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2021年05月30日
1 海邊俊行理事長を再任 新宮地方建設業協同組合が総会 

 新宮地方建設業協同組合(海邊俊行理事長、組合員83)は28日、新宮市緑ヶ丘の同組合で第62回通常総会を開いた。昨年度収支決算・事業実施報告や本年度収支予算・事業計画などを承認。役員改選では海邊理事長を含め、全員を再任した。

 新型コロナウイルス感染拡大予防対策を講じつつ可能な限り規模を縮小し開催。物故者に対する黙とうがささげられた後、海邊理事長が開会に当たりあいさつした。

 国土強靱(きょうじん)化緊急対策が昨年で終わり、本年度からは加速化対策の名の下に約15兆円が閣議決定されたと述べ「この地域でも今後5年間、安定した工事量が望める。これもひとえに二階俊博先生、そして県建設部の方々のお力添えのおかげ」と感謝。

 紀伊半島一周高速道路が全線事業化されたことにも触れ「安定した工事量が望める中においても予算獲得のために要望や陳情をしていきたい。これまでの活動が実を結んで今の工事量があり、金額が安定したと思っている。これからも活動を続けていければ」とさらなる協力を呼び掛けた。

 本年度は▽建設工事量の確保、拡大の促進▽施工平準化の推進▽公共工事適正積算および適正工期の確保▽労働災害防止対策推進の強化▽中小企業に対する育成強化対策の推進▽建設業界秩序の確立および暴力団等の徹底排除▽災害発生時における備蓄品等の補充▽各種資格取得、知識向上のための講習会などの地元開催―の8点を重点事項に運営活動を実施していく。

 また、新宮分会の安全指導員として長年にわたり尽力したとして、庵野了嗣さんと中上和年さんに対し、労働災害防止協会和歌山県支部から感謝状と記念品が贈られた。

(2021年5月30日付紙面より)

新宮地方建設業協同組合の総会の様子=28日、新宮市緑ヶ丘
海邊俊行理事長
2021年05月30日
2 新会長に串俊男さん 区長連合会総会 (那智勝浦町)

 那智勝浦町区長連合会(会長・大江清一中里区長)は28日、同町の体育文化会館で総会を開き、本年度の行事計画案、予算案などの上程議案全てを承認した。役員改選では、橋ノ川区長の串俊男さんが新会長に選任された。

 区長連合会は町内の55区で組織。区長相互の親睦を図り、町当局との連携を密にし、区民の福祉増進のために組織する。これまでには町花火大会実行委員会、南の国の雪まつりなどのイベントなどにも協力している。

 昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から総会は開かず、書面決議のみとなった。2020年度は高速道路要望活動、近畿自動車道紀勢線すさみ・那智勝浦間早期整備要望活動などを展開した。

 大江会長は「町内にはさまざまな組織・団体がある。各分野で活性化のために取り組んでいるが、いずれの分野でも各区長が多いに関係してくる」。

 16年から太田地区が一丸となって運営する交流センターの活動報告を行い、「私たちの役目は行政とのパイプ役。行政と連携を密にして住民の声を届けて、福祉増進などに寄与していきたい」とあいさつした。

 堀順一郎町長は「コロナの終息のためにもワクチン接種が有効な手段。接種を推進するとともに6月の町議会では経済対策を提案していく。今年は東日本大震災、紀伊半島大水害から10年の年。防災減災の意識の向上に努めていきたい。各区長さまにはさまざまな形でご尽力を賜りたい」。

 同町議会の荒尾典男議長も区長の尽力に感謝する祝辞を述べた。

 令和3年度永年勤続区長の表彰では10年勤続が3人、5年勤続7人の計10人が対象となった。この日出席した5人に堀町長から表彰状および感謝状が贈呈された。

 表彰者を代表して竹下喜万(よしかず)庄区長は「今後も区の発展や町の発展のために微力ながら、貢献していきたい」とあいさつした。

 串新会長は「国内は超少子高齢化社会。かつての地域共同体の考えとはまいりません。区は必要な組織で持続可能な制度なのか。難しい場合はルールを見直してはいかがでしょうか。皆さまのお知恵を拝借して『自分ごととして』『お互いさま』などをシェアできる地域社会の『在りよう』を考える機会になれば」と話した。

(2021年5月30日付紙面より)

永年勤続区長に表彰状や感謝状が贈られた=28日、那智勝浦町の体育文化会館
串俊男さん
2021年05月30日
3 川舟製作技術を後世に
 協力隊の北原さんが記録に残す  (紀宝町 )

 熊野川流域で唯一の川舟製作技術を後世に残そうと、紀宝町の地域おこし協力隊・北原潤希(じゅんき)さん(28)が作業工程を記録する取り組みを進めている。

 協力隊に着任した2月以降、同町北桧杖の「熊野川体感塾」(谷上嘉一塾長)を拠点に、川舟「三反帆(さんだんぼ)」の遊覧体験の提供など、観光業務に取り組んできた。

 そんな中、2隻の川舟製作依頼があり、川舟大工でもある谷上さん(79)の製作に立ち会うことになった。設計図はあるものの、細かな工程は谷上さんの頭の中だけ。「今の自分には手伝えるだけの技量がなく、今後、関われるようになったら活用したい」との思いから、記録作りに乗り出した。

 スマホで写真と動画を撮影し、材料を削る行程から部材の仕分け、船底部分や側面を作る作業、乗船者が座るベンチなど細部にわたり技術を記録した。

 川舟を作ってみたいと思う人の参考になればと、谷上さんら3人の大工の会話をヒントにシキやミヨシ、カジキなどの用語を分かりやすく表現することも心掛けた。6月末の完成を目指している。

