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2024年03月09日
1 宇宙に興味を持って
 「はやぶさ2」水野貴秀教授  (那智勝浦町・下里水路観測所に )

 小惑星探査機「はやぶさ」や「はやぶさ2」に搭載されたレーザー距離計「LIDAR(ライダー)」などのハードウエア研究開発を行った宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所の水野貴秀教授が7日、那智勝浦町の第五管区海上保安本部下里水路観測所(鈴木充広所長)を訪問した。

 水野教授は月惑星や小惑星を探査する際に必要とされる光や電波を使った「距離を測る技術」をテーマに研究。同観測所が行う人工衛星レーザー測距観測(SLR)の機器などに興味を持ち、見学を依頼した。

 施設や観測業務の見学の後には所員向けの講演もあり、宇宙探査機の歴史やライダーの構造について解説。今年1月20日未明に月面着陸した小型月着陸実証機「SLIM(スリム)」の着陸用レーダー開発を担当したことにも触れ「『着陸しやすい場所に着陸する』のではなく、『降りたいところに降りる』という点で、大きな質的転換点となった」と語った。火星衛星探査計画(MMX)で2026年度の打ち上げを目指して開発中の探査機に搭載される光パルス検出IC「LIDARX」を採用したライダーのフィールド試験の様子なども見せた。

 世界で初めて小惑星イトカワのサンプルを地球へ持ち帰った「はやぶさ」初号機に関するエピソードも紹介。「オーストラリアのウーメラ砂漠に落下したカプセルをヘリコプター上から確認した。今でもフラッシュバックするくらい、特別な瞬間だった」と振り返った。

 9日に迫るロケット「カイロス」初号機打ち上げについて「一人のエンジニアとして、ロケット打ち上げに期待している。ぜひ成功させていただきたい」と期待を寄せ「多くの方に宇宙に関心を持ってもらえることがうれしい。JAXAの管制室にも一般の方々からのメッセージを張ってあり、最後の一踏ん張りという時に、そうした言葉が心に染みた」と語った。

 鈴木所長は「100㍍~100㌔という距離を一つの、しかも小型の装置で測距するライダーの技術には驚いた」と語り「宇宙といっても観測や探査、ロケット打ち上げなどさまざまな分野があり、いろいろな形で生活に役立っている。分野は違えど情報交換し、われわれもより良い観測業務につなげたい」と話していた。

(2024年3月9日付紙面より)

小型月着陸実証機「SLIM」について語る水野貴秀教授=7日、那智勝浦町の下里水路観測所
2024年03月09日
2 将来的なごみゼロ目指し
 たばこ組合紀南支部が清掃活動  (新宮市 )

 和歌山県たばこ商業組合紀南支部(塩崎伸一支部長)は7日、新宮市役所と市保健センター周辺で清掃活動を実施した。会員18人が、協力しながらごみ拾いに励んだ。

 同組合女性部(大谷敏子部長)を中心に、たばこのポイ捨て禁止や未成年による喫煙防止などの啓発を目的に活動。1997年度から清掃を始めて以来、26年間、年に25回ほどのペースで行われている。

 会員たちはそろいのチョッキを身に着けると、作業を開始。火ばさみやごみ袋を手にしてのぼりを掲げながら道端に落ちている紙くずやたばこの吸い殻などを拾っていった。

 大谷部長は「細かなごみはあったが、全体的に量は少なく皆さんのマナーの良さがうかがえる。将来的なごみゼロを目指し、引き続き活動に取り組んでいきたい」と話していた。

 次回は14日(木)に、新宮市の黒潮公園周辺で清掃活動を行う予定としている。

(2024年3月9日付紙面より)

活動に参加した和歌山県たばこ商業組合紀南支部の皆さん=7日、新宮市役所周辺
協力してごみ拾いに汗を流した
2024年03月09日
3 祝いと前途への期待寄せ
 町立中学校一斉に卒業式  (串本町、古座川町 )

