った=14日、新宮市役所
交流会はインターネットで閲覧可能
QRコード
2020年12月15日
2 市の魅力の全国発信を
 国際交流員が市長表敬  (新宮市 )

 国際交流員(CIR)として新宮市が任用したオーストラリア出身のタング・ベリンダ・ニコルさん(24)が14日、市庁舎を訪れ、田岡実千年市長を表敬訪問した。ニコルさんの任期は令和5年8月1日まで。今後、市商工観光課や市観光協会で観光案内や翻訳・通訳、イベント企画、観光プロモーションなどの業務に従事する。

 ニコルさんは「語学指導等を行う外国青年招致事業(JETプログラム)」により来日。プログラムに参加する青年は「JET青年」と呼ばれ、教育委員会や学校に配置される「外国語指導助手(ALT)」と国際交流担当部局などに配置される「国際交流員(CIR)」に分けられる。

 市がCIRを任用するのは初めて。県内では現在、那智勝浦町や串本町、田辺市など5市町がCIRを配置している。

 なお、ニコルさんの任期は先月28日からだったが、新型コロナウイルス感染症の影響で東京のホテルに待機しており、12日に新宮入りを果たした。

 この日はニコルさんの初出勤。日本のアイドルに興味を持って以来、日本について学びを深めるうちに伝統や文化に引かれ「日本の日常生活を体験してみたい」とCIRを志願。趣味はゲームと読書で、大学では主に日本語とマーケティングを学んだ。来日は短期留学・旅行含め4回目で、新宮市については「山に囲まれ、自然が多くて落ち着く。学校や地域住民との交流も深めていけたら」と笑顔で抱負を語った。

 田岡市長は「母国オーストラリアだけでなく、多くの国に向けて新宮・熊野地方の魅力を発信して」と期待を寄せた。

(2020年12月15日付紙面より)

田岡実千年市長(左)と国際交流員のタング・ベリンダ・ニコルさん=14日、新宮市役所
2020年12月15日
3 一足早い雰囲気にぎわう
 水族館でクリスマス企画  (串本海中公園 )

 串本町有田にある串本海中公園センター水族館(森美枝館長)で13日、年末恒例のクリスマス企画が始まった。本年度はサンタの水槽掃除とクリスマス水槽の2種類を準備。初日は居合わせた来館者が一足早い雰囲気に興味を持ち、手にしたカメラで撮影するなどでにぎわった。

 同館スタッフの創意工夫による企画。サンタの水槽掃除は館内Aゾーンで最も大きい「串本の海大水槽」の中に入りアクリル窓に付いたコケ類を材質が同じアクリル板でこすり落とす内容で、定期的にダイビングスタイルで取り組んでいるが、そこへサンタクロースの衣装を重ね着して作業に臨んでいる。初日は当番の吉田徹副館長がパフォーマンスに臨み、作業中でも子どもや家族連れなど来館者の注目を受けるたびにジェスチャーで応え、記念撮影に付き合う愛嬌(あいきょう)を振りまいた。

 対の企画「水中サンタとじゃんけん大会」は密の状態を招きやすいため、本年度は中止。水槽掃除はこの日と20日(日)、25日(金)の3日間、午前11時から1時間弱実施するという。

  □     □

色彩を対比させて映える仕上がりに



 クリスマス水槽は今回、若手スタッフの佐久間夢実さんが中心になって準備。ホワイトクリスマスをテーマにして構想を練り、サンゴの白い骨格で雪だるまや家、モミの木を組んでトピックス水槽へ飾り付け、色彩の鮮やかな小魚類など串本の海の生き物を入れて仕上げている。

 生き物の内訳は▽デバスズメダイ▽キンギョハナダイ▽アカシマシラヒゲエビ▽ネッタイスズメダイ▽クロユリハゼ▽ソラスズメダイ▽ミツボシクロスズメダイ▽ホンソメワケベラ▽キイロサンゴハゼ▽シラヒゲウニ―の10種類(13日現在、状態により展示生物を変更する場合がある)。白い飾り物との対比で、色彩が一段と映える全体構成となっている。