 「船底はスギの赤身部分だけを使い、3枚をつなぎ合わせる。それを台座に乗せ、炭であぶって曲線をつくる。完成した川舟に乗ると見ることができない部分だが、知識と経験が必要な作業。谷上さんは川舟と木材の特徴、加工方法を知り尽くしている」。

 船頭になるため、小型船舶操縦免許を取得。現在は熊野川で操縦の練習に励んでいる北原さん。パソコンでデータを作成しつつ「自分で作った川舟に乗れればいいですが、そこに至るには多くの努力が必要になる。道具の使い方を身に付ける必要もあり、舟大工より船頭を目指す方が先ですね」と笑みをこぼした。

(2021年5月30日付紙面より)

川舟製作技術のデータ化に取り組む北原潤希さん(右奥)=紀宝町北桧杖
作業工程をパソコンに入力
2021年05月30日
4 広島・森浦投手(新宮市出身)がプロ初勝利
 2番手で登板、好救援  

 新宮市出身でプロ野球広島東洋カープの森浦大輔投手(22)が28日、ZOZOマリンスタジアム(千葉市)で行われたロッテとの交流戦でマウンドに上がり、1回1/3を無失点に抑え、登板14試合目で初勝利を挙げた。

 森浦投手はキャンプ中から実戦で連続無失点の成績を収めて開幕1軍をつかみ取った。3月27日のマツダスタジアム(広島市)での開幕2戦目に当たる対中日戦では、広島3点リードの七回表に2番手としてプロ初登板を果たし、1回を無失点に抑えて初ホールドを記録した。

 その後も中継ぎとしてチームの勝利に貢献し、これまで5ホールドを挙げていた。

 この日の試合では、広島が2点リードの五回裏、2死二塁の場面で2番手としてマウンドへ。先頭の5番・角中勝也選手の7球目にバットを折るストレートで遊ゴロに打ち取ってピンチをしのぐと、六回には6番・岡大海選手を右飛、7番・エチェバリア選手には四球を与えたが、8番・藤岡裕大選手から129㌔のスライダーで空振り三振を奪うと同時に、一塁走者の盗塁を阻止した。その後は、後続の投手がつなぎ10―8で試合終了。チームの勝利に貢献した。

 試合後のヒーローインタビューで森浦投手は「初勝利することができてうれしい。粘り強く投げることを心掛け、先頭打者を抑えて流れに乗れました。今後はチームを勝利に導けるような投手になっていきたい」と力強く語った。

 仕事のため、試合を見ていなかったという父・孝二さんは「登板するたびにドキドキしていましたが、初勝利を聞いてうれしく思います。ひとえにチームをはじめ関係者、ファンの皆さまなど、多くの方々に支えていただいたおかげ。これからも、けがをしないように気を配り、チームの役に立てるよう頑張ってほしい」。

 母・由紀さんは「いつも緊張しながら見ていましたが、思い出の日になって喜んでいます。改めて多くの方々に見守られ、応援していただいていることを実感してありがたく思います。コロナ禍で心配な面がありますが、体に気を付けて感謝の気持ちを忘れず、チームの勝利に貢献してくれれば」と話していた。

(2021年5月30日付紙面より)

2021年05月30日
5 中野恵太さんが優勝
 総合スポーツ大会グラウンドゴルフ  (ゆうゆうクラブ )
2021年05月30日
6 落下物から身を守ろう  新宮高校で防災LHR  (新宮市 )
2021年05月30日
7 「害虫駆除に効果アリ!」  丹鶴福祉委員がホウ酸団子作り  (新宮市 )
2021年05月30日
8 全力で競技に取り組む  熊野川小・中と三津ノ保が合同運動会  (新宮市熊野川町 )
2021年05月30日
9 高台の二次避難所へ逃げる  本年度最初の避難訓練  (神内小 )
2021年05月30日
10 みんなで遊んだよ!  「春の遠足」で楽しい思い出  (うどの幼 )
2021年05月30日
11 応援旗で盛り上げる  公立中学校で体育大会  (新宮市・那智勝浦町 )
2021年05月29日
12 ふれあい農園で作物育てる
 コロナ禍で利用増へ  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町とJAみくまの農業協同組合(漆畑繁生組合長)が共同運営する同町二河の市民農園である「ふれあい農園」が新型コロナウイルス感染症の流行から利用が拡大しているという。1区画約30平方㍍の区画が50あるが、21日現在ですでに46区画が使用されている。

 同農園は自らの手で野菜づくりなどを楽しむことや、町民同士の交流の場づくり、遊休農地の活用を目的に地元住民の協力を得て、2016年度より事業を開始。

 作業で使用する道具は必要だが、申し込みを行えば無料で利用できるのが魅力。町農林水産課によると、当初は利用率も伸び悩んだが、コロナ禍の中で問い合わせも多くなり、新規申込者が増えたという。

 農園では町民に「家庭菜園」のような形で楽しんでもらうことに重きを置いているため、「果樹などの木や根が大きく張る作物を育てること」「正当な理由がなく、作付けを行わない」「営利目的での利用」はできないとしている。

 同課担当職員は「この農園は毎年ごとに作付けができる野菜を育てていただきたい。ご自身で作って楽しむのはもちろん、新鮮な野菜をご家族で食べて楽しんでもいただきたい」と話した。

 開始当初から野菜づくりを楽しむ近所の60代男性は「趣味でサツマイモやカボチャなどを作っている。収穫は楽しい」。

 3カ月前から同農園を利用している70代女性は「こちらは獣害も少ない。苗を分けてくれたり、作り方を教えてくれる方も多い。草刈りをしてくださる方もいるのでありがたい。若い女性も増えたと思う。コロナ禍が関係しているかもしれない」と話していた。

