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2020年09月30日
1 川柳、郷土の土を踏む
 たむらさん、故・前田咲二さんの本を寄贈  (新宮市立図書館 )

 和歌山市出身の川柳作家・たむらあきこさんは27日、新宮市出身の川柳作家、故・前田咲二(さくじ)さん(享年92)の川柳をまとめた「川柳ベストコレクション 前田咲二の川柳と独白」を同市立図書館に寄贈した。

 前田さんは1926(大正15)年、現在の新宮市に生まれ、旧制新宮中学校(現新宮高校)を卒業。江田島の海軍兵学校に入校した。50代後半ごろから川柳の新聞投句を開始し、関西各地の句会や大会での入選率の高さからすぐに頭角を現し、一目置かれる存在となった。

 平成に入り、川柳作家・上野楽生氏ら有志が年間入選数から作成した番付表では「横綱」と称され、達吟家として名をはせた。2007(平成19)年に川柳句会「川柳瓦版の会」会長に就任。同時に読売新聞関西版「よみうり時事川柳」欄、「川柳マガジン」時事川柳欄の選者となる。17(平成29)年、大阪府寝屋川市内の病院にて食道がんにより逝去した。

 たむらさんは、前田さんに誘われ、編集同人として瓦版の会に所属。前田さんのもと、後継者候補として研さんを積んだ。猫好きだった前田さんはたむらさんを「あきにゃん」と呼び、娘のように接したという。

 寄贈の本はたむらさんが監修。前田さんの遺族が川柳瓦版の会に託した川柳ノートに書かれていた約1万5000句の中から約400句を厳選した。中には「那智開運暦を肌身離さない」「ふるさとは地酒にぶつ切りのまぐろ」と、ふるさと・熊野を愛した前田さんならではの句も目にすることができる。

 寄贈した9月27日は前田さんの命日。たむらさんは亡くなる約3週間前に、電話で前田さんと最後の会話を交わした。たむらさんが吟行のために熊野地方に訪れるという話をしたところ前田さんは声を振り絞り「自分も行きたい。一緒に行きたい」と伝えたという。

 たむらさんは「先生はよく瀞峡での思い出話などを聞かせてくれた。(本は)先生の名前と句を消してしまってはいけないとの一心で監修した。なるべく多くの人に先生のことを知ってもらいたい」と話していた。

 同書は、前田さんの母校である新宮高校にも寄贈される予定。

(2020年9月30日付紙面より)

たむらあきこさんが恩師・前田咲二さんの本を寄贈した=27日、新宮市立図書館
2020年09月30日
2 連携し交通事故抑止を
 警察官とバス運転手が合同で啓発  (新宮市 )

 新宮警察署(小畑博昭署長)は秋の全国交通安全運動期間中の28日夕方、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店でバス会社と合同で交通事故抑止を目的に啓発活動を実施した。警察官6人が熊野御坊南海バス株式会社、三重交通株式会社の若手バス運転手3人と協力し、啓発物資を手に買い物客らに交通事故抑止を訴えた。

 「夕暮れ時と夜間の交通事故防止と飲酒運転等の危険運転の防止」は秋の全国交通安全運動の重点の一つ。

 啓発活動は、地域ぐるみでの安全意識の向上を目指すことを目的に実施。薄暮時の交通事故抑止に向け、警察官らは手描きのプラカードを手に「早めのヘッドライト点灯」と「飲酒運転根絶」を呼び掛けた。なお、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、啓発物資の直接配布は行わず持ち帰り方式で実施した。

 啓発活動に参加した三重交通の川上大斗さん(25)は「夕暮れの時刻が早まる中、歩行者や自転車の早期の発見に努めたい。交通弱者の保護に気を付けていければ」。

 熊野御坊南海バスの岡﨑奨さん(26)は「早めのヘッドライト点灯を心掛け、法定速度の順守に努めたい」とそれぞれドライバーとしての認識を新たにしつつ、歩行者や自転車に対し夜間における反射材や明るい服装の着用、横断歩道の横断を呼び掛け「ドライバーも歩行者も、お互い気を付けることにより交通事故の抑止につながれば」と話していた。

(2020年9月30日付紙面より)

連携を図り啓発活動を実施した=28日、新宮市佐野
2020年09月30日
3 事故防止へ取り組み進める
 秋の全国交通安全運動  (紀宝署 )

