那智勝浦町立
宇久井中学校(川口徹校長)に18日、同校卒業生で、寿建設(愛知県)の杉浦寿来・代表取締役(27)が、総額113万円相当の学校用品を寄付した。
杉浦さんは宇久井出身で、
新翔高校卒業後、愛知県の建設現場で修業。21歳で独立した。中学時代の恩師である川口校長との縁もあり、2年前から母校へ寄付を続けている。
今年は、テニスネット一式、防球ネット8基、除湿機2台、布団乾燥機、シェアヒート、四つ折り担架、食器乾燥機、テント2張、バレーボールのユニホーム一式を贈った。
贈呈式では、生徒会の清水優依会長が「大切に使います」と感謝。杉浦さんは「仕事のモチベーションになる。中学時代は野球部で、地域の方にネットを修理してもらったことを覚えている。生徒たちの感謝の言葉がうれしい」と伝えた。
杉浦さんは、今後も寄付を続けるという。川口校長は「本当にありがたい。杉浦さんには職業講話でも協力してもらって
おり、こうした卒業生が今後も増えてくれれば」と話していた。
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■1学期の終業式も
贈呈式に続いて、1学期の終業式もあった。川口校長は「2年生は夏休みに職業体験があり、仕事について考える機会に。3年生は進路を考える大事な時期。健康と安全、特に熱中症と水の事故に気を付けて」と呼びかけた。自転車事故や交流サイト(SNS)でのトラブル防止についても注意を促した。
東牟婁郡内の公立小中学校および県立高校は、19日から一斉に夏休みに入る。新宮市の小中学校のみ、31日(木)に終業式を行う。2学期の始業式は、小中学校が9月1日(月)、県立
新宮高校が8月25日(月)、
串本古座高校が同28日(木)、
新翔高校が同29日(金)を予定。
(2025年7月19日付紙面より)