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2020年10月23日
1 コロナ時代の観光振興とは
 集客力UPセミナーに40人  (和歌山県 )

 和歌山県観光交流課は21日、那智勝浦町の体育文化会館で「コロナ時代における集客力UPセミナー&相談会~スマホ利用者に店舗・観光情報を発信~」を開いた。約40人が参加。コロナ禍における集客に向けた情報発信方法などについて学びを深めた。

 コロナ禍により海外往来の制限や新たな生活様式の浸透など、観光業界を取り巻く環境が急激に変化し、集客に向けた情報発信にも変化が求められている。

 セミナーは、そういった現状を鑑み、今後旅行のスタンダードとなりうるGoogle(グーグル)や各種オンライン旅行予約サイト(OTA=)などを活用して旅行する個人や小グループ旅行客を取り込むためのノウハウに関して、分かりやすく具体的な情報を提供する目的をもって開催に至った。

 開催に当たり、県商工観光労働部観光交流課の橋本恵一郎課長が「コロナをきっかけに時代が変わりつつある。政府でもデジタル化を進めようといった動きもあり、今後ますますデジタル化は進んでいくと思う」。県内の観光概況について説明し「人口が減少する中、外貨を取り入れる必要がある。県もインバウンドを呼び戻すために取り組んでいく」などとあいさつした。

 セミナーではGoogle社公認GMB・GoogleMapゴールドエキスパートの永山卓也さんが講話。休憩を挟み、Trip.comグループ日本ブランディング戦略部長の石川美奈さんが「OTA活用による情報発信のメリット」、チケッツインターナショナル日本支店代表の荒木篤実さんが「観光客が体験をする際のニーズ」などをテーマにそれぞれ講話した。

 GoToトラベル事務局(和歌山事務局)によるGoToトラベル地域共通クーポンに係る制度概要の説明もあったほか、セミナーと並行し、会場外では講師陣による個別相談会も行われた。

  □     □

※OTA=「じゃらん」や「楽天トラベル」に代表されるインターネット上をメインに取引を行う旅行会社。取り扱い分野は、航空券・ホテル・現地オプショナルツアーなど多岐にわたる。

(2020年10月23日付紙面より)

約40人が参加したセミナーの様子=21日、那智勝浦町の体育文化会館
2020年10月23日
2 下校する児童の安全見守る
 通学路の危険箇所も点検  (御浜町 )

 防犯ボランティア団体の子ども見守り隊御浜支部とみかんパトロール隊は、御浜町立阿田和小学校(竹本和拡校長)で19日、見守り活動に取り組んだ。下校する児童に「気を付けて帰ってね」と声を掛けた。

 「子どもと女性の犯罪被害防止」などを重点とする全国地域安全運動の一環。紀宝警察署と合同で実施し、2団体と同校の竹本校長、署員の計7人が参加した。

 下校する低学年の児童への見守りを行った後、通学路の危険箇所を点検した。同校が昨年実施した保護者アンケートでは、「見通しが悪い場所や人通りの少ない道路がある」などの回答があり、警察と2団体、学校が情報を共有した。

 竹本校長は「児童136人のうち、ほとんどが徒歩で通学している。学校では保護者アンケートで危険箇所を把握し、防犯教室にも取り組んでいる。防犯ボランティア団体の活動も抑止力につながっている」と話していた。

(2020年10月23日付紙面より)

児童の下校を見守る防犯ボランティア団体の会員ら=19日、御浜町立阿田和小学校
2020年10月23日
3 ネット利用への対処考える
 潮岬中で子育て講演会など  (串本町 )

 串本町立潮岬中学校で21日夜、同校と潮岬小、潮岬こども園の保護者を対象にした子育て講演会があった。テーマは「ネット・スマホ・ゲームと依存症 正しく知って生かしましょう」。保護者や教諭ら47人が参加し、子どものインターネット利用の実態や周囲の関わり方を考える足掛かりとして聴講した。

