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2024年03月31日
1 地域医療っておもしろい
 診療所医師が奮闘  (北山村、7月に「お祭り」開催へ )

 北山村にある唯一の医療機関「国保北山村診療所」の医師、内川宗大(むねひろ)さん(36)が「医療が溶け込んだお祭り」のようなイベントを企画し、7月の開催に向けて動いている。「地域医療っておもしろい」。それを体現しようと飛び地の村で奮闘している。

 和歌山市出身の内川さんは自治医科大学を卒業し、医師として8年目となる2020年4月に村診療所に赴任した。医師不足解消のため設立された自治医大では、卒業後の一定期間を地域医療に従事させる仕組みがある。最後の2年間を村で勤務し、日赤和歌山医療センターに移ったが、「誰かがどこかで親身になっていれば重症化は防げるんじゃないか。もう一度、北山村で地域医療を実践したい」と感じ、23年4月に村へ戻った。

 「その地域を好きになること」。地域医療に向き合う自分なりの姿勢もできた。「人材不足を根底とする問題が深刻化している。医師として育ててくれた地域に何か残し、貢献したい。『地域医療×おもしろい』を体現し、地域を支える医療福祉人材の確保につなげたい」と見据える。

 イベント名は「わっしょ医‼北山村」で、7月6日(土)におくとろ公園で開催予定。「わくわくするお祭りに医療が溶け込んで、気付かない間にみんなの懐に入り込めたら」と思いを込めた。

 インスタグラムには診療所アカウントとは別に専用のアカウントを開設。「分からないなりに一生懸命やってる」と悪戦苦闘しつつ、飾らない文面で発信している。

 開催資金の足しにしようと投資家に出資を依頼するユーチューブの「令和の虎」にも出演。「虎」と呼ばれる投資家たちの厳しい意見を浴びながらも真っすぐな思いをぶつけ、希望の金額を得た。

 飲食店の出店やステージイベントなどの盛り上がり要素を充実させつつ、医療体験ブースは縁のある医療介護福祉従事者に協力を求めながら準備を進めている。実行委員会が主催し、村、株式会社じゃばらいず北山が共催する。

 内川さんは「医療に関心がある、ないにかかわらず、まずはイベントを楽しみに来てほしい。これを入り口として村や地域医療に関心を持ってもらえれば、つないでいく仕組みも考えている」と話していた。

(2024年3月31日付紙面より)

「わっしょ医‼北山村」を企画した医師の内川宗大さん
インスタグラムに開設したイベント専用アカウント
2024年03月31日
2 施設の名称を変更
 こども家庭センターに  (新宮市 )

 児童福祉法の一部改正により、市町村は児童福祉と母子保健の連携を図り、妊産婦、子育て世帯、子どもへ一体的に相談支援を行う「こども家庭センター」の設置に努めることが、2024度からの努力義務となった。新宮市はこれを受け、市保健センターの名称を4月1日(月)から「新宮市こども家庭センター」に名称変更し、より充実した支援体制の構築を目指す。

 保健センターは子育て世代包括支援センターが母子保健の、子ども家庭総合支援拠点が児童福祉の相談窓口となっていた。新たなこども家庭センターでは、子どもや子育て世帯の課題に一体的に対応する総合窓口となる。「どなたでもお気軽にご相談ください」と呼びかけている。

 開設時間は、祝日や年末年始を除く月曜日から金曜日の、午前8時30分から午後5時15分。問い合わせは、子ども家庭センター内の子育て推進課(電話0735・23・3344)。

 なお、センター内には四つの係がある。▽妊娠、出産、乳幼児期の健康や発達に関することは「母子保健係」(電話0735・23・4511)▽未就園の子どもたちと保護者のための居場所の提供は「子育てひろば『つぼみ』」(電話0735・29・7246)▽子育ての問題に関することは「子育て支援係〈家庭児童相談室〉」(電話0735・23・3740)▽各種手当・助成や保育所に関することは「子ども未来係」(電話0735・23・3344)―まで。

(2024年3月31日付紙面より)

4月1日から「こども家庭センター」に名称が変更となる=29日、新宮市保健センター
2024年03月31日
3 緩和ケアって何だろう
 看護師の東一代さん講演  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町福祉健康センターで28日、4年ぶりの町主催の健康講演会「緩和ケアって何?~がん患者の痛みや不安に寄り添うケア~」があった。町立温泉病院・訪問看護ステーションちょうりつの緩和ケア認定看護師・東一代さんが講話し、約30人が、がん患者の苦痛を和らげるケアの世界に触れた。

 東さんは緩和ケアについて「がんなどの重い病を抱える患者やその家族一人一人の、身体や心のさまざまなつらさを和らげ、より豊かな人生を送ることができるよう支えるケア」と紹介。

 中世ヨーロッパで旅の巡礼者らの安息場所(ホスピス)から始まり、近代以後はハンセン病や結核、がん、エイズなど治療困難な末期患者を対象とするようになったと歴史を紹介。現代では医療の進歩でさまざまな病が治療できるようになった一方、「治療が長期化し、死が迫った時期だけでなく、治療中もよりよい生活を送れるよう支援することが必要になった」と述べた。

 近代ホスピス運動の母と呼ばれるシシリー・ソンダースが提唱した「全人的苦痛」の概念に言及。がん患者は▽身体的苦痛(がんや治療によって感じる痛み)▽精神的苦痛(恐怖や怒りの感情)▽社会的苦痛(社会との隔たりから感じるつらさ)▽スピリチュアルペイン(痛みを運命として捉えてしまうつらさ)―が複合したつらさに直面しているとし「薬で痛みを取ることで、不安も減り、社会復帰もできるなど、良くも悪くもそれぞれの苦痛が影響し合っている」と述べた。

 医師や家族と共に釣り好きの患者の外出を支援したエピソードから「病気ではなく『つらさ』『困っていること』に焦点を当て、その人らしさを支えることが緩和ケアの本質。現代では慢性心不全や神経難病、認知症にも広がっている」と語った。

 役場福祉課から、那智勝浦町のがん検診の現状についての講話もあった。町内では2017~21年の全死亡者1337人中356人ががんで亡くなっている。町が実施する検診のうち、乳がん・子宮頸(けい)がんで受診率が低く、肺がん・大腸がんは要精密検査となった後の未受診率が高いとし「75歳以下の方には5月下旬に受診券を送付するので、必ず受診を」と呼びかけた。

(2024年3月31日付紙面より)

耳を傾ける町民ら=28日、那智勝浦町福祉健康センター
東一代さん
2024年03月31日
4 ボトルドウオーター完成
 20周年記念コースターも  (那智勝浦町 )

 豊かな水資源を全国に広報しようと那智勝浦町が製造を進めていたオリジナルラベルの「那智勝浦町ボトルドウオーター『熊野の水』」が完成し、29日に役場町長室でお披露目があった。

 水や水源地、水源涵養(かんよう)林の保全啓発を目的に、那智原始林の水で約4万本を製造。ペットボトルよりもリサイクル率の高いアルミ缶を採用し、賞味期限5年の長期保存水で災害備蓄の側面もある。ラベルは「あらたまデザイン」が手がけた。

 「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録20周年のノベルティーとして熊野材を用いたヒノキのコースター1000個も製作。熊野三山、三筋の滝(那智の滝の別称で、三筋に分かれて流れ落ちることから)、那智原始林にある「二の滝」「三の滝」などから着想を得て、3本の木を革ひもで結ったデザインにした。

 堀順一郎町長は「世界遺産を構成する町内の熊野那智大社、飛瀧神社、那智山青岸渡寺、補陀洛山寺を巡っていただくツアーなどを那智勝浦観光機構と企画しており、その記念品としたい。将来的には土産物としての販売も検討したい」と話していた。

(2024年3月31日付紙面より)

