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2020年09月19日
1 国立公園の適正管理目指し
 環境省が改善措置を回答  (総務省 )

 環境省近畿地方環境事務所は14日、総務省近畿管区行政評価局(山内達矢局長)が管内の3国立公園(吉野熊野、山陰海岸および瀬戸内海国立公園)について必要な改善措置を講じるよう通知した件に関して回答を行った。17日に同局が公表した。

 同局は3国立公園について、昨年5月から今年1月にかけて「誰もが安全で利用しやすいものとなっているか」との観点から現地の実情や関係機関の取り組みなどを調査。和歌山、奈良、兵庫の3県内6市町村(本紙エリア内では新宮市、那智勝浦町、太地町が該当)を調査対象とし、取りまとめた結果を環境省近畿地方環境事務所に通知し、必要な改善措置を講じるよう求めていた。

 調査では「公共標識において多言語対応されていたのは637基中301基」「公共標識が老朽化し、情報が読み取れないものなどが46事例」「公衆トイレまでの通路に段差があり支障を来すなどユニバーサルデザイン化に関して不十分(22事例)」「立ち入り・転落防止柵が破損。倒木により通行に支障などあり(24事例)」などが発覚した。

 通知に対し環境省は▽環境省が設置した公共標識について、計画的に多言語対応するとともに、新たに点検実施要領を作成し、これに基づく点検を実施▽地域の連絡協議会の場や文書を通じて、多言語対応や不備があるものが是正されるよう地方公共団体などに助言▽環境省が設置した公園施設について、新たに点検実施要領を作成し、これに基づく点検を実施▽危険な状態で放置されている公園施設を修繕―などの措置を実施していく構えを示している。

 回答を受け、同局は「すでに改善済みの箇所もあり、今後の措置などについても公文書で回答いただいたので信用したい」と話している。

  □     □

 国は2013(平成25)年、「観光立国実現に向けたアクション・プログラム」(観光立国推進閣僚会議)により、国立公園を含む自然公園などについて、外国人目線に立った多言語対応の改善、強化を図る方針を打ち出していた。

 25(令和7)年の大阪・関西万博の開催が予定されている近畿地方では、国内外の観光客の増加が見込まれる中、管内3国立公園においても各種の取り組みを着実に実施することの必要性が求められていることから、当局は3国立公園内の代表的な利用ルート(総延長約80㌔)とルート上の利用拠点において現地の実情を調査していた。

(2020年9月19日付紙面より)

市によって応急処置が施された高野坂の転落防止柵。市は現在、設置者である県に対して修繕に関して要望を行っている=18日、新宮市
2020年09月19日
2 採用目指し最終プレゼン チームナンバーワンも決定 (武者修行(R)プログラム)

 大学生向けグローバル研修を展開する株式会社旅武者(遠藤まさみ代表取締役)=東京都=は、1日から始まった「地方創生イノベーション武者修行(R)プログラム」の総仕上げとなる最終プレゼンテーションを13日、那智勝浦町の体育文化会館で実施した。

 この日は堀順一郎町長や那智勝浦観光機構(NACKT=ナクト)の村井弘和事務局長らも駆け付け、同プログラムに参加した大学生のプレゼンに耳を傾けた。投票の結果、生まぐろによる新商品開発チーム「とぅな」の「とぅ~ナツ」と、お土産新商品開発チーム「ステーキハウス」の「なまぐろちゃんハンカチ」が採用された。また、4チームの中から「とぅな」がチームナンバーワンに選ばれた。

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■効果測定の様子



 中間プレゼンを終えた各チームは課題解決などに向き合い、試行錯誤しながら11、12日に同町築地のにぎわい市場で実際に販売などを行う効果測定に取り組んだ。

 「とぅな」は甘じょっぱく、冷めてもおいしい食べ歩き商品として、ドーナツ生地で揚げた生まぐろのドーナツ「とぅ~ナツ」を、「ステーキハウス」はご当地感を盛り込んだ愛らしいマグロのイラストと町名が入った「なまぐろちゃんハンカチ」を、「まぐろーん」は生まぐろの食べ方などが27通り楽しめる「27種ど~ん」を販売した。

 「かいゆう」は観光客に知られていないお蛇浦(じゃうら)遊歩道などの名所や付近のカフェなどの情報をまとめたマップ「那智勝浦の秘蔵スポット」を観光客らに説明しながら配布した。