 「秋の全国交通安全運動」(21~30日)期間中、紀宝警察署は紀宝地区交通安全協会などと連携し、交通事故防止の徹底を図る取り組みを進めている。

 28日には紀宝町神内のナカミチ建機サービス(有城功二・代表取締役)を「シートベルト着用推進モデル事業所」に指定した。同協会の久保正会長が有城代表取締役に指定書を手渡し、シートベルト着用を事業所ぐるみで徹底してもらうことを求めた。有城代表は「全社員にシートベルト着用と交通ルール順守を徹底したい」と述べた。

 29日には御浜町神木の特別養護老人ホームエイジハウスに安全運転管理推奨像を伝達した。推奨像は事業所内の交通安全活動を積極的に実施してもらうため、3カ月ごとにリレー方式で伝達するもので、紀宝地区安全運転管理協議会(榎本恵一会長)が1989(平成元)年から実施。これまで同署管内90以上の事業所をリレーしてきた。

 今回は旧事業所の紀宝町社会福祉協議会からエイジハウスに引き継ぎ、ハンドルキーパーモデル事業所にも指定した。

 伝達式で榎本会長は新事業所への協力を呼び掛け、同署の濱口裕史署長は「地域から1件でも事故が減る努力をする」と述べた。

 エイジハウスの大橋一智施設長は「今後も職員に交通安全の徹底を呼び掛けていく」と話していた。

(2020年9月30日付紙面より)

指定書を受け取る有城功二代表取締役(右)=28日、紀宝警察署
大橋一智施設長(左から2番目)に推奨像を伝達=29日、紀宝警察署
2020年09月30日
4 物品渡し声掛けて意識促す
 秋の全国交通安全運動啓発  (古座川町 )

 古座川町高池、河内橋北詰交差点で29日早朝、秋の全国交通安全運動(期間9月21日~30日)の街頭啓発があり啓発員が往来するドライバーの交通安全意識を促すなどした。

 4連休半ばに期間が始まった同運動。この啓発は当初25日に実施する予定だったが天候不順により29日に延期とし、同日も時折小雨がさす状況となったが、春秋年2回の希少な啓発の機会であり期間も終盤に差し掛かっていることから雨対策をして臨むこととした。

 当日は西前啓市町長ら役場、同町交通指導員会、串本警察署から17人が啓発員として参加。T字構造の同交差点の三方に分かれて同署署員が往来する車両に安全な一時停止を求め、啓発物品を手渡し声掛けもして安全運転を呼び掛けた。

 和歌山県・交通事故をなくする県民運動推進協議会が掲げる同運動の重点は▽子どもを始めとする歩行者の安全と自転車の安全利用の確保▽高齢運転者等の安全運転の励行▽夕暮れ時と夜間の交通事故防止と飲酒運転等の危険運転の防止―の3点。今回の啓発では、啓発物品に飲酒運転抑止のためのグッズを複数入れて同署管内の重点色も出した。

 同署の楠間慎也交通課長は「県警管内の交通事故件数は減っているが、死者数はほぼ横ばい。皆さまにはこの運動後も引き続き交通事故防止の協力をお願いしたい」と地域へ呼び掛けている。

(2020年9月30日付紙面より)

河内橋周辺で秋の全国交通安全運動の啓発を実施=29日、古座川町高池
2020年09月30日
5 日頃の成果を発揮
 日清食品カップ県小学生陸上競技交流大会  
2020年09月30日
6 本気で目指そう「ごみゼロ」  10月から罰則の適用も  (和歌山県ごみの散乱防止に関する条例 )
2020年09月30日
7 工夫凝らした競技で白熱  新宮市立中学校体育祭  
2020年09月30日
8 コロナ禍の学校生活に触れる  神倉小で分散授業参観  (新宮市 )
2020年09月30日
9 令和3年の成人式は中止  記念品やメッセージを郵送  (那智勝浦町 )
2020年09月30日
10 髙砂会の恒例行事に  成川小運動場で除草作業  
2020年09月30日
11 児童922人に反射材  夕暮れ時の事故防止に  (紀宝地区安協 )
2020年09月30日
12 日没前後の事故に注意を  紀宝クラブが交通安全教室  
2020年09月30日
13 3日間で延べ824人が利用  潮岬望楼の芝キャンプ場  (串本町 )
2020年09月30日
14 最優秀賞・優秀賞14点を発表 本年度小中学生ポップコン (串本町)
2020年09月30日
15 ゆかりある諸霊を総供養  成就寺で千灯供養法要会  (串本町 )
2020年09月30日
16 イワタバコの花  新宮市熊野川町  
2020年09月30日
17 映像で祭り楽しんで  「新宮城物語異聞」制作中  (新宮市 )
2020年09月30日
18 お悔やみ情報
  
