那智にまつわる日本画奉納 (那智勝浦町 )
東京都目黒区の故・八木征二さん・公子さん夫妻が所蔵していた日本画「那智」が27日、熊野那智大社(男成洋三宮司)に奉納された。二人の代理人として公子さんの姉・佐野幸子さん(80)=東京都新宿区在住=が同大社を訪れ、男成宮司に絵を渡した。
絵は和歌山県出身の日本画家で日本芸術院会員の清水達三氏の作品。清水氏は日本美術院展内内閣総理大臣賞などを受賞している。サイズは縦130㌢、横60㌢で滝が流れる様子が描かれており、夫妻が20年前に新居用に購入し、大切に飾られていたものだという。
2人の他界後、佐野さんが絵を引き取り、夫妻が好きで何度も訪れていた同大社に奉納することを決めたという。
佐野さんは「那智にご縁があったため、大社さんにお話ししたところ快くお引き受けいただいた。思いが深かった絵を奉納でき感謝しています。二人の魂も喜んでくれていると思う」と語った。
奉納を受け、男成宮司は「作者の清水さんも和歌山の画家であり、信仰を持たれていた妹さん夫妻の大切な絵が来るべくしてご奉納されたよう。拝殿の工事も終わったタイミングでお話をいただいた。素晴らしい絵。どこに展示するか考えていきたい」と語った。
なお、この日は佐野さんの夫・金吾さんと娘の阿部容子さん、容子さんの夫の利道さんも共に大社を訪れた。
(2020年8月29日付紙面より)
広域市町村圏事務組合議会が定例会 (新宮公設市場 )
新宮広域圏公設地方卸売市場の管理運営を行っている、新宮周辺広域市町村圏事務組合議会(議長・堀順一郎那智勝浦町長)は27日、同市場で定例会を開いた。事務局から諸報告があったほか、卸売市場法の改正に伴う新宮広域圏公設地方卸売市場条例の改正や令和元年度一般会計および特別会計歳入歳出決算など3議案を承認した。
開会に当たり、管理者の田岡実千年新宮市長があいさつ。新型コロナウイルス感染症による経済的な影響は今後も出口が見えず厳しい状況が続くと予測し「このような状況の中、売り上げを確保するために青果部門では積極的に営業活動を行い、水産においては量販店やスーパーへの情報提供、店舗での販売協力など、取引拡大につなげる営業努力をしている」。
「今後も皆さんの協力のもと、売り上げ拡大に向け取り組む所存。厳しい状況ではあるがより一層のお力添えを」と協力を呼び掛けた。
事務局は、本年度(4~7月)における青果・水産物の取り扱い状況について報告。青果の取扱量は596㌧で前年比49㌧の減、取扱額は2億3931万1000円で同1371万2000円の増。水産物の取扱量は56㌧で前年比11㌧の減。取扱額は1億1567万3000円で1595万8000円の減だった。
青果・水産物共通して4、5月はコロナの影響で巣ごもり消費などにより量販店やスーパーは需要は増えたものの、飲食店や学校に納品している小売店との取り引きが縮小し取扱高が減少。青果に関しては緊急宣言解除後、前年比で売り上げ増となったが、日照不足など不安定な天候による生育不良から品薄・単価高で推移したことも売上増の一因となっていると推測した。
水産物については、昨年売り上げ増につなげた量販店への出張販売などもコロナ感染防止のため自粛されており、量販店が対応できない状況にあるとした。
本年度からは新宮水産製造のマグロ、カジキ、ブリの西京漬けにじゃばらの果汁を加えた「じゃばら味噌(みそ)漬け」を製品化。現在「株式会社じゃばらいず北山」を通じて販売しているほか、ふるさと納税の返礼品として取り扱っており、好評を得ていると報告。
「関係業者が利用しやすい環境づくり、安心・安全な流通を大事に取り組みつつ、市場外での販売など取引方法を変えて売り上げと利益増を図るため努力している。市場を通じて地域の生鮮食料品の安定供給に寄与することが大前提であり、その流通を担う卸売り業者の健全な運営に対して管理事務所としても指導や支援を続けている」と理解を求めた。
令和元年度の新宮周辺広域市町村圏事務組合一般会計歳入歳出決算は歳入539万3323円、歳出は480万2638円。新宮広域圏公設地方卸売市場事業特別会計歳入歳出決算は歳入6925万5703円、歳出は6094万363円だった。また、任期満了に伴う監査委員の選任では鈴木義利さんを再任した。
(2020年8月29日付紙面より)
紀和特産の梅干し作りが最盛期 (熊野市 )
熊野市紀和町の市ふるさと振興公社加工所で、特産の梅干し作りが最盛期を迎えている。
同公社の梅干しは、この地方に伝わる塩加減や工程を守って製造される。作業は7月28日から始まった。暑さを避けて、午前7時半から取り組んでいる。塩とホワイトリカーで2カ月ほど漬け込んだ青梅を天日干しし、途中で裏返しを繰り返しながら3~4日かけて干す。8月27日にはパート従業員ら12人が、ビニールハウス内で作業に追われていた。その後、さらに赤シソと一緒に2~3カ月漬け込む。天日干しすることで色づきが良くなり、果肉も柔らかくなるそうだ。