 「かいゆう」の的羽佑菜さん(横浜国立大3年)は「自分たちがやりたいことや伝えたいことを考えた途端にチームや計画が進み出した。この経験を生かして今後はやりたいことに踏み出したいと思う」と語った。

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■最終プレゼンでは



 13日は午前中ににぎわい市場で審査員による試食があり、午後から体育文化会館で最終プレゼンテーションが行われた。審査員はファシリテーターの吉田亮介さんとNACKTの堀千寿子さん、にぎわい市場の理事で片原魚店の片原茂晴さんが務めた。

 各チームが開発商品を懸命にプレゼンし、審査員が課題指摘やアドバイスを行った。投票は学生やファシリテーター、審査員がスマートフォンで実施した。

 集計後、吉田さんが採用商品の結果とチームナンバーワンを発表。商品が採用された「ステーキハウス」の水谷海人さん(慶應義塾大2年)、小豆澤希美さん(大阪市立大3年)、伏見こみちさん(立教大3年)、本木まつりさん(法政大2年)は健闘をたたえ合った。

 商品採用とナンバーワンに選ばれた「とぅな」の瀬戸新さん(桃山学院大3年)、光吉崇さん(桃山学院大3年)、堀江智子さん(創価大3年)、齋藤芽翠(めみ)さん(岩手大2年)には賞状が贈られ、涙を流す学生の姿も。

 瀬戸さんは「このメンバーじゃないと成し遂げられなかった」、光吉さんは「3人がとても大好き。1位が取れて本当にうれしい」、齋藤さんは「このチームで1位が取れてうれしい。良い経験になりました」、堀江さんは「本気の素晴らしさを初めて知りました」とそれぞれ思いを語った。

 その後、ファシリテーターの平川徳好さん、髙野康さん、吉田さん、旅武者人財紹介事業部の東条智子さんが「自分を認めてあげてください」「全員が町を好きになってくれて良かった」「周囲の方々から学ばせていただいたことを忘れないでください」と学生にエールを送った。

 同社によると、開発された商品はにぎわい市場の各店舗に引き継がれ、今後販売される予定だという。

  □     □

※武者修行(R)プログラム

 株式会社旅武者のベトナム法人が運営する店舗で、全国から集まる大学生がチームを組み、新規ビジネス担当者として新商品・サービス開発やプロモーション企画を自らで考え、行動し形にして顧客に届けるリアルなビジネス体験学習プログラム。今年から日本国内で実施することとなり、地域や地域住民と関わる関係人口の増加や、武者修行修了生を中心とした関係人口ネットワークの構築を目指している。

(2020年9月19日付紙面より)

最終プレゼンテーションの様子=13日、那智勝浦町の体育文化会館
ナンバーワンに選ばれた「とぅな」の皆さん
2020年09月19日
3 有事に備えて技術教わる
 会員対象にし救命講習会  (古座川町観光協会 )

 古座川町観光協会(須川陽介会長)が13日、中央公民館で会員を対象にした救命講習会を開き会員や職員が初期救命技術の習熟に努めるなどした。

 イベントの主催や後援により町内で人の集まる場所へ出向くことが多い同協会。今秋から人気企画「古座川ウオーク&トレッキングツアー」の事務も引き継ぐなどその機会が一層増す中、急患発生時に率先して対処する意識と技術を身に付ける目的で同講習に取り組むことを決め、会員に参加を呼び掛けた。

 コロナ禍の情勢を鑑み定員先着12人で募集。当日は事務局の2人を含め9人が参加し、串本町消防本部の職員から周囲の安全確保や意識・呼吸の確認、人工呼吸や胸骨圧迫、自動体外式除細動器(AED)の手配や使用、といった一連の流れについてダミー人形を用いた実践を交えて教わった。

 今の初期救命実践時は新型コロナウイルスの考慮も必要で、助ける人の顔にタオルやハンカチをかけて胸骨圧迫時の呼気の拡散を抑えることや人工呼吸にためらいを感じた時は胸骨圧迫だけを続けるなどの点が斬新だったという。

 現在は定員を設けて開く形を取っているため、今後も受講の機会を重ね作って習熟の裾野を広げる考え。会員の中でさらに深く学びたいという思いがあれば相応の講習会も考えたいという。

(2020年9月19日付紙面より)

初期救命技術について教わる古座川町観光協会の会員=13日、古座川町中央公民館(同協会提供)
2020年09月19日
4 地震や津波から身を守ろう
 王子ヶ浜小で減災教室  (新宮市 )

