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2020年10月27日
1 「熊野のいいもの」大盛況
 道の駅「たいじ」で物産展  (広域商工会東牟婁協議会 )

 那智勝浦町、太地町、古座川町、串本町、北山村の各商工会で構成する広域商工会東牟婁協議会(阪本洋幸センター長)が25日、太地町森浦にある道の駅「たいじ」(〆谷和豊駅長)で「熊野のいいもの集めました」と題した物産展を開いた。各地域の名物を目当てに、和歌山県内外から訪れた観光客など多くの来場者らでにぎわった。

 催しは令和2年度伴走型小規模事業者支援推進事業の一環で、物産展は今回で4回目(太地町では2回目)。同協議会ではこれまでにも事業継続力強化計画策定講座や創業セミナーなどを開催し、事業者の学びや支援に努めている。

 関係者らはマスクの着用や飛沫(ひまつ)防止シートの設置、アルコール消毒など新型コロナウイルス感染拡大防止対策を取り運営した。

 各町村から7店舗が出店し「じゃばら梅酒」「ブルーベリージャム」「ゆずジャム」「ゆずぽん酢」「薄皮まんじゅう」「焼き菓子」「かつお節」「じゃばら加工品」「コーヒー」「ベーグル」「ココナッツカレー」などの豊富な商品が並んだ。多くの来場者が好みの品物を買い求めていた。

 〆谷駅長は「屋外の物産展のおかげで駅屋内にも多くのお客さまが足を運んでくれている。どちらも大盛況となってありがたい」と話した。

 阪本センター長は「昨年はねんりんピックに合わせて開催したが、今年はコロナで客足を心配していた。大勢のお客さまが来てくれたので本当に良かった」。

 物産展の状況や今後については「熊野地域の良い物を集めているため、地元の方々や観光客の皆さまにも良い商品があることを知ってほしい。今後は地域外の方の出店も視野に入れるとともに、事業者の皆さまには物産展をきっかけに持続的な事業展開をしていただけたら」と語った。

(2020年10月27日付紙面より)

各地域の名物が並んだ物産展=25日、太地町の道の駅たいじ
物産展の影響で駅屋内も盛況となった
2020年10月27日
2 感染対策に気持ち引き締め
 組合員らが感染予防講習会  (県美容業生活衛生同業組合新宮支部 )

 和歌山県美容業生活衛生同業組合新宮支部(山本東弘支部長)は26日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局で公衆衛生講習会を開いた。新宮保健所の池田和功所長が「新型コロナウイルス感染症を予防するために」を題目に講話。参加者らは感染症について知識を深めるとともに、感染予防に対する認識を新たにした。

 毎年、組合員を対象に実施する公衆衛生講習会。今年は新型コロナ感染防止の観点から、3密を避けるために午前・午後の2回に分けて開催。内容を「コロナ感染予防」とした。

 午前の部では新宮市内の組合員約20人が講習を受けた。参加者には受講後、「新型コロナウイルス感染予防対策取組店」と記された予防講習会受講済ステッカーが配布された。

 池田所長は、現在の県内の感染状況や感染時の症状などについて説明。クラスター(感染者集団)の発生を防止することが重要とし、三つの密が重ならない工夫が必要と述べた。

 「コロナは症状が出る前の方がうつりやすい」と説明。潜伏期における感染を防ぐためには症状がなくてもマスクを着用することが重要とした。また、必要な感染予防策や適切な感染防護を講じた場合には濃厚接触とならないとし、マスクやフェースシールド、手袋、エプロン(ガウン)の使用を促した。

 丁寧な手洗い・手指消毒の効果にも触れ、感染対策として▽身体的距離の確保(密接するときは個人防護具着用)▽マスクの着用▽手洗い▽1時間に2回以上の換気▽よく触れるところの消毒―を求めた。

 池田所長は、施設の清掃・消毒方法や従業員の感染予防のための管理、全日本美容業生活衛生組合連合会の感染拡大予防ガイドラインに基づく「施設内の各所における対応策」などについても説明し「普段から感染予防をして、自ら感染しない、感染を拡大させないようにしましょう」と呼び掛けた。

 山本支部長は「仮に風評被害が出た場合、店舗が存続の危機にさらされてしまう。それを避けるためにも感染だけは避けなければならない。各店舗、対策を講じているが講習を通してさらに気を引き締める機会としたい」と話していた。

(2020年10月27日付紙面より)

約20人の組合員が講習を受けた=26日、新宮市緑ヶ丘の東牟婁振興局
池田和功所長
2020年10月27日
3 串本の海や樫野崎を巡る
 明神小が海の教室に参加  (勝浦海事事務所 )

