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2021年01月22日
1 地域のシンボル守りたい
 ヒカンザクラが危機に  (那智勝浦町 )

 早咲きで知られるJR那智駅前のヒカンザクラ(緋寒桜)が枯れ始めている。この地方で一番早く、1月初旬から咲き始め、併設する道の駅を訪れる人を和ませてきたこのヒカンザクラが危機的な状態になっている。

 那智駅周辺にはホームなどに数本のヒカンザクラがあるが、枯れ始めているのは駅前広場中心にある、シンボルとしてすっかり定着しているサクラ。例年ならメジロやミツバチが訪れて大変にぎやかになり、カメラやスマートフォンで撮影するカメラマンや観光客の姿が多く見られる。

 数年前から勢いがなくなり、枯れた部分を剪定(せんてい)などしてきたが、樹勢は弱るばかり。勝浦側(西側)の幹は現在花が咲いているが、同所農産物直売所側(東側)の幹はほとんど枯れた状態になっている。

 管理する那智勝浦町農林水産課では、東牟婁振興局林務課に相談し現在対策を整えている。東側の幹に関しては、落下などの危険性があるため切除することも検討しており、西側の幹は、2月に寒肥をするための準備を進めているという。

 また、県の林業試験所の助言で、生きている幹から出た枝を数本採取して山桜を台木に接ぎ木をして育てており、枯れてしまったときのために備えている。

 町担当者は「地域のシンボルである大切なサクラなので、なんとか復活させられるように努力したい」と話している。

(2021年1月22日付紙面より)

シンボルのヒカンザクラが枯れ始めている=18日、JR那智駅
2021年01月22日
2 高校生が研究成果発表
 工業系高校6校をつなぎ  (和歌山県 )

 和歌山県内6校の工業系高校をオンラインでつないで20日、第37回工業教育研究発表大会が開かれた。新宮市の県立新翔高校(東啓史校長、生徒326人)でも建設技術系列の2年生6人が参加し、映像を通じて県内の工業高校生による研究成果発表に耳を傾けた。

 和歌山県高等学校教育研究会工業部会(西村文宏部会長)とわかやま産業を支える人づくりネットワーク会議による恒例の大会。和歌山工業高校を発表会場とし、紀北工業高校、箕島高校、紀央館高校、田辺工業高校、新翔高校、県内企業をつないで約1000人が参加した。オンラインでの開催は今回が初めて。

 西村部会長は「新型コロナウイルスによる臨時休校や就活日程の変更など厳しい環境の中で、工業を生かして研究を行い、一定の成果を出してくれて非常にうれしい。そこまで導いてくださった教職員や関係機関の方々に感謝いたします」とあいさつ。

 作文部門では、4人が3年間の高校生活について発表。実習やコンテスト出場を通じた技術の習得、危険物取扱者や機械加工技能士といった国家資格の取得、部活動の経験を通じた自らの成長を語った。

 Webプレゼン大会では「水準測量を用いた校舎各階の標高測定と津波防災への活用について」「紀の国わかやま総文、および文化祭2021のカウントダウンボードの製作」「ミストシャワーの製作」など社会貢献を見据えた個性豊かな発表がなされ、審査委員による質疑も行われていた。

(2021年1月22日付紙面より)

オンラインで研究発表=20日、新宮市の県立新翔高校
建設技術系列の生徒たち
2021年01月22日
3 2期生9人が学び始める
 ころころ教室第2期始まる  (串本町 )

 串本町地域包括支援センター主催の介護予防教室「ころころ教室」の第2期が20日、町立体育館を拠点にして始まった。今期は寒さやコロナ禍が増す中での事前募集となったが、9人が2期生として受講登録。期間中は継続参加を希望する1期生と共に健康づくりに欠かせない知識を学び、家庭における実践の定着を目指す。

 国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用した「在宅高齢者運動指導支援員雇用促進事業」の一環で昨年9月から始まった同教室。外出自粛などで過ごす機会が増えている家庭内での健康づくりを促して介護予防を図ることを目的とし、そのために欠かせない運動、栄養、口腔(こうくう)の各知識を一連のものとして伝える内容で帯開講している。

