ニュースアーカイブ|ARCHIVES
アーカイブ検索で表示されるグレーのリンクのない記事については、熊野新聞紙面をご覧ください。
ご購読のお申し込み
過去2年分の熊野新聞は、
SHIMBUN ONLiNE
でご購読頂けます。
新聞オンライン(電子新聞)
カレンダー検索:44件の記事がありました
【検索ステータス】 
2020年12月29日
1 子どもら手作りの大絵馬奉納 飛鳥神社で報告祭 (太地町)

 過疎地域神社活性化推進委員会、太地町赤十字奉仕団(和田千明委員長)、太地町地域連絡協議会(法花真左美会長)は26日、同町の飛鳥神社(髙橋正樹宮司)で、8月末に作成した来年の干支(えと)「丑(うし)」と「クジラ」2枚の大絵馬の奉納報告祭を営んだ。子どもたちや関係者など13人が参列し、絵馬の奉納と設置を祝った。

  □     □

■大絵馬づくり



 大絵馬づくりは地域活性化や子どもたちの思いづくり、郷土愛を育むことを目的に、神社庁の補助金やモデル赤十字奉仕団活動の一環として日本赤十字社和歌山県支部の助成を元に行われた。

 同町在住の日本画家・土長けいさんと共に町内4歳から11歳までの子どもたちが元気いっぱいに好きな絵を描いた。大絵馬は縦120㌢、横150㌢のヒノキ製。大絵馬と設置台は同町の坂下工務店が作成した。

  □     □

■奉納報告祭では



 参列者はマスクの着用やアルコール消毒など、新型コロナウイルス感染症対策をしっかりとした上で、奉納報告祭を実施した。

 髙橋宮司が祝詞を奏上し、子どもたちや関係者が玉串をささげた。最後は大絵馬の除幕が行われ、子どもたちに色鉛筆や文房具などのおみやげが配られた。

 和歌山県神社庁長の九鬼家隆・熊野本宮大社宮司から「見事に大絵馬を描き上げた皆さん方に心から敬意を表します。神様がお喜びになられ、お参りされる方々の心を温めることでしょう」と祝いの言葉が届いた。

 土長さんは「子どもの頃の自由な気持ちやひらめきで描いた大絵馬が奉納されて本当に良かった。よく頑張ってくれたと思います」。

 法花さんは「子どもたちの元気な大絵馬で町が活気づいてくれたらうれしい。来年は終息して子どもたちが普段通りの生活ができることを祈っています」と語った。

 和田さんは「子どもたちの学校生活が継続できるようにボランティアとして協力していきたい。子どもたちのふるさとを愛する心の醸成とコロナ禍の終息と収束を願っています」と述べた。

 髙橋宮司は「立派な絵馬をありがとう。元気いっぱいの絵馬で太地町が活性化できるようにこれからも続けていきます」。

 「来年こそはコロナが終息してほしい。お祭りも例年にも増して盛大に行い、皆さまの活力を取り戻してほしいです」と話した。

 なお、奉納された絵馬は数日間、同神社に置かれる。その後、1枚は同町の金刀比羅(ことひら)神社に設置されるが、時期ごとに2枚を入れ替えて設置する予定。

(2020年12月29日付紙面より)

手作りの大絵馬が奉納された=26日、太地町の飛鳥神社
子どもたちが玉串をささげた
2020年12月29日
2 子どもや地域に元気届ける
 袋港沖で「小さな花火大会」  (串本町 )

 串本町の袋港地先で26日夜、打ち上げ時間3分間の「小さな花火大会」があり、口コミなど直前の触れ込みで知った人々が鑑賞を楽しんだ。

 この大会は串本ダイビング事業組合(高岡誠会長)主催、有志グループ「Recvation」(盛永大樹代表)運営。同グループは主にキッチンカーとミュージシャンを引き連れて児童施設を訪問し子どもに喜びや笑顔をもたらす活動をしているが、本年度はコロナ禍の情勢でほぼ活動できず。どうすればこの状況でも喜びを届けられるかを考えた末、この大会の運営を始めたという。

