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2021年01月31日
1 悔いのない中学生活送って
 和大観光学部LIPとオンライン交流  (新宮市立高田中 )

 新宮市立高田中学校(大家淳志校長)の生徒5人と和歌山大学観光学部の学生12人は29日、ウェブ会議システム「Microsoft Teams」を用いてオンライン交流会を実施。生徒と学生らはお互いの地域や学校の紹介などを通じて学びを深め、交流を図る機会とした。

 同大学観光学部では、地域でのさまざまな活動を通して実践的な学びを行い、現地の人との交流を通して地域課題の解決に取り組むことを目的に「地域インターンシッププログラム(LIP)」を実施している。

 一方、同市高田区では、魅力ある観光資源が存在しているにもかかわらず、若年層を中心に十分な誘客ができていない状況を鑑み、市は昨年4月に学生主体での新鮮な観光モデルコース造成を目的に同大学に対しLIP提案書を提出。採択された。

 このたびのオンライン交流会は、新型コロナウイルスの影響で現地研修の開催が困難な中において、少しでも親睦を深めることを目的に実施。同大学観光学部卒業生である市商工観光課の坂本直斗さんと、串本町出身で同大学3年生の谷口真弘さんが進行役を務めた。

 同大学は、観光学部や大学生の生活、和歌山市の観光などについて紹介。観光学部には▽観光経営▽地域再生▽観光文化―の三つのコースがあることや卒業後の進路などについて説明し、1年生の学生は、新型コロナの影響で7回しか大学に通えていないこと、前期授業はほとんどオンラインだったことなどを伝えた。

 緊張気味だった高田中の生徒らも、学生らと会話を重ねるうちにリラックスした表情に。「桑の木の滝」をおすすめスポットとして挙げたほか、同校では生徒数と教員数がほとんど同じであることや将来の夢、趣味などについて笑顔で説明。生徒全員で進めた、手作りマスク着用を推進する「一斉マスクの日」の取り組みも紹介した。

 学生は生徒らに対し「進学や就職など、これからどんどん自分の世界は広がっていきます。今しかできないことに力を注いで、悔いのない中学生活を送ってください」と呼び掛けた。

(2021年1月31日付紙面より)

緊張気味に自己紹介をする生徒ら=29日、新宮市立高田中学校
オンラインを通じて学校や地域を紹介し合った
2021年01月31日
2 児童の発表動画を鑑賞
 いきいきサロン浦神  (那智勝浦町 )

 いきいきサロン浦神(並川廣代表)は28日、那智勝浦町浦神の西区民会館で今年1回目のサロンを新型コロナウイルス感染拡大防止の対策を講じた上で実施した。スタッフを含む24人が参加し、町立下里小学校の3年(現4年)生児童の浦神地区に関する劇や発表をまとめたDVDなどを鑑賞した。

 同サロンは一人住まいなどの高齢者が引きこもらず、集まって催しを楽しみ交流を深める居場所づくりを目的に2016年にスタート。毎年11月には豊富な出演者を招いたステージ披露や、多くの催しでにぎわう「浦神西福祉まつり」を開催している。

 DVDは児童が社会科の課外授業で浦神について探索し、その成果をまとめたもの。劇では児童が同地区にある防空壕(ごう)跡の洞穴から1890年にタイムスリップしてしまい、現在と過去の同地区を行き来するストーリーだった。

 劇後は児童が▽浦神の地名の由来▽寺子屋について▽脊美(せみ)祭り▽真珠養殖▽近畿大学水産研究所浦神実験所の養殖▽浦神の名字▽山口・熊野▽葬式の形と昔の遊び―などの発表があった。最後は児童が旧浦神小学校の校歌を歌い、共に口ずさむ参加者の姿もあった。

 続いて、浦神東区の勇義社による獅子舞の動画では「神明讃」「玉獅子」「扇喰い」「とび天狗(てんぐ)」の迫力ある4演目を鑑賞。最後はぜんざいや漬物が出され、歓談を楽しんだ。

 並川代表は「浦神地区のことを勉強してくれた児童の発表は直接、区民に見てもらう予定だったが、コロナのためかなわなかった。成果をDVDで見ることができて良かった。参加者の皆さんには一生懸命な児童の発表で感動していただき、獅子舞で気分的にも明るくなってほしい」と語った。

