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2020年10月25日
1 温かい気持ちを生徒らに
 城南中でオレンジリボン制作  (新宮市 )

 新宮市立城南中学校(中田善夫校長)育友会人権部会(岩澤遊水部長)は22日夜、11月の児童虐待防止月間に合わせ生徒たちに身に着けてもらうオレンジリボン約200個を制作した。保護者や教職員約20人が、一つ一つ思いを込めて丁寧に作業した。

 同部が主催し、子どもたちを保護者の温かい気持ちで包み、やがて子どもたちが守ってあげられる側の人間に成長してほしいとの願いから取り組み今年で6年目。生徒にとってはオレンジリボンを通じて保護者の気持ちを受け取り、児童虐待防止に関して学ぶ機会となっている。

 保護者が学校と地域をつなぎ、みんなが温かな気持ちになれるよう進めている。11月には各学年を対象に授業を実施し、学びを深めていく予定。生徒らは月間中、制服にオレンジリボンを着けて登校する。

 森浦展行・主幹教諭は社会運動に対して支援や賛同を表す「アウェアネス・リボン」の色と意味を説明。参加者は熱心に耳を傾け「生徒たちには活動の大切さを知って、意識を高めてほしいです」と語った。

 森浦主幹教諭は「人権というと難しく捉えてしまいます。常に『一人じゃない』ことを分かってほしい。保護者の方々や教職員で心を込めて作ったリボンを着けてもらい、元気に明るく学校生活を送ってもらえれば」と話していた。

(2020年10月25日付紙面より)

思いを込めてリボンを作る保護者と教職員=22日夜、新宮市立城南中学校
オレンジリボン制作に参加した皆さん
2020年10月25日
2 イノシシに注意
 市街地で目撃情報多発  (新宮市 )

 新宮市佐野の県立新翔高校付近で23日午前7時ごろ、路上にイノシシが倒れていると新宮警察署に通報があった。同署からの連絡を受け現場に向かった市農林水産課職員がイノシシを捕獲。鳥獣保護員の下忠文さんの元に運び殺処分した。下さんと職員は「攻撃してくる場合もあるので、発見した際には市農林水産課か警察に連絡を」と呼び掛けている。

 捕獲されたイノシシは体長約90㌢、重さ約30㌔の雌。市道永田切杭線の道路上に倒れており、市職員が駆け付けた時にはすでに弱っていたという。

 体に傷があったことから車と接触したと考えられるが、飼育豚や野生イノシシで感染拡大が続く「豚熱」の可能性もあることから現在、県農業水産振興課で血液検査を進めている。

 同課によると、春ごろからイノシシによる農作物被害情報や目撃情報が寄せられており、9月ごろから新木保育園付近や橋本、相筋、三佐木地区など市街地での目撃情報が増えたという。先週には新翔高校の校庭でイノシシに掘られた跡を発見。2頭分の足跡が確認されている。

 また、佐野駅付近における被害情報も多く、佐野川沿いの休耕地をねぐらにしている可能性も。近日中に近隣住民に通知の上、追い払い花火(動物駆遂用煙火)を使った対策を計画している。

 同課は「体感としては昨年より3割ほど増えていると感じる。市街地でイノシシの被害・目撃情報が増えてきたのは近年。特に今年に限っては、市街地での発見も珍しいといえない状況」。

 「イノシシ・サル等が住宅地に出没したときの初動対応マニュアル」に基づき、警察と連携し対応しているものの、増えすぎている現状を鑑み今年は幼獣も捕獲対象にしているという。

 下さんと同課は、イノシシのねぐらになりやすい休耕地の草刈りや、イノシシに出くわした際の対応として▽近づかない▽興奮させないように静かにその場を立ち去る▽無理に追い払おうとしない▽生ごみの放置や放任果樹などは控える―などを呼び掛けている。

(2020年10月25日付紙面より)

市道でイノシシを捕獲した=23日、新宮市佐野(新宮市提供)
2020年10月25日
3 「子どもに安心と自信を」
 三浦伸也さんによる子育て講座  (紀宝町 )