 相応に必要となる予算を支援する主催者を広く探す形で実現に挑戦している。同組合が主催者となった今回は田辺市やすさみ町に続いての実現で、70発の花火玉を仕入れ所要の許可を得て打ち上げへこぎ着けた。

 打ち上げたのは、日本の花火師が手掛けた花火玉。4号玉を最大とし、3分間という限られた時間の中で仕掛け(スターマイン)や早打ち、フィナーレの定番となっている「冠(かむろ)」を一式詰め込んで夜空に放った。

 密の状況を避けるため直前まで事前告知ができなかったが、この日はダイビングショップ「マリンステージ」が新装開店し集まった人が鑑賞。対岸の打ち上げ地点に向かって「花火師さんありがとう」と叫び、ひとときの提供に感謝していた。

 盛永さんは「最近はコロナもそうだけれど、いろいろな事で元気をなくすことがあると思う。この花火が子どもたち、そして地域も含めた皆さんが元気になるきっかけになれば」と運営に込めた思いを語った。

(2020年12月29日付紙面より)

袋港地先で打ち上げられた花火=26日、串本町串本
2020年12月29日
3 新年も元気な顔見せて
 能城地区が区民に体温計配布  (新宮市熊野川町 )

 新宮市熊野川町の能城(のき)地区(下阪殖保区長)は27日、区の22世帯に対し非接触体温計を配布した。下阪区長と同区の班長4人が手分けしながら各世帯を訪問し、使用方法などを説明しながら体温計を手渡した。

 体温計の配布は、新型コロナウイルス感染症の影響で自粛や行動の制限を余儀なくされている状況において「検温を習慣づけてほしい」との思いから班長会議で決定。体温計を配布することにより、班長らが自ら健康維持の大切さを再確認する意味合いも含めた。購入費用には、例年なら同区主催の旅行やレクリエーションなどに使用している積立金を充てた。

 非接触体温計は、人の額の表面から放射される赤外線量を測定し、舌下温度に換算して表示されるもの。約1秒で計測が可能だ。

 下阪区長は配布に当たり「新型コロナ感染者増の報道が毎日のように流れてくる。年末年始に当たり、区民にはできる限りのステイホームと、安心できる人と過ごしてもらえるように呼び掛けたい。健康でないと何をしても楽しくない。年が明けても元気な顔を見せてもらえたら」。

 体温計を受け取った同地区の中口美恵子さんは「一時、体温計も手に入りにくかった。(この体温計は)簡単に測定できるということでありがたいこと」と話していた。

(2020年12月29日付紙面より)

班長らが各世帯に体温計を配布した=27日、新宮市熊野川町
2020年12月29日
4 迎春準備で気持ち新たに
 那智の滝で大しめ縄張り替え  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で27日、世界遺産である那智の滝で恒例の大しめ縄の張り替えがあった。日本一の落差133㍍の滝口で神職たちが足下に注意を払いながら慎重に新しいしめ縄に取り替えた。

 那智の滝は同大社の別宮・飛瀧(ひろう)神社のご神体。張り替え作業は7月14日の例大祭「那智の扇祭り(火祭)」の前と年末の毎年2回行われている。今年7月は連日の大雨で滝の水量が多くなったため延期となり、後日実施した。

 しめ縄はサラシ製で長さ約26㍍、重さ約4㌔。大社本殿で安全祈願を行い、白装束に烏帽子(えぼし)姿の神職ら5人が表参道約2㌔の道のりを運んだ。到着後、滝の流れに足を浸けた神職らは声を掛け合いながら無事にしめ縄を設置した。