2020年09月29日
19 県立高校の存続の行方は
 新宮・東牟婁対象に地方懇談会  (和歌山県教育委員会 )

 和歌山県教育委員会は27日、新宮市神倉の県立新宮高校体育館で「県立高等学校の今後の在り方」についての地方懇談会を開いた。新宮市教育委員会、東牟婁地方教育委員会連絡協議会が共催。新宮・東牟婁地方の約150人が参加し今後の県立高校の方向性や在り方について説明を受けた。

 県立高校の在り方などについて審議を重ねてきた「きのくに教育審議会」(にえ川恒弘会長)は8月7日、県教委に「現在29ある県立高校(全日制)の数を、今後15年で3分の2の20校程度とするのが適正」などといった内容の答申を提出。県教委は答申を基に再編整備実施プログラム(仮称)の策定に着手し、県民からの意見を募集していくとしている。

 懇談会はこの日の新宮・東牟婁地方を皮切りに県内5カ所で実施。今後の県立高校の在り方などについて広く説明するとともに、県民の意見を聞く機会としていく。

 開会に当たり、宮﨑泉・県教育長は「答申ではそれぞれの地域において高校生一人一人が夢とビジョンを持って伸び伸びと勉強できるシステムを構築する必要があるとしている。今まで以上に地域の核となるような学校をつくっていかなければならない」。

 年度内に具体的な再編整備実施プログラムをつくっていくことを目標とし「子どもたちの未来のために一生懸命取り組んでいきたい」とあいさつした。

 速水盛康・市教育長は「われわれも少子高齢化の影響に直面しながら教育活動を実施している。いかにして子どもたちに教育を保障していけるのか、誰のための、どういった目的の再編案なのか。懇談会が学校の在り方を模索していく上で問題について共有できる一助となれば」と述べた。

 県教委は現状の課題や今後の展望、各地域の状況に応じた高等学校の在り方などを答申に沿って説明。▽県の公務・教育・医療などを支える人材、教養豊かで責任ある県民の育成▽大学進学・スポーツ・文化芸術で核となる高校生の育成▽次世代の地域産業を担う人材の育成―を重点課題とし、学校の活力や環境、条件の観点で望ましい学校規模(1学年6学級程度)を想定した再編整備を行っていくとした。

(2020年9月29日付紙面より)

※ にえ川恒弘会長の「にえ」は、「執」の下に「灬」

新宮・東牟婁地方の約150人が参加した=27日、県立新宮高校
2020年09月29日
20 ニンニクの種割りに励む
 生産農家から授産し支援  (エコ工房四季 )

 串本町古座にある社会福祉法人つばさ福祉会(北野好美理事長)の事業所「エコ工房四季」(平原正雄施設長)でニンニクの種割り作業が活発さを見せている。

 この作業は、みくまの農業協同組合西向営農センターと共に取り組む農福連携の一環。「エコ工房四季」は2年前からニンニク栽培の挑戦をしているが、先んじて取り組み始めたのが授産となるこの作業で、おととしは試験的に640㌔、昨年は軌道に乗り2700㌔、今年も2600㌔を生産農家から請け負っている。

 ニンニクは収穫から出荷や次の栽培までの作業が多い一方、機械化がまだまだ進んでいない点で作業代行の需要が生じているそう。同センターによると管内では「エコ工房四季」に加えて「ひまわり作業所」「第2なぎの木園」「どんぐりの家」と請け負う事業所の数も増えていて、種割りを授産に委ねることで生産農家は次の栽培のための畑作りに専念しやすくなる点がこの形の大きな利点だという。

 先駆的存在の「エコ工房四季」は栽培したニンニクの出荷を目指しつつ、そのために身に付けた技術を生かして生産農家から積極的に授産する支援にも力を入れている状況。日々平均30人ほどの利用者が作業分担をする中で種割りにも取り組んでいて、25日は8人組で複数個の塊となっている鱗片(りんぺん)を1個ずつに崩し、傷んでいないものを種球として選別した。

