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2020年12月27日
1 各業務でドローン生かす
 職員が民間から技術学ぶ  (太地町 )

 株式会社POS(堀哲也代表取締役)が太地町役場の若手職員4人を対象に実施してきたドローンの操作訓練が25日、最終日を迎えた。職員は同町森浦にある旧グリーンピア南紀などで、操作技術などの確認や総仕上げを行った。

 同町では今年、防災や観光などの場面で活用するためにドローンを1機購入した。同機体には夜間操作を可能とするライトや災害時などに呼び掛けなどが行えるスピーカも設置できるほか、サーモカメラを内蔵。

 総務課、産業建設課、住民福祉課、太地町立くじらの博物館の20代から30代までの若手職員4人を選出し各課の業務に生かすべく、同社にトレーニングを依頼した。

 職員の訓練は今年11月から開始し、週1回のペースで実施。▽機体自体が自動的に角度や位置を修正し安定した状態が保てるGPS機能を使用したまま操作▽GPS機能を使用し、地面に設置したコーンをコースと仮定し、前後や左右、円を描く操作を身に付ける▽不意にGPS機能が働かなくなったことを想定し、機能を使わず、自力で角度などを補正し操作する―などの訓練に取り組んできたという。

 総務課副主査の野瀬智章さん(29)は「防災関連では人が行くには危険な場所での使用や、災害時に町民の方々へのお知らせや指示にも使用できると思う。各課、それぞれの使い道があるため、ドローンを活用していきたい」と語った。

 堀さんは「自治体が主体となってドローンの購入や職員の操作訓練を実施しているのは和歌山県内でも少ないはず。防災・防犯がメインの用途になると思うが、空撮による観光面でのPRなどにも使用していただけたら」と語った。

 その後、職員らは整備が進む駅舎防災複合施設(JR太地駅)に向かい、実際に対象物を前にしての操作にも取り組んだ。

(2020年12月27日付紙面より)

操作訓練を行う職員=25日、太地町森浦の旧グリーンピア南紀敷地内
2020年12月27日
2 画集「水墨画集成」を寄贈
 県立と串本町の両図書館へ  

 串本町出身の水墨画家・東野光生(とうの・こうせい)さんの画集「東野光生 水墨画集成」〈全2巻〉が24日、県立図書館(兒玉佳世子館長)と同町図書館(池田三明館長)へそれぞれ寄贈された。

 東野さんは1946年、田原生まれ。84年に小説「浅黄の帽子」で文壇デビュー後、水墨画家としての才覚も発揮し94年に初の水墨画集「涅槃(ねはん) 東野光生 寺院水墨画の世界」を発行。神奈川県横浜市に居を構え、水墨画家兼作家として現役を貫いている。

 本紙関係では90年に串本うしおコーラスグループ団歌を作詞、2004年に小説「補陀落幻影」を発行し世界遺産登録記念行事の一環で講師登壇、那智山青岸渡寺へ11年に水墨画「補陀落渡海出帆図」「補陀落渡海船中読経図」、12年に同「襖絵(ふすまえ)『歳月』」などの作品を寄進など、ふるさと熊野へも複数の作品や接点を宿している。

 両館への画集寄贈は08年の画集「世界遺産・仁和寺 高松宮記念書院 新作襖絵 四季曼荼羅」に続いて2回目。今回の「東野光生 水墨画集成」は上巻「悠久」と下巻「瞬刻」の2巻があり、水墨画家であり作家でもある自身の集大成を示す内容に仕上がっている。発行元は芸術新聞社で各巻8000円(税抜き)。

 この日は東野さんから代理寄贈を引き受けた知人・西野政和さんが同町図書館を訪問し、池田館長と来館中の兒玉館長に上・下巻各1冊をそれぞれ贈呈。池田館長は「勇名をはせる地元の先輩として多くの人に知ってもらう機会にしたい」、兒玉館長は同行する県立紀南図書館(=県立図書館分館)の鈴木浩館長と共に「県民の財産としてお預かりし、本館や分館で閲覧できる状況を目指す」と応えて受け取った。

 同町図書館は即日で蔵書登録を完了し、26日現在で郷土資料の扱いで閲覧できる状況とした。県立図書館は寄贈を機に追加購入を進めて永久保存用と閲覧用をそろえ、1カ月以内をめどにして県民が閲覧できる状況を整えるとしている。

(2020年12月27日付紙面より)

画集「東野光生 水墨画集成」の寄贈を受ける池田三明館長ら=25日、串本町串本
串本町田原出身の水墨画家・東野光生さん(西野政和さん提供)
2020年12月27日
3 観光機構役員らが幸先詣
 熊野那智大社で終息など祈願  (那智勝浦町 )