 新宮市立王子ヶ浜小学校(山本眞也校長、児童340人)で18日、県の「出張!減災教室」があった。4年生53人が地震体験車「ごりょう君」で震度7の揺れを体験するとともに、津波から身を守る方法を学んだ。

 社会科の「自然災害から身を守る活動」の一環。ごりょう君は地震から村人を救った物語「稲むらの火」のモデルとなった濱口梧陵氏から名付けられており、社会科の教科書にも掲載されている。今年は濱口氏の生誕200周年に当たる。

 地震体験では、椅子に座った状態で南海・東南海・南海の3連動型地震を想定した海溝型地震の揺れを体験。初期微動に続いて大きな揺れが来ると、児童は手すりにしがみついて体を支えていた。震度7の時に重たいピアノがはねる映像を見ると、驚きの声が上がった。

 児童は「体が飛びそうだった」「最初は大丈夫と思っていたけれど、怖かった」「30年以内に起こるといわれているが、今この瞬間起こったら大変なことになる」と感想を話していた。

 午後には東牟婁振興局による講座が行われ、地震や津波に関する基礎知識を学んだ。

(2020年9月19日付紙面より)

椅子に座って揺れを体験=18日、新宮市立王子ヶ浜小学校
2020年09月19日
5 トルベリーノが優勝
 ホップリーグ県大会東牟婁大会  
2020年09月19日
6 観光機構や防災について議論  那智勝浦町議会一般質問  
2020年09月19日
7 福祉・教育の追加議案可決  9月定例会が閉会  (那智勝浦町議会 )
2020年09月19日
8 ナンバンギセル咲く  神倉神社の山門付近で  (新宮市 )
2020年09月19日
9 不審な郵便物に注意  新宮警察署が呼び掛け  
2020年09月19日
10 14議案承認して閉会  紀宝町議会定例会  
2020年09月19日
11 河口大橋上部、令和5年完成予定  紀宝町議会一般質問(終)  
2020年09月19日
12 国道42号、取り締まり重点に  第1回紀宝警察署協議会  
2020年09月19日
13 ヒガンバナが開花  古座川町  
2020年09月19日
14 串本沖停泊の帆船話題に  海技教育機構の「日本丸」  (串本町 )
2020年09月19日
15 9月定例会一般質問⑥  串本町議会  
2020年09月19日
16 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第20回】今日からできる食育  

 「食育」という言葉には、どうしても「無添加」や「オーガニック」というキーワードがついて回ります。これは誤解です。無添加やオーガニックや手作りが食育につながるというわけではありません。私が思う「食育」は「心の安定」と「食の自立」を目標としています。子どもたちにとって、食卓でのコミュニケーションは大切な精神安定剤だと思っています。大人と楽しく会話をしながら食べることは、子どもたちを前向きにするという研究結果もあります。そして、もう一つ大切なのが「食の自立」これは、いずれは食を自分で選択して、自分で調理し、生きていける力を付けるということです。これもまた心身を健康に保つために必要な力ですよね。食材を一緒に選んだり、お手伝いをしてもらったり、ということはすぐに浮かびますが、時間のない日々でなかなか難しいですよね? それは、予定のない休日にやるとして、私がおすすめするのが、食卓でのクイズです! これはお子さんの年齢によって内容は変わると思いますが、とっても簡単で最も取り入れやすい食育だと思うんです。

 幼稚園から低学年くらいのお子さんには、食材に関するクイズがいいと思います。例えば、かぼちゃの旬はいつでしょう?とか、大根の一番甘い部分はどこでしょう?とか。どんな風にできるかというクイズもいいと思います。土の中にできるか、土の上になるのか、木になるのか、など。食べている食材のことを知るいいきっかけになると思います。

 小学校中学年くらいからは、食べ合わせについてや、栄養のことをクイズにするのはいかがでしょうか? これはクイズにせずに、一緒に考えて調べるのもおすすめです。今はスマホ一つでなんでも調べられるので、ビタミンが多いのはどっちの食材か、とか、発酵食品はなぜ体にいいか、とか。あと、大豆に関するクイズもいいと思います。枝豆は若い大豆とか、豆腐も味噌(みそ)も醤油(しょうゆ)も大豆からできているなど、大豆はいろいろ形を変えるので、面白いですよね。食べ合わせは、揚げ物とキャベツとか、実は意味がある食べ合わせをクイズにするのもいいと思います。

