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2024年02月17日
1 横綱が奉納土俵入り 一般観覧は整理券配布 (24日、熊野本宮大社)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)や観光関係者などで組織する、熊野本宮未来創造実行委員会(会長=名渕敬・熊野本宮観光協会長)の会議が15日、同大社であった。約30人が参加。同大社で予定される、横綱の照ノ富士の奉納土俵入りなどについて意見を交わした。

 照ノ富士の奉納土俵入りは、「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録20周年を記念して、24日(土)に同大社の本殿前で実施する。午前10時から奉納奉告祭、午前11時から土俵入りを予定している。照ノ富士が所属する伊勢ヶ濱部屋の和歌山後援会長の協力で実現した。熊野本宮大社での横綱の奉納土俵入りは初となる。

 会議では、一般観覧についての説明があった。▽当日の午前7時から、国道168号沿いの下の鳥居前で整理券を配布▽配布枚数は200枚で、なくなり次第終了▽整理券を持つ一般観覧者は、午前8時30分から9時ごろまでをめどに、神門内に入って待機▽整理券のない一般観覧者は、階段を上った途中の広場に設置されたモニターで観覧が可能▽一般駐車場は河川敷―などが報告された。

 会議に先立ち、九鬼宮司があいさつした。「横綱照ノ富士の奉納土俵入りは、邪気を払い国民の安泰や世界の平和を願う意味がある。よみがえりの地である熊野で横綱が土俵入りをすることになる。世界遺産登録20周年にふさわしい事業。皆さんのご協力を賜れれば」と語った。

 照ノ富士は、モンゴル出身の32歳で、第73代の横綱となる。いったん大関まで昇進した後、けがや病気で負け越しや休場が続き番付を落としたが、その後に再起。大関を経て横綱への昇進を果たした。

 また昨年は夏場所で優勝したが、その後はけがで3場所連続の休場。しかし今年の初場所で優勝を飾り、最高の状態で今回の奉納土俵入りに臨むことになる。

 問い合わせは熊野本宮大社(電話0735・42・0009)まで。

(2024年2月17日付紙面より)

会議であいさつする九鬼家隆宮司(右)=15日、熊野本宮大社
横綱照ノ富士の奉納土俵入りを知らせるチラシ
2024年02月17日
2 地元企業への就職、選択肢に 高校生対象企業説明会に25社 (新宮市)

 熊野地方就職フェア実行委員会(津越紀宏実行委員長)は15日、新宮市役所別館で高校生向け地元就職促進事業「地元企業知っとこガイダンス2024」を開催した。地方公共団体やサービス業、金融業など25社が会社の概要などを説明。和歌山県立新宮高校、新翔高校、串本古座高校、三重県立紀南高校、木本高校の生徒135人が参加した。

 同委員会は新宮市、那智勝浦町、新宮商工会議所、南紀くろしお商工会、新宮地区職業安定協会で組織する。ガイダンスは高校生たちに将来、地元で働きたい気持ちを向上させ、若年層流出による地域活力の低下を抑止しようと毎年実施している。この日は2部制で行われた。

 開催に当たり、津越実行委員長が、大勢の参加に感謝を述べ「皆さんにとって今後の人生において大切な時期。いつかはふるさとに戻り、地元企業に就職するという選択肢を持っていただくとうれしい」とあいさつした。生徒たちは事前に希望していた3社のブースを回り、各企業の担当者から自社の業務内容や取り組みなどの説明を受けると、質問や熱心にメモを取っていた。

 新翔高2年の下野美さんは「いつかは働くことになるので参加しました。企業の方の話を聞いて楽しく、やりがいを持っていることが伝わった。今後の進路への参考になれば」と話していた。

(2024年2月17日付紙面より)

会社の概要などの説明に耳を傾ける生徒=15日、新宮市役所別館
2024年02月17日
3 風下から火を入れ焼き払う
 潤野の旧放牧地で「芝焼き」  (古座川町 )

 古座川町潤野の旧放牧地で12日、生産者有志による「芝焼き」が営まれその規模が写真愛好家らの注目を浴びた。

 耕作地と古座川の間に広がる旧放牧地はかつて、農耕を支えていたウシを放牧していた場所。農業の機械化により時代の役目を終えたウシは姿を消したが土地は残り、現在は生産者合同の手入れで草原にとどめる形で管理をしている。