 この講演会は、潮岬地区の子どもが一貫して通うことになる3校園の育友会が合同で計画した行事。今回は25年来の情報教育研究経験を持つ和歌山大学教職大学院教授・豊田充崇さんを講師に迎え、その識見から子どもが直面する課題解消の糸口を考える趣旨で参加を呼び掛けた。

 豊田さんは和歌山県の子どものインターネット利用の実態と県民のおおらかさなどを都道府県別に比較した統計資料で示唆。他方、薬物・アルコール・ギャンブルに続く第4の依存として世界的に懸念されるゲーム障害は没頭により生活が崩れている状態を指すことを紹介し、単に長時間だからではなくどのような状態が依存に当たるかの目安を伝えた。

 状態に対する対処として五つの視点(①使用ルールを作る②使用状態の把握③ネット以外の居場所を作る④使用履歴を作る⑤使用制限をする)を挙げ、①については県教育委員会が近々誓約書の書式を発表予定だと伝えて活用を推奨。さらに六つ目の視点として、ゲーム好きはプログラミング好きでプログラムの内容に対してより良いアイデアを出しその実現に意欲を示すという側面を例示し、そのように高い関心を有益な方向へ振らせるのも一つの手だと提言して、保護者らによる関わりを促した。

 豊田さんは保護者とは別に同日午後、潮岬小4~6年生78人と潮岬中1~3年生65人を対象にしたネット・スマホ・ゲーム講演会にも登壇。身近な利用方法に潜んでいる危険を児童生徒と一緒になって考え、▽寛容・許容の精神を持つ▽拡散されても大丈夫な書き込みか▽個人情報の扱いは必ず相手の許可を取る▽動画投稿にはリスクがつきもの▽スマホでの時間浪費は未来の自分を虐げる―といった要点を振り返って適切に利用する意識を促した。3校園の教諭を対象にした研修の講師も務め、今後の社会変化を見据えた関わり方の視点を託すなどした。

(2020年10月23日付紙面より)

潮岬のこども園、小学校、中学校の保護者を対象にした子育て講演会=21日、串本町立潮岬中学校
身近な利用方法に潜む危険を児童生徒と一緒に考える豊田充崇さん(左)
2020年10月23日
4 自然を感じながら実践
 順心の会が太極拳鍛錬会  (那智勝浦町 )

 楊名時太極拳順心の会(大澤順子代表)は21日、那智勝浦町のブルービーチ那智(JR那智駅裏側付近)の広場で太極拳鍛錬会を実施した。約40人が参加し、眼下に広がる那智湾を前にさまざまな型に取り組んだ。

 大澤代表は日本健康太極拳協会の師範で、大自然の空気を存分に味わいながら太極拳に取り組んでもらいたいとの思いから年に1度実施。熊野地方で五つの太極拳教室を開き、参加者の健康づくりに役立てている。毎週水曜日には旧三川小学校で教室を開催している。

 参加者は大澤代表の動きに合わせて実践。緩やかな音楽が流れる中、集中しながら体を動かし汗を流した。

 大澤代表は「曇り空で天候が心配でしたが、晴れ間も見えるようになりすがすがしく行うことができました。コロナ禍でいろんな催しができなくなる中、鍛錬会も中止を考えましたが、対策を取り細心の注意を払って実施することを決めた。自宅で過ごす人が多く、気が重くなりがちのため、自然の空気を吸って少しでもストレス発散につなげてもらえれば」と話していた。

(2020年10月23日付紙面より)

太極拳に取り組む参加者=21日、那智勝浦町のブルービーチ那智
大澤順子代表
2020年10月23日
5 中上さん、速水さんが厚労大臣表彰  隣保館運営事業功労者  
2020年10月23日
6 児童・園児元気いっぱいに  小学校・保育所が運動会  (那智勝浦町 )
2020年10月23日
7 芋掘りに大はしゃぎ  木の川認定こども園が宇久井ビジターで  (那智勝浦町 )
2020年10月23日
8 交流深め楽しくプレー 紀宝町福祉連絡会グラウンドゴルフ大会 
2020年10月23日
9 110組が36ホール回り競う 青少年の家でグラウンドゴルフペア大会 (串本町)
2020年10月23日
10 お悔やみ情報
  