 小学校高学年から中学生になると、調味料や味付けを当ててもらうのがおすすめです。「これには何が入っているでしょう?」というクイズは、お父さんも一緒に楽しめますよね。食卓が楽しい空気になること間違いなしです。

 食育はみなさんのイメージよりも、とても身近な教育です。気負わずに普段の食事のコミュニケーションツールとして活用してみてください。最後に少し宣伝になりますが、この「食育×クイズ」を広めようと、私は「しょくいずアカデミー」という「クイズ番組型食育イベント」を立ち上げました。また、レシピとクイズを動画にしたYouTube(ユーチューブ)チャンネルもありますので、ぜひ、お子さまと一緒にご覧ください。

(2020年9月19日付紙面より)

2020年09月11日
17 熱中症に注意呼び掛ける
 「救急の日」街頭啓発  (那智勝浦町 )

 「救急の日」(9月9日)に合わせ那智勝浦町消防本部(湯川辰也消防長)は9日、同町朝日のエバグリーン勝浦店と天満のAコープなち店で街頭啓発を実施した。消防職員や新宮保健所の職員8人が参加し、買い物客らに熱中症や感染症対策の重要性を呼び掛けた。

 救急の日は救急医療関係者の意識高揚と国民の救急医療に対する理解と認識を深める目的で1982(昭和57)年に定められた。この日を含む1週間(今年は8~14日)は救急医療週間とし、全国でさまざまな啓発活動が行われている。

 エバグリーン勝浦店では啓発用のビラやばんそうこう、心肺蘇生法の手順が書かれたカードなどを配布しながら丁寧に声掛けした。

 同本部によると、今年1月1日から8月31日までの熱中症による救急搬送件数は10件で、昨年同時期と比較し1人減となったという。

 救急搬送については多い時で1日8件で、ここ数年間では年間約1000件に上ると説明。救急車の適正利用も呼び掛けている。

 関谷善文・消防署長は「今年は梅雨が長く、暑さの厳しい時期が比較的に短かったが、その短い期間中に気温が高かった。そのため、例年同様に熱中症による搬送があった」。

 また、高齢者や子どもが重症化する確率が高いとし、「室内での事例も多いため、冷房をかけて換気を行い、普段から暑さに気を付けてほしい」と語った。

 同本部では普通救命講習Iの受講者を募集しており、5~10人程度から受け付けている。問い合わせは那智勝浦町消防署救急係(電話0735・52・4900)まで。

(2020年9月11日付紙面より)

熱中症や感染症対策などを呼び掛けた=9日、那智勝浦町のエバグリーン勝浦店
2020年09月11日
18 防災備蓄倉庫が完成
 鵜殿3組自主防災会が手作り  (紀宝町 )

 紀宝町鵜殿の鵜殿3組自主防災会(森倉賢一郎組長)が同地区の津波一時避難場所近くの高台で建設を進めていた防災備蓄倉庫が完成した。今後は柵や看板を設置するなど周辺整備を進め、完成式も計画している。倉庫への避難路改修は町が取り組み、避難しやすい環境を整える。

 「大災害時の死者ゼロ」を目指そうと、2年前に計画。海抜約30㍍にある町有地を借り、材料費は三重県の森と緑の県民税(現・森林環境贈与税)の助成を受けた。町の前向きな協力も得て建設に至った。

 人件費を削減しようと住民自らが立ち上がり、昨年6月から自主防災会が中心となって進めてきた。伐採や草刈りなど1年がかりで土地を整備。地盤改良や基礎工事などは専門業者に依頼し、6月21日の棟上げ後は、住民が集まり作業に汗を流してきた。

 倉庫は木造平屋建ての約26坪。収納スペースや土間、仮設トイレ2基、物置を整備した。住民が避難生活に必要な物資をまとめた衣装ケースを保管する。維持費削減のため電気、ガス、水道は設置しなかった。

 同自主防災会には約330世帯が所属。地震津波、水害に備え、高台の3カ所に一時避難場所を整備しており、倉庫は矢渕中近くと町福祉センター近くの各一時避難場所の中間にあり、災害時には両避難場所から遊歩道を歩いて向かうことができる。

 森倉組長は「住民の皆さんのおかげで、予定より2カ月早く完成した。張り切りすぎて腕を痛めてドクターストップがかかるほど頑張ってくれた人もいた。皆さんに感謝です」と話していた。

