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委員ら20人が出席して協議=17日、那智勝浦町の体育文化会館
初のドローンショー企画
8月11日の那智勝浦町花火大会で

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 那智勝浦町の第16回花火大会に向けた実行委員会が17日、町体育文化会館で開かれ、委員や事務局員ら約20人が出席した。今年は8月11日(月・祝)午後8時から、ブルービーチ那智で約1万発を打ち上げる。オープニングでは、熊野地方で初となる300機のドローンショーを企画しており、カイロスロケットなどをモチーフにしたカウントダウンで花火が始まる。

 町民手作りの花火大会として、実行委員会(宮木茂夫会長)が主催。今年も住民からの寄付や企業協賛、応援メッセージで計385件、1134万円(7月15日現在)が集まっている。

 大会は5章構成。第1章のオープニングドローンショーには、町内の名所や名物が多数登場し、観客と共に熊野古道を巡る演出を行う。第2章「山の章」では、米タイム誌の「世界で最も素晴らしい場所」に選ばれた熊野古道の情景を花火で表現。第3章の追善供養に続き、第4章の「海の章」では、黒潮、マグロ、温泉をキーワードに打ち上げる。第5章のフィナーレは、「彼方へ」をテーマに花火と音楽がシンクロする「音楽花火ショー」が展開される。

 予備日は8月12日(日)、16日(土)、23日(土)、24日(日)。ドローンショーは11日、12日の開催時に限り実施される。

 当日の駐車場は、那智漁港、渚の森公園、体育文化会館、創価学会、北浜駐車場、同臨時駐車場1(勝浦小学校下)、同2(元栽培漁業センター)を予定。

 開催に向け、宮木実行委員長は「安心安全で素晴らしい大会としたい」。大会長の堀順一郎町長は「昨年は南海トラフ臨時情報の発令で1週間延期となったが、今年は無事開催できるよう願っている。ドローンショーにも期待している」と語った。

 町内各所には現在、保育所やこども園、学童保育所の児童らによる手作りのポスターが飾られている。

(2025年7月19日付紙面より)


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宇久井中学校の生徒たち=18日、那智勝浦町立宇久井中学校
学校 卒業生の杉浦寿来さんが寄付
学校用品113万円分
宇久井中
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串本古座高
宇久井中
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新翔高
 那智勝浦町立宇久井中学校(川口徹校長)に18日、同校卒業生で、寿建設(愛知県)の杉浦寿来・代表取締役(27)が、総額113万円相当の学校用品を寄付した。

 杉浦さんは宇久井出身で、新翔高校卒業後、愛知県の建設現場で修業。21歳で独立した。中学時代の恩師である川口校長との縁もあり、2年前から母校へ寄付を続けている。

 今年は、テニスネット一式、防球ネット8基、除湿機2台、布団乾燥機、シェアヒート、四つ折り担架、食器乾燥機、テント2張、バレーボールのユニホーム一式を贈った。

 贈呈式では、生徒会の清水優依会長が「大切に使います」と感謝。杉浦さんは「仕事のモチベーションになる。中学時代は野球部で、地域の方にネットを修理してもらったことを覚えている。生徒たちの感謝の言葉がうれしい」と伝えた。

 杉浦さんは、今後も寄付を続けるという。川口校長は「本当にありがたい。杉浦さんには職業講話でも協力してもらって

おり、こうした卒業生が今後も増えてくれれば」と話していた。

  □     □

■1学期の終業式も

 贈呈式に続いて、1学期の終業式もあった。川口校長は「2年生は夏休みに職業体験があり、仕事について考える機会に。3年生は進路を考える大事な時期。健康と安全、特に熱中症と水の事故に気を付けて」と呼びかけた。自転車事故や交流サイト(SNS)でのトラブル防止についても注意を促した。

 東牟婁郡内の公立小中学校および県立高校は、19日から一斉に夏休みに入る。新宮市の小中学校のみ、31日(木)に終業式を行う。2学期の始業式は、小中学校が9月1日(月)、県立新宮高校が8月25日(月)、串本古座高校が同28日(木)、新翔高校が同29日(金)を予定。

(2025年7月19日付紙面より)

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古地図に学ぶ歴史探訪スクール参加者の皆さん=15日、新宮市の丹鶴ホール
地域 地図と映像で学ぶ地域の歴史
第2回歴史探訪スクール
新宮市
 「令和7年度熊野学講座第40回歴史探訪スクール」の第2回講座「地図と画像でたどる熊野の近代史」が15日、新宮市の丹鶴ホールであった。27人が参加、講師の中瀬古友夫さんが紹介する古地図や映像を通じ、新宮市を中心とした地域の発展の過程を学んだ。