 利用3年目となる同地区在住の南智恵子さんは「夫と二人で野菜作りを楽しんでいる。この1年ほどで利用者も多くなった。交流できてうれしい。農園は良い取り組みだと思う」と語った。

 農園は新宮方面からなら、同町二河の町教育センター(旧三川小学校)前の交差点を右折した際に見える民家2軒の間付近。申し込みや問い合わせは町農林水産課農林係(電話0735・29・4455)まで。

(2021年5月29日付紙面より)

楽しみながら野菜づくりに汗を流す=25日、那智勝浦町二河のふれあい農園
残り区画があとわずかとなっている

2021年05月29日
13 「専任手話通訳者を職員に」
 聴覚障害者協会が要望書提出  (新宮市 )

 新宮市聴覚障害者協会(南村道雄会長)の会員6人と(一社)和歌山県聴覚障害者協会の櫻井貴浩事務局長は27日、市役所を訪れ、市に対し「聴覚障がい者の意思疎通のために専任手話通訳者の採用を求める要望書」を提出。手話通訳を行う専任職員の採用や配置などを求めた。

 市では2019年3月、手話が言語であるとの認識に基づき、手話の理解と広がりをもって地域で支えあい、手話を使って安心して暮らすことができる地域社会を目指す「市手話言語条例」を制定。条例制定は、聴覚障害者が共生できる社会の実現の大きな一歩となった。

 しかし、現在市では、業務として手話通訳を行う専任職員がおらず、手話通訳を民間企業に委託しているといった現状がある。

 要望書は、条例制定からのさらなる歩みを求めるもので、今後聴覚障害者の高齢化も進み、医療や介護といった専門用語の必要な分野での手話通訳がますます重要となっていること、また個人情報保護的観点などもあり、より一層の意思疎通支援事業の改善や充実を求めるもの。

 会員らは「生活の安心のため、『聞こえない』ことを専門に理解してくれる人が行政には必要」「個人情報の壁もあり、民間では難しい。生活や命に関わる相談に対応してもらえる市役所であってほしい」などと早期実現を要望。

 同協会顧問の上田勝之市議会議員は「相手が公務員でないと伝わりにくいこともある。『聞こえない』ことを理解している人が関与するのが望ましい」と述べた。

 対し、北畑直子・健康福祉部長は「『聞こえない人のことを分かる人』という言葉は身に染みた。生活に寄り添えるのは正職員だと思う。市長や関係課とも協議したい」と要望を預かり、「現状は今あるマンパワーの中でできる限りのことをしたい」。

 櫻井事務局長は「私たちはいろいろな壁を感じて生きてきた。『できない』と言われることに慣れてしまっているし、『困っている』ということすら気付かないこともある。聴覚障害者に対する正しい理解を広めてほしい」と要望した。

 同協会は同日、「聴覚障がい者が安心して利用できる丹鶴ホール・図書館の設備の充実を求める要望書」「聴覚障がい者が安心して利用できる新宮市立医療センターの設備の充実を求める要望書」も併せて提出した。

(2021年5月29日付紙面より)

南村道雄会長(右)が要望書を手渡した=27日、新宮市役所
協会会員らが現状からなる不安要素などを報告
2021年05月29日
14 7月中旬完了目指し進む
 高齢者対象ワクチン接種  (古座川町 )

 古座川町の高齢者対象新型コロナワクチン集団接種が27日、第1組2回目の接種に差し掛かった。同日~29日(土)で第1組、6月3日(木)~5日(土)で第2組に2回目を接種。残る第3組(71歳の一部を含むそれ以下の対象者と追加希望者)分のワクチン配分のめども付いていて、6月23日(水)~25日(金)で1回目、7月14日(水)~16日(金)で2回目を接種するという。

 同町の高齢者対象接種は今月6日から始まった。その時点で対象者1411人の約73%が接種を希望。71歳の一部を含むそれ以上の対象者を第1組と第2組に分け、それ以下を第3組とし年長優先で順次、組単位で集団接種を進めている。

 同町健康福祉課の巽寿久課長によると、第3組の接種時期が他の組よりずれ込んでいるのは当初希望しなかった対象者に再度接種希望の有無を確認しているため。追加希望を第3組に組み込んで集団接種会場を設け、その2回目終了時点で高齢者対象の接種を完了する。別途、社会福祉法人高瀬会職員分のワクチン提供も並行して進めるという。

(2021年5月29日付紙面より)

古座川町の高齢者対象集団接種会場〈七川診療所会場〉=27日、古座川町下露
2021年05月29日
15 見守り活動などに感謝
 新宮警察署で表彰状伝達  (和歌山県防連 )

 新宮警察署(山田守孝署長)で27日、令和3年度和歌山県防犯協議会連合会(県防連)防犯功労者(団体)等表彰の伝達式があった。個人の部で受賞した天野川(てんのかわ)宏子さんと、団体の部「新宮市立少年相談センター補導協力委員会」の橋本政成会長に対し山田署長が表彰状を手渡し、長年にわたるボランティア活動に敬意を示した。

 県防連は「みんなでつくろう安心の街」を合言葉に、防犯知識の普及や安全な地域環境づくり、少年の健全育成などの総合的な地域安全対策を推進し、犯罪や事故、災害のない安全で安心が実感できる明るく住みよい町づくりに寄与することを目的に1958年に設立。

