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2020年12月16日
1 来年の一文字は「前」 九鬼宮司が新年に向け揮毫 (熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社旧社地・大斎原で15日、九鬼家隆宮司による恒例の一文字揮毫(きごう)があった。白装束に荒縄のたすき姿で力強く「前」と書いた九鬼宮司は「根気強く、自分の歩幅で前に」と祈念した。

 新年への願いを込め九鬼宮司が書き始め13年目。3密を避けるため、初の大斎原での揮毫となった。

 大鳥居の真下に敷かれた縦横約3㍍の白い布を前に精神統一を図った九鬼宮司は、長さ1・3㍍の大筆で一気に書き上げた。「令和三年辛丑(かのとうし)」「祈コロナ終息」と記し朱印を押して書を仕上げると、見守った参拝者らから大きな拍手が起こった。

 前日に揮毫する字を決定した。「新型コロナの影響で多くの人が悩み、足踏みした年だった。自分の歩幅で夢や未来、目標に向かって方向性を見失うことなく前に進んでほしい」との願いを込めた。

 「祈コロナ終息」には、医療従事者への感謝と「青空のような晴れ晴れしい一年であるように」と青色のインクを使用した。

 「ゆっくりでいいから進んでいこうよ」と、背中を優しく押すイメージで筆を動かしたと九鬼宮司。「キャンバスは自分で描くもの。我慢しながらも、半歩ずつでもいいから前(未来)に進む一年になれば」と話していた。書は年内中に社務所前に掲げるほか、複写した同サイズのものを大斎原の大鳥居下にも掲揚する。

 同大社では3密回避のため初詣における「分散参拝」を呼び掛けており、毎年境内で執り行われる「新年初祈祷(きとう)」を大斎原で斎行する。

(2020年12月16日付紙面より)

「前」の文字を一気に書き上げた九鬼家隆宮司=15日、田辺市の熊野本宮大社旧社地・大斎原
コロナ終息などを願い、祈りをささげた
2020年12月16日
2 「野球の可能性は無限大」
 廣瀬拓哉さんが指導と講演  (南紀ボーイズ )

 太地町森浦の旧グリーンピア南紀で13日、同町を拠点に活動する中学生硬式野球チーム「和歌山南紀ボーイズ」(漁野尚登代表)の野球教室があった。履正社スポーツ専門学校野球コースの廣瀬拓哉コーチ(29)が同チームの選手30人を指導し、共に汗を流した。

 廣瀬さんは大阪府枚方市出身で、高校時代には近畿大学附属新宮高校硬式野球部の主将を務め、近畿大学へ進学。大阪府で4年間社会科教諭として勤めた後、2017~19年には国際協力機構(JICA)日系社会青年ボランティアとしてブラジルへ赴き、現地の日系人コミュニティーで野球指導や日本文化継承、日本語教育に携わった。現在は野球コーチをしながら、日本語教師や「持続可能な開発目標(SDGs)」推進に関する講演活動を展開している。

 練習では、内野ゴロの捕球から一塁への送球を安定させるフォームを指導。午後のキャリア教育では、野球の経験を生かした将来設計について語った。「自分には野球があったから、外国語を覚え、海外で活動することができた。体の動かし方と同じで、将来のビジョンも幅広い選択肢を持っておくことが大事」と言い、「甲子園に出られなかったら、プロ野球選手になれなかったら終わりではない。野球の可能性は無限大。ぜひ、将来地域の野球を盛り上げてほしい」と呼び掛けた。

 また、甲子園出場の夢を追い掛けて親元を離れる3年生の選手たちに「寮に入ると寂しくなることもあると思う。一緒に過ごせる今を大切に、全力で頑張って」とエールを送った。

 新宮市三輪崎で食や肌、体全般に関する教室を展開する「イロドリ」の中村美奈子さんによる講座もあった。中村さんは「体づくりで一番大事なのは消化吸収力」と話し、旬の食材や発酵食品を食卓に取り入れ、よくかみ、ドカ食いをしないこと、基礎体温を高めることなどを呼び掛けていた。

(2020年12月16日付紙面より)

廣瀬拓哉さん(左奥)が送球フォームを指導=13日、太地町の旧グリーンピア南紀
2020年12月16日
3 イルミネーション点灯開始
 新宮市のタウンガーデン  

 新宮市保健センター横の「タウンガーデン」で、14日からイルミネーションの点灯が始まった=写真。来年1月末ごろまで点灯を続ける。

 同所のイルミネーションは15回目。花づくりボランティア「タウンガーデン」(平田裕子代表)会員の高齢化などの理由から、以前より協力していたフラダンス教室「AniAni Hula Studio」(司空慧子代表)がイルミネーション設置を引き継いで今回で4回目となる。

