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2020年08月26日
1 活動や概要の詳細を報告 観光機構が町民説明会 (那智勝浦町)

 那智勝浦観光機構(NACKT)は25日、那智勝浦町体育文化会館で町民説明会を開催した。41人の町民が参加し、観光機構の概要や観光地域づくり法人(DMO)の詳細、活動内容などの説明を受けた。

 昭和30年に設置された町観光協会が今年7月31日に解散となり、今年4月に組織された同機構が観光振興と町づくりのかじ取りを担う形となった。

 これまで同機構は▽公式会員制交流サイト(SNS)で町の魅力を発信▽オンラインで町の魅力を発信し、新型コロナウイルス終息後には町に足を運んでもらうきっかけづくりを行うオンラインツアー開催▽町が行う新型コロナ関連緊急経済対策事業の一環である「町民限定プレミアム宿泊・お食事券」の販売▽バス1台につき10人以上を同町に誘客した旅行会社に助成金を交付する事業―などを実施している。

 同機構理事長の堀順一郎那智勝浦町長は「町にとって観光は主力産業。今後は時代に合わせたマーケティングや観光戦略を行い、地域の活性化につなげていきたい」とあいさつ。

 大阪観光大学観光学部の小野田金司教授が「日本の観光政策の方向性としてDMOについて」をテーマに講演。続いて、堀町長が串本町田原に建設中のロケット基地「スペースポート紀伊」の進捗状況を報告した。旧浦神小学校を見学場とする計画などを説明し、「町にとって追い風となる事業」と話した。

  □     □

■NACKTが説明



 村井弘和事務局長は同機構の組織について、交通、宿泊、観光資源・体験、物販・特産品、飲食、文化財・歴史、施設・環境整備などの7部会があることを説明し、メンバーでマーケティング担当の堀千寿子さん(専属)、プロモーション担当の西村和薫さん(専属)、観光資源の磨き上げ責任者、齊藤滋さん(業務委託)の3人を紹介した。

 村井事務局長は「基本方針、戦略を立てた上で運営を行い、従来のイベントなども分析し見直しを進めていきたい」と伝え、「『観光で稼げる町』にすることによって雇用を生み出す」「町の定住人口・交流人口を増やす」「長期滞在型観光地づくりを目指す」を基本方針に掲げていると話した。

 参加者からは「地元にあるものを活用してほしい。古いものを大事にしてほしい」「地元のスタッフの育成や住民を巻き込んだ形で事業を進めていくべきでは」などの質問が上がった。

 説明会は25日午後7時と、翌26日午後の計3回実施される。

(2020年8月26日付紙面より)

那智勝浦観光機構について説明会が行われた=25日、那智勝浦町体育文化会館
理事長の堀順一郎町長
2020年08月26日
2 黄金色に実った稲を収穫
 今年も地域の協力を得て  (神内小 )

 紀宝町立神内小学校(道中朋孝校長)の4~6年生30人が25日、学校近くの田んぼで稲刈り作業に取り組んだ。

 地域をより深く学ぶとともに、食料問題や利水の問題など農業について考えることを目的に9年前から実施。「神内生き活き協議会」(矢熊敏男会長)が協力した。田植えは例年5月に体験するが、今年は新型コロナウイルスの影響で休校だったため会員が5月5日に行った。

 この日は同協議会の猿口芳志さんが稲の刈り方をアドバイスし、川原田(かわらだ)規泰区長が「農業体験を通してお米を作っている人へ感謝の気持ちを養ってほしい」と呼び掛けた。

 児童たちは鎌を持って田んぼに入り、黄金色に育った稲を鎌で丁寧に刈り取り、会員の手を借りながら昨年を上回る約300㌔を収穫した。

 田尾心之輔君(5年)は「暑くて刈るのが大変だった」と話し、児童たちは大粒の汗を流して作業した後、水分補給をして体験を終えた。

 毎年、収穫した新米は「米作り感謝の会」で同協議会の会員、見守りサポーターにおにぎりを振る舞っているが、今年はこれから検討するという。

(2020年8月26日付紙面より)

稲刈りに取り組む児童たち=25日、紀宝町神内
2020年08月26日
3 映像通して旅行気分
 那智山でオンラインツアー  (那智勝浦町 )

 南紀熊野ジオパークガイドの会(上野一夫会長)は22日、オンラインツアー「世界遺産+ジオで二度おいしい那智山」を開催。県内外から11人が参加し、ユネスコ世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部で、同パークのジオサイトにも登録されている那智勝浦町那智山の「大門坂」と「那智の滝」を訪ねた。