 「絵本を読む人」として全国各地で活躍する〝しんちゃん〟こと、三浦伸也さんを招いての子育て講座が21日、紀宝町の神内福祉センターであった。

 数冊の絵本を披露した三浦さんは「子どもも大人もハッピーになれるキーワードは『安心』と『自信』。安心と自信があれば、未知の世界に一歩踏み出せる」と伝えた。

 その上で「安心や居場所のために家族みんなで食卓を囲んでほしい」、「失敗してチャレンジして成功すると自信になる。この自信が財産になる」などと話し、子どもの可能性を広げてほしいと呼び掛けた。

 東日本大震災の被災地・陸前高田市に毎月通い、絵本を読み続けている三浦さん。「がれきの中から聞こえた子どもたちの笑い声が、まさに希望そのものだった」と語った。震災を経験した保育士の「子どもたちを失いたくない」という気持ちが、子どもたちの落ち着きにつながっていると感じたという。

 「子どもは無条件に親を信じている。安心できる場を本能的に求めている。お母さんが一緒に楽しむことで子どもも喜ぶ」。

 「子どもは自分の答えに自信を持っている。答えを一つにしてしまうと窮屈になる。大人の『物差し』を変え、理解することで大人の自信につながる」。自身の経験を交え「子どもたちの世界」を受け入れることの大切さも知らせた。

 講座は、町ファミリーサポートセンターによる「サポート会員講習会」の最終講習で、所々にユーモアを交えた興味深い話に受講生とサポート会員ら20人が聞き入っていた。

 子育ての手伝いをする同センターのサポート会員は93人で、今回、全3回の講座を受けた7人を新たに会員登録した。

(2020年10月25日付紙面より)

絵本を通じて子どもとの関わりを伝える三浦伸也さん=21日、紀宝町の神内福祉センター
サポート会員について説明
2020年10月25日
4 温泉総選挙2020
 南紀勝浦温泉がエントリー  (那智勝浦町 )

 国民参加型の地方活性化プロジェクト「温泉総選挙2020」が1日から応援投票の受け付けを始めている。おととしには総務大臣賞を、昨年は歴史・文化部門で1位を獲得した那智勝浦町の南紀勝浦温泉が今年も同部門にエントリーした。

 温泉総選挙は好きな温泉地への応援投票を通じて、さまざまな温泉地の情報に触れることができ、各温泉地の利用促進を図り、地域活性化につなげることを目的としている。

 「温泉地のリアルタイム情報サイト」としての役割も担っており今年で5回目。公式サイトから応援投票した場合は抽選で旅行券などが当たる。投票は来年1月20日(水)までとなっており、今年はウェブでの投票のみ。南紀勝浦温泉旅館組合によると、22日午後4時時点での同温泉の順位は3位だという。

 エントリーについて中定俊組合長は「GoToキャンペーンのおかげで客足も以前に比べると戻りつつありますが、キャンペーン後はどうなるか分かりません。また今年も入賞すれば、南紀勝浦温泉のPRにもつながりますので、大きなチャンスだと思っています。入賞して南紀勝浦温泉の魅力を多くの人に知っていただきたいです」。

 投票については「昨年の温泉総選挙では大変多くの皆さまに応援をしていただいたおかげで『歴史・文化部門』にて1位を取ることができました。また今年も入賞ができるように皆さまの応援、よろしくお願いいたします」と呼び掛けた。

 投票や選挙についての詳細の確認はインターネットで「温泉総選挙」で検索、または(https://onsen-ouen.jp)まで。

(2020年10月25日付紙面より)

3回目の入賞を目指す南紀勝浦温泉がエントリー
QRコード
2020年10月25日
5 新翔、串本古座ともに敗れる
 全国高校サッカー和歌山大会  
2020年10月25日
6 第42回町総体を開催
 スポーツウエルネス吹矢大会  (那智勝浦町体育協会 )
2020年10月25日
7 赤く色づくイイギリの実  山間部で深まる秋  (新宮市 )
2020年10月25日
8 「優しいお手紙ありがとう」  熊野川小へ地域住民から  (新宮市熊野川町 )
2020年10月25日
9 不登校やいじめ認知件数など増加  児童生徒の諸課題に関する調査結果  (和歌山県 )
2020年10月25日
10 サツマイモ掘り楽しむ  きたやま保育所の園児たちが  (北山村 )
2020年10月25日
11 親子で秋を楽しむ  宇久井ビジターで「さつまいも収穫祭」  (那智勝浦町 )
2020年10月25日
12 お悔やみ情報
  
