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2020年10月16日
1 未来へ繋ぐ 日本の祈り 本殿大前ノ儀で幕開け (熊野速玉大社「新宮の速玉祭」)

 国の重要無形民俗文化財(重文)の指定を受ける熊野速玉大社(上野顯宮司)の例大祭「新宮の速玉祭(はやたまさい)」が15日午前、秋晴れの空の下「本殿大前ノ儀」で厳かに幕を開けた。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から一般参列を呼び掛けず、神職と神社関係者のみで斎行。検温や手指消毒、マスク着用などの対策を講じ、祭事に挑んだ。

 上野宮司の祝詞奏上の後、2人の巫女(みこ)が世界遺産登録記念御神楽の「神なぎの舞」を奉奏。参列者が玉串を奉奠(ほうてん)した。午後からは神馬渡御式(しんめとぎょしき)が営まれ、神馬と一行が阿須賀神社までの道のりを渡御した。

 例大祭は同大社の主神、熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ)の御神霊が神馬で阿須賀神社へ渡御し、熊野川河原の乙基(おとも)の御旅所(おたびしょ)へ渡る「神馬渡御式」と、熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)の御神霊が神輿(みこし)でまちを練り、神幸船で御船島を廻る「神輿渡御式」からなる。

 大前ノ儀を終えた上野宮司は、参列者に対し「今年は世界にわたって災害が多く、また疫病のまん延に心を痛めている。しかし、この国には四季折々の祭りがあり、支えてくれる人がいる。昔からの思いを今に伝えてくれている」とあいさつ。

 「過去にも苦しみや困難はあったが、乗り越えて今がある。今年も奉仕できる大きな喜びをかみしめている」と述べた。

 16日(金)の神輿渡御式は午後1時30分から。同2時30分ごろから、朱塗りの神幸用船、諸手船(もろとぶね)、斎主船がゆかしく御船島を廻(まわ)る御船祭が行われる。新型コロナ感染拡大防止のため、早船競漕(きょうそう)は中止となっている。

(2020年10月16日付紙面より)

優雅に「神なぎの舞」を奉奏する巫女たち=15日、新宮市の熊野速玉大社
玉串を奉奠する上野顯宮司(左)
2020年10月16日
2 消防と防災航空隊が連携強化
 山林火災を想定し訓練  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町消防本部(湯川辰也消防長)は14日、同町の那智高原公園で和歌山県防災航空隊(以下、航空隊)と連携訓練を実施した。同本部管内での山林火災事案を想定し、両機関は連携を深めながら訓練に汗を流した。

 訓練は毎年行われており、山林内の活動困難な場所で発生した各事案に対し両機関合同で活動を展開。連携強化を図ることが目的。昨年は山林内の活動困難な場所での救助事案を想定し訓練した。

 今回は那智高原での山林火災に対し、地上隊を組織する同本部が航空隊に出動を要請。地上隊は同公園内の池に小型ポンプを設置後、2班に分かれて航空隊所有のヘリ「きしゅう」のタンクへ給水を行い、別班は地上から火災箇所に向けてホースを用いて放水した。

 一方、ヘリは離陸し、空中から500㍑の水を散水し消火訓練に励んだ。両機関は同様の内容の訓練を3回実施した。

 航空隊の松下正副隊長は「同様の訓練は県内の消防とも実施している。普段から連携を取ることで実際に発生した際には地上隊と迅速な活動ができると思っている。航空隊も連携することで自分たちが不足している部分を補う材料になるので今後も継続していきたい」と話した。

 関谷善文消防署長は「火災が増えるシーズンを前に航空隊との訓練できたことは有意義なものになった。大規模火災や山林火災の発生の際は航空隊との連携は不可欠となる。訓練を通じて町を守っていきたいと思います」。

 今後の防火への取り組みとして「11月に子どもたちと共に防火パレードを行う。町内の放送でも啓発を行うので防火意識を高めていただけたら幸いです」と語った。

(2020年10月16日付紙面より)

