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2020年08月29日
1 「妹夫妻の魂も喜ぶ」
 那智にまつわる日本画奉納  (那智勝浦町 )

 東京都目黒区の故・八木征二さん・公子さん夫妻が所蔵していた日本画「那智」が27日、熊野那智大社(男成洋三宮司)に奉納された。二人の代理人として公子さんの姉・佐野幸子さん(80)=東京都新宿区在住=が同大社を訪れ、男成宮司に絵を渡した。

 絵は和歌山県出身の日本画家で日本芸術院会員の清水達三氏の作品。清水氏は日本美術院展内内閣総理大臣賞などを受賞している。サイズは縦130㌢、横60㌢で滝が流れる様子が描かれており、夫妻が20年前に新居用に購入し、大切に飾られていたものだという。

 2人の他界後、佐野さんが絵を引き取り、夫妻が好きで何度も訪れていた同大社に奉納することを決めたという。

 佐野さんは「那智にご縁があったため、大社さんにお話ししたところ快くお引き受けいただいた。思いが深かった絵を奉納でき感謝しています。二人の魂も喜んでくれていると思う」と語った。

 奉納を受け、男成宮司は「作者の清水さんも和歌山の画家であり、信仰を持たれていた妹さん夫妻の大切な絵が来るべくしてご奉納されたよう。拝殿の工事も終わったタイミングでお話をいただいた。素晴らしい絵。どこに展示するか考えていきたい」と語った。

 なお、この日は佐野さんの夫・金吾さんと娘の阿部容子さん、容子さんの夫の利道さんも共に大社を訪れた。

(2020年8月29日付紙面より)

八木征二さん・公子さん夫妻が所蔵していた絵「那智」が佐野幸子さん(左から2人目)によって奉納された=27日、那智勝浦町の熊野那智大社
絵の前で那智の瀧舞が行われた
2020年08月29日
2 安心・安全な流通目指し
 広域市町村圏事務組合議会が定例会  (新宮公設市場 )

 新宮広域圏公設地方卸売市場の管理運営を行っている、新宮周辺広域市町村圏事務組合議会(議長・堀順一郎那智勝浦町長)は27日、同市場で定例会を開いた。事務局から諸報告があったほか、卸売市場法の改正に伴う新宮広域圏公設地方卸売市場条例の改正や令和元年度一般会計および特別会計歳入歳出決算など3議案を承認した。

 開会に当たり、管理者の田岡実千年新宮市長があいさつ。新型コロナウイルス感染症による経済的な影響は今後も出口が見えず厳しい状況が続くと予測し「このような状況の中、売り上げを確保するために青果部門では積極的に営業活動を行い、水産においては量販店やスーパーへの情報提供、店舗での販売協力など、取引拡大につなげる営業努力をしている」。

 「今後も皆さんの協力のもと、売り上げ拡大に向け取り組む所存。厳しい状況ではあるがより一層のお力添えを」と協力を呼び掛けた。

 事務局は、本年度(4~7月)における青果・水産物の取り扱い状況について報告。青果の取扱量は596㌧で前年比49㌧の減、取扱額は2億3931万1000円で同1371万2000円の増。水産物の取扱量は56㌧で前年比11㌧の減。取扱額は1億1567万3000円で1595万8000円の減だった。

 青果・水産物共通して4、5月はコロナの影響で巣ごもり消費などにより量販店やスーパーは需要は増えたものの、飲食店や学校に納品している小売店との取り引きが縮小し取扱高が減少。青果に関しては緊急宣言解除後、前年比で売り上げ増となったが、日照不足など不安定な天候による生育不良から品薄・単価高で推移したことも売上増の一因となっていると推測した。

 水産物については、昨年売り上げ増につなげた量販店への出張販売などもコロナ感染防止のため自粛されており、量販店が対応できない状況にあるとした。

 本年度からは新宮水産製造のマグロ、カジキ、ブリの西京漬けにじゃばらの果汁を加えた「じゃばら味噌(みそ)漬け」を製品化。現在「株式会社じゃばらいず北山」を通じて販売しているほか、ふるさと納税の返礼品として取り扱っており、好評を得ていると報告。

