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【検索ステータス】 
2020年09月06日
1 冥福祈り献花
 紀伊半島大水害慰霊祭  (那智勝浦町 )

 2011(平成23)年に発生した紀伊半島大水害から9年を迎えた4日、那智勝浦町は同町井関の紀伊半島大水害記念公園で慰霊祭を営んだ。例年は犠牲者の遺族や地域住民が参列するが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から堀順一郎町長と那智谷大水害遺族会の岩渕三千生代表のみが出席。二人は29人の犠牲者・行方不明者をしのび献花を行った。

 午後1時30分に町全域にサイレンが響く中、二人は慰霊碑前で黙とうをささげ、白いカーネーションを供えた。

 堀町長は那智川流域の復興について砂防えん堤などハード面の復興は進んでいるとしながらも、全てが完了したわけではないと説明。

 「水害で被災された方々のご冥福をお祈りした。今後も安心安全を高め、防災・減災に努めるとともに、地域から出られている方々に再び移り住んでいただけるように頑張りたい」と力を込めた。

 岩渕代表は「町が慰霊祭を続けてくれたことに感謝している。9年経過しても思いは同じ。忘れてはいけないのではなく、忘れさせてはいけない。今後も後世に伝えていく」。

 水害を知らない子どもたちに対しては「この活動を知っていただき、興味や意識を持ってもらえたらありがたい。早めの避難を行い、自分の身は自分で守らなくてはいけない」と語った。

(2020年9月6日付紙面より)

堀順一郎町長(右)と岩渕三千生代表が献花を行った=4日、那智勝浦町の紀伊半島大水害記念公園
2020年09月06日
2 78匹のウミガメがふ化
 王子ヶ浜を守る会が確認  (新宮市 )

 ウミガメの保護活動を続けている新宮市王子ヶ浜を守る会(速水渉会長)は4日、78匹のアカウミガメのふ化を確認した。ふ化したのは7月16日に確認された今期初産卵のもの。約150個の卵が、市立総合体育館(大浜体育館)前の海岸、波打ち際から約30㍍付近で発見されていた。

 同浜は絶滅危惧種・アカウミガメが訪れる世界でも数少ない海岸の一つ。同守る会では、波浪流失や小動物の捕食被害から守るため、卵を海岸に隣接するふ化場に移して安全に保護する活動をしている。

 おととしは産卵が確認されず、昨年は1度の上陸で85個の産卵を確認、21匹がふ化した。今年は、初上陸・初産卵ともに例年より遅く、ふ化場で卵の状況を見守っていたところ4日早朝に会員の榎本晴光さんがふ化を確認。おおむね健康状態も良好で、現在は育成プール内を元気に泳ぎ回っている。

 同会青年部の山舗徹哉副部長は「砂の温度の上昇が理由か、今年は例年よりふ化が早いが無事にふ化してくれて安心。今年も放流会を予定しているので、子どもたちに喜んでもらえたら」と話している。

 ふ化は数日間続く見込み。一定の大きさに育つまで餌やりや水替え、水温などの管理を行い、海水温が低くなる前に放流を実施する予定。

(2020年9月6日付紙面より)

ふ化したアカウミガメ=4日、新宮市王子町
元気に泳ぐ78匹のアカウミガメの子どもたち
2020年09月06日
3 大水害を忘れないために
 「町民防災の日」を制定し  (紀宝町 )

 2011(平成23)年の紀伊半島大水害から9年を迎えた4日、紀宝町町民会議は「紀伊半島大水害から9年が経過しましたが、災害は、いつ、どこで、どのように起こるか分かりません。突然やってくる災害から身を守るため、普段からの備えが大切です。避難場所や避難経路、非常持出品、食料等、今一度、家族で確認をしておきましょう」などと、防災無線を通じて町民に呼び掛けた。