 栽培はおととしに3㌃の畑で始め、昨年は20㌃、今年は30㌃と年々規模を増している。今年は古座川町潤野で40㌃分の水稲栽培も始め、隣接する畑でナスやカボチャも育てるなどして福祉農園を立ち上げ。今後はニンニク栽培も同農園へ移すという。

 並行して事業所と生産農家と同センターの3者で制度化間もないノウフクJASのグループ取得を目指し、収穫したニンニクのプレミア和歌山認証も検討している。そのように付加価値を高めて、将来的には飲食店や体験型観光農園の運営、生産出荷の仕組みを確立。授産と同様に独立した収益源として地域経済に結びつけ、さらに安定化させることを最終の成果として見据えている。

(2020年9月29日付紙面より)

種割り作業に取り組む利用者ら=25日、串本町のエコ工房四季
2020年09月29日
21 キャンドルともしオープン
 BLUE BEACH NACHI  (那智勝浦町 )

 那智勝浦観光機構(NACKT)は26日夜、那智勝浦町のブルービーチ那智で「BLUE BEACH NACHI」のグランドオープンセレモニー「キャンドルナイト」を開催した。地域住民など約100人が集まり、新型コロナウイルス終息と平和への祈りを込めて、キャンドルへの点灯を行った。

  □     □

■「BLUE BEACH NACHI」とは



 環境省が推進する国立公園の有効活用の考えに基づき、国立公園である同ビーチの活用方法として、「優雅な」などの意味を持つ「glamorous(グラマラス)」と「camping(キャンピング)」を合わせた新しいアウトドアのスタイルである「グランピング」を取り入れたプロジェクト「BLUE BEACH NACHI」を観光機構が立ち上げた。

 運営はアウトドアウエディングや空間プロデュースなどを行う京都市の株式会社ジンジャーが委託を受けて行う。

 8日には南国風の雰囲気を演出したカフェ「BLUE BEACH NACHI(Cafe)」が、11日にはグランピング施設の「BLUE BEACH NACHI(STAY)」がオープン。周辺には子どもや大人が遊べる電気を使用しない遊具やボードゲームが設置されている。

  □     □

■キャンドルナイトでは



 同社の代表取締役の磯石裕子さんが事業内容や施設について説明、参加者がトーチを用いてキャンドルに明かりをともした。その後は全員で乾杯し、歓談を楽しんだ。

 磯石さんは「グランピングは遠方のお客さまがターゲットだが、地元の方々にも愛される憩いの場にしたいという思いから、カフェとキッズエリアをご用意させていただきました」と語った。

 同機構の理事長を務める堀順一郎町長は「現在はアウトドアが人気。今までにない新しいお客さまを迎えるための実証実験をしたいという思いから今回のグランピングの実施となった」。

 今後については「観光機構は観光によってこの地域を活性化させることを目指している。町の観光のキャパを増やし、新しい顧客を開拓していきたい」と話した。

(2020年9月29日付紙面より)

グランドオープンを祝すとともにコロナ終息を願い明かりをともす=26日、那智勝浦町のブルービーチ那智
全員で乾杯が行われた
グランピング施設を見学するセレモニー参加者
2020年09月29日
22 ハロウィーン気分感じて
 タウンガーデンに季節の飾り  (新宮市 )

 新宮市保健センター隣の花壇・タウンガーデンを管理するボランティアグループ「タウンガーデン」(平田裕子代表)は28日、同所でハロウィーンの飾り付けを行った。会員ら約10人による趣向を凝らした季節の飾りは10月末まで楽しむことができる。

 ハロウィーンの飾り付けは今年で7回目。会員らが布や100円均一の商品などを使用し毎年飾りを手作りしている。今年は植木鉢やバスケットを材料にしたNHK総合番組「チコちゃんに叱られる!」のチコちゃんとキョエちゃんも飾りの仲間入り。新型コロナウイルス感染症の終息を願い、アマビエの飾りも現在制作中とのこと。