 年2回の張り替えの様子を見物できたことを喜び、写真撮影を行う参拝客らの姿も見られた。

 男成宮司は「今年は新型コロナウイルスの影響で厳しい年になった。新しく取り替えたしめ縄で来年ははらい清められて、一日も早い終息と普段の生活に戻れることを祈っています」と語った。

 同大社では新年のコロナ対策として▽階段の一方通行化▽検温・アルコール消毒の実施▽石畳にテープを貼って参拝者同士の距離を空ける▽拝殿前をポールで仕切る―などの対策を施すという。

 なお、那智の滝は大みそかから元旦にかけて青岸渡寺の三重塔とともにライトアップされる。

(2020年12月29日付紙面より)

神職らが新しい大しめ縄を設置した=27日、那智勝浦町那智山
2020年12月29日
5 屯所に詰め定時管内巡回  分団単位で年末特別警戒  (串本町消防団 )
2020年12月29日
6 樹木医から桜の事を教わる  高池小6年、タイプ木前で  (古座川町 )
2020年12月29日
7 第4回定例会一般質問④  串本町議会  
2020年12月29日
8 スポーツ振興のために  太地町長に要望書を提出  (南紀ボーイズ )
2020年12月29日
9 年末年始も面会禁止  感染防止対策として  (紀南病院 )
2020年12月29日
10 大規模改修の計画進む  矢渕中学校の教室棟など  (紀宝町 )
2020年12月29日
11 たこ揚げ大会楽しむ  5歳児は友だちに年賀状送る  (成川保育所 )
2020年12月29日
12 新宮紀宝道路に理解求める  国交省と県が土地収用法に基づく説明会  (紀宝町 )
2020年12月29日
13 お悔やみ情報
  
2020年12月12日
14 新商品や臨床試験を発表
 じゃばらいず北山が会見  

 北山村の特産品ジャバラを用いた事業の発展と地域づくりに寄与することを目的に設立された「株式会社じゃばらいず北山」(池上輝幸代表取締役社長)は10日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局で会見を開き、ジャバラの花粉症への効用を調べるモニター調査や臨床試験の内容を発表し、新商品をPRした。

 モニター調査は、東京都の東京家政大学(以降、家政大)と共同で回答アンケートを作成することにより、より精度の高い結果を出すことができるという。第1弾が14日(月)から来年1月25日(月)まで。第2弾は1月26日(火)から3月1日(月)までを予定。各1000人を募集。ジャバラ粉末を1日1㌘程度、2週間ほど摂取し、花粉症への効用をアンケートで答える。ウェブでの申し込み限定(https://www.kitayamamura.net/kafun2000/)。

 臨床試験はデータの信ぴょう性を高めることを目的に、医師で家政大の澤田めぐみ教授がジャバラのスギ花粉症に対する有効性と安全性を科学的に調査する。家政大は過去に約1カ月間の短期試験を行っており、今回は約3カ月間の長期試験となる。検査にはジャバラの果皮の粉末を固めたものを使用するが、長期投与効果を検討するために効き目成分が入っていないものも用いるなど、プラセボ対照、ランダム化二重盲検を行うという。調査の対象者は東京都在住となる。

  □     □

■新商品もPR



 新商品は、これまでの「じゃばらパウダー」に改良を加え、子どもでも味わえる粉末となった「じゃばらっ粉(こ)」。人気の「じゃばらウォーター」は甘みを調整してパッケージもリニューアルした。じゃばらっ粉は、1日の摂取目安量約2㌘に、ジャバラ果汁10㍉㍑に含まれるナリルチン量が約8倍含まれている。1缶40㌘(約20日分)で1500円(税別)。来年1月25日(月)までに予約すれば20%オフとなる。予約開始は12月18日(金)からで、発売は1月26日(火)から。

 なお、現在の商品数は30品未満だが、今後は果皮を使用した製品を多く開発していく予定。

 池上社長は「今回の調査では専門家に協力いただくことで効果の裏付けにつながると期待している。北山村のジャバラをブランド化し、全国の皆さまに知ってもらえるように知名度を上げていきたい」。