オリジナルラベルの「熊野の水」=29日、那智勝浦町役場
2024年03月31日
5 時松さん、県制し全国へ  三重県空手道選手権大会  (日本空手紀南支部 )
2024年03月31日
6 本年度、5億円近い赤字見込み  紀南病院組合議会3月定例会  
2024年03月31日
7 本年度最後の集い、楽しむ  「いっぷく亭」で21人  (紀宝町 )
2024年03月31日
8 来年度に向けて意見共有  民児協3部会が活動振り返る  (紀宝町 )
2024年03月31日
9 紙おむつなど計3回支給  子育て支援で新たに  (紀宝町 )
2024年03月31日
10 認知症でも「心」は伝わる  サポーター講座に16人  (那智勝浦町 )
2024年03月31日
11 優良な従業員を表彰  新宮市と商工会議所  
2024年03月31日
12 小さなヒメウズの花  宇久井ビジターセンター  (那智勝浦町 )
2024年03月27日
13 紀伊勝浦発、東京行き
 宇久井小に「紀伊」のサボ  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立宇久井小学校の校長室に、2枚の列車の行先標(通称・サボ)がある。青には「紀伊勝浦←→東京」、白には表裏にそれぞれ「東京行」と「紀伊勝浦行」の文字。かつて東京―紀伊勝浦間を運行していた夜行列車「紀伊」のものだ。

 サボは宇久井小の倉庫に眠っていたのを、同校の芝﨑勝善校長(60)が発見。「なぜ宇久井小にあるのかは分からないが、自分たちの世代にとっては東京へ大学受験に行く時に乗った思い出の列車」と懐かしみ、校長室へと持ち帰った。

 当地方では、紀勢本線の全線開業により1959(昭和34)年に東京―新宮間で夜行急行列車「那智」が運行開始。64(昭和39)年に紀伊勝浦まで延長され、68(昭和43)に「紀伊」と改称した。75(昭和50)年には特急列車(通称・ブルートレイン)に格上げ。84(昭和59)年に廃止されるまで、毎日上下1本ずつ、約11時間、621㌔の道のりを走った。

 下り列車は明け方に紀伊勝浦駅に到着し、新宮駅の客貨車区に戻って清掃や整備を済ませ、夕方には再び紀伊勝浦駅へ。機関車を方向転換させた後、乗客を乗せて東京へ出発。途中で伊勢や能登などからの列車と連結し、翌朝乗客が目を覚ますと、そこは大都会東京の街だ。若かりし頃の思い出に残っている人も多いだろう。

 紀伊号の運行に関わった新宮駅の道本隆文駅長(60)にサボについて問い合わせたところ「1982(昭和57)年に18歳で国鉄に入社し、最初の3年間の配属が新宮駅。当時は紀伊号の機関車の連結や切り離し、ブレーキのエアホースの付け替えなどをしており、ラストランの日には多くの人が見に来ていた。自分たちの時はDD51形ディーゼル機関車が牽引していたが、当時のサボはロール式。さらに古いものだと思う」と語った。

 「国鉄」時代の資料を集める、熊野学研究委員の中瀬古友夫さんは「特急格上げ前の客車で使われていたもの」と推測。「想像だが」と前置きしつつ「特急列車に切り替わる前日、紀伊勝浦駅に到着した旧列車は、回送列車として品川の車両基地へ帰っていく。その際に外したサボを、誰かが小学校に持って行ったのでは」と話していた。

 「紀伊」が運行終了してはや40年。今年も多くの若者たちが、不安と期待の入り交じった表情で、都会へと巣立っていく。世界を見て、大きく成長して、いつかまたこの町の、この駅に帰ってきてほしい。

(2024年3月27日付紙面より)

校長室に2枚のサボ=25日、那智勝浦町立宇久井小学校
紀伊勝浦駅ホームから
2024年03月27日
14 避難所運営をゲームで
 災害に備え研修会  (那智勝浦町脇入区 )

 那智勝浦町の脇入区(濵口佳男区長)は24日、同区の脇仲会館で南海トラフの大地震などの災害に備え、「非常時避難所運営研修会」を開いた。14人が参加し、和歌山県が開発した「きいちゃんの災害避難ゲーム」を楽しみながら、避難所運営を机上で体験した。

 研修会は同町役場総務課防災対策室主査の藤社祐樹さん、主事の山本将平さんが講師になり開催。机の上に避難所になった架空の小学校「きいちゃん小学校」の図を広げ、参加者は施設管理班長、ボランティア班長などの役割が与えられてゲームがスタート。対策室の藤社さんらが「トイレはどうする」「駐車場はどこへ」「避難者名簿はどんな内容が必要」「ペットの受け入れ場所はどこ」などの問題を出した。参加者からは「思いも寄らなかった避難者への配慮などの注意点に気付くこともあった」という声も聞かれた。

 ゲーム後、参加者は防災対策室が撮影した能登半島地震の被災地の写真を見ながら、避難所の運営状況や家庭での備蓄品などの説明を聞いた。

 濵口区長は「有意義な研修会だった。机上の訓練だが、いろいろな知識を吸収してもらえたと思う。今後は実際に小学校での訓練も必要ではないかと感じた」と話した。

(2024年3月27日付紙面より)

「きいちゃんの災害避難ゲーム」を楽しみながら避難所運営を机上で学ぶ=24日、那智勝浦町勝浦の脇仲会館
2024年03月27日
15 世界に開かれた学研都市へ
 国際鯨類施設で竣工式  (太地町 )

 古式捕鯨発祥の地として知られる太地町の「国際鯨類施設」で23日、竣工(しゅんこう)式が開かれた。約90人の来賓が出席して完成を祝し、今後の研究発展に期待を寄せた。

 同町が目指す「くじらの学術研究都市構想」の拠点施設で、平見の高台に建設された。調査捕鯨などを行う日本鯨類研究所(以下、鯨研)の太地事務所や約3万冊の図書室、研修ホール、会議室などで構成される。延べ床面積は1879・92平方㍍、鉄骨造り2階建て。建設費約18億円。

 式典では、三軒一高町長が1878(明治11)年の大背美流れや南氷洋捕鯨の歴史に触れ「私たちは過去・現在・未来、鯨との関わりをやめない。この地で生きんがため、先人たちがもがき苦しんだ歴史を必ず後世に伝えなければならない」と宣言。「世界に開かれた鯨の学術研究都市を目指し、今後も懸命の努力をする」と誓った。

 来賓の自民党の二階俊博元幹事長は「この地は命を懸けて鯨と相対してきた。捕鯨を理解してもらうよう、自信と誇りを持って取り組んでいかなければ」と祝辞。鶴保庸介参院議員、和歌山県の下宏副知事、水産庁の森健長官、外務省経済局の片平聡局長も祝いの言葉を述べた。

 テープカットの後には餅まきがあり、町民ら約150人が歓声を上げ、3俵(約180㌔)の紅白餅を拾った。

 式典後、鯨研の藤瀬良弘理事長は、2011年の東日本大震災で宮城県の鮎川実験場が津波の被害を受け、東京では標本などの保管が難しかったところ、太地町が無償で保管を引き受けたことに感謝を述べ「非常に立派な施設で驚いている。今後は施設に負けない研究成果を、世界へ発信していきたい」と抱負を語っった。施設の利用開始は4月1日(月)。

(2024年3月27日付紙面より)

テープカットで完成祝す=23日、太地町の国際鯨類施設
盛大に餅まき
2024年03月27日
16 劇交え落語の世界広げる
 田並でワカイミソラ寄席  (串本町 )

 串本町田並にある田並劇場で24日、公演「ワカイミソラ寄席春場所」があり約60人が創作劇「子別れ・熊野篇」や創作落語「寺子屋問答」を鑑賞した。

 アマチュア落語家・熊野家三九郎(旧芸名・熊野亭雲助、本名・鈴木俊朗)さんと劇団ワカイミソラによる、劇を交えて落語の世界を広げる公演。今回は昔ながらの大衆劇場で上演したいという思いで田並劇場を会場に選び、来場を呼びかけた。

 創作劇「子別れ・熊野篇」は、古典落語「子別れ」を原作にしその人情談を大正期の新宮に当てはめた作品。台本を書いた谷口克朗さん(父役)と羽山真弓さん(子役)、谷口美加さん(母役)が主演し、今回は筋書きの表現力を増すため父役の回想シーンで大石誠之助役(川口一夫さん)も登場する工夫を加えて子がかすがいとなり夫婦がよりを戻す流れを演じた。

