6人が仕事への理解深める (新宮警察署 )
新宮警察署(小畑博昭署長)は4日、同署で業務説明会を開いた。県立新宮高校、県立新翔高校の生徒6人が参加。警察の仕事や試験対策などについて説明を受けたほか、鑑識を体験するなどして警察業務への理解を深めた。
同署では進路選択の一助にと、高校生を対象に毎年業務説明会を行っている。
2019年に同署に配属された永谷美波巡査が、試験対策や勉強方法について説明。「過去問題を反復すれば身に付くのでは」などと助言した。昨年警察学校を卒業し今年2月に同署に配属となった渕上晟冴巡査が警察学校時代の思い出を振り返り「夢に向かって一生懸命頑張って」と高校生にエールを送った。
同署生活安全刑事課鑑識係の窪田博文警部補による鑑識体験では、瓶に付いた指紋を採取。「犯人がここを触ったであろうという所を鑑識するのがポイント」などとアドバイスした。
質疑の時間では「何を勉強すればいいですか」「なぜ警察官になろうと思ったのですか」「警察学校での訓練はどんなものですか」などの質問があった。「警察官になって良かったことは何ですか」という質問に対して窪田警部補は「犯人を捕まえた時、そして被害を受けた人から『ありがとう』と感謝された時は何物にも代えがたい瞬間」と答えた。
閉会に当たり、佐々木達也警務課長が、今春、かつらぎ署で県警初となる女性署長が誕生したことについて触れ「女性の活躍の場も広がっており、女性にしか対応できないこともある」と紹介。
学歴は関係なく、努力次第で上がっていける仕事であると述べ「警察は魅力的な仕事だと思っている。私たちの仲間になってもらえることを期待しています」とあいさつした。
(2020年8月6日付紙面より)
「湯ごりの郷」駐車場に設置 (那智勝浦町 )
那智勝浦町湯川の社会福祉法人高瀬会の地域密着型バーデンライフ・ケアセンター「湯ごりの郷」(切士知憲施設長)は、新型コロナウイルス感染症による暗い雰囲気を吹き飛ばし、利用者や地域住民の心に明かりをともそうと駐車場に盆行事用のちょうちんを設置した。
「地域に密着した施設」を目指す湯ごりの郷は、2008年の設立当初から毎年「夏祭り納涼盆踊り大会」を開催。子どもから高齢者まで大勢が参加し、「浜ノ宮櫂(かい)踊り保存会」による県の無形民俗文化財の櫂踊りやフラダンスなど多彩な踊りを楽しんでいた。今年は新型コロナ対策のため中止したが、その代替として職員が企画した。
4日には入居者が盆行事の雰囲気を味わおうと駐車場に出向いた。岩﨑明美さん(88)は「踊ったりするのは苦手だけど、きれいだね」、松本恵美さん(94)は「やっぱり太陽に当たるのはいい」と目を細めた。
切士施設長は「2月から面会を断り、花見など外に出掛けるイベントも自粛してきた。季節の行事は利用者さんたちの楽しみの一つ。ちょっとした取り組みだが、車で通り掛かる人にも見てもらえたら」と話していた。ちょうちんは1、2週間設置しているという。
(2020年8月6日付紙面より)
町立小中学校で終業式 (串本町・古座川町 )
串本町や古座川町の町立小中学校が5日、一斉に第1学期の終業式を営んだ。両町とも夏休み期間は6日から19日(水)まで。児童生徒は宿題や通知表などを受け取って学期を締めくくり、2週間の夏休みを迎えた。
新型コロナウイルス感染予防対応に伴い、始業間もなく臨時休校となり5月中旬以降の登校日を経て6月から再開となった第1学期。3月の臨時休校も含め学業の遅れを取り戻すため、普通教室に整備された空調設備を活用して夏休み期間を短縮する形となっている。
古座川町立高池小学校(大畑眞校長、児童64人)は3密と真夏の暑さを避けるため、窓や扉を全開放した町民体育館で間隔を取りながら整列して同式を実施。大畑校長は例年にない第1学期となったがみんなで感染予防対策をして頑張ったことをたたえ、各学年の代表児童1人に登壇を求めて1学期で頑張ったことを発表してもらい努力を振り返るきっかけとした。
夏休みに頑張ってほしいこととして「3密を避ける 密閉・密集・密接」と「うがい 手洗い マスク 早寝 早起き 朝ごはん」も呼び掛け、新型コロナウイルスにやられないよう夏休みを過ごしてほしいとした。
児童会は「一日2時間勉強」「早寝早起き朝ごはん」を夏休み中の目当てとして発表。夏休みを楽しく安全に過ごすため▽交通ルールの順守▽水の事故への注意▽お金を大切に使う―の3点も約束して夏休みに向けた気持ちを引き締めた。
県立串本古座高校は7日(金)に同式を営む。夏休み期間は8日(土)から16日(日)までの9日間という。
(2020年8月6日付紙面より)
8月は北方領土返還運動全国強調月間
北方領土返還要求運動和歌山県民会議(会長=岸本健・県議会議長)は、北方領土返還運動全国強調月間の8月を中心に、県内各地で巡回パネル展を実施している。
本紙エリアでは新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店で11日(火)まで展示している。択捉・国後・色丹・歯舞の北方四島は1945年に当時のソ連に不法占拠され、ロシアとなった現在も占領・実効支配が続いている。
同会議は北方領土の返還を平和的な話し合いで実現し、日露間に真の友好関係を築くための「北方領土返還運動」を推進することを目的とし81(昭和56)年に発足。現在は青少年、婦人、教育、労働、経済、農林水産、行政などの118団体が加盟し、北方領土問題の解決に向けて活動している。
(2020年8月6日付紙面より)