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2020年12月22日
1 山口選手が天皇杯優勝
 那智勝浦町出身  (レスリング )

 那智勝浦町出身で日本体育大学3年の山口海輝(かいき)選手(21)が、17~20日に東京都の駒沢オリンピック公園体育館で開催されたレスリングの「2020年天皇杯全日本選手権」の男子フリースタイル65㌔級で優勝を果たした。

 山口選手は新宮ジュニアレスリングクラブで練習に励んで中学校を卒業後、高校レスリングの強豪である日体大柏高校(千葉県)へと進学。2015(平成27)年の紀の国わかやま国体や高校総体、JOC(日本オリンピック委員会)杯、ブバイサ・サイキエフ国際大会を制すなど、国内外で活躍している。同大学進学後もさまざまな大会で結果を残し、11月には57㌔から65㌔に階級を上げて挑んだ内閣総理大臣杯でも優勝した。

 天皇杯では相手選手の棄権により1回戦を突破すると、準決勝は上野裕次郎選手(栃木県スポーツ協会)に快勝した。決勝戦では自他ともに認めるライバルである安楽龍馬選手(早稲田大学)と対戦。白熱した試合を展開し、ポイント2―1で接戦をものにして見事勝利を収めた。

 優勝の報告を受けた父・哲也さん(45)は「新型コロナウイルス感染症の影響で練習ができない中、一生懸命自主トレに励んでいました。本人は優勝はうれしい反面、積極的な攻めができなかった、目標である『世界』に向けて課題にしっかりと取り組んでいかないといけないと振り返っていました」と語る。

 「総理大臣杯、天皇杯ともに一番の成績を残してくれたことは喜ばしく、優勝を信じていた。これからも支えてくれた多くの方々に感謝しつつ、謙虚さを忘れず突き進んでほしいですね」と話していた。

(2020年12月22日付紙面より)

「2020年天皇杯全日本選手権」で優勝した山口海輝選手(中央)=山口選手の家族提供
2020年12月22日
2 「ヨウルトルットゥおいしい」
 フィンランドのお菓子作り教室  (紀宝町 )

 フィンランド在住のサウナ文化研究家、こばやしあやなさんを招いてのお菓子作り教室が18、19日の2日間、紀宝町浅里の飛雪の滝キャンプ場で開かれた。2日間で計18人が参加し、フィンランドのクリスマスのお菓子「ヨウルトルットゥ」を作った。

 18日の教室には子ども6人を含む8人が参加。こばやしさんは世界地図を基に「フィンランドは北欧にあり、湖が多い国。日本からは飛行機で9時間くらい。夏は白夜で太陽が沈まず、冬は太陽が出ずに寒い国」と紹介した。サンタの国、フィンランドではクリスマスを「ヨウル」と呼び、「ヨウルトルットゥ」とホットドリンク「グロギ」がクリスマスの定番だという。

 ヨウルトルットゥ作りに挑戦した子どもたちは、正方形の生地に切り込みを入れて、折り紙のように折っていった。天使や花、かわいい風車のような形に折り、伝統的なプルーンとリンゴのジャムをたっぷり塗ってオーブンで焼いた。

 焼き上がるまで、こばやしさんはフィンランドの景色を写し出し、「10月に初雪が降り、11月には湖が岸辺から凍り始める。冬のフィンランドはオーロラがきれいで、秋には湖に映ることがある」と話した。

 クリスマスにはイルミネーションやツリーを飾り、日本と違いフィンランドのサンタは昼間に来てくれるという。

 クッキーで家を作るフィンランド文化などを映像で楽しみ、15分後にはオーブンから甘い香りが漂った。お菓子が焼き上がると、子どもたちは熱々のまま頬張り「上手にできた」「おいしい」と笑顔を見せていた。

(2020年12月22日付紙面より)