 同村の活性化などについては「住民に手厚い環境が用意できるようになってきたのはジャバラやふるさと納税などが大きい産業になってきてくれたから。小さい村ながら健闘できているのでは」と語った。

 商品や臨床実験に対する問い合わせは、じゃばらいず北山(電話0735・49・2380)まで。

(2020年12月12日付紙面より)

新商品を発表した=10日、東牟婁振興局
2020年12月12日
15 古道歩きや観光客のために
 市野々公衆トイレ供用開始  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町市野々地区の王子神社前に10月末に完成した公衆トイレが10日、供用開始となった。完成記念のセレモニーなどは実施されなかった。

 古道を歩く人々や観光客の利用のために同区が要望していたもので、土地は同区が無償貸与し建設に至っている。

 町企画課によると、トイレ施設は木造平屋建て。床面積が18・46平方㍍、建築面積が19・65平方㍍。男性用トイレは洋式大便器1基と小便器1基で、女子トイレが洋式大便器1基。多目的トイレは洋式大便器1基とオストメイト、ベビーチェアも完備している。

 建設費は1878万9100円で、内訳は設計管理業務委託料が181万5000円(2カ年)、工事請負費は1697万4100円となっている。

(2020年12月12日付紙面より)

供用が開始された市野々公衆トイレ=10日、那智勝浦町の王子神社前
設備が整った多目的トイレ
2020年12月12日
16 情報交換通じて親交深める
 名取市「なとセン」と交流  (新宮市 )

 新宮市ボランティア・市民活動センター(岡鼻崇会長、以下新宮ボラセン)は11日、同市新町の新宮ステーションで、市の姉妹都市・宮城県名取市の市民活動支援センター(なとセン)と、「Zoom(ズーム)」を使用したオンライン交流会を開催した。両センターがおのおのの事業説明を行ったほか、質疑応答などを介して交流を図った。

 新型コロナウイルス感染症の世界的流行が懸念される中、需要が高まるウェブ会議ツール「Zoom」。このたびの交流会は、ツール導入をきっかけに、改めて両市の交流を図る機会を設けることを目的に開催された。両市は職員の派遣を通じて親交を深めるとともにさまざまな情報交換を行う一端としている。

 両センターの交流会は初。新宮市からは岡鼻会長をはじめ11人が参加。名取市からは「なとセン」の阿留多伎眞人(あるたき・まこと)理事長と事務局の木村ひろ子さんが参加した。

 開催に当たり、岡鼻会長が「それぞれの市民活動団体が自信を持って素晴らしい活動ができるように意見交換できれば」。阿留多伎理事長は「こういう形の交流が市民活動の幅を広げることにつながれば」とそれぞれあいさつ。参加者同士自己紹介し、モニターを通して顔を合わせた。

 阿留多伎理事長は、センターの歴史や事業、センターの指定管理を担うNPO法人「パートナーシップなとり」の取り組みなどについて説明。

 新宮市社会福祉協議会の樋川守さんが、新宮ボラセン「結夢(ゆめ)」の活動内容について、地域交流イベント「しんぐう元気フェスタ」の開催や「新宮・那智勝浦 天空ハーフマラソン」への参加協力などを紹介した。令和2年度の新宮ボラセン登録数は84団体、個人25人となっている(4月現在)。

 質疑応答では、「なとセン」が「東日本大震災以降、復興までの道のりを語り部が紹介する活動や防災教育を行う市民団体もある」などと紹介。今後については「事業を広げていきたいがまだまだ市民活動が市民に浸透しているとは言い難い」と現状を話した。

 新宮ボラセンは「登録することによって会場を無償で借りられるなどの仕組みがある」などと登録のメリットについて説明。最後に今後の交流の在り方について意見を交換した。

(2020年12月12日付紙面より)