2020年10月22日
11 肉料理や燻製作りに挑戦
 ベンチャー隊が炊事活動  (ボーイスカウト新宮第2団 )

 ボーイスカウト新宮第2団(安達実・団委員長)のベンチャー隊は18日、紀宝町鮒田の鮒田活動拠点で炊事活動「肉料理~どの調理が美味?~」を実施した。近大附属新宮高校の櫻井貴文君(3年)と中本康太君(1年)が肉料理や燻製(くんせい)作りに挑戦した。

 ボーイスカウトは、家庭や学校では学ぶ機会の少ない活動を自然の中で行い、年齢の異なる仲間とさまざまな活動を実施することで青少年の心と体の成長につなげるのが狙い。

 ベンチャー隊(高校1~3年)は、自分たちが考えた企画を元に計画書を作成。計画に基づいて実行に移し、反省点などを報告書にまとめて次の企画に生かす取り組みを行っている。

 この日は「肉の種類と味の違い」「普段作る機会の少ない料理に挑戦する」などをテーマに掲げて取り組んだ。調理方法や材料の値段をリサーチし調理時間を予測するなど、会議を重ねプランを作成。実践に挑んだ。

 メニューは「鶏肉のハンバーグ」(胸肉とささみの違い)、「ローストビーフ・ポーク」(牛肉と豚肉の違い)。段ボールで燻製機を手作りし、「さくら」「ブレンド」「ヒッコリー」のスモークウッドによる完成の違いも研究した。

 櫻井君は「おいしくできた。しかし時間的余裕がなかった。準備に手間取ったことが計画通りに進まなかった要因」。中本君は「料理は上手にできたと思う。やはり準備に時間がかかった」とそれぞれ感想を述べた。

 同隊の北村仁志隊長は「大人になっても挑戦する姿勢は必要。これからも『楽しく』を基本に、高度なことにも挑戦していってほしい」と期待を込めた。

 同団では現在、小学3年以上の隊員を募集している。年会費2万2000円、入会金3000円が必要。体験入隊も可能。問い合わせ、申し込みはスポーツギアアダチ(電話0735・21・3218、安達さん)または南海堂(電話0735・22・2920、中川さん)まで。

(2020年10月22日付紙面より)

鶏肉をミンチにする工程から取り組んだハンバーグ作り=18日、紀宝町鮒田
段ボールで手作りした燻製機を使用
2020年10月22日
12 健康と地域貢献を兼ねて
 ノルディックウオーキング講座  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町築地のイササジコンストアで19日、「ノルディックウオーキングはじめて講座」が開かれた。新宮市や同町から20人が参加し、日本ノルディックウオーキング協会公認マスタートレーナーでエヌウォーカー倶楽部代表の藤川真司さんがノルディックウオーキングの特徴や効果を講演し、実技指導を行った。

 ノルディックウオーキングとは2本のポールを使用した新しいフィットネススポーツで、世界中で1000万人を超える愛好家がいるとされる。

 主な効果として▽腰や膝など下半身の負担を減らすことができる▽負荷を分散し上半身の筋肉を積極的に使える▽全身運動のため、通常のウオーキングの1・2倍以上の運動効果が期待できる▽インナーマッスルも鍛えられる▽肩から腕を振り、ゆったりとした動作で歩けるようになる―などが挙げられる。

 講座を協賛する同町教育委員会によると、ノルディックウオーキングは町のスポーツ教室として4年前ほどから実施しており、需要も多いため今後も推進していく方針だという。

 藤川さんは「年齢に関係なく筋肉は鍛えることができる。ノルディックウオーキングを続けていれば、寝たきりを予防し、元気になって体も良くなる。いつまでも自分の足で歩きたいという意志が健康づくりにとって重要です」と述べた。