 三重、和歌山、奈良で甚大な被害を及ぼした大水害。紀宝町では1人が亡くなり、1人が行方不明者となった。床上・床下浸水は2845棟に上った。

 その後、町では大災害を教訓に防災体制の強化・防災施設の充実を図り、災害に備えた事前防災行動計画「タイムライン」を策定し、災害を学ぶ町民防災会議を組織した。また、災害を忘れないために最高水位を記した伝承碑を建て、9月4日を「町民防災の日」に制定した。

 自分の命を守るためには防災意識と災害への備えが重要で、自分たちの地域を守るためには、地域を知ることが必要だろう。

 〝災害を忘れない〟ということは、経験を風化させず、教訓を後世に残していくこと。「自分だけは大丈夫」と思わず、早めの避難を心掛け、家族や地域で防災について話し合うことが大切だ。

(2020年9月6日付紙面より)

水害を忘れないために建てた伝承碑
2020年09月06日
4 育ててくれてありがとう
 三輪崎小で大輪の花咲く  (ひまわりの絆プロジェクト )

 新宮市立三輪崎小学校(嶋田雅昭校長)で、6月に種を植えたヒマワリが大輪の花を咲かせた。ヒマワリは「ひまわりの絆プロジェクト」の一環で園芸委員の児童らが植え世話をしたもの。新宮警察の指導の下、ヒマワリの種植えや世話を通じて命の大切さや交通事故の悲惨さなどを学ぶ機会としていた。

 同プロジェクトは、2011(平成23)年、京都府内で交通事故で亡くなった男児(当時4歳)が生前大切に育てていたヒマワリの種を多くの場所で開花させることにより、亡くなった男の子の生きた証しを残したいとする遺族の思いに応えるとともに交通事故防止の意識を醸成させることを目的に実施。

 京都府警が発案したプロジェクトは16(平成28)年から全国の警察本部犯罪被害者支援室を通じて推進されており、新宮署では今年初めて管内小学校の協力を得る形でプロジェクトに参加した。

 花が咲き始めたのは種をまいてから約2カ月半後の8月中旬。新型コロナの影響で短い夏休みとなった児童らを、大輪に花開いたヒマワリが出迎えた。

 9月4日には、同署の上畑充史交通課長や和歌山県警マスコットキャラクター「きしゅう君」らが同校を訪れ、プロジェクトへの協力に感謝。上畑交通課長は児童らに対し「育ててくれてありがとう。これからも大きく育てて、そして交通事故をなくせるよう頑張ってください」と呼び掛けた。

 園芸委員の松下まゆ花さん(5年)と南りおなさん(同)は「思ったより大きくなった。事故で亡くなった子どもはかわいそう。きれいに咲いたヒマワリを見て交通事故に気を付けようと思います」と話していた。

 現在は約10輪が開花。種は児童らが持ち帰るほか、来年の種まき用に同校で保管。さらなるプロジェクトの広がりが期待される。

(2020年9月6日付紙面より)

きれいな花が咲いたよ=4日、新宮市立三輪崎小学校
遺族の思いが詰まったヒマワリの種
2020年09月06日
5 8チームが熱戦 和田禎祐杯U―10 
2020年09月06日
6 JAみくまの旗が開幕
 学童軟式野球大会  
2020年09月06日
7 イヌウメモドキの実  浮島の森で真っ赤に色づく  (新宮市 )
2020年09月06日
8 高波や大雨に警戒・注意  台風10号、熊野地方  
2020年09月06日
9 新型コロナ受け急ピッチ  GIGAスクール構想  (新宮市 )
2020年09月06日
10 わたしたちが今からできること  阪口竜也さんが講演  (新宮市 )
2020年09月06日
11 医療従事者に必要なマスクを  新宮市、東牟婁両医師会に寄贈  (新優会 )
2020年09月06日
12 地元に元気を  明治安田生命が寄付金を贈呈  (新宮市 )
2020年09月06日
13 おいしく食べて健康に  神倉小学校で農業学習  (新宮市 )
2020年09月06日
14 地域の災害の歴史学ぶ  「防災の日」に太田小で  (那智勝浦町 )
2020年09月06日
15 防災意識の向上図る  井田小児童が地震の揺れを体験  (紀宝町 )
2020年09月06日
16 プール最終日にゲーム  三輪崎保でウオーターパーティー  (新宮市 )
2020年09月06日
17 ちびっこたちが運動会  子育て支援センター  (新宮市 )
2020年09月06日
18 「あれ、泳げるよ!」  きたやま保で水泳指導  (北山村 )
2020年09月06日
19 観光PRと利便性向上に向け 10月からバス停留所の名称変更 (熊野御坊南海バス)
2020年09月06日
20 お悔やみ情報
  