新宮ボラセンと名取市「なとセン」がオンラインで交流を図った=11日、新宮市新町の新宮ステーション
2020年12月12日
17 串本署の救助工作車を更新
 旧車両は古座署へ入れ替え  (串本町消防本部 )

 串本町消防本部(寺島正彦消防長)が10日、串本消防署(新屋寿男署長)へ新たに配備された救助工作車(以下新車両とする)の運用を始めた。先鋭資機材を搭載したⅡ型車両で、価格は約1億2600万円。旧車両は古座消防署へ入れ替え配備し、引き続き運用する。

 救助工作車は、建物の倒壊や車両の損壊で中に閉じ込められた要救助者を救出するために必要な資機材を搭載した消防車両。串本消防署は市町村合併前の2001(平成13)年に初導入したが、以来19年が経過し今後は高速延伸や民間小型ロケット発射場完成などに伴う地域変化に対する体制の改善や強化が求められる状況も見込まれることから本年度、更新整備をするに至ったという。

 約20年の経過に伴い、積載する資機材も相応に進歩。新車両の油圧式救助器具(カッター・スプレッダー・ラムシリンダー・コンビツール)は電動で水中対応となり、▽エンジン音がないことで隊員間の活動時の意思疎通が取りやすい▽起動が速く行動がより迅速になる▽台風や豪雨など荒天下でも扱いやすく対応の幅が広がる―といった利点が更新により得られる。

 車両据え付けの小型クレーンは旧車両よりアームが1・2㍍長く、ワイヤー長をほぼ倍の約74㍍にすることで転落事故への対応能力を高めている。旧車両で前引きだったウインチが前後引きに代わり、安定した荷重制御ができるようになった点も含めて活動を迅速化させるという。価格の内訳は車両が約8400万円、資機材が約4200万円という。

 同本部はこの日、田嶋勝正町長と同町消防団の稲田賢団長を交えて運用開始式を実施。田嶋町長は「安全安心のために有効活用し、その職務に一層精励してほしい」と期待を注いで新屋署長へキーを託し、隊員は取り扱いの演示をして積載している主な資機材を紹介。寺島消防長は「念願の新車両。一日も早く慣れ、運用方法を熟考して成果を現場活動に反映してほしい。高速やホテル、ロケットで今後はより多くの人や物が流れ込む状況。消防への期待も相応に高まるので、しっかりと活用して大いに応えてほしい」と述べて今後の運用に向けた気持ちを引き締めた。

 古座消防署に配備されている救助工作車もⅡ形車両だが串本消防署よりも導入年が古く、入れ替え配備をして引き続き更新の機会を探るという。

(2020年12月12日付紙面より)

新しい救助工作車の資機材を田嶋勝正町長らに紹介する隊員=10日、串本町消防防災センター
2020年12月12日
18 金箔天井がギネス世界記録に  ホテル川久  (白浜町 )
2020年12月12日
19 3人登壇し休会  新宮市議会一般質問(終)  
2020年12月12日
20 特別支援教育の視点から  宇久井小で研究発表会  (那智勝浦町 )
2020年12月12日
21 カレンダー収益を贈る  富弘美術館を囲む会が寄付  (新宮市 )
2020年12月12日
22 ヒップホップダンスを披露  矢渕中で1、2年生の発表会  (紀宝町 )
2020年12月12日
23 詐欺の手口や情報を共有  高齢者地域見守り隊が定例会  (紀宝町 )
2020年12月12日
24 来年夏には工事完成を  総務産業常任委員会が浅里の被災現場を視察  (紀宝町 )
2020年12月12日
25 利用者交えて防災訓練  町立体育館や文化セで  (串本町教委 )
2020年12月12日
26 円陣組んで抱負など共有  ジュニア駅伝チーム結団  (古座川町 )
2020年12月12日
27 「元気に頑張ろう」  王子地区がプレゼント訪問  (新宮市 )
2020年12月12日
28 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第26回】生の魚は何歳から?  