 10月から準備を進めてきたという佐久間さんは「色とりどりの生き物がモミの木を飾るイメージ。シラヒゲウニはウニの仲間の中では珍しく貝殻など海底の物を背負って身を隠す習性があり、それならと白いタカラガイの貝殻を入れてみた。プレゼントが詰まった袋を運ぶような姿を見せてくれたら」とこだわりの一端をコメント。クリスマス後に正月水槽の展示が控えているため、クリスマス水槽の展示期間は25日(金)までとなっている。

(2020年12月15日付紙面より)

水中サンタの水槽掃除に興味津々の来館者ら=13日、串本海中公園センター水族館
白い飾りとの対比で生き物の色彩が一段と映えるクリスマス水槽
2020年12月15日
4 3密避けウオークラリー
 天満分館行事に50人参加  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町公民館天満分館(田代雅伸分館長)は13日、同町のブルービーチ那智でウオークラリーを開催した。参加した約50人の住民は3密を避けた屋外でのウオークやゲームなどを楽しんだ。

 同分館によると、昨年は那智高原などでハイキングを行い盛況だったという。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からマスク着用やアルコール消毒などの対策を取った上でのウオークラリーに至った。

 ウオークラリーは1組3人までで、小学生の部や大人の部などに分け実施。各組が2分間隔でスタートし、五つのチェックポイントを順に回る。その際に「ジャンケン」「県名クイズ」「輪投げ」「脳トレゲーム」「ボーダーアミダ」を行い合計得点を競うというもの。

 参加者は各ポイントで、豊富な種目に取り組んだ。参加者の女性は「外で歩くのは気持ちがいい。ゲームが楽しかった」と話していた。

 この日、会場に訪れていた同町教育委員会の田中逸雄教育次長は「コロナ禍の中、外に出て皆さんが楽しめる機会を公民館事業として取り組んでいただき感謝しています」。

 田代分館長は「最近は公民館活動があまり知られていない。今後も公民館活動を知っていただくことと、地域住民のつながりを図っていきたいと思う」と語った。

 なお、参加者には参加賞が配られた。新型コロナ対策のため、表彰式を行わず、上位入賞やブービーなどの対象者には商品券が景品として手渡された。

(2020年12月15日付紙面より)

3密を避けたウオークラリーが開催された=13日、那智勝浦町のブルービーチ那智
輪投げなど各種目に取り組んだ
2020年12月15日
5 新鮮な野菜など買い求め  第2土曜恒例「紀の宝みなと市」  (紀宝町 )
2020年12月15日
6 かわいい衣装でダンス披露  鵜殿、井田保育所で発表会  (紀宝町 )
2020年12月15日
7 英語で買い物を楽しむ  ALTから発音も学び  (紀宝町 )
2020年12月15日
8 簡単レシピで低栄養防止  いきいきサロン里  (那智勝浦町 )
2020年12月15日
9 スカットボールで交流  蓬莱地区で「ゲーム大会」  (新宮市 )
2020年12月15日
10 最高のパフォーマンスを  近大新宮中で合唱コンクール  (新宮市 )
2020年12月15日
11 趣向凝らし練習成果披露  第20回ピアノ教室発表会  (古座川町公民館 )
2020年12月15日
12 お悔やみ情報
  
2020年12月06日
13 廃止連絡所で災害警備訓練
 新宮警察署と市消防本部が連携強化  (新宮市 )

 新宮警察署(小畑博昭署長)と市消防本部(越水薫消防長)は4日、新宮市新宮の元広角警察官連絡所で災害警備訓練を実施した。警察官9人、消防署員18人の計27人が参加。廃止連絡所を使用した実践さながらの訓練を行った。

 同連絡所(旧広角交番)は1982(昭和57)年3月、広角警察官派出所として運用を開始。2017(平成29)年の新宮警察署の現在地への移転に伴い、11月30日をもって運用を終了した。この日は、近々取り壊しとなる同連絡所を倒壊家屋や火災現場と見立て、内部に取り残された要救助者の救出のために、窓や壁の取り壊しを実践的に執り行った。

 訓練は、同日午前9時30分に和歌山県南方沖で震源の深さ約10㌔、マグニチュード8・7と推定される地震が発生。市内で震度6強の揺れを観測したとの想定の上で行われた。

 消防署員が取り組んだ第1訓練では、煙がまん延する店舗付き住居の奥に高齢の母親が取り残された設定で実施。駆け付けた消防署員らが母親の助けを求める息子から事情を聞き、建物から要救助者を救出。