「ヨウルトルットゥ」を食べる子どもたち=18日、紀宝町の飛雪の滝キャンプ場
オーロラを映像で紹介するこばやしあやなさん
2020年12月22日
3 那智の滝と三重塔がライトアップ
 大みそかに向け試験点灯  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)別宮、飛瀧(ひろう)神社の御神体である那智の滝と、那智山青岸渡寺(髙木亮享住職)の三重塔で19日、大みそかのライトアップに備えた試験点灯があった=写真

 1989(平成元)年から始まったライトアップ。発光機の清掃の後、午後5時に点灯され、水銀灯3基と、5基のライトに照らされた三重塔と那智の滝が夕闇迫る那智山中に浮かび上がった。

 見守った青岸渡寺の髙木亮英副住職は「新型コロナで大変な世の中、一日も早い終息と、世の平和を願いたい」と話していた。

 ライトアップは31日(木)の日没から元日の明け方まで実施される。熊野那智大社では27日(日)に滝の上に架かるしめ縄を張り替え、迎春に備える。

(2020年12月22日付紙面より)


2020年12月22日
4 プロ選手と共にツーリング
 古座川サイクリングフェス  (古座川町 )

 古座川町で19日、自転車イベント「古座川リバーサイドサイクリングフェス2020」があり一般84人が「KINAN Cycling Team」のプロ選手と共に高池の虫喰岩、滝の拝、一枚岩といった名勝を巡るツーリングに親しんだ。

 このイベントは同町観光協会(須川陽介会長)とNPO法人スポーツプロデュース熊野(角口賀敏理事長)が主催、同町と県が後援、株式会社キナンが協力。信号がなく交通も穏やかな町域を生かしたサイクルツーリズムを推進する同協会が主要なコースを広く伝えるため、新宮市を拠点にし大会運営のノウハウを持つ同法人と両輪で計画し、①清流奇岩巡りコース(滝の拝以外の名勝巡り、全長約28㌔)②清流3名勝巡りコース(全長約50㌔)―の2ルートを設定して事前申し込みを受け付けた。

 当日は①に20人、②に64人が参加。同協会事務局がある道の駅虫喰岩を大会拠点にして開会し、須川会長は「コロナ禍と初開催で満足のいくイベント結果にならないかもしれないが、今後もよりよいイベントにしていきたいので温かい気持ちで迎えていただければ幸い。古座川の自然や味覚を十分に楽しんでほしい」とあいさつして歓迎した。

 来賓を代表して西前啓市町長、鶴保庸介参議院議員、角口理事長が祝辞を寄せ、町議有志も列席。県議会の濱口太史議員と二階俊博代議士の秘書・二階伸康さんは列席に加えて一般参加もした。

 共に駆ける同チーム選手10人の自己紹介後、選手含む10人前後の小グループに分かれて順次スタート。スポーツ自転車相応に軽くスピードを出しながら前半はチェックポイントがある各名勝巡りをし、エイドステーションがある一枚岩前で合流した。ジビエやアユ、ユズ菓子など地元の味を昼食としつつ選手のトークショーを鑑賞するなどしながら休憩を取り、後半は南紀月の瀬温泉ぼたん荘前のチェックポイント経由で道の駅虫喰岩へと戻った。

 実施に当たり同協会がレンタル提供するスポーツ自転車は全車貸し出しとなり、同法人も希望に対する不足分を出してフォローしたという。ツーリング後は記念グッズ(イベントロゴ入りボトルなど)を受け取って終了となり、参加者やスタッフは物産やサイクリンググッズの直販を利用しつつ解散した。

(2020年12月22日付紙面より)