 出水に伴う冠水の恩恵でもとより肥沃(ひよく)な土地であることに加えてウシが草をはまなくなった分、二次遷移の勢いが増してかつて芝地だった旧放牧地は現在草丈1㍍前後の草原として安定。刈り取るにはあまりに広すぎ、手入れを怠れば害虫や害獣の温床になるため、取れる手段として放牧地だった頃から取り入れている「芝焼き」を継続して二次遷移を抑える管理をしている。

 生産者有志は火を放つ組と延焼を食い止める組に分かれて作業。火を放つ組は過度に火勢が増さないよう風下から火を入れて徐々に枯れ草を焼き払った。延焼を食い止める組は焼き払う場所の周囲へ散水し、目的外の場所へ延焼が広がったときは手にした生枝ですぐさまはたいて食い止め散水して消し止めた。

 1時間弱で旧放牧地の「芝焼き」は終了し、生産者有志はその流れで耕作地内の休耕地の野焼きにも取り組んだ。

 「芝焼き」の火は枯れ草が過密な場所では数㍍まで立ち上がり、生産者有志はその熱気に耐えながら作業。その光景が今年も実施を察知した写真愛好家らの最寄りや離れた場所からの見物を集めていた。

(2024年2月17日付紙面より)

風下から火を入れて旧放牧地の枯れ草を焼き払う生産者有志=12日、古座川町潤野
想定しない延焼は生枝ではたき消す
2024年02月17日
4 心もおなかもいっぱいに
 期間限定「高校生レストラン」  (那智勝浦町 )

 期間限定の「高校生レストラン」が15日、那智勝浦町朝日の「熊野のめざめ」でオープンした。開店初日から大勢が来店し、地元高校生4人の思いが詰まったランチを味わった。

 コロナ禍で学校生活に大きな制限がかかり、体育祭や夏祭りなどのイベントが経験できなかった高校生たちに、故郷での思い出をつくろうと、オーナーの花井清州さんが企画。丸山紗弥さん(新宮高校3年)、森田晴斗さん(同)、梶紹隆さん(同)、泉宝さん(新翔高校3年)の4人が参加した。

 メニューは▽地元野菜オンリー熊野のグラタン▽手作りチリたるソース島かしわ店のからあげ定食▽いざかたスタンド監修生づけ鮪(まぐろ)のおにぎりとかき揚げ定食―の三つ。町内農家や鶏肉店へ取材や仕入れ交渉に出向き、調理法や盛り付けにもこだわって開発した。原価計算で経営や飲食店の在り方についても学んだ。

 多くの地域住民の温かさに支えられたという4人は「心もおなかもいっぱいにします!」と笑顔で開店。忙しい中でも「コミュニケーションを丁寧に」「料理提供時間に差が出ないように」とチームワークで乗り切った。

 50代女性は「安心して食べられる食材を高校生が選んで使っているのが感心」。60代女性は「おにぎりは中まで具がぎっしりで、食べ方も新鮮だった」と完食していた。

 期間は18日(日)までで、ランチタイムは午前11時~午後2時。ランチはオール1000円。

(2024年2月17日付紙面より)

こだわり抜いたオリジナルメニューを提供=15日、那智勝浦町の「熊野のめざめ」
2024年02月17日
5 TGC WAKAYAMA 2024 AFTER EVENT in 新宮   
2024年02月17日
6 写真や動画撮影の技術  高校生5人が参加し学ぶ  
2024年02月17日
7 子ども読書の推進を  第三次の計画案を提出  (新宮市 )
2024年02月17日
8 町をより活性化に  英語版「うまいもんマップ」発刊  (新宮市 )
2024年02月17日
9 高齢者の体の変化を学ぶ  下里中学校で福祉体験学習  (那智勝浦町 )
2024年02月17日
10 経路たどり防災意識養う  王子ヶ浜小で地震・津波避難訓練  (新宮市 )
2024年02月17日
11 愛好者182人プレーに臨む グラウンドゴルフ「第17回冬季大会」 (潮岬青少年の家)
2024年02月17日
12 小中学生8人試合に臨む  第19回年始少年剣道大会  (串本町 )
2024年02月17日
13 「揃える」実践の成果披露  学力向上研究の発表会開く  (潮岬小 )
2024年02月17日
14 子どもに必要な三つの「間」を  保育所の役割など学ぶ  (紀宝町 )
2024年02月17日
15 サッカーの楽しさ教わる  FC伊勢志摩選手が指導  (成川保育所 )
2024年02月17日
16 38人が熱戦繰り広げ  ミックスダブルステニス大会  
2024年02月17日
17 特殊詐欺被害に遭わないよう  見守り隊と紀宝署が啓発  (紀宝町 )
2024年02月17日
18 お気に入りの一冊を紹介  オンラインでビブリオバトル  (井田小など3校で )
2024年02月10日
19 駐車場の適正利用求める
 障害者らのスペース確保を  (那智勝浦町立温泉病院 )