 1期当たりの開講数は9回。昨年9~12月に第1期を実施し、14人が受講登録をして取り組んだ。第2期もコロナ禍の情勢を鑑みて定員を先着15人に抑え、同日から3月31日(水)までの間で2月の3日(水)と24日(水)を除いた水曜午後定例で全9回帯開講することを広報くしもとで告知。1期生による誘いの協力も得ながら、2期生を募集した。

 第2期は、継続受講を希望する1期生が2期生のサポート役を兼ねて自由参加。初回は2期生9人と1期生5人が出席し、同センターを代表して保健師の中まどかさんがこの教室の趣旨や目指すところ、理学療法士や保健師、栄養士など専門職が運営を支えていることなどを伝えて歓迎した。

 以降は同支援員の理学療法士・原井祐弥さんが推奨する準備体操や転倒の不安解消を意識しながらの運動指導をし、体力テストや体成分分析装置「InBody」による測定を実施した。

 この教室は受講前に感染症予防対策として手指消毒と検温をし、併せて血圧の確認を実施。前述した測定は期間終盤にも再度行い、それら結果の変化を見て受講の成果を実感し家庭での健康づくりの意欲を高める材料とする仕組みも取り入れている。

(2021年1月22日付紙面より)

理学療法士の原井祐弥さんから運動指導を受ける受講生=20日、串本町立体育館
体成分分析装置による測定の様子
2021年01月22日
4 園児ら火災想定し避難
 木の川認定こども園  (新宮市 )

 新宮市木ノ川の幼保連携型認定こども園「木の川認定こども園」(丸本知加子園長)で20日、新宮市消防本部(越水薫消防長)と合同で、火災を想定した自衛消防訓練を実施した。0~5歳までの園児48人は職員の誘導に従い、駆け足で施設上にある白龍山宝珠寺(西昭嘉住職)へ避難した。

 同園によると、消防と共に園児も参加しての取り組みは初だという。訓練は調理員の休憩室から出火した想定で行われた。避難を促す放送直後には職員が連携して園児を屋外へ安全に避難させた。

 同寺境内では消防隊員が職員に対して消火器の種類や使用方法を説明。水消火器による実践訓練では「先生頑張って」と職員を応援する園児の姿も見られた。

 その後、園児は同園駐車場で防火服の紹介を受け装備を約40秒で整えるもようを見学。子ども用の防火服に着替えたり、消防車両に乗車するなどさまざまな体験を通し、火災予防を学んだ。

 市消防本部の中西淳消防係長は「熱心に取り組んでいただき感謝しています。子どもの頃から火災予防に触れることは重要。職員の皆さまには火災予防の大切さを広めてもらえたら。園児の皆さんには将来、消防士になりたいという夢を持っていただけたらうれしい」と話した。

 丸本園長は「指導いただきました内容を職員で話し合い、毎月の訓練に生かしていきたいです」と語った。

 訓練後、園児は隊員に対して元気いっぱい「ありがとうございました」と感謝を伝えた。

(2021年1月22日付紙面より)

全力で高台に避難する園児ら=20日、新宮市の木の川認定こども園
防火服に袖を通し記念撮影
2021年01月22日
5 一方通行の逆走に注意  看板設置で注意呼び掛け  (新宮警察署、新宮市 )
2021年01月22日
6 聞こえないことを理解  神倉小で手話教室  (新宮市 )
2021年01月22日
7 絵本や紙芝居を読み聞かせ 下里中1年生が母校で (那智勝浦町)
2021年01月22日
8 授業環境整備など高く評価  紀南高校の込宮徳隆教諭  (文科大臣表彰 )
2021年01月22日
9 楽しみながら無事故誓う  うどの幼稚園で交通安全を学ぶ  (紀宝町 )
2021年01月22日
10 紀南病院へのアクセス向上  町道整備で御浜IC変更へ  (御浜町 )
2021年01月22日
11 10人乗りゴム製ボート取得  花見ツアーの実現目指して  (古座川町観光協会 )
2021年01月22日
12 お悔やみ情報
  