 今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、毎年実施していた点灯式は中止となったが、AniAniメンバーやタウンガーデン会員らが1週間ほどかけてイルミネーションやクリスマスオーナメントなどを設置。晴れて点灯の日を迎えた。

 点灯期間中は同所のアーチ付近に募金箱を設置。平田代表が「イルミネーション継続のためにご協力を」と呼び掛けている。

(2020年12月16日付紙面より)


2020年12月16日
4 失敗恐れずの挑戦を勧める
 JAL社員がキャリア教育  (古座川町 )

 古座川町立明神中学校(海野文宏校長)の生徒12人が14日、日本航空株式会社(JAL)のオンラインキャリア教育を受け自身の将来を考えるきっかけを得た。

 この教育は、同社業務企画職の丸島拓郎さんが「将来を目指す学生に失敗を恐れず挑戦してみようと思えるきっかけを託したい」という思いで企画。複数の専門職で成り立つ同社ならではの手法として、子どもが将来の夢として思い描くことも多いパイロットに協力してもらい活力のある展開を目指している。

 そのような発信の受け手を丸島さんが探していることを知人経由で知った同町観光協会の須川陽介会長は、町内の子どもたちにとっていい機会になると確信して同教育と中学校を仲介しこの日は明神中、18日(金)に同町立古座中学校がそれぞれ受講することとなった。

 明神中の同教育では、企画者の丸島さんとパイロットの川上大輔さんがウェブ会議システムを用いてオンライン登壇。学生時代の自分たちの姿と航空業界を目指すようになったきっかけやタイミング、学生時代の経験が社会人になってからどのように力になっているかなどをそれぞれ語り、そのような人生の歩みや業種に関係する生徒の質問に答えるなどした。

 丸島さんは「失敗を糧にして次に成功すれば、その失敗は気分的に帳消しになる感じだ」と実感を伝え、学生時代の苦い経験や挫折は今の仕事や人生に挑み続けるエネルギーになっていることを強調。学生時代は失敗を恐れずたくさん挑戦し迷ったときは一人で抱え込まず親や友達と相談して考えた方が良い、と自分に足らなかった点をメッセージとして生徒へ託し、将来への挑戦を後押しした。

 授業1時間分という限られた時間の中で学生への思いを託した2人。生徒は「何事もちゃんとしたいという気持ちになれた」「つまらないことでも頑張れば面白くなるという話が印象的で、自分も頑張ってみようと思った」など感想を伝えて経験談やアドバイスに感謝して締めくくった。

 古座中ではパイロットの石川貴一さんと丸島さんがオンライン登壇して生徒の将来への挑戦を後押しする予定。

(2020年12月16日付紙面より)

JAL社員から失敗と挑戦の価値を教わる生徒=14日、古座川町立明神中学校
2020年12月16日
5 活動の活性化を目指して
 障害者スポーツ体験会「陸上競技」  
2020年12月16日
6 井上・川口ペアが全国へ
 小学生ソフトテニス選手権大会県予選会  
2020年12月16日
7 「津波避難の選択肢に」  暖海地区に避難路完成  (太地町 )
2020年12月16日
8 町の課題などを議論  那智勝浦町議会一般質問①  
2020年12月16日
9 クラス別に出し物を披露  正明保で発表会  (新宮市 )
2020年12月16日
10 子どもたちの成長披露  勝浦認定こども園で発表会  
2020年12月16日
11 指編みでカラフルなマット  さつきサロンで手芸楽しむ  (紀宝町 )
2020年12月16日
12 柔道滋賀県大会で連続優勝  紀宝町出身の莊司理彩さん  
2020年12月16日
13 町制15周年記念式典を計画  来年1月にまなびの郷で  (紀宝町議会定例会 )
2020年12月16日
14 制作活動の成果を披露  紀南高校生徒がパーク七里御浜で作品展  
2020年12月16日
15 親しみ持てる愛称を募集  図書館・子育て支援セ複合施設  (紀宝町 )
2020年12月16日
16 幸福と疫病退散の思い込め  有田神社えと絵馬掛け替え  (串本町 )
2020年12月16日
17 望楼の芝で課題距離に挑む  第46回校内クロカン大会  (潮岬中 )
2020年12月16日
18 浦田葵さんが入選  愛鳥週間用ポスター原画コンクール  (和歌山県 )
2020年12月16日
19 お悔やみ情報
  
2020年12月06日
20 廃止連絡所で災害警備訓練
 新宮警察署と市消防本部が連携強化  (新宮市 )

