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【検索ステータス】 
2021年01月30日
1 地元産野菜や魚味わう
 「学校給食週間」に熊野なまず登場  (新宮市 )

 文部科学省が定める「全国学校給食週間」(1月24~30日)に伴い、新宮市立の各小中学校では、地元産の野菜や魚などを使用した献立で給食を通した地元産業や食材・文化への理解を深める取り組みが行われている。

 日本の給食の歴史は1889(明治22)年にさかのぼる。戦争の影響などによって中断されたが、戦後の食糧難による児童の栄養状態の悪化を背景に、学校給食の再開を求める声が高まった。

 そんな中、1946(昭和21)年に米国のアジア救援公認団体(LARA=ララ)から給食用物資の寄贈を受け、翌年1月から学校給食が再開。同年12月24日に東京都内の小学校でLARAからの給食用物資の贈呈式が行われ、以来この日が「学校給食感謝の日」に。

 50(昭和25)年度から、学校給食による教育効果を促進する観点から、冬休みと重ならない1月24日から30日までが学校給食週間と定められ、全国では学校給食の意義や役割について考える機会にとさまざまな活動が行われている。

 新宮市では、好ましい人間関係を育み、良いマナーで気持ちよく食事をし、協力し合うことの大切さを指導しており、給食という生きた食材を通して正しい食事の在り方を指導している。

 王子ヶ浜小学校(山本眞也校長)では週間中の28日、市の第三セクターである新宮港埠頭株式会社(小池㬎二(けんじ)社長)が同市木ノ川の養殖場で完全養殖を手掛ける「熊野なまず」のフライが献立に初登場。

 「熊野なまずは熊野の山から流れるきれいな水を使って、卵から大人になるまで新宮市の池で育てたなまずです」などと説明を受けた児童らは「おいしい」と感想を口にしながら地元産食材への関心を深めた。

 市内の学校では、熊野なまずの他にも地元産の小松菜や鯨(和歌山県提供)などを使用したメニューが登場している。

(2021年1月30日付紙面より)

「熊野なまず」の説明を受けつつ舌鼓を打つ児童ら=28日、新宮市立王子ヶ浜小学校
2021年01月30日
2 税を意識するきっかけ得る
 古座小6年、租税教室参加  (串本町 )

 串本町立古座小学校(貴志純子校長)の6年生13人が28日、租税教室に参加し税制度を意識するきっかけを得るなどした。

 この教室は、新宮・東牟婁租税教育推進協議会が新宮税務署管内の教育委員会や学校に呼び掛けて実施。税務署や市町村税務課の職員、税理士や納税協会職員といった税制度に関わっている人材を外部講師として派遣し、児童や生徒が税制度を考える機会を学校の希望に応える形で届けている。

 串本町は町立小中学校計13校が例年受講し積極的な姿勢で感謝を受けた経緯がある自治体だが、本年度に限ってはコロナ禍の情勢に伴い実施は学校によってまちまち。そのような状況の中、古座小は6年生を対象にして開くことを同協議会に希望し、同署の宮澤拓哉・国税調査官を迎えて参加するに至った。

 宮澤さんは児童に身近な消費税を振り返って税金への関心を引きつつ、映像教材(国税庁作品「マリンとヤマト 不思議な日曜日」)を上映。その内容の振り返り発表や、平均的な学校を一つ建てるのに必要な予算(約13億円)、小学校入学から高校卒業までの間に使われる1人当たりの税金の額(1125万円)を紹介するなどして税の大切さの実感を託した。

 坂井陽向君(12)は「税金のある世界は平和で楽しく過ごせそう」と税の印象を話し、ない世界でしなければいけないことを振り返りながら「税は必要だと思った」と考えを深めた。

(2021年1月30日付紙面より)

新宮税務署の宮澤拓哉さんと一緒に税について考える6年生=28日、串本町立古座小学校
金額の実感を養うため1億円見本の重さを体験する坂井陽向君ら
2021年01月30日
3 初詣期間終え総括 熊野本宮よみがえり委員会 (田辺市本宮町)

 田辺市本宮町の熊野本宮大社と本宮町商工会、熊野本宮観光協会で組織する「熊野本宮よみがえり委員会」(会長・名渕敬熊野本宮観光協会会長)は28日、同町の「世界遺産熊野本宮館」で第5回委員会を開き、新型コロナウイルス感染症対策として講じた今年の分散初詣について総括を行った。