(2021年1月31日付紙面より)

児童の発表や獅子舞の動画を楽しんだ=28日、那智勝浦町の浦神西区民会館
2021年01月31日
3 「わがらで創る笑顔のまち」
 第10次長期総合計画素案を答申  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町長期総合計画審議会(会長=森川起安・南紀くろしお商工会長)は29日、同町役場で第5回審議会を開き、第10次那智勝浦町長期総合計画素案を堀順一郎町長に答申した。堀町長は「事業を進め、より良いまちづくりに努めていきたい」と計画実施に向け決意を新たにした。

 同審議会は、堀町長の諮問を受け、2019年12月から議論を重ね、第10次那智勝浦町長期総合計画の素案(計画年度:令和3~7年度)の策定を行ってきた。

 素案では「着実にわがらで創る笑顔のまち 那智勝浦」を将来像に据え、「住んでよかった・住み続けたい・住んでみたいまちの実現」に向け「災害に強い」「快適で安心して暮らせる」「活気ある産業で雇用が生まれる」「福祉が充実している」「豊かな心と地域文化を大切にする」「みんなの知恵と力が結集された」まちづくりを進めていくとしている。

 森川会長は答申に当たり関係者や町民への感謝を示し、堀町長に対し計画の達成に向け▽町民、各種団体、民間事業者および行政などのまちづくりを担うさまざまな主体が一体となった協働のまちづくりの推進▽新型コロナウイルスの発生などによる時代の変化に対応しつつ、町民ニーズを的確に把握し計画を推進するとともに、あらゆる機会・手段を通じて計画の周知に努める▽中長期的な財政シミュレーションや各種施策の優先度、有効性を総合的に判断し健全で持続可能な財政運営を図る▽重点事業については、那智勝浦町まち・ひと・しごと創生総合戦略として定期的かつ継続的に実施状況を把握し、適切なPDCAサイクルの構築に努める―を要望した。

 堀町長は素案策定に当たり50件を超える町民からのパブリックコメントを受けたと紹介。「町民からは前向きな意見も頂いている。審議会の皆さんに1年以上かけて議論いただいた素晴らしい計画」と感謝を伝えた。

 素案は3月議会に上程され、議決を経て計画策定となる。

(2021年1月31日付紙面より)

森川起安会長(右)が堀順一郎町長に第10次那智勝浦町長期総合計画素案を答申した=29日、那智勝浦町役場
2021年01月31日
4 ロゴマークが完成  熊野エリア観光推進実行委員会  
2021年01月31日
5 スマホ申告や入場整理券活用を  来月16日から確定申告  (新宮税務署 )
2021年01月31日
6 種牛共進会で優秀賞三席  山口昌一さんのまさなお号  
2021年01月31日
7 さまざまな種目に挑戦  市野々小で縄跳び記録会  (那智勝浦町 )
2021年01月31日
8 84人が試験に臨む  近大新宮高が前期入学試験  
2021年01月31日
9 熊野消防管内で5件の火災  成川小では本年度最初の避難訓練  
2021年01月31日
10 ユーモアあふれる大根  横川やえさんの自宅菜園で収穫  (那智勝浦町 )
2021年01月31日
11 お悔やみ情報
  
2021年01月24日
12 貴重な文化財を守れ 自衛消防隊が防火訓練 (熊野本宮大社)

 文化財愛護思想の高揚を目的に制定された「文化財防火デー」(1月26日)を前に田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で22日、同大社自衛消防隊による防火訓練があった。消防関係者や神職ら約40人が参加。訓練を通して防火意識の高揚を図った。

 文化財防火デーの1月26日は1949(昭和24)年に法隆寺金堂壁画が焼損した日。55(昭和30)年からこの日を中心として全国的に防火運動が展開されている。今年で67回目。

 今年の訓練は、新型コロナウイルスの感染予防の観点から規模を縮小し、同大社神職らからなる自衛消防隊が中心となり実施。宝物殿奥の山林から出火し、境内を巡回中の神職が火事を発見したとの想定で行われた。参加者らは消火活動や文化財の搬出など、それぞれ担当する活動に取り組んだ。

