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2020年12月17日
1 迫力の能・狂言を鑑賞
 那智中学校で巡回公演  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立那智中学校(岡史博校長)で15日、公益財団法人鎌倉能舞台による巡回公演があり、全校生徒149人が迫力の能・狂言の舞台を鑑賞した。

 文化庁の令和2年度「文化芸術による子供育成総合事業」の一環。子どもたちに優れた舞台芸術を鑑賞する機会を提供することで、発想力やコミュニケーション能力の育成、将来の芸術家の育成につなげることを目的としている。能は、室町時代初期に観阿弥(かんあみ)・世阿弥(ぜあみ)によって大成された現存する世界最古の演劇。江戸時代には、支配階級である武家が共通の日本語や正しい発音、荘重な身のこなしを身に付けるための教科書の役割を与えられ、手厚く保護された。演出法や台本、装束道具類がほとんど草創当時のまま保存されており、2001年にはユネスコの世界無形文化遺産第1号に認定された。

 生徒たちは最初に能の歴史や用語について解説を受け、小学6年生の国語の教科書にも登場する狂言「柿山伏」を鑑賞。能「小鍛冶(こかじ)」では、みかどから剣を打てとの命令を受けたものの、相槌(あいづち)を務める者がおらず困り果てた刀鍛冶・三条宗近(さんじょう・むねちか)が稲荷明神に祈ると、使いのキツネが現れて相槌を務めるという物語を字幕付きで楽しんだ。

 狂言体験ワークショップもあり、能楽師2人から立ち方や作法、サルやトンビなどの動物の鳴き真似を教わり、全員で実践していた。

 岡校長は「誰でも観阿弥、世阿弥という名前は知っているが、本物の能の舞台を鑑賞できる機会はなかなかない。しっかりと目に焼き付けてほしい」と話していた。

(2020年12月17日付紙面より)

神の使いのキツネと剣を打つ三条宗近=15日、那智勝浦町立那智中学校
狂言「柿山伏」
2020年12月17日
2 飼育展示しながら生態調査
 新種・キイカギテシャコエビ  (串本海中公園 )

 串本町有田にある串本海中公園センター水族館(森美枝館長)がこのほど、串本の海で見つかった新種・キイカギテシャコエビの飼育展示を始めた。

 このエビは2018年5月、同館の平林勲主任学芸員が同センター沖で展示動物を採集中に発見した。同定を試みたが該当する種名が見当たらず、十脚甲殻類に詳しい千葉県立中央博物館の駒井智幸・動物研究科長に精査を依頼したが同じ結果となり、今年7月に動物分類学の学術誌「Zootaxa(ズータクサ)」で公表。カギテシャコエビ属としては世界で16種目、国内で4種目、本州温帯域で2種目の新種発見となった。

 平林主任学芸員はこの経緯を発表した当時、駒井科長と連名で「今後新たな個体が採集できたときは飼育展示し、大勢の皆さんに知っていただきながら生態の調査をしていきたい」とコメント。その節目が10月28日に訪れ、1個体目と同じ水深14㍍の海底で2個体目を見つけて生体展示へと踏み出した。

 体長は1個体目より大きく約1・8㌢。今月13日までに2回の脱皮をしながら飼育環境で生き続けていて、「甲殻類は栄養状態が整っていないと脱皮をしない。この個体は1カ月スパンで脱皮をしていて、ある程度飼育できているのかなと思っている。最近になってエビと魚のミンチを食べる様子も観察できた」と最近1カ月の様子を語る。

 カギテシャコエビ属は巣穴を掘って身を隠すとされているが、キイカギテシャコエビは水槽に入れた砂に巣穴を作らず石の裏などに身を隠すことが大半。平林主任学芸員は「飼ってみないと分からないことはまだまだ多く、例えば鈎(かぎ)のような第一胸脚をどう使うのかもまだ観察できていない。できるだけ長く展示飼育しながら手探りで生態を調べていきたい」と意気込んでいる。

 展示場所は館内Aゾーンにある串本の海大水槽そば。キイカギテシャコエビが嫌がらない明るさで照らし、観察しやすくしている。

(2020年12月17日付紙面より)