 昨年の飾り付けでは、会員が手作りした「カボチャの家族」の手や頭がもがれるといった事態に。今年は破損しにくいように工夫を施したという。

 平田代表は「コロナ禍ですが楽しみもないと。お散歩がてら寄っていただき、少しでもハロウィーン気分を感じていただければ」と話している。

 同所では現在、キキョウやコリウス、白いヒガンバナなど、秋の草花が見頃を迎えている。

(2020年9月29日付紙面より)

ハロウィーンに向けて飾り付けを実施した=28日、新宮市のタウンガーデン
2020年09月29日
23 入賞作品候補17点決める  本年度観光フォトコン審査  (串本町 )
2020年09月29日
24 縦割り3ブロックで対抗戦  古座中が本年度体育祭挙行  (古座川町 )
2020年09月29日
25 動物駆遂用煙火で鳥獣害対策  熊野川町で追い払い花火講習会  (新宮市 )
2020年09月29日
26 野中誠一さんが1位  写連紀南支部9月度例会  
2020年09月29日
27 5ブロック対抗で熱戦  スポーツフェス2020  (新宮高校 )
2020年09月29日
28 丸山千枚田でヒガンバナ見頃に  熊野市紀和町  
2020年09月29日
29 讃寿会が草刈り作業  「社会奉仕の日」に合わせて  (紀宝町 )
2020年09月29日
30 躍動する姿に歓声  神内小と相野谷地区で運動会  (紀宝町 )
2020年09月29日
31 お悔やみ情報
  
2020年09月11日
32 熱中症に注意呼び掛ける
 「救急の日」街頭啓発  (那智勝浦町 )

 「救急の日」(9月9日)に合わせ那智勝浦町消防本部(湯川辰也消防長)は9日、同町朝日のエバグリーン勝浦店と天満のAコープなち店で街頭啓発を実施した。消防職員や新宮保健所の職員8人が参加し、買い物客らに熱中症や感染症対策の重要性を呼び掛けた。

 救急の日は救急医療関係者の意識高揚と国民の救急医療に対する理解と認識を深める目的で1982(昭和57)年に定められた。この日を含む1週間(今年は8~14日)は救急医療週間とし、全国でさまざまな啓発活動が行われている。

 エバグリーン勝浦店では啓発用のビラやばんそうこう、心肺蘇生法の手順が書かれたカードなどを配布しながら丁寧に声掛けした。

 同本部によると、今年1月1日から8月31日までの熱中症による救急搬送件数は10件で、昨年同時期と比較し1人減となったという。

 救急搬送については多い時で1日8件で、ここ数年間では年間約1000件に上ると説明。救急車の適正利用も呼び掛けている。

 関谷善文・消防署長は「今年は梅雨が長く、暑さの厳しい時期が比較的に短かったが、その短い期間中に気温が高かった。そのため、例年同様に熱中症による搬送があった」。

 また、高齢者や子どもが重症化する確率が高いとし、「室内での事例も多いため、冷房をかけて換気を行い、普段から暑さに気を付けてほしい」と語った。

 同本部では普通救命講習Iの受講者を募集しており、5~10人程度から受け付けている。問い合わせは那智勝浦町消防署救急係(電話0735・52・4900)まで。

(2020年9月11日付紙面より)

熱中症や感染症対策などを呼び掛けた=9日、那智勝浦町のエバグリーン勝浦店
2020年09月11日
33 防災備蓄倉庫が完成
 鵜殿3組自主防災会が手作り  (紀宝町 )

 紀宝町鵜殿の鵜殿3組自主防災会(森倉賢一郎組長)が同地区の津波一時避難場所近くの高台で建設を進めていた防災備蓄倉庫が完成した。今後は柵や看板を設置するなど周辺整備を進め、完成式も計画している。倉庫への避難路改修は町が取り組み、避難しやすい環境を整える。

 「大災害時の死者ゼロ」を目指そうと、2年前に計画。海抜約30㍍にある町有地を借り、材料費は三重県の森と緑の県民税(現・森林環境贈与税)の助成を受けた。町の前向きな協力も得て建設に至った。

 人件費を削減しようと住民自らが立ち上がり、昨年6月から自主防災会が中心となって進めてきた。伐採や草刈りなど1年がかりで土地を整備。地盤改良や基礎工事などは専門業者に依頼し、6月21日の棟上げ後は、住民が集まり作業に汗を流してきた。