 功労者(団体)表彰は、多年にわたり地域で防犯活動に尽力した個人や団体をたたえるために毎年実施している。

 天野川さんは「熊野パトロール隊」発足当時(2004年)から代表者として小学生の登下校の見守り活動や朝の声掛け運動、他の団体との合同パトロールなどに尽力。

 同協力委員会は、1974年の発足当初は非行少年の補導などを中心に活動していたが、その後これまでの活動に加え環境浄化活動や健全育成活動、少年の立ち直り支援活動、各種防犯パトロール・啓発活動、児童・生徒の登下校時の見守り活動など、幅広い活動を展開している。

 表彰状を受け、橋本会長は「長年の活動が認められたことをうれしく思う。スマートフォンの時代、そして新型コロナの時代と外に出てくる少年は少なくなり活動の形は変わってきたが幅広い活動を展開している。受賞は励みになる。ますます頑張っていきたい」。

 天野川さんは「子どもたちの『おはよう』『行ってきます』の言葉と笑顔がうれしく安心する。ちゃんとあいさつのできる子どもが増えてほしい。(見守り活動は)立てる間は頑張りたいです」と笑顔で話した。

(2021年5月29日付紙面より)

表彰状を受けた天野川宏子さん(中央左)と「新宮市立少年相談センター補導協力委員会」の橋本政成会長(中央右)=27日、新宮警察署
2021年05月29日
16 坂野医院が優勝 第166回職場対抗ボウリング大会 
2021年05月29日
17 ハンカイソウが咲く  新宮市熊野川町で  
2021年05月29日
18 自分の命を守るため  太田小・南大居保合同避難訓練  (那智勝浦町 )
2021年05月29日
19 健康づくりの手助けに  いきいきサロン浦神  (那智勝浦町 )
2021年05月29日
20 研修会や視察など計画  宇久井海と森の自然塾が総会  (那智勝浦町 )
2021年05月29日
21 6月末まで申請受付期間延長  飲食・宿泊・旅行業給付金  (和歌山県 )
2021年05月29日
22 まずは1種類のお花から  新木保育園で「花つぼみ」  (新宮市 )
2021年05月29日
23 高校生のオンライン防災学習  啓発センターが土砂災害解説  (那智勝浦町 )
2021年05月29日
24 音楽に合わせて全身運動  スポーツボイス教室開講  (新宮市 )
2021年05月29日
25 鏡を見ながらブラッシング  井田保育所で歯磨き指導  (紀宝町 )
2021年05月29日
26 南高梅の出荷始まる  トップブランドで品質良好  (JA伊勢三重南紀 )
2021年05月29日
27 ノートPC活用した授業進む  GIGAスクール構想実現  
2021年05月29日
28 交付金活用案20件を説明  コロナ対策特別委で当局  (串本町議会 )
2021年05月29日
29 お悔やみ情報
  
2021年05月25日
30 笑顔よ届け!町を元気に 那智勝浦町で運動会・体育祭 

 梅雨の晴れ間に気持ちのいい青空が広がった23日、那智勝浦町の市野々小学校と井関保育所、宇久井小学校と宇久井保育所で合同運動会、下里中学校で体育祭が開かれた。保護者や地域住民の声援を受け、児童、生徒、園児がこれまでの練習の成果を発揮し、グラウンドに元気な歓声を響かせた。

 市野々小学校では、中西健校長が「今日は絶好の運動会日和。雨のため、ほとんどグラウンドで練習ができなかったが、5、6年生を中心に片付けや係活動、温かい声掛けをしてくれた。本当に頼りになるお兄さん、お姉さんです。井関保育所の皆さんも、今日は楽しんでください」とあいさつ。

 児童会の西村璃穏会長が「今年のスローガンは『えがおよとどけ! 町を元気に! がんばれ市小!』です。おうちの人や普段お世話になっている地域の方々に笑顔を届けましょう」と目標を掲げた。

 児童30人と園児12人はかけっこやリレー、玉入れ、ダンスなどを次々と披露。新宮市を中心に活動するよさこいの「チーム雅龍」が指導に携わり、本年度初挑戦した「熊野ハレヤ音頭」では、児童30人全員が息を合わせて見事に踊りきり、保護者や教職員から大きな拍手が送られていた。

(2021年5月25日付紙面より)

熊野の心は一つ「熊野ハレヤ音頭」=23日、那智勝浦町立市野々小学校
2021年05月25日
31 追加会場含め予約開始
 新型コロナワクチン集団接種  (新宮市 )

 新宮市熊野川町日足の熊野川総合開発センターで23日、高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチンの集団接種があった。市内3会場目となる同所では熊野川町・高田地域住民の優先接種となり、316人の地域住民らが接種を受けた。

 定員300人に対し489人が予約を申し込み、ボーダーラインは熊野川町70歳以上、高田地域68歳以上となった。300人への接種を予定していたが、供給された6回接種用針・シリンジが、5回分しか採取できないといったトラブルが発生。バイアルを無駄にしないよう、地域内16人に対して追加接種が行われた。

 今月10日からは個別接種の予約も開始。また県によると24日および31日の週に4箱、6月7日の週、14日の週にも配分が予定されており、スムーズなワクチン接種に対する追い風となりそうだ。

 24日からは追加会場分を含めた市役所別館〈1回目6月5日(土)と6日(日)〉、佐野体育館〈同6月20日(日)〉の予約受付が開始される。定員を超えた場合は高年齢順で予約を決定する。

 市では今月10日、これまで4回線だったコールセンターを6回線に増線。人員も増やし対応に当たっている。市新型コロナワクチン接種推進室では「電話のつながりにくさは多少改善されている。予約は先着順ではないので、慌てずに申し込みいただければ」と話している。