飼育展示中の新種・キイカギテシャコエビ=13日、串本海中公園センター水族館
2020年12月17日
3 熊野地方で初雪観測
 新宮市、那智勝浦町など  

 熊野地方で16日、初雪が観測された。新宮市や那智勝浦町の市街地では雨交じりの雪がちらついたほか、那智山では一時ふぶく場面も見られた。

 全国的に冬型の気圧配置が続き、真冬並みの寒さとなった同日。太平洋側にも雪雲が流れ込み、広い範囲に雪を降らせた。

 那智山では午前8時ごろから雪が降り始めた。熊野那智大社によると同時間帯の温度計は2度を指していたという。

 和歌山地方気象台では、北部の山地を中心に17日未明から大雪となる見込みであるとし、積雪や路面凍結による交通障害などに注意を呼び掛けている。

(2020年12月17日付紙面より)

那智山では一時ふぶく様子も見られた=16日午前10時30分、那智勝浦町
2020年12月17日
4 「丑」の絵馬が登場
 一足早く迎春準備  (熊野那智大社 )

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)は15日、宝物殿で掲げられていた大絵馬を「子(ね)」から来年のえと「丑(うし)」へと掛け替えた。

 大絵馬は縦約3㍍、横約4㍍。しめ縄を装着した牛と那智の滝から昇る朝日が描かれている。男成宮司が11月下旬から描き始め、約20日間かけて完成させた。旅客の道中安全を願い作った小絵馬2枚(いずれも縦0・9㍍、横1・2㍍)はJR紀伊勝浦と新宮の両駅に掲げられる。

 ツアー旅行で参拝に訪れた廣瀬喜代子さんは「たまたま訪れた日に来年の絵馬を目にすることができてタイミング良くうれしいです。牛の勇ましさの中にも品や趣があって素晴らしい。新型コロナウイルスの収束が見えずに気持ちが暗くなりがちですが、来年は明るさを忘れないで強く元気で過ごせる一年にしたいです」。

 男成宮司は「牛は天神様のお使いといわれており、おっとりとしたイメージとともに我慢や忍耐強さを持ち合わせているものだと思います。コロナウイルス感染症の影響で大変な年となりましたが、来年は困難にめげずに穏やかな歩みを進めていけるものになってもらえれば」と語った。

(2020年12月17日付紙面より)

宝物殿前に掲げられた「丑」の大絵馬=15日、那智勝浦町の熊野那智大社
2020年12月17日
5 実物を展示し成因を解説  「ヘンな模様の石展」始まる  (南紀熊野GPC )
2020年12月17日
6 県紙芝居コンで最高位獲得  西向中・寺田裕紀君の作品  (串本町 )
2020年12月17日
7 公開抽選で当選番号決まる  歳末大売り出し幸運富くじ  (串本商店会・古座商店会 )
2020年12月17日
8 マルシェや映画上映にぎわう  イロドリ「KOKOPEPE DAY」盛況  (新宮市 )
2020年12月17日
9 3議員が登壇し議論展開  那智勝浦町議会一般質問②  
2020年12月17日
10 12月定例会が閉会  紀南環境衛生施設事務組合議会議員を選出  (那智勝浦町議会 )
2020年12月17日
11 全園児の演技が光る  きたやま保育所で発表会  (北山村 )
2020年12月17日
12 アンサンブル演奏披露  新翔高でミニコンサート  (新宮市 )
2020年12月17日
13 「あ!今光ったよ!」  各地でふたご座流星群観察  
2020年12月17日
14 「10年後の町」考えよう  提案集めふるさと活性化  (勝浦LC )
2020年12月17日
15 ケヤキ製の手水舎完成  ㈱河崎砂利が奉納  (猿田彦・三宝荒神社 )
2020年12月17日
16 能楽に理解深める  児童生徒がワークショップ  (相野谷小・中 )
2020年12月17日
17 用地取得率は97.9%  紀宝町議会一般質問①  
2020年12月17日
18 自費で「PCR検査」可能に  町民ら対象に独自施策  (紀宝町 )
2020年12月17日
19 お悔やみ情報
  
2020年12月15日
20 変わらぬ親善交流誓う
 45周年祝いオンライン交流会  (新宮市、サンタクルーズ市 )

 新宮市姉妹都市親善協会とサンタクルーズ姉妹都市委員会は14日、新宮市とアメリカ・カリフォルニア州サンタクルーズ市(サ市)の姉妹都市提携45周年を記念し、オンライン交流会を開いた。交流会の様子はインターネット配信され、両市長が「今後も変わらぬ姉妹都市親善交流を推進する」と友好宣言をした。

