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2024年03月06日
1 首相官邸に「春」届ける
 増田綱紀さんの絵が永田町へ  (太地町 )

 太地町の増田綱紀さん(75)が描いた風景画「吉野」と「春爛漫(らんまん)」が東京都千代田区永田町の首相官邸に飾られることになった。作品は9日(土)に増田さん宅から東京へ搬送される。2作品とも油彩F100号。桜満開の吉野山を描いた絵画が岸田文雄首相の元に一足早い春を届けそうだ。

 増田さんによると、美術・工芸の一般社団法人「光風会」(東京都豊島区)が発行する出版物に2作品が掲載され、絵画を探していた首相官邸の事務局の目に留まったという。増田さんは「春の暖かい雰囲気の絵を探していたそうだ。まさか選ばれるとは夢にも思わなかった。光風会の近畿ブロックで初とも聞いた。支えていただいた方々のおかげ」と話す。

 「春爛漫」は2年前、「吉野」は1年前の作品。「あの場所にほれ込んで毎年描いている。描き出すと没頭してしまう。飾られる期間は聞いていないが、桜の風景を楽しんでもらえればうれしい」と笑顔を見せた。

 増田さんは光風会主催の公募展で8回の入選を重ね、2022年に会友推挙となった。熊野地方の絵画愛好家でつくる「筆島会」の会長を務める。和歌山県美術家協会会員、熊野美術家協会会員。

(2024年3月6日付紙面より)

増田綱紀さんと首相官邸に飾られる作品「吉野」(増田さん提供)
「春爛漫」
2024年03月06日
2 ベトナムへの絵手紙託す
 藤紀流家元の藤紀実美さんに  (那智勝浦町 )

 日本とベトナムの文化交流事業で20日(水・祝)からベトナムへ渡航する藤紀流二代目家元の藤紀実美さんに2日、那智勝浦町内で絵手紙教室を開く阿部由美子さんが生徒と共に描いた絵手紙65枚と色紙を託した。

 藤紀さんは、将来日本で働くことを目指す学生たちが学ぶベトナムのフックグエン日本語学校で日本文化を伝えており、渡航は今回で3回目。日本舞踊を披露する他、日本の音楽や浴衣、法被、アート、クマノザクラなどさまざまなものに触れてもらうワークショップも開いている。今回は日本の絵手紙を知ってもらおうと、阿部さんに協力を依頼した。

 色とりどりの絵手紙には、日本固有の植物であるツバキや着物、現地で人気の日本アニメが描かれており「シンチャオ(こんにちは)」「ティ(好き)」などのベトナム語のメッセージも入っている。

 阿部さんは「絵手紙は人に渡すためのもの。海を渡って現地の方々に届けてもらうのがうれしい」。藤紀さんは「日本に興味を持っている学生ばかりなので、喜んでくれるはず」と感謝していた。

(2024年3月6日付紙面より)

阿部由美子さん(左)と藤紀実美さん=2日、那智勝浦町の脇仲会館
色とりどりの絵手紙
2024年03月06日
3 彩絵檜扇が県文化財に
 熊野速玉大社が所蔵  

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)が所蔵する「彩絵檜扇(さいえひおうぎ)」を、新たに和歌山県文化財に指定したことを4日、県教育委員会が発表した。同大社関連の県文化財はこれで10件となった。

 新たに県文化財となった彩絵檜扇は、同大社の神宝の一つとされていたが、明治時代中期に一度は行方が分からなくなっていた。佐藤春夫が買い戻し、その子孫が奉納して戻った。27枚のヒノキを材料に作られた扇で、大きさは縦が39・4㌢。片面にはフジバカマやススキが、もう片面には松や竹が描かれている。状態は極めて良好という。

 光学調査などの結果、足利義満らが1390年に同大社へ奉納した国宝「古神宝類」に含まれる檜扇群と顔料が共通し、元々は一連の作品だった可能性が極めて高いと判断された。

 なおこれまで、同大社所有の県指定文化財の件数は、美術工芸品が7件、有形民俗文化財が1件、史跡が1件だった。また今回、彩絵檜扇のほか3件も、新たに県文化財に指定された。

(2024年3月6日付紙面より)

新たに県文化財に指定された熊野速玉大社の彩絵檜扇(県教育委員会提供)
2024年03月06日
4 初号機成功を祭神に祈願
 木葉神社で諸団体関係者  (串本町 )