 那智勝浦観光機構(NACKT)は25日、那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)で「幸先詣(さいさきもうで)」を行った。理事長の堀順一郎町長、理事の南紀くろしお商工会の森川起安会長、村井弘和事務局長、堀千寿子さんが参列し、新型コロナウイルスの終息などを祈願し一足早い参拝を済ませた。

 幸先詣とはコロナ禍の中、年始に集中する参拝や縁起物の授与を前倒して行うもので、分散型参拝と同様に各地の神社で実施されている。

 観光機構では、コロナ感染拡大防止の観点から、密を避けるために初詣をこの日に前倒するに至った。神職によると、同大社での幸先詣は初だという。神事では祝詞を奏上後に巫女が那智の滝舞を奉納。参列者を代表して堀町長が玉串をささげ、金幣の儀が行われた。

 男成宮司は「コロナの影響で皆さまもご苦労されていると思う。来年には事態が収まり、干支(えと)の丑(うし)のように牛歩のごとく一歩ずつ歩みを進められる年になってほしい。観光機構の発展と町の観光振興を祈っております」と語った。

 堀町長は感染防止対策として分散型参拝を呼び掛けるとともに「コロナの終息や、罹患者の早期の回復や亡くなられた方々の冥福をお祈りした。そしてより明るい那智勝浦町にしていくことを宣言しました」と抱負を述べた。

(2020年12月27日付紙面より)

幸先詣を行う那智勝浦観光機構=25日、那智勝浦町の熊野那智大社
2020年12月27日
4 演奏ですてきな時間を
 吹奏楽部がランチタイムコンサート  (新宮高校 )

 新宮市神倉の県立新宮高校(前田成穂校長)吹奏楽部(亀谷覚史顧問・山本紗椰部長、部員18人)は25日、同校中庭でクリスマス・校内ランチタイムコンサートを開いた。部員たちは全3曲を披露し、生徒や教職員を楽しませた。

 昼休憩時にすてきな時間を過ごしてもらおうと年に数回実施している。当初は24日を予定していたが、雨天のためこの日に延期された。終業式後に行われたコンサートで部員たちは「髭男(ひげだん)メドレー」「恋人たちのクリスマス」を演奏。芝の上で弁当を食べながら耳を傾けたり、渡り廊下や窓から顔を出して聞き入る生徒たちの姿が見られた。アンコールでは「ウォーク・ザ・ダイナソー」を披露。手拍子で盛り上がる一幕もあり、にぎやかなひとときを過ごした。

 演奏を聴いた中村華奈子さん(2年)は「毎回楽しみにしています。寒かったけど、今回も吹奏楽部のすてきな音楽を聴くことができて良かった」。

 山本部長は「終業式後にコンサートを鑑賞してくれてありがたく思います。拍手や手拍子など、みんなが盛り上がってくれたので、私たちも楽しかった。これからも、みんなに喜んでもらえるような演奏ができるよう、練習に励んでいきます」と話していた。

(2020年12月27日付紙面より)

演奏を披露する吹奏楽部=25日、新宮市神倉の県立新宮高校
大勢の生徒たちが拍手や手拍子を送った
2020年12月27日
5 令和3年成人式を延期  コロナ感染拡大鑑みて  (串本町 )
2020年12月27日
6 子どもにプレゼント配る  クリスマス衣装着て社員  (芳流館互盟社 )
2020年12月27日
7 県大会の高評価など報告 清野健太郎君が町長表敬 (串本町)
2020年12月27日
8 子どもたちに夢と希望を  認定こども園にプレゼント贈呈  (公民館勝浦分館 )
2020年12月27日
9 サンタの登場に大興奮  木の川認定こども園でクリスマス会  (新宮市 )
2020年12月27日
10 マジックショーやコンサート  中央児童館・くろしお児童館  (新宮市 )
2020年12月27日
11 3市町で「成人式」延期に  新型コロナの感染状況踏まえ  (熊野市・南牟婁郡 )
2020年12月27日
12 警察活動協力に感謝  3団体と7個人を署長表彰  (熊野署 )
2020年12月27日
13 各団体らと地域の魅力学ぶ  「大辺路」活性協議会  (那智勝浦町 )
2020年12月15日
14 変わらぬ親善交流誓う
 45周年祝いオンライン交流会  (新宮市、サンタクルーズ市 )