 古座川町立明神小学校(速水和美校長)の児童10人が23日、国土交通省勝浦海事事務所などが展開する事業「海の教室」に参加し串本の海や日本とトルコの友好に触れて関心を培う機会を得た。

 この教室は、同事務所と紀南海運協会、近畿海事広報協会が主催。青少年の海への関心を高めることを狙いとし、本年度は感染予防対策を講じつつ同事務所管内の学校に参加を呼び掛け3校が希望した。

 明神小は3校目の実施で、前2校とは異なり串本海中公園センターと樫野崎を巡る内容。同センターで児童と合流した同事務所の堀川裕之次長は「今日は海に親しんでもらおうと思いこの教室を開いた。魚きれい、海きれいではなく水族館ではどんなお仕事をしているかなど違った面でも関心を持ってもらい、将来そういう仕事についてもらえたらと思う」と児童に期待を寄せつつ、参加を歓迎した。

 同センターでは水族館の学芸員・平林勲さんの解説を受けながら串本の海をテーマにした館内の各展示やバックヤード、海中展望塔から串本の海そのものを見学。ウミガメパークで餌やりを体験するなどして内容や平林さんの姿に親しんだ。

 昼食休憩を経て午後は樫野崎へと移動。国内最古の石造灯台・樫野埼灯台を見学し、トルコ記念館では1890年にあったトルコ軍艦エルトゥールル号の遭難と救助や1985年にあったトルコ航空による邦人(=日本人)救出の歴史や海中から引き揚げられた同号や乗組員の遺品を見て日本とトルコ共和国の間柄を考えるなどした。

(2020年10月27日付紙面より)

水族館内の展示を通して串本の海の紹介を受ける明神小の児童=23日、串本海中公園センター
2020年10月27日
4 観光で稼ぎ潤う町目指す
 NACKTが候補DMOに登録  (那智勝浦町 )

 那智勝浦観光機構(NACKT)は、16日付で申請を行っていた観光地域づくり法人(候補DMO)に登録されたことを発表した。NACKTは今後、「観光で稼ぎ、潤う町へ」を実現するため、那智勝浦町や町内観光事業者、町民や熊野エリアの関連団体らと共に観光振興を進めていく方針だ。

  □     □

■DMOとは



 観光庁によると、DMOは地域の多様な関係者を巻き込みつつ、科学的なアプローチを取り入れた観光地域づくりを行うかじ取り役となる「観光地域づくり法人」とされている。

 日本版DMOは地域の稼ぐ力を引き出すとともに、地域への誇りと愛着を醸成する「観光地経営」の視点に立った観光地づくりの司令塔となる組織。

 多様な関係者と協働しながら明確なコンセプトに基づいた観光地域づくりを実現するための戦略を策定し、その戦略を着実に実施するための調整機能を備えた法人だ。

 候補DMOに登録されると、国から人材や情報提供などのさまざまな支援メニューを受けることができる。登録後は1年に1度、事業報告が必要となる。

  □     □

■NACKTの今後は



 NACKTは今後、実績を積みながら関係者との合意形成や次年度の戦略の構築などに取り組み、国からの支援の幅が候補DMOよりさらに広がる「登録DMO」を目指すという。

 登録DMOにステップアップするには、全ての登録要件を満たした上で、観光庁の審査が必要となる。審査を通過すれば、最短1年で登録DMOとなる。

 村井弘和事務局長は今回の登録について「観光庁に認めていただき候補DMOとなれてほっとしている。これからは気を引き締めて活動を進めていく」。

 今後については「町内の事業者や町民の皆さまにご協力をいただきながら、登録DMOを目指して懸命に努めていきたいです」と語った。

(2020年10月27日付紙面より)

今年6月にNACKTが実施したオンラインツアーの様子
2020年10月27日
5 新翔、準決勝進出ならず
 高校ラグビー和歌山県大会  
2020年10月27日
6 いつまでも健やかに  歌や芝居で敬老会にぎわう  (御浜町 )
2020年10月27日
7 相野谷川の流木を撤去  環境ファースト連合会が作業  (紀宝町 )
2020年10月27日
8 秋晴れの下ではつらつと  成川小・保が合同運動会  (紀宝町 )
2020年10月27日
9 アサマリンドウが満開  妙法山阿弥陀寺  
2020年10月27日
10 親子で落花生を収穫  高津気地区で2度目の実り  (那智勝浦町 )
2020年10月27日
11 日本とセネガルつなぐ懸け橋  オンバダ香織さん  
2020年10月27日
12 串本町観光フォトコンテスト  令和2年度入賞作品紹介①  
2020年10月27日
13 大会実施見据え練習開始  串本町チームの選手候補  (ジュニア駅伝 )
2020年10月27日
14 お悔やみ情報
  