 串本町、古座川町の町立中学校が8日、一斉に卒業式を挙行し3年生へ祝いと前途への期待を寄せて次のステージへと送り出した。

 串本町立串本中学校(濱﨑和司校長)は39人(男子22、女子17)の卒業を認め、一人一人に証書を授与。濱﨑校長は39人全体の良さをたたえ、「ありがとう」の気持ちを大切にしてさらに成長することを前途に期待した。

 来賓の祝辞や紹介、祝電の披露を経て、濱﨑校長から和田久朋那さん、同校育友会の杉本真弓さんから下地姫愛さんに卒業記念品を贈呈。在校生を代表して山本大駕さん(2年)が送辞を述べ、3年生を代表して浦地巨輝さんは3年間の学校生活を振り返りたくさんの人たちとの関わりの中で自分たちは成長したとし、教職員や家族らへの感謝と在校生への思いを掲げるなどして答辞とした。終盤は歴代生徒の伝統となっている合唱。在校生は歌「ひまわりの約束」、卒業生は歌「正解」を一丸で会場に響かせ、その歌詞に思いを乗せて交わし合った。

 串本町内では4校計78人、古座川町内では2校計29人が卒業。両町とも小学校卒業式は21日(木)に一斉挙行(6年生欠学年の学校を除く)する予定。

(2024年3月9日付紙面より)

卒業証書を得て会場をあとにする3年生=8日、串本町立串本中学校
2024年03月09日
4 午前11時1分12秒に打ち上げ予定
 9日、ロケット「カイロス」初号機  

 スペースワン株式会社は8日、「カイロス」初号機の打ち上げ時間を9日午前11時1分12秒に設定したと発表した。

 打ち上げ時間帯は午前11時17分12秒までとした。打ち上げ当日の天候判断については、9日午前6時30分ごろ行う予定にしている。

(2024年3月9日付紙面より)

2024年03月09日
5 生活の在り方を考える  熊野川町でワークショップ  (新宮市 )
2024年03月09日
6 すてきな未来を願い  みくまの支援学校高等部で卒業式  (新宮市 )
2024年03月09日
7 当局の見解を問う  新宮市議会一般質問(終)  
2024年03月09日
8 「30年計画やり遂げる」  三軒一高氏が出馬表明  (太地町長選 )
2024年03月09日
9 親子でセキュリティー見直す  市野々小でSNS講座  (那智勝浦町 )
2024年03月09日
10 2人が感謝の気持ち胸に  熊野川中で卒業式  (新宮市 )
2024年03月09日
11 新しい道へ一歩踏み出す  太地中学校で卒業式  (太地町 )
2024年03月09日
12 頂いた命供養し尊さ思う  本廣寺で鳥獣慰霊祭営む  (県猟友会東牟婁支部 )
2024年03月09日
13 挿絵の眺め方を教わる  読書活動推進フォーラム  (古座川町教育委員会 )
2024年03月09日
14 皆伐された山腹に移植  佐田で「七川桜植樹会」  (古座川町 )
2024年03月09日
15 元気いっぱいボールを蹴り  うどの幼でサッカー教室  (紀宝町 )
2024年03月09日
16 ロープ渡りなどに挑戦  消防本部で防火フェスタ  (熊野市 )
2024年03月09日
17 移住者同士で楽しく交流  地域おこし協力隊も参加し  (紀宝町 )
2024年03月09日
18 農家モデル“見える化”が好評  かんきつ就農後もサポート  (御浜町 )
2024年03月09日
19 「春よこい」が大盛況  新宮市の3商店街に活気  
2024年03月09日
20 東牟婁地域に夜間中学  2026年開校の方針  
2024年03月09日
21 お悔やみ情報
  
2024年03月01日
22 工芸品や装身具に見入る
 「鯨と人の営み展」開催中  (太地町 )

 「クジラの学術研究都市」構想の下、今年4月に一般財団法人日本鯨類研究所の太地事務所が開所予定の太地町。町立くじらの博物館(稲森大樹館長)では現在、両者共催の「鯨と人の営み展」の第3期「ベスト・セレクション」が開催中で、多くの来館者がクジラのひげや歯・骨などから作られた美しい工芸品や装身具に見入っている。