 新型コロナウイルス感染症の影響で遠くまで旅行できない昨今、参加型の旅番組を通じて旅行気分を味わってもらおうと企画した。

 ツアーはビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使用。ジオパークガイドの橋口雅美さん、平野皓大さん、山本妙子さん、平松美樹さんの4人が、現地中継やカメラ、スタジオMC、機材調整などを担当した。

 中継ではガイドが現地を歩きながら、大門坂で見られる生痕化石や、熊野酸性火成岩類の流紋岩と熊野層群の境界にある那智の滝の成り立ち、滝信仰や県指定無形民俗文化財である那智の火祭りについても解説した。参加者が映像に飽きないよう、スタジオでは「熊野那智参詣曼荼羅(まんだら)」の絵解きも行われた。

 現地中継を担当した橋口さんは「無事に1回目を終えられてほっとしています。第1回は電波環境が安定した那智山を選んだが、参加者からはフェニックス褶曲(しゅうきょく)や海側からの橋杭岩が見たいなどの意見があった。オンライン特有の難しさもあるが、要望に応えつつ、今後の観光業の可能性を広げたい」と話していた。

 9月5日(土)午後1時30分~2時50分にも同じ内容のツアーがあり、2日(水)午後5時まで申し込みを受け付けている。参加費は2200円で、定員はA席(音声対話あり)10人、B席(チャットのみ)40人。申し込みはウェブサイト(https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01p7z61157czc.html)で受け付ける。問い合わせは同会事務局(南紀熊野ジオパークセンター・電話0735・67・7730)まで。

(2020年8月26日付紙面より)

現地中継の様子(和歌山県提供)
スタジオでの「熊野那智参詣曼荼羅」絵解き(和歌山県提供)
2020年08月26日
4 詐欺被害未然防止たたえる
 コンビニ店員に感謝状  (新宮警察署 )

 新宮警察署(小畑博昭署長)は24日、特殊詐欺被害の未然防止に貢献したとして、ファミリーマート勝浦下里店店員の太田有美さんに感謝状を贈った。

 太田さんは7月30日、同店に来店した高齢男性客が6万5千円分の電子マネーを購入しようとしていたことに不審を抱き、男性客に使用目的などを確認。だまされている可能性が高いと感じ、同店オーナーに相談した後、男性客に警察に通報するよう促した。

 男性客は帰宅後間もなく同署に電話相談。応対した警察官が確認したところ、「パソコンのウイルス駆除を名目としたガイド料金の不正請求による詐欺」によりだまされ、電子マネーを購入し、その番号を被疑者に知らせようとしていたことが発覚。太田さんの機転を利かせた行動が、特殊詐欺被害の未然防止につながった。

 太田さんは、店舗では普段から特殊詐欺防止に関する指導があったと説明。「こういったことは初めて。(特殊詐欺について)話は聞いていたが身近に感じることは今までなかった」と驚きの表情を浮かべながらも「これからも困っているお年寄りを見掛けたら積極的に声を掛けて被害の未然防止に努めていきたい」。

 小畑署長は「お客さんに声掛けするのが難しい時代において勇気を持って声を掛けていただいた。高齢者の貴重なお金を守っていただいたことをありがたく思います」と感謝。

 管内においての今年の特殊詐欺被害件数はゼロだが電話相談はあるとし「人情味のある地域だからだまされてしまう人も今後いないとも限らない。特殊詐欺被害に関してさらなる周知を図っていきたい」と話していた。

 県内の本年度の特殊詐欺認知件数は20件で被害額は6606万9720円(6月末現在)。同署では身に覚えのない不審なはがきや封書、メールなどが届いた場合、家族や警察に相談するよう呼び掛けている。

(2020年8月26日付紙面より)

小畑博昭署長(左)から感謝状を受け取った太田有美さん(中央)=24日、新宮警察署
2020年08月26日
5 「お綱掛け神事」中止に  秋の例大祭は総代会のみで神事  (花の窟神社 )
2020年08月26日
6 検知カメラで瞬時に検温  新型コロナ対策として導入  (紀宝町 )
2020年08月26日
7 水量減で滝越え連日活発  滝ノ拝でアユとハゼ類  (古座川町 )
2020年08月26日
8 田並で見つけた色を再現  アートワークショップ「光とあそぶ」  (和歌山芸術文化支援協会 )
2020年08月26日
9 公式LINEを導入  子育て世代包括支援センター「はっぴぃ」  (新宮市 )
2020年08月26日
10 園生活の思い出づくり  三輪崎保がデイキャンプ  (新宮市 )
2020年08月26日
11 「料理人は食の文化人」  新宮市春日出身の中本喜代数さん  (旭日単光章受章 )
2020年08月26日
12 お悔やみ情報
  