 那智勝浦町や町立温泉病院は現在、「障害者等用駐車区画」の適正利用を呼びかけている。同院では今年1月に青色に塗装した車いす使用者用の駐車スペースを2台から5台に増やしたばかりだが、外来が混み合う午前中などは全てが埋まる状態が続いているという。

 障害者等用駐車区画は、障害のある人や難病患者、高齢者、妊産婦、けが人など、移動に配慮が必要な人々のための駐車場。白色の車いすのマークが塗装された幅広の「車いす使用者用駐車区画」と、施設出入り口近くに設置される通常幅の「ゆずりあい駐車区画」がある。特に車いすから車への乗り降りには広いスペースが必要で、通常幅の駐車場では対応が難しい現状がある。

 和歌山県では不適正な駐車の抑止を目的に、利用対象者を限定して利用証を交付する「パーキング・パーミット制度」を設けている。区画の使用には県が発行する「障害者等用駐車区画利用証」もしくは公安委員会が発行する「駐車禁止除外指定車標章」の提示が必要。しかしながら、1月31日に温泉病院駐車場を訪れたところ、利用証を掲示していない車も散見された。

 このような状況を受け、同町身体障害者連盟(鈴木怜子会長)は1月26日、堀順一郎町長に要望書を提出。「一人一人のマナーの問題ではあるが、障害者が困っていることを周知していただきたい」と訴えた。町では福祉課窓口やエバグリーン前での啓発チラシ配布などに取り組んでいる。

 温泉病院にもこうした声は届いており、事務局の脇地健さんは「駐車区画を増やしても、適正利用が進まなければ状況は変わらない。当院としても患者さんの目に触れる場所にポスターやチラシを設置するなどを検討している。本当に必要な人のため、スペース確保に協力を」と呼びかけている。

 利用証の発行に関する問い合わせは、東牟婁振興局健康福祉部(電話0735・21・9610)で受け付けている。

(2024年2月10日付紙面より)

車いす使用者用駐車区画=1月31日、那智勝浦町立温泉病院
和歌山県発行の利用証
2024年02月10日
20 新校名で意見を交換
 緑丘中・城南中統合委員会  (新宮市 )

 緑丘中学校・城南中学校統合検討委員会(委員長=板谷貴史・元城南中学校育友会長)の第7回会議が8日、新宮市役所別館であった。委員11人が参加、応募された新校名について意見を交わした。今後は委員が20日(火)までに五つ以内を選び、その結果を基に次回の会議で再協議する。決定時期は未定で流動的となる。

 同委員会は、両中学校の校長や育友会など、関係者で組織。緑丘中と城南中は2027年4月の統合を目指して協議が進んでいる。統合後の新校名の応募は、昨年の11月に実施。対象は▽市内外を問わず一般▽両中学校と神倉小学校、王子ヶ浜小学校の児童生徒の保護者▽両中学校の全校生徒▽両小学校の3年生以上の児童―だった。新校名だけでなく、その理由も記入となっていた。

 応募総数は1011件で、うち有効応募数は992件だった。同じものも多く、校名数は313件となった。委員には、この313件の校名と校名ごとの応募者数、その校名を選んだ理由などが示された。

 校名選定に当たり、委員が新たに考えた校名を加えて良いのか、または応募の複数をつなげた校名ではどうかなどの議論があった。意見はさまざまだったが、広く公平に応募を行った上に、委員の応募を禁じる規定もなかったことから、応募された校名の中から選ぶべきとの結論に至った。

 次回の会議は3月中旬で検討している。そこで事務局より、委員による校名の選定結果が示され、再度協議する。そこでいくつかの候補に絞られることが予想されるが、候補数がいくつになるかは分からない。最終的には新宮市議会での議決を経て決定となる。