 大腰筋と体幹を鍛えることで背骨が刺激されるとし、脳への血流が増えることから脳が活性化すると紹介。「歩幅を広げると歩く速度も変化し、脳への刺激も違ってくる。歩幅が狭いと認知症になりやすいという記事もあるため、広いほうが認知症の予防になる」と解説した。

 藤川さんはノルディックウオーキングを子どもの登下校時に行うことで防犯にもつながるとし、「皆さまの健康づくりを地域にも役立てていただけたら」と提案。健康になれば身体機能も改善し、身も心も若くなるとし、生活全体が活性化するため、活動的な日常生活につながると話した。

 当日は雨天だったことから参加者は同町湯川の旧山川小学校体育館に移動。入念な準備体操後、実技指導が行われた。

 町のノルディックウオーキング教室では竹原生さんと同店オーナーで講座主催者の湊谷洋子さんが講師を務めている。

 湊谷さんは「ノルディックウオーキングはさまざまな効果も高く、健康になれる。今後は町内でも広まって、皆さまにも取り組んでいただけたら幸いです」と語った。

(2020年10月22日付紙面より)

実技に挑戦する参加者=19日、那智勝浦町の旧山川小学校体育館
ノルディックウオーキングを学んだ=那智勝浦町のイササジコンストア
藤川真司さん
2020年10月22日
13 ケアマネとの連携深める
 民児協10月定例会で意見交換  (紀宝町 )

 紀宝町民生委員児童委員協議会(濵口啓会長)の10月定例会が20日、町福祉センターであった。町と町地域包括支援センター、町社会福祉協議会による報告の後、研修会を行い、委員30人と町内のケアマネジャー(介護支援専門員)12人が意見交換した。

 意見交換会は新任を含む委員にケアマネジャーの仕事や地域包括支援センターの役割を学んでもらうもので、3年に1回開いている。

 研修会では、町地域包括支援センターの主任介護支援専門員、南友也さんが介護保険とケアマネジャーの仕事を説明。介護保険制度は40歳以上が加入者となって介護保険料を納め、介護や支援が必要になった際には費用の一部を支払ってサービスを利用できる仕組み。当地域では熊野市、御浜町、紀宝町で組織する紀南介護保険広域連合が運営している。

 ケアマネジャーについて「要介護者、要支援者の相談や心身の状況に応じるとともに、サービスを受けられるようケアプランの作成や市町村、サービス事業者、施設などとの連絡調整を行う」と紹介した。

 この後、6グループに分かれて意見交換を開始。委員からは「要介護者を担当するケアマネジャーの名前が分からない」「地区内の高齢者が施設に入所したときは知らせてほしい」などの意見があった。ケアマネジャーは改めて役割を紹介し、「地域包括支援センターとのつながりを大切にしている。センターにも相談してほしい」などと伝えた。

 濵口会長は「お互い顔を合わせることができて良かった。今後も意見交換会を続けたい」と話していた。

(2020年10月22日付紙面より)

委員とケアマネジャーによる意見交換会=20日、紀宝町福祉センター
2020年10月22日
14 「貴婦人」今年も見頃
 キイジョウロウホトトギス  (熊野那智大社 )

 熊野那智大社(男成洋三宮司)で、キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑草)が見頃を迎え、鮮やかな黄色い花が参拝者らの目を楽しませている=写真(20日撮影)

 キイジョウロウホトトギスはホトトギス属の植物の一つ。紀伊半島南部の固有種で、山中の湿った崖に生え釣り鐘形の花を付ける。「ジョウロウ(上臈)」には「貴婦人」や「高僧」などの意味があることから「山里の貴婦人」とも呼ばれる。

 古くから鑑賞価値の高いものとされることから採集され、それが減少の原因の一つとなっている。紀州藩が編さんした「紀伊続風土記」の「黄杜鵑草(きのほととぎすそう)、那智山中に産する奇品なり」とあるのは本種のこととされている。