この作業は天候にもよるが、9月末か10月上旬まで続き、11月には近隣の市町に出荷されるという。公社によると、例年なら青梅約20㌧を市内や御浜、紀宝両町の農家から仕入れているが、今年は大幅に少ない13㌧。梅の花の受粉が芳しくなかったことや、生産者の高齢化が進み、生産量も減少しているそうだ。
担当の仲岡弘さん(41)は「今年は収穫量が少ないものの、大きくて実が詰まっている。昔ながらのふるさとの味を楽しみにしてください」と話した。
(2020年8月29日付紙面より)
6年生対象のカヌー体験 (古座川町 )
古座川町内の小学6年生を対象にしたカヌー体験が27日に古座川流域であり、16人がカヌーツーリングや川水泳に親しむなどした。
この体験は、町立の3小学校が合同で取り組んでいる夏恒例のふるさと経験を兼ねた交流行事。前年度までは町内で提供されていたダッキーを利用して実施していたが、その事業が町外へ移転したため本年度は南紀串本観光協会古座のレンタルカヌーを利用する形で計画した。
町内の小学6年生は3校計18人で、今回は欠席と見学を除く16人が実体験した。古座川と小川が合流する河原で講師の小西篤さんからパドルの使い方や安全対策などを教わった児童は、極力学校が入り交じる組み合わせで2人艇に乗り込み、操船を練習してツーリングへ出発した。
ゴール地点は月野瀬にある千鳥建設前。好天続きで水量が少なく、カヌーを引っ張りながら浅瀬を歩く場面もあったがほぼ時間通りに到着した。途中の高瀬橋そばやゴール地点の河原では小休憩を兼ねた5~10分の水浴び時間もあり、歓喜の声を響かせながら川水泳を楽しんだ。
カヌーツーリングをするのは初めてという三尾川(みとがわ)小の上地友樹君は「パドルの使い方は簡単で、高池の子との息も合いスピードも出せて楽しかった。川面から見た景色はとてもきれいで、進むごとに迫力を感じた」と同体験の様子や印象を語った。
(2020年8月29日付紙面より)
「つれもてエコら」が畑を (那智勝浦町 )
那智勝浦町北浜の北浜公園にこのほど、誰もが自由に野菜を収穫できる「どうぞの畑」が設置された。この珍しい畑は同町の子育て世代の母親などで組織する「つれもてエコら」(井藤朋子代表、以降「エコら」)が管理している。エコらの活動や、畑設置の経緯などを取材した。
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エコらの代表を務める井藤さんは以前から地球温暖化や環境問題について調べていたところ、SDGs(エスディージーズ=持続可能な開発目標)に触れる機会があり、エコロジーに関する活動を決意。自身のみでは限界があると考え、友人などに声を掛け、昨年12月に結成。メンバーは現在11人。
井藤さんは「地球環境に配慮した生活を一人一人が意識することでつながりが深まり、各地域に広がっていくと思う。環境に優しい町づくりが目標」と話した。
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初協議の際には個人的に実施しているエコなど意見を出し合い、意識の共有を図った。現在は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、メンバーが集まることはできないが、各個人で「子どもといっしょにごみ拾い」「買い物の時点からごみの削減を考える」「生ごみの埋め立て処理」などに取り組んでいるという。
コロナ終息後には他の団体との交流や勉強会の開催、ごみを出さないフリーマーケットや不要となった子ども服を譲り合う催しも視野に入れている。
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イギリス北部のトッドモーデンという町には至る所に食べられる植物が植えられており、誰もが収穫可能なため「食べられる町」として注目されている。それにヒントを得た井藤さんは、エコらの活動として同町でも取り組もうと考え行動を起こした。
エコらは親子連れが集まる北浜公園に畑を作ることを同町に提案し承諾された。町はこれまでも快適な公園づくりのために利用者からの要望を受け、築山などの設置も行っている。
畑は今年7月に完成。井藤さんの知人から譲り受けた土を入れ、土質を改善後、メンバーで植え付けを行った。
現在はミニトマト、ナス、インゲン豆、ヘチマ、モロヘイヤ、バジルなどが育っており、水やりなどの協力を行う近隣住民もいるという。
「どうぞの畑」は思いやりが学べる絵本として知られる「どうぞのいす」から名付けた。井藤さんは「子どもたちに、普段食べている野菜が育つ姿を見て、学んでもらいたい。この畑を見に来た人、収穫に訪れた人たちが交流してくれたらうれしい」。
今後については「この畑が町全体に広がり、町内外の人たちや観光客の皆さんで収穫できたら楽しい。私たち自身がわくわくする町に住みたいし、子どもたちにもそういった町を残したい」と語った。
(2020年8月22日付紙面より)