  □     □

■広報紙の発行も



 統合に向けて広報紙「統合検討委員会だより」も発行することが決まった。事務局より原案が示され承認した。関係小中学校の保護者への配布、市ホームページへの掲載、報道機関への提供などを考えている。回覧板での周知も検討となった。

 ▽27年4月の開校予定▽緑丘中校舎を大規模改修して使用―などの予定のほか、これまでの経過などが伝えられる予定となっている。

(2024年2月10日付紙面より)

統合後の新校名について意見を交わした=8日、新宮市役所別館
2024年02月10日
21 雨天経て咲き進み始める
 鶴川公園のカワヅザクラ  (古座川町 )

 古座川町鶴川にある鶴川公園のカワヅザクラが5日の雨天を経て咲き進み始めた。木によってばらつきはあるが8日現在、全体として開花前~三分咲きの段階。開花直前のつぼみも数多く、にわかに咲きそろいそうな勢いを見せている。

 この公園は、国道371号鶴川橋西詰から高富方向へ約1㌔進んだ集落南端に位置。芝生広場を囲むようにカワヅザクラが植えられていて町内屈指の名所として人気を集めているが、昨年8月に台風7号が紀伊半島へ上陸した影響で入り口そばの3本が倒れてしまい、その数は現在13本となっている。

 樹高は総じて5㍍前後。今年は1月下旬ごろから点々と花が見られるようになったが咲き進みは緩慢で、5日の雨天を経てようやく花が増え始め開花直前の色づいたつぼみも一気に数を増した。目前の連休は冷え込むが連休明けには春らしい陽気になる予報が気象庁から出されていて、その暖かさが今後の開花の追い風となりそうだ。

 開花間もない花にはミツバチなどの昆虫も飛来し、せわしく採蜜。徐々に花盛りのにぎやかさも増し始めている。同公園は芝生広場の道向かいに駐車場と公衆トイレがあり、訪れやすい花見場所の一つとなっている。

(2024年2月10日付紙面より)

雨天を経て咲き進み始めた鶴川公園のカワヅザクラ=8日、古座川町鶴川

2024年02月10日
22 舞楽の稽古の成果を披露
 大同会が獅子舞衣装付け  (水門祭に向け )

 串本町大島の青年会「大同会」(冨田和成会長)が8日夜、紀伊大島開発総合センターで獅子舞の衣装付けに臨んだ。

 水門(みなと)神社春季例大祭「水門祭」奉仕に向け、先月15日の獅子だし以降重ねてきた稽古の総仕上げとなる行事。獅子だし同様に寺町忠区長や同神社祭典保存会の木下正己会長、山下昭祭典委員長や区内4区の氏子総代ら年長者を招き、奉仕同様に衣装を着て舞楽「神明賛」「乱獅子」などの稽古の成果を披露した。

 今年の天狗(てんぐ)役は吉田穂高君(12)、小川珀空君(12)、鈴木寛大君(12)の3人で、衣装付けの舞楽「天狗」は吉田君が担当。「今日は祭りの始まり。みんなの見本になれたら」と思いを込めて獅子との掛け合いを繰り広げた。

 衣装付けを終えて同保存会と「大同会」の中継ぎとして努めてきた山下祭典委員長(54)は「裏方も含めていろんなことをしてもらったので、あとはやるだけ。伝統のある祭りなので、思いっきり盛り上がっていきたい。若い子も力を合わせて頑張ってくれているのでありがたい限り」と語った。

 今年の春季例大祭は10日(土)が本祭日で、獅子舞は境内で午前10時30分ごろ、大島港のお山跡で午後3時ごろから見物できる。お山跡での披露直前には、大島郵便局前で獅子屋台の大練りも繰り広げる。その他諸行事の詳細は5面参照。

(2024年2月10日付紙面より)

稽古の総仕上げ「衣装付け」に臨む大同会の会員ら=8日、紀伊大島開発総合センター
舞楽「天狗」の披露
2024年02月10日
23 被災地に義援金届ける  姉妹町の石川県中能登町に  (紀宝町議会 )
2024年02月10日
24 3年間の成果、力作を紹介  ピネで「卒業発表会」開催中  (紀南高校 )
2024年02月10日
25 ネコ型ロボットを操作  プログラミング教室  (成川小 )
2024年02月10日
26 しんぐう元気フェスタ'24  届けようメッセージ! つなげよう心を!  
2024年02月10日
27 シダレウメが満開に  二河の和泉さん宅で  (那智勝浦町 )
2024年02月10日
28 祖父、健次が愛した「御燈祭り」  中上海さん、初上がり  
2024年02月10日
29 4年ぶり「お山」そびえる  大島港の中央で区民奉仕  (水門祭を前に )
2024年02月10日
30 支えてくれてありがとう  生徒会が感謝の気持ち伝える  (光洋中 )
2024年02月10日
31 お悔やみ情報
  