 「関係業者が利用しやすい環境づくり、安心・安全な流通を大事に取り組みつつ、市場外での販売など取引方法を変えて売り上げと利益増を図るため努力している。市場を通じて地域の生鮮食料品の安定供給に寄与することが大前提であり、その流通を担う卸売り業者の健全な運営に対して管理事務所としても指導や支援を続けている」と理解を求めた。

 令和元年度の新宮周辺広域市町村圏事務組合一般会計歳入歳出決算は歳入539万3323円、歳出は480万2638円。新宮広域圏公設地方卸売市場事業特別会計歳入歳出決算は歳入6925万5703円、歳出は6094万363円だった。また、任期満了に伴う監査委員の選任では鈴木義利さんを再任した。

(2020年8月29日付紙面より)

新宮周辺広域市町村圏事務組合議会定例会の様子=27日、新宮広域圏公設地方卸売市場
2020年08月29日
3 天日干しで香り豊かに
 紀和特産の梅干し作りが最盛期  (熊野市 )

 熊野市紀和町の市ふるさと振興公社加工所で、特産の梅干し作りが最盛期を迎えている。

 同公社の梅干しは、この地方に伝わる塩加減や工程を守って製造される。作業は7月28日から始まった。暑さを避けて、午前7時半から取り組んでいる。塩とホワイトリカーで2カ月ほど漬け込んだ青梅を天日干しし、途中で裏返しを繰り返しながら3~4日かけて干す。8月27日にはパート従業員ら12人が、ビニールハウス内で作業に追われていた。その後、さらに赤シソと一緒に2~3カ月漬け込む。天日干しすることで色づきが良くなり、果肉も柔らかくなるそうだ。

 この作業は天候にもよるが、9月末か10月上旬まで続き、11月には近隣の市町に出荷されるという。公社によると、例年なら青梅約20㌧を市内や御浜、紀宝両町の農家から仕入れているが、今年は大幅に少ない13㌧。梅の花の受粉が芳しくなかったことや、生産者の高齢化が進み、生産量も減少しているそうだ。

 担当の仲岡弘さん(41)は「今年は収穫量が少ないものの、大きくて実が詰まっている。昔ながらのふるさとの味を楽しみにしてください」と話した。

(2020年8月29日付紙面より)

順調に進む天日干し作業=27日、熊野市紀和町の市ふるさと振興公社加工所
2020年08月29日
4 3小学校合同でツーリング
 6年生対象のカヌー体験  (古座川町 )

 古座川町内の小学6年生を対象にしたカヌー体験が27日に古座川流域であり、16人がカヌーツーリングや川水泳に親しむなどした。

 この体験は、町立の3小学校が合同で取り組んでいる夏恒例のふるさと経験を兼ねた交流行事。前年度までは町内で提供されていたダッキーを利用して実施していたが、その事業が町外へ移転したため本年度は南紀串本観光協会古座のレンタルカヌーを利用する形で計画した。

 町内の小学6年生は3校計18人で、今回は欠席と見学を除く16人が実体験した。古座川と小川が合流する河原で講師の小西篤さんからパドルの使い方や安全対策などを教わった児童は、極力学校が入り交じる組み合わせで2人艇に乗り込み、操船を練習してツーリングへ出発した。

 ゴール地点は月野瀬にある千鳥建設前。好天続きで水量が少なく、カヌーを引っ張りながら浅瀬を歩く場面もあったがほぼ時間通りに到着した。途中の高瀬橋そばやゴール地点の河原では小休憩を兼ねた5~10分の水浴び時間もあり、歓喜の声を響かせながら川水泳を楽しんだ。

 カヌーツーリングをするのは初めてという三尾川(みとがわ)小の上地友樹君は「パドルの使い方は簡単で、高池の子との息も合いスピードも出せて楽しかった。川面から見た景色はとてもきれいで、進むごとに迫力を感じた」と同体験の様子や印象を語った。

(2020年8月29日付紙面より)