 新宮市姉妹都市親善協会とサンタクルーズ姉妹都市委員会は14日、新宮市とアメリカ・カリフォルニア州サンタクルーズ市(サ市)の姉妹都市提携45周年を記念し、オンライン交流会を開いた。交流会の様子はインターネット配信され、両市長が「今後も変わらぬ姉妹都市親善交流を推進する」と友好宣言をした。

 両市の交流は新宮市内の合気道熊野塾で修行していたサ市出身のメリー・ハイニーさんら4人の提唱で始まった。1974(昭和49)年12月25日に姉妹都市関係を結んでおり、文化交流や訪問団の派遣などを通して友好関係を築いてきた。サ市は海と山々に囲まれた人口約6万5000人の都市で、気候・風土など新宮市と類似点が多いとされる。

 この日の交流会には、新宮市から同親善協会の須崎恵美会長、岩澤卓副会長ら6人が、サ市からは姉妹都市委員会員ら14人が参加した。姉妹都市交流の歴史や歩み、人々の触れ合いなどをスライドショーで振り返ったほか、日本の新年の行事紹介もあった。

 事前に録画された両市長による友好宣言では、田岡実千年市長、サ市のジャスティン・カミングス市長がぞれぞれ日本語と英語で「私たちにとって姉妹都市という関係は特別なもの。姉妹都市として交流することはお互いの文化・伝統を尊重し、相互理解を深めることにつながっている」と読み上げた。

 両市は45周年を記念し、お互いに美術作品を共有。サ市からは地元アーティスト・ロンサリナスさんによるアート作品が、新宮市からは須崎会長揮毫(きごう)の掛け軸が贈られた。

 なお、交流会の様子はインターネットで閲覧が可能(視聴先はQRコードを参照)。

(2020年12月15日付紙面より)

美術作品を共有するなどし、変わらぬ友情を誓い合った=14日、新宮市役所
交流会はインターネットで閲覧可能
QRコード
2020年12月15日
15 市の魅力の全国発信を
 国際交流員が市長表敬  (新宮市 )

 国際交流員(CIR)として新宮市が任用したオーストラリア出身のタング・ベリンダ・ニコルさん(24)が14日、市庁舎を訪れ、田岡実千年市長を表敬訪問した。ニコルさんの任期は令和5年8月1日まで。今後、市商工観光課や市観光協会で観光案内や翻訳・通訳、イベント企画、観光プロモーションなどの業務に従事する。

 ニコルさんは「語学指導等を行う外国青年招致事業(JETプログラム)」により来日。プログラムに参加する青年は「JET青年」と呼ばれ、教育委員会や学校に配置される「外国語指導助手(ALT)」と国際交流担当部局などに配置される「国際交流員(CIR)」に分けられる。

 市がCIRを任用するのは初めて。県内では現在、那智勝浦町や串本町、田辺市など5市町がCIRを配置している。

 なお、ニコルさんの任期は先月28日からだったが、新型コロナウイルス感染症の影響で東京のホテルに待機しており、12日に新宮入りを果たした。

 この日はニコルさんの初出勤。日本のアイドルに興味を持って以来、日本について学びを深めるうちに伝統や文化に引かれ「日本の日常生活を体験してみたい」とCIRを志願。趣味はゲームと読書で、大学では主に日本語とマーケティングを学んだ。来日は短期留学・旅行含め4回目で、新宮市については「山に囲まれ、自然が多くて落ち着く。学校や地域住民との交流も深めていけたら」と笑顔で抱負を語った。

 田岡市長は「母国オーストラリアだけでなく、多くの国に向けて新宮・熊野地方の魅力を発信して」と期待を寄せた。

(2020年12月15日付紙面より)

田岡実千年市長(左)と国際交流員のタング・ベリンダ・ニコルさん=14日、新宮市役所
2020年12月15日
16 一足早い雰囲気にぎわう
 水族館でクリスマス企画  (串本海中公園 )

 串本町有田にある串本海中公園センター水族館(森美枝館長)で13日、年末恒例のクリスマス企画が始まった。本年度はサンタの水槽掃除とクリスマス水槽の2種類を準備。初日は居合わせた来館者が一足早い雰囲気に興味を持ち、手にしたカメラで撮影するなどでにぎわった。

 同館スタッフの創意工夫による企画。サンタの水槽掃除は館内Aゾーンで最も大きい「串本の海大水槽」の中に入りアクリル窓に付いたコケ類を材質が同じアクリル板でこすり落とす内容で、定期的にダイビングスタイルで取り組んでいるが、そこへサンタクロースの衣装を重ね着して作業に臨んでいる。初日は当番の吉田徹副館長がパフォーマンスに臨み、作業中でも子どもや家族連れなど来館者の注目を受けるたびにジェスチャーで応え、記念撮影に付き合う愛嬌(あいきょう)を振りまいた。