2024年02月03日
32 NHKってどんなとこ?
 出前授業で児童が学ぶ  (神倉小学校 )

 NHK和歌山放送局による出前授業が1日、新宮市立神倉小学校(藪中秀樹校長)であった。5年生72人が、NHKの仕事を学んだり、中継車を見学したり、カメラを触ってみたりした。

 NHK和歌山は、総合テレビで毎週月曜から金曜の午後6時30分から放送している「ギュギュっと和歌山」内で、5日(月)から9日(金)まで「新宮市ウイーク」を実施する。6日(火)の御燈祭(おとうまつ)りの生中継などを予定している。神倉小での出前授業の様子も、このウイーク内の7日(水)に放送する予定となっている。

 出前授業は組ごとで行われた。NHKのスタッフが児童らに、仕事の概要を説明。「公共メディアのNHKの重要な役割は、緊急時、例えば災害があった時に、いち早く避難などの情報を届けること。皆さんの命や暮らしを守る役割がある」と話した。「ギュギュっと和歌山」も紹介。「この学校の3年生の草鞋(わらじ)作りの様子も放送された」と明かした。

 児童らは中継車も見学した。スタッフが、内部の機器類や屋根に付くアンテナについて説明。「中継車の中で作った映像を、放送局に届けるのに使うのが屋根のアンテナ。通信衛星に電波を飛ばして放送局に届ける」などと伝えた。

 カメラについても説明を受けた。スタッフが「緑の幕の前であれば、自分以外の映像を合成できる」と語った。実際に児童が緑の幕の前に立ち、背景が合成した海の中の映像になることをモニターで確認した。カメラの取り扱いも体験した。

 田中咲伍君は「中継車をはじめ、いろいろな機械を見られてよかった。カメラの操作は難しかった。中継車の中で背景を変えたりできるのはすごいと思った」と話した。

(2024年2月3日付紙面より)

NHKの仕事について教わった=1日、新宮市立神倉小学校
カメラの取り扱いに興味津々
2024年02月03日
33 高芝区の防災マップ発表
 下里防災隊が住民招き  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里小学校(堺高行校長)は1月31日、同校に高芝区民や保護者らを招き「下里防災隊」の発表会を開いた。6年生19人が制作した高芝区の防災マップを配布し、学んできたことを発信した。

 6年生は本年度、学校裏の大丸山の避難路清掃やフィールドワーク、和歌山県土砂災害啓発センターや町役場防災対策室による授業、各区の区長らとの意見交換などで、防災に関して総合的に学んできた。

 学習のまとめとして完成させた高芝区のマップには、ブロック塀や崩れそうな崖、空き家などの危険箇所だけでなく、避難の際に安全に通行できそうな広い道や災害時に活用できるトイレ・自動販売機なども記載されている。発表会では、地震・津波発生のメカニズムや過去の大規模災害の教訓、防災バッグの中身など幅広い内容を伝えた。

 児童の学習にも協力してきた国土交通省国土技術政策総合研究所道路地震防災研究室(茨城県)の長屋和宏・主任研究官は、1月1日に発生した能登半島地震の現状を伝え「『自分たちの地域でも同じことが起きるんじゃないか』という視点で見ると、いろいろなことが見えてくる」と語った。開発した防災カードゲーム「このつぎなにがおきるかな?」のワークショップもあった。

 高芝区の伊藤善之区長(67)は「地域をよく見て勉強してくれたと感じる。子どもたちが遊ぶ場所の近くはブロック塀を撤去するなどしているが、対策ができていない場所もある。区としても防災に取り組んでいきたい」と話していた。

 この日は高芝区と連携して登校時避難訓練も実施する予定だったが、雨天で中止した。

(2024年2月3日付紙面より)

防災について発表する6年生=1月31日、那智勝浦町立下里小学校
高芝区の防災マップ
2024年02月03日
34 串本海域の価値など紹介
 西向小6年生らを招いて  (串本町 )