2020年10月20日
15 「大きくなって戻ってきてね」
 守る会がウミガメを放流  (新宮市王子ヶ浜 )

 新宮市王子ヶ浜を守る会(速水渉会長)は18日、同市の王子ヶ浜でウミガメの放流を行った。同会員や市職員ら約40人が参加。489匹の子ガメを放流した。

 王子ヶ浜は絶滅危惧種・アカウミガメが訪れる世界でも数少ない海岸の一つ。同会では、波浪流失や小動物の捕食被害から守るため、卵を海岸に隣接するふ化場に移して安全に保護する活動をしている。

 同会が今シーズンの初産卵を確認したのは7月16日。以降、同浜には7頭が上陸し、うち5頭が計650個を産卵。489匹がふ化した。今年のふ化率は93%にも上ったという。

 例年では地域住民や子どもらを招き放流会を実施しているが、今年は悪天候を考慮しイベントは中止に。同会員が中心となり、三つの水槽に分けた子ガメを海に戻した。

 放流に先立ち、速水会長があいさつ。「大変な努力によってボランティアとして放流を続けて15年。続けていくには行政からの何らかの援助も必要となる」と訴えた。

 公務のため参加がかなわなかった田岡実千年市長に代わり、福嶋律文・秘書課長が「今年も多くのウミガメを放流することができ、市としてもうれしい限り。これも関係者の日頃からの鋭意のたまもの」と感謝を述べた。

 子ガメを手に乗せて放流を手伝った田辺市本宮町の石原菜々美ちゃん(5)は「楽しかった。(子ガメは)小さくてかわいかった。大きくなって帰ってきたらいいな」と笑顔。

 速水会長は「今年は天候の関係で放流会はかなわなかったが、『子ガメを見たい、子ガメに触れたい』といった子どもらの声も多い。来年は広く参加を呼び掛け、ふるさとには貴重な浜辺があるということをアピールしたい」と話していた。

(2020年10月20日付紙面より)

会員らが中心となり子ガメを放流=18日、新宮市の王子ヶ浜
子ガメと触れ合う子どもたち
2020年10月20日
16 所在地から先端情報発信 宇宙シンポジウムin串本 (和歌山県)

 串本町サンゴ台にあるホテル&リゾーツ和歌山串本で18日、大会「宇宙シンポジウムin串本」があった。会場では定員いっぱいの200人が聴講。今回は動画サイトを利用したライブ配信も実施し、インターネット経由で所在地から世界へ先端情報発信をする機会ともなった。

 「ロケットといえば串本」という印象を根付かせるため、前年度に県と同町が両輪で立ち上げた大会。本年度は新型コロナウイルス感染症の予防対応が求められる中、県が立案を進め同町は受け入れなどで協力する形で計画。定員を前回の約3分の1に抑えて座席の間隔を取るなどの対策を取り、併せてライブ配信により視聴できる態勢を整えるなどして実施する形となった。

 会場では田嶋勝正・串本町長や佐藤武治県議会議員、堀順一郎・那智勝浦町長ら要職に加え県立串本古座高校や串本西中学校の生徒教職員など地元からも多数参加。開会に当たり仁坂吉伸知事は「新世界の幕開けがまさにここ串本からも始まる。世の中を変えていくシンポジウムを世界に向けて串本で開けることを誇りにしたいと思う」とあいさつして開会に弾みをつけた。

 プログラムは基調講演とパネルディスカッションの2部構成。基調講演は後のパネルディスカッションでモデレーターを務めた東京大学大学院の中須賀真一教授、パネリストとして登壇したSPACETIDEの石田真康CEO、株式会社アクセルスペースの宮下直己取締役・CTO、オーシャンソリューションテクノロジー株式会社の水上陽介代表取締役、スペースワン株式会社の遠藤守最高顧問、県産業技術政策課の柴田和也課長が登壇〈石田氏のみリモート登壇〉し、宇宙活用の世界観や現在展開されている民間宇宙ビジネスの実像、同町田原で建設中の民間小型ロケット発射場や地元の受け入れ体制で先端情報を発信。

 パネルディスカッションで中須賀教授は大きく▽小型ロケットの打ち上げに伴う地域の展望▽打ち上げた人工衛星から得られるデータ活用と恩恵を受ける地域の協力の必要性▽文理両面の連携で成り立つ宇宙産業の教育活用―で議論を進めて内容を掘り下げたほか、人工衛星による気象観測向上、打ち上げ開始時の公開、関係事業者の地域交流、人工衛星から得られるデータの教育活用などの見通しや、パネラーの宇宙観などの質疑応答もあった。