2020年09月05日
21 キャンドルに祈り込める
 那智谷大水害遺族会が追悼式  (紀伊半島大水害から9年 )

 2011(平成23)年に発生した紀伊半島大水害から9年を迎えた4日未明、那智勝浦町井関の紀伊半島大水害記念公園で那智谷大水害遺族会(岩渕三千生代表)による追悼式があった。犠牲者の遺族ら25人が参列し、さまざまな思いを胸に死者・行方不明者数と同じ29個のLEDキャンドルに明かりをともした。

 例年、追悼式で使用するキャンドルは水害で同級生を亡くした井上絵里香さんが中心となり、町立市野々小学校などの児童や町内外の有志で作っっている。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止などの観点から中止となった。そのため、火を使わないLEDのキャンドルライトを用いることとなった。

 追悼式は午前1時から始まり、岩渕代表のあいさつ後、参列者が静かに黙とうをささげた。

 水害で妻と娘を失った寺本眞一さん(67)は「9年前の出来事が頭の中によみがえってくる。何もできなかったことを悔やみ、毎年思い出す。妻と娘には向こうで仲良くしてほしいと伝えた。コロナのこともあるが、今年も皆さま方が集まってくれていることがありがたい。息子もこの地域へ戻ってきてくれた。災害や産業などについて勉強してほしい」と語った。

 岩渕代表(59)は水害について「昨日のことのように毎年思い出す。29人の皆さまには那智谷の復興を見守っていただきたい」。今後起こり得る災害について、自分の身は自分で守る行動を心掛けてほしいと述べ「発生した事案などを後世に伝えることが重要。この先もずっと行事を続けていきたい」と話した。

(2020年9月5日付紙面より)

祈りを込める遺族ら=4日未明、那智勝浦町の紀伊半島大水害記念公園
今年も明かりがともされた
2020年09月05日
22 安全意識の強化目指す
 消防安全の日の誓い  (新宮市 )

 新宮市消防本部(越水薫消防長)の消防顕彰碑前で4日、「消防安全の日の誓い」があった。消防団員ら33人が参列し、顕彰碑前で黙とう。哀悼の意をささげるとともに、越水消防長が「常に危険と隣り合わせの現場活動の中で、職・団員一人一人が安全な活動ができるよう日頃から訓練や研修を重ね、市民の負託に応えることのできる職員に」と消防体制の全力のかじ取りと安全意識の強化を誓った。

 2011(平成23)年の紀伊半島大水害により、市消防団員2人が殉職した。市内では11人(消防団員除く)が亡くなり、1人が行方不明となるなど多くの市民が犠牲となった。甚大な被害が出たことを受け、市消防本部では安全第一意識のうえで活動することを誓い、同日を「消防安全の日」と定めている。同水害の翌年以降に採用した職員が54人中19人(35%)いることから、災害を風化させないことと、消防職員の安全意識を再確認する目的もある。