 第2訓練では、建物が倒壊しており正面出入り口からの侵入が不可といった想定の下、警察官と消防署員が窓や鉄格子を取り壊し、内部への侵入を試みた。

 最後にはエンジンカッターや電気のこぎり、電動スプレッダー、つるはしなどの資機材を使用し、鉄筋コンクリートの壁に救助口を設ける訓練を行った。警察官、消防署員それぞれの班が現場の状況に適した方法や手段を話し合い、救出・救助技術などの向上を図った。

 訓練を終え、同署の新谷浩一警備課長は「訓練では取り壊しとなる連絡所に、最後に一肌脱いでもらった。警察と消防では資機材も異なり同じことはできないかもしれないが、いい訓練になったと思う」と講評。

 竹田和之消防署長は「鉄筋コンクリートの硬さを知ることができるいい機会になった。今後検討会を行い、訓練に参加できなかった署員とも情報を共有したい」と話していた。

(2020年12月6日付紙面より)

さまざまな資機材を使用し、鉄筋コンクリートの壁に穴を開けた=4日、新宮市新宮
実践さながらの訓練が行われた
2020年12月06日
14 陸上と海上の交通安全を
 宇久井港振興会が懇談会  (那智勝浦町 )

 宇久井港振興会は4日、那智勝浦町宇久井の休暇村南紀勝浦で「令和2年度恒例年末年始交通懇談会」を開催した。懇談会開始前の総会で同会の亀井睦弘会長が退任し、宇久井漁業協同組合代表理事組合長の向井誠士さんが新会長に就任した。その後、近畿運輸局勝浦海事事務所、新宮警察署勝浦幹部交番、海上保安庁串本海上保安署が陸上、海上の交通安全について講話を行った。

 同振興会は、宇久井港の発展と振興に寄与することを目的に、宇久井漁業協同組合や宇久井区、町、県、警察、海保、近畿運輸局、建設業者などの官民で構成されている。年に1回、総会と懇談会を開いている。

 向井会長が「皆さまにご協力いただき、頑張っていきたいと思います」とあいさつした。

 講話では海事事務所の吉武愼二所長が船員の死亡災害は海中転落が最も多く、船種別では漁船が多いとした。主な原因として、網やロープを投げ入れる際に足が巻き込まれ転落することを挙げた。

 海難による死亡事故でも漁船の割合が高いとし、「必ず救命胴衣を着用してほしい。そして荒天時の操業や甲板上の単独での作業は控えてほしい」と注意を促した。

 続いて、同交番の中野真一所長が現在実施中の冬の交通安全運動に触れ、後を絶たない飲酒運転を撲滅するプロジェクト「シリウス作戦」を展開していると説明した。

 横断歩行者妨害やあおり運転については「路面にダイヤ型のマークを見つけた際は付近に横断歩道があると心づもりし、歩行者優先を。あおり運転に遭遇した際には道を譲り、車から出ない。ドライブレコーダーの設置も一つの方法です」と話した。そのほか、駐車場内での事故の注意や通学路のカラーリングなどで子ども目線による交通安全の重要性も訴えた。

 串本海上保安署の内海浩一署長と地域防災対策課職員は船舶海難や人身事故の現状や原因について報告し、見張りや救命胴衣着用の重要性を述べた。

 大きな波を平均した有義波の高さ「有義波高」の数倍になるといわれる「一発大波」が数千あるいは数万波に1波発生することに触れ、海中転落の原因の一つとし、その危険性を解説した。

 最後は「救命胴衣着用で生存率が2倍になる」「連絡手段の確保として携帯電話を防水パックに入れ水没を防止」「緊急通報番号である『118』の活用」の三つの重要性について話した。

(2020年12月6日付紙面より)

懇談会が開かれた=4日、那智勝浦町の休暇村南紀勝浦
向井誠士会長
2020年12月06日
15 相手の顔を見て伝えよう
 初級手話教室始まる  (紀宝町 )

 紀宝町福祉センターで4日、初級手話教室が始まった。中学生を含む10人が参加し、来年1月22日(金)まで手話サークル「すいせん」の塩﨑正司さん、美紀さん夫妻からあいさつや自己紹介など手話の基礎を学ぶ。