(2020年9月11日付紙面より)

紀宝町鵜殿に完成した防災備蓄倉庫
避難生活に必要な物資を保管する倉庫内
2020年09月11日
19 世話役の思いかなって実現
 高池小5年、稲刈りに挑戦  (古座川町 )

 古座川町立高池小学校(大畑眞校長)の5年生11人が9日、同町池野山にある水田で稲刈りに取り組んだ。

 同校の歴代5年生が取り組んでいる稲作体験(通称・米米クラブ)の一環。本年度の5年生は新型コロナウイルスに伴う学校の臨時休業で第一歩となる田植えができなかったが、10年余り水田提供などの協力をしている淡佐口幸男さんら世話役は「収穫の頃には状況も変わって稲刈りはできるだろう」と信じて田植えの代行を同校に提案。喜んだ大畑校長ら先生も応援に駆け付けて実行し、草引きなどの中間管理も世話役で引き受けて5年生が稲刈りに挑戦できるチャンスをつないだ。

 児童数減に伴い6年生が応援する形がここ数年の定番となっているが、今回は5年生だけで挑戦。人手不足を補うため世話役の淡佐口さん夫妻や奥根公平さん夫妻、中根和夫さんも手伝い、広さ1・5㌃の水田を一丸で刈り取り稲をさがりに掛けて作業を終えた。世話役が植えたのはもち米「かぐらもち」の苗。大畑校長によると、本年度も若干虫害を受けたが例年並みの収量を見込んでいるという。

 同体験は田植えから精米まで挑戦するのが例年の流れで、5年生は18日(金)ごろに淡佐口さんの機械を借りて脱穀と精米に挑戦する予定。

(2020年9月11日付紙面より)

稲刈りに挑戦する高池小5年生=9日、古座川町池野山(古座川町立高池小学校提供)
稲刈りの段取りを伝える世話役の淡佐口幸男さん(右から2人目)ら(古座川町立高池小学校提供)
2020年09月11日
20 ブックタイムで英語学習
 高田小学校で読み聞かせ  (新宮市 )

 新宮市立高田小学校(大家淳志校長、児童11人)で10日、ブックタイムがあり、児童たちが学校司書の川野真由子さんと下村恵美さんのお気に入りの絵本や英語の絵本を楽しんだ。

 同校に学校司書が訪れる機会を利用し、児童がより発展的に本の世界に浸れる時間をつくろうと昨年度から始まった取り組み。現在は月2回開かれている。

 この日は同校が取り組む小中連携と英語学習も兼ね、高田中学校の英語教諭・塩﨑恵美さんも参加した。塩﨑さんは英語で“Bear(クマ)”“Squirrel(リス)”“Flower(花)”の単語を教え、絵本「Flower Trail(はなのみち)」を読み聞かせた。

 児童は静かに「オニのサラリーマン」や「あたしのすきなもの、なぁんだ?」の物語に聞き入り、読み聞かせの後は自分で好きな昆虫図鑑や絵本を選んで自由に読んでいた。

(2020年9月11日付紙面より)

英語の絵本を読み聞かせ=10日、新宮市立高田小学校
2020年09月11日
21 新型コロナや市長の政治姿勢  新宮市議会一般質問②  
2020年09月11日
22 「和歌山梅酒」がGI指定  国税庁  
2020年09月11日
23 南国風のカフェがオープン  BLUE BEACH NACHI  (那智勝浦町 )
2020年09月11日
24 おしゃれなバスケット  ドライフラワーなど飾り  (紀宝町 )
2020年09月11日
25 9月定例会一般質問①  串本町議会  
2020年09月11日
26 お悔やみ情報
  
2020年09月03日
27 再興から33年記念し
 写真集「熊野修験」を発刊  (世界遺産熊野本宮館で写真展も )

 三重県出身のフリーカメラマン、森武史さん(62)が写真集「熊野修験」を月兎舎より出版した=写真。B5横長判並製140㌻(カラー120㌻、モノクロ20㌻)。発刊に当たり1日、森さんと那智山青岸渡寺の髙木亮英副住職が田辺市本宮町の「世界遺産熊野本宮館」で会見を開き「写真集の発刊は皆さまのご尽力と神仏のご加護のおかげ」と感謝を述べた。