生涯現役スキルアップセミナー (新宮市 )
新宮市生涯現役促進地域連携協議会は20日、市役所別館で令和2年度第1回生涯現役スキルアップセミナー「野菜づくり体験~野菜を育てるには~」を開催した。JAみくまの営農経済部営農販売課の清水重良さんが、家庭菜園の基礎知識について講演。参加者は家庭菜園に生かすことのできる方法や条件を学んだ。
セミナーは市在住の55歳以上の中高年齢者を対象に、就業を希望する人と雇用を希望する企業や事業所の双方のマッチングを行い、中高年齢者の雇用の促進と生きがいづくりの場への参加などの支援を、和歌山労働局の受託事業として実施している。
清水さんは野菜作りにおいて土づくりが最も重要であると説明。「物理性」「化学性」「生物性」の3要件が交じり合った土が良い土の条件と解説した。
良い土の作り方として堆肥や石灰類、肥料の投入を挙げ、「肥料の投入は引き算でなく足し算。少しあげ、変化を見て少ないようなら足してほしい。毎日見に行くことも大切」と話した。
アドバイスとして「まんべんなく日が当たる南北方向を条件に畝をつくり、できるだけ高くする」「種や農薬の情報を見て詳細を把握する」などを挙げた。
同じ場所で同じ作物を続けて作ることで特定の病害虫や病原菌が増えるなど、生育が不良になる連作障害に触れ、「エンドウなどのマメ科だと5年以上、ナス科やウリ科だと3年以上作付けができない」と話した。
清水さんは「分からないことがあれば農協にお気軽に相談を。時間をいただければ直接お伺いします。失敗はプロの農家さんでさえある。めげずに楽しんで頑張っていただけたら」と締めくくり、質疑応答が行われた。
新宮市在住の田戸路郎(みちろう)さん(71)は「良い勉強になったので、これからも野菜づくりを頑張ってみようと思いました」と話した。
9月3日(木)には2回目のセミナーを予定しており、同市緑ヶ丘にある恵広場で実際に野菜の種を植える実習を行う。清水さんらが指導する。
なお、25日(火)には第2回の「英語を学んで外国人におもてなし」が実施されるほか、第3回は「川舟の船頭育成セミナー」も行われるという。
(2020年8月22日付紙面より)
一枚岩「守り犬の影」 (古座川町 )
古座川町相瀬にある国指定天然記念物・一枚岩で晩夏の風物詩「守り犬の影」が出現時期に差し掛かった。
一枚岩の川向かいにある犬鳴岩の影が日差しの加減で一枚岩の大きな壁面に映り込んだときに見られる現象。年2期、晩春と晩夏に出現時期があり、現地の案内板は4月19日前後と8月25日前後の数日間が見頃と伝え、午後5時前後にほえかかるような犬の影を見ることができる。
晩春の影はかすみがちだが、晩夏の影は比較的鮮明に映る。出現時期中は日々下流側から上流側へ移動するように映り込む場所がずれていく。地元では物産販売所のデッキ~道の駅一枚岩駐車場の上流側付近がお薦めの観賞位置といわれている。20日現在、週末から雨天傾向に転じるとの予報が出されているため、午後5時ごろに夕日が差すかどうかを見計らった上で見に行くのが無難だ。
守り犬は一枚岩に伝わる民話に登場する動物。民話は岩が好物の魔物が浦神や高池(現池野山)など所々で岩をかじりながら古座川をさかのぼり、一枚岩にかみつこうとしたところで蔵土(くろづ)から現れた犬がほえかかり追い払ったという内容で、一枚岩に虫食い状の風化があまり見られない理由をそう伝えていたとされている。
守り犬の影は町民が愛犬の姿をなぞらえる影として気付いたことがきっかけとなり、民話再現絵巻としてにわかに観賞を集めるようになった。その評判を背景にしてイラストレーター・ムロケイスケさんが守り犬をキャラクター化。道の駅瀧之拝太郎の「瀧之拝太郎」(兼同町マスコットキャラクター)、同駅虫喰岩の「ムッシーくん」と並ぶ同駅一枚岩のマスコットとして親しまれるところとなっている。
(2020年8月22日付紙面より)
トルベリーノ・クロシオFC代表・北野泰宏さん
【第18回】夏のお酢パワー
長い梅雨が明けて、うだるような暑さになりました。子どもたちが外で遊ぶのも、熱中症にならないか心配ですよね。こうも暑い日が続くと、食欲がなくなってきたお子さんもいらっしゃるのではないでしょうか? 今日はそんな夏バテにぴったりなお酢のお話をしようと思います。
お酢はその歴史は古く紀元前5000年ほど前からあったといわれています。元々はお酒が原料の調味料です。日本食でも、おすしや酢の物に使われてきましたよね。お酢の「すっぱさ」は酢酸という成分です。これは殺菌作用もあるため、食中毒の原因となる菌の繁殖を抑えて食べ物を傷みにくくしてくれる成分です。夏は食中毒が怖い季節でもありますから、お酢とお魚などの組み合わせもオススメです。マヨネーズが保存料いらずなことも、このお酢の殺菌作用のおかげと言えます。またお酢の酸味は、味覚や嗅覚を刺激して、唾液や胃液の分泌を促すといわれています。これによって食欲増進につながるのです。さらに、お酢には代謝を活発にして、摂取した食べ物を効率よくエネルギーに変える力があります。つまり、疲労回復にも効果的ということです。スポーツの後などに、糖分を摂取するといいと言いますよね。これはグリコーゲンが疲労回復に効果的だからですが、そのグリコーゲンも、お酢と一緒に取ることでより効果的に補給できるといわれています。他にも、お酢には脂肪の蓄積を抑える効果や、腸内環境の改善、高血圧の抑制効果などたくさんの効果があることが分かっています。