 越水消防長は9年前の大水害を振り返り「壮絶な光景は月日がたった今もなおわれわれの心に深く鮮明に刻み込まれ忘れることはできない」。

 台風9、10号の影響や今後本番を迎える台風シーズンに危惧し「現場活動においては経験に基づいた経験則で判断することが必要となる場面も少なからずある。若い職員の皆さんにおいては先輩職員からのアドバイスや教訓を真摯(しんし)に受け止め、また、先輩職員においては後輩育成のため、市民のためにさらなる尽力を」と訓示。

 「皆さんと一緒に市民の安心・安全を守ることのできる新宮消防となるよう、全身全霊で取り組む」と誓いを新たにした。

(2020年9月5日付紙面より)

顕彰碑に向かい、哀悼の意をささげた=4日、新宮市消防本部
2020年09月05日
23 世界の子どもにワクチンを
 キャップ3302個集める  (成川小児童会 )

 紀宝町立成川小学校(大藤伸之校長)の児童会(大植心晴会長)は3日、児童たちで集めたペットボトルキャップを紀宝町社会福祉協議会に寄贈した。児童たちの思いが詰まったキャップは、世界の子どもたちにポリオワクチンを届ける「エコキャップ回収運動」に生かされる。

 ボランティア活動として「人の役に立てることをしよう」と児童会役員で話し合い、回収運動に取り組むことを決めた。8月7日の1学期終業式では寸劇を交えて全校児童に運動の趣旨やボランティアの大切さを伝えた。

 2学期が始まった24日から回収したところ、4日間で3302個が集まった。キャップ860個で1人分のワクチンになることから、3・8人分の費用となった。

 児童を代表して大植会長(6年)をはじめ、副会長の七滝勇奈さん(6年)、書記の谷口綾菜さん(6年)、役員の玉置ましろさん(6年)、清水瑠嘉さん(5年)、谷口友絃君(4年)が社協職員にキャップを託した。

 大植会長は「予想以上に集まってうれしかった。全校児童が協力してくれたことに感謝しています。これからも活動を続けたい」と話していた。

 町内では、矢渕中学校ボランティア委員会や放課後児童クラブ「きほっこ」がこの活動に取り組んでいる。

(2020年9月5日付紙面より)

町社協職員(右)に3302個のキャップを託す児童会役員=3日、紀宝町立成川小学校
2020年09月05日
24 災害に強いまちづくりを
 大水害献花式で誓い新た  (新宮市 )

 新宮市は4日、同市熊野川町日足の熊野川行政局で紀伊半島大水害の犠牲者を弔う献花式を営んだ。田岡実千年市長、向井雅男副市長、速水盛康教育長、市幹部職員、久保智敬市議会議長をはじめ市議会議員ら約30人が参列。犠牲者の冥福を祈るとともに災害に強いまちづくりを誓った。

 献花式は例年、同町田長の道の駅「瀞峡街道 熊野川」の紀伊半島大水害慰霊碑前で実施しているが、今年は大雨、雷注意報が発表されていたことから急きょ会場を変更。参列者らは熊野川に向かい黙とうをささげた後、白い菊の花を供えた。

 田岡市長は「熊野地方に甚大な被害をもたらした紀伊半島大水害から9年の歳月が過ぎようとしている。犠牲となられた方々のみ霊のご冥福を心からお祈り申し上げます。この災害で亡くなられた方々の無念の思い、ご遺族の深い悲しみを忘れることなく、今後も災害に強いまちづくりに全力で取り組んでまいります」と誓った。

 式後、報道陣に対し「現在、台風10号が日本列島に近づいている。コロナ禍も重なる中、市としても市民の安心安全のために災害対策を最優先に気を引き締めて取り組んでいきたい」と決意を新たにした。

(2020年9月5日付紙面より)