 新宮警察署(小畑博昭署長)と市消防本部(越水薫消防長)は4日、新宮市新宮の元広角警察官連絡所で災害警備訓練を実施した。警察官9人、消防署員18人の計27人が参加。廃止連絡所を使用した実践さながらの訓練を行った。

 同連絡所(旧広角交番)は1982(昭和57)年3月、広角警察官派出所として運用を開始。2017(平成29)年の新宮警察署の現在地への移転に伴い、11月30日をもって運用を終了した。この日は、近々取り壊しとなる同連絡所を倒壊家屋や火災現場と見立て、内部に取り残された要救助者の救出のために、窓や壁の取り壊しを実践的に執り行った。

 訓練は、同日午前9時30分に和歌山県南方沖で震源の深さ約10㌔、マグニチュード8・7と推定される地震が発生。市内で震度6強の揺れを観測したとの想定の上で行われた。

 消防署員が取り組んだ第1訓練では、煙がまん延する店舗付き住居の奥に高齢の母親が取り残された設定で実施。駆け付けた消防署員らが母親の助けを求める息子から事情を聞き、建物から要救助者を救出。

 第2訓練では、建物が倒壊しており正面出入り口からの侵入が不可といった想定の下、警察官と消防署員が窓や鉄格子を取り壊し、内部への侵入を試みた。

 最後にはエンジンカッターや電気のこぎり、電動スプレッダー、つるはしなどの資機材を使用し、鉄筋コンクリートの壁に救助口を設ける訓練を行った。警察官、消防署員それぞれの班が現場の状況に適した方法や手段を話し合い、救出・救助技術などの向上を図った。

 訓練を終え、同署の新谷浩一警備課長は「訓練では取り壊しとなる連絡所に、最後に一肌脱いでもらった。警察と消防では資機材も異なり同じことはできないかもしれないが、いい訓練になったと思う」と講評。

 竹田和之消防署長は「鉄筋コンクリートの硬さを知ることができるいい機会になった。今後検討会を行い、訓練に参加できなかった署員とも情報を共有したい」と話していた。

(2020年12月6日付紙面より)

さまざまな資機材を使用し、鉄筋コンクリートの壁に穴を開けた=4日、新宮市新宮
実践さながらの訓練が行われた
2020年12月06日
21 陸上と海上の交通安全を
 宇久井港振興会が懇談会  (那智勝浦町 )

 宇久井港振興会は4日、那智勝浦町宇久井の休暇村南紀勝浦で「令和2年度恒例年末年始交通懇談会」を開催した。懇談会開始前の総会で同会の亀井睦弘会長が退任し、宇久井漁業協同組合代表理事組合長の向井誠士さんが新会長に就任した。その後、近畿運輸局勝浦海事事務所、新宮警察署勝浦幹部交番、海上保安庁串本海上保安署が陸上、海上の交通安全について講話を行った。

 同振興会は、宇久井港の発展と振興に寄与することを目的に、宇久井漁業協同組合や宇久井区、町、県、警察、海保、近畿運輸局、建設業者などの官民で構成されている。年に1回、総会と懇談会を開いている。

 向井会長が「皆さまにご協力いただき、頑張っていきたいと思います」とあいさつした。

 講話では海事事務所の吉武愼二所長が船員の死亡災害は海中転落が最も多く、船種別では漁船が多いとした。主な原因として、網やロープを投げ入れる際に足が巻き込まれ転落することを挙げた。

 海難による死亡事故でも漁船の割合が高いとし、「必ず救命胴衣を着用してほしい。そして荒天時の操業や甲板上の単独での作業は控えてほしい」と注意を促した。

 続いて、同交番の中野真一所長が現在実施中の冬の交通安全運動に触れ、後を絶たない飲酒運転を撲滅するプロジェクト「シリウス作戦」を展開していると説明した。

 横断歩行者妨害やあおり運転については「路面にダイヤ型のマークを見つけた際は付近に横断歩道があると心づもりし、歩行者優先を。あおり運転に遭遇した際には道を譲り、車から出ない。ドライブレコーダーの設置も一つの方法です」と話した。そのほか、駐車場内での事故の注意や通学路のカラーリングなどで子ども目線による交通安全の重要性も訴えた。

 串本海上保安署の内海浩一署長と地域防災対策課職員は船舶海難や人身事故の現状や原因について報告し、見張りや救命胴衣着用の重要性を述べた。

 大きな波を平均した有義波の高さ「有義波高」の数倍になるといわれる「一発大波」が数千あるいは数万波に1波発生することに触れ、海中転落の原因の一つとし、その危険性を解説した。