 熊野学研究委員会歴史部会、新宮市教育委員会の主催。物心ついたときから地図を眺めるのが好きだったと語る中瀬古さんの講座は、個人で収集した地図と写真をスライドで表示して進んだ。

 江戸時代後期の測量家、伊能忠敬が「伊能大図」の作成で新宮から那智山、勝浦、太地へと、徒歩と船で測量した道筋についての話から、明治、大正時代に発行された新宮市の地図を年代や種類別に解説した。

 1892年発行の地図に記載された新宮町(当時)の人口、1万905人が、7年後の地図で約3000人増加していること、1913年、新宮・勝浦間に開通した新宮鉄道が国に買収され紀勢中線となり、下里、串本まで延長されていく歴史などを、地図の変遷とともに語った。

 新宮町から市になる過程では、明治後期に完成した貯木場や、新宮城の堀の埋め立て前後、銀行、郵便局の当時の様子などを地図、過去と現在の写真などで紹介した。

 戦争中の「戦時改描」で、駅や貯水池などが地図から消えたこと、戦後占領軍が日本地図の作成で、地元住民にローマ字の地名を提出させたことで、古座川町の牡丹岩(ぼたんいわ)が「Botan―yuwa」と地元言葉のまま表記されたことなど、中瀬古さんの話はさまざまな方面に及び、参加者は興味深い表情で聞き入っていた。

 初めて参加したという男性は「地図だけでこれほど興味深い話が聞けるとは思わなかった。先生の話題は尽きないようだし、ぜひまた拝聴したい」と話していた。

(2025年7月19日付紙面より)

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連載


連載 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
【第85回】夏バテ気味で何食べる?
 今年も全国で猛暑日が続き、すでに各地で「熱中症警戒アラート」が発令されていますね。暑くなると、冷たい飲み物をたくさん飲んだりするので、どうしても食欲がなくなりますよね。「最近、子どもがごはんを残す」「食べる量が減った気がする」と感じている方も多いのではないでしょうか。夏は、体温調節にたくさんのエネルギーを使います。大人はもちろんですが、体が小さい子どもは、よりその影響を受けやすく、ちょっとした暑さでも食欲が落ちたり、元気がなくなったりしがちです。

 「食べさせなきゃ」と思えば思うほど、ママも子どもも気が重くなってしまうもの。そこで今回は、食欲がなくても、しっかり栄養が取れる夏のごはん作りのこつをご紹介できればと思います。

 どうしても、この時季増えるのが、そうめんやうどん、そばといった冷たい麺類! お薦めは、その冷たい麺にたんぱく質と野菜を一工夫加える「ワンプレート作戦」です。例えば、冷やしうどんに、ゆで卵やささみ、プチトマト、すりおろしたキュウリ、枝豆などを添えるだけで、バランス満点の一皿になります。そうめんの日には、ツナ缶・納豆・刻みオクラ・大葉などをトッピングしてみてください。冷たくて喉ごしがよく、子どもも食べやすいのに、たんぱく質・ビタミン・食物繊維を一緒に取れる優秀メニューになります。

 もう一品、ごはん派の子にお薦めなのが「夏野菜のドライカレー」。

 合いびき肉、タマネギ、ピーマン、ナス、パプリカなど、夏野菜を細かく刻んで炒め、カレー粉とトマトで味付けしたら、ごはんに乗せるだけ。

 冷蔵庫にある野菜でアレンジもでき、冷凍保存もOKなので、忙しい日にも便利です。食欲をそそる香りと彩りで、思わずパクパク食べてくれるかもしれません。

 夏バテには「たんぱく質不足」と「ビタミンB群の不足」が大きく関係していることが分かっています。特にビタミンB1は、糖質をエネルギーに変えるために欠かせない栄養素。不足すると、疲れやすくなったり、集中力が落ちたりする原因にもなります。豚肉、玄米、枝豆、納豆、ウナギなどに多く含まれるため、夏はこれらを意識して取り入れてみましょう。

 また、水分補給も「食事の一部」として考えることが大切です。

 冷たい飲み物だけでなく、「具だくさんのおみそ汁」や「野菜入りの冷製スープ」など、優しい温度の汁物を加えると、胃腸を冷やし過ぎず、食べやすくなります。それでも「今日はあまり食べなかったな…」という日もあると思います。そんなときは、“1回の食事で完璧を目指さず、1日トータルで栄養が取れればOK”という気持ちでいいのです。

 例えば、朝は果物入りヨーグルト、昼は冷やしうどん、夜はドライカレーなど少しずつ補えば、それで十分バランスが取れます。

 手抜きに見えるごはんでも、子どもの元気を支える立派な「栄養ごはん」です。楽しく夏の食卓を乗り切ってみてください。

(2025年7月19日付紙面より)

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