数あるお酢の効果の中で、私が一番注目しているのは「減塩効果」です。実は料理にお酢を使うことで、減塩できることが分かっています。お酢には塩が入っているわけではありませんが、酸味が物足りなさを補ってくれるんです。小学校低学年の子どもを対象にした味覚の研究にこんな記述があります。「塩を『酸っぱい』、酢を『しょっぱい』と表現する子供がいた」(三重大学教育学部研究紀要「小学校低学年を対象とした味覚授業の実践」、2016年)。「酸っぱい」と「しょっぱい」はとても似ているんですね。塩分の取り過ぎが健康を害することはさまざまな分野で証明されています。減塩のためにもぜひお酢を取り入れてみてください。
さて、お酢の料理を番組で紹介するとき、打ち合わせで必ず質問に上がるのが「お酢の種類」です。家庭でよく使うのは穀物酢か米酢ですよね? 穀物酢は麦やトウモロコシ、米などから造られます。酸味が強いので、煮物などの加熱調理に使うのがオススメです。一方米酢は、米とアルコールで造られたお酢です。酸味がまろやかなので、おすしや酢の物など加熱しない調理によく合います。夏バテにも健康にも良いお酢。ぜひこの夏、食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか?
(2020年8月22日付紙面より)
スクールゾーンを色分け表示 (那智勝浦町 )
那智勝浦町立勝浦小学校(山下真司校長)の児童らが利用する通学路に黄色と緑色に左右で色分け表示されたスクールゾーンが先月、完成した。場所は同町勝浦の踏切付近から北浜区のコンビニ横を通り、小学校正門前までの町道と一部県道が混じる約300㍍の区間。
「子ども目線で交通安全を図りたい」という思いから、勝浦幹部交番連絡協議会(大林賢二会長)と同協議会員で発起人の関制洋さん、山下校長の連名で道路管理者である町と県に要望書を提出し、工事を終えて今日に至った。
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勝浦幹部交番の中野真一所長によると、スクールゾーン設置の要望は昨年6月に開かれた同協議会の中で、交通事故防止対策について話し合った際に提案されたもの。
前述の通学路は狭く、児童が登下校の際に交通事故の危険もあって、当初は歩道設置も視野に入れていたが、予算や歩道設置によって車両の通行が困難になることから断念したという。
発起人の関さんは以前、町交通安全指導員を務めていた経験から現在もボランティアで週2回、通学路で子どもたちの安全を見守っている。そんな関さんが「歩行者は右側を歩く」という原則を低学年児童らに効率良く指導するにはどうすればよいかと協議会内で検討を重ねた。
その結果、「登校時は黄色、下校時は緑色」と指導するほうが、児童らにも伝わりやすいとし、今回の「子ども目線」での色分け表示の考えに至った。
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小学校の賛同も得た後、昨年6月に町と県の関係者らに現地説明を実施。その後、中野所長が決定事項をまとめ、連名で要望書を同年12月に提出した。
今年7月16日に町道部分、22日に県道部分の色着け表示の施工が完了した。また、この区間内に「スクールゾーン」の文字表示も8月中に実施されるという。
関さんは「県道の方は数年前から登校時間のみ交通規制になり安心していた。しかし、道が狭く、子どもたちが左右に広がると危険だった。色分け表示をしたことで子どもたちが事故に遭わず安全に登下校ができるようになると思う。また、学校でも色分け表示について指導してくれているのでありがたい」。
中野所長は「両側で別の色の表示は珍しいと聞くが、従来の一色の表示だと子どもには分かりにくい。今回の表示が前例となり、他でも適用されるようになれば事故の未然防止や児童らへの指導がしやすくなると思う」と話した。
なお、スクールゾーンの表示が完了した後に、同協議会や学校などが協力し、下校時の交通安全指導を検討しているという。
(2020年8月15日付紙面より)
防災啓発「命を守る技を学ぼう」 (紀宝町 )
自衛隊三重地方協力本部熊野地域事務所(松谷(まつや)実所長)による防災啓発活動が14日、紀宝町井田の道の駅「紀宝町ウミガメ公園」であった。訪れた人たちは命綱の結び方を学び、令和2年7月豪雨災害派遣、新型コロナウイルス感染症に対する災害派遣などのパネル展を通して自衛隊活動に理解を深めた。