 創作落語「寺子屋問答」は中学時代から半世紀以上にわたって落語に打ち込んできた熊野家三九郎さん作、熊野家さんの大学時代の同期で桂ざこばさんの一番弟子・桂塩鯛さんがネタおろしした作品。今回は創作時点の内容で高座に臨み、寺子屋問答(=卒業試験)で子どもとその親、寺子屋の師匠が珍問答を重ねる様子を口演した。

 昨年7月の同寄席夏の陣(新宮市の西村伊作記念館外庭で実施)、今年1月の同寄席新春顔見世興行(新宮市のCOLORsで実施)に続き3回目となる今回のコラボ公演は初の市外実施。その接点づくりに尽力した谷口克朗さんは「回を重ねてこの公演の楽しさがだんだん分かってきました。今後についてはまだノープランですが今日は大勢の皆さんにお越しいただき、折があればこちらでもまた公演してみたいと思いました」と語った。

(2024年3月27日付紙面より)

劇団ワカイミソラによる創作劇「子別れ・熊野篇」=24日、串本町田並の田並劇場
作品「寺子屋問答」の口演に臨む熊野家三九郎さん
鑑賞する来場者
2024年03月27日
17 心身共に大きく成長  4保育所で修了式  (紀宝町 )
2024年03月27日
18 本物そっくりスイーツ  まなびの郷で制作体験  (紀宝町 )
2024年03月27日
19 5年ぶり、歌声響く  西脇カラオケ教室の発表会  (紀宝町 )
2024年03月27日
20 春休み始まり、恒例行事  東正寺で「子ども座禅」  (紀宝町 )
2024年03月27日
21 子どもの将来のために  漁協が奨学金事業に寄付  (太地町 )
2024年03月27日
22 坊井安仁さんが総合優勝  紀州愛蘭会の春蘭展示会  (新宮市 )
2024年03月27日
23 質の高い練習に取り組む  近畿大学体育会卓球部が合宿  (那智勝浦町 )
2024年03月27日
24 すっかりお兄さん、お姉さん  勝浦こども園で卒園式  
2024年03月27日
25 楽しい思い出ありがとう  たづはら保育園で卒園式  (新宮市 )
2024年03月27日
26 職員一丸で取り組み  新宮市の人事異動  
2024年03月27日
27 思い掲げつつ視点を伝える  月野瀬で英語お悩み相談会  (古座川町 )
2024年03月27日
28 第1回定例会一般質問④  串本町議会  
2024年03月27日
29 最大16人組で14曲を披露  吹奏楽部第12回定期演奏会  (潮岬中 )
2024年03月27日
30 本年度の集大成を響かせる  吹奏楽部第12回定期演奏会  (串本古座高校 )
2024年03月27日
31 「森の釣り人」が開花  宇久井半島にウラシマソウ  (那智勝浦町 )
2024年03月27日
32 希望を胸に新たな一歩  木の川認定こども園で卒園式  (新宮市 )
2024年03月26日
33 持続可能な交通の価値とは
 初の地域公共交通フェス  (那智勝浦町 )

 「那智勝浦町地域公共交通フェス2024」が23日、同町の体育文化会館で初開催された。子どもから大人まで多くの町民が集まり、少子高齢化や人口減少、自家用車の普及などさまざまな課題に直面する地域公共交通の現状や、課題に対しての今後の取り組みを考える機会とした。

 那智勝浦町、同町地域公共交通活性化協議会主催。同協議会は地域公共交通の維持・活性化を目的に、行政、民間交通事業者、地域住民らで2023年4月に設立。町内6地域との意見交換や観光客らへのアンケートで、今後の方向性を探ってきた。22日の第4回協議会で「町地域公共交通計画」を承認し、来年度より5カ年で着手する。

 今後計画を進めるに当たり、町全体で現状認識を共有する場をつくろうと、フェスを企画。和歌山大学きのくに線活性

化プロジェクト(きの活)、きのくに活性化センター、熊野御坊南海バス株式会社、JR西日本和歌山支社、紀勢本線活性化促進協議会・新宮白浜区間部会などが協力した。

 協議会副会長で和歌山大学の西川一弘教授による講演では、持続可能な交通の価値を再考。「移動なくして生活はなく、交通が衣食住を支えている。日本では、宅地やレジャーランド造成と合わせたビジネスで交通を考えてきた歴史があるが、海外では道路と同じ社会インフラとして捉える国もある」と言及。免許のない高校生や高齢者だけでなく、飲酒やけが、寝不足、車の故障などで、誰もが移動制約者になりうるとし、幅広い価値で公共交通を捉える必要があると力説した。

 今後に向け「地区内の輸送は住民組織による『助け合い輸送』で担い、地区外や幹線へはバスやタクシー、鉄道が担うという役割分担が重要になるのでは。『2024年問題』で物流の担い手不足が深刻化する中、全国的にも面白い事例になる可能性がある」と語った。JR西日本和歌山支社の松田彰久副支社長による講演もあった。

 会場では和歌山大学の学生によるプラレールで遊ぼうコーナーに子どもたちが集まり、軌陸車の展示や踏切の非常停止ボタン体験、バスの乗車体験も人気だった。

(2024年3月26日付紙面より)

プラレールで遊ぼう!=23日、那智勝浦町の体育文化会館
町内6地域での意見交換ワークショップの成果を展示
2024年03月26日
34 今年は各自自由に観賞を
 佐田で「桜フェア」始まる  (古座川町 )

 古座川町佐田で23日、イベント「桜フェア」が始まった。4月7日(日)までの実施で、期間中はちょうちんを飾り午後6時~9時に点灯。花盛りの多客に合わせて桜の広場一帯での出店も予定されている。

 このイベントは桜まつり実行委員会主催。コロナ禍前まで開いていた「桜まつり」に代わる企画で、ちょうちん設置はそのまま継承し出店は期間内で複数日出していい内容となっている。

 経年劣化で資材が年々減っているが、ちょうちんは今年も役場佐田出張所~桜の広場間に設置。19日に区民有志や古座川ゆず平井の里役員、役場や町観光協会の若手計11人が手分けして電線を張り、電球部分にちょうちんをつり飾った。

 出店は事前登録制となっていて、今年は▽モノリスキッチンカー▽古座川ゆず平井の里▽YOCCO▽上田農園▽ご縁坐▽ふるさとキッチン福ちゃん▽梅乃家―が日取りを選んで出店する。期間中の水、木曜日以外は出店予定があり、休みで人が動きやすい土、日曜日は3~6店舗の予定が入っている。品目は軽飲食が主で、土産品や革小物も並ぶ。

 七川ダム湖畔は日本さくら名所100選に選ばれている、紀伊半島南部を代表するソメイヨシノの観賞スポットの一つ。駐車場は桜の広場とおおじゃの森の2カ所が無料開放されている。23日現在、ソメイヨシノはおおむね開花前だが、下流の一枚岩周辺ではすでに咲き進んでいて、期間中盤から終盤が見頃となりそうな状況だ。

 昼夜の花見は各自で自由にしてもらう形となっている。問い合わせは同実行委員会(電話0735・67・7901、町地域振興課内)まで。

(2024年3月26日付紙面より)

期間を迎え点灯が始まったちょうちん飾り。桜は開花前の段階=23日、古座川町佐田
手分けしてちょうちんを飾り付ける若手ら(町地域振興課提供)
2024年03月26日
35 「自分を認め、信じてほしい」
 小椋久美子さん バドで交流  (熊野市 )

 三重県川越町出身で、北京五輪バドミントン女子ダブルス代表の小椋久美子さんを招いてのスポーツ講演会と交流会が23日、熊野市文化交流センターであった。交流会では、子どもたちと笑顔でラリーし、世界を舞台に戦った強烈なスマッシュも披露した。