 同委員会は、参拝者に対し「新しい生活様式の実践例」に基づいた神事の斎行などを提案するため昨年7月30日に設立。

 新型コロナ禍中における分散型の参拝や観光の在り方などについて協議を行っており、132年ぶりに旧社地「大斎原(おおゆのはら)」での祈祷(きとう)を行うなど、初詣に向けた取り組みを実施してきた。

 委員会開催に当たり、名渕会長はあいさつを述べ「関係機関の方々の協力で初詣期間を無事終えることができた」と感謝。

 顧問の九鬼家隆・熊野本宮大社宮司は「県外の方は戸惑うこともあったと思うが、事故もトラブルもなく正月期間を終えることができた」と参拝者や関係者の協力に感謝し「本殿と大斎原が一体であると、改めて多くの人に知っていただけたと思い意義のある取り組みだった」と述べた。

 総括では、名渕会長が観光協会の立場から、昨年度約3800件だった宿泊予約が約6割の2100件であったことなどを報告。

 副会長の渕上太志・本宮町商工会長は分散参拝に伴う「初詣特別版熊野本宮まちめぐりマップ」の制作に関して「全体的にはいいものができたと思っている。今後もマップを活用し、まちなかを歩いてもらえるように提供できれば」と述べ、町内に設置した絵馬掛けについて「今後もまちを巡るポイントとしてそのまま維持できれば」と希望した。

 委員やオブザーバーからは「車の流れも少なく分散参拝という意味では結果的に良かったのでは」「分散の取り組みにおいて一定の成果が得られた」などの意見があった。

 昨年の三が日、同大社には約47万人が訪れたが、今年の初詣客は約8万人だったという。九鬼宮司は「同大社ではこれから春の大祭(本宮祭)も控えている。祭りだけではなく、観光協会、商工会の行事の際にも一致団結して本宮町を盛り上げていけたら」と呼び掛けた。

(2021年1月30日付紙面より)

正月期間を終え総括を行った=28日、田辺市本宮町の世界遺産熊野本宮館
2021年01月30日
4 自分たちで町をきれいに
 宇久井中学校が地域清掃  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立宇久井中学校(坊信次校長)は28日、地域の清掃活動を実施した。美化部を中心に全校生徒63人が手分けし、宇久井ニュータウンや里地区、湊地区、宇久井海岸のごみを拾った。

 夏季休業前後に生徒有志で実施していた学校周辺の清掃活動から始まり、2015年からは全校生徒で取り組んでいる。

 開始に当たり坊校長は「今日の清掃活動は、自分たちの手で地域をきれいにするだけでなく、普段から学習や体験でお世話になっている地域の方々に恩返しをする目的もある。元気にあいさつし、頑張っている姿を見せてほしい」と話した。

 生徒たちは縦割りの6班に分かれて町を歩き、道端に落ちている菓子袋や食品トレー、空き缶、海岸に漂着したプラスチックごみを拾った。

 多かったごみは空のペットボトルで、町指定のごみ袋で可燃ごみが7袋、缶が2袋、瓶が1袋集まった。参加した教職員からは「去年よりも量が増えた」という声が聞かれ、今後の取り組みへの課題としていた。

(2021年1月30日付紙面より)

宇久井海岸の漂着ごみを清掃=28日、那智勝浦町宇久井
2021年01月30日
5 入賞作品14点を発表  第1回紙上短歌大会  (串本町 )
2021年01月30日
6 クレーンが転倒  新宮紀宝道路の建設現場で  (紀南河川国道事務所 )
2021年01月30日
7 懲戒処分などに対し説明  情報不十分に謝罪も  (新宮市 )
2021年01月30日
8 入学に向け一緒に遊ぶ  5歳児と1年生の交流会  (太地こども園 )
2021年01月30日
9 議長席で将来の夢を発表  勝浦認定こども園が社会見学  (那智勝浦町 )
2021年01月30日
10 令和7年度から建設を予定  東紀州広域ごみ処理施設  
2021年01月30日
11 正月の観光入込客数減少  三重県内主要20施設で調査  
2021年01月30日
12 木本総合2倍、紀南1・88倍  三重県立高校前期選抜の志願状況  
2021年01月30日
13 ズボンも選べるように  来年度から女子生徒の制服で  (矢渕中 )
2021年01月30日
14 お悔やみ情報
  