 「世界湿地の日」の2日、串本町潮岬にある南紀熊野ジオパークセンターでサンゴ骨格標本観察会があり、町立西向小学校(河田恵美校長)の6年生が招きを受け専門家から教わる機会を得た。

 世界湿地の日(2月2日)は、湿地に関心を持ちその大切さを知ってもらうため国際条約「ラムサール条約」採択日(1971年2月2日)にちなんで国連が制定した記念日。串本町には世界最北限のサンゴ群落と伴う生物多様性を誇る串本沿岸海域が2005年に同条約湿地として登録された経緯があり、その価値を伝える趣旨で町、南紀熊野ジオパークセンター、株式会社串本海中公園センターが共催でこの日から16日(金)まで、南紀熊野ジオパークセンターを会場にして企画展「ラムサール条約湿地パネル展」を開いている。

 観察会はこの企画展に連動して計画。西向小6年生は串本海中公園センター水族館の森美枝館長から同条約の概要と湿地が自然や人間の生活に果たす役割、登録湿地の一つである串本沿岸海域がなぜ大切なのかの理由など、南紀熊野ジオパークセンターの本郷宙軌研究員から火成岩で浸食に強い潮岬台地があることで同じ町内でも西と東で海の環境が違い西にはサンゴ群落が発達していることなどを教わり、終盤で複数種類の同標本を間近に観察してその印象を深めるなどした。

 児童の岩本柚咲さんは「湿地が自分たちの生活にも関わっていて、温暖化を防いでくれていると聞いて驚いた。これからも大切にしていくためにごみを出してはいけないし、道の溝も(串本の)海とつながっているのでそこへごみを捨てようとする人を見かけたら声をかけないといけないと思った」と参加して思ったことを語った。

 同パネル展はこの条約の趣旨や串本沿岸海域の登録湿地としての特色などを8枚の解説パネルで紹介する内容で、開館中の午前9時~午後5時に随時鑑賞できる。

(2024年2月3日付紙面より)

標本を間近に観察しながら学びを深める西向小6年生ら=2日、南紀熊野ジオパークセンター
16日まで実施するラムサール条約湿地パネル展
2024年02月03日
35 歌やゲームで盛り上がる
 保育所やこども園などで節分行事  (新宮市、那智勝浦町 )

 新宮市と那智勝浦町内の保育園、保育所、こども園で2日、節分行事が行われた。園児らは歌やゲームなどで楽しいひとときを過ごした。

 那智勝浦町立宇久井こども園(荘司千保園長、園児62人)は節分集会を開いた。各クラスの代表園児が自分たちの作ったお面を紹介した後、全員で節分にちなんだクイズに挑戦。「節分には何をまく?」「鬼がはいているのは何?」などの問題に答えた。

 パネルシアターでは、物語を通して職員から節分の由来の説明に耳を傾けた。後半には、赤と青の鬼が登場。突然の出来事に泣き出す園児もいたが、すぐに盛り上がり、歌「まめまき」を一緒に合唱した。

 最後は、2カ所に分かれてボールを籠に入れて競う「豆入れゲーム」に元気いっぱい取り組み、笑顔を見せながらにぎわっていた。

(2024年2月3日付紙面より)

「豆入れゲーム」で盛り上がる園児=2日、那智勝浦町立宇久井こども園
2024年02月03日
36 5商品が上位入賞  お弁当・お惣菜大賞2024  (株式会社ハイマート )
2024年02月03日
37 身体健全や無病息災祈願  加寿地蔵尊で初地蔵まつり  (那智勝浦町 )
2024年02月03日
38 「被災された方の役に立てば」  やまけん会ゴルフクラブが義援金  (新宮市 )
2024年02月03日
39 迅速な行動や経路を確認  新宮市庁舎で消防訓練  
2024年02月03日
40 地域一体で面的DXを  GBP推進セミナー  (那智勝浦町 )
2024年02月03日
41 画家・植野禎さん作品展  Gきのくにで3月末まで  (串本町 )
2024年02月03日
42 神前抽選で役者を決める  水門神社で「おみくじ祭」  (串本町 )
2024年02月03日
43 地震想像して地区内歩く  「校区人権・防災学習」始動  (相野谷小・中 )
2024年02月03日
44 横断歩道は「よく見てね」  うどの幼稚園で交通安全教室  (紀宝町 )
2024年02月03日
45 歯磨き絵本などを寄贈  保育所、幼稚園、小学校に  (紀宝町 )
2024年02月03日
46 お悔やみ情報