 和歌山県、奈良県で絶滅危惧Ⅱ類、三重県で絶滅危惧Ⅰ類に分類されている。

(2020年10月22日付紙面より)


2020年10月22日
15 猟期前安全確認兼ね活動  和深山中で合同有害駆除  (県猟友会串本町分会 )
2020年10月22日
16 全力で頑張り楽しむ  高池小で秋季運動会  (古座川町 )
2020年10月22日
17 挑戦を重ねて盛り上がる  町立2校で運動会や体育祭  (串本町 )
2020年10月22日
18 「あづま寿司」厚労大臣表彰  食品衛生優良施設  
2020年10月22日
19 犯行予告「異常なし」  新宮市  
2020年10月22日
20 地名から減災を考える  那智勝浦町生涯学習講座  (海の熊野地名研究会 )
2020年10月22日
21 新たに3人が入団  令和2年第2回消防団員任命式  (新宮市 )
2020年10月22日
22 みんなで競技にチャレンジ  保育園、こども園で運動会  (新宮・東牟婁 )
2020年10月22日
23 秋空の下、コスモス満開  那智勝浦町市野々  
2020年10月22日
24 おいしいミカンを学ぶ  地元の基幹産業に理解深める  (御浜町 )
2020年10月22日
25 ホームページでPRを  経営計画策定セミナー  (紀宝町商工会 )
2020年10月22日
26 石本さん、田尾さんに委嘱状  自衛官募集相談員  (紀宝町 )
2020年10月22日
27 お悔やみ情報
  
2020年10月18日
28 古式ゆかしく、神輿渡御
 熊野速玉大社「新宮の速玉祭」  

 国の重要無形民俗文化財(重文)の指定を受ける熊野速玉大社(上野顯宮司)の例大祭「新宮の速玉祭(はやたまさい)」が執り行われ、16日には神輿渡御式(みこしとぎょしき)と御船祭(みふねまつり)が営まれた。

 例年なら「わっしょい」の掛け声とともに市内を巡行する神輿渡御。今年は新型コロナウイルス感染症拡大予防のため小神輿を使用。神馬(しんめ)に乗った「一ツ物」に先導され、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)の御神霊が神遷(うつ)し場に。

 熊野大橋上流の「神遷し場」で朱塗神幸用船に遷され、諸手船(もろとぶね)、供奉船とともに御船島に向け出発。漕手の密集密接を避けるため早船競漕(きょうそう)が中止となる中、古式ゆかしく御船島を廻(まわ)った。

 その後、熊野川河原の乙基(おとも)の御旅所(おたびしょ)では、「神輿所」に設けられた杉ノ仮宮で、前日同様に御旅所神事が営まれた。

 祭りを終え、上野宮司は「コロナ禍での神事となったが昔と変わることなく伝えていくことをわれわれも真剣に考え、いろいろな方々の協力の下、無事に斎行することができた」と感謝。

 「早船競漕もなく、遠方から参列していただくこともかなわなかったが、連綿と続く神様の渡御を滞りなく行うことができた」と話していた。

(2020年10月18日付紙面より)

御船島を廻る朱塗神幸用船や諸手船=16日、熊野川
神輿渡御の様子
2020年10月18日
29 二つのマップで魅力発信
 世界遺産・熊野古道「大辺路」活性協議会  (那智勝浦町 )

 世界遺産・熊野古道「大辺路」活性協議会(会長=堀順一郎・那智勝浦町長)は16日、同町勝浦の海のホテル一の滝で、初となる「大辺路観光マップ制作検討会」を開催した。町内のJR各駅を拠点とした「駅近お散歩マップ(絵地図)」と熊野古道大辺路の「各駅発着ルート案内マップ」の制作などに向け関係者らが集まり、議論を重ねた。