 写真集は、1988(昭和63)年、髙木副住職が熊野修験を再興してから33年の節目を記念するもの。

 約1300年前に役行者(えんのぎょうじゃ)によって開かれ、各地の霊場へと広がっていった修験道。中でも那智の滝や大峰山脈を有する熊野は日本第一霊験所として多くの山伏が修行に訪れ、全国各地へ熊野信仰を広めていった。しかし、1872(明治5)年、廃仏毀釈(きしゃく)の世情の中、修験道廃止令により熊野修験も途絶した。

 髙木副住職は父・亮孝氏(青岸渡寺第7世大僧正)の遷化の際、遺品の中に山伏装束を発見。亡父の遺志が熊野修験の再興であったことを知り、父への追善供養と自らへの使命感から再興を決意した。

 髙木副住職は1988(昭和63)年、大峰山脈の南奥駈ルートを整備していた「新宮山彦ぐるーぷ」の力を借り大峯奥駈修行を、92(平成4)年に那智四十八滝回峰行、94(平成6)年に葛城二十八宿修行を復活させた。

 2001(平成13)年当時、熊野古道を撮影していた森さんは、髙木副住職に大峯奥駈道の案内を依頼したことをきっかけに修験道の精神性に引かれたという。「髙木副住職の功績を残したい」との思いから修行に同行することになり、以降約20年にわたり山林抖擻(とそう)する山伏らの姿を撮り続けた。

 完成した写真集を前に森さんは「ぜひ手に取ってもらって山伏の自然に対する思いを感じ取ってほしい」。

 髙木副住職は「迫力がひしひしと感じられる。一コマ一コマが思い出深い。熊野修験を後世に残す意義深い本だと思う」と述べ「目に見えない、言い表しがたいものが熊野三山にはある。人それぞれに応じた霊験や癒やしを求めて多くの人がやってくる。これからも多くの人に来ていただき、熊野の大自然を感じ自己を見つめていただければ」と話していた。

 写真集は本体価格2500円(税別)。発行部数は2000部で、大阪、京都府、和歌山、奈良、三重県の主要書店や月兎舎ホームページ(https://www.i-nagi.com)、楽天ブックスやAmazon(アマゾン)などで購入可能。

 また、今月30日(水)まで、同館北棟展示スペースで再興三十三周年記念写真展「熊野修験」を開催している。開館は午前9時~午後5時。

(2020年9月3日付紙面より)


写真集を手に、カメラマンの森武史さん(左)と髙木亮英副住職=1日、田辺市本宮町
2020年09月03日
28 収穫の喜び分かち合う
 高田小・中が稲刈り  (新宮市 )

 新宮市立高田小・中学校(大家淳志校長)の児童生徒18人と教職員は8月31日、地域住民らと総出で学校田「たか田んぼ」の稲刈りをした。

 同校伝統の取り組みで、子どもたちに農業の喜びや苦労、地元の自然の大切さを知ってもらうことが目的。2015年に育友会の溝口亮会長らの呼び掛けで米作りを復活させ、今年で6年目となる。

 例年は教職員が稲刈りの手順を教えるが、今年は小中合同の縦割り班を作り、中学生が鎌の使い方や稲わらの結び方を教えた。児童生徒は互いに声を掛け合い、こまめに水分補給をしながらずっしりと実った稲穂を刈り取った。今年はシカやサルの食害もあったが、地域住民らも無事に収穫を迎えて喜びを分かち合った。

 久保凜花さん(中1)は「今年は中学生が稲刈りを教えるということで、責任感が強まった。小学生の子たちはすごく活躍してくれた。去年に比べて稲が大きく育ってくれ、香りも強い気がする。今から新米を食べるのが楽しみ」と語った。

 収穫した稲穂は新高田会館前の歩道の柵で乾かした後、脱穀作業をする予定にしている。

(2020年9月3日付紙面より)

たか田んぼで稲刈り=8月31日、新宮市
2020年09月03日
29 子育て支援セなど再開
 「緊急警戒宣言」解除受け  (紀宝町 )

 三重県は8月31日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため県独自で出していた「緊急警戒宣言」を解除した。これを受けて紀宝町社会福祉協議会は、1日をもって分散勤務を終了し、神内福祉センターへの外部立ち入り禁止も解除した。今後もマスク着用や手指消毒、3密回避といった対策を継続する。

 神内福祉センター内の子育て支援センターも1カ月ぶりに再開し、初日から親子が遊び場に参加した。淡海順子センター長は「親子で安心安全に利用していただけるよう、マスク着用や手指消毒はもちろん、おもちゃを滅菌庫で消毒したり、空気清浄機を設置したりもしています。残暑が厳しい中ですが、育児の息抜きに遊びに来てください」と呼び掛けている。