2020年10月23日
13 コロナ時代の観光振興とは
 集客力UPセミナーに40人  (和歌山県 )

 和歌山県観光交流課は21日、那智勝浦町の体育文化会館で「コロナ時代における集客力UPセミナー&相談会~スマホ利用者に店舗・観光情報を発信~」を開いた。約40人が参加。コロナ禍における集客に向けた情報発信方法などについて学びを深めた。

 コロナ禍により海外往来の制限や新たな生活様式の浸透など、観光業界を取り巻く環境が急激に変化し、集客に向けた情報発信にも変化が求められている。

 セミナーは、そういった現状を鑑み、今後旅行のスタンダードとなりうるGoogle(グーグル)や各種オンライン旅行予約サイト(OTA=)などを活用して旅行する個人や小グループ旅行客を取り込むためのノウハウに関して、分かりやすく具体的な情報を提供する目的をもって開催に至った。

 開催に当たり、県商工観光労働部観光交流課の橋本恵一郎課長が「コロナをきっかけに時代が変わりつつある。政府でもデジタル化を進めようといった動きもあり、今後ますますデジタル化は進んでいくと思う」。県内の観光概況について説明し「人口が減少する中、外貨を取り入れる必要がある。県もインバウンドを呼び戻すために取り組んでいく」などとあいさつした。

 セミナーではGoogle社公認GMB・GoogleMapゴールドエキスパートの永山卓也さんが講話。休憩を挟み、Trip.comグループ日本ブランディング戦略部長の石川美奈さんが「OTA活用による情報発信のメリット」、チケッツインターナショナル日本支店代表の荒木篤実さんが「観光客が体験をする際のニーズ」などをテーマにそれぞれ講話した。

 GoToトラベル事務局(和歌山事務局)によるGoToトラベル地域共通クーポンに係る制度概要の説明もあったほか、セミナーと並行し、会場外では講師陣による個別相談会も行われた。

  □     □

※OTA=「じゃらん」や「楽天トラベル」に代表されるインターネット上をメインに取引を行う旅行会社。取り扱い分野は、航空券・ホテル・現地オプショナルツアーなど多岐にわたる。

(2020年10月23日付紙面より)

約40人が参加したセミナーの様子=21日、那智勝浦町の体育文化会館
2020年10月23日
14 下校する児童の安全見守る
 通学路の危険箇所も点検  (御浜町 )

 防犯ボランティア団体の子ども見守り隊御浜支部とみかんパトロール隊は、御浜町立阿田和小学校(竹本和拡校長)で19日、見守り活動に取り組んだ。下校する児童に「気を付けて帰ってね」と声を掛けた。

 「子どもと女性の犯罪被害防止」などを重点とする全国地域安全運動の一環。紀宝警察署と合同で実施し、2団体と同校の竹本校長、署員の計7人が参加した。

 下校する低学年の児童への見守りを行った後、通学路の危険箇所を点検した。同校が昨年実施した保護者アンケートでは、「見通しが悪い場所や人通りの少ない道路がある」などの回答があり、警察と2団体、学校が情報を共有した。

 竹本校長は「児童136人のうち、ほとんどが徒歩で通学している。学校では保護者アンケートで危険箇所を把握し、防犯教室にも取り組んでいる。防犯ボランティア団体の活動も抑止力につながっている」と話していた。

(2020年10月23日付紙面より)

児童の下校を見守る防犯ボランティア団体の会員ら=19日、御浜町立阿田和小学校
2020年10月23日
15 ネット利用への対処考える
 潮岬中で子育て講演会など  (串本町 )

 串本町立潮岬中学校で21日夜、同校と潮岬小、潮岬こども園の保護者を対象にした子育て講演会があった。テーマは「ネット・スマホ・ゲームと依存症 正しく知って生かしましょう」。保護者や教諭ら47人が参加し、子どものインターネット利用の実態や周囲の関わり方を考える足掛かりとして聴講した。