 問い合わせは同推進室(電話0735・22・5070)まで。予約も受け付ける。

(2021年5月25日付紙面より)

熊野川総合開発センターでの集団接種の様子=23日、新宮市熊野川町日足
2021年05月25日
32 昨年に続き今年も神事のみ
 保存会が諸行事中止を決断  (河内祭 )

 古座川河内祭(こうちまつり)保存会(杉本喜秋会長)が22日夜、昨年に続いて今年も河内祭関係諸行事を中止する決断した。関係5区(古座区・古田区・高池下部区・宇津木区・月野瀬区)は礼を絶やさないという思いを共有していて、今年も大前の儀(奉幣行事)にかかる神事のみ営む方向となっている。

 河内祭は古座川河口から約3㌔上流にある川中の島・清暑島を神体「河内様(こおったま)」とする河内神社の例祭。現在は7月第4日曜日を本祭日とし、関係5区の各代表者が集まり大前の儀と直会(なおらい)を営んでいる。

 行事として古田・高池下部・古座の各獅子舞が道行きをし、古座は宵宮に御船を出して御舟謡を奉納(夜籠もり神事)、本祭では斎主を運ぶ当船も出し櫂伝馬(かいでんま)による競漕(きょうそう)も奉納するなどしている。

 同保存会は国指定重要無形民俗文化財「河内祭の御舟行事」の保護団体。もう一つの国指定無形民俗文化財「古座流獅子舞」(古座青年会が保存)も含めた古座神社にかかる河内祭関係諸行事全般の保存を半世紀以上担い、併せて関係5区の調整にも献身している。

 関係諸行事は中止とするが、古座神社に合祀(ごうし)されている河内神社の神霊を大前の儀に合わせて神体・清暑島へ遷(うつ)さなければならないため、前日午後7時から宵宮祭、当日午前9時から渡御祭を同神社で営み大前の儀へつなぐ。大前の儀は古田にある河内様前河原を斎場とするが、雨天の場合は古座神社に変更する。5区とも大前の儀への代表参列のみにとどめ、後の直会はしない方向で今後の調整を進めるという。

 昨年は奉仕前の準備段階から密などのリスクが伴う点で神事以外の諸行事を中止。今年も勇進会、青年会、河内会、古座獅子会、古座神社、古座区の意見を聞き、同保存会として神事以外は中止とする合意に至った。2年続きの中止について杉本会長は「保存会としてやりたいのはやまやまだが、事情もあり残念だがご辛抱いただきたい。来年はみんながワクチンを打てていると思うので必ずやりたい」と胸中を語った。

 今年の本祭日は7月25日(日)。他4区や芳流館互盟社との調整は今後進めるとしている。

(2021年5月25日付紙面より)

昨年に続き関係諸行事の中止を決断した古座川河内祭保存会=22日、古座漁村センター
2021年05月25日
33 希少種「火の鳥」飛来か
 浮島の森で死骸見つかる  (新宮市 )

 新宮市浮島の国指定天然記念物「新宮藺沢(いのそ)浮島植物群落」(浮島の森)で21日、希少種の鳥「アカショウビン」の死骸が見つかった。同日の朝、管理人が管理事務所の玄関前で横たわっている姿を発見した。

 アカショウビンは森林に生息するカワセミの仲間。くちばしを含め、赤い体を持つことから「火の鳥」とも呼ばれる。東アジアと東南アジアに広く分布し、日本には夏鳥として渡来する。体長は約27㌢で、翼開長時には約40㌢に達する。腰に鮮やかな水色の斑がある。

 ほぼ全国で繁殖するが渡来数は少なく、各所で絶滅危惧Ⅰ類、Ⅱ類、準絶滅危惧種に分類されている。和歌山県では絶滅危惧Ⅰ類となっている。

 その見た目や「ヒョロロロロ」といった美しくももの悲しい鳴き声が人の創造力をかき立てるのか、アカショウビンを題材にした伝承や伝説も多く残されている。

 同所管理人が、普段聞き慣れない鳴き声を耳にすることが増えたのが最近のこと。「今思えば、あれはアカショウビンの鳴き声だったのかも」と振り返る。

 多種多様な動植物が観測される「浮島の森」だが、これまでにアカショウビンが目撃されたことはないという。

 個体の死因は不明だが、玄関の窓ガラスに衝突した可能性が高い。管理人は「かわいそうで残念。生きた姿を発見したかった。しかし1羽で来たとは考えにくい。もしかしたらどこかに巣があるのかもしれない」と話している。

(2021年5月25日付紙面より)

紫がかった赤い体を持つアカショウビン=22日、新宮市浮島

2021年05月25日
34 8チームが熱戦展開
 県サッカー選手権東牟婁ブロック予選開幕  
2021年05月25日
35 梅雨に彩り添える「アジサイ」  各地で開花の知らせ届く  
2021年05月25日
36 矢渕・相野谷中が三重県3位に 少年軟式野球三重県大会 
2021年05月25日
37 70歳以上まで通知済ます  新型コロナワクチン接種  (紀宝町 )
2021年05月25日
38 ハザードマップを更新  各世帯に配布済み  (那智勝浦町 )
2021年05月25日
39 永年在籍会員15人を表彰  シルバー人材センターが総会  (新宮市 )
2021年05月25日
40 きいちゃんのアート完成  きたやま保5歳児が折り鶴で  
2021年05月25日
41 ゲームがいっぱい! 中央児童館で「おたのしみひろば」 (新宮市)
2021年05月25日
42 1位に野中誠一さん  写連紀南支部5月例会  
2021年05月25日
43 対策講じ、練習スタート!  紀の国わかやま文化祭「天の剣を託された男」  (熊野新宮ミュージアム )
2021年05月25日
44 スローガン掲げて全力発揮  春の運動会・体育祭始まる  (串本町・古座川町 )
2021年05月25日
45 お悔やみ情報
  