 串本町田原にある木葉神社(井谷正守宮司)で4日、有志による「ロケット『カイロス』初号機打ち上げ成功祈願祭」が執り行われた。

 スペースワン株式会社が発表した初号機の打ち上げ日時(9日午前11時~正午)に向けて広まる無事成功の期待が形となった、関係諸団体関係者の私人参列による祈願。

 当日は町、町議会、田原区、和歌山東漁業協同組合、同社から21人が参列し、井谷宮司や古座神社の石田保宮司と共に礼を尽くして初号機の成功(人工衛星の軌道投入まで達成)を願った。

 このロケットは、串本町田原地内に射点がある射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる計画で、田原はその最至近の見物場所という点で有志はこの場所で祈願をすることにしたという。神事を経て町長の田嶋勝正さんは「今日は打ち上げの成功と訪れる皆さんの安全安心を願った。必ず成功するよう、まちの方も万全を尽くしたい」、田原区長の筒井政士さんは「まずは成功してほしい。そして宇宙産業が地元に根付き、家族が増え小学校がにぎやかになり田原区の少子高齢化や人口減がちょっとでも緩やかになれば」とそれぞれコメント。同社企画・営業・渉外本部課長の村部昭憲さんは「このような祈願祭を設けていただき、非常にうれしい限りです。地元ではわれわれの事業がまちの起爆剤といわれていますが、われわれにとっては宇宙産業を加速する上で皆さんの協力が一番の起爆剤。地元とスペースワンが共存共栄していけるよう、このまちに盛り上がっていただけたら」とそれぞれに思うところを語った。

(2024年3月6日付紙面より)

ロケット「カイロス」初号機の成功を願い祈願祭を執行=4日、串本町田原の木葉神社
祭神への礼を尽くして祈願する田原区長の筒井政士さん
2024年03月06日
5 アベンジャーズ颯(男子)、なちC(女子)がV
 那智勝浦町春季ソフトバレー  
2024年03月06日
6 80人が練習の成果競う
 那智勝浦町総体卓球大会  
2024年03月06日
7 新宮スポ少が3位入賞
 県小学生サッカーABリーグ  
2024年03月06日
8 強い腸をつくるには?  わがら広角がヤクルト健康教室  (新宮市 )
2024年03月06日
9 湯川の「みなと橋小春」  昨年秋から3回目の開花  (那智勝浦町 )
2024年03月06日
10 園児が売り買い体験  おみせやさんごっこ  (はまゆう・こども園 )
2024年03月06日
11 植地宣之展~熊野物語~  世界遺産熊野本宮館で  (田辺市本宮町 )
2024年03月06日
12 13人がごみ拾いに励む  たばこ組合紀南支部が清掃活動  (那智勝浦町 )
2024年03月06日
13 働き盛りこそ「睡眠」を  メンタルヘルスセミナー  (新宮市 )
2024年03月06日
14 南葵音楽文庫を解説  誕生の経緯など講話  (新宮市 )
2024年03月06日
15 甘くておいしい!  三輪崎小で「ポン菓子大会」  (新宮市 )
2024年03月06日
16 地域伝統の「かきまぜ」  食推主催で作り方の教室  (新宮市 )
2024年03月06日
17 子どもたちの自由な画風を  喫茶きよもんで「パンダ教室」作品展  (那智勝浦町 )
2024年03月06日
18 一日も早い復興願って  能登半島地震被災地に義援金  (北山中 )
2024年03月06日
19 火災に備え技術高める  消防団が集い総合訓練  (新宮市 )
2024年03月06日
20 結果を報告し活動終える  串本町チームが町長表敬  (ジュニア駅伝 )
2024年03月06日
21 今後の事業の考えを確認  串本町役場で第2回会合  (串本古座高校地域協議会 )
2024年03月06日
22 反射板付きバッグ届ける  小学1年生の交通安全願って  (JAみくまの )
2024年03月06日
23 心と体、大切に守ろう  「にじいろ」先生が授業  (井田小 )
2024年03月06日
24 莊司龍成選手が優勝  三重県少年柔道大会  (紀宝柔道会 )
2024年03月06日
25 学校適正規模の進め方協議  紀宝町総合教育会議  
2024年03月06日
26 当初予算、過去最大に  大畑町長が施政方針演説  (御浜町議会開会 )
2024年03月06日
27 第三の場所で時間共に  初の「kokoroカフェ」  (紀宝町 )
2024年03月06日
28 花咲く日を楽しみに植樹  百間ぐら下のトイレ周辺へ  (新宮警察署など4団体 )
2024年03月03日
29 第2言語として手話を
 ヨッシーさんが啓発講演  (新宮市 )