 両者の多彩な収蔵品から、クジラと人の歴史の一端を感じてもらおうと企画が持ち上がり、第3期はこれまでの展示で評判の良かったものを中心に学芸員がセレクトした。

 2月28日には同町公民館の生涯学習講座があり、中江環副館長が参加者16人を案内。参加者は最初に、展示品の原材料に触れ、セミクジラやナガスクジラなど5種のひげを見比べて違いを学習。中江副館長は「鯨ひげは温めると柔らかく、冷やすと硬くなる性質があり、現在のプラスチックのようにさまざまな道具に使われていた。マッコウクジラの歯を加工したアクセサリー類の要は『磨き』にあり、磨き砂やワックスを駆使して独特のつやが出されている」と解説。展示へと案内を進めた。

 参加者たちは素材の違いや加工にも注目しつつ、帯留めやカフスボタン、将棋の駒、ステッキ、三味線のばちなどの品々に見入った。本体・緒締め・根付け全てがクジラのひげや歯で製作された印籠にも注目が集まった。

 中江副館長は「現在はこうした素晴らしい工芸品がオークションサイトで安価に売買され、散逸してしまっている。手放す際は、当館への寄贈なども検討を」と呼びかけていた。

 久保寿味子さんは「素晴らしい展示品ばかり。クジラの骨を使ったネックレスが印象に残った」と話していた。

 展示期間は3月17日(日)まで。問い合わせは同館(電話0735・59・2400)まで。

(2024年3月1日付紙面より)

展示を案内する中江環副館長(右奥)=2月28日、太地町立くじらの博物館
鯨ひげで作られた装身具
2024年03月01日
23 旧浦神小の体育館解体
 ロケット公式見学場で  (那智勝浦町 )

 ロケット「カイロス」初号機の打ち上げを前に、那智勝浦町の公式見学場の旧浦神小学校で体育館の解体工事が完了した。国道42号から、勝浦ライオンズクラブが認証60周年記念で寄贈した高さ14・5㍍のロケットモニュメントが見えるようになった。

 旧浦神小ではロケット打ち上げに向け、昨年度から屋上床面やフェンスの張り替えなどの整備を実施。「かつうら渚(なぎさ)の会」と協力し、周辺海岸の清掃にも取り組んできた。

 老朽化が進んでいた体育館は安全確保などのため解体することとし、昨年12月から工事を開始。9日(土)を予定するロケット打ち上げイベントまでに整地を完了し、全国から約2500人の観光客を迎える。

 イベント後、体育館の跡地には、駐車場(38台)の舗装工事を行う予定。地域から常設の公衆トイレ設置の要望が出ていることに関して、町は「打ち上げ当日は8個の仮設トイレで対応する。実際の来場者の様子や維持管理とのバランスを見つつ今後検討したい」としている。

(2024年3月1日付紙面より)

ロケットモニュメントが見えるように=2月28日、那智勝浦町浦神
2024年03月01日
24 「技術を交通安全に役立てたい」
 大賀警部補(熊野署)が優勝、加藤巡査部長(紀宝署)が準優勝  (県白バイ競技大会 )

 三重県白バイ安全運転競技大会が2月22日、伊賀市であり、「警察署交通機動隊員の部」で熊野警察署の大賀航警部補(39)が優勝、紀宝警察署の加藤優巡査部長(34)が準優勝した。

 白バイ乗務員の運転技術向上と受傷事故の根絶を図り、道路交通の安全維持に資することが目的で、2部門で技術を披露し合った。

 警察署交通機動隊員の部は10年ぶりの実施。15人が出場し、バランス走行操縦競技、スラローム走行で競った。

 大賀さんは「これまで、白バイ特別訓練員の一員として県警本部で訓練を受けてきた。優勝をうれしく思う」、加藤さんは「結果を残せて良かった。署の駐車場で練習できたのが大きかった」と語り「自分の技術を交通安全に役立てたい」と口をそろえた。