2021年05月22日
46 ネギ1.4㌧を収穫
 持続可能な新機軸の構築に向け  (新宮市 )

 新宮市木ノ川の道阪耕一さんが所有する畑で18日、青ネギの収穫作業が行われた。道阪さん、井上訓さんをはじめ6人が作業に汗を流した。収穫したネギは和歌山県紀の川市にある、サクセム株式会社(中里輝茂代表取締役社長、本社=大阪府熊取町)の工場に送られる。

 道阪さんら、通称「ネギ組」がネギの栽培を始めたのは昨年11月。高齢化や後継者不足などの問題から耕作放棄地や休耕田も増え続けている現状打破の一助に、また「持続可能な農業」の実現化に向け、約15㌃の畑に苗を定植した。

 サクセム㈱は、中国産が販売数の多くを占めるカットネギ市場において、国産カットネギ市場を構築しようと、自社農場で青ネギの栽培を開始したのが2016年。以降、県内全域で地元農家、JAなどの協力のもと、青ネギの委託栽培とカット用青ネギの出荷を行っている。

 「ネギ組」の取り組みは、同社と縁のあった井上さんが、道阪さんと共に国内におけるカットネギの需要に着目したことに起因する。ネギは手間も掛からない上に年間を通して寒暖差が小さい木ノ川や佐野、蜂伏周辺の紀南地方の気候に適している。休耕田の利活用にも可能で、サクセム㈱を通した販路も確保できている―。「ネギを通して地元に誇りを持つ子どもたちが増えてくれる未来を創ることができたら」との思いから、道阪さんと井上さんはネギ栽培に乗り出した。いつの日か生産したネギをカットするプラント工場の建設も視野に入れているという。

 この日、収穫したのは実にコンテナ100箱分で収穫量は約1・4㌧。予想以上の収穫量でコンテナ数が足りなくなり、畑の約4分の3を残して作業を来週に持ち越した。根元を残すことで約3カ月後に再度収穫できることから、1シーズン7㌧超の収穫を見込んでいる。

 道阪さんは「初めてにしては上出来」と太鼓判を押す。今後は別の畑で、苗ではなく種から育てる方法や食品廃棄物リサイクルの堆肥利用も試したいと展望を語り「自分たちがやっているのはモデルを示す試み。失敗もモデルとして必要。後に続く人たちのためにさまざまなデータを用意できれば」と話していた。

 「ネギ組」の、ふるさと・新宮の将来を見据えた「ネギ=イノベーション(新機軸)」の取り組みは、まだ始まったばかりだ。

(2021年5月22日付紙面より)

収穫したネギを前に笑顔=18日、新宮市木ノ川
収穫作業の様子
2021年05月22日
47 利便性や徴収率向上へ
 スマホで町税など納付  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は今年4月から、スマートフォンの決済アプリによる町税や水道料金などの支払いシステムを導入している。町民は納付書のバーコードを読み取ることで、いつでもどこにいても納付が可能となった。

 この支払いシステムは手段が増えることによる利便性や徴収率の向上を目的に導入された。新型コロナウイルス感染拡大の観点からも屋外に出ず、納付書があれば自宅などで支払えることがメリットとされている。

 納付できるのは▽町県民税(普通徴収)▽固定資産税▽軽自動車税(種別割)▽国民健康保険税▽水道料金▽汚水処理施設使用料▽下水道使用料―に限られる。

 支払いが可能なアプリは「Pay Pay(ペイペイ)」、「LINE Pay(ラインペイ)」、「PayB(ペイビー)」、「支払秘書」の四つ。各自、スマートフォンでダウンロードする必要があり、各アプリのホームページでダウンロードや利用方法が説明されている。

 同町税務課によると、納付書のバーコードが読み取れない場合や、納期限や取扱期限が超過した納付書、納付額が30万円を超える場合はバーコードの印字がないため利用できないとしている。領収書は発行されない。

 また、軽自動車税(種別割)は口座振替による納付と同様、納期限内にスマートフォン用決済アプリで納付した場合、納期限後に証明書が発送される(令和3年度の納期限は31日)。

 軽自動車税(種別割)納税証明書(継続検査用)が急ぎで必要な場合は、同町役場窓口や納付書裏面記載の金融機関やコンビニエンスストアでの納付を勧めている。

 税務課の担当職員は「開始から約2カ月だが、問い合わせや利用もある。お手持ちのスマートフォンがあれば、いつでもどこにいてもお支払いができるので便利で、アプリによってポイントの付与も違う。チャージ忘れや重複納付には注意いただき、ご利用ください。支払い方法が増えることで町としても徴収率の向上につながれば幸いです」と話している。

 問い合わせなどは同町役場税務課(電話0735・52・1094)まで。

(2021年5月22日付紙面より)

2021年05月22日
48 出水期の災害に警戒を
 高台整備や通学路などで対策進む  (紀宝町 )

 東海地方では例年より21日、昨年より25日早く梅雨入りした。21日は梅雨前線の影響で広い範囲で雨脚が強まり、東紀州地域には大雨、強風などの注意報が発表され、朝の通学時間帯に激しい雨が降った。

 津地方気象台によると、梅雨入りは1951年の統計開始以来過去2番目の早さとなった。梅雨時期から台風や集中豪雨が多い10月までの出水期は大雨による災害に警戒が必要となる。