山林火災を想定し那智勝浦町消防本部と和歌山県防災航空隊が合同訓練=14日、那智勝浦町の那智高原
ヘリから散水を行った
消防本部による地上隊も放水
2020年10月16日
3 県内で特殊詐欺増加
 見守り隊と紀宝署が合同啓発  (紀宝町 )

 紀宝町の高齢者地域見守り隊(小田原徳子代表)は15日、町内4カ所で啓発活動を実施。同町鵜殿の主婦の店では紀宝警察署、紀宝地区防犯協会などと合同で行い、隊員と警察官ら計11人が来店者に啓発チラシを配布し、災害に便乗した詐欺や侵入犯罪に注意するよう呼び掛けた。

 見守り隊は毎月1回、啓発活動を展開。今月は全国地域安全運動(11~20日)の一環として行った。運動は地域安全活動を強化することで、安心して暮らせる地域社会の実現を図ることが目的で、同署は「住宅侵入犯罪の被害防止」を重点に掲げた。

 参加者は、詐欺の手口を載せたチラシや運動を周知するリーフレット、「ストップ!侵入犯罪」などと記した啓発物品を配布。台風や地震など自然災害に便乗した悪質業者に注意するよう求めた。

 紀宝署によると今年に入り、管内で特殊詐欺はないものの、県内では101件、約2億6480万円の被害が発生し、昨年同期より34件、約1億5770万円増加した。

 預貯金、キャッシュカード、架空請求の各詐欺が多く、架空請求詐欺(24件)は約1億4940万円に上るという。生活安全刑事課の一海孝治警部補は「不審な電話やメール、はがきが届いたときは一人で考えず、家族や警察などに相談してください」と話していた。

(2020年10月16日付紙面より)

啓発活動に取り組む見守り隊の隊員ら=15日、紀宝町鵜殿の主婦の店
2020年10月16日
4 マイロケット作って飛ばす
 清水建設の寄贈受け田原小  (串本町 )

 串本町立田原小学校(野端則久校長、児童14人)が14日、自分のペットボトルロケットを作って飛ばす授業に取り組んだ。清水建設株式会社(井上和幸取締役社長)が寄贈した製作キットを使って全校児童がマイロケットを手作り。何度も飛ばし、みんなで上手に飛ばす方法を考えるなどした。

 田原地内で小型ロケット射場の建設を担う同社の現場事務所が同校へ寄贈を申し出たのが、この授業実施のきっかけ。同事務所と同校の橋渡し役を担う同社の監理技術者・中島正暁さんによると、田原小との交流は昨年12月の現場招待以来2回目で「次はどのような交流をするか」を社員で話し合う中でペットボトルロケットを飛ばす体験を託すことを思いつき、さっそく会社に相談して許可をもらい同校へ寄贈を申し出たという。

 同校は同町のロケット推進室に事前相談して申し出を受けることを決め、このほど同キット20個などを受け取った。中島さんから「授業の中で活用してほしい」と希望があり、5、6年生担任の西洋子教諭を軸にしてこの授業を計画したという。

 当日は同事務所を代表して見学をしに訪れた中島さんに真っ先に感謝して授業を開始。児童はあらかじめ飾り付けたペットボトルに同キットを組み合わせてマイロケットを仕上げ、授業時間が許す範囲で何度も飛ばし続けた。

 児童が手作りしたペットボトルロケットは、空気の圧力で噴き出す水のエネルギーを推進力にして飛ぶ仕組み。飛ばすのは4年生の時以来だという荒木野乃子さん(6年)は「最初は入れた水の量が多くてうまく飛ばず、少ない方がよく飛ぶと分かって勉強になった。また挑戦してみたい」と感想を語った。

(2020年10月16日付紙面より)