 生卵と同じように、「お刺し身やおすしは、何歳から食べられますか?」とよく聞かれます。これもまた、残念ながら明確な答えはありません。離乳食期は、消化機能もまだ弱いので2~3歳くらいからというのが一般的です。ただ初めて食べさせるときは、いろいろ不安ですよね。そこで、気を付けたいポイントとそのリスクを併せてお知らせしようと思います。

 生の魚のリスクにはどんなものがあるんでしょうか? まずは「アニサキス」です。最近話題になっている、魚介類に寄生する寄生虫です。生の魚を食べて、数時間から十数時間後に激しいみぞおちの痛みや嘔吐(おうと)などが発症するといわれています。そして、このアニサキスの怖いところは、強い生命力にあります。アニサキスは60度で1分、70度以上では瞬時に死滅します。また冷凍処理によりアニサキス幼虫は感染性を失うので、魚をマイナス20度以下で24時間以上冷凍することは有効です。酸には抵抗性があり、食酢での処理、塩漬け、しょうゆやワサビを付けても死ぬことはありません。加熱調理するか、十分に冷凍してから調理することが効果的です。ただ、この「アニサキス」には一つ救いがあります。寄生虫は目に見えるということです。なので、生の魚を食べる前に、じ~っと見て寄生虫がいないか確認しましょう!

 次は「腸炎ビブリオ」。これも今は減少傾向にありますが、お刺し身などから発生する食中毒の代表的なものです。生の魚から発生しますが、手指や調理器具などを介しても感染することがあるので、家庭でも注意した方が良さそうです。潜伏時間は2時間から24時間で、激しい腹痛、下痢などが主症状です。腸炎ビブリオは、塩水を好むそうなので、真水でよく洗うことでも防ぐことができますが、おすしやお刺し身ではなかなかできませんよね。

 そして、「ノロウイルス」。これも、有名な感染症です。冬に広まることが多く、加熱により防げますが、生だとなかなか避けられません。基本的には二枚貝に多いので、体調不良や寝不足のときは、生の貝は避けた方が良さそうです。子どもに生の貝を与えるのは極力避けましょう。

 最後は「ヒスタミン中毒」です。実はこれとても厄介なのですが、魚を取った時に付着してしまったら加熱しても加工しても死なないんです! ですが、重症になることは少なく、抗ヒスタミン剤を投与することで、完治します。子どもに生のお魚を与えるときは、「目で見て確認する」「生魚を与えたことを意識して、症状が出たらすぐに病院に行く」「保管の際の温度管理を気を付ける」「調理器具は消毒殺菌」「二枚貝を避ける」この五つのポイントに注意してください。

 楽しい年末年始を過ごすためにも、ぜひ十分注意しながら、食事を楽しんでいただきたいと思います。

(2020年12月12日付紙面より)

2020年12月10日
29 マリーゴールドで草花染め
 更生保護女性会が宇久井保で  (那智勝浦町 )

 那智勝浦地区更生保護女性会の会員5人が8日、那智勝浦町立宇久井保育所(山田有美所長、園児83人)を訪問し、5歳児25人と草花染めを楽しんだ。園児たちはマリーゴールドの花を煮出した染色液で木綿の布が染まっていく様子を観察し、完成したオリジナルハンカチを手に笑顔を見せていた。

 同会は青少年の健全育成に努めるとともに、非行や犯罪に陥った人々の社会復帰を支援する団体。愛の協賛金募金や社明啓発活動、地域の子どもたちの見守り、薬物乱用防止啓発活動など、地域に更生保護の土壌をつくり上げる活動を展開している。

 この日は晴天に恵まれ、園庭で作業をした。園児たちはどんな色に染まるのかわくわくしながら鍋をのぞき込み、発色を促進させるミョウバンの化学反応で染色液が濃い黄色に変化すると「うわー」と驚きの声を上げた。