主催や来賓が見送る中、道の駅虫喰岩から出発する小グループ=19日、古座川町池野山
一枚岩前エイドステーション。地元の味の提供を受ける参加者
2020年12月22日
5 「昭和時代」がよみがえる  写真アルバム「東紀州の昭和」発刊  
2020年12月22日
6 神内川で河川改修工事  浸水被害軽減のために  (紀宝町 )
2020年12月22日
7 不思議の世界眼前に  マジシャン原大樹さん凱旋公演  (熊野市 )
2020年12月22日
8 当局の取り組みを問う  太地町議会一般質問(終)  
2020年12月22日
9 持続可能な未来実現に向け  めぐるみらい会議  (那智勝浦町 )
2020年12月22日
10 サンタさんからプレゼント  下田児童館・浮島児童館  (新宮市 )
2020年12月22日
11 中学1組と高校3組が本選へ  第49回アンコン紀南地区大会  (串本町 )
2020年12月22日
12 朝日を受け荘厳にただよう  田原の「海霧」発生時期に  (串本町 )
2020年12月22日
13 思い出作りの場を求めて  生徒会役員らイルミ点灯  (串本古座高校 )
2020年12月22日
14 成人式延期へ  新宮市  
2020年12月22日
15 地域と観光客のために  天満分館が花いっぱい運動  (那智勝浦町 )
2020年12月22日
16 お悔やみ情報
  
2020年12月15日
17 変わらぬ親善交流誓う
 45周年祝いオンライン交流会  (新宮市、サンタクルーズ市 )

 新宮市姉妹都市親善協会とサンタクルーズ姉妹都市委員会は14日、新宮市とアメリカ・カリフォルニア州サンタクルーズ市(サ市)の姉妹都市提携45周年を記念し、オンライン交流会を開いた。交流会の様子はインターネット配信され、両市長が「今後も変わらぬ姉妹都市親善交流を推進する」と友好宣言をした。

 両市の交流は新宮市内の合気道熊野塾で修行していたサ市出身のメリー・ハイニーさんら4人の提唱で始まった。1974(昭和49)年12月25日に姉妹都市関係を結んでおり、文化交流や訪問団の派遣などを通して友好関係を築いてきた。サ市は海と山々に囲まれた人口約6万5000人の都市で、気候・風土など新宮市と類似点が多いとされる。

 この日の交流会には、新宮市から同親善協会の須崎恵美会長、岩澤卓副会長ら6人が、サ市からは姉妹都市委員会員ら14人が参加した。姉妹都市交流の歴史や歩み、人々の触れ合いなどをスライドショーで振り返ったほか、日本の新年の行事紹介もあった。

 事前に録画された両市長による友好宣言では、田岡実千年市長、サ市のジャスティン・カミングス市長がぞれぞれ日本語と英語で「私たちにとって姉妹都市という関係は特別なもの。姉妹都市として交流することはお互いの文化・伝統を尊重し、相互理解を深めることにつながっている」と読み上げた。

 両市は45周年を記念し、お互いに美術作品を共有。サ市からは地元アーティスト・ロンサリナスさんによるアート作品が、新宮市からは須崎会長揮毫(きごう)の掛け軸が贈られた。

 なお、交流会の様子はインターネットで閲覧が可能(視聴先はQRコードを参照)。

(2020年12月15日付紙面より)

美術作品を共有するなどし、変わらぬ友情を誓い合った=14日、新宮市役所
交流会はインターネットで閲覧可能
QRコード
2020年12月15日
18 市の魅力の全国発信を
 国際交流員が市長表敬  (新宮市 )

 国際交流員(CIR)として新宮市が任用したオーストラリア出身のタング・ベリンダ・ニコルさん(24)が14日、市庁舎を訪れ、田岡実千年市長を表敬訪問した。ニコルさんの任期は令和5年8月1日まで。今後、市商工観光課や市観光協会で観光案内や翻訳・通訳、イベント企画、観光プロモーションなどの業務に従事する。

 ニコルさんは「語学指導等を行う外国青年招致事業(JETプログラム)」により来日。プログラムに参加する青年は「JET青年」と呼ばれ、教育委員会や学校に配置される「外国語指導助手(ALT)」と国際交流担当部局などに配置される「国際交流員(CIR)」に分けられる。