 この講演会は、潮岬地区の子どもが一貫して通うことになる3校園の育友会が合同で計画した行事。今回は25年来の情報教育研究経験を持つ和歌山大学教職大学院教授・豊田充崇さんを講師に迎え、その識見から子どもが直面する課題解消の糸口を考える趣旨で参加を呼び掛けた。

 豊田さんは和歌山県の子どものインターネット利用の実態と県民のおおらかさなどを都道府県別に比較した統計資料で示唆。他方、薬物・アルコール・ギャンブルに続く第4の依存として世界的に懸念されるゲーム障害は没頭により生活が崩れている状態を指すことを紹介し、単に長時間だからではなくどのような状態が依存に当たるかの目安を伝えた。

 状態に対する対処として五つの視点(①使用ルールを作る②使用状態の把握③ネット以外の居場所を作る④使用履歴を作る⑤使用制限をする)を挙げ、①については県教育委員会が近々誓約書の書式を発表予定だと伝えて活用を推奨。さらに六つ目の視点として、ゲーム好きはプログラミング好きでプログラムの内容に対してより良いアイデアを出しその実現に意欲を示すという側面を例示し、そのように高い関心を有益な方向へ振らせるのも一つの手だと提言して、保護者らによる関わりを促した。

 豊田さんは保護者とは別に同日午後、潮岬小4~6年生78人と潮岬中1~3年生65人を対象にしたネット・スマホ・ゲーム講演会にも登壇。身近な利用方法に潜んでいる危険を児童生徒と一緒になって考え、▽寛容・許容の精神を持つ▽拡散されても大丈夫な書き込みか▽個人情報の扱いは必ず相手の許可を取る▽動画投稿にはリスクがつきもの▽スマホでの時間浪費は未来の自分を虐げる―といった要点を振り返って適切に利用する意識を促した。3校園の教諭を対象にした研修の講師も務め、今後の社会変化を見据えた関わり方の視点を託すなどした。

(2020年10月23日付紙面より)

潮岬のこども園、小学校、中学校の保護者を対象にした子育て講演会=21日、串本町立潮岬中学校
身近な利用方法に潜む危険を児童生徒と一緒に考える豊田充崇さん(左)
2020年10月23日
16 自然を感じながら実践
 順心の会が太極拳鍛錬会  (那智勝浦町 )

 楊名時太極拳順心の会(大澤順子代表)は21日、那智勝浦町のブルービーチ那智(JR那智駅裏側付近)の広場で太極拳鍛錬会を実施した。約40人が参加し、眼下に広がる那智湾を前にさまざまな型に取り組んだ。

 大澤代表は日本健康太極拳協会の師範で、大自然の空気を存分に味わいながら太極拳に取り組んでもらいたいとの思いから年に1度実施。熊野地方で五つの太極拳教室を開き、参加者の健康づくりに役立てている。毎週水曜日には旧三川小学校で教室を開催している。

 参加者は大澤代表の動きに合わせて実践。緩やかな音楽が流れる中、集中しながら体を動かし汗を流した。

 大澤代表は「曇り空で天候が心配でしたが、晴れ間も見えるようになりすがすがしく行うことができました。コロナ禍でいろんな催しができなくなる中、鍛錬会も中止を考えましたが、対策を取り細心の注意を払って実施することを決めた。自宅で過ごす人が多く、気が重くなりがちのため、自然の空気を吸って少しでもストレス発散につなげてもらえれば」と話していた。

(2020年10月23日付紙面より)

太極拳に取り組む参加者=21日、那智勝浦町のブルービーチ那智
大澤順子代表
2020年10月23日
17 中上さん、速水さんが厚労大臣表彰  隣保館運営事業功労者  
2020年10月23日
18 児童・園児元気いっぱいに  小学校・保育所が運動会  (那智勝浦町 )
2020年10月23日
19 芋掘りに大はしゃぎ  木の川認定こども園が宇久井ビジターで  (那智勝浦町 )
2020年10月23日
20 交流深め楽しくプレー 紀宝町福祉連絡会グラウンドゴルフ大会 
2020年10月23日
21 110組が36ホール回り競う 青少年の家でグラウンドゴルフペア大会 (串本町)
2020年10月23日
22 お悔やみ情報
  