 模様を付けるために輪ゴムで縛った箇所をほどくと「かわいい模様になっている」と喜び、園庭にハンカチを干した。

 同会の丸本弘美さんは「今年は新型コロナウイルス感染症の影響でほとんど活動ができておらず、子どもたちとの交流も久しぶり。元気な姿が見られて良かった」と語った。

 最後に、園児たちから花と手作りの眼鏡掛けのプレゼントがあった。

(2020年12月10日付紙面より)

こんな色に染まったよ=8日、那智勝浦町立宇久井保育所
全員で記念撮影
2020年12月10日
30 飼い主と愛犬の運動会
 犬馬鹿倶楽部恒例の催し  (新宮市 )

 熊野市から串本町までの会員らで組織する犬馬鹿倶楽部(瀧本美鈴代表、会員60人)は6日、新宮市佐野の黒潮公園で毎年恒例の「犬馬鹿大運動会」を開催した。飼い主と愛犬がコミュニケーションを取りながら、障害物競走やリレーなどさまざまな種目に挑んだ。

 同倶楽部によると、運動会は21回目を迎え、月1度のしつけ教室の成果を披露するとともに会員同士の交流を図ることが目的だという。今年3月実施予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から延期となっていた。

 この日は約40頭の犬が参加。午後のプログラム1番目の「おいでおいで」は愛犬がグラウンドの上に準備された犬用玩具やおやつに気を取られず、待機する飼い主の元までたどり着ければゴールという種目。

 スタートを告げる笛の音と同時に飼い主が愛犬の名前を連呼。玩具やおやつに気を取られる犬や、真っ先に飼い主の元へ駆け寄る犬もおり、会場は大いに盛り上がった。その後は水運び競争やあめまきが行われた。

 瀧本代表は「倶楽部を通して会員同士が仲良くなり、犬にとっては集団行動を学んでほしい。今後も会員さんたちに楽しんでいただけたらうれしい」と語った。

(2020年12月10日付紙面より)

飼い主の元へ駆け寄る=6日、新宮市の黒潮公園
さまざま種目が行われた(来場者提供)
2020年12月10日
31 地域の協力得てスイセン植栽
 ウオークラリーで交流深める  (相野谷小・中 )

 紀宝町の相野谷中学校(佐藤光一校長、生徒20人)と相野谷小学校(岩本直樹校長、児童53人)は7日、人権フォーラムを開催。地区住民の協力を得て、児童生徒が小学校近くの土手にスイセンの球根を植えた。協力して作業し、来春に咲く美しい花を楽しみにしていた。

 人権フォーラムは、児童生徒が地区住民と一緒に環境美化活動に取り組むことで、地域の自然を愛する心を育み、つながりを深めることが目的。スイセンの植栽は15年ほど前から始まり、小中合同は5年目。大里、井内両地区の農村環境活動組織が県の交付金を活用して球根を用意した。

 相野川沿いに集合後、原章三さんが「これからも皆さんと一緒に地域に花を咲かせたい。一緒に頑張りましょう」と呼び掛けた。作業は約300㍍間で行い、中学生が掘った15㌢ほどの穴に小学生がスイセン800球を植えた。

 植栽後は小中学生が7、8人でチームを組み、ウオークラリーを開催。同中生徒会の田中楓会長(2年)が「みんなで頑張ろう」とあいさつし、各チームで自己紹介した後、10チームが約2㌔のコースに出発。チームで協力してピンポン球つかみやジェスチャーゲームに挑戦、クイズを解きながらゴールを目指し、交流も深めた。

(2020年12月10日付紙面より)

相野川沿いにスイセンの球根を植える=7日、紀宝町大里
ウオークラリーでゲームに挑戦
2020年12月10日
32 大前の儀営み礼を尽くす
 木葉神社例祭「祢んねこ祭り」  (串本町 )