運動場でペットボトルロケットを飛ばす児童ら=14日、串本町立田原小学校
清水建設株式会社が贈った製作キットでマイロケットを手作り
2020年10月16日
5 STOP!コロナ差別  相談ダイヤルを設置  (和歌山県 )
2020年10月16日
6 私たちの浜辺の現状  台風14号で王子ヶ浜に流木が散乱  (新宮市 )
2020年10月16日
7 「大洪水に備える」  研修会で上野山巳喜彦さん  (新宮市新宮赤十字奉仕団 )
2020年10月16日
8 中秋の丘にススキ光る  那智勝浦町  
2020年10月16日
9 「新宮城物語異聞」上映会  YouTubeで公開も  (新宮市 )
2020年10月16日
10 秋晴れの下で遠足楽しむ  1~4年生が歩いて各施設へ  (井田小 )
2020年10月16日
11 6年生と競技を楽しむ  レッツエンジョイミニ運動会  (神内小 )
2020年10月16日
12 オンライン配信公開先発表  宇宙シンポジウムin串本  (和歌山県 )
2020年10月16日
13 9人が第2回漢検で合格  ECC串本教室生徒健闘  (串本町 )
2020年10月16日
14 木材業界の発展祈る  第61回木霊塔建立供養式  (新宮木協 )
2020年10月08日
15 未来に向けてできること
 神倉小でJICAが講話  (新宮市 )

 新宮市立神倉小学校(藪中秀樹校長)で現在、6年生83人を対象に独立行政法人国際協力機構(JICA)の国際協力推進員である中嶋悦子さん、アモア万里奈さんによるSDGs(エスディージーズ)出前授業が開かれている。7日には6年1組29人が、世界中で起きているさまざまな問題に触れ、持続可能な未来社会の実現に向けて熊野地方に住む自分たちができることを考えた。

 SDGsとは2015年の国連サミットで採択された「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称。貧困や飢餓、気候変動、安全な水の確保、ジェンダーの平等など、21世紀の世界が抱える普遍的な課題を挙げ、2030年までに国際社会が達成すべき17の目標を掲げている。

 出前講座で児童は「世界の半数近くの学校では手を洗うための水や石けんが準備できない」「昨年1年間で世界中の女性と女の子が2億人以上、身近な人から暴力を受けている」「新型コロナウイルスの影響で世界の200カ国16億人近くの人が学校に通えなくなった」「インターネット環境の有無による格差が広がっている」など、新型コロナの世界的大流行によってあらわになった社会課題を学習。全ての問題がSDGsの17の目標と関わっていることを学んだ。

 後半には、児童一人一人が「SDGsアンバサダー」として、どんな未来社会になってほしいか、具体的に自分にできることは何かなどを考えて発表。児童からは「暴力や暴言がなく、みんな笑顔になれる未来になってほしい」「節電、節水をする」「無駄なものを買わない」などの意見があった。

 中嶋さんはネパールでの活動中に経験した男女の教育格差や現地の学校環境について話し、「問題が放置されれば、今の社会や生活、システムが続かなくなる可能性がある。普段の生活の中でSDGsの達成に向けて頑張ろうと思うことが大切」と呼び掛けていた。

(2020年10月8日付紙面より)

SDGsの目標掲げ記念撮影=7日、新宮市立神倉小学校
真剣に学習に取り組む児童たち
2020年10月08日
16 作業風景を題材にし写生会
 木下建設の招待受け橋杭小  (串本町 )

 串本町サンゴ台にあるすさみ串本道路ICアクセス改良工事の現場付近で7日、同町立橋杭小学校(溝内聡子校長)の5、6年生が作業風景を題材にし写生会に取り組んだ。

 この写生会は、現場の道路整備を担う木下建設株式会社の招待による機会。現場付近における児童の見守り活動で接点がある溝内校長から受け入れの希望があり、同社は昨年9月に串本小児童を対象にした写生会実施時のノウハウを生かして快諾した。溝内校長から作業中の建設重機を描かせたいと希望があり、当日は現場が見渡せる仮設歩道上に場所を設け各府省庁が示す感染症予防の目安を考慮した形で児童を招待した。

 実施に先立って発注者・国土交通省紀南河川国道事務所の笹嶋和彦・串本国道維持出張所長が、大阪府松原市から三重県多気町を結ぶ全長340㌔の高速自動車国道「近畿自動車道紀勢線」とその一部になる全町19・2㌔のすさみ串本道路を解説。児童は命を守る道であり地域振興の道でもある同道路の玄関口が今居る場所、と実感を高めながら写生を始めた。