カヌーツーリングを楽しむ町内の小学6年生ら=27日、古座川町月野瀬
2020年08月29日
5 事前策定で被害を軽減  事業継続力強化計画策定講座  (那智勝浦町 )
2020年08月29日
6 1位に西美晴さん  写連新宮支部8月例会  
2020年08月29日
7 在来ノアサガオに危機か  オーシャンブルーが繁殖  (新宮市 )
2020年08月29日
8 授乳の悩みなどを相談  子育てほっとサロン  (紀宝町 )
2020年08月29日
9 コロナ施策第5弾など計上  一般会計補正第7号を発表  (串本町 )
2020年08月29日
10 9月議会提出の議案説明  商品券発行やGIGAスクール整備など  (新宮市 )
2020年08月01日
11 連携し観光づくりを模索 第1回よみがえり委員会 (田辺市本宮町)

 田辺市本宮町で、熊野本宮大社の九鬼家隆宮司を発起人とした「熊野本宮よみがえり委員会」が設立した。7月30日には同町の「世界遺産熊野本宮館」で第1回会議が開かれた。今後は同大社、町商工会、町観光協会が一体となり、初詣などを見据え新型コロナ禍中における分散型の参拝や観光の在り方などについて協議を行っていく。

 同大社の今年の初詣客は三が日で約47万3000人。今後も初詣や例大祭などの年間行事に県内外から多くの参拝者が訪れることから、感染リスクの高い3密の状態になることが予想される。

 委員会は、参拝者に対し「新しい生活様式の実践例」に基づいた分散型の参拝や神事の斎行を提案するために関係団体が内外から協力を得ながら協議し、より現実的な取り組みを模索した上で、感染症防止対策による「おもてなし」を発信し新型コロナの影響で低迷する地域の活性化を図ることを目的とするもの。

 この日の会議では、町商工会や町観光協会、同大社役員など、オブザーバーを含め約20人が出席。会の目的や規約、予算などを議案とし全てを承認した。役員選任では名渕敬・熊野本宮観光協会長を会長に選出した。

 名渕会長は「観光商工と神社は、元来強いつながりを持っている。これは新しい観光づくりの会。連携し安心安全な熊野を発信できるように協議を進めていきたい」と協力を求めた。

 九鬼宮司は「この連携はコロナ禍において大きな力になる。町の活性化だけでなく他のエリアが観光づくりを考える起爆剤となれば」と期待を込めた。

 来年の初詣を第一の目的に定め、初詣期間を延長した上での分散型の参拝やその周知と情報発信、密を避けるための観光動線、地域住民の安心安全の確保などを目標に今後、月に1、2回の会議を開催していく予定。

(2020年8月1日付紙面より)

第1回熊野本宮よみがえり委員会が開催された=7月30日、田辺市本宮町
2020年08月01日
12 感染拡大防止に役立てて
 ジブラルタ生命ら雑巾寄贈  (県内公立学校に )

 校内での新型コロナウイルス感染拡大防止に役立ててもらおうと、日本教育公務員弘済会和歌山支部(藤井孝宣支部長)と和歌山教弘(田中順也代表取締役)、ジブラルタ生命保険和歌山支社は、和歌山県内の全公立小中学校と支援学校に雑巾の寄贈を決めた。初の取り組みで463校に1万5000枚分を用意し、順次、寄贈する。

 7月30日には、新宮市立神倉小学校(藪中秀樹校長)に藤井支部長と和歌山支社の水守琢也さん、同支社新宮営業所に勤務し同校育友会長の大田講平さんが訪れ、藪中校長に雑巾を手渡した。

 藤井支部長は児童の安全確保に尽力する教職員に感謝し「現場の先生をできるだけ応援しようと寄贈した。ぜひ、役立ててほしい」と話した。

 同校では新型コロナ感染予防のため放課後に校内の消毒を行っており、藪中校長は「消毒や日常の清掃活動に使わせていただきたい。寄贈していただき感謝の気持ちでいっぱいです」と述べた。

(2020年8月1日付紙面より)

藤井孝宣支部長(中)から雑巾の寄贈を受けた藪中秀樹校長(左)=7月30日、新宮市立神倉小学校
2020年08月01日
13 早場米の産地で稲刈り
 お盆の贈答用に毎年人気  (紀宝町 )

 東海地方有数の早場米の産地、紀宝町で7月31日、早くも稲刈りがあり、大里地区で中西和益さん、井内地区で南廣臣さんが作業した。今年は梅雨による長雨と日照不足が影響したが昨年より4日早く行った。