 最後に、社殿に飛び火することを想定し延焼防止のために社殿に向け放水銃で一斉に放水した。

 この日は、消防訓練に先立ち田辺消防署本宮分署による立ち入り検査や、神職らを対象にした応急手当(AED)・消火器訓練も行われた。

 訓練後、集合した参加者らを前に、田野直・田辺消防署本宮分署長が「初期消火の遅れが見られた。火災のベルがなった時に全員がすぐに行動を開始すれば火災を小さなうちに消火し、被害を最小限に止めることができるのでは」と講評。

 たばこやたき火、コンロなど火災の発生原因を挙げ「まずは火事を出さないように徹底を。そして世界遺産である本宮大社を守るため、もしものときのために訓練の継続をお願いします」と呼び掛けた。

 九鬼宮司は「重要文化財をお預かりしているという意識をもって取り組んでいきたい。木造である当大社は火がつけばあっという間。そのことを肝に銘じてしっかりと守っていければ」と気持ちを新たにした。

(2021年1月24日付紙面より)

神職らが消火訓練を実施した=22日、田辺市本宮町の熊野本宮大社
消防職員による立ち入り検査もあった
2021年01月24日
13 今がビジネス利用のチャンス
 YouTube活用セミナー  (那智勝浦町 )

 南紀くろしお商工会と和歌山県商工会連合会は22日、那智勝浦町体育文化会館で「発信力を鍛えようYouTube(ユーチューブ)活用セミナー」を開催した。オンラインでアニバーサリーボイス代表の東大悟さんが講師を務め、ウェブ参加者含め20人がYouTubeの特徴や効果的な使い方、ネタ企画や動画構成について学んだ。

 令和2年度制度改正に伴う専門家派遣事業の一環。YouTubeはGoogle(グーグル)LCCが提供する世界最大の動画共有サービスで、ユーザーは約20億人、国内の月間利用者数は6200万人といわれている。

 東さんは「動画を作る目的は、相手に行動させること」と述べ、「他の会員制交流サイト(SNS)と比べ、YouTubeは注目を集め、興味付けし、欲求をかき立て、動機付けし、実際に行動に移させるところまでの全ての心理行動プロセスに働き掛けることができる」と紹介。

 動画配信システムを無料で使える上、▽動画は有益情報としてGoogleの検索上位に出やすい▽アップロードに時間がかからない▽スマートフォンがあればすぐに実践できる―といったメリットがあること伝えた。

 動画作成に当たって「悩みを持った誰に対して、どんな解決法を提示し、どう行動してほしいかを分かりやすく提示することが重要。多くの視聴者が求めているのは、かっこいい動画ではない」と強調。Googleの予測検索を活用し、「那智勝浦町 ランチ」など人が具体的に検索するであろう言葉や求めている情報を予測する方法を提案した。

 また、他のSNSと組み合わせることで相乗効果が狙えることに言及し、「LINE(ライン)やフェイスブックのアカウントと連動させ、動画をシェアして顧客に見てもらうという方法もある」とアドバイス。店の雰囲気や商品の紹介、クレームへの回答など、さまざまな活用事例を提示した。

 最後に「動画広告を作る心理的障壁が高く、ユーザーのほとんどが配信者側にいない今がビジネス利用を始めるチャンス。10年後も動画による情報発信の手法は残る」と伝えた。

 参加した50代女性は「年齢が高くてもチャレンジできると思えるきっかけになった。SNSを使って情報発信をすることで、小さなレベルからでも地方の活性化につなげられる」と話していた。

(2021年1月24日付紙面より)

東大悟さんがセミナー=22日、那智勝浦町体育文化会館
メモを取る参加者たち
2021年01月24日
14 災害時の対応や行動考える
 2年生が「クロスロード」に挑戦  (矢渕中 )

 紀宝町立矢渕中学校(竹原巧校長、生徒238人)で22日、防災学習会があった。2年生78人が災害対応ゲーム「クロスロード」に挑戦し、災害にどう対応し、行動するかを考え、グループで議論した。