 小椋さんは、1983年生まれ。8歳でバドミントンを始め、2002年全日本総合バドミントン選手権シングルスで優勝。「オグシオペア」として活躍し、08年の北京五輪では5位入賞、全日本選手権5連覇を達成して10年に引退した。現在は、子どもたちへの指導を中心にバドミントンを通じスポーツの楽しさを伝える活動を行っている。

 「失敗を成功に導く心の持ち方」をテーマにした講演会では、「技術力がない代わりに丁寧なプレーを心がけた。プレッシャーに弱くて、自信を持つために誰よりも練習した」と19年間のバドミントン人生を振り返り、「弱点を違う角度から見て、自分の武器を探すことが逆転の発想。自分が積み上げたものにうそはない。今の姿が全て。自分を認め、信じてほしい」と伝えた。

 「周りの励ましや、視点を変えることで壁を乗り越えることができた。失敗から学んだことがたくさんある。失敗を失敗で終わらせないことが大切」と語った。小学校時代のスポーツ少年団でバドミントンの楽しさを知り、全国大会で、後にコンビを組む潮田玲子さんに完敗したことを明かした。

 「中学時代は玲ちゃんに勝てなくて、全国3位を目標にした。達成してうれしかったが、目標以上の結果は出ないことに気付いた」と話し、自分が成長したと思える目標を立てることにしたという。

 潮田さんとのコンビでスランプになった時「全く違う性格の2人が、相手のことを理解することで勝つ近道になることに気付いた」と語った。

 「オリンピックは空気感が独特で、緊張で頭が真っ白になった。みんな、いろんなものを背負っていた」と体験を交え、「夢が目標になると行動も変わる」と説いた。

(2024年3月26日付紙面より)

子どもたちとの交流を楽しむ小椋久美子さん=23日、熊野市文化交流センター
オリンピック選手とのラリーを経験
2024年03月26日
36 楽しい物語に笑顔
 市役所別館で生涯学習演劇会  (新宮市 )

 新宮市教育委員会は23日、市役所別館で生涯学習演劇会を開いた。岐阜県岐阜市を拠点に活動する「劇団風の子中部」が芝居「ぱらりっとせ」を上演。市内在住の子どもやその保護者など約70人を楽しませた。

 劇団風の子は「日本の未来は子どものことを考えることから」との思いから1950年に東京都で創設した。同中部は2010年に誕生。東海地方をはじめ、国内外で新たな創造を発信している。

 この日は、お手玉、竹馬、風車などの昔遊びや、わらべうたを織り交ぜた演劇「はなさかこぞう」を披露。来場者は物語の世界に夢中となり、テンポの良いせりふ運びや役者の力強い動きなどに笑顔を見せ大きな拍手を送った。

 最後は劇団員に教わりながら、岐阜県郡上市八幡町の盆踊りで伝統的に受け継がれている郡上踊りを楽しんだ。

 鑑賞した林里緒ちゃん(5)と玉井栞里さん(7)は「近くで劇を見たのが初めてだったので迫力があり、楽しかった。和傘の踊りがきれいでよかった。また来てほしい」と話していた。

(2024年3月26日付紙面より)

演劇「はなさかこぞう」を披露する劇団風の子中部=23日、新宮市役所別館
みんなで「郡上踊り」を踊った
2024年03月26日
37 中西卓球が優勝
 第200回職場対抗ボウリング大会  
2024年03月26日
38 グラウンドゴルフで交流
 太地町教委第3回大会  
2024年03月26日
39 魅力を伝え競技の普及に
 新宮道場で剣道体験会  (新宮剣友会 )
2024年03月26日
40 目にも耳にもにぎやか  添野川「プリンセス雅」  (古座川町 )
2024年03月26日
41 気持ち込めて14曲演奏  潮岬中吹奏楽部が定演  (串本町 )
2024年03月26日
42 「探究的な学び」提供  2025年度に新学科を構想  (新宮高校 )
2024年03月26日
43 自衛隊予定者を激励  防衛協会が市長表敬訪問  (新宮市 )
2024年03月26日
44 1位に野中誠一さん  写連紀南支部3月度例会  
2024年03月26日
45 花飾り作りを楽しむ  ハンギングバスケット  
2024年03月26日
46 平田聡さん絵画展  大泰寺の境内建物で  (那智勝浦町 )
2024年03月26日
47 安心して新しい道歩んで  天満保育園で7人が卒園  (那智勝浦町 )
2024年03月26日
48 子どもらが舞の稽古 例大祭での奉納に向け (熊野本宮大社)
2024年03月26日
49 教職員の異動発表㊦  和歌山県教育委員会  
2024年03月26日
50 福本さん、中村さんが優勝  讃寿会グラウンドゴルフ大会  (紀宝町 )
2024年03月26日
51 13日間の春休みに入る  小中学校で一斉に修了式  (熊野市・南郡 )
2024年03月26日
52 お悔やみ情報
  
2024年03月24日
53 高齢者にタクシー券
 移動支援や免許返納促進  (新宮市 )

 新宮市が自動車の運転免許を持っていない75歳以上の高齢者などにタクシー券を配布することが、市議会での予算の成立により決まった。金額は1人当たり1万2000円分。4月から対象者に申請書の送付を行う予定という。

 移動手段のない高齢者などへの支援や、運転免許返納の促進を目的とした取り組み。新宮市は高齢化率が2月末の時点で38・87%に達した「超高齢化社会」となっており、安全面を考えればなるべく高齢者に運転免許を返納してもらうのが望ましい。

 しかし都市部と比べ、列車やバスなどの公共交通網が未発達なため、高齢者も自動車がなければ生活が困難で、運転免許を返納しづらい実情がある。旧市外はなおさらで、山間部は買い物や通院も自動車なしでは不便極まる。これらの解決の一助になればと市は事業実施を決めた。

 対象は具体的には、新宮市内に在住(施設入所者を除く)する75歳以上で、最初から運転免許を持っていない人。または全年齢で、すでに運転免許証を返納したことを示す書類がある人となる。さまざまな事情で運転免許を返納した若年者にも考慮し、年齢に下限は設けず書類があれば対象と認めるという。

 ただ市は、市内在住の75歳以上は把握しているものの、返納済みも含めた運転免許の有無は把握していない。このため、申請書は75歳以上の市内在住者全員に送る予定という。6000人から7000人ほどいるため時間がかかるが、担当課は「6月までには送りたい」と考えている。75歳未満の免許返納者に関しては、基本的に窓口での申請となる。

 タクシー券は来年3月末まで使える。市内で営業する全てのタクシー会社で利用できる。500円もぎりの24枚券となる。

(2024年3月24日付紙面より)

停車して客を待つタクシー=22日、JR新宮駅
2024年03月24日
54 リハビリ視点の被災地支援
 三上幸夫教授が講演  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町立温泉病院で19日、広島大学病院リハビリテーション科の三上幸夫教授による講演会「令和6年能登半島地震における災害リハビリテーション医療~広島JRATの活動と今後の課題~」があった。新宮・東牟婁の市町村と県から保健師ら約40人が出席し、被災地支援におけるリハビリ視点の重要性を学んだ。

 温泉病院と、院内に設置されている和歌山県立医科大学のリハビリテーション・スポーツ・温泉医学研究所が主催。日本災害リハビリテーション支援協会(JRAT)は、リハビリの観点から避難所の環境アセスメントや、生活不活発病、災害関連死の予防を行うチーム。三上教授はその一員として、1月に能登半島地震の被災地で活動した。

 三上教授はJRATの結成経緯について「阪神・淡路大震災後には拠点病院や広域搬送ネットワークの整備が進められたが、2011年の東日本大震災では、長引く避難所生活で精神的に病んだり、身体機能が衰えてしまったりする方が多く出た。体や心のケア、保健医療の重要性が見直されて発足した」と説明。「救命救急を担う災害派遣医療チーム(DMAT)とは逆に、JRATは被災者が地域社会に戻っていくのを支援する『出口戦略』を担う」と述べた。

 能登半島地震の被災地について「医師や理学療法士、作業療法士などのチームで現地入りした。目立つけががなくても、身体の活動面に着目すると『避難中に膝を打って立てない』『片付けで腰が痛くて動けない』と圧迫骨折や腱板(けんばん)断裂が疑われる方、コルセットやつえが必要な方が多くいた」と言及した。