 対の企画「水中サンタとじゃんけん大会」は密の状態を招きやすいため、本年度は中止。水槽掃除はこの日と20日(日)、25日(金)の3日間、午前11時から1時間弱実施するという。

  □     □

色彩を対比させて映える仕上がりに



 クリスマス水槽は今回、若手スタッフの佐久間夢実さんが中心になって準備。ホワイトクリスマスをテーマにして構想を練り、サンゴの白い骨格で雪だるまや家、モミの木を組んでトピックス水槽へ飾り付け、色彩の鮮やかな小魚類など串本の海の生き物を入れて仕上げている。

 生き物の内訳は▽デバスズメダイ▽キンギョハナダイ▽アカシマシラヒゲエビ▽ネッタイスズメダイ▽クロユリハゼ▽ソラスズメダイ▽ミツボシクロスズメダイ▽ホンソメワケベラ▽キイロサンゴハゼ▽シラヒゲウニ―の10種類(13日現在、状態により展示生物を変更する場合がある)。白い飾り物との対比で、色彩が一段と映える全体構成となっている。

 10月から準備を進めてきたという佐久間さんは「色とりどりの生き物がモミの木を飾るイメージ。シラヒゲウニはウニの仲間の中では珍しく貝殻など海底の物を背負って身を隠す習性があり、それならと白いタカラガイの貝殻を入れてみた。プレゼントが詰まった袋を運ぶような姿を見せてくれたら」とこだわりの一端をコメント。クリスマス後に正月水槽の展示が控えているため、クリスマス水槽の展示期間は25日(金)までとなっている。

(2020年12月15日付紙面より)

水中サンタの水槽掃除に興味津々の来館者ら=13日、串本海中公園センター水族館
白い飾りとの対比で生き物の色彩が一段と映えるクリスマス水槽
2020年12月15日
17 3密避けウオークラリー
 天満分館行事に50人参加  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町公民館天満分館(田代雅伸分館長)は13日、同町のブルービーチ那智でウオークラリーを開催した。参加した約50人の住民は3密を避けた屋外でのウオークやゲームなどを楽しんだ。

 同分館によると、昨年は那智高原などでハイキングを行い盛況だったという。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からマスク着用やアルコール消毒などの対策を取った上でのウオークラリーに至った。

 ウオークラリーは1組3人までで、小学生の部や大人の部などに分け実施。各組が2分間隔でスタートし、五つのチェックポイントを順に回る。その際に「ジャンケン」「県名クイズ」「輪投げ」「脳トレゲーム」「ボーダーアミダ」を行い合計得点を競うというもの。

 参加者は各ポイントで、豊富な種目に取り組んだ。参加者の女性は「外で歩くのは気持ちがいい。ゲームが楽しかった」と話していた。

 この日、会場に訪れていた同町教育委員会の田中逸雄教育次長は「コロナ禍の中、外に出て皆さんが楽しめる機会を公民館事業として取り組んでいただき感謝しています」。

 田代分館長は「最近は公民館活動があまり知られていない。今後も公民館活動を知っていただくことと、地域住民のつながりを図っていきたいと思う」と語った。

 なお、参加者には参加賞が配られた。新型コロナ対策のため、表彰式を行わず、上位入賞やブービーなどの対象者には商品券が景品として手渡された。

(2020年12月15日付紙面より)

3密を避けたウオークラリーが開催された=13日、那智勝浦町のブルービーチ那智
輪投げなど各種目に取り組んだ
2020年12月15日
18 新鮮な野菜など買い求め  第2土曜恒例「紀の宝みなと市」  (紀宝町 )
2020年12月15日
19 かわいい衣装でダンス披露  鵜殿、井田保育所で発表会  (紀宝町 )
2020年12月15日
20 英語で買い物を楽しむ  ALTから発音も学び  (紀宝町 )
2020年12月15日
21 簡単レシピで低栄養防止  いきいきサロン里  (那智勝浦町 )
2020年12月15日
22 スカットボールで交流  蓬莱地区で「ゲーム大会」  (新宮市 )
2020年12月15日
23 最高のパフォーマンスを  近大新宮中で合唱コンクール  (新宮市 )
2020年12月15日
24 趣向凝らし練習成果披露  第20回ピアノ教室発表会  (古座川町公民館 )
2020年12月15日
25 お悔やみ情報