 2人は4軒の農家で組織した早場米部会に所属していたが、部会員の減少により7年前に解散。以降、125㌃の田んぼで栽培を続け、毎年、盆前に新米が食べられるよう3月下旬に田植え、7月下旬に稲刈りを行っている。

 今年もJA伊勢三重南紀地区を通じてお中元用に販売するため、3月23日に早場米のアキタコマチを植えた。収穫した新米は盆前の8月6日(木)から熊野市有馬町のファーマーズマーケット「ほほえみかん」などで販売する。価格は5㌔2300円。

 この日、中西さんは30㌃の田んぼで稲刈りを開始。大型コンバインで刈り取り、1時間ほどで終えた。今年は300㌔近くを収穫し「新米を楽しみにしてほしい」と話していた。

(2020年8月1日付紙面より)

稲刈り作業する中西和益さん=7月31日、紀宝町大里
2020年08月01日
14 活動の際に役立てて
 県防犯協議会連合会が夏用マスク寄贈  (新宮警察署 )

 新宮警察署(小畑博昭署長)で7月30日、和歌山県防犯協議会連合会から寄贈された夏用マスクの贈呈式があった。防犯ボランティアを務める3団体の代表者が来署し、小畑署長からマスクを受け取った。

 夏季を迎え日頃、児童や生徒の見守り活動や防犯パトロールを実施している同団体に対し、活動の際に役立ててもらいたいとの思いから連合会が16日に同署を訪問。軽く、通気性の良い夏用マスク340枚を寄贈した。

 この日は約10団体を代表して熊野パトロール隊の天野川宏子会長、同署少年補導員連絡会の田代知美会長、勝浦ニュータウン見守り隊の峰武久会長が訪れ、小畑署長が3人にマスクを手渡した。

 贈呈を受け、天野川会長は「寄贈という心遣いにありがたく思います。感染症はもちろん、猛暑の季節となり熱中症にも気を付けながら大切に使っていきたい」。田代会長は「暑さで体力が消耗しやすい時期に夏用マスクを頂きうれしい。少しでも貢献できるよう、今後も活動を強化したい」。峰会長は「一つの大きな励みになります。メンバー一同、気持ちを新たにして交通安全に努めていきます」。

 小畑署長は日頃の活動に感謝し「現在、新宮・東牟婁地域は犯罪、交通事故ともに減少しており、ボランティアの方々が昼夜を問わず熱心に活動してくれているおかげ。警察だけでは決してできません。寄贈していただいたマスクを有効活用してもらって今後も協力してもらい、より連携を強くしていければ」と話していた。

(2020年8月1日付紙面より)

贈呈式に出席した(左から)小畑博昭署長、天野川宏子会長、田代知美会長、峰武久会長、中村光利・生活安全刑事課長=7月30日、新宮警察署
2020年08月01日
15 近畿が梅雨明け  高温、熱中症に注意  
2020年08月01日
16 東牟婁地方大会が中止  新型コロナの影響で  (中体連 )
2020年08月01日
17 永年企業、優良店舗を表彰  新宮商工会議所  
2020年08月01日
18 杉森さん、和田さんを表彰 令和2年度観光功労者 (新宮市観光協会)
2020年08月01日
19 古道客は例年を下回る  大門坂茶屋もコロナ感染予防を徹底  (那智勝浦町 )
2020年08月01日
20 コロナや熱中症対策学ぶ  いきいきサロン浦神  (那智勝浦町 )
2020年08月01日
21 夕方~夜間のシカに要注意  道路交通情報表示板で広報  (串本警察署 )
2020年08月01日
22 町民に現金1万円を給付  臨時会で関係予算案承認  (古座川町議会 )
2020年08月01日
23 長雨おさまり炊き出し活発  姫ひじき生産組合加工場で  (串本町 )
2020年08月01日
24 国内外の同世代と意見交換  2年生2人がウェブ会議で  (串本古座高校 )
2020年08月01日
25 かわいいキーホルダー作る  「いきいきサロンひまわり」再開  (紀宝町 )
2020年08月01日
26 紀の宝プレミアム商品券  5000円分お得に  (紀宝町 )
2020年08月01日
27 お悔やみ情報