 石川県輪島市門前町で実施した▽起き上がれるか▽立ち上がれるか▽片足立ちできるか―を基準としたリハビリ視点のトリアージ手法も紹介した。

 課題面として、JRATの存在や意義が十分認知されていなかったことや、被災地における福祉用具・義肢装具の入手の困難を挙げ「逃げることも大切だが、逃げきった方々にいかに地域社会に戻っていただくのか、災害関連死をどう防ぐのか。今後のため、和歌山県のJRATのことも知っておいてほしい」と呼びかけた。

 堀順一郎町長は「保健師だけでなく、多くの方に理解いただく必要がある話。その第一歩」と話していた。

(2024年3月24日付紙面より)

保健師らが耳を傾ける=19日、那智勝浦町立温泉病院
三上幸夫教授が講話
2024年03月24日
55 本格的な能を奉納
 観世流 武田友志さん  (熊野速玉大社 )

 観世流能楽師の武田友志さんの歌と舞の奉納が20日、熊野速玉大社(上野顯宮司)であった。約20人が見守る中、古来より伝わる歌と舞を披露した。

 武田さんは、重要無形文化財総合指定保持者で、26世宗家観世清和、父武田志房に師事。3歳で鞍馬天狗(てんぐ)「花見」で初舞台、海外公演にも多数参加し、小中学校生や外国人、初心者のためのワークショップなど、能の普及活動にも努めている。同大社では7年ほど前に能を奉納したことがあるという。

 今回は前日に熊野那智大社で奉納したほか、那智勝浦町下和田の大泰寺で能の体験教室を開いていた。熊野速玉大社ではまず、拝殿で参拝。上野宮司はあいさつで、「新宮」の由来や熊野三神の来臨、熊野速玉大社の創始などを説明し「神様の大きな力を頂きよみがえる、熊野信仰に思いをはせながら奉納をいただければ」と話した。

 奉納は同大社の双鶴殿で行われた。武田さんは能の歴史や能楽の構成、能面などを解説。「能面をゆっくりと下や上に向けて表情をつける。世界で顔で演技をしない芸能はなかなかない」などと話した。

 この後、能の「高砂」と「羽衣」の歌や舞を披露。武田さんは低い声を響かせ、また扇を手にゆっくりと力強く舞った。参加者は静かに観覧し、盛んな拍手で称賛していた。

 市内から訪れた50代女性は「能は神社で奉納しているのを見たことがあったが、ちゃんとゆっくりと見たのは初めて。近くで見られて良い経験をさせてもらった。興味深い話もされていて、今後も見てみたいと思った」と話した。

(2024年3月24日付紙面より)

本格的な能の歌や舞を観覧した=20日、熊野速玉大社の双鶴殿
能面について説明する武田友志さん
2024年03月24日
56 「地震 津波 すぐ逃げろ」
 鵜殿3組自主防災会が設置  (紀宝町 )

 南海トラフ巨大地震に備えて、紀宝町鵜殿の鵜殿3組自主防災会(森倉賢一郎会長)は22日、地区内に地震・津波発生時の迅速な避難を呼びかける看板を設置した。

 330世帯が所属する鵜殿3組自主防はこれまで、津波一時避難場所近くの高台に防災備蓄倉庫を建設、避難訓練の開催やチラシ配布などで、防災に努めてきた。

 今回、多くの区民の目に付くよう、住宅地と道路沿いに看板を設置。「地震 津波 すぐ逃げろ」などとともに、家族が避難するイラストを添えた。

 「1秒でも早く海抜20㍍を目指して避難してください」「家の耐震補強や家具の転倒防止を」「約1週間分の水・食料を自分で準備して」「避難場所や避難路を何度も確認して」などと記し、地震・津波への備えも呼びかけている。

 看板は縦90㌢、横130㌢。鵜殿地区で新宮紀宝道路紀宝南ランプ他改良工事を請け負うユウテック株式会社(有城和哉代表取締役)が地域貢献の一環で協力し、4枚作成した。現在、2カ所に設置しており残り2枚も今後、取り付けるという。

 ユウテックは防災備蓄倉庫の周辺整備にも協力しており、森倉会長(73)は「大変ありがたい」と感謝し「看板が地震・津波に対する防災意識向上につながれば」と期待を寄せていた。

(2024年3月24日付紙面より)

南海トラフ地震に備えた看板を設置=22日、紀宝町鵜殿
2024年03月24日
57 教職員の異動発表㊤  和歌山県教育委員会  
2024年03月24日
58 雪まつりの義援金託す  南紀くろしお商工会  (那智勝浦町 )
2024年03月24日
59 捕鯨文化ゆかりの地巡る  日本遺産ウォークに23人  (太地町 )
2024年03月24日
60 一般会計当初予算など可決  第1回定例会が閉会  (那智勝浦町議会 )
2024年03月24日
61 13人が学び深める  教養講座「パステルアート教室」  (新宮市 )
2024年03月24日
62 「優しい心」忘れずに  マリア保で卒園礼拝  (新宮市 )
2024年03月24日
63 防火や防災を学び卒団  王子ヶ浜少年消防クラブ  (新宮市 )
2024年03月24日
64 地域脱炭素移行に向け  那智勝浦町の人事異動  
2024年03月24日
65 過去10年で最大規模  和歌山県の人事異動  
2024年03月24日
66 紀和路のクマノザクラが見頃に  熊野市  
2024年03月24日
67 思い出抱え巣立つ  うどの幼稚園で卒園式  (紀宝町 )
2024年03月24日
68 楽しい時間を共に  鵜殿保育所でお別れ会  (紀宝町 )
2024年03月24日
69 熊野青藍高校に正式決定  県議会での議決を報告  (紀南地域高校協 )
2024年03月24日
70 思い出の園舎を後に  わかば保育園で卒園式  (那智勝浦町 )
2024年03月24日
71 人生観や価値観を築いて  近大新宮で中学校修了式  
2024年03月24日
72 お悔やみ情報
  
2024年03月23日
73 「丹敷の湯」継続へ転換
 補正予算案を修正可決  (那智勝浦町議会 )

 今年3月末で営業終了を予定していた那智勝浦町浜ノ宮の町営入浴施設「丹敷(にしき)の湯」に関する補正予算案が21日、同町議会(曽根和仁議長、11人)第1回定例会で修正可決され、営業継続へ転換した。

 「丹敷の湯」は道の駅なちの那智駅交流センター2階にあり、1998年にオープン。慢性的な赤字状態で、今後も老朽化による修繕費や設備更新で多額の費用が発生することから、瀧本雄之副町長を座長とするプロジェクトチームが「閉鎖すべき」との答申を出し、昨年12月議会で堀順一郎町長が「検討する」としていた。さらに12月末にボイラーが故障し、仮復旧で維持する形となったことから、営業終了の判断をし、年明けに町民向けに回覧などで告知した。

 それに対し町民を中心とした「丹敷の湯の継続を考える会」が継続を求める陳情と計3270人の署名を提出し、町議会が採択。町は議会最終日の21日、1年間の営業継続にかかる費用(燃料費、修繕費、消耗品費など)や、専門家による道の駅全体の経営調査・計画策定支援業務委託費を含む計1676万6000円の補正予算案を上程した。

 議員から「住民を中心に今後の方向性を探るべき」「コンサルに依頼する必要があるのか」との疑義が出されたため、東信介議員が委託費600万円を削除した修正案を提出し、賛成6、反対4で可決された。

 堀町長は議会の決定を受け「赤字は町民一人一人の負担となるため、今後も延々と赤字を流し続けることはできない。道の駅一帯を、皆さまが楽しめる魅力的な場にしたいという思いも変わらない。町議会の決定に沿って進める」と語った。

 道の駅なち一帯のてこ入れには、丹敷の湯の利用者増だけでなく、地元農産物直売所や熊野那智世界遺産情報センター、駐車場、トイレといった構成施設、さらにはブルービーチ那智やJR那智駅などの周辺エリア全体の視点から方向性を練る必要があり、今後のかじ取りが注目される。