 取り組んだ時間は1時間ほどで、以降は校内で仕上げるという。受け入れの段取りを担当した同社の河邉真悟監理技術者は「大きくなってこの道を通る時に、この場所で写生会をしたことを思い出してもらえればと思う。こういう仕事があると知ってもらい、将来建設業に従事してみようかなと思ってもらえるきっかけにもなれば」と取り組んだ児童の今後を期待した。

(2020年10月8日付紙面より)

木下建設が設置する仮設歩道上から写生に取り組む橋杭小学校の児童=7日、串本町サンゴ台
2020年10月08日
17 両首長がディスカッション
 熊野地域の観光活性化目指す  (新宮市・那智勝浦町 )

 和歌山県内でフリーペーパーやウェブメディア「ロカルわかやま」などの幅広い事業を展開する株式会社わかやまリビング新聞社(西田弘代表取締役社長)は5日、那智勝浦町の体育文化会館で環境省の国立公園・国定公園への誘客推進事業となる「熊野地域の観光事業活性化のための研修」を開催し、新宮・東牟婁などの5市町の職員や関係する住民らが同地域の観光活性化に向け見識を深めた。新宮市の田岡実千年市長と同町の堀順一郎町長がパネルディスカッションを行い、各市町の魅力を伝えた。

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■事業概要とロカルくまの



 大阪観光大学と連携した同事業は、新型コロナウイルス感染拡大の現況を踏まえ、和歌山県民や近隣府県の住民に同県の魅力を発信して誘客を図り、地域の観光業の活性化に貢献することが目的。

 同社が行うレジャーや地域情報などを網羅したまとめ情報サイト「ロカルわかやま」を活用し、熊野地域の観光情報プラットフォームを構築するとともに体験型観光を効率的に販売するコミュニティーの創設を目指す。なお、「ロカルわかやま」の熊野エリア版となるサイト「ロカルくまの」を現在制作中であり、今年11月上旬にスタートする予定。

  □     □

■パネルディスカッションでは



 田岡市長はコロナ以前は市への観光客が年々増加傾向にあったとし、熊野は世界から注目を浴びていると主張。国の史跡指定を受けている新宮城跡や旧西村家住宅(重要文化財)、旧チャップマン邸(登録有形文化財)を紹介し、佐藤春夫や中上健次、西村伊作、江戸千家の川上不白など数多くの文化人を輩出したことにも触れた。

 また、新宮港に入港する大型客船の現状や、来年オープンとなる「丹鶴ホール」がまちなか観光の拠点となると説明。自身が薦めるスポットや行事として、王子ヶ浜、高野坂、熊野川の川舟下り、浮島の森、大雲取越、熊野速玉大社例大祭や御燈祭(おとうまつ)りなどを紹介し「おいしい食事ができる店や景観地も多く、癒やしの時間を過ごすことができる新宮市にぜひ来てもらえたら」と語った。

 堀町長は生マグロや温泉に加え、那智の滝や熊野古道などの世界遺産、国立公園の弁天島、紀の松島、大雲取越もあるとし、サッカーを日本に広めた同町出身の中村覚之助についても紹介した。さらに、同町でも見学場事業が進められている串本町のロケット発射場にも触れた。

 堀町長は「熊野地域はポテンシャルが高い。町の観光は今まで事業者目線だったが、これからは顧客目線でやっていきたい。そのためにDMOを立ち上げた。今後はインバウンドはもちろん、外貨を稼いでいきたい」と話した。

 両首長の発表に対し、株式会社ノットワールド取締役の河野有さんは「自然だけなら他市町村にもあるが、この地域は掛け算で文化がついてくる。人と自然を主軸にすれば魅力的に映るのでは」とアドバイス。

 大阪観光大学の小野田金司教授は「どちらの町も魅力がいっぱいだと思う。この事業は国立公園がテーマ。自然を売りにすることを各市町で押さえていきたい」と述べた。その後は参加者らが情報交換などを行った。

(2020年10月8日付紙面より)