 市がCIRを任用するのは初めて。県内では現在、那智勝浦町や串本町、田辺市など5市町がCIRを配置している。

 なお、ニコルさんの任期は先月28日からだったが、新型コロナウイルス感染症の影響で東京のホテルに待機しており、12日に新宮入りを果たした。

 この日はニコルさんの初出勤。日本のアイドルに興味を持って以来、日本について学びを深めるうちに伝統や文化に引かれ「日本の日常生活を体験してみたい」とCIRを志願。趣味はゲームと読書で、大学では主に日本語とマーケティングを学んだ。来日は短期留学・旅行含め4回目で、新宮市については「山に囲まれ、自然が多くて落ち着く。学校や地域住民との交流も深めていけたら」と笑顔で抱負を語った。

 田岡市長は「母国オーストラリアだけでなく、多くの国に向けて新宮・熊野地方の魅力を発信して」と期待を寄せた。

(2020年12月15日付紙面より)

田岡実千年市長(左)と国際交流員のタング・ベリンダ・ニコルさん=14日、新宮市役所
2020年12月15日
19 一足早い雰囲気にぎわう
 水族館でクリスマス企画  (串本海中公園 )

 串本町有田にある串本海中公園センター水族館(森美枝館長)で13日、年末恒例のクリスマス企画が始まった。本年度はサンタの水槽掃除とクリスマス水槽の2種類を準備。初日は居合わせた来館者が一足早い雰囲気に興味を持ち、手にしたカメラで撮影するなどでにぎわった。

 同館スタッフの創意工夫による企画。サンタの水槽掃除は館内Aゾーンで最も大きい「串本の海大水槽」の中に入りアクリル窓に付いたコケ類を材質が同じアクリル板でこすり落とす内容で、定期的にダイビングスタイルで取り組んでいるが、そこへサンタクロースの衣装を重ね着して作業に臨んでいる。初日は当番の吉田徹副館長がパフォーマンスに臨み、作業中でも子どもや家族連れなど来館者の注目を受けるたびにジェスチャーで応え、記念撮影に付き合う愛嬌(あいきょう)を振りまいた。

 対の企画「水中サンタとじゃんけん大会」は密の状態を招きやすいため、本年度は中止。水槽掃除はこの日と20日(日)、25日(金)の3日間、午前11時から1時間弱実施するという。

  □     □

色彩を対比させて映える仕上がりに



 クリスマス水槽は今回、若手スタッフの佐久間夢実さんが中心になって準備。ホワイトクリスマスをテーマにして構想を練り、サンゴの白い骨格で雪だるまや家、モミの木を組んでトピックス水槽へ飾り付け、色彩の鮮やかな小魚類など串本の海の生き物を入れて仕上げている。

 生き物の内訳は▽デバスズメダイ▽キンギョハナダイ▽アカシマシラヒゲエビ▽ネッタイスズメダイ▽クロユリハゼ▽ソラスズメダイ▽ミツボシクロスズメダイ▽ホンソメワケベラ▽キイロサンゴハゼ▽シラヒゲウニ―の10種類(13日現在、状態により展示生物を変更する場合がある)。白い飾り物との対比で、色彩が一段と映える全体構成となっている。

 10月から準備を進めてきたという佐久間さんは「色とりどりの生き物がモミの木を飾るイメージ。シラヒゲウニはウニの仲間の中では珍しく貝殻など海底の物を背負って身を隠す習性があり、それならと白いタカラガイの貝殻を入れてみた。プレゼントが詰まった袋を運ぶような姿を見せてくれたら」とこだわりの一端をコメント。クリスマス後に正月水槽の展示が控えているため、クリスマス水槽の展示期間は25日(金)までとなっている。

(2020年12月15日付紙面より)

水中サンタの水槽掃除に興味津々の来館者ら=13日、串本海中公園センター水族館
白い飾りとの対比で生き物の色彩が一段と映えるクリスマス水槽
2020年12月15日
20 3密避けウオークラリー
 天満分館行事に50人参加  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町公民館天満分館(田代雅伸分館長)は13日、同町のブルービーチ那智でウオークラリーを開催した。参加した約50人の住民は3密を避けた屋外でのウオークやゲームなどを楽しんだ。