 紀宝町内では各地区で水害への対策が進んでおり、津本地区自主防災会(谷口昌宏会長)は今月、用水路に面した通学路にポールコーンを設置した。

 昨年9月25日の集中豪雨で1時間に100㍉を超える猛烈な雨が降った際に用水路が氾濫。道路との境目が区別できない危険な状態になっていた。

 自主防災会では児童・生徒に「通学路の危険な場所」を聞いたところ、9月の集中豪雨で危険を感じたと返答があった。その内容を町と小中学校に提出し、町の支援を受けてポールコーンの設置が実現した。

 2011年9月の紀伊半島大水害では、河川の氾濫が相次ぎ、甚大な被害をもたらした。熊野川支川の相野谷川では堤防越水が発生し、高岡地区の輪中堤が倒壊して全17世帯が水没した。

 水害から住民の命を守るため、大水害で浸水被害があった鮒田地区に高台一時避難場所が完成した。高岡地区でも整備が進み、いずれも国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所が着手。高岡地区には輪中堤内の海抜14㍍地点に広さ567平方㍍、階段を上った先の海抜20㍍に340平方㍍の避難場所が間もなく完成するという。

(2021年5月22日付紙面より)

児童生徒の要望で通学路に設置されたポールコーン=21日、紀宝町大里
高岡地区に整備されている高台一時避難場所
2021年05月22日
49 EV等シェアの実証実験
 古座MORIの協力得て  (串本町 )

 スマートモビリティシステムの提供を基幹事業とするIT企業「Zenmov株式会社」(ゼンモブ、田中清生代表)=東京都=が19日、串本町域でカーシェアリング構想「ゼロ旅カーシェア(仮称)」の実証実験を始めた。同町中湊に拠点を置く株式会社古座MORI(坂本直弥代表取締役)の協力による取り組み。10日間にわたりゼンモブの電気自動車(EV)を町域で運用し、運行実績や意見を還元するという。

 ゼンモブは2019年に事業を始めた新進気鋭の企業で、現在は主にフィリピンの交通事情改善にアプローチする形で取り組んでいる。将来的には得たノウハウを日本国内で発揮することも思い描いていて、その一端で動き出しているのが脱炭素社会への貢献を見据えた同構想。EVや燃料電池自動車(FCV)を二酸化炭素排出権のオフセット制度を付した形でカーシェアリングし、二酸化炭素排出実質ゼロの運用を観光用途で実現する事業形態の確立を目指している。

 すでに社内実証を進めているが実際の観光地で社外の人に対しどのようなニーズや課題があるかを先進的に探るため、田中代表とかねてつながりがあり会社自体もすさみ町スーパーシティ構想で連携する関係にある古座MORIの坂本代表取締役と共に初の社外実証へと踏み出した。

 用いる試験車両(BMW i3)は域内運用を前提にした車種。インターネット活用によるシステムの管理下にあり、運行実績は自動でサーバーに集積され坂本代表取締役は利用時の良しあしなどで意見を寄せるという。同車両を届けたゼンモブの関田俊文さんや伊藤優さんは、電子キーで管理するなど同車両独特の取り扱い方法を伝えて運用を求めた。

 利便性の探究や二酸化炭素の実質的排出ゼロ達成の条件の見極めが、今回の実験の狙い。坂本代表取締役は「古座MORIとしてもゼンモブさんのようにこちらの環境でトライアルしていただき、南紀を盛り上げていただきながら他の規模でも広がるような成功例をつくっていきたい」と意欲を示しつつ同車両を預かった。

(2021年5月22日付紙面より)

ゼンモブの試験車両を預かる古座MORIの坂本直弥代表取締役(右)=19日、串本町くじ野川
2021年05月22日
50 「地域猫」始めてみませんか  NPO法人ワンニャン会  
2021年05月22日
51 「足が軽くなった!」  サロンで介護予防体操  (新宮市 )
2021年05月22日
52 雨の中サツマイモの苗植え  熊野川中2年が畑作り  (新宮市 )
2021年05月22日
53 親子で楽しいひととき  すくすくワークショップ  (那智勝浦町 )
2021年05月22日
54 麦の脱穀雨に泣く  児童が宇久井ビジターで  (宇久井小 )
2021年05月22日
55 会員らの力作125点  イオン新宮店で「書道展」  (新宮市 )
2021年05月22日
56 オレンジ商品券を発送  地域経済活性化へ全町民に  (御浜町 )
2021年05月22日
57 赤く色づくナツグミの実  新宮市王子町  
2021年05月22日
58 お悔やみ情報
  
2021年05月20日
59 全国で最も速いペース
 ウェブ会議でワクチンなど焦点  (全県市町村長会議 )

 和歌山県は18日、令和3年度全県市町村長会議を開いた。新型コロナウイルス感染症拡大予防のため昨年に引き続きウェブ開催となった会議では、本年度新政策や各部局からの伝達があったほか、新型コロナ感染症などについて意見交換を行った。

 開会に当たり、仁坂吉伸知事があいさつを述べ、県内感染動向の推移や第4波の感染状況、京阪神の変異株感染割合などを説明。「和歌山県の人口当たりの死者数が少ないのは全員入院できている状況にあるから」などと述べた。

 県民に対しては▽不要不急の外出自粛要請(~今月31日)▽飲食店の時短要請(同)▽飲食時の基本的な感染症対策の徹底▽軽微な症状でもただちにクリニック受診▽病院・福祉サービスは施設内感染に注意―を呼び掛けていると述べ、新規のコロナ支援としてデジタル化補助金創設や離職者の再就職支援などを挙げ、現在第4波の影響調査を実施中であり調査結果を踏まえ施策を検討していくとした。