 最後は「救命胴衣着用で生存率が2倍になる」「連絡手段の確保として携帯電話を防水パックに入れ水没を防止」「緊急通報番号である『118』の活用」の三つの重要性について話した。

(2020年12月6日付紙面より)

懇談会が開かれた=4日、那智勝浦町の休暇村南紀勝浦
向井誠士会長
2020年12月06日
22 相手の顔を見て伝えよう
 初級手話教室始まる  (紀宝町 )

 紀宝町福祉センターで4日、初級手話教室が始まった。中学生を含む10人が参加し、来年1月22日(金)まで手話サークル「すいせん」の塩﨑正司さん、美紀さん夫妻からあいさつや自己紹介など手話の基礎を学ぶ。

 手話を通じてより多くの人と交流してもらおうと、毎年、町社会福祉協議会が開いている。今年は新型コロナ対策として、マウスシールドを着用した。

 塩﨑さん夫妻は手話通訳を通じて自己紹介。美紀さんは「自分の気持ちを伝え合うのは言葉だけではない。手や体の動き、表情などを使う手話がある。手話は相手の顔を見て、しっかり話をしましょう」、正司さんは「昔は手紙を書いたが、今はテレビ電話で会話できるので便利になった」と伝えた。

 参加者は「おはようございます」「はじめまして」「こんにちは」「さようなら」といったあいさつと五十音を学び、塩﨑さん夫妻は「表情も大切」とアドバイスした。

 姉妹で参加した姉の市川芹さん(木本高2年)は「木本高校JRC部で手話を習う機会があったが、もっと知りたかった」。妹の咲紗さん(矢渕中2年)は「手話は姉に教えてもらったけど、これから役に立てばと思い参加しました」と話していた。

 教室は次回11日(金)からの参加も可能で、申し込みは同協議会(電話0735・32・0957)まで。3回目以降は18日と来年1月の8、15、22日のいずれも金曜日に開催する。時間は午後7時から8時30分まで。

(2020年12月6日付紙面より)

手話の基本を学ぶ参加者=4日、紀宝町福祉センター
手話で自己紹介する塩﨑正司さん(右)、美紀さん夫妻
2020年12月06日
23 生命と財産守る消防車両
 日本損害保険協会が寄贈  (太地町 )

 一般社団法人日本損害保険協会(広瀬伸一会長)は5日、防災事業の一環として、太地町消防団に軽消防車両1台を寄贈した。町公民館で行われた贈呈式には三軒一高町長と漁野洋伸副町長が出席し、同協会和歌山損保会の古林幸二会長と近畿支部の木舟作楽(きぶね・さくら)事務局長から目録とレプリカキーが手渡された。

 同協会は地域における防災力の強化・拡充に貢献することを目的に、1952年から全国の自治体や離島に消防車両などの寄贈を行っており、累計寄贈台数は3474台に上る。2020年度は全国に15台の軽消防車両と5台の高規格救急車の寄贈を行う。

 今回、寄贈された車両は軽四輪駆動車をベースとし、高性能な小型動力ポンプを積載。悪路での走行や狭い道路での消火活動に対応できるとともに、迅速な初期消火や初期救命が可能だという。

 古林会長は、同協会が保険事業を通じて災害復興に向けての支援や防災減災事業にも取り組んでいることを説明し「万が一の災害や事故発生の際に、この軽消防自動車がその性能を発揮して地域の皆さまの生命と財産を守り、安心のよりどころとなることを祈念しております」。

 寄贈を受けた三軒町長は「当町において消防を充実していくことは喫緊の課題。寄贈は住民や町にとってもありがたいこと。期待にこたえられるように懸命に努力し、住民に安心感を与えたいと思う」と語った。

(2020年12月6日付紙面より)

軽消防車両の寄贈が行われた=4日、太地町公民館
2020年12月06日
24 9チームが熱戦展開
 少年サッカー新人戦が開幕  
2020年12月06日
25 新型コロナ関連事業など  12月定例会に上程  (那智勝浦町 )
2020年12月06日
26 「年賀状をください」  宇久井保がおでかけ  (那智勝浦町 )
2020年12月06日
27 ごみの減少肌で感じる 城南校区クリーン作戦 (新宮市)
2020年12月06日
28 地質遺産背景に熊野にぎわう  熊野学パネル展で解説  (新宮市 )
2020年12月06日
29 地域振興にも期待  クマノザクラを市の花木に指定  (熊野市 )
2020年12月06日
30 地元の世界遺産や文化学ぶ  下里小で太田耕二さん講話  (那智勝浦町 )
2020年12月06日
31 災害時、どう行動する?  宇久井中で防災学習  (那智勝浦町 )