 同分館によると、昨年は那智高原などでハイキングを行い盛況だったという。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からマスク着用やアルコール消毒などの対策を取った上でのウオークラリーに至った。

 ウオークラリーは1組3人までで、小学生の部や大人の部などに分け実施。各組が2分間隔でスタートし、五つのチェックポイントを順に回る。その際に「ジャンケン」「県名クイズ」「輪投げ」「脳トレゲーム」「ボーダーアミダ」を行い合計得点を競うというもの。

 参加者は各ポイントで、豊富な種目に取り組んだ。参加者の女性は「外で歩くのは気持ちがいい。ゲームが楽しかった」と話していた。

 この日、会場に訪れていた同町教育委員会の田中逸雄教育次長は「コロナ禍の中、外に出て皆さんが楽しめる機会を公民館事業として取り組んでいただき感謝しています」。

 田代分館長は「最近は公民館活動があまり知られていない。今後も公民館活動を知っていただくことと、地域住民のつながりを図っていきたいと思う」と語った。

 なお、参加者には参加賞が配られた。新型コロナ対策のため、表彰式を行わず、上位入賞やブービーなどの対象者には商品券が景品として手渡された。

(2020年12月15日付紙面より)

3密を避けたウオークラリーが開催された=13日、那智勝浦町のブルービーチ那智
輪投げなど各種目に取り組んだ
2020年12月15日
21 新鮮な野菜など買い求め  第2土曜恒例「紀の宝みなと市」  (紀宝町 )
2020年12月15日
22 かわいい衣装でダンス披露  鵜殿、井田保育所で発表会  (紀宝町 )
2020年12月15日
23 英語で買い物を楽しむ  ALTから発音も学び  (紀宝町 )
2020年12月15日
24 簡単レシピで低栄養防止  いきいきサロン里  (那智勝浦町 )
2020年12月15日
25 スカットボールで交流  蓬莱地区で「ゲーム大会」  (新宮市 )
2020年12月15日
26 最高のパフォーマンスを  近大新宮中で合唱コンクール  (新宮市 )
2020年12月15日
27 趣向凝らし練習成果披露  第20回ピアノ教室発表会  (古座川町公民館 )
2020年12月15日
28 お悔やみ情報
  
2020年12月09日
29 協力呼び掛け市内回る
 歳末助け合い托鉢  (新宮仏教会 )

 新宮仏教会(会長・後藤太道清閑院住職、11寺)は8日、新宮市大橋通の淨泉寺で成道会(じょうどうえ)の法要と「歳末助け合い托鉢(たくはつ)」を実施した。同会加盟寺院の僧侶13人が網代笠姿で市内を回った。

 成道会は釈迦(しゃか)が菩提樹(ぼだいじゅ)の下で悟りを開いたとされている12月8日を記念して行う法会。2月15日の涅槃会(ねはんえ)や4月8日の降誕会(こうたんえ=花まつり)と並んで三大法会の一つとなっている。托鉢は1922(大正11)年ごろから行われている。集まった寄金は市福祉協議会に寄付された。

 法要を営んだ後、僧侶たちは同寺を出発。国道42号沿いやJR新宮駅前、仲之町商店街などを回り、ずだ袋を掛けて「恵まれない子どもたちに温かなお正月を」と呼び掛ける声に、市民らは「ご苦労様です」と応えながら浄財を入れていった。

 後藤住職は「多くの方たちの温かい気持ちに大変感謝しています。人々は助け合いなどの思いでつながっていると感じています。今後も継続し、微力ではあるが役に立てれば」と話していた。

 新宮仏教会加盟寺院は▽松巌院▽淨泉寺▽瑞泉寺▽清閑院▽清蔵寺▽清凉寺▽専光寺▽宗応寺▽東仙寺▽遍照院▽本廣寺。

(2020年12月9日付紙面より)