 両市の交流は新宮市内の合気道熊野塾で修行していたサ市出身のメリー・ハイニーさんら4人の提唱で始まった。1974(昭和49)年12月25日に姉妹都市関係を結んでおり、文化交流や訪問団の派遣などを通して友好関係を築いてきた。サ市は海と山々に囲まれた人口約6万5000人の都市で、気候・風土など新宮市と類似点が多いとされる。

 この日の交流会には、新宮市から同親善協会の須崎恵美会長、岩澤卓副会長ら6人が、サ市からは姉妹都市委員会員ら14人が参加した。姉妹都市交流の歴史や歩み、人々の触れ合いなどをスライドショーで振り返ったほか、日本の新年の行事紹介もあった。

 事前に録画された両市長による友好宣言では、田岡実千年市長、サ市のジャスティン・カミングス市長がぞれぞれ日本語と英語で「私たちにとって姉妹都市という関係は特別なもの。姉妹都市として交流することはお互いの文化・伝統を尊重し、相互理解を深めることにつながっている」と読み上げた。

 両市は45周年を記念し、お互いに美術作品を共有。サ市からは地元アーティスト・ロンサリナスさんによるアート作品が、新宮市からは須崎会長揮毫(きごう)の掛け軸が贈られた。

 なお、交流会の様子はインターネットで閲覧が可能(視聴先はQRコードを参照)。

(2020年12月15日付紙面より)

美術作品を共有するなどし、変わらぬ友情を誓い合った=14日、新宮市役所
交流会はインターネットで閲覧可能
QRコード
2020年12月15日
21 市の魅力の全国発信を
 国際交流員が市長表敬  (新宮市 )

 国際交流員(CIR)として新宮市が任用したオーストラリア出身のタング・ベリンダ・ニコルさん(24)が14日、市庁舎を訪れ、田岡実千年市長を表敬訪問した。ニコルさんの任期は令和5年8月1日まで。今後、市商工観光課や市観光協会で観光案内や翻訳・通訳、イベント企画、観光プロモーションなどの業務に従事する。

 ニコルさんは「語学指導等を行う外国青年招致事業(JETプログラム)」により来日。プログラムに参加する青年は「JET青年」と呼ばれ、教育委員会や学校に配置される「外国語指導助手(ALT)」と国際交流担当部局などに配置される「国際交流員(CIR)」に分けられる。

 市がCIRを任用するのは初めて。県内では現在、那智勝浦町や串本町、田辺市など5市町がCIRを配置している。

 なお、ニコルさんの任期は先月28日からだったが、新型コロナウイルス感染症の影響で東京のホテルに待機しており、12日に新宮入りを果たした。

 この日はニコルさんの初出勤。日本のアイドルに興味を持って以来、日本について学びを深めるうちに伝統や文化に引かれ「日本の日常生活を体験してみたい」とCIRを志願。趣味はゲームと読書で、大学では主に日本語とマーケティングを学んだ。来日は短期留学・旅行含め4回目で、新宮市については「山に囲まれ、自然が多くて落ち着く。学校や地域住民との交流も深めていけたら」と笑顔で抱負を語った。

 田岡市長は「母国オーストラリアだけでなく、多くの国に向けて新宮・熊野地方の魅力を発信して」と期待を寄せた。

(2020年12月15日付紙面より)

田岡実千年市長(左)と国際交流員のタング・ベリンダ・ニコルさん=14日、新宮市役所
2020年12月15日
22 一足早い雰囲気にぎわう
 水族館でクリスマス企画  (串本海中公園 )

 串本町有田にある串本海中公園センター水族館(森美枝館長)で13日、年末恒例のクリスマス企画が始まった。本年度はサンタの水槽掃除とクリスマス水槽の2種類を準備。初日は居合わせた来館者が一足早い雰囲気に興味を持ち、手にしたカメラで撮影するなどでにぎわった。

 同館スタッフの創意工夫による企画。サンタの水槽掃除は館内Aゾーンで最も大きい「串本の海大水槽」の中に入りアクリル窓に付いたコケ類を材質が同じアクリル板でこすり落とす内容で、定期的にダイビングスタイルで取り組んでいるが、そこへサンタクロースの衣装を重ね着して作業に臨んでいる。初日は当番の吉田徹副館長がパフォーマンスに臨み、作業中でも子どもや家族連れなど来館者の注目を受けるたびにジェスチャーで応え、記念撮影に付き合う愛嬌(あいきょう)を振りまいた。