パネルディスカッションの様子=5日、那智勝浦町の体育文化会館
2020年10月08日
18 フェリーの連絡橋を撤去
 危険考慮し今年度中に  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町宇久井にあるフェリーターミナルの連絡橋の撤去がこのほど決定した。同町が、経年劣化による落下の危険性や景観上の観点から地元区や宇久井漁業協同組合からの要望を受けたもので、今年度中に実施される。

 同町総務課によると、このターミナルは過去に東京や高知、大分県などの航路を結ぶフェリーが着岸する際に使用されてきた。

 経営母体は変わりながらも海の交通網に必要な連絡橋として活躍したが、定期航路がなくなり、その役目を終えた。

 使用されなくなってから数十年以上が経過しており、現在は橋を含め建物自体も町の管理となっている。連絡橋の撤去費用は先日の令和2年度9月定例会で可決された。

 担当職員は「昔はフェリーの利用も多く、私自身も船に乗り込む際に連絡橋を渡った。今回は連絡橋のみの撤去となるため費用は130万円ほど。台風などの問題もあるため、建設課には早急に進めてほしいと伝えている」と話した。

(2020年10月8日付紙面より)

撤去が決まったフェリーターミナルの連絡橋=那智勝浦町宇久井
2020年10月08日
19 コスモスの花咲きそろう  西向の清水登さんの畑で  (串本町 )
2020年10月08日
20 京大生が実測作業など  中湊の旧工房兼住宅で  (串本町 )
2020年10月08日
21 9月定例会一般質問④  古座川町議会  
2020年10月08日
22 災害対応力の強化図る  事業継続力強化計画策定講座  (新宮市 )
2020年10月08日
23 公式観光サイトがリニューアル  和歌山県  
2020年10月08日
24 自らの進路実現に向け  新翔高で就職希望生壮行式  (新宮市 )
2020年10月08日
25 南紀熊野の魅力を紹介  宇久井ビジターでフォト作品展  (那智勝浦町 )
2020年10月08日
26 みんな「かわりないかい?」  1カ月ぶりに活動再開  (紀宝町 )
2020年10月08日
27 地域で子育てをサポート  ファミサポ会員講習会  (紀宝町 )
2020年10月08日
28 ヤマジノホトトギス  新宮市・高野坂で咲く  
2020年10月07日
29 広瀬香美さんがオンライン宿泊
 「わかやまLIFE CAFE」盛況  (那智勝浦町 )

 和歌山県が主催し、認定NPO法人ふるさと回帰支援センターが共催するオンラインイベント「わかやまLIFE CAFE」が3日、インターネット上で開催され、那智勝浦町出身で歌手・音楽家の広瀬香美さんがゲスト出演した。広瀬さんは同町築地の「WhyKumano Hostel & Cafe Bar」(以下、ワイクマノ)にオンライン宿泊し、オーナーの後呂孝哉さんや堀順一郎町長らと同町の魅力について語り合った。

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■「わかやまLIFE CAFE」とは



 和歌山県によると、県の魅力などをPRすることで、首都圏からの移住・定住の促進が目的。これまでは実際に人が集まって実施されていたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オンラインでの開催にも取り組んでいる。

 催しでは「かなえよう。」をキーワードに、食、子育て、働き方、住まい、夢というテーマで取り組み、同県だからできる「WORK&LIFE」を発信している。

 参加者は事前に申し込み、インターネット上で会議などが行える「Zoom(ズーム)」を用いて視聴する。希望者には同県の移住アドバイザーが相談に応じる。

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■那智勝浦町の魅力発信



 当日は世界初となるオンライン上での疑似的な宿泊体験を開始したワイクマノで催しが実施され、全国の約130人が視聴し、盛況となった。

 同町で生まれ、父の転勤のため、生後半年ほどで引っ越したという広瀬さん。後呂さんらが歓迎し、施設やオンライン宿泊について説明した。広瀬さんは両親から聞いた同町在住時のエピソードを披露し、町の良さや暮らしについて質問した。