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■世界遺産・熊野古道「大辺路」活性協議会とは



 世界遺産・熊野古道「大辺路」の観光客受け入れのための基盤整備と機能強化に取り組み、都市と地域の交流活性を行うことを目的に先月25日に発足した。

 ▽大辺路の歩行環境、自然景観づくり▽大辺路歩行ルート、観光資源などの情報発信▽大辺路の観光拠点であるJR駅の有効活用▽大辺路の魅力を体感・PRできる催事実行▽その他協議会の目的の達成に必要な活動―などに関する事業を行う。

 メンバーは「一般社団法人那智勝浦観光機構(NACKT)」「串本町産業課」「那智勝浦町観光企画課」「南紀串本観光協会」「なちかつ古道を守る会」「熊野古道大辺路刈り開き隊」「熊野那智ガイドの会」で構成。西日本旅客鉄道株式会社、KNT―CTホールディングス株式会社、株式会社和歌山リビング新聞社、有限会社マインド、株式会社新宮看板広告、株式会社ノットワールド、インター・セッション有限会社と協力連携し、事業目的の達成を目指す。なお、事業費は2000万円で、協議会自体は単年度間の活動となる。

 同協議会のプロジェクトマネージャーを務め、NACKTの観光資源の磨き上げを担当する齊藤滋さんは「1年後、結果によっては継続していく可能性もある。串本、勝浦の連携に太地も加わるような取り組みの下地になれば」と話した。

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■二つのマップで魅力発信



 齊藤さんは那智勝浦町と串本町の駅には世界遺産や大辺路の紹介が見受けられないと指摘。観光情報発信に含め、Wi―Fi(ワイファイ)サービスなども充実しているすさみ町の駅を例に挙げ「勝浦にもできる。見どころも多いので駅から駅を歩いてもらいたい」と述べた。

 また、那智勝浦町と串本町が連携して取り組むことが要と主張。両町の熊野古道には付近に国道42号やJRきのくに線があることから「駅からウオークができることがみそ。今事業では駅を拠点とします」と述べた。さらに両町間の駅のうち14駅にはトイレがあることも大きいと続けた。

 観光客などが駅周辺の観光案内や大辺路が楽しめるようにルートを記した「駅近お散歩マップ」と、JRの各駅に大辺路までのルートなどを示した「各駅発着ルート案内マップ」の設置をするとした。駅近お散歩マップは絵地図作家として活躍する植野めぐみさんが会員らの地域の情報を基に制作する。

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■検討会では



 同協議会では最終的にこの地域が滞在型観光地となることを目指しており、公共交通機関の利用促進を促すことで地域においての交通基盤の整備にもつながることを視野に置いている。

 齊藤さんは誘客多角化・滞在促進事業として外国人や報道陣を招待して魅力を発信するファムトリップや浦神地区の伊勢エビをテーマとしたオンラインツアー、30人ほどの規模の参加者で来年2月に予定している大辺路ウオークモニターツアーなどの事業により、誘客多角化の実証実験を行うと説明した。

 世界遺産の熊野古道が通っていない太地駅についてルートに組み込むべきかの議題が挙がった。出席者からは「太地の道の駅もあり、太地駅には特急も止まる。国交省としては拒むことはないはず」「ここはこだわるところではない。観光機構(地域を巻き込むことが定義)なので」と回答があった。

 また、各地域の情報収集を進めるとともに交通安全の簡易看板設置についても検討が必要であるとした。

(2020年10月18日付紙面より)

大辺路の魅力を発信するため議論を重ねた=16日、那智勝浦町の海のホテル一の滝
2020年10月18日
30 外出時は自宅の鍵掛けを
 生徒会役員らが啓発活動  (紀南高校 )

 紀南高校生徒会と紀宝警察署、紀宝地区防犯協会は16日、御浜町阿田和のパーク七里御浜で合同の広報啓発活動を実施。買い物客に生徒たちが特殊詐欺や住宅対象犯罪の被害防止を呼び掛けた。

 生徒会は2010(平成22)年から防犯ボランティア団体として活動を続けており、この日は平山歩夢会長ら役員4人が参加した。

 活動は全国地域安全運動の一環。同署は「住宅侵入犯罪の被害防止」を重点に掲げている。防犯ボランティアのベストを着用した生徒たちは、侵入犯罪の手口や対策をまとめたチラシと啓発物品を買い物客に配布。一人一人に「鍵掛けをお願いします」と伝えた。