(2024年3月23日付紙面より)

那智駅交流センター「丹敷の湯」
2024年03月23日
74 調査票で意見を交換
 新宮市子ども・子育て会議  

 新宮市子ども・子育て会議(会長=勢古啓子・主任児童委員代表)の第2回の会合が19日、新宮市役所であった。委員13人が出席。事務局よりニーズ調査票の内容や幼稚園、保育所、認定こども園の定員について報告を受け、意見を交わした。

 同会議の委員は、子育て支援事業や保育・教育関係者などの17人で組織。第2期の新宮市子ども・子育て支援事業計画が2024年度で期限を迎えるため、市は第3期計画の策定に向け、子育てに関するニーズ調査の実施を予定している。

 開会に当たり、中上清之・健康福祉部長があいさつ。「昨今、子どもや子育て世帯を取り巻く環境が変化している。実態や意見、要望を把握し、支援の充実を図るため、第3期の計画に反映させたい。委員の皆さんに意見を頂ければ」と呼びかけた。

 委員からは「調査票は市内に住む、就学前の児童や小学生の子を持つ保護者に送るのか」との質問があった。事務局は「市内に住民票のある、就学前と小学生の子どもを持つ保護者が対象」と答えた。

 別の委員は「障害を抱える子を持つ家庭への設問もあってもいいのでは」と指摘した。アンケート調査に協力するコンサルタント会社が「この計画とは別に障害児福祉計画もある。その際のアンケート調査で行われることに」と明かした。

 他の委員から「日本語(の読み書き)ができない外国人の母親への配慮もすべきでは」との問いかけもあった。

 今後は、4月にニーズ調査を実施。その結果を取りまとめ、骨子案、素案、概要版の作成、市民意見募集を経て、24年度中に計画原案を確定することになる。

 事務局より、市内各園の利用定員の報告もあった。▽たづはら保育園は65人▽三輪崎保育園は90人▽正明保育園は50人▽マリア保育園は111人▽新木保育園は66人▽はまゆう・こども園は79人▽白梅保育園は36人▽木の川認定こども園は75人▽蓬莱保育所は90人▽佐野保育所は50人▽三津ノ保育所は60人▽丹鶴幼稚園は70人―と明かされた。

(2024年3月23日付紙面より)

ニーズ調査票の内容について意見を交わした=19日、新宮市役所
2024年03月23日
75 宇宙関係の資料を寄贈
 元校長の山口博正さん  (串本古座高校 )

 元古座高校校長の山口博正さん(95)が収集した宇宙関係の資料が19日、娘の松本美紀さんを経由して県立串本古座高校へ寄贈された。

 山口さんは1979~87年度の9年間にわたり古座高校校長として在職。かねて宇宙への関心が強くその資料収集を退職後も継続して長年のライフワークとし、最近はロケット「カイロス」初号機の打ち上げも心待ちにしていた。

 他方で自身の高齢も気にかけ、前述した在職時代の同僚だった県宇宙教育研究会の木皮享顧問に収集した資料の寄贈を相談。木皮顧問は旧古座高校の後継校・県立串本古座高校が次年度から未来創造学科宇宙探究コースを新設する旨を伝え、同校の榎本貴英校長とかけ合って学びの当事者である生徒が日常的に閲覧活用できる筋道をつけた。

 木皮顧問によると山口さんは自ら同校へ赴いて寄贈を申し出るとしていたが、昨年末に体調を崩して現在は入院中。娘の松本さんがその意思を継いで寄贈することになり、この日は木皮顧問と榎本校長が三重県南牟婁郡紀宝町にある山口さん宅へ赴き、松本さん立ち会いの下で資料を引き継いだ。

 資料の内訳は書籍46冊、映像資料(デジタル多用途ディスク〈DVD〉)20本、他に天体写真などで、榎本校長は宇宙教育を目的とした特別教室(通称・スペースラボ)内に収蔵コーナーを設けて教材活用を図る考え。松本さんは父がライフワークとして集め保管していた宇宙に関する書籍などを父とつながりがある串本古座高校へ寄贈できて大変うれしい、榎本校長は生徒に役立つ貴重な書籍を山口先生から寄贈していただきありがたい、とそれぞれ思いを交わして山口さんの資料が今後の学習資源となることを喜び合ったという。

(2024年3月23日付紙面より)

山口博正さんが収集した資料を引き継ぐ(左から)榎本貴英校長、松本美紀さん、木皮享顧問=19日、紀宝町成川(木皮顧問提供)
山口博正さん(同提供)
2024年03月23日
76 春休みに胸躍らせて
 小中学校で修了式  (新宮・東牟婁 )

 新宮市と東牟婁郡の小中学校で22日、1年間を締めくくる修了式があった。児童生徒は1年を振り返るとともに、明日から始まる春休みに胸を躍らせた。

 新宮市立三輪崎小学校(竹本明央校長)では、1~5年生の約300人が修了式に臨んだ。参加児童は全員で校歌を斉唱。続いて竹本校長から各クラスの代表者に修了証が手渡された。

 竹本校長はあいさつで「先ほど皆さんに修了証を渡した。1年間、勉強や遊び、行事を頑張ったということを示すもの。この1年よく頑張り、成長してくれた」とたたえた。

 米大リーグの大谷翔平選手の目標設定の仕方を紹介。「皆さんも、頑張ったらできるような目標を立てて、4月から頑張って」と呼びかけた。春休み中の交通安全についても「気を付けて」と注意喚起した。

 児童会役員で5年生の西川未柚奈(みゅうな)さんも「安全で楽しい春休みにしましょう。また会える日を楽しみにしています」と語った。

(2024年3月23日付紙面より)

修了式で校歌を斉唱する児童ら=22日、新宮市立三輪崎小学校
2024年03月23日
77 優勝は新宮の手に
 サッカーデー兼新宮市長杯女子大会  
2024年03月23日
78 大波に挑戦し成功
 角勇海さんが米ハワイで  
2024年03月23日
79 48人が熱戦繰り広げる
 シニア&スポ少ソフトテニス大会  
2024年03月23日
80 中学校での活躍に期待  太地小学校で卒業式  
2024年03月23日
81 被災地への思い届け  たいぴー&フレンズ卒業ライブ  
2024年03月23日
82 クマノザクラ5本を植樹  町立温泉病院敷地内に  (那智勝浦町 )
2024年03月23日
83 医療費無償が高卒までに  新宮市議会で予算が可決  
2024年03月23日
84 ジオ視点の世界遺産  熊野本宮館で展示会  
2024年03月23日
85 野中亮伸会長が再任  新宮商工会議所青年部  
2024年03月23日
86 楽しい物語に夢中  はまゆう・こども園で人形劇  (新宮市 )
2024年03月23日
87 木製ペン立て作りに挑戦  新宮木材協同組合の木育教室  
2024年03月23日
88 献血へ協力呼びかける  学生たちが地元2団体と  (太地町 )
2024年03月23日
89 次の一般選から定数12に  条例改正賛成多数で可決  (串本町議会 )
2024年03月23日
90 家族6組ジオラマ製作  日帰り型の主催事業で  (潮岬青少年の家 )
2024年03月23日
91 スピード感のある町政を  大屋一成氏が立候補表明  (古座川町長選 )
2024年03月23日
92 第1回定例会一般質問③  串本町議会  
2024年03月23日
93 キャッチコピー作成に協力  骨髄バンク紀州支部が感謝状  (紀南高校 )
2024年03月23日
94 高齢者の人権を学ぶ  人権トップセミナー  
2024年03月23日
95 全生徒に新ヘルメット  通学以外でも着用できるよう  (紀宝町 )
2024年03月23日
96 一緒に活動しませんか  高齢者見守り隊が隊員募集中  (紀宝町 )
2024年03月23日
97 遠隔水やりをプログラミング  鳥羽商船による出前授業  (矢渕中 )
2024年03月07日
98 移転後に利用者3.5倍
 地域子育て支援センター  (那智勝浦町 )