 はじめに、町学校防災アドバイザーで三重大学大学院工学研究科の川口淳・准教授が防災をテーマに防災講話。1959(昭和34)年の伊勢湾台風、2018(平成30)年の台風21号の被害を比較し「過去に学び、未来に備えることは正しい」と述べた。

 「地震も起こるたびに学んできたが、1995年の阪神・淡路大震災では5000人以上が家屋の下敷きになって亡くなった。2011年の東日本大震災では大津波が発生した」と説明。「ハザードマップは過去に起きたことを踏まえて作ったもの。過去の災害を超えない保証はなく、安全と危険に境界線はない。過去に起きていないことを想定するのも大切」と伝えた。

 続いて、4~5人でグループを組み、クロスロードに取り組んだ。クロスロードは災害発生時の救助や応急活動、避難所運営などの事例が書かれたカードを自らの問題として考え、YESかNOかで自分の考えを示すカードゲーム。

 「被災者のあなたは、避難所に犬を連れてくることを許しますか?」の問いに「YES」と答える生徒が多い一方、「NO」と答えた生徒は「動物アレルギーの人もいる」「物資や場所に限りがある」などと意見した。

 「水も食料も持たない家族が多数いる避難所で非常持ち出し袋をあける?」「地震発生。海辺の住民のあなたは、近所の一人暮らしのおばあちゃんを見に行く?」などの質問が続き、それぞれが自分の意思を示し、グループで行動を考えた。

 生徒たちはゲームを通して災害時の対応を自らの問題としてとらえ、自分とは異なる意見にも耳を傾けていた。

(2021年1月24日付紙面より)

クロスロードに取り組む2年生=22日、紀宝町立矢渕中学校
川口淳准教授
2021年01月24日
15 感謝胸に127人巣立つ 近大新宮高校で卒業式 (新宮市)

 新宮市の近畿大学附属新宮高校(池上博基校長)で23日、熊野地方のトップを切って令和2年度(第56回)卒業証書授与式が挙行された。卒業生127人(男子75、女子52)が感謝を胸に学びやを巣立った。

 本年度は新型コロナウイルス感染対策のため保護者の出席はなく、在校生は吹奏楽部と、式の様子を動画で配信するメディア部のみの参加とした。

 池上校長が4クラスの代表者に卒業証書、各賞受賞者に表彰状を授与。式辞では作家の小関智弘さんの「働くとは、傍楽(はたらく)だ。お前さんが働けば、おふくろさんが楽をする。傍を楽にさせる」という言葉を引用し「一人一人の行動や言葉がその傍の一人一人の心を楽にさせる。本校で学んだ誇りを胸に、これからの社会を力強く生き抜いて」とはなむけの言葉を贈った。

 在校生を代表して岡地優希君(2年)が送辞。卒業生を代表して三浦新菜さんが「卒業式や成人式などのお祝いの日を『ハレの日』と呼ぶのに対し、普段通りの日常を『ケの日』と呼ぶ。私たちの3年間、または6年間というあっという間だった幸せな日々のほとんどは『ケの日』。この何気ない『ケの日』の積み重ねが幸せだったのだと、今なら分かる」と語り、共に学んだ友達や学校生活を支えた教職員、保護者、地域の人々へ感謝を述べた。本年度の皆勤賞は14人、精勤賞は32人だった。

(2021年1月24日付紙面より)

卒業証書を受け取るA組代表の田丸萌奈さん=23日、新宮市の近畿大学附属新宮高校
2021年01月24日
16 森日出男さんが優勝
 紀の国いきいき健康長寿祭グラウンドゴルフ競技  
2021年01月24日
17 部落差別の解消など目指し  町職員が人権問題学ぶ  (那智勝浦町 )
2021年01月24日
18 年をとるってどんなこと?  太田小児童が高齢者体験  (那智勝浦町 )
2021年01月24日
19 「鬼滅の刃」大空に  5歳児がたこ揚げ楽しむ  (飯盛保 )
2021年01月24日
20 日常業務で高齢者の見守り  有限会社岡村と協定締結  (御浜町 )
2021年01月24日
21 売り上げは社会福祉に  JA伊勢女性部三重南紀支部が初のバザー  (熊野市 )
2021年01月24日
22 介護保険料の還付金詐欺に注意!  新宮市  
2021年01月24日
23 お悔やみ情報
  