市内を回り協力を呼び掛ける僧侶たち=8日、新宮市大橋通
歳末助け合い托鉢に参加した新宮仏教会の皆さん
2020年12月09日
30 U・Iターン者が魅力発掘
 ローカル情報発信Lab  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町で6日、「ローカル情報発信Lab.in和歌山2020」が開かれた。白浜町や上富田町、田辺市など県内在住のU・Iターン者14人が町内をフィールドワークし、各自の会員制交流サイト(SNS)に「魅力発信レポート(ハツレポ)」を投稿した。

 同Labは和歌山県移住定住推進課主催。「わかやま暮らしって最高だよね」という気持ちを持つU・Iターン者に地域の魅力を取材・発信するスキルを身に付けてもらい、若者の移住・定住につなげる狙いがある。

 東京を拠点にローカルの隠れた魅力を発掘発信する合同会社イーストタイムズの中野宏一代表が講師を務め、基本的な記事作成のノウハウを教えた他、県内6エリアを歩いて魅力を発掘した。

 この日は駅周辺のいざかた通りや漁港を散策し、オンライン宿泊で話題を集めているゲストハウス「WhyKumano」の後呂孝哉さん、今年3月にIターンで料理店「エルカミーノデルポエタ」をオープンした佐藤由明さん、さゆりさん夫妻にインタビューをした。はえ縄漁に使われていた瓶玉のツリーやマグロの無人販売を物珍しげに写真に収める姿も見られた。

 今年3月に白浜町へ移住した原田晃さん、織枝さん夫妻は「以前那智勝浦町に来たときは、ホテルや那智の滝などの『観光地』だけ見て満足しており、全然町歩きをしていなかった」と振り返り、「駅を下りたらすぐに土産屋や飲食店があり、散策できるスポットがたくさんあるのが魅力的だ」と語った。

 講師の中野代表は「とてもエネルギーのある町。地元の人がSNSに投稿した情報が直接誰かに届くソーシャルメディアの時代には、辺境にある地域こそチャンス」と話していた。

 参加者のハツレポは、イーストタイムズのニュースサイト「ローカリティ!」の他、フェイスブックの同Labのページでも読むことができる。

(2020年12月9日付紙面より)

いざかた通りを散策=6日、那智勝浦町
インタビューに答える「WhyKumano」の後呂孝哉さん(右)
2020年12月09日
31 エ号追悼式典動画を配信
 町の公式HPでも視聴可  (串本町 )

 串本町が4日、動画「日本トルコ友好130周年事業エルトゥールル号(以下エ号とする)追悼式典」の配信を始めた。同町公式ホームページ(HP)のお知らせ欄にリンクを貼るなどして視聴できるようにしている。

 この式典は9月16日、同町樫野にあるトルコ軍艦遭難慰霊碑で実施。コロナ禍の情勢を考慮し、現地参列を最小限に抑え、彬子女王殿下や駐日トルコ共和国大使館はインターネット経由でオンライン参列する形で営み、一般など参列できなかった人向けに動画共有サービス「YouTube(ユーチューブ)」内でライブ中継もした。

 その内容を編集したのが、今回配信を始めた動画。▽エ号遭難救助の解説(約6分30秒)▽町長メッセージ(約1分40秒)▽式典の概要(約1時間5分)―で構成され、日本語版とトルコ語版の2種類がある。

 配信元はYouTubeの串本町総務課チャンネルで、課名でサイト内検索するとチャンネルや配信している動画が見つかる。利便を図るため、同町公式HPからも視聴できるようにしている。

 視聴は無料だが1時間超の動画となるため、スマートフォンやタブレットなどの通信端末で視聴する場合はWi―Fi(ワイファイ)環境の利用が望ましい。問い合わせは同課(電話0735・62・0555)まで。