2020年08月25日
13 来年実施願いたいまつ供える 金剛寺の「二河の火祭り」 (那智勝浦町)

 那智勝浦町二河にある金剛寺で毎年実施される伝統の荒供養「二河の火祭り」は今年、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となった。当日の23日は同地区に住む役員のみが集まり、来年の祭り実施を願うとともに、供養のため小たいまつを宝篋印塔(ほうきょういんとう)に供えた。

 荒供養は1510(永正7)年に始まったとされ、先祖代々の総供養も兼ねて地元の若者たちが継承してきた。二橋青年会が行事を受け継ぎ、青年会で保存会(大江政典会長)を組織して地元住民らと共に伝統を守っている。

 大江会長によると、戦時中の一時期を除き祭事は営まれており、中止になったことはないという。

 例年は白装束に身を包んだ若者たちが本堂で採り火し、種火を分け合って裏山へ駆け上がる。その後、宝篋印塔前でたいまつに点火し、架線を目掛けて次々に投げ上げる。その幻想的な光景を一目見るために地域内外から多くの人が集まる。

 今年は新型コロナの発生状況を鑑み、5月に中止を決定した。この日は5人が裏山を登り、目神八幡(めがみはちまん)の社にサカキを、宝篋印塔ではシキミと点火された小たいまつを供え、手を合わせた。

 大江会長は「地元や近隣からも多くの方々が見物や撮影に来てくれるため非常に残念」。

 「過去に比べて人は減ったが火祭りは年に1回人が集まる交流の場。コロナの状況にもよるが、来年はぜひ実施したいと思う」と語った。

(2020年8月25日付紙面より)

小たいまつを供え、役員らが手を合わせる=23日、那智勝浦町の金剛寺
供養のため作業を進めた
2020年08月25日
14 砂利堆積の解消に向け
 さかさ川河口部の掘削作業実施  (新宮市 )

 新宮市の熊野古道「高野坂」広角側入り口付近にある「さかさ川」の美化活動に努めている市民団体「さかさ川をきれいにする会」(平野雅裕会長)は23日、同川河口部から王子ヶ浜に堆積していた砂利の掘削作業を実施した。

 さかさ川はJRきのくに線の高架下を流れて王子ヶ浜(大浜)につながる幅約8㍍の小さな川。6月中旬ごろに市王子ヶ浜を守る会の会員が毎朝続けているパトロール中に状態を発見し平野会長に連絡した。河口付近は以前から川をふさぐことが頻繁にあり、天候や満ち潮、引き潮などが影響とされていて同会で現地を確認した後、環境省や海岸管理者である和歌山県に重機を使用し河道確保する応急対策を行いたいとの旨を伝えていた。

 県と市の職員が作業に合わせて周辺のごみ拾いを実施する中、平野会長は重機を使用して丁寧に堆積した大量の砂利を取り除いていった。

 平野会長は「県から環境省に作業許可を出してもらい、ようやく行うことができた。重機を提供していただいた日本環境開発株式会社の皆さんのご厚意と協力に大変感謝しています。台風や波などによって地形が変わって再び川が閉塞(へいそく)してしまう可能性があり万全とは言い切れないため、今後も堆積の解消に向かってしっかりと見守っていきたい」と話していた。

(2020年8月25日付紙面より)

重機を使い砂利を取り除く平野雅裕会長=23日、新宮市
2020年08月25日
15 初日はWSやツアーを実施
 認定6周年記念企画始まる  (南紀熊野ジオパーク )

 南紀熊野ジオパーク推進協議会と同パークガイドの会主催の日本ジオパーク認定6周年記念企画「行ってみて知ってみて南紀熊野ジオパーク」が22日から始まった。31日(月)までの間にエリア内でガイドツアーや串本町潮岬にある同パークセンター内でワークショップ(WS)を順次開く内容で、詳細は同パーク公式ホームページを参照。

 南紀熊野ジオパークは2014(平成26)年8月28日に日本ジオパークとして認定を受け、4年ごとに迎える再認定の1回目も無事乗り越えて現在6年目を迎えている。拠点施設の同パークセンターは令和元年7月27日に開所。本年度は序盤に新型コロナウイルスの影響で臨時休館を余儀なくされたが、再開後の弾みを目指して7月から月例でイベントを企画し情報発信を強めている。