 昨年10月に那智勝浦町の体育文化会館に移転した同町地域子育て支援センター(森本幸美センター長)。「あそびの広場」の利用組数は、移転前1日当たり平均2・8組で推移していたが、昨年10月以降は10・2組と約3・5倍に。毎日多くの親子が利用し、好調な滑り出しを見せている。

 同センターは2002年に勝浦保育所(現・勝浦こども園)内に開設。未就園の子どもとその親を対象に、育児相談や乳幼児の遊びの場・親の交流の場の提供などで子育てをサポートしてきた。

 体育文化会館を多世代の交流拠点として整備し、利用者の利便性向上を図る目的で移転。会館では、多機能トイレのオムツ交換台や男女トイレへのベビーチェア設置、授乳室、屋外遊び場(砂場)などを整備した。

 川口橙弥君(1)と利用している母親の明日香さんは「こちらへ引っ越してきて1年ほど。バイパスからのアクセスも良く、駐車場も近くなり、すごく来やすくなった。利用する子も増えて、同世代の子の成長を見られるのもいい」。前地琥陽君(1)と参加した母親の侑紀乃さんは「以前は月1回ほどの利用だったが、子どもも活発に動くようになり、よく来るようになった。4月から息子と同じ保育園に通う子もいる」と語る。

 親子を対象としたミニ防災講話やSNS講座、ベビーマッサージなども企画。館内では福祉課による産後の母親らを対象としたママフィットネスのオンライン教室などもあり、子育てに関わる人や情報が集まる場になっている。同館周辺の散歩やどんぐり拾いも人気。

 あそびの広場は、水曜日の午後を除く平日の午前9時~正午、午後1時~3時に開催しており、町外からの利用も可能。森本センター長は「ぜひ気軽に遊びに来てください」と呼びかけている。

(2024年3月7日付紙面より)

広場で遊ぶ親子=那智勝浦町地域子育て支援センター(体育文化会館)
2024年03月07日
99 五感で春の野草味わう
 4年ぶり天ぷら振る舞い  (自然探訪スクール )

 熊野学研究委員会自然部会と新宮市教育委員会は3日、那智勝浦町の環境省宇久井ビジターセンターで自然探訪スクールの第8回講座「春の野草の観察」を開いた。4年ぶりに天ぷらの振る舞いもあり、参加者22人が五感を使って春の野草を味わった。

 熊野地方の大自然に親しむ中でその営みを学び、愛護する精神を培うことが目的の講座。講師は熊野学研究委員会委員の瀧野秀二さん。

 参加者たちは地玉(じごく)の浜への周遊ルートを歩き、ハマカンゾウやツワブキの新芽、ハマアザミの茎など食べられる野草を採取。野生のミツバと、よく似たキツネノボタンの違いも学んだ。

 散策後は待ちに待った天ぷらタイム。瀧野さんが事前に採取していたフキノトウやアシタバ、ハマアザミの根、ノビルなどと一緒に衣をつけて揚げ、岩塩で味わった。春の野草には苦みがあるものも多いが、子どもたちも興味津々で箸を伸ばしていた。

 岩口桜來さん(8)は「フキノトウは名前を聞いたことがあったけれど、食べるのは初めて。おいしかった。ミツバを取ったから、家でも天ぷらにしてもらう」と話していた。

(2024年3月7日付紙面より)

野草天ぷらを味わう参加者たち=3日、那智勝浦町の環境省宇久井ビジターセンター
ヒサカキはどんなにおい?
2024年03月07日
100 初号機の見物や興味促す
 小中学生らに記念品託し  (串本町 )

 串本町が4日、町立小中学校へロケット「カイロス」初号機打ち上げ限定記念品を託し打ち上げ当日の見物と興味を促すよう求めた。

 この記念品は、打ち上げを盛り上げるツールとしてこれまでに作成したグッズの一部。初号機の打ち上げに合わせて町内の小中学生へ配る前提のグッズも複数含んでいて、運用するスペースワン株式会社が9日(土)午前11時~正午ごろ打ち上げ予定と待望の発表をしたことを受けその直前で各校へ託すに至った。

 ロケット「カイロス」の射場「スペースポート紀伊」にもっとも近い町立田原小学校(林宣行校長、児童18人)は翌5日の授業終了後に3~6年生を集め、林校長がカイロスという名前の意味などこれまで学んできた事柄を振り返りながら一人一人に記念品を配るなどした。先に下校した1、2年生や欠席者の分は後日配るという。

 記念品の内訳は、漫画「宇宙兄弟」とコラボレーションした町長メッセージ付き記念切手シート、スペースタウン串本ロゴ(単色)をプリントした応援手旗、田嶋勝正町長発の保護者宛て趣意書の3点。

 町は当初、樫野崎園地へ町立小中学校を招待しみんなで初号機の打ち上げを見届けることを考えていたが、打ち上げ日時が土曜日であることや交通混雑による移動困難が予想されるため断念した。町の子どもたちへの思いを伝えるために付した趣意書には「これらの記念グッズを手にすることでお子さん方に少しでも町発展の起爆剤となりうるロケット事業・宇宙産業に興味を持ってもらえれば」と書かれている。

 町企画課によると、町内の生徒も通う古座川町立古座中学校を含め計14校の児童・生徒・教職員計1015人分を託したという。

(2024年3月7日付紙面より)

ロケット応援グッズを得て初号機への期待を高める児童や教職員=5日、串本町立田原小学校
児童に配られたロケット応援グッズ
2024年03月07日
101 ブリのシーズン到来
 鵜殿港で2日連続1000本超え  (紀宝町 )

 紀宝町の鵜殿港に5日、春のブリ約1600本が水揚げされた。4日は約2700本で2日連続の1000本超え、市場は漁業者や仲買人で活気にあふれた。

 例年、3月上旬に1000本ほど揚がり、下旬まで続く。今季は少し早めのスタートとなった。平均7㌔を中心に水揚げされ、2日間で13㌔や15㌔を超える丸々としたブリもあったという。

 阿田和大敷漁業生産組合が御浜町阿田和沖に仕掛けた定置網で取れたもので、第一三浜丸、第五三濱丸が水揚げした。

 地元の仲買人は「競り落としたブリは良い形をしている。地元や県内、東京、大阪などの都市部に届けたい」と語っていた。

(2024年3月7日付紙面より)

鵜殿港に水揚げされるブリ=5日、紀宝町
2024年03月07日
102 会場全体で盛り上がる  JAみくまの女性会がミニコンサート  (新宮市 )
2024年03月07日
103 当局の見解を問う  新宮市議会一般質問①  
2024年03月07日
104 豊田敏裕さんに感謝状  大野地区での初期消火で  (那智勝浦町 )
2024年03月07日
105 次年度当初予算案など上程  町議会第1回定例会始まる  (古座川町 )
2024年03月07日
106 次年度施政方針聞き審議へ  町議会第1回定例会始まる  (串本町 )
2024年03月07日
107 各種ブースなどにぎわう  潮岬で第11回フェスタ  (南紀熊野ジオパーク )
2024年03月07日
108 特定健診の受診率が向上  抽選会で商品券当たる  (御浜町 )
2024年03月07日
109 卒業遠足で神倉神社へ  6年生36人が思い出に  (鵜殿小 )
2024年03月07日
110 血液検査、血管測定など受ける  健康チェックフェス  (紀宝町 )
2024年03月07日
111 買い物で思い出づくり  子育てサロン「ふれんZOO」  (紀宝町 )
2024年03月07日
112 熊野MAXが県大会へ  紀宝トレジャーズが準優勝  (少年野球 )
2024年03月07日
113 演舞や演奏など披露  芸能発表会で21団体が成果を  (紀宝町 )
2024年03月07日
114 変わらず3校とも定員割れ  県立高校最終出願状況  (和歌山県教委 )
2024年03月07日
115 かれんな淡紫色の花  タチツボスミレ咲く  (新宮市 )
2024年03月01日
116 工芸品や装身具に見入る
 「鯨と人の営み展」開催中  (太地町 )