多くの花が手向けられている=4日、熊野川町田長の紀伊半島大水害慰霊碑
追悼の花をささげる田岡実千年市長ら=同日、新宮市熊野川町の熊野川行政局
2020年09月05日
25 新宮高校、男子が全種目優勝 近畿高校選手権・全国高校選抜バドミントン大会県予選 
2020年09月05日
26 命令違反などで訓告処分  コロナ感染の消防職員  (那智勝浦町 )
2020年09月05日
27 過去10年で最高額の予算  コロナ対策など124億円  (那智勝浦町 )
2020年09月05日
28 1位に佐藤芳幸さんの「夕映え」  熊野ネイチャーフォトクラブ8月例会  
2020年09月05日
29 政府のマスクにワンポイント  工夫施し利用者に配布  (太地町 )
2020年09月05日
30 今シーズン7頭上陸  遅い時期の産卵に懸念も  (王子ヶ浜のアカウミガメ )
2020年09月05日
31 自分や相手の体よく知って 下里中で思春期講座 (那智勝浦町)
2020年09月05日
32 特別なウミガメセット  敬老の日の贈り物に  (ウミガメ公園 )
2020年09月05日
33 増える個体数と強まる対処  イノシシ有害捕獲数が急増  (串本町・古座川町 )
2020年09月05日
34 町長90歳以上在宅者祝う 町社協の敬老訪問始まる (古座川町)
2020年09月05日
35 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第19回】お総菜買ってもいいの?  

 まだ残暑が厳しい日が続きますね。コロナ禍でいつもとは違う夏が終わろうとしています。そして、また忙しい日々が始まりますね。私も、すっかり夏休みボケで、リズムを取り戻すのに四苦八苦しています(笑)。先日、「ポテトサラダ論争」が盛り上がったのは、皆さんもご存じですよね。スーパーで知らないおじさんに、「母親ならポテトサラダくらい作れ」と言われた話です。各メディアがこぞって取り上げ、いろんな意見が飛び交っていました。食育の話となると、すでに出来上がったお総菜はその対極のものだと思われがちです。イメージとして、食育=オーガニック・無添加と思われている方も少なくありません。ですが、私の考える食育は、お総菜オッケーです!忙しい毎日の中で、日々同じように食事作りに時間を割くのは、なかなか大変ですよね。私は、時間がない中食事を作り、余裕のない気持ちで食べるくらいなら、お総菜をゆっくり会話をしながら食べる方が、お子さんのためだと、本気で思っています。

 児童期の家庭での食生活が、大学生にどう影響しているかを調べた研究があります。この研究結果がとても興味深いのです。『児童期の中食(いわゆるお総菜やお弁当のことです)の頻度や、旬の食材や郷土料理の出現頻度は、(大学生になってからの)「現在の食環境」や「食事づくりへの興味」「食事での健康への配慮」などと、関連があるとは言えなかった』(長崎国際大学「大学生の児童期の家庭での食教育が現在の食生活に与える影響」、2014年)

 つまり、お総菜がその後の食生活に悪影響を与えることはないということだと私は考えています。ただ、お総菜には家庭で作るものより、味付けが濃く塩分が多いものもあるでしょう。その分の塩分などは翌日カバーするということを心掛けてみてください。私がいろいろな研究結果を見てきて思うのは、食事を用意するときに大切なのは、「家族のことを思って準備すること」。一番はこれだと思っています。疲れたとき、大変なとき、無理して食事作りに追われずに、お総菜を使ったり、外食してもいいんです。お総菜も家族のことを思って選べば良いんです。そして、できた時間で、その日あったことをいろいろと話しながら、一緒に食事を楽しんであげてください。一緒に食事を食べることは、子どもの自己肯定感を高めるだけでなく独立心も育みます。

 できれば、一緒にスーパーに行って、お総菜を選んではいかがでしょうか? 子どもが食べたいというものがあれば、「これだと野菜が足りないね、あと何を買えばいいかな?」と相談し合えば、これまた立派な食育です。

 どうか、知らない誰かの「良い母親像」に惑わされず、幸せな食卓で楽しい時間を過ごしてほしいと思います。

(2020年9月5日付紙面より)