 8月は日本ジオパーク認定6周年の節目に絡め、両主催で同パークを知る足掛かりとなるイベントを複数準備。期間初日はガイドツアーが予約が催行人数に届かず中止になったものの、オンラインガイドツアー「世界遺産+ジオで二度おいしい那智山」とWS「とっても小さな貝を探してみよう」は計画通り実施した。

 同ツアーには11人がウェブ会議の形で参加。現地で行動するジオパークガイドの解説を視聴し、インターネット経由で適時質問を寄せるなどして熊野古道大門坂や那智の滝への理解を深めた。

 WSは同センターの本郷宙軌研究員と福村成哉研究員を軸にした企画。オゴクダ浜(潮岬灯台の北側にある浜)で採取した砂を顕微鏡で観察し、貝類など気になった粒ベスト10を選んで観察用プレパラートを作る内容で、実施時間帯(午後1~3時)に来館した子どもらが随時挑戦した。

 両研究員は貝類以外に有孔虫の殻やサンゴ類のかけら、ウニのトゲやガラスなどが砂粒と一緒に混ざっていることを事前に紹介。観察しやすいようシャーレに小分けした砂の量からきれいな形で見つかる貝の数はごく少量で、見つけた子どもは集中力全開で砂粒と同じ大きさの小さな貝を観察用プレパラートへと移し取り、挑戦の記念として持ち帰った。

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一部除いて参加受付中



 WSは翌23日も同じ時間帯で実施。この日はガイドツアー「ちょっとだけ・大雲小雲」「南紀熊野ジオパーク 化石から知る大地の成り立ち」も事前予約が催行人数に達し実施された。ガイドツアーは一部締め切りとなったものもあるが、24日現在で参加受け付け中のものも複数あり。いずれも要参加費、要事前予約。事前予約や問い合わせは同センター(電話0735・67・7100、メールe0320005@pref.wakayama.lg.jp)まで。

(2020年8月25日付紙面より)

ワークショップ「とっても小さな貝を探してみよう」に挑戦する来館者=22日、南紀熊野ジオパークセンター
2020年08月25日
16 晴天の下で収穫
 高田地区で稲刈り作業  (新宮市 )

 新宮市の高田地区の田んぼで現在、稲刈りが行われている。22日には同地区在住の溝口ももさんら4人が協力して、ずっしりと実った稲穂を収穫した。

 溝口さんらは高田の休耕田の増加に伴い、少しでも活用していければとの思いで同区の友人である金子蘭さん、岡本のぞみさん、水口いおりさんとともに昨年から始動。葛薮正さん所有の広さ約15㌃の田んぼを借り、地元のベテラン農家たちに教わりながら作業に取り組んでいる。今年は5月に「こしひかり」の田植えを実施した。

 この日は同区の子どもたちも参加。晴天の下、メンバーらは鎌を使用して育った稲を刈り、協力しながらわらで束ねるなどして作業を進めていった。

 金子さんは「現在、新型コロナウイルスの影響で休止している高田キッズのカレー作りなどで使用できればと思って始めました。活動当初は田んぼの状況も悪かったのですが、いろんな方々に肥料や農薬のことなどを教わりこの日を迎えることができました」。

 溝口さんは「昨年は害虫に食べられたりもしましたが、今年は実が詰まっていて重みを感じる。農家の皆さんから気に掛けてもらい、さまざまなことを教えていただいたおかげです。今後も協力しながら育てていき、より良い米を作っていければ」と話していた。

(2020年8月25日付紙面より)

稲を束ねて下がりに掛けるメンバーら=22日、新宮市高田
2020年08月25日
17 御船郵便局の営業開始  新築移転で利便性向上  (紀宝町成川 )
2020年08月25日
18 移動式オービスで取り締まり  8月に入り管内で事故増加  (紀宝署 )
2020年08月25日
19 小中学校で2学期始まる  熊野市、南牟婁郡各校で始業式  
2020年08月25日
20 紀の宝プレミアム商品券発売開始  115店舗で使用可能  (紀宝町 )
2020年08月25日
21 成人式開催の方向性示す  教育民生委員会で各部が報告  (新宮市議会 )
2020年08月25日
22 戦争遺跡を後世に  宇久井の「防空監視哨」  (戦後75年 )
2020年08月25日
23 ヤマモガシの花咲く  宇久井ビジターセンターなどで  
2020年08月25日
24 「ちょっとだけ大雲小雲」  認定6周年記念ツアー  (南紀熊野ジオパーク )
2020年08月25日
25 待望の実りを収穫し味わう  農福連携の支援得て稲刈り  (エコ工房四季 )
2020年08月25日
26 お悔やみ情報