 手話を通じてより多くの人と交流してもらおうと、毎年、町社会福祉協議会が開いている。今年は新型コロナ対策として、マウスシールドを着用した。

 塩﨑さん夫妻は手話通訳を通じて自己紹介。美紀さんは「自分の気持ちを伝え合うのは言葉だけではない。手や体の動き、表情などを使う手話がある。手話は相手の顔を見て、しっかり話をしましょう」、正司さんは「昔は手紙を書いたが、今はテレビ電話で会話できるので便利になった」と伝えた。

 参加者は「おはようございます」「はじめまして」「こんにちは」「さようなら」といったあいさつと五十音を学び、塩﨑さん夫妻は「表情も大切」とアドバイスした。

 姉妹で参加した姉の市川芹さん(木本高2年)は「木本高校JRC部で手話を習う機会があったが、もっと知りたかった」。妹の咲紗さん(矢渕中2年)は「手話は姉に教えてもらったけど、これから役に立てばと思い参加しました」と話していた。

 教室は次回11日(金)からの参加も可能で、申し込みは同協議会(電話0735・32・0957)まで。3回目以降は18日と来年1月の8、15、22日のいずれも金曜日に開催する。時間は午後7時から8時30分まで。

(2020年12月6日付紙面より)

手話の基本を学ぶ参加者=4日、紀宝町福祉センター
手話で自己紹介する塩﨑正司さん(右)、美紀さん夫妻
2020年12月06日
16 生命と財産守る消防車両
 日本損害保険協会が寄贈  (太地町 )

 一般社団法人日本損害保険協会(広瀬伸一会長)は5日、防災事業の一環として、太地町消防団に軽消防車両1台を寄贈した。町公民館で行われた贈呈式には三軒一高町長と漁野洋伸副町長が出席し、同協会和歌山損保会の古林幸二会長と近畿支部の木舟作楽(きぶね・さくら)事務局長から目録とレプリカキーが手渡された。

 同協会は地域における防災力の強化・拡充に貢献することを目的に、1952年から全国の自治体や離島に消防車両などの寄贈を行っており、累計寄贈台数は3474台に上る。2020年度は全国に15台の軽消防車両と5台の高規格救急車の寄贈を行う。

 今回、寄贈された車両は軽四輪駆動車をベースとし、高性能な小型動力ポンプを積載。悪路での走行や狭い道路での消火活動に対応できるとともに、迅速な初期消火や初期救命が可能だという。

 古林会長は、同協会が保険事業を通じて災害復興に向けての支援や防災減災事業にも取り組んでいることを説明し「万が一の災害や事故発生の際に、この軽消防自動車がその性能を発揮して地域の皆さまの生命と財産を守り、安心のよりどころとなることを祈念しております」。

 寄贈を受けた三軒町長は「当町において消防を充実していくことは喫緊の課題。寄贈は住民や町にとってもありがたいこと。期待にこたえられるように懸命に努力し、住民に安心感を与えたいと思う」と語った。

(2020年12月6日付紙面より)

軽消防車両の寄贈が行われた=4日、太地町公民館
2020年12月06日
17 9チームが熱戦展開
 少年サッカー新人戦が開幕  
2020年12月06日
18 新型コロナ関連事業など  12月定例会に上程  (那智勝浦町 )
2020年12月06日
19 「年賀状をください」  宇久井保がおでかけ  (那智勝浦町 )
2020年12月06日
20 ごみの減少肌で感じる 城南校区クリーン作戦 (新宮市)
2020年12月06日
21 地質遺産背景に熊野にぎわう  熊野学パネル展で解説  (新宮市 )
2020年12月06日
22 地域振興にも期待  クマノザクラを市の花木に指定  (熊野市 )
2020年12月06日
23 地元の世界遺産や文化学ぶ  下里小で太田耕二さん講話  (那智勝浦町 )
2020年12月06日
24 災害時、どう行動する?  宇久井中で防災学習  (那智勝浦町 )
2020年12月04日
25 労働災害の防止目指し
 建設工事パトロール実施  (新宮労基署 )