 両署は合同で「今回、優秀な成績を収めた署員が、今後も白バイの高度な操作技術を生かし、交通指導取り締まりをはじめとする『見せる活動』を推進することで、紀州地域の交通事故・交通違反が1件でも減ることを期待している」とコメントした。

(2024年3月1日付紙面より)

県白バイ安全運転競技大会で優勝した大賀航警部補(中央)と準優勝の加藤優巡査部長=2月28日、熊野警察署
2024年03月01日
25 地元の魅力を伝える
 ふるさと学習模造紙ポスター部門で大賞  (北山小 )

 和歌山県教育委員会が主催する「ふるさとわかやま学習大賞」の入賞作品がこのほど発表され、北山村立北山小学校(松本広明校長)の5、6年生9人が作成した「北山村 未来へつなぐ木のバトン」が模造紙ポスター部門で大賞を受賞した。2月28日には、同校で表彰式が行われ、県教育庁紀南教育事務所の松原貴之学校指導課長から表彰状を受け取った。

 「ふるさとわかやま学習大賞」は、児童生徒がふるさとへの興味や関心を深めるとともに、和歌山を愛する心を育むことを目的に毎年実施。模造紙ポスターをはじめ▽模造紙新聞▽リーフレット・パンフレット▽動画―の全4部門で、県内の小、中、高、特別支援学校を対象に行われている。模造紙ポスター部門には、県内49校から361点の応募が寄せられた。

 松原学校指導課長は「皆さんの学習の成果を見て初めて知ったこともあり、私自身も勉強になることが多かった。今後も村の魅力を引き出し、発信してください」と評価した。

 岡たまきさん(5年)は「大賞を取ることができて驚いているけど、うれしい。北山村のいいところを、たくさんの人に知ってもらいたいと思いながら6年生と一緒に描きました。これからも、地元の魅力を伝えていきたい」と笑顔で語った。

 松本校長は「このような立派な賞を頂き、喜んでいます。子どもたちが地域の方々に大好きな北山のことを教わりながら『分かりやすく伝えたい』という気持ちが形になったのだと思う。いろんな人や物事に出会って学び、経験を積み上げていってくれれば」と話していた。

(2024年3月1日付紙面より)

模造紙ポスター部門で大賞を受賞した5、6年生の皆さん=2月28日、北山村立北山小学校
2024年03月01日
26 創部11年目で初の全国大会へ
 強豪ひしめく和歌山の頂点に  (南紀ボーイズ )
2024年03月01日
27 「混ざる」コンセプトに  旧農協ビルを「汽ノ舎」へ  (那智勝浦町 )
2024年03月01日
28 社会人としての基本学ぶ  地元就職の新卒高校生が研修  (新宮市 )
2024年03月01日
29 本紙エリアから7人  消防、永年勤続功労章  
2024年03月01日
30 本年度事業など承認  和歌山ラオス友好協会  
2024年03月01日
31 早くもナワシログミ熟す  熊野地方各地で  
2024年03月01日
32 園生活での思い出つくる  下里こども園でお別れ会  (那智勝浦町 )
2024年03月01日
33 もみもみ気持ちいい~!  ベビーマッサージに11組  (新宮市 )
2024年03月01日
34 生徒全員で楽しい思い出  光洋中で生徒会主催レク  (新宮市 )
2024年03月01日
35 木本普通科は1.02倍、紀南は0.36倍  県立高校入試後期志願状況  (三重県教委 )
2024年03月01日
36 介護が必要になったら?  サロンでケアマネから聞く  (紀宝町 )
2024年03月01日
37 1人暮らしの心得も  新生活に向けた展示  (熊野市立図書館 )
2024年03月01日
38 鵜殿、井田に津波避難タワー  西田町長、新規事業を説明  (紀宝町 )
2024年03月01日
39 地元招待し事業など伝える  創立40周年イベント開き  (クオリティソフト株式会社 )
2024年03月01日
40 田原小主導の交流を楽しむ  山村交流セでサロン参加者  (串本町 )