 倉庫は木造平屋建ての約26坪。収納スペースや土間、仮設トイレ2基、物置を整備した。住民が避難生活に必要な物資をまとめた衣装ケースを保管する。維持費削減のため電気、ガス、水道は設置しなかった。

 同自主防災会には約330世帯が所属。地震津波、水害に備え、高台の3カ所に一時避難場所を整備しており、倉庫は矢渕中近くと町福祉センター近くの各一時避難場所の中間にあり、災害時には両避難場所から遊歩道を歩いて向かうことができる。

 森倉組長は「住民の皆さんのおかげで、予定より2カ月早く完成した。張り切りすぎて腕を痛めてドクターストップがかかるほど頑張ってくれた人もいた。皆さんに感謝です」と話していた。

(2020年9月11日付紙面より)

紀宝町鵜殿に完成した防災備蓄倉庫
避難生活に必要な物資を保管する倉庫内
2020年09月11日
34 世話役の思いかなって実現
 高池小5年、稲刈りに挑戦  (古座川町 )

 古座川町立高池小学校(大畑眞校長)の5年生11人が9日、同町池野山にある水田で稲刈りに取り組んだ。

 同校の歴代5年生が取り組んでいる稲作体験(通称・米米クラブ)の一環。本年度の5年生は新型コロナウイルスに伴う学校の臨時休業で第一歩となる田植えができなかったが、10年余り水田提供などの協力をしている淡佐口幸男さんら世話役は「収穫の頃には状況も変わって稲刈りはできるだろう」と信じて田植えの代行を同校に提案。喜んだ大畑校長ら先生も応援に駆け付けて実行し、草引きなどの中間管理も世話役で引き受けて5年生が稲刈りに挑戦できるチャンスをつないだ。

 児童数減に伴い6年生が応援する形がここ数年の定番となっているが、今回は5年生だけで挑戦。人手不足を補うため世話役の淡佐口さん夫妻や奥根公平さん夫妻、中根和夫さんも手伝い、広さ1・5㌃の水田を一丸で刈り取り稲をさがりに掛けて作業を終えた。世話役が植えたのはもち米「かぐらもち」の苗。大畑校長によると、本年度も若干虫害を受けたが例年並みの収量を見込んでいるという。

 同体験は田植えから精米まで挑戦するのが例年の流れで、5年生は18日(金)ごろに淡佐口さんの機械を借りて脱穀と精米に挑戦する予定。

(2020年9月11日付紙面より)

稲刈りに挑戦する高池小5年生=9日、古座川町池野山(古座川町立高池小学校提供)
稲刈りの段取りを伝える世話役の淡佐口幸男さん(右から2人目)ら(古座川町立高池小学校提供)
2020年09月11日
35 ブックタイムで英語学習
 高田小学校で読み聞かせ  (新宮市 )

 新宮市立高田小学校(大家淳志校長、児童11人)で10日、ブックタイムがあり、児童たちが学校司書の川野真由子さんと下村恵美さんのお気に入りの絵本や英語の絵本を楽しんだ。

 同校に学校司書が訪れる機会を利用し、児童がより発展的に本の世界に浸れる時間をつくろうと昨年度から始まった取り組み。現在は月2回開かれている。

 この日は同校が取り組む小中連携と英語学習も兼ね、高田中学校の英語教諭・塩﨑恵美さんも参加した。塩﨑さんは英語で“Bear(クマ)”“Squirrel(リス)”“Flower(花)”の単語を教え、絵本「Flower Trail(はなのみち)」を読み聞かせた。

 児童は静かに「オニのサラリーマン」や「あたしのすきなもの、なぁんだ?」の物語に聞き入り、読み聞かせの後は自分で好きな昆虫図鑑や絵本を選んで自由に読んでいた。

(2020年9月11日付紙面より)

英語の絵本を読み聞かせ=10日、新宮市立高田小学校
2020年09月11日
36 新型コロナや市長の政治姿勢  新宮市議会一般質問②  
2020年09月11日
37 「和歌山梅酒」がGI指定  国税庁  
2020年09月11日
38 南国風のカフェがオープン  BLUE BEACH NACHI  (那智勝浦町 )
2020年09月11日
39 おしゃれなバスケット  ドライフラワーなど飾り  (紀宝町 )
2020年09月11日
40 9月定例会一般質問①  串本町議会  
2020年09月11日
41 お悔やみ情報