 田嶋町長は串本古座高校における教育展開への期待を寄せ、中須賀教授は相談の協力をすると応えみんなで民間ロケット発射場を盛り上げようと弾みをつけてパネルディスカッションを締めくくった。

(2020年10月20日付紙面より)

パネルディスカッションを繰り広げる登壇者=18日、ホテル&リゾーツ和歌山串本
2020年10月20日
17 繁栄とコロナ終息を祈願
 蛭子神社の例大祭  (太地町 )

 太地町森浦の蛭子(えびす)神社(髙橋正樹宮司)で18日、例大祭が営まれた。頭屋(とうや)が引き継がれる独特の儀礼「トウモリの儀」は新型コロナウイルスの影響から実施されず、地域の繁栄とコロナ終息が祈願された。三軒一高町長や塩崎伸一町議会議長、同町漁業協同組合の脊古輝人組合長、森浦区の由谷唯吉区長ら12人が出席し、玉串をささげた。

 同神社では神事後の直会(なおらい)で参加した氏子らが食べ明かすことから「食い祭り」の名で親しまれている。町史によると、蛭子神社は格式高く、古くから漁業の神として信仰を集めているという。

 例年のトウモリの儀では境内の若宮神社前にござを敷き、大小の飯びつと9枚の板の杯、半分に割ったしゃもじ2枚が用意される。続いて、前頭屋が飯びつからしゃもじで杯にご飯をよそい、1枚ずつ次の頭屋に渡し、頭屋はそのご飯を飯びつに移し入れるというもの。昨年、頭屋を引き継いだ佐藤賢次さんによると、コロナの影響で今年は次の頭屋が決まっていないことから引き続き頭屋を務めるという。

 佐藤さんは「来年のコロナの終息具合にもよるが、次の頭屋は森浦区の住民総会で決まる予定」と話した。

 髙橋宮司は「トウモリの儀は頭屋が交代するための儀式。今年はコロナの影響で異例な形となったが、天下太平、五穀豊穣(ほうじょう)、子孫繁栄に加え、コロナの終息も祈願させていただきました」と語った。

(2020年10月20日付紙面より)

厳かに例大祭が営まれた=18日、太地町の蛭子神社
2020年10月20日
18 新宮市に犯行予告
 伴い、市内小中学校臨時休業など  

 16日未明、新宮市に対し、市役所や学校を狙った襲撃予告のメールが届いた。犯行予告を受け、市では予告日の20日、子どもたちの安全確保のため市内小中学校を臨時休業とするほか、同日午前10時30分から正午までの間を臨時閉庁とすると決めた。

 予告内容は「突然ですが10月20日火曜日の11時30分に新宮市役所に突撃し、散弾銃を乱射し血の海を作ります。その後12時30分頃に市内の高校2校、小中学校計10校にはドローンを使ってメチルアルコールを散布した後、火炎弾を放って火の海を作ります」といったもの。

 市では、臨時休業・閉庁の対応に加え「安全確保のため、可能な限り20日の来庁は控えていただきますようお願いします」と呼び掛けている。

 犯行予告に対し、田岡実千年市長は「新宮市では、今回の犯行予告を受け、万が一に備え、対象となった小中学校を臨時休業とし、市役所本庁舎を一時的に閉鎖する対応をとらせていただきます。市民の皆さまには多大なご心配やご迷惑、ご不便をお掛けしますが、今回の対応は市民の皆さまの安全が最優先と判断したものでございます。新型コロナウイルス感染症対策などさまざまな対応が求められている中、市政を停滞させるこのような行為は絶対に許されるものではありません。新宮警察署の協力を得て、不審者の警戒などを行い、安全安心な学校運営や庁舎管理に努めてまいりますので、何とぞご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます」とコメントを寄せている。

(2020年10月20日付紙面より)

新宮市に対し犯行予告メールが届いた=19日、新宮市役所
2020年10月20日
19 近畿大会出場を事前報告  チーム選手らが町長表敬  (串本JFC )
2020年10月20日
20 新宮、初戦突破ならず  高校ラグビー和歌山県大会  
2020年10月20日
21 ブリヒラや鮮熟マダイ  食縁の直売会に行列  (新宮市 )
2020年10月20日
22 住み慣れたまちで生き生きと  地域支え合いフォーラムに83人  (新宮市 )
2020年10月20日
23 見学や遊びで園生活体験  はまゆう・こども園で園庭開放  (新宮市 )
2020年10月20日
24 稲作の豊かな実りを報告  今年も神内神社で初穂祭  (紀宝町 )
2020年10月20日
25 運動場に笑顔広がる  2部制で運動会を開催  (飯盛保 )