防災意識を高めてもらおうと松谷所長が初めて企画。「紀伊半島大水害から9年~命を守る技を学ぼう~」と題し、装備品の展示や命綱の結び方教室、ライフハックの紹介、写真展「自衛官だから出会えた景色」、自衛隊災害派遣状況のパネル展などを催した。
結び方教室では自衛隊員が災害現場などで使う「もやい結び」を紹介。松谷所長がロープの結び方などを教えた。「自衛官募集」のホームページに掲載しているライフハックは服のまま落水した際の対処法や簡易担架の作り方などをパネルで展示した。
2011年の紀伊半島大水害の際、新宮市内で活動した松谷所長は「風水害など危機に面した際、正しい対応で命を守ってほしいとの思いで開催しました。自衛隊の活動を広く知っていただける場になったのでは」。
御浜町から母親らと訪れ、もやい結びを体験した間下花梨(かりん)さん(小2)は「難しかったけど、次はできそう」と笑顔を見せていた。
紀宝町井田出身で、北海道の旭川駐屯地通信小隊に所属する野地本冴さん(25)も希望広報活動として参加し、自衛隊の活動を紹介した。
野地本さんは紀宝剣道スポーツ少年団、矢渕中学校、和歌山東高校で剣道に励み、陸上自衛隊に入隊。「自衛官はやりがいのある仕事。女性自衛官が少ないのでもっと増やしたい」と話していた。
(2020年8月15日付紙面より)
終戦75年にちなんで内部も (串本町 )
串本町串本にある戦跡「海軍地下送信所」で14日に特別公開があり、関心がある人々が解説を受けながら普段は立ち入ることができない内部を見学するなどした。
第五福竜丸建造の地平和の歴史展実行委員会(西野政和委員長)が終戦75年にちなんで計画した企画の一環。同実行委員会は戦史を風化させないため5年ごとに企画展を開き併せて戦跡ツアーを実施しているが、今回は新型コロナウイルス感染予防としてバス移動を避けるためこの公開をすることにした。
同送信所は太平洋戦争時に築かれた構造物(昭和19年設置)で、須賀漁港の道向かいに戦跡として現存。普段は入り口が閉ざされているため、同実行委員会は管理する同町教育委員会と趣旨や手法を話し合い、内部見学を含む筋道をつけて実施するに至った。
当日は1時間周期で5回、マスク着用を条件にして参加を受け付け。同実行委員会事務局長で町内の戦史や戦跡に詳しい仲江孝丸さんが解説役となり、参加者にヘルメットなど安全対策をしてもらいつつ内部を案内した。
地上部は当時の耐弾要件に基づく厚さ50㌢のコンクリート構造。急峻(きゅうしゅん)な階段を約6㍍下りた先には4㍍×19・7㍍の地下部(4室に分かれている)がある。現在は構造のみが残る状態で、仲江さんは発電機や送受信機があった場所などを紹介して当時の様子に思いをはせることを促した。
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同実行委員会は16日(日)まで、串本町文化センター2階ホワイエで企画展「太平洋戦争終戦75年 串本町平和の歴史展」を実施。広島や長崎における被ばくの様子や核兵器禁止条約と世界の動向などを30枚の写真パネルなどで紹介している。開場時間は午前9時~午後5時で、入場無料で随時鑑賞できる。
最寄りの民家=地図参照=では串本いやしの会が太平洋戦争を振り返る企画展を実施。当時の兵装の実物や通貨・債券、古写真と戦跡の解説パネルなどを展示している。次の開場期間は17日(月)~20日(木)で、午後1時~4時に入場無料で随時鑑賞できる。午前中の鑑賞は要応談。問い合わせは吉村勝興代表(電話090・5678・4617)まで。
(2020年8月15日付紙面より)
設置を記念しセレモニー (道の駅たいじ )
太地町は7日、道の駅「たいじ」(〆谷和豊駅長)敷地内にバンドウイルカをモチーフにした青色のご当地ポストを設置し、記念セレモニーを開いた。漁野洋伸副町長をはじめ、日本郵便株式会社近畿支社郵便・物流オペレーション部の松村淑也集配担当部長、紀南地区連絡会の南方慎一朗副統括局長らが出席し、序幕を行った。
地域の特色を示したご当地ポストは全国にも多数存在し、本誌エリア内ではJR那智駅に黄色のポスト、熊野本宮大社に「八咫(やた)ポスト」がある。
同町では昨年、開館50周年を迎えた町立くじらの博物館(林克紀館長)前にクジラのポストが設置され、観光客に人気の撮影スポットとなっている。町おこしや地域振興を目的に、太地郵便局(小河則行局長)と協議を重ね、町が寄付する形で設置に至った。
ポストは前回と同様、地元で活動するクジラの造形愛好家らで組織される「ホエール・アート・ミュージアム」の山門基秀さん、前芝真人さん、石田一勝さんらが製作。上部のイルカはFRP(繊維強化プラスチック)製のため、劣化に強い。博物館より小型の10号サイズだが、レターパックも入るという。
山門さんは「太地町といえば捕鯨のイメージが強いと思うが、クジラやイルカの造形物で明るい話題を提供することができれば」と語った。