 新宮労働基準監督署(中前英人署長)は1日、新宮市佐野の株式会社エフオン新宮発電所新設工事現場でパトロールを実施。労働災害防止の啓発に努めた。

 パトロールは年末年始無災害運動(12月1日~1月15日)期間中の取り組みの一環。慌ただしい年末年始において、大掃除や設備の保守点検などの作業が多くなることに加え、積雪や凍結による転倒などの危険が増すなど労働災害発生の危険性が危惧される中、安全管理意識を引き締め、経営者・労働者が一丸となって安全衛生活動を推進し、無災害で乗り切る状況を促すことを狙いとしている。本年度の標語は「きっちり確認 ゆっくり休息 しっかり準備 年末年始無災害」。

 和歌山県の11月10日現在の労働災害件数は781件。昨年同時期から9件減少しているものの死亡事故は6件に増加しており、予断を許さない状況となっている。

 この日は和歌山労働局の片野圭介・労働基準部長と新宮労働基準監督署の松尾駿・労働基準監督官が現地を訪れ▽墜落・転落災害の防止▽建設機械、クレーン等災害の防止▽倒壊、崩壊災害の防止▽火災・爆発等災害の防止▽職業性疾患の防止―などを重点的にパトロールを実施した。

 同社技術統括部の水野泰朗副部長が工程調整会議の実施や、作業エリアや工事車両、重機配置などの調整にデジタル野帳アプリを使用していることなどを説明。施工を行う株式会社大林組からも各種パトロールの実施や情報発信・共有のために現場対応ビジネスアプリを導入しているなどの紹介があった。

 パトロールを終え、片野労働基準部長は「段差などにも配慮されており、きれいに作っていただいている。事故の起こりにくい現場と感じた」などと講評。さらなる安全管理の徹底を求めた。

 同社の発電所は来年秋ごろの完成を予定しており、そこから試運転を経て2022年3月から運転を開始する予定。発電所の定格出力は1万8000㌔㍗で、年間発電量は一般家庭約3万世帯分となる。年間稼働日数は330日(24時間稼働)。燃料として県内や近隣県から調達した木質チップを年間約18万㌧使用する。

(2020年12月4日付紙面より)

建設工事をパトロールした=1日、新宮市佐野
2020年12月04日
26 「力強く、前へ」 来年のえと色紙が完成 (熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で2日、来年のえと「丑(うし)」の色紙が完成した。九鬼宮司が7月初旬から墨とポスターカラーで描いていた。色紙は手描き1000枚、印刷2000枚を用意。手書きは元旦以降祈とう(有料)を受ける参拝者らに授与され、印刷は2000円で3日から授与されている。

 手描きの色紙には太陽を背にした黒牛を描いた。牛の輪郭を描く線に、鋼のよろいをイメージした金色を使用し「世界中の人々が難局を取り除きながら新たな一歩を踏み出し、大きく羽ばたくことのできる明るい年であるように」と願いを込め「翔」の文字を書き入れた。

 印刷の色紙には真正面を見据える青牛。背中には「いい一年を」と鏡餅を背負っている。青色に医療従事者への感謝を込め、「よみがえりの地」熊野から新たな出発を興してほしいとの思いから「出発」の文字を添えた。それぞれの色紙に「祈 コロナウイルス終息」の印が金色と銀色で押されている。

 九鬼宮司は「共に新型コロナの終息を願って仕上げた。皆さんが力強く前に進む一年であってほしい」と色紙に込めた思いを語った。

 印刷色紙は郵送も可能(送料別途)。問い合わせは同大社(電話0735・42・0009)まで。

(2020年12月4日付紙面より)

色紙の制作に当たる九鬼家隆宮司(左)=2日、熊野本宮大社
2020年12月04日
27 橋杭海水浴場に防砂ネット
 冬の飛散抑えるため設置  (南紀串本観光協会 )

 南紀串本観光協会(島野利之会長)が3日、会員や関係者の協力を得て串本町くじ野川にある橋杭海水浴場に防砂ネットを設置した。

 環境省「快水浴場百選」の一つに数えられる同海水浴場は、橋杭岩や紀伊大島を望める開放感や良好な水質、絹のようになめらかな砂浜を特色とする。他方、冬場に強く吹き抜ける風で砂が舞いやすく、近隣への飛散とそれによる砂浜の目減りを抑えるためシーズンオフ中にこのネットを設置している。

 この日は中村洋介副会長ら14人が作業に参加。設置場所は遊泳区域内の砂浜で、海岸線に対して垂直となる方向へ高さ約1㍍、幅約12㍍のプラスチック製ネット16枚を約4㍍間隔で張り、過去の使用で破れた部分を取り除いた短めの再利用ネット3枚も追加で設置して約80㍍幅で飛散抑制の対処をした。