 新宮市の主催による手話啓発講演会「これまでと、これから~いのちのメッセージ~」が1日、新宮市下本町の市文化複合施設「丹鶴ホール」であった。MOVIC performer(ムービックパフォーマー)のyossy(ヨッシー)さん(34)が講師を務めた。市内外から約150人(主催者発表)が参加、手話の必要性を考え直した。

 ヨッシーさんは5歳で失聴。大学時代に、耳が聞こえなくてもダンスができることを知った。その後、手話が分からなくても伝わる表現を模索し、体全体で歌の世界観を表現するムービックを立ち上げた。昨年4月に敗血症・脳梗塞を発症し、現在は後遺症のリハビリ中という。

 ヨッシーさんは、難聴学級のある中学校に進んだが、手話ができずコミュニケーションが取れなかったことを明かした。「思いが伝わらない悔しさを味わい、手話を教えてと頼んだ。会話の中で覚えていき、コミュニケーションの楽しさを知った」と述べた。

 高校時代に「分からないに2種類があると気付いた」と話した。「意味が分からないではなく、聞こえない、情報が入ってこないという意味の分からないがあった」と振り返った。大学時代にダンスを知り、その後にムービックへと発展していく過程も紹介した。

 敗血症・脳梗塞で入院した際の出来事も紹介。「目がはっきり見えず、聞こえず、声も出せず、手が震えて文字も書けない。ジェスチャーで頑張ったが伝わらず諦めた」と語った。その後に手話ができる看護師と出会ったが「病院に意思疎通ができない患者と思われていた」と話した。

 「改めて、手話が必要と気付いた。皆さんの身にも、いつ何が起こるか分からない。コミュニケーションの手段をいくつか持っておきませんか。日本語と英語みたいな感じで手話があっても良いのでは。未来の自分を救うかもしれません。何度でも言う、手話は必要です」とまとめた。

 舞台上でムービックを披露し、拍手喝采を浴びた。参加者をステージに上げての質疑応答もあった。市内から訪れた、近大新宮高校1年の榎本悠紀さんは「複数の言葉を持つという意味で、手話を知っておくことも大事と気付いた。手話を習ってみたいと思った」と述べた。

(2024年3月3日付紙面より)

ムービックを披露するヨッシーさん=1日、新宮市の「丹鶴ホール」
手話の必要性を見つめ直した
2024年03月03日
30 当日までの過程など示す
 報道機関向け説明会開き  (スペースワン株式会社 )

 民間小型ロケット「カイロス」の運用を目指すスペースワン株式会社(豊田正和代表取締役社長)が1日、報道機関向けの説明会を開いた。

 「カイロス」は串本町田原~那智勝浦町浦神にある射場「スペースポート紀伊(SPK)」から打ち上げるロケットで、全長約18㍍、外径約1・4㍍(機体部分)~1・5㍍(フェアリング部分)、重量約23㌧。日本が70年来培う固体燃料ロケット技術に小型化相応の独自技術を上積みし、固体3段+液体エンジンで軌道へ到達し人工衛星を投入する設計がされている。

 その初号機の打ち上げ日時予定は9日(土)午前11時~正午。説明会では豊田社長が思いを述べ、以降は阿部耕三執行役員が同社の現在のミッション段階、関野展弘代表取締役副社長(開発担当)が「カイロス」と射場の概要を改めて伝え、ゲストの東京大学大学院工学系研究科の中須賀真一教授が世界需要に対する「カイロス」の位置付けと展望、その他初号機の打ち上げ当日までの過程などを示した。

 過程によると同社は2日前から当日朝まで天候判断(GOかNG)を重ね、それら全てがGOとなればその日の打ち上げに臨む。この判断上の打ち上げ時刻は現状、分刻みの時間帯で示す予定となっている。