2021年01月30日
15 ママも子どもも笑顔になる「疲れない食育」
 【第29回】毎日手作りじゃなくていい  

 毎日のご飯作り。はっきり言って、面倒ですよね。家にいるときはほとんどキッチンにいるという方も多いと思います。でも、そのご飯、本当に毎日頑張って作らなくちゃいけませんか? ほとんどのお母さんは、食事作りを子どものために頑張っていますよね。「手作りのものを食べさせてあげたい」「栄養を考えた献立にしてあげたい」など子どもたちを健やかに育てるための義務だと思って頑張っている方がほとんどだと思うのです。

 でも、この義務感がかえって食育上、問題を起こす可能性があるんです! 母親と父親の調理態度が、子どもの食態度にどう影響するかを調べた研究があります。その研究にこんな結果が書かれています。「『母親の調理頻度』のβ値は、男女ともにマイナス方向に有意であり、特に男子で大きい。すなわち、『母親の調理頻度』が高いほど、子どもは『共食の雰囲気』を楽しいと感じられなくなり、その傾向は男子で強い」(日本家政学会誌「母親と父親の調理態度が、家族の共食と中学生の調理態度に与える影響」、2007年)。

 驚きませんか? 料理を作れば作るほど、子どもたちにとって食事が楽しくないものになる!ってことですよ?「何のために頑張ってきたんだ」ってなりますよね。これはなぜなのか、それは、母親が調理をすればするほど義務感や負担感を強めてしまい、それを子どもが感じ取って「共食の雰囲気」の良さを阻害するからだそうです。毎日の料理に疲れて嫌々ご飯を作ってたこと、子どもにバレていたんですね。そのせいで、食卓が楽しくないものになっているんです。確かに、お母さんがいくら自分のためにお料理してくれても、お母さんが疲れていて機嫌が悪いと、おいしいとは思えなくなってしまいますよね。子どもたちはそんなお母さんの雰囲気を敏感に感じ取っているんです。

 要するに、私たち母親も、気分良く作れるときだけ作ればいいんです。いやだな~めんどくさいな~と思うときはやめた方が子どものためなんです! 外食をすることや、お総菜を買うこと、デリバリーに頼ることに、罪悪感は一切必要ありません。むしろ、その方が笑顔でいられるなら、子どものためになるわけです。子どもは、笑顔のお母さんが大好きです。疲れたとき、イライラしているとき、そんなときは思い切って、誰かが作ったものを「おいしいね~!」と笑顔でいただきましょう!

 そうすることで、子どもは安心するのかもしれません。

 お料理に疲れたら、作らないのが子どものため! これを合言葉に、笑顔で過ごせる毎日をお送りください。

(2021年1月30日付紙面より)

2021年01月20日
16 海難救助に尽力
 熊野灘水難救済会を表彰  (第五管区海上保安部 )

 串本海上保安署は18日、太地町の太地町漁業協同組合で、昨年11月に発生した帆船(ヨット)座礁事故の乗員救助に尽力した熊野灘水難救済会太地町支所(脊古輝人支所長=同町漁協組合長)に対し、第五管区海上保安本部長表彰の伝達を行った。

 漁業関係者を中心に組織される同救済会は、海で遭難した人々の救助を行う民間のボランティア団体で、同町と串本町に支所がある。

 同署によると、事故は神奈川県船籍の50~60代の男女3人が乗る全長9・8㍍の帆船が太地町沖で座礁し、118番通報を受けた同署が巡視艇むろづきで救助に向かったもの。当初はヘリコプターによる救助も検討していたが、夜間に加えてこの日は磯波もあったことから断念したという。

 救助協力の要請を受けた脊古支所長と救助員の貝良文さん(同町漁協専務理事)、〆谷(しめたに)和豊さん(同町漁協参事)が漁船で駆け付けたが浅瀬のため、一度引き返し小型船に乗り換えて現場に到着。「明るくなるまで船で待機する」と話す乗員を同署の職員と共に救助し、小型船に乗せて港まで連れ帰った。その数時間後には帆船の船体はバラバラになったという。