2021年01月21日
24 幸福招く縁起物
 節分前に「吉兆」作り  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)では、縁起物の「吉兆(きっちょう)」作りが大詰めを迎えている。同大社職員や巫女(みこ)、敬神婦人会のメンバーらが先月10日ごろから制作に取り掛かっていた。大(約90㌢)約100本、小(約50㌢)約600本を20日から同社で販売しており、希望者には郵送する(送料別)。

 「吉兆」は「良いことの兆し」の意味があり、古い信仰では、「お正月様(年神)」が「今年は豊年、凶事・疫病の起こらぬ良い年」と祝福したことから、この福神を迎えた木のことを「吉兆」という。

 大社境内の山林で採ったヤナギの枝を上野宮司が剪定(せんてい)して束ね、大福帳、小判、お守り、タイなどの小物をくくり付け、仕上げに直径約2~3㌢の赤、白、青、紫などの「もち花」を付けた縁起物。

 ヤナギはその生命力の強さ、力強さなどから福神が宿るとされている。節分に飾ると商売繁盛、家内安全などの幸福が訪れると信じられている。

 今年の節分は立春が2月3日(水)になるため、1897(明治30)年以来124年ぶりに2日(火)となる。吉兆は同日の節分祭でも販売するが、人気があり午前中で売り切れてしまうことも。値段は大が3000円、小が1800円。郵送希望者は同大社に電話(0735・22・2533)で問い合わせを。

 同大社では「本年も家内安全、商売繁盛、福徳招来の御祈願を込めて奉製いたしております。皆さまにとって実り多き年となりますようお祈り申し上げます」と話している。

 今年の節分祭は、新型コロナウイルス感染予防の観点から「お焚(た)き上げ」を午前10時から開始。時間を短縮し午後8時までとする。午後7時からは「追儺(ついな)式」が営まれるが、鬼の登場はなし。福豆やお菓子まきも実施しない。厄よけ祈とうは午前9時から午後8時まで。同大社では各所に消毒液を設置し感染防止に努めるとともに、参拝者に対してマスクの着用などを呼び掛けている。

(2021年1月21日付紙面より)

大詰めを迎える「吉兆」作りの様子=20日、熊野速玉大社

2021年01月21日
25 各業務で生かし住みよいまちに
 漁協職員らが認知症学ぶ  (太地町 )

 太地町社会福祉協議会(岡本研会長)と同町地域包括支援センターは19日、同町漁業協同組合横の漁村環境改善総合センターで同漁協関係者を対象とした認知症サポーター養成講座を初開催した。那智勝浦町下里の株式会社下里福祉グループホームつつじ園の看護師で和歌山県の認知症介護指導者である川口利恵さんが講師を務め、参加者は認知症患者との接し方などを学んだ。

 1日現在で43・3%と高齢化率が高い同町。講座は町漁協が経営する漁協スーパーや道の駅たいじなどの従業員が町民と接する機会が多いことから、認知症への理解を深め、各業務で生かすことで町の課題解決につなげることが目的だという。

 新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からこの日は7人が参加。残りの職員らは来月に数回に分けて講座を実施する予定。

 岡本会長は同漁協からの情報提供や対応、見守り活動への参加について感謝を述べ、今後の協力を呼び掛けた。

 川口さんは自身が勤務する施設の認知症利用者の生活の様子を紹介し、「認知症になっても人生は終わりではない。今日は認知症の方が私たちと何も変わらない生活をしていることを伝えたい」と話した。

 加齢による物忘れと認知症の違いや認知症の一番の症状が記憶障害であると説明。認知症を患っていない人にとっての生活は「時間の連続性」の中にあるが、認知症患者にとってはあいまいなイメージのみが残り、不安を抱えていると述べた。

 認知症患者の気持ちと接し方について、内面で起きている世界(本人の気持ち)を見ることが重要とし、急がせないことやシンプルに伝えることを例に挙げ、不安のない安心できる人間関係が一番大切だと主張した。