 当初の計画から2年越しで示した打ち上げ日時予定が着々と迫る状況。豊田社長は自社事業を「宇宙宅配便」と名付けたいと考えを掲げ、「カイロス」が日本の宇宙事業が官主導から民主導へ変わるきっかけとなること、宇宙産業を発展させる地上と宇宙をつなぐ使い勝手の良いインフラとなること、日本の優れた宇宙産業とりわけ利用産業が発展することを願い、最大限全力で初号機の成功(積載した人工衛星の軌道投入)に臨むと意気込んでいる。

(2024年3月3日付紙面より)

豊田正和・代表取締役社長(スペースワン株式会社提供)
2024年03月03日
31 地域課題解決めざす
 包括連携協定を締結  (北山村と和歌山大学 )

 北山村と和歌山大学(和大)の包括連携協定の締結式が2月29日、同村村民会館であった。地域の発展と学術の振興を目指し連携協力していくことを約束した。当面は地域課題解決の取り組みを進める予定でいる。

 北山村と和大はこれまでも、じゃばら収穫体験や筏(いかだ)下りの参加者調査などで、連携協力を行っていた。北山村としては、大学が保有する知的・人的資源との連携が力を発揮すること。和大としても地域と大学が共に価値を創る活動に力点を置いていることを背景に、協定の締結に至った。

 締結式では、山口賢二村長と本山貢学長が互いに協定書に署名した。山口村長は「連携協定により、大学全体と村全体がより緊密、一体となった事業展開を進めたい。少子高齢化の村にとって、大学やその学生と関わりを持てることは重要。発展のきっかけを与えると確信している」と話した。

 本山学長は「協定は大学にとっても有意義で、両者の発展のきっかけとなればと思う。学生が地域で学ぶ環境はいくつもあるわけではない。教育と研究、さまざまなところでご支援いただければ。教育、産業振興、地域課題などについては、われわれとしても支援のしがいがあるし、研究のレベルアップにもつながる」と期待を寄せた。

 今後の具体的な事業展開として、学生がじゃばら収穫体験や筏下りなど、担い手不足が進む場所で働き収入を得ながら一定期間滞在することで、地域課題の解決に貢献する計画を考えている。

 新宮・東牟婁地域での和大と地方自治体との同様の協定は、昨年1月の串本町に続き2例目となる。

(2024年3月3日付紙面より)

協定書を持つ山口賢二村長(右)と本山貢学長=2月29日、北山村村民会館
2024年03月03日
32 夢中でボール追いかける
 下里こども園でサッカー教室  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立下里こども園(上安みか園長)で2月29日、一般社団法人和歌山県サッカー協会による巡回指導があった。5歳児12人が夢中になってボールを追いかけて楽しんだ。

 県内の保育所やこども園にインストラクターを派遣して教室を開くとともに、サッカーゴールやボールを寄贈して競技の普及に取り組んでいる。キッズ委員の吉田佳弘委員長、森一郎さん、岡村環樹さんが来園した。

 園児たちはコーンで作った敵をボールで倒すゲームをした後、ボールを2個使った6対6の試合にチャレンジ。ゴールを決めると「よっしゃー!」と大歓声が上がる一方、本気で悔し泣きする姿も。短時間ながら、サッカーの面白さを味わっていた。

 ゴールキーパーで活躍した室野日菜ちゃん(6)は「前にもサッカーをしたことがあって、練習したら上手になった。勝つのがうれしかった」と笑顔で話していた。

(2024年3月3日付紙面より)

ボールで敵を倒せ!=2月29日、那智勝浦町立下里こども園
「負けないぞ!」
2024年03月03日
33 三輪崎に2カ所目開設  常設エコ広場  (新宮市 )
2024年03月03日
34 軽快な落語に笑顔広がる  緑丘中で伝統芸能鑑賞  (新宮市 )
2024年03月03日
35 高齢期の食のポイント  ヘルスサポーター養成講座  (那智勝浦町 )
2024年03月03日
36 思いを胸に学びや巣立つ  新宮高校定時制で卒業式  
2024年03月03日
37 証書受け新たな道へ  なぎ看護学校で卒業式  
2024年03月03日
38 21段飾り、豪華ひな人形  クマノミチのひなまつり  (熊野市 )
2024年03月03日
39 工作通して性質学ぶ  わくわく科学教室に25人  (紀宝町 )
2024年03月03日
40 コロナ後の情景を表現  酒折連歌や俳句で成果  (紀南高校 )
2024年03月03日
41 健康と賞品をゲットしよう  健康マイレージ、15日まで  (紀宝町 )
2024年03月03日
42 お悔やみ情報