 「クジラの学術研究都市」構想の下、今年4月に一般財団法人日本鯨類研究所の太地事務所が開所予定の太地町。町立くじらの博物館(稲森大樹館長)では現在、両者共催の「鯨と人の営み展」の第3期「ベスト・セレクション」が開催中で、多くの来館者がクジラのひげや歯・骨などから作られた美しい工芸品や装身具に見入っている。

 両者の多彩な収蔵品から、クジラと人の歴史の一端を感じてもらおうと企画が持ち上がり、第3期はこれまでの展示で評判の良かったものを中心に学芸員がセレクトした。

 2月28日には同町公民館の生涯学習講座があり、中江環副館長が参加者16人を案内。参加者は最初に、展示品の原材料に触れ、セミクジラやナガスクジラなど5種のひげを見比べて違いを学習。中江副館長は「鯨ひげは温めると柔らかく、冷やすと硬くなる性質があり、現在のプラスチックのようにさまざまな道具に使われていた。マッコウクジラの歯を加工したアクセサリー類の要は『磨き』にあり、磨き砂やワックスを駆使して独特のつやが出されている」と解説。展示へと案内を進めた。

 参加者たちは素材の違いや加工にも注目しつつ、帯留めやカフスボタン、将棋の駒、ステッキ、三味線のばちなどの品々に見入った。本体・緒締め・根付け全てがクジラのひげや歯で製作された印籠にも注目が集まった。

 中江副館長は「現在はこうした素晴らしい工芸品がオークションサイトで安価に売買され、散逸してしまっている。手放す際は、当館への寄贈なども検討を」と呼びかけていた。

 久保寿味子さんは「素晴らしい展示品ばかり。クジラの骨を使ったネックレスが印象に残った」と話していた。

 展示期間は3月17日(日)まで。問い合わせは同館(電話0735・59・2400)まで。

(2024年3月1日付紙面より)

展示を案内する中江環副館長(右奥)=2月28日、太地町立くじらの博物館
鯨ひげで作られた装身具
2024年03月01日
117 旧浦神小の体育館解体
 ロケット公式見学場で  (那智勝浦町 )

 ロケット「カイロス」初号機の打ち上げを前に、那智勝浦町の公式見学場の旧浦神小学校で体育館の解体工事が完了した。国道42号から、勝浦ライオンズクラブが認証60周年記念で寄贈した高さ14・5㍍のロケットモニュメントが見えるようになった。

 旧浦神小ではロケット打ち上げに向け、昨年度から屋上床面やフェンスの張り替えなどの整備を実施。「かつうら渚(なぎさ)の会」と協力し、周辺海岸の清掃にも取り組んできた。

 老朽化が進んでいた体育館は安全確保などのため解体することとし、昨年12月から工事を開始。9日(土)を予定するロケット打ち上げイベントまでに整地を完了し、全国から約2500人の観光客を迎える。

 イベント後、体育館の跡地には、駐車場(38台)の舗装工事を行う予定。地域から常設の公衆トイレ設置の要望が出ていることに関して、町は「打ち上げ当日は8個の仮設トイレで対応する。実際の来場者の様子や維持管理とのバランスを見つつ今後検討したい」としている。

(2024年3月1日付紙面より)

ロケットモニュメントが見えるように=2月28日、那智勝浦町浦神
2024年03月01日
118 「技術を交通安全に役立てたい」
 大賀警部補(熊野署)が優勝、加藤巡査部長(紀宝署)が準優勝  (県白バイ競技大会 )

 三重県白バイ安全運転競技大会が2月22日、伊賀市であり、「警察署交通機動隊員の部」で熊野警察署の大賀航警部補(39)が優勝、紀宝警察署の加藤優巡査部長(34)が準優勝した。

 白バイ乗務員の運転技術向上と受傷事故の根絶を図り、道路交通の安全維持に資することが目的で、2部門で技術を披露し合った。

 警察署交通機動隊員の部は10年ぶりの実施。15人が出場し、バランス走行操縦競技、スラローム走行で競った。

 大賀さんは「これまで、白バイ特別訓練員の一員として県警本部で訓練を受けてきた。優勝をうれしく思う」、加藤さんは「結果を残せて良かった。署の駐車場で練習できたのが大きかった」と語り「自分の技術を交通安全に役立てたい」と口をそろえた。

 両署は合同で「今回、優秀な成績を収めた署員が、今後も白バイの高度な操作技術を生かし、交通指導取り締まりをはじめとする『見せる活動』を推進することで、紀州地域の交通事故・交通違反が1件でも減ることを期待している」とコメントした。

(2024年3月1日付紙面より)

県白バイ安全運転競技大会で優勝した大賀航警部補(中央)と準優勝の加藤優巡査部長=2月28日、熊野警察署
2024年03月01日
119 地元の魅力を伝える
 ふるさと学習模造紙ポスター部門で大賞  (北山小 )

 和歌山県教育委員会が主催する「ふるさとわかやま学習大賞」の入賞作品がこのほど発表され、北山村立北山小学校(松本広明校長)の5、6年生9人が作成した「北山村 未来へつなぐ木のバトン」が模造紙ポスター部門で大賞を受賞した。2月28日には、同校で表彰式が行われ、県教育庁紀南教育事務所の松原貴之学校指導課長から表彰状を受け取った。

 「ふるさとわかやま学習大賞」は、児童生徒がふるさとへの興味や関心を深めるとともに、和歌山を愛する心を育むことを目的に毎年実施。模造紙ポスターをはじめ▽模造紙新聞▽リーフレット・パンフレット▽動画―の全4部門で、県内の小、中、高、特別支援学校を対象に行われている。模造紙ポスター部門には、県内49校から361点の応募が寄せられた。

 松原学校指導課長は「皆さんの学習の成果を見て初めて知ったこともあり、私自身も勉強になることが多かった。今後も村の魅力を引き出し、発信してください」と評価した。

 岡たまきさん(5年)は「大賞を取ることができて驚いているけど、うれしい。北山村のいいところを、たくさんの人に知ってもらいたいと思いながら6年生と一緒に描きました。これからも、地元の魅力を伝えていきたい」と笑顔で語った。

 松本校長は「このような立派な賞を頂き、喜んでいます。子どもたちが地域の方々に大好きな北山のことを教わりながら『分かりやすく伝えたい』という気持ちが形になったのだと思う。いろんな人や物事に出会って学び、経験を積み上げていってくれれば」と話していた。

(2024年3月1日付紙面より)

模造紙ポスター部門で大賞を受賞した5、6年生の皆さん=2月28日、北山村立北山小学校
2024年03月01日
120 創部11年目で初の全国大会へ
 強豪ひしめく和歌山の頂点に  (南紀ボーイズ )
2024年03月01日
121 「混ざる」コンセプトに  旧農協ビルを「汽ノ舎」へ  (那智勝浦町 )
2024年03月01日
122 社会人としての基本学ぶ  地元就職の新卒高校生が研修  (新宮市 )
2024年03月01日
123 本紙エリアから7人  消防、永年勤続功労章  
2024年03月01日
124 本年度事業など承認  和歌山ラオス友好協会  
2024年03月01日
125 早くもナワシログミ熟す  熊野地方各地で  
2024年03月01日
126 園生活での思い出つくる  下里こども園でお別れ会  (那智勝浦町 )
2024年03月01日
127 もみもみ気持ちいい~!  ベビーマッサージに11組  (新宮市 )
2024年03月01日
128 生徒全員で楽しい思い出  光洋中で生徒会主催レク  (新宮市 )
2024年03月01日
129 木本普通科は1.02倍、紀南は0.36倍  県立高校入試後期志願状況  (三重県教委 )
2024年03月01日
130 介護が必要になったら?  サロンでケアマネから聞く  (紀宝町 )
2024年03月01日
131 1人暮らしの心得も  新生活に向けた展示  (熊野市立図書館 )
2024年03月01日
132 鵜殿、井田に津波避難タワー  西田町長、新規事業を説明  (紀宝町 )
2024年03月01日
133 地元招待し事業など伝える  創立40周年イベント開き  (クオリティソフト株式会社 )
2024年03月01日
134 田原小主導の交流を楽しむ  山村交流セでサロン参加者  (串本町 )