2021年01月21日
13 幸福招く縁起物
 節分前に「吉兆」作り  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)では、縁起物の「吉兆(きっちょう)」作りが大詰めを迎えている。同大社職員や巫女(みこ)、敬神婦人会のメンバーらが先月10日ごろから制作に取り掛かっていた。大(約90㌢)約100本、小(約50㌢)約600本を20日から同社で販売しており、希望者には郵送する(送料別)。

 「吉兆」は「良いことの兆し」の意味があり、古い信仰では、「お正月様(年神)」が「今年は豊年、凶事・疫病の起こらぬ良い年」と祝福したことから、この福神を迎えた木のことを「吉兆」という。

 大社境内の山林で採ったヤナギの枝を上野宮司が剪定(せんてい)して束ね、大福帳、小判、お守り、タイなどの小物をくくり付け、仕上げに直径約2~3㌢の赤、白、青、紫などの「もち花」を付けた縁起物。

 ヤナギはその生命力の強さ、力強さなどから福神が宿るとされている。節分に飾ると商売繁盛、家内安全などの幸福が訪れると信じられている。

 今年の節分は立春が2月3日(水)になるため、1897(明治30)年以来124年ぶりに2日(火)となる。吉兆は同日の節分祭でも販売するが、人気があり午前中で売り切れてしまうことも。値段は大が3000円、小が1800円。郵送希望者は同大社に電話(0735・22・2533)で問い合わせを。

 同大社では「本年も家内安全、商売繁盛、福徳招来の御祈願を込めて奉製いたしております。皆さまにとって実り多き年となりますようお祈り申し上げます」と話している。

 今年の節分祭は、新型コロナウイルス感染予防の観点から「お焚(た)き上げ」を午前10時から開始。時間を短縮し午後8時までとする。午後7時からは「追儺(ついな)式」が営まれるが、鬼の登場はなし。福豆やお菓子まきも実施しない。厄よけ祈とうは午前9時から午後8時まで。同大社では各所に消毒液を設置し感染防止に努めるとともに、参拝者に対してマスクの着用などを呼び掛けている。

(2021年1月21日付紙面より)

大詰めを迎える「吉兆」作りの様子=20日、熊野速玉大社

2021年01月21日
14 各業務で生かし住みよいまちに
 漁協職員らが認知症学ぶ  (太地町 )

 太地町社会福祉協議会(岡本研会長)と同町地域包括支援センターは19日、同町漁業協同組合横の漁村環境改善総合センターで同漁協関係者を対象とした認知症サポーター養成講座を初開催した。那智勝浦町下里の株式会社下里福祉グループホームつつじ園の看護師で和歌山県の認知症介護指導者である川口利恵さんが講師を務め、参加者は認知症患者との接し方などを学んだ。

 1日現在で43・3%と高齢化率が高い同町。講座は町漁協が経営する漁協スーパーや道の駅たいじなどの従業員が町民と接する機会が多いことから、認知症への理解を深め、各業務で生かすことで町の課題解決につなげることが目的だという。

 新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からこの日は7人が参加。残りの職員らは来月に数回に分けて講座を実施する予定。

 岡本会長は同漁協からの情報提供や対応、見守り活動への参加について感謝を述べ、今後の協力を呼び掛けた。

 川口さんは自身が勤務する施設の認知症利用者の生活の様子を紹介し、「認知症になっても人生は終わりではない。今日は認知症の方が私たちと何も変わらない生活をしていることを伝えたい」と話した。

 加齢による物忘れと認知症の違いや認知症の一番の症状が記憶障害であると説明。認知症を患っていない人にとっての生活は「時間の連続性」の中にあるが、認知症患者にとってはあいまいなイメージのみが残り、不安を抱えていると述べた。

 認知症患者の気持ちと接し方について、内面で起きている世界(本人の気持ち)を見ることが重要とし、急がせないことやシンプルに伝えることを例に挙げ、不安のない安心できる人間関係が一番大切だと主張した。

 川口さんは「無関心にならず、『いずれはわが(自分)こと』と考えてほしい。認知症で困っている方にお会いした際は少しの気遣いや関心を寄せてほしい。安心に暮らせる町づくりに生かしてもらえたら」。