 川口さんは「無関心にならず、『いずれはわが(自分)こと』と考えてほしい。認知症で困っている方にお会いした際は少しの気遣いや関心を寄せてほしい。安心に暮らせる町づくりに生かしてもらえたら」。

 同漁協の〆谷(しめたに)和豊参事は「皆さんが自分のことと捉えてくれたら対応も変わってくるはず。講座を通して従業員の皆さんの気づきや行動のきっかけになればうれしい」と語った。

(2021年1月21日付紙面より)

認知症について学びを深めた=19日、太地町の漁村環境改善総合センター
岡本研会長
川口利恵さん
2021年01月21日
26 リサイクル本コーナー設置
 まなびの郷、ふるさと資料館に  (鵜殿図書館 )

 紀宝町立鵜殿図書館は、町生涯学習センターまなびの郷ふれあいゾーンと、田代公園内のふるさと資料館「みどりの里」にリサイクル本コーナーを設置した。気に入った本があれば持ち帰りできる。

 同図書館では現在、移転準備のため本などの整理を行っており、役目を終えた本を有効活用するため、2施設にリサイクルコーナーを設けた。期間は2月末ごろまでを予定しているという。

 現在、両施設に並ぶリサイクル本は料理本、雑誌、文庫本などで今後さまざまなジャンルの本を追加するという。

 利用対象は紀宝町内在住、在勤の人に限る。来館の際は本を入れる袋などを持参し、マスク着用、検温、手指消毒などに協力すること。

 開館時間は、まなびの郷が平日の午前9時から午後5時まで、ふるさと資料館は水曜日から日曜日までの午前9時30分から午後2時30分まで。

 問い合わせは、同図書館(電話0735・32・4646)まで。

(2021年1月21日付紙面より)

リサイクル本が並ぶまなびの郷ふれあいゾーン
2021年01月21日
27 図書館や消防本部へ
 わかば保が「まちたんけん」  (那智勝浦町 )

那智勝浦町のわかば保育園(山田眞理子園長、園児81人)の5歳児17人が19日、「まちたんけん」で町立図書館や町消防本部を訪れた。

 地元を探検することを通じて、園児たちに町の自然や人々、社会、公共物などに興味を持ってもらうことが目的。

 町立図書館では絵本の会「よむよむ」による読み聞かせがあり、園児たちは節分にちなんだ「だいくとおにろく」や「のりまき」を楽しんだ。自分で選んだ絵本を読む時間もあり、夢中で絵や文字を追った。

 町消防本部では、消防士による引揚救助訓練を見学。園児は大喜びで拍手を送った。消防士たちは「どうやって消防士になるの?」という質問に、「今からいっぱい食べて、運動して体力をつくり、勉強して試験に合格したら消防士になれる」と答えた。

 橋本ちひろちゃんは「図書館には面白い本がいっぱい。救急車にはベッドなどいろんな物があった。消防士さんたちの訓練はかっこよかった」と話した。

 晴天の下、園児と保育士たちは役場近くの公園でお弁当を広げ、町を満喫していた。

(2021年1月21日付紙面より)

憧れの消防士の訓練を見学=19日、那智勝浦町消防本部
自分で選んだ絵本を読む=同日、那智勝浦町立図書館
2021年01月21日
28 後席でも着用徹底を  シートベルト着用状況  (JAF和歌山支部 )
2021年01月21日
29 学びを通じ授業の創造を  城南中で委託研究発表会  (新宮市 )
2021年01月21日
30 北山小でプログラミング教室  三重大学との連携事業  (北山村 )
2021年01月21日
31 「平松小いとゞ全集」出版  御浜町の谷口智行さん  
2021年01月21日
32 地域防災の尽力たたえ  各消防団に表彰状伝達  (新宮市消防本部 )
2021年01月21日
33 支援が必要な人のために  ヘルプマーク・カードを配布  
2021年01月21日
34 ウミガメに及ぼす環境問題学ぶ  6年生はマイヤーレモン収穫  (井田小 )
2021年01月21日
35 西向地区河川愛護会に知事の感謝状  和歌山県  
2021年01月21日
36 2月にモニターツアー実施  熊野ジビエレストランバス  (古座川町・那智勝浦町 )
2021年01月21日
37 お悔やみ情報