式典で漁野副町長が関係者らに感謝を述べ、「博物館のポストも町内外から高い評価を受けている。今回は町の玄関口である道の駅に設置していただいたことは、町の活性化に必ずや役立つであろうと確信してます」とあいさつした。
〆谷駅長は「地元はもちろん、観光客にも使用していただき、名所の一つになればありがたい。記念撮影も協力させていただきます」と語った。
なお、これまで敷地内で使用されていた旧ポストはこの日をもって撤去された。
(2020年8月8日付紙面より)
ふれあいいきいきサロン (新宮市熊野川町 )
新宮市熊野川町の上長井集会所で6日、上長井、西、谷口地区のふれあいいきいきサロンが開かれた。地域住民5人が暑い夏を乗り切るため、介護予防体操で汗を流した。
サロンは地域のコミュニティーづくりや介護予防、寝たきりの防止、一人暮らしの人への見守りなどを目的に2005年ごろから始まった。現在は新型コロナウイルス感染対策で、消毒液の設置、参加者全員の検温、窓の開放などの対策を取っている。
この日は熊野川地域包括支援センター職員で看護師の岡崎久子さんがフレイル(衰弱)予防について解説。身体活動量が減って食欲が湧かなくなり、栄養状態が悪くなることで筋力・体力が低下する悪循環に陥る危険性を話し、「外出自粛の影響か、最近転倒してけがや骨折をしたという話をよく聞く。皆さんも気を付けて」と呼び掛けた。
参加者は「元気でまっせ体操」やスクワットでしっかりと運動し、錦糸卵やシイタケの煮付けが入ったそうめんの弁当を味わった。
野原孝子さん(79)は「体操をして体が温まった。毎日朝に畑、午後は縫い物をし、散歩もしています。そうめんが思ったよりもたくさん入っていて、満腹です」と笑顔で語った。
(2020年8月8日付紙面より)
小中学校で1学期終業式 (紀宝町 )
紀宝町の全小中学校で7日、1学期の終業式があった。児童、生徒たちは通知表を受け取り、16日間の短い夏休みに入った。
例年、夏休みは7月21日から始まるが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴う休校措置の影響で1学期を約2週間延長し、8月も授業を続けてきた。
町立相野谷小学校(岩本直樹校長、53人)では、体育館で終業式を行い全校児童が間隔を空けて座った。岩本校長は「今年は新型コロナウイルスのため休校もありましたが、頑張って今日まで学習しました。みんなの通信簿を読み、1学期に頑張ったことをたくさん書いていました。みんなが頑張れるのは努力と周りの応援のおかげ。明日から楽しい夏休みです。『短いけど良かったな』と言えるよう、安全、健康に過ごして本を読んでください」とあいさつした。
児童会の6人は▽計画▽健康▽防犯▽交通▽安全▽あいさつ―といった夏休みの過ごし方を掲げ、「目当てを持って過ごしましょう」と呼び掛けた。
町内小中学校では24日(月)から2学期が始まる。
(2020年8月8日付紙面より)
古座MORIが町長ら表敬 (串本町 )
串本町中湊に拠点を置く株式会社古座MORIの坂本直弥代表取締役(51)ら3人が6日、田嶋勝正町長らに事業内容を伝えて今後の協力関係を求めるなどした。
坂本代表取締役は、東京都で日本とフィリピンの懸け橋となる国際会計事務所「株式会社アイキューブ」の統括取締役。その事業の一端で2008年、串本町~古座川町域に自社林を取得したことで両町域へ適時通うようになった。その折に実感しているのが現地の通信インフラの弱さで、自身の経営を誰かに任せないと通い難い状況を他の事業者とも共用できる形で改善しようと考え、事業「古座の魅力を世界に発信し、事業を呼び込むためのサテライトオフィス運営」へと動き出した。
この事業はわかやま産業振興財団の本年度地域課題解決型起業支援事業において採択を受け、坂本さんは2週間の準備期間を経て7月14日付で現地法人「株式会社古座MORI」を設立。中湊の右東谷川そばの空き家と旧工房を取得し、旧工房をテレワークに応える環境を有するサテライトオフィスなどにし、空き家を宿所とする方向で取り組み始めている。
その設計は京都大学大学院の小林広英教授と関係する学生のチームに依頼。新型コロナウイルスの影響で当初予定していた第1回現地ワークショップは急きょ中止となったが、事前調査に基づく構想を持って指導陣が7~9日に現地入りし建物の詳細計測などをするという。年内にサテライトオフィス化を完了し、すでに利用を考えている知人を年明けに迎え入れてモデルケースを作り、来年度から事業を呼び込む本格運営に乗り出せれば、と意気込んでいる。
6日は滞在時に利用している縁で現地に詳しい役員として迎えた神保圭志取締役(旅館神保館館主)と実娘の3人で同町産業課と田嶋町長を表敬訪問。中湊を拠点にして事業の概要やその運営により見込まれる状況とその背景にある需要などを伝え、今後の協力に結びつきそうな情報の交換もして歩み寄りを深めた。
(2020年8月8日付紙面より)
【第17回】生卵は何歳から?