 同漁協の〆谷(しめたに)和豊参事は「皆さんが自分のことと捉えてくれたら対応も変わってくるはず。講座を通して従業員の皆さんの気づきや行動のきっかけになればうれしい」と語った。

(2021年1月21日付紙面より)

認知症について学びを深めた=19日、太地町の漁村環境改善総合センター
岡本研会長
川口利恵さん
2021年01月21日
15 リサイクル本コーナー設置
 まなびの郷、ふるさと資料館に  (鵜殿図書館 )

 紀宝町立鵜殿図書館は、町生涯学習センターまなびの郷ふれあいゾーンと、田代公園内のふるさと資料館「みどりの里」にリサイクル本コーナーを設置した。気に入った本があれば持ち帰りできる。

 同図書館では現在、移転準備のため本などの整理を行っており、役目を終えた本を有効活用するため、2施設にリサイクルコーナーを設けた。期間は2月末ごろまでを予定しているという。

 現在、両施設に並ぶリサイクル本は料理本、雑誌、文庫本などで今後さまざまなジャンルの本を追加するという。

 利用対象は紀宝町内在住、在勤の人に限る。来館の際は本を入れる袋などを持参し、マスク着用、検温、手指消毒などに協力すること。

 開館時間は、まなびの郷が平日の午前9時から午後5時まで、ふるさと資料館は水曜日から日曜日までの午前9時30分から午後2時30分まで。

 問い合わせは、同図書館(電話0735・32・4646)まで。

(2021年1月21日付紙面より)

リサイクル本が並ぶまなびの郷ふれあいゾーン
2021年01月21日
16 図書館や消防本部へ
 わかば保が「まちたんけん」  (那智勝浦町 )

那智勝浦町のわかば保育園(山田眞理子園長、園児81人)の5歳児17人が19日、「まちたんけん」で町立図書館や町消防本部を訪れた。

 地元を探検することを通じて、園児たちに町の自然や人々、社会、公共物などに興味を持ってもらうことが目的。

 町立図書館では絵本の会「よむよむ」による読み聞かせがあり、園児たちは節分にちなんだ「だいくとおにろく」や「のりまき」を楽しんだ。自分で選んだ絵本を読む時間もあり、夢中で絵や文字を追った。

 町消防本部では、消防士による引揚救助訓練を見学。園児は大喜びで拍手を送った。消防士たちは「どうやって消防士になるの?」という質問に、「今からいっぱい食べて、運動して体力をつくり、勉強して試験に合格したら消防士になれる」と答えた。

 橋本ちひろちゃんは「図書館には面白い本がいっぱい。救急車にはベッドなどいろんな物があった。消防士さんたちの訓練はかっこよかった」と話した。

 晴天の下、園児と保育士たちは役場近くの公園でお弁当を広げ、町を満喫していた。

(2021年1月21日付紙面より)

憧れの消防士の訓練を見学=19日、那智勝浦町消防本部
自分で選んだ絵本を読む=同日、那智勝浦町立図書館
2021年01月21日
17 後席でも着用徹底を  シートベルト着用状況  (JAF和歌山支部 )
2021年01月21日
18 学びを通じ授業の創造を  城南中で委託研究発表会  (新宮市 )
2021年01月21日
19 北山小でプログラミング教室  三重大学との連携事業  (北山村 )
2021年01月21日
20 「平松小いとゞ全集」出版  御浜町の谷口智行さん  
2021年01月21日
21 地域防災の尽力たたえ  各消防団に表彰状伝達  (新宮市消防本部 )
2021年01月21日
22 支援が必要な人のために  ヘルプマーク・カードを配布  
2021年01月21日
23 ウミガメに及ぼす環境問題学ぶ  6年生はマイヤーレモン収穫  (井田小 )
2021年01月21日
24 西向地区河川愛護会に知事の感謝状  和歌山県  
2021年01月21日
25 2月にモニターツアー実施  熊野ジビエレストランバス  (古座川町・那智勝浦町 )
2021年01月21日
26 お悔やみ情報
  
2021年01月06日
27 子どもたちに夢と希望を
 森浦大輔投手が表敬訪問  (新宮市 )