  □     □

周年にちなむ楽曲演奏も 海自佐世保音楽隊の配信



 同町は動画配信開始のお知らせと合わせて、10日(木)午後7時からライブ配信される海上自衛隊佐世保音楽隊クリスマスコンサートも公式HPで告知している。

 日本トルコ友好130周年にちなんだ楽曲の演奏や串本とトルコの関係の紹介を内容の一部に含んでいて、佐世保地方総監部によると全体で約2時間(中休憩20分を含む)となるプログラムの第1部後半(午後7時28分ごろから9分程度)でこれら演奏や紹介を盛り込んでいるという。

 配信元は海上自衛隊YouTubeチャンネルで、同課のようにサイト内検索すると見つかる。視聴無料だが、スマートフォンやタブレットなどの通信端末で視聴する場合はWi―Fi環境の利用が望ましい。

(2020年12月9日付紙面より)

配信を始めた動画のサムネイル画像(串本町総務課提供)
2020年12月09日
32 対策取って10カ月ぶりに開催
 道の駅「たいじ」で朝市  (太地町 )

 太地町森浦の道の駅「たいじ」(〆谷(しめたに)和豊駅長)で6日、10カ月ぶりとなる朝市が開催された。「やつらが道の駅たいじの朝市に帰ってくるぅ~!」と銘打ち、12店舗が並び、多くの来場者が地元の海産物や鯨加工品などの買い物を楽しんだ。

 同駅含め、出店者らはマスクやフェースシールドを着用し、アルコール消毒やソーシャルディスタンスなど、新型コロナウイルス感染対策をじゅうぶんに取った上で朝市の運営を行った。

 また、この日は町民や町、南紀くろしお商工会などで組織される太地町特産品開発研究会(小出勝彦会長)が鯨肉の串焼きを試食として提供。試食後に感想などのアンケートを取った。

 同会は鯨の食文化を後世に残し、発信するために鯨料理のレシピを収集し、レシピ本を作成するという。完成後は町民に無料配布する予定。来場者はユズが入ったみそに漬け込んだ鯨肉の串焼きに「おいしい」「やわらかい」と舌鼓を打った。

 〆谷駅長は「朝市が開催できてありがたい。ないとさみしい。今後はコロナと共存する形になると思うので、そのたびに状況を見ながら実施していきたい」と話した。

(2020年12月9日付紙面より)

にぎわった10カ月ぶりの朝市=6日、道の駅「たいじ」
2020年12月09日
33 神倉少年野球クラブがV
 県軟連東牟婁支部学童部新人大会  
2020年12月09日
34 中辺路ジュニアが優勝
 地元勢は串本が2位  (熊野三山小学生バレーフェスタ )
2020年12月09日
35 労働災害防止を図る  フルハーネス型の特別教育  (那智勝浦町 )
2020年12月09日
36 需要増を前に技術学ぶ  岩見悠紀子さん招き講習会  (県美容業生活衛生同業組合新宮支部 )
2020年12月09日
37 「警察官ってすごい仕事」  神倉小3年が社会科見学  (新宮市 )
2020年12月09日
38 感染症予防しつつ再開へ  ふれ愛カフェ・よりみち  (古座川町 )
2020年12月09日
39 入賞作品を色紙で発表  本年度人権標語展示中  (古座川町 )
2020年12月09日
40 当局15案件を上程して審議  古座川町議会第4回定例会始まる  
2020年12月09日
41 小中学生7人が書評に挑戦  ビブリオバトル町大会  (古座川町教委 )
2020年12月09日
42 地域の清掃活動に取り組む  学校環境デーの一環として  (相野谷中 )
2020年12月09日
43 連携プレーで命救う  消防本部が救命処置の3人に感謝状  (熊野市 )
2020年12月09日
44 総合優勝は紀宝空手に  南郡・熊野スポ少大会「空手の部」  (紀宝町 )
2020年12月09日
45 「全国最優秀」の栄冠つかむ  合奏コンクール「金賞」を報告  (矢渕中吹奏楽部 )