 住宅への侵入は▽ドアのこじ破り▽ピッキング▽サムターン回し―など多種多様な手口がある。一方で、窃盗犯は侵入に5分以上かかると7割が諦めるというデータがあり、自宅の防犯は施錠が重要だという。

 同署管内では今年に入り、空き巣など8件の被害が発生しており、生活安全刑事課の一海孝治警部補は「空き巣被害は無施錠がほとんど。外出時の施錠を習慣付けてもらいたい」と話していた。

(2020年10月18日付紙面より)

啓発活動に取り組んだ紀南高校生徒会の役員ら=16日、御浜町のパーク七里御浜
2020年10月18日
31 進路への意識高める  新翔高でオープンスクール  (新宮市 )
2020年10月18日
32 タヌキマメの花が咲く  新宮市の石ヶ坪に  
2020年10月18日
33 成長助けるおもちゃ選びを  子育て支援セが育児講座  (新宮市 )
2020年10月18日
34 夕暮れ時は早めにライト点灯  歩行者は反射材の活用を  
2020年10月18日
35 社会福祉活動に貢献  模範高齢者を表彰  (新宮市 )
2020年10月18日
36 お悔やみ情報
  
2020年10月06日
37 「平穏な世の中思う」
 江戸千家宗家が献茶式  (熊野那智大社 )

 那智勝浦町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)別宮、飛瀧(ひろう)神社で4日、新宮生まれの茶人、川上不白(1719~1807年)を流祖とする江戸千家宗家蓮華菴(川上閑雪(かんせつ)家元)による献茶式があった。本年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から各支部の代表など10人が参列し、川上紹雪(じょうせつ)副家元が献茶を行った。恒例となっている献茶後のお茶会は中止となった。

 献茶は2007(平成19)年12月、宗家所蔵の不白寿像から「宝珠双龍紋」が見つかったことから、不白の故郷の「那智の滝」への崇拝と龍神信仰があったと考えられている。このことを縁に翌08年(同20)年から同大社での献茶を続けており、今年で13回目を迎えた。

 献茶式では、多くの観光客らが見物する中、紹雪副家元が茶を2椀たてて神前に献じた。

 男成宮司は「例年通りご奉仕いただき、ありがとうございます。熊野はよみがえりの地。一日も早い改善のために心よりお祈りをささげたい。皆さまには明るい世の中を見据えて茶の道にご精進いただきたいと思います」と述べた。

 紹雪副家元は「コロナの状況もある中、無事に務めることができてほっとしています。茶道に限らず、さまざまな伝統文化が大変な状況にあると思う。一日も早く平穏な世の中に戻ってほしいと思いを込めて献茶させていただきました」と語った。

 不白は新宮藩主水野家に仕える藩士の次男として生まれた。32歳で江戸に出て、千家流茶道を広めた。皇族、大名、旗本から町民まで階層にかかわらず指導したことで知られる。

(2020年10月6日付紙面より)

川上紹雪副家元が献茶を行った=4日、那智勝浦町の飛瀧神社
参列者らがおはらいを受ける
2020年10月06日
38 日頃から災害対策を
 災害時警察活動協力員らが啓発活動  (新宮警察署 )

 新宮警察署(小畑博昭署長)は3日、新宮市谷王子町のオークワ新宮仲之町店の催事場周辺で災害啓発活動を実施した。同署員4人と災害時警察活動協力員4人が買い物客らにチラシなどの啓発物資を手渡し、災害時の備えの必要性と自主避難の重要性を訴えた。

 災害時警察活動協力員は、災害発生時における災害警備活動などへの警察官の大量動員に伴って生じる多数の空き交番や駐在所において、警察官の代わりに地域住民の不安感を解消するために窓口対応などを行うことを目的としたもの。各警察署ごとに警察官OBから選出されている。