 対の企画「水中サンタとじゃんけん大会」は密の状態を招きやすいため、本年度は中止。水槽掃除はこの日と20日(日)、25日(金)の3日間、午前11時から1時間弱実施するという。

  □     □

色彩を対比させて映える仕上がりに



 クリスマス水槽は今回、若手スタッフの佐久間夢実さんが中心になって準備。ホワイトクリスマスをテーマにして構想を練り、サンゴの白い骨格で雪だるまや家、モミの木を組んでトピックス水槽へ飾り付け、色彩の鮮やかな小魚類など串本の海の生き物を入れて仕上げている。

 生き物の内訳は▽デバスズメダイ▽キンギョハナダイ▽アカシマシラヒゲエビ▽ネッタイスズメダイ▽クロユリハゼ▽ソラスズメダイ▽ミツボシクロスズメダイ▽ホンソメワケベラ▽キイロサンゴハゼ▽シラヒゲウニ―の10種類(13日現在、状態により展示生物を変更する場合がある)。白い飾り物との対比で、色彩が一段と映える全体構成となっている。

 10月から準備を進めてきたという佐久間さんは「色とりどりの生き物がモミの木を飾るイメージ。シラヒゲウニはウニの仲間の中では珍しく貝殻など海底の物を背負って身を隠す習性があり、それならと白いタカラガイの貝殻を入れてみた。プレゼントが詰まった袋を運ぶような姿を見せてくれたら」とこだわりの一端をコメント。クリスマス後に正月水槽の展示が控えているため、クリスマス水槽の展示期間は25日(金)までとなっている。

(2020年12月15日付紙面より)

水中サンタの水槽掃除に興味津々の来館者ら=13日、串本海中公園センター水族館
白い飾りとの対比で生き物の色彩が一段と映えるクリスマス水槽
2020年12月15日
23 3密避けウオークラリー
 天満分館行事に50人参加  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町公民館天満分館(田代雅伸分館長)は13日、同町のブルービーチ那智でウオークラリーを開催した。参加した約50人の住民は3密を避けた屋外でのウオークやゲームなどを楽しんだ。

 同分館によると、昨年は那智高原などでハイキングを行い盛況だったという。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からマスク着用やアルコール消毒などの対策を取った上でのウオークラリーに至った。

 ウオークラリーは1組3人までで、小学生の部や大人の部などに分け実施。各組が2分間隔でスタートし、五つのチェックポイントを順に回る。その際に「ジャンケン」「県名クイズ」「輪投げ」「脳トレゲーム」「ボーダーアミダ」を行い合計得点を競うというもの。

 参加者は各ポイントで、豊富な種目に取り組んだ。参加者の女性は「外で歩くのは気持ちがいい。ゲームが楽しかった」と話していた。

 この日、会場に訪れていた同町教育委員会の田中逸雄教育次長は「コロナ禍の中、外に出て皆さんが楽しめる機会を公民館事業として取り組んでいただき感謝しています」。

 田代分館長は「最近は公民館活動があまり知られていない。今後も公民館活動を知っていただくことと、地域住民のつながりを図っていきたいと思う」と語った。

 なお、参加者には参加賞が配られた。新型コロナ対策のため、表彰式を行わず、上位入賞やブービーなどの対象者には商品券が景品として手渡された。

(2020年12月15日付紙面より)

3密を避けたウオークラリーが開催された=13日、那智勝浦町のブルービーチ那智
輪投げなど各種目に取り組んだ
2020年12月15日
24 新鮮な野菜など買い求め  第2土曜恒例「紀の宝みなと市」  (紀宝町 )
2020年12月15日
25 かわいい衣装でダンス披露  鵜殿、井田保育所で発表会  (紀宝町 )
2020年12月15日
26 英語で買い物を楽しむ  ALTから発音も学び  (紀宝町 )
2020年12月15日
27 簡単レシピで低栄養防止  いきいきサロン里  (那智勝浦町 )
2020年12月15日
28 スカットボールで交流  蓬莱地区で「ゲーム大会」  (新宮市 )
2020年12月15日
29 最高のパフォーマンスを  近大新宮中で合唱コンクール  (新宮市 )
2020年12月15日
30 趣向凝らし練習成果披露  第20回ピアノ教室発表会  (古座川町公民館 )
2020年12月15日
31 お悔やみ情報