2020年10月01日
23 感動・笑顔・勇気届ける
 第14回新翔高校体育祭  (新宮市 )

 新宮市の県立新翔高校(東啓史校長、生徒326人)で9月30日、第14回体育祭(前田茉里実行委員長)が開かれた。今年のテーマは「密です密です体育祭~新翔しか勝たん~」。新型コロナウイルス感染対策のため無観客での開催となったが、生徒たちは互いに声援を送り合い、生き生きと青春の一ページを楽しんでいた。

 開会式で東校長は「『若さとパワーでコロナに勝つ』。そう言い切れるよう、みんなのハートにレボリューションを起こせるよう頑張って」と激励。

 4ブロックを代表して和田惟吹君、辻光昌君、中村颯太君、氏家大輝君が「このスローガンの下、僕たちは体育祭に命を懸けてきました。時には上腕二頭筋やハムストリングス筋、全身のありとあらゆる筋細胞が破壊され、筋肉痛になりました。この体育祭に関わってくれた全ての人に感動、笑顔、勇気を届けると誓います」と宣誓した。

 秋晴れの下、グラウンドでクラス対抗リレーや大縄跳び、応援コンクール、ダンス「熊野ハレヤ音頭」が行われ、熱戦が繰り広げられていた。

(2020年10月1日付紙面より)

(左から)辻光昌君、中村颯太君、氏家大輝君、和田惟吹君が宣誓=9月30日、新宮市の県立新翔高校
2020年10月01日
24 「まもってくれてありがとう」
 成川小をモデル校に指定  (紀宝署 )

 横断歩道での歩行者優先のルール順守を浸透させる取り組み「まもってくれてありがとう運動」のモデル校指定式が9月28日、紀宝町立成川小学校(大藤伸之校長)であった。

 南牟婁郡交通安全対策協議会、紀宝地区交通安全協会、紀宝警察署が指定したもので、管内では同町立相野谷小学校に次いで2校目となった。

 日本自動車連盟(JAF)が昨年実施した、信号機のない横断歩道で車が一時停止する率の全国調査では、三重県が全国最下位だったことから、県警では道路を横断する歩行者が止まってくれた車に対して「ありがとう」の気持ちを示すこの運動を推進してきた。

 指定式では、止まった車に「ありがとう」を伝える見本を見せ、同協会の久保正会長が児童会の大植心晴会長(6年)に指定書を手渡した。同署交通課の川岸将之係長は校区内の危険箇所を示し「横断歩道は左右を確認してから渡ってください。自転車に乗る際はヘルメットを着用してほしい」と呼び掛けた。

 大藤校長は「指定を受けることで、子どもたちの意識も高まる。横断歩道でドライバーに『ありがとう』と気持ちを伝える笑顔があれば交通事故も減少するのでは」と話していた。

(2020年10月1日付紙面より)

モデル校の指定書を受け取る大植心晴会長(左)=9月28日、紀宝町立成川小学校
2020年10月01日
25 別れ惜しみバスツアー
 玉置口線運行終了を前に  (新宮市熊野川町 )

 9月30日をもって運行終了を迎える熊野御坊南海バス株式会社の玉置口線で29日、九重・四瀧地区のふれあいいきいきサロンによるバスツアーが行われた。区民10人が九重郵便局前から乗車し、終点の玉置口バス停までの旅路で思い出話に花を咲かせた。

 熊野川町史によれば、玉置口地区から九重地区へ至る県道はその昔、人1人がやっと通ることのできる細い尾根道で、通称「蟻の腰」と呼ばれていた。郵便逓送や九重小学校高等科への通学路としても利用され、「予防接種を受けるためにも九重小学校までの約6㌔㍍を児童・生徒たちが歩いた」との記載がある。1959(昭和34)年に自動車の走る北山川林道が開通し、翌60(昭和35)年4月1日に区民待望の定期バスの乗り入れが実現。当時は多くの生徒や瀞峡への観光客が利用した。