「生卵を何歳から与えていいですか?」とよく聞かれます。この質問には実は正解はありません。生卵は新鮮なものであれば低リスクですが、卵の殻にサルモネラ菌が付着していることもあるので、気を付けた方がいいとしか言いようがないのです。
今世間は新型コロナウイルス一色で、手指の洗浄や消毒は、いつもより気を付けているご家庭がほとんどだと思います。でも、暑くなるこの時季、食中毒も侮れません。特に子どもは、少量の菌で重症化してしまうケースもあるので、大人が気を付けてあげなければならないのです。私の知人で、サルモネラに感染した小学生は、お父さんの卵かけご飯を一口もらっただけでした。しばらくして、下痢と嘔吐(おうと)を繰り返し、病院に行って、胃腸炎と判断されました。その後薬を飲んでも一向に治らず、どんどん悪化して、3軒目のお医者さんで初めてサルモネラと分かり一命を取り留めました。サルモネラ菌は感染して死亡するケースもあり、とても危険な食中毒と言えます。今スーパーなどに出回っている卵は、新鮮なものが多く、サルモネラ菌が付着しているものは少ないといわれています。それでも、全てではないですし、日がたつと増殖する可能性があります。
食品安全委員会が実施した研究事例では、日本全国から集めた市販の卵、約10万個のうち汚染されていたのは3検体でした。さらに2万個の卵から検出されなかったという結果も合わせて、汚染の確率は0・0029%程度と推定しています。かなり低いですよね。ただ、生卵を食べるという行為自体は、やはり100%安全とは言えないのです。では、どういったことに気を付ければいいのでしょう。
一つ目は温度管理です。サルモネラ菌に汚染された卵は、保管期間や卵の殻を割ってから食べるまでの時間が長くなるほど菌が増加することが分かっています。ただ、正しく温度管理をして保管すれば6週間後も菌が増えなかったという実験結果もあります(食品安全委員会 食品健康影響評価のためのリスクプロファイルより)。卵を買うときは、常温保存されているものではなく、冷蔵保存されているお店のものにしましょう。購入後は冷蔵庫で保管してください。
二つ目は食べ方です。生卵を食べるときはできるだけ新鮮なものを選んで、割るときに殻が入らないように注意してください。サルモネラ菌は、熱に弱いので加熱すれば大丈夫です。基本的に卵の賞味期限は「安心して生で食べられる期間」として定められていますが、私は購入後すぐのものだけを生で食べるようにしています。特に賞味期限が切れた卵は、十分加熱調理することを心掛けてください。
最後は意識しておくことです。子どもに生卵を与えた場合は、「今日生卵を食べたな」と意識しておいてあげてください。サルモネラ菌の潜伏期間は6~72時間といわれているので、この時間内に症状が出た場合は、お医者さんに「卵を食べた」とすぐに報告できるようにすることが大切です。サルモネラ菌は、卵だけでなく鶏肉やペットにもいるといわれています。調理前の手洗いは徹底し、お肉は十分加熱調理して笑顔の食卓にしてください。
(2020年8月8日付紙面より)
田辺市本宮町で、熊野本宮大社の九鬼家隆宮司を発起人とした「熊野本宮よみがえり委員会」が設立した。7月30日には同町の「世界遺産熊野本宮館」で第1回会議が開かれた。今後は同大社、町商工会、町観光協会が一体となり、初詣などを見据え新型コロナ禍中における分散型の参拝や観光の在り方などについて協議を行っていく。
同大社の今年の初詣客は三が日で約47万3000人。今後も初詣や例大祭などの年間行事に県内外から多くの参拝者が訪れることから、感染リスクの高い3密の状態になることが予想される。
委員会は、参拝者に対し「新しい生活様式の実践例」に基づいた分散型の参拝や神事の斎行を提案するために関係団体が内外から協力を得ながら協議し、より現実的な取り組みを模索した上で、感染症防止対策による「おもてなし」を発信し新型コロナの影響で低迷する地域の活性化を図ることを目的とするもの。
この日の会議では、町商工会や町観光協会、同大社役員など、オブザーバーを含め約20人が出席。会の目的や規約、予算などを議案とし全てを承認した。役員選任では名渕敬・熊野本宮観光協会長を会長に選出した。