 参加した同町地域おこし協力隊の谷口真実さんや堀町長、町観光企画課の赤岡誠さん、県企画部地域振興局の三木啓生さんが「世界遺産」「生マグロ」「山や川、海が身近にある」「何もない日常がぜいたく」など同町の良さを解説した。

 広瀬さんは「那智勝浦町の観光大使になって、町のPRに貢献したい。ぜひ、そちらで歌を歌いたい。勝浦へ戻れる日を楽しみにしています」と語り、「ロマンスの神様」など、ヒット曲を熱唱した。

 終始、イベントの進行を務めた後呂さんは「移住はハードルが高い。まずは気軽にこの町やワイクマノに遊びに来ていただければ。地域を知ることがスムーズな移住につながると思う」。

 堀町長は「町では人口減少が進んでいる。県とも協力して、しっかりと魅力を発信し、IターンやUターンのきっかけをつくっていきたい」と語った。

(2020年10月7日付紙面より)

「わかやまLIFE CAFE」が開催された=3日、那智勝浦町のWhyKumano Hostel & Cafe Bar
2020年10月07日
30 サイクリング挑戦企画開始
 2月末までの5カ月間実施  (古座川町観光協会 )

 古座川町観光協会(須川陽介会長)が1日、「古座川ジオサイトサイクリングスタンプラリー」を開始した。期間は来年2月28日(日)までの5カ月間。スタンプ台紙は道の駅虫喰岩、同一枚岩、南紀月の瀬温泉ぼたん荘で配布していて、同協会は期間中の挑戦を呼び掛けている。

 南紀熊野ジオパーク推進協議会と古座川町が後援する、同協議会の地域力活性化に対する支援を受けた景品付きの挑戦企画。町内の主要地質資源と結びついている道の駅虫喰岩、同瀧之拝太郎、同一枚岩をサイクリングで巡り、備え付けの道の駅スタンプかジオサイトスタンプを台紙に集めて同虫喰岩へ持ち込むと、台紙についている応募フォームで抽選に申し込める仕組みとなっている。

 挑戦できるのは、自車で町内を巡るサイクリストと同協会のクロスバイクレンタル利用者。台紙に3カ所のスタンプがそろっていることが応募時の条件で、1カ所に2種類のスタンプがある場合は好きな方を押印してよいという。応募フォーム切り抜き後の台紙はチャレンジの記念として進呈。期間終了日が応募締め切り日になっていて、以降速やかに抽選をして当選者を決める。抽選結果は景品の発送をもって発表に代えるとしている。

 景品の内訳は▽KINAN Cycling Teamサイン入りオリジナルグッズ(2人分)▽南紀月の瀬温泉ぼたん荘ペア宿泊券(1組分)▽古座川町特産品詰め合わせ(10人分)▽古座川オリジナルドリンクボトル(50人分)。

 台紙はA4カラー四つ折りのリーフレット仕立てで、作成数は400部。押印欄や応募フォーム・応募要領のほか、3カ所のジオサイトと道の駅の解説やルートマップ、問い合わせ先も情報として盛り込んでいる。

 同協会が提供するバイクレンタルはクロスとマウンテンの2種類があり、いずれもスポーツ仕様の本格派。前日までの事前予約制で、料金体系は4時間3000円、日帰り4000円、1泊2日6000円だが、同ラリー期間中は一律1000円割引で貸し出す。本格的な自転車を試乗してみたい人向けの事前指導にも対応していて、付加価値がある同ラリー期間中にぜひ利用していただければという。

 バイクレンタルの事前予約や問い合わせは同協会(電話0735・70・1275)まで。

(2020年10月7日付紙面より)

古座川ジオサイトサイクリングスタンプラリーの台紙など=2日、道の駅虫喰岩
2020年10月07日
31 来年の干支「丑」の布押絵
 ふれあいいきいきサロン牡丹  (紀宝町 )

 紀宝町鵜殿の「ふれあいいきいきサロン牡丹(ぼたん)」(高見清子代表)は3日、ふるさと歴史館で今月のサロン活動を開催。女性16人が、来年の干支(えと)「丑(うし)」の布押絵を作った。