 串本町田原にある木葉神社(井谷正守宮司)で6日、例祭「祢(ね)んねこ祭り」があった。コロナ禍の情勢を鑑み、今年は本殿大前の儀のみ執行。田原区の和田充旦区長ら11人が代表参列し、井谷宮司と共に主祭神への礼を尽くした。

 この神社は、JR田原駅の北東に位置。木花咲耶姫(このはなさくやひめ)を主祭神とし、古くから「祢んねこの宮」と親しまれ子授け、安産、子安の信仰を集めている。その特色は奉仕にも色濃く宿り、近年は12月第1日曜日に営まれている例祭ではご飯持ちみこや子どもみこ、童子といった子役の奉仕や子守の所作の奉納など他に類を見ない内容が含まれる。その特殊性もあり、県の無形民俗文化財に指定されるところともなっている。

 例祭は大きく▽朝日遙拝行列▽本殿大前の儀▽子守り神事―から成り、子守り神事の口上が例祭の通称の由来となっている。田原獅子保存会の全頭奉納や公民館田原支館の農産物品評会・区民展といった奉賛行事も含めた全体で区内きってのにぎわいを見せ、区内だけでなく出身者の帰省や拝観も多く集めている。

 この状況がコロナ禍の情勢において妥当か、と関係団体で結成する祢んねこ祭り保存会は9月13日の会合で協議し、今年に限り代表参列による本殿大前の儀(子どもみこの奉納を除く)のみとすることを決断。諸奉仕の大半を中止する異例の形で本祭を迎える形となった。

 当日は和田区長、田原獅子保存会の井本悟会長ら、神社役員が代表参列。沸かした釜湯にササの葉を浸しそのしずくで身を清める古式の修祓(しゅうばつ)「湯立ての儀」を経て井谷宮司が祝詞や玉串を神前にささげ、参列者も続いて主祭神への礼を尽くした。

 その他の行事はなかったが本祭に合わせて訪れた人々が本殿大前の儀終了後、開扉された神体をじかに参拝するなどした。和田区長は「このような状況になってしまったのは残念だが、こうして神事ができただけでも良かった。この残念な気持ちを糧にして、来年の再開を盛り上げていけたらと思う。田原も高齢化でお年寄りが多いだけに、コロナだけではなく全てにおいて健康で幸せに暮らせることを願いたい」と思うところを語った。

(2020年12月10日付紙面より)

本殿大前の儀を営み主祭神への礼を尽くす代表参列者ら=6日、串本町田原の木葉神社
2020年12月10日
33 12月度月例杯の結果
 那智勝浦ゴルフ倶楽部  
2020年12月10日
34 野球の楽しさ知って
 勝浦ヤンキースが体験会  (那智勝浦町 )
2020年12月10日
35 初日に3人が登壇  新宮市議会一般質問①  
2020年12月10日
36 コロナ対策など16件可決  12月定例会が開会  (那智勝浦町議会 )
2020年12月10日
37 成長した姿に拍手  太田小で学習発表会  (那智勝浦町 )
2020年12月10日
38 古道で奉仕の心学ぶ  日本空手協会県本部が松本峠で清掃活動  (熊野市 )
2020年12月10日
39 忘年会でレクゲーム  ふれあいサロン牡丹  (紀宝町 )
2020年12月10日
40 小さな主役がダンスや演奏披露  飯盛、成川、相野谷保で発表会  (紀宝町 )
2020年12月10日
41 幼年~中学生29人が対戦  第44回防犯少年剣道大会  (串本警察署管内 )
2020年12月10日
42 家計や特産品生産を支援  コロナ対応2事業を発表  (古座川町 )
2020年12月10日
43 作家招き影絵創作に挑戦 町内2カ所でワークショップ (かんりん文庫)
2020年12月10日
44 「謙虚に真摯に取り組む」  岡田秀洋教育長を再任  (那智勝浦町 )