 しかし、近年は人口減少や利用実績の少なさから公共交通の再編成が議論されており、10月1日から新たな移動手段であるデマンドタクシーが導入されることから、運行終了が決定した。

 乗車した区民たちは景色を楽しみながら、「昔歩いた時はこんなにスギの木が大きくなかった」「この辺りは田んぼだった」「免許を取りたての頃は、端に乗り上げながら運転した」と思い出を語り、「バスが走る音で時計がなくても時間が分かったのに、さみしくなる」と別れを惜しんだ。

 バスを運転した植田茂さんは「満席になったのは初めて」と驚いており、終点の玉置口では住民から「長いことありがとうございました」と言葉を贈られる一幕もあった。

 榎本みさよさんは、夫の協三さんがバスの運転手をしていた頃を思い出し、「懐かしい。孫が来たら、バスに乗せて玉置口まで走っていた」と振り返っていた。

(2020年10月1日付紙面より)

車内から景色を楽しむ区民たち=9月29日、新宮市熊野川町
運行終了となる玉置口線のバス
2020年10月01日
26 神鎮め「鈴剣の舞」 祭りに向け練習進む (熊野速玉大社)

 熊野速玉大社(上野顯宮司)の例大祭「新宮の速玉祭(はやたまさい)」=15日(木)、16日(金)=に向け、巫女(みこ)役による神鎮めの舞「鈴剣(すずけん)の舞」の練習が進んでいる。9月29日、同大社双鶴殿で行われた練習では神楽人の津越宏之さん(76)から指導を受け、巫女役の2人の少女が足運びを確認するなどした。

 国の重要無形民俗文化財(重文)の指定を受ける同祭は、同大社の主神、熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)の御神霊が神馬(しんめ)で阿須賀神社へ渡御(とぎょ)し、熊野川河原の乙基(おとも)の御旅所(おたびしょ)へ渡る「神馬渡御式」と、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)の御神霊が神輿(みこし)でまちを練り、神幸船(しんこうせん)で御船島を回る「神輿渡御式」からなる祭り。

 渡御式では、新宮の鍛冶職の末裔(まつえい)が神楽人を務め、巫女役の童女2人が神鎮めとして「鈴剣の舞」を舞う。

 今年、巫女役を務めるのは石原凜さん(神倉小4)と前川真由さん(同)。誘いを受け「こんな機会はめったにない」と巫女役を引き受けた。

 「祭り当日はきっと緊張すると思う」と2人。「足の動きを間違える。もっと頑張らないと」(石原さん)「自信があったけどやってみたら難しかった」(前川さん)としながらも、真剣な表情で動作を確認しながら練習に挑む。

 津越さんは「テンポが単純なのでテキパキと動けば美しく見えるのでは」と2人にアドバイス。「せっかく新宮に生まれたのだから、巫女役はいい機会。2人とも初めてなので間違いなく舞ってくれたら」と期待を込めた。

(2020年10月1日付紙面より)

津越宏之さんの指導の下、練習に励む前川真由さん(左)と石原凜さん=9月29日、熊野速玉大社
2020年10月01日
27 和柄のマスクケース作る  ふれあいいきいきサロンひまわり  (紀宝町 )
2020年10月01日
28 和歌山30年連続で下落  三重も下落止まらず  (基準地価 )
2020年10月01日
29 暮らし、どう変わる?  10月から税額など変更に  
2020年10月01日
30 絆深めて燃え上がれ  太地小学校で運動会  (太地町 )
2020年10月01日
31 互いの存在を認識して  交通事故防止看板を設置  (新宮市 )
2020年10月01日
32 夕暮れ時の外出に要注意  歩行者らに反射材を配布  (新宮警察署 )
2020年10月01日
33 中学3年生13校81人参加  生徒主導でオープンスクール  (串本古座高校 )
2020年10月01日
34 終戦75年節目に発行へ  冊子「串本町の戦争遺跡」  
2020年10月01日
35 横断時の挙手促す幕託す  串本警察署管内の3町に  (JAみくまの )
2020年10月01日
36 お悔やみ情報