名渕会長は「観光商工と神社は、元来強いつながりを持っている。これは新しい観光づくりの会。連携し安心安全な熊野を発信できるように協議を進めていきたい」と協力を求めた。
九鬼宮司は「この連携はコロナ禍において大きな力になる。町の活性化だけでなく他のエリアが観光づくりを考える起爆剤となれば」と期待を込めた。
来年の初詣を第一の目的に定め、初詣期間を延長した上での分散型の参拝やその周知と情報発信、密を避けるための観光動線、地域住民の安心安全の確保などを目標に今後、月に1、2回の会議を開催していく予定。
(2020年8月1日付紙面より)
ジブラルタ生命ら雑巾寄贈 (県内公立学校に )
校内での新型コロナウイルス感染拡大防止に役立ててもらおうと、日本教育公務員弘済会和歌山支部(藤井孝宣支部長)と和歌山教弘(田中順也代表取締役)、ジブラルタ生命保険和歌山支社は、和歌山県内の全公立小中学校と支援学校に雑巾の寄贈を決めた。初の取り組みで463校に1万5000枚分を用意し、順次、寄贈する。
7月30日には、新宮市立神倉小学校(藪中秀樹校長)に藤井支部長と和歌山支社の水守琢也さん、同支社新宮営業所に勤務し同校育友会長の大田講平さんが訪れ、藪中校長に雑巾を手渡した。
藤井支部長は児童の安全確保に尽力する教職員に感謝し「現場の先生をできるだけ応援しようと寄贈した。ぜひ、役立ててほしい」と話した。
同校では新型コロナ感染予防のため放課後に校内の消毒を行っており、藪中校長は「消毒や日常の清掃活動に使わせていただきたい。寄贈していただき感謝の気持ちでいっぱいです」と述べた。
(2020年8月1日付紙面より)
お盆の贈答用に毎年人気 (紀宝町 )
東海地方有数の早場米の産地、紀宝町で7月31日、早くも稲刈りがあり、大里地区で中西和益さん、井内地区で南廣臣さんが作業した。今年は梅雨による長雨と日照不足が影響したが昨年より4日早く行った。
2人は4軒の農家で組織した早場米部会に所属していたが、部会員の減少により7年前に解散。以降、125㌃の田んぼで栽培を続け、毎年、盆前に新米が食べられるよう3月下旬に田植え、7月下旬に稲刈りを行っている。
今年もJA伊勢三重南紀地区を通じてお中元用に販売するため、3月23日に早場米のアキタコマチを植えた。収穫した新米は盆前の8月6日(木)から熊野市有馬町のファーマーズマーケット「ほほえみかん」などで販売する。価格は5㌔2300円。
この日、中西さんは30㌃の田んぼで稲刈りを開始。大型コンバインで刈り取り、1時間ほどで終えた。今年は300㌔近くを収穫し「新米を楽しみにしてほしい」と話していた。
(2020年8月1日付紙面より)
県防犯協議会連合会が夏用マスク寄贈 (新宮警察署 )
新宮警察署(小畑博昭署長)で7月30日、和歌山県防犯協議会連合会から寄贈された夏用マスクの贈呈式があった。防犯ボランティアを務める3団体の代表者が来署し、小畑署長からマスクを受け取った。
夏季を迎え日頃、児童や生徒の見守り活動や防犯パトロールを実施している同団体に対し、活動の際に役立ててもらいたいとの思いから連合会が16日に同署を訪問。軽く、通気性の良い夏用マスク340枚を寄贈した。
この日は約10団体を代表して熊野パトロール隊の天野川宏子会長、同署少年補導員連絡会の田代知美会長、勝浦ニュータウン見守り隊の峰武久会長が訪れ、小畑署長が3人にマスクを手渡した。
贈呈を受け、天野川会長は「寄贈という心遣いにありがたく思います。感染症はもちろん、猛暑の季節となり熱中症にも気を付けながら大切に使っていきたい」。田代会長は「暑さで体力が消耗しやすい時期に夏用マスクを頂きうれしい。少しでも貢献できるよう、今後も活動を強化したい」。峰会長は「一つの大きな励みになります。メンバー一同、気持ちを新たにして交通安全に努めていきます」。
小畑署長は日頃の活動に感謝し「現在、新宮・東牟婁地域は犯罪、交通事故ともに減少しており、ボランティアの方々が昼夜を問わず熱心に活動してくれているおかげ。警察だけでは決してできません。寄贈していただいたマスクを有効活用してもらって今後も協力してもらい、より連携を強くしていければ」と話していた。
(2020年8月1日付紙面より)