 啓発活動は、夏から秋にかけての台風シーズンや、今後発生が危惧される南海トラフ地震などの大災害に備えてもらおうと、普段からの準備や心構えを広く呼び掛けるもの。啓発物資の配布のほか、紀伊半島大水害(2011年)、東日本大震災(同)、熊本地震(16年)の被害状況や災害警備活動の様子もパネルで展示され、多くの買い物客らが足を止めて見入っていた。

 同署の新谷浩一警備課長は「災害はいつ起こるか分かりません。最低限の避難グッズの用意や、ローリングストックなど平時に備えを。災害時には河川状況や避難指示を確認し、早めの避難を心掛けてください」と呼び掛けている。

(2020年10月6日付紙面より)

災害時警察活動協力員らが啓発物資を手渡した=3日、新宮市谷王子町
災害パネルの展示もあった
2020年10月06日
39 新型コロナ対応の備品整備
 風水害に備え各避難所に配置  (紀宝町 )

 風水害に備え紀宝町は、町内各避難所に新型コロナウイルスに対応した備品・物資を配置し、各地区の避難所開設・運営訓練などで取り扱いを説明した。災害時における感染リスク低減を図ることが目的で、第2次地方創生臨時交付金事業の一つ。避難所運営者用、衛生管理用、受付用の各備品をそろえた。

 マスク、使い捨てゴム手袋、フェースガード、養生テープ、啓発用掲示物、手指消毒液、ペーパータオル、施設消毒液、施設消毒用タオル、除菌シート、

足踏み式ごみ箱、ごみ袋、非接触式体温計、問診票兼避難者情報カードなどの備品を一つのボックスにまとめた。パーティションセットも備え、各避難所のレイアウトも添えて、受付要員はフェースガード、マスクを着用するよう呼び掛けた。

 新型コロナは、いつ、どこで、誰が感染するか分からないことから、町では自主防災組織に「避難所へ避難する際はマスクを着用し、感染防止拡大対策の協力をお願いするとともに、避難所受付検温実施などで混雑するため、早めの避難を心掛けるように呼び掛けてほしい」と求めている。

(2020年10月6日付紙面より)

整備した備品をボックスに
2020年10月06日
40 プレミアム率3割で盛況
 第2回お買物券発行開始  (串本町商工会 )

 串本町商工会(須賀節夫会長)が4日、本年度第2回プレミアムお買物券の発行を始めた。この日は役職員らが町内2カ所で、感染症予防対策を講じながら販売所を設置。5日以降は同町商工会館で売り切れるまで取り扱いを続けるという。

 このお買物券は、同町の小売店舗等消費拡大推進事業の委託を受けて年2回発行。今回は感染症対応事業「プレミアムお買物券増額事業」の上積み委託による、プレミアム率を1割から3割、発行数を3000セットから5000セットに増強する形で発行している。

 販売所の一つ、同町文化センターでは役職員が12の窓口を設けて販売に当たった。発行対象は町内在住・在勤者で、従来の代理購入は不可。家族連れで購入に訪れるケースもあり、開場前から順番待ちの列ができ開場後1時間弱続く従来にない盛況を見せていた。

 通常時の発行規模は3300万円相当だが、今回は6500万円相当。須賀会長はこの消費者支援は取扱参加店の経営支援にもつながっているとし「経済効果として功を奏し、一人でも多くの商売人のプラスになってくれれば」と期待を語った。

 今回発行分の有効期限は12月31日(木)。取り扱い参加店数は141で、A2大のチラシなどで紹介しているほか取り扱い参加店も店頭告知しているので目安にしてほしいという。同会館での取り扱い時間は平日午前9時~午後5時。5日現在の残数は約1000セットという。問い合わせは同商工会(電話0735・62・0044)まで。

(2020年10月6日付紙面より)

順番待ちが出るなど盛況のプレミアムお買物券の販売所=4日、串本町文化センター
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53 お悔やみ情報