 プロ野球ドラフト会議で広島東洋カープから2位指名を受け入団が決まった新宮市出身の森浦大輔投手(22)が4日、市役所を訪れ田岡実千年市長を表敬訪問した。田岡市長は「地元の子どもたちに夢と希望を与えてくれた。心よりありがとうとおめでとうを言いたい」と歓迎した。

 森浦投手は最速148㌔のストレートとスライダー、チェンジアップ、カーブを武器とする左腕。緑丘中学校では野球部に所属し3年生の時に和歌山県大会で優勝。近畿大会に出場した。

 名門・天理高校に進み1年の夏からベンチ入り。2年で「春の選抜」に出場し、甲子園のマウンドに立った。甲子園には春夏の連続出場を果たした。天理大では1年の春からリーグ戦に出場し、5戦3勝、防御率0・92でMVPを獲得。秋には最多の5勝をマークし、MVPと最優秀投手を受賞している。

 森浦投手が同市に帰省したのは昨年12月28日。秋のリーグ戦が終わってから自主トレを開始した。年末年始は家族とゆっくり過ごし、2月から沖縄県と宮崎県で始まるキャンプに向け英気を養ったという。

 横浜DeNAベイスターズの東克樹投手を目標に掲げ「まずは1軍の舞台で投げるのが目標」。

 「カープはファンの人が熱い。たくさんの応援を力に変えたい。キャンプでは、ストレート、スライダー、チェンジアップのキレを出していきたい」と目下の課題を語り、地域や子どもらに対し「たくさんの応援に応えられるように頑張りたい。(子どもたちには)しっかり練習して頑張ってほしい」とコメントを寄せた。

 田岡市長は「野球ができる環境をつくってくれたご両親に感謝と敬意を表するとともに、森浦投手にはけがをせずに息の長い選手になってほしい。一日でも早く1軍で活躍し、テレビで投げる姿を楽しみにしています」と背番号13を激励した。

(2021年1月6日付紙面より)

森浦大輔投手(左)が田岡実千年市長を表敬訪問した=4日、新宮市役所
「夢と希望をありがとう」談笑する森浦投手と田岡市長
2021年01月06日
28 大漁や操業の安全を祈願
 熊野那智大社にマグロ奉納  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町築地の勝浦地方卸売市場で初市が開かれた4日、和歌山県漁業協同組合連合会の片谷匡副会長ら6人が同町那智山の熊野那智大社(男成洋三宮司)を参拝した。この日揚がったマグロを1本奉納し、大漁と漁業者の安全な操業を祈願した。

 約15㌔のメバチマグロが神前に供えられ、神事では神職が祝詞を奏上。巫女(みこ)が神楽「那智の滝舞」を舞い、金幣(きんぺい)の儀が行われた。一同を代表し片谷副会長が玉串をささげた。

 男成宮司は奉納に感謝を述べ、「昨年は新型コロナウイルスに始まりコロナに終わった。一日も早い終息と勝浦市場や県漁連の発展をお祈りしています」と語った。

 参列した県漁連の額田浩事務局長は「コロナ禍の中、和歌山県の漁業者の安全と大漁をお祈りした。漁獲量も増え、価格も上がってほしい。そして皆さまにおいしく食べていただきたい」と話した。

(2021年1月6日付紙面より)

初市のマグロを奉納した片谷匡副会長(前列左から2人目)らと男成洋三宮司=4日、那智勝浦町の熊野那智大社
2021年01月06日
29 拠点化目指して挑戦中
 南紀串本観光協会古座  (串本町 )

 アウトドア拠点化を目指して昨秋にリニューアルした南紀串本観光協会古座事業所(通称・同協会古座)―。同町と株式会社モンベルの包括連携協定を追い風にして挑戦を重ねている。

 串本町とアウトドアメーカーのモンベルは2018年1月末、過去の寄贈や商材採用の縁をさらに発展させるため同協定を締結。以降町域では同社のフレンドエリア化が進み、モンベル会員対象サービスの導入など具体化策を取り入れて誘客を図る事業所が増えている。