 内海浩一署長は「水難救済会は明治22年から全国で設立されている歴史ある組織。むろづきは串本町から新宮市までをカバーすることになるため、熊野灘水難救済会の皆さまは非常に心強い存在。感謝しています」と話した。

 貝さんは「磯を知らないと危険。二次災害が発生する危険性がある。バラバラになった船体は3日間かけて漁協の組合員が有志で片付けてくれた。漁協も休業補償や漁業補償も要求しなかった。こういうときはお互いさま」と語った。

 脊古支所長は「朝、現場に行ってみてびっくりした。船体がバラバラになっていた。助けることができてわれわれもうれしいです」と話した。

(2021年1月20日付紙面より)

救助作業に尽力した皆さん=18日、太地町漁業協同組合
2021年01月20日
17 終息願い鬼面札づくり
 熊野那智大社で節分準備進む  (那智勝浦町 )

 2月2日(火)の節分を前に那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)では「鬼面札」や福升の準備が行われている。18日は神職や巫女(みこ)が鬼面札作りの作業を進めていた。

 災難よけのお札「鬼面札」と縁起の良い「福桝(ふくます)」を作っている。鬼面札はしめ縄の輪の中に赤鬼・青鬼を封じ込めた図柄で昭和44年に3代前となる篠原四郎元宮司が作成した木版画で翌45年から授与。独特の絵柄が人気で昨年末から予約が入るという。

 神職が縦35㌢、横45㌢の画仙紙に那智の滝の水で溶いた墨を版木に付け1枚ずつ刷り出し、巫女が「那智宮印」を押して、2000枚を仕上げる。モミの木製の福升は5合升せ1升の半分であることから「繁盛(半升)升」ともいわれ350個作るという。

 𠮷田遥紀権禰宜(ごんねぎ)は猛威を振るう新型コロナウイルスの現状に触れ、「今年は特に厄災の象徴とされる鬼を閉じ込めた鬼面札には感慨深いものがあると思う。終息の願いも込めて作成しているのでおまつりいただき、少しでも安心感を持っていただければ」と話した。

 鬼面札はこの日の午後から社頭で授与が開始。鬼面札は1枚800円、福升は1500円、福豆が300円。郵送授与希望時は別に送料が必要で、申し込みはFAX(0735・55・0643)かメール(nachi@kumanonachitaisha.or.jp)で受け付けている。問い合わせは同大社(電話0735・55・0321)まで。

 同社によると、124年ぶりとなる来月2日の節分行事はコロナ対策を万全に施し、午前10時と午後1時から実施するという。

  □     □

■那智山青岸渡寺では

 西国三十三所第一番札所である那智山青岸渡寺(髙木亮享住職)では例年多くの参拝者が訪れる「節分会豆まき会式」を新型コロナの感染拡大防止の観点から中止する。

 同寺によると、節分で使用する祝升の作成や豆まき行事は実施せず、節分のご祈とうのみ執り行うという。

(2021年1月20日付紙面より)

新型コロナウイルス終息の願いを込めながら節分準備が進められた=18日、那智勝浦町の熊野那智大社
2021年01月20日
18 打ち上げ時にできること探る
 町WSを挑戦の第一歩に  (串本古座高校 )

 県立串本古座高校CGS部(森陽翔部長、部員20人)が18日、串本町のロケット事業に関するワークショップ(WS)に参加した。同部は打ち上げ時の地域貢献を今後の活動の中に思い描いていて、その挑戦の第一歩として同事業に対する意見をまとめつつ自分たちにできることを探った。

 このWSは、同町が本年度誘客多角化等実証事業の一環で実施。住民がロケット事業を自分事と意識できるよう基本情報を託して意見を聴取する目的で、学校や町民を対象にして開いている。

 その割り当てを得た同校は、第2回宇宙シンポジウムin串本に参加するなど関心が高い同部が受けることとした。事前の調整で部員はこのWSの序~中盤のロケットや人工衛星の基本情報をすでに得ていると判断し、教材「スペースポート紀伊まるわかりブック」を配って説明に代える形にして省略。終盤の内容「ロケット打ち上げを楽しもう」の解説を足掛かりにして同事業への意見をまとめる流れでこのWSに取り組むこととした。