 サロンは5月まで休止していたが、検温、手指消毒、マスク着用など新型コロナ感染防止対策を講じた上で6月から毎月1回開催している。再開後は手芸を中心に開き、これまでミニ財布やうちわ型コースターなどを作ってきた。

 今回は布押絵セットで手芸を楽しんだ。参加者は手順に沿って型紙を布に貼り、丑や梅などの各パーツを組み合わせて短冊に飾った。作業しながら「来年飾れるね」などと会話も弾んでいた。

 押絵は羽子板などに代表される日本の伝統的な手芸で、綿を入れた和紙や布を貼り重ねることで立体的な絵柄が出来上がる。高見代表は「毎年10月は干支の飾りを作って、町の文化展に出品していた。今年の文化展は中止になったので、来年は開催してほしい」と話していた。

(2020年10月7日付紙面より)

布押絵作りに励む参加者=3日、紀宝町鵜殿のふるさと歴史館
干支の「丑」を題材にした布押絵作品
2020年10月07日
32 仲間に感謝し励みに
 松下さんの感想文が機関誌に掲載  (手をつなぐ育成会 )

 全国手をつなぐ育成会連合会が知的な障害のある当事者(本人・家族)に関しての教育や福祉、労働の諸施策などの記事を中心に全国へ向けて発行している機関誌「手をつなぐ」の9月号に、松下佑太さん(30)=新宮市=の感想文が選ばれ掲載された。

 同連合会は知的障害者の権利擁護と政策提言を行うため、全国の団体がそれぞれの役割を担う有機的なつながりを持つ連合体として活動していくことを目的に発足。松下さんは当地方で活動している新宮・東牟婁手をつなぐ育成会(博多保子会長)の「みらいの会」の会長として障害のある青少年の余暇の創造や関係団体との連絡提携、イベントの企画など、地域社会の啓発を実施している。

 感想文の題名は「みんなのミニオリンピック」。昨年11月に開催した運動会への思いがつづられている。松下さんは活動する関係者に感謝の気持ちを述べ「仲間たちで話し合い『どうすれば、より活動を知ってもらえるのか』を考えながら書きました。全国の中から選んでもらい掲載していただけることはめったにない機会。光栄であり、励みにもなっています。今後は新型コロナウイルスの感染症対策を取りながら新しいことにも挑戦し、一般の方にも周知していければ」と喜びを語っていた。

 新宮・東牟婁手をつなぐ育成会では現在、活動に携わる会員を募集している。応相談。「興味のある方はお気軽に問い合わせください」と呼び掛けている。問い合わせは博多会長(電話090・7021・9079)まで。

(2020年10月7日付紙面より)

感想文の掲載に笑顔を見せる松下佑太さん=5日、新宮市下田のわかば園作業所
2020年10月07日
33 根山章子さんが優勝
 なちかつGGCクラブ大会  
2020年10月07日
34 コロナに負けず熱戦展開
 第4回中山杯争奪大会  (新宮市 )
2020年10月07日
35 「あなたの全力青春は?」  近大新宮でオープンスクール  
2020年10月07日
36 共に地域社会に貢献を  株式会社キナンが内定式  
2020年10月07日
37 熊野地域で観光事業活性化  ロカルわかやまを活用  (新宮・東牟婁など )
2020年10月07日
38 元気いっぱい競技楽しむ  新宮市・那智勝浦町保育所や保育園で運動会  
2020年10月07日
39 桂米多朗さんが公演  宇久井中で青少年劇場  (那智勝浦町 )
2020年10月07日
40 児童生徒一丸で競い合う 串本西小中合同で運動会 (串本町)
2020年10月07日
41 和深地先で溺れる人助ける  人命救助した3人に感謝状  (串本警察署 )
2020年10月07日
42 神事のみ執行し礼尽くす  古座神社が例祭を迎える  (串本町 )
2020年10月07日
43 福祉への理解深める  1年生が車いす体験  (相野谷中 )
2020年10月07日
44 秋晴れの下で競技に熱中  鵜殿、井田小で合同運動会  (紀宝町 )
2020年10月07日
45 お悔やみ情報