 設置期間はシーズンイン直前の来年3月末前までを予定。舞い上がった砂を飛散する前にネットへ当てて落とす仕組みで、例年ネットが半ば埋まるぐらいの飛散抑制効果を発揮している。本年度は県事業により、遊泳期間終了後に砂1100立方㍍が追加されたところ。新たな砂が少しでも飛散抑制できることを期待して作業を締めくくった。

(2020年12月4日付紙面より)

遊泳区域の砂浜に防砂ネットを張る会員や職員、観光関係者=3日、串本町くじ野川
2020年12月04日
28 会員増強などに貢献
 大林さんに全商連会長表彰  (南紀くろしお商工会 )

 女性会員の増強などに貢献したとして、南紀くろしお商工会女性部部長で和歌山県商工会女性部連合会の理事を務める大林幸子さんが全国商工会連合会会長表彰・女性部功労賞を受賞した。2日、那智勝浦町商工会館で伝達式が行われ、同商工会女性部の辻本圭子副部長や中村美紀子副部長、会計の東佳代さんが祝いに駆け付けた。

 同商工会によると、例年、東京都渋谷区のNHKホールで商工会全国大会が開催され、総理大臣や参議院・衆議院の議員などを含む約2000人規模で実施されているという。

 今年は商工会法施行60周年記念の節目の大会だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から規模を縮小して開かれた。コロナの影響を鑑み、和歌山県からは県商工会連合会の代表のみが出席した。

 同商工会に在籍し40年以上が経過した大林さん。女性部の部長は6年目となり、これまで会員増強やさまざまな商工会活動などに尽力してきた。

 女性部として2015年に中小企業庁長官表彰を受賞、その翌年に部員増強の年間実績が1位となり、全国商工会女性部連合会から表彰されている。それらの活躍を含め、県商工会連合会が大林さんを推薦し、今回の表彰に至った。

 同商工会の森川起安会長は「私が会長を務めて19年目だが、このような賞を受賞したのは初めて。私にとっても名誉なこと」と評価。

 「これだけ多くの女性会員を増強できたのは全国でも珍しい。組織にとって大きな力だからこそ表彰されたのだと思う」と語った。

 大林さんは受賞について「商工会の皆さまや女性部の皆さまのおかげ。慢心することなく、これからも高みを目指していく決心であります」と話した。

(2020年12月4日付紙面より)

全国規模の表彰を受賞した大林幸子さん(前列右)と伝達した森川起安会長(同左)、祝いに駆け付けた南紀くろしお商工会女性部の役員の皆さん=2日、那智勝浦町商工会館
2020年12月04日
29 県大会優勝を報告
 那智勝浦少年野球クラブが訪問  
2020年12月04日
30 優勝はKING・Y
 新宮市民スポ祭兼連盟杯社会人大会  (紀南バレーボール連盟 )
2020年12月04日
31 デザインを考え楽しむ  宇久井ビジターで「リース作り」  (那智勝浦町 )
2020年12月04日
32 音楽に合わせ発声実践  スポーツボイス体験会  (新宮市 )
2020年12月04日
33 女性のためのスマホ講座  県シルバー人材センター  (那智勝浦町 )
2020年12月04日
34 感染予防や対策学ぶ  ゆうゆうクラブ女性部が講習会  (新宮市 )
2020年12月04日
35 疫病封じの床浦大明神  大泰寺で年末年始にお札授与  (那智勝浦町 )
2020年12月04日
36 協力して地域をきれいに  緑丘校区クリーン作戦  (新宮市 )
2020年12月04日
37 家族らの応援受けて挑む  高池小が持久走大会実施  (古座川町 )
2020年12月04日
38 スマホのルールを決めよう  インターネット講座  (成川小 )
2020年12月04日
39 事業所で交通安全の推進を  安全運転管理推奨像の伝達式  (紀宝署 )
2020年12月04日
40 元気いっぱい劇や演奏披露  自作の物語を保護者に  (うどの幼 )
2020年12月04日
41 高齢者等見守り活動を  2事業者と協定を締結  (紀宝町 )
2020年12月04日
42 お悔やみ情報