 講師は南紀串本観光協会付けで要請を受けた坂本直弥さんが担当。打ち上げにはさまざまな関わり方が考えられることや、地域が迎える見学者にはコアな人(=ロケット好きで通う人)とライトな人(=興味が湧いて見に来る人)がいるなどの特色を伝えた。

 その内容を踏まえて部員は四つの班に分かれ、▽食▽土産▽リピートのこつ―の3項目で個々のアイデアを集約。項目内区分をしながら考えを深め、班の意見として全体発表した。

 食の面では見学時の軽飲食は不可避でその前後で地元の名物も味わってもらうことも含めてロケットと絡め楽しんでもらう、土産の面でもロケットにちなんだ文具や小物、菓子など身近なグッズでロケットを感じられるような商材開発を進める、といった傾向を帯びたアイデアが複数挙がった。

 リピートのこつでは▽スタンプラリー(=見学回数に応じて非売品を贈呈)▽フォトコンテスト(得た秀作を商材開発に生かす)▽専門家による講演会(見学の付加価値を増す)▽マグロ解体ショーなど地元ならではの企画との連動(見どころを増す)―などのアイデアがあり、オブザーバーとして出席した同町企画課ロケット推進グループの宮本宏保さんや平井治司さん、南紀串本観光協会の宇井晋介事務局長が印象や質問を寄せた。

 最後に講師とオブザーバーが講評をして、部員の今後の挑戦を期待。宮本さんはいつもとは違うWSとなったが意見聴取の点ではとても勉強になったとして、部員の意見に感謝した。

 このWSをコーディネートした清野祐介顧問は「CGS部としてできることを具体化する道のりは遠いがそれでも考えて具体化を進め、初打ち上げの時にここにいるみんなで何かができるよう行動していこう」と部員を鼓舞してWSを締めくくった。

(2021年1月20日付紙面より)

グループワークでロケット事業への意見をまとめるCGS部の部員ら=18日、県立串本古座高校
2021年01月20日
19 警察、消防と連携を確認
 御燈祭りに向け事故防止協議会  (熊野速玉大社 )

 新宮市の熊野速玉大社双鶴殿で18日、御燈祭(おとうまつ)り事故防止協議会があった。上野顯宮司をはじめ、新宮警察署や市消防本部など関係者ら約15人が出席し、2月6日(土)の祭り当日に向け、連携して取り組むことを確認した。

 冒頭で上野宮司は「新型コロナウイルス感染予防の観点から、今年は健康を考慮して上(あ)がり子および報道関係者、一般撮影者の入山を禁止することとしました」とあいさつ。「毎年、約2000人の上がり子が神倉山の山門内に密集するため、クラスター感染が発生する可能性が非常に高いと憂慮し、今回の結論に至った」と経緯を説明した。

 会議では▽一般の参拝者は神倉神社の太鼓橋にロープを張り、当日の正午に入山を止める▽新宮消防署・消防団において山内に防火体制が取られる▽翌日7日(日)の餅まきを中止する―などを確認した。

 上野宮司は「コロナ禍で大変な時期ではあるが、祭りの本義を考える良い機会を与えてくれていると感じています。寂しい祭りと捉えられるかもしれないが、決して『縮小』ではなく本来の姿が現れるのではないかと思っている。気を抜くことなく、例年と同じように進めていきたい」と話していた。

(2021年1月20日付紙面より)

御燈祭り事故防止協議会=18日、新宮市の熊野速玉大社双鶴殿
上野顯宮司
2021年01月20日
20 新宮、宇久井らが県大会へ
 トヨタカップ県小学生サッカー東牟婁予選  
2021年01月20日
21 新聞で「懐かしさ」感じて  宮城県の図書館で「ふるさと新聞展」  
2021年01月20日
22 ワクチン接種対策室の設置など  堀町長が町民にメッセージ  (那智勝浦町 )
2021年01月20日
23 花で明るい気持ちに  「生花教室」に8人  (新宮市 )
2021年01月20日
24 未来の職人になろう  神倉小でわらじ作りの授業  (新宮市 )
2021年01月20日
25 木本普通科8人オーバー  県立高校進学希望状況  
2021年01月20日
26 徹底した感染防止対策を  大畑御浜町長がメッセージ  
2021年01月20日
27 豊作とコロナ終結を願う  林松寺で伝統の「試粥会」  (御浜町 )
2021年01月20日
28 役場庁舎で3回目の分散勤務  新型コロナ感染防止対策  (紀宝町 )
2021年01月20日
29 コロナ拡大鑑み当面休診  くしもとおもちゃ病院  (串本町 )
2021年01月20日
30 特賞など当選491本決める  お年玉プレゼント抽選実施  (串本リリースタンプ会 )
2021年01月20日
31 お悔やみ情報
  