 同事業所は対象に縛られない形で同協定の追い風を受けつつ、地域密着型アウトドアショップをコンセプトにしてリニューアル。モンベルショップの一店舗に加わり、コロナ禍の影響で若干出足が遅れたが物販事業の中でモンベル商材の取り扱いを始めた。アウトドアメーカーならではの多彩な構成で、各種ウエアやアウトドアを楽しくするグッズがそろい、昨年のクリスマス前には冬物を入荷するなど季節展開も交えて弾みをつける状況となっている。

 カタログ販売にも対応していて、注文して取り寄せてからの販売となるが送料がかからない点はこの仕組みの強みと自負している。アウトドア関係ではモンベル以外にストリートトレイルなどの商材もあり、他方ではウツボやユズ、姫ひじきや観光カレンダーなどの地元産品はもちろん、リニューアル前のイメージを強化継承してアートやハンドメイドの各商材も取りそろえている。

 リニューアル後の同事業所内は木製棚と暖色系の照明で温かみのある内装に。同事業所は「店頭で取り扱うモンベルのウエアは家族の需要にも応える取りそろえ。住民、観光客を問わず、まずは気軽に立ち寄っていただければ」という。

 同事業所はJR古座駅の駅舎内に位置。物販と双翼で提供するカヌーレンタルやカヌー体験との兼ね合いで一時的に閉める場合があるが、基本無休で午前8時30分~午後5時30分に開いている。両事業の問い合わせは同事業所(電話0735・72・0645)まで。

(2021年1月6日付紙面より)

アウトドア拠点化を目指して挑戦する南紀串本観光協会古座事業所=4日、JR古座駅駅舎
2021年01月06日
30 地域経済循環の一端を担う
 新宮公設市場で初市  

 新宮市佐野の新宮広域圏公設地方卸売市場で5日、同市場協力会(小田三郎会長)主催の「令和3年初市」があった。午前7時過ぎから初競りが始まり、威勢のいい掛け声が市場内に響く中、ダイコン、イチゴ、白菜などが次々と競り落とされた。

 生鮮食料品の円滑な流通と安定供給を図り、周辺広域住民の食生活の安定に貢献することを目的に、1985年5月に県内の公設市場第1号として設置された市場。

 初競り前の式典で小田会長は、新型コロナウイルス感染症が及ぼす経済的な影響に言及し「ワクチンの接種開始が間もなくとの報道もあり、一刻も早くこのコロナ禍の状況が収束し、元の普通の日常が戻ってくることを願うばかり」とあいさつ。

 市場を取り巻く現状について、人口減少や高齢化、小売店の後継者難、ネット通販など流通の多様化などによるマーケットの縮小で厳しい状況にあるとしながらも「このような時こそ地域との密着性、距離感の近さという強みをこれまで以上に生かしてきめ細やかなご商売を続けることで、この地域の経済の循環の一端を担っていただくことが地元の活性化にもつながっていくのでは」。

 「公設市場も地元小売業者の皆さまのご商売を下支えし、生鮮食料品の安定供給という使命を果たすことで地域の活性化に貢献したい」と誓いを新たにした。

 市場管理者の田岡実千年市長は関係者たちの日頃の協力や新型コロナ感染症予防対策の実施などに感謝を述べ「コロナ禍中ではあるが、今後とも関係各位のなお一層のご協力を賜り、市場機能の充実・活性化のために努めていく」と呼び掛けた。

(2021年1月6日付紙面より)

威勢のいい掛け声が響いた=5日、新宮広域圏公設地方卸売市場
小田三郎会長
2021年01月06日
31 身体健全、武芸上達を願い  毎年恒例の安全祈願祭  (紀宝剣道 )
2021年01月06日
32 OB会で現役選手にエール  勇退した小西監督に感謝  (成川ソフトテニス )
2021年01月06日
33 大水害から10年、防災意識誓う 感染症対策講じて消防出初め式 (紀宝町)
2021年01月06日
34 目標を胸に刻み前へ  新宮高校で始業式  
2021年01月06日
35 日本はこうしてつくられた  安部龍太郎氏、新著を出版  
2021年01月06日
36 大人の自覚と郷土愛を  飛鳥神社で「新成人のご祈祷」  (太地町 )
2021年01月06日
37 最高賞目指し207人挑戦  認定コースチャレンジ大会  (潮岬青少年の家 )