 新型コロナに対応した事前行動計画(タイムライン)を運用している紀宝町も町独自の「緊急事態宣言」を解除。熊野市、御浜町など近隣市町で14日以上感染者や濃厚接触者が確認されていないことから、タイムラインのステージを4から3に引き下げた。町では引き続き感染予防啓発に取り組み、週1回の対策本部会議で各課の対応を確認していくという。

(2020年9月3日付紙面より)

親子で遊び場に参加=1日、紀宝町の神内福祉センター
2020年09月03日
30 習熟と意識高揚に努める
 全署規模で災害警備訓練  (串本警察署 )

 串本警察署(﨑口忠署長)が2日、総合災害警備訓練に取り組み要領習熟と意識高揚に努めた。

 この訓練は、県警察本部が部内奨励する「災害に備える日」(毎月5日)の活動の一環。普段は署内各部署またはその連携の範囲で取り組む形が定着しているが9月は関東大震災(1923年9月1日発生)にちなむ防災の日を軸とする防災週間によりいっそうの意識高揚が全国規模で求められる状況があり、同署も例年この訓練を計画し全署規模で取り組んでいる。

 本年度計画した訓練項目は▽徒歩と車両による警察官の緊急避難訓練〈庁舎から代替指揮所まで〉▽簡易レッカーによる放置車両排除訓練▽信号機滅灯対策訓練―の三つで、当日は訓練開始まもなく強い雨が降り出したが、一部内容を変更しながら有事は荒天もありとして対処し﨑口署長ら署員20人と大水崎避難路の使用時にまたぐ線路上の安全確保などで協力したJR串本駅の三輪順平駅長ら駅員5人が臨んだ。

 緊急避難訓練は海抜約3㍍にある庁舎から同約54㍍にある同所まで署員と車両を速やかに上げて事後対応につなげる(警察機能を被災で損失させない)ことを目的とした定番の項目。車両排除訓練は簡易レッカーの要領習熟を目的とした新規項目で、今回は軽四輪貨物自動車(トラックタイプ)の四輪に簡易レッカーをはめて4人がかりで押し動かすまでの流れを実践した。

 信号機滅灯対策訓練は国道42号西向信号交差点を実際に滅灯して実施。警察官が素養として身に付けている手信号で交通誘導を実践した。

 全体指揮を務めた同署交通課の楠間慎也課長は「いつ起こるか分からない災害に対する心の準備を常に持ち、今後も継続的に訓練に取り組んで避難対策や応急対策を高めていきたい」とコメント。

 同訓練を見届けた﨑口署長は「警察には住民を救助する責務があり、それは訓練を重ねないと円滑に発揮しがたいものでもある。この訓練を通して不備や支障があれば今後検討し、災害に備えてほしい」と署員の今後を期待した。

(2020年9月3日付紙面より)

代替指揮所への緊急避難を始める署員=2日、串本警察署
簡易レッカーによる放置車両排除訓練の様子=同日、串本警察署代替指揮所
2020年09月03日
31 優勝は久保正彦さん
 もみじ会、8月ゴルフコンペ  
2020年09月03日
32 感謝や思いやりを忘れず
 王子サッカー教室監督・大谷康央さん  
2020年09月03日
33 家賃支援給付金申請サポート会場延長  新宮市  
2020年09月03日
34 下水道管路施設災害支援協定を締結  和歌山県  
2020年09月03日
35 第3波に備え、早期の対策を  2団体が要望書を提出  (那智勝浦町 )
2020年09月03日
36 3億円の損害賠償請求へ  入鹿温泉ポンプ改良工事不履行で業者に  (熊野市 )
2020年09月03日
37 新しい友達や先生迎える  丹鶴幼稚園で始業式  (新宮市 )
2020年09月03日
38 鵜殿体育館で修繕工事  15日まで全面休館  
2020年09月03日
39 2学期がスタート!  うどの幼稚園で始業式  
2020年09月03日
40 道路整備促進を要望  東紀州に高速道路をつくる会  
2020年09月03日
41 新議員迎えて体制整える  当局案件審議に先立って  (串本町議会 )
2020年09月03日
42 広報新宮9月号の表紙に  緑丘中学校1年・中口優菜さん  
2020年09月03日
43 お悔やみ情報