2021年01月05日
32 活気づくも水揚げ減少
 恒例のマグロ初市  (那智勝浦町 )

 はえ縄漁による生鮮マグロの水揚げ量が日本一の那智勝浦町の勝浦地方卸売市場で4日、初市が行われた。紀伊半島沖で操業していた高知県のはえ縄漁船2隻と地元の2隻がメバチ、キハダ、ビンチョウの各マグロなどを水揚げした。50社約100人の仲買人が集まって市場は活気づいたが、水揚げ量自体は昨年の半分以下だったという。

 初市開始前の午前7時前には式典が開かれ、堀順一郎町長は「当町は生マグロの町。多くの船に入船いただき、活発な取り引きいただけるようにお願いしたい。皆さま方の商売繁盛と発展を祈念しています」と述べた。

 続いて、和歌山県漁業協同組合連合会の額田浩事務局長と勝浦魚商協同組合の木下勝之組合長があいさつ。同町議会の荒尾典男議長の音頭で乾杯後、初市が開始された。

 県漁連の太田直久市場長は今回の水揚げ量減少について、昨年夏の太平洋の海面温度の上昇や新型コロナウイルスの影響で魚価が定まらない場合もあることを原因の一つに挙げ、過去最少の可能性もあるとした。

 太田市場長は「主力はビンチョウだが近年減少している。昨年末と今年はメバチ類が期待できると思う。もうすぐ出港するクロマグロ漁にも期待したい。コロナが収まり、魚価が安定してほしい」と語った。

 初市の水揚げ量は約13・3㌧、金額1611万1867円で、関東や東海地方へ出荷される。なお、クロマグロの水揚げはなかった。

(2021年1月5日付紙面より)

新鮮なマグロの品質を見極める=4日、那智勝浦町の勝浦地方卸売市場
2021年01月05日
33 新たな一年がスタート
 官公庁で仕事始め式  

 和歌山県庁や各市町村など官公庁で4日、仕事始め式があった。6日間の休業を終えた職員たちは首長らの訓示の下、気を引き締めて新しい一年のスタートを切った。

  □     □

■新宮市



 新宮市役所別館であった仕事始め式には、職員や来賓の久保智敬市議会議長ら約50人が出席した。田岡実千年市長が「『市政は市民のために』を念頭に、さまざまな課題に取り組んでいく」と所感表明。

 各種事業のコロナ対策や経済支援事業、今年の完成を予定している文化複合施設「丹鶴ホール」の事業展開などに対し「『市民の誰もが元気で心豊かに暮らせるまち』の実現に向け、渾身の力を込める」。

 また、2011(平成23)年の紀伊半島大水害から10年の節目を迎えるに当たり「あの惨劇を教訓に職員一丸となって防災対策に取り組んでいく」と誓いを新たにした。

 職員に対し「仕事を好きになるとおのずと力がついて成果が生まれ、評価されるとさらに仕事が好きになる。まずは強い意志で仕事を好きになって」と訓示した。

 久保議長は「一丸となり、安心安全に暮らせて活気あるまちづくりに向け新たな決意で果敢に取り組んでいただけると信じている」と祝辞。速水盛康教育長が「厳しい状況の中でも必ず出口はある。先の展望を見据えながら市の発展にご努力を」と述べ、万歳三唱で閉会した。

  □     □

■那智勝浦町



 那智勝浦町では、庁舎大会議室で仕事始め式を開いた。約40人の管理職の職員が出席し、今年1年間の業務に取り組むに当たり、気持ちを新たにした。

 町歌を斉唱後、堀順一郎町長が「現在、全国各地で新型コロナウイルス感染拡大がとどまることがない。首都圏の知事たちによる緊急事態宣言の話などもあり、国のかじ取りなどが難しい状況にある。当町ではコロナの経済対策のみならず、町民のニーズをいち早くすくい上げて困っている方々に手を差し伸べていきたい」。

 職員に対しては「管理職の皆さまはさまざまな自治体における先進事例の情報収集を行ってほしい。その姿勢が各課職員の成長にもつながり、町の発展にもつながる」と語った。

(2021年1月5日付紙面より)

万歳三唱で士気を高めた=4日、新宮市役所別館
職員に訓示を行う堀順一郎町長=同日、那智勝浦町役場
2021年01月05日
34 高池小5年生が名岩紹介
 推進協の教育普及事業で  (南紀熊野ジオパーク )

 串本町潮岬にある南紀熊野ジオパークセンターで4日、教育普及事業「さがしてみよう おもしろ岩~古座川名岩奇岩調査隊~」の成果物となるリーフレットの先行配布が始まった。12日(火)以降に古座川町内の道の駅や商店などで対の成果物・クイズカードとともに本配布が始まる予定。

 事業母体は同パーク推進協議会。今回は南紀熊野ジオパークガイドの芝﨑浩子さんと同町立高池小学校(大畑眞校長)の5年生11人が参加し、総合的な学習の時間の中で町内の名岩や奇岩の調査に取り組みリーフレットとクイズカードを仕上げる流れで成果を目指した。

 リーフレットはA3判フルカラー両面刷りで、作成数は2000部。表面は表紙を含む全8㌻立ての各種紹介、裏面は調べた岩の写真と位置、成果物の配布場所、地質などを紹介する地図となっている。

 クイズカードはほぼ名刺大のフルカラー両面刷りで、12種類あり作成数は各200枚(計2400枚)。実際に調べた児童が▽岩の種類▽見つけにくさ▽簡単な紹介▽関連するクイズ―を伝える内容で、スマートフォンなどで裏面のQRコードをスキャンすると児童による解答と調べた岩などの紹介動画が視聴できる。

 配布場所は同センター以外に▽町内の各道の駅▽南紀月の瀬温泉ぼたん荘▽明神みんなの店▽中央公民館▽もりとよ商店▽オークワ古座川店―を予定。クイズカードは調べた岩の最寄りの配布場所か調べた児童から入手でき、集めて回る行程を通して町内外からの観察を促すことを狙っている。

 配布対象は子どもで、同町を訪ねた子どもが名岩奇岩を探すきっかけとすることが目標。同協議会は今回の成果をモデルとし、他の市町村へも同様の取り組みを広げていきたいという。問い合わせは同協議会(電話0735・67・7100)まで。

(2021年1月5日付紙面より)

成果物のリーフレットやクイズカード(右下)
2021年01月05日
35 建築業界の活躍を祈る
 新宮建築組合が釿始式  (熊野速玉大社 )

 新宮建築組合(廣田昌弘組合長)は4日、建築業界の発展を願って新宮市の熊野速玉大社(上野顯宮司)で鎌倉時代から伝わる「釿始式(ちょんなはじめしき)」を営んだ。

 釿始式は同大社の宮大工、小野家に伝わる仕事始めの儀式で、現在は同組合が継承している。

 この日は組合員約20人が参列。白装束に烏帽子(えぼし)姿の楠本雅一さん(52)がヒノキの原木(樹齢約100年超、長さ約4・2㍍、直径約23㌢)をお神酒で清め、山崎朋功さん(44)と垣下義和さん(50)が墨を打った後、楠本さんが鎌倉時代から同大社に伝わるカギ型の大工道具「釿」を「エイ、エイ」と3カ所に打ち付けていった。

 上野宮司は神事後、参列者に釿始めの歴史を紹介し「釿始式はもちろん、道具も日本の伝統として伝え続けている。今年も一年、建築業界および皆さんの活躍を祈っています」と奉仕に対して感謝を述べた。

 廣田組合長(59)は「コロナ禍で儀式自体を行うか考えましたが、新型コロナウイルス感染症対策を徹底し営むことを決めました。今後も伝統を絶やさず、若い人たちが継承していってもらえれば」と話していた。

(2021年1月5日付紙面より)

原木に「釿」を打ち付ける楠本雅一さん=4日、熊野速玉大社
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