 県によるとコロナワクチンは、6月7日の週、14日の週の配分で、新宮市では15箱(配分率81・1%)、那智勝浦町10箱(同90・1%)、太地町3箱(同118%)、古座川町3箱(同112・3%)、串本町12箱(94・9%)、北山村1箱(同251・3%)となる。また、高齢者などへの1回目の接種率は9・47%(次点高知県、8・43%)で、全国で最も速いペースとなっているという。

 各市町村長が現状や対応策などについて報告する中、新宮市の田岡実千年市長は「現在、県内で感染者が発生した場合、患者の住所地については保健所単位の公表となっている。市民はどの市町村で発生したのか分からず、市としても県からの報告以上のことはお答えできないため、市民の間でいろいろな臆測を呼んでしまい、逆に不安があおられるような状況になってしまっている」と説明。

 隣接する三重県では市町村単位での公表となっているとし、同じ生活圏にある三重県と同様の公表方法を望む声が多いと報告しつつ検討を求めた。

 また、現在和歌山市内の飲食店を対象に実施している「営業時間短縮要請協力金」について、要請範囲を県内全域に拡大し、要請に応じた飲食店に対する協力金についても支給の対象に加えるよう要望した。

 対し、仁坂知事は「(公表の仕方について)知りたいという動機はいろいろあるが、感染を防ぐために必要なことをすることが重要。差別や批判などにつながる恐れもある」。

 協力金に対して「大変な目に遭っている業種はたくさんある。カバーできるように考えていきたい」と理解を求めた。

 那智勝浦町の堀順一郎町長は「現在、体育文化会館でワクチンの集団接種を実施しているが、同所は国民文化祭の会場にもなっている」と述べ、早めのワクチン供給などを要望。

 太地町の漁野洋伸副町長は、コロナが落ち着いた後の県内の教育旅行の推進を呼び掛け、北山村の山口賢二村長は「東牟婁は県庁に遠い。テレビ会議の普及を」と求めた。

 串本町の田嶋勝正町長は新宮警察署と串本警察署の統合などに対して「十分な議論を」と強く要望した。

(2021年5月20日付紙面より)

オンラインを通して市の現状を報告する田岡実千年市長=18日、新宮市役所
昨年に引き続きウェブ開催となった会議の様子
2021年05月20日
60 無事成長願い管内清流へ
 アマゴとモクズガニ放流  (古座川漁協 )

 古座川漁業協同組合(大屋敏治組合長)が18日、アマゴとモクズガニの放流に取り組んだ。

 管内流域で認めている漁に伴い減衰する資源の回復や増強を図るのが目的で、本年度はアマゴ2万匹(佐本川と三尾川(みとがわ)で各5000匹、小川で1万匹)、モクズガニ1万匹を放つ方向で準備を進めてきた。

 仕入れ先は日高川漁協で、アマゴは体長数㌢、モクズガニは甲長4㍉前後の大きさ。放流場所は古座川支流域の中で清浄度に秀でるところとし、アマゴについては集まった役員が各自持参したクーラーボックスなどで輸送トラックから小分けして引き受け、軽トラックなど小さい車両で条件にかなう場所まで運んで分散放流した。モクズガニは役員2人が預かり、適所へ放ったという。

 いずれも種苗で、漁にかかる大きさに育つまで3年ほどかかる見込み。その頃の資源確保に結び付くよう無事成長を願い、アユよりもさらに管内の奥へ入る必要がある放流に励んでいた。

 同漁協管内におけるアマゴ漁の漁期は3月1日~9月30日、モクズガニ漁は9月1日~12月31日で、いずれも行うときには同漁協への遊漁料の納入が必要となる。詳細は同漁協公式ホームページを参照。問い合わせは同漁協(電話0735・72・3800、平日午前10時~午後4時)まで。

(2021年5月20日付紙面より)

管内の清流にアマゴを放流する古座川漁協の役員=18日、古座川町三尾川
放流したモクズガニ。漁にかかる大きさに育つまで3年ほどかかるという
2021年05月20日
61 町の魅力や暮らしを紹介
 「移住応援ガイドブック」を作成  (紀宝町 )

 紀宝町は、県外から町内への移住を促進しようと、町の暮らしや魅力、支援制度などを紹介した「移住応援ガイドブック」=写真=を作成した。これまでのデザインや内容を一新し、移住者のインタビューを基に自然豊かな生活環境をPRしている。

 ガイドブックは、A4サイズ20㌻のフルカラーで構成。移住者家族やウミガメ、七里御浜海岸、稲刈りなどの写真が表紙を飾る。1、2㌻には町の概要や地図、名所、人口、世帯数、月別平均気温、降水量などのほか、ミカンやマイヤーレモン、なれずし、飛雪米などの特産品、主なイベントを掲載した。

 6㌻にわたるインタビューコーナーもあり「移住前に思い描いていた、予想通りの田舎生活を送ることができています」「落ち着いた生活を送ることができます」など3組の移住者が町の魅力を語っている。

 移住を後押しする空き家バンク事業、空き家リノベーション(改修)支援事業、お試し住宅制度、定住促進のための町有地分譲、就労体験事業、結婚新生活支援補助金などの支援制度も紹介した。

 5000部を作成し、県外からの来訪者が多い町内の道の駅や観光施設などで配布している。

 町によると、町外から空き家バンクなど支援制度を活用した移住者は2015年度が32人、16年度14人、17年度29人、18年度7人、19年度26人、20年度18人に上る。町の地域おこし協力隊を退任した人のうち3人が定住しているという。

 ガイドブックや移住に関する問い合わせは、役場企画調整課(電話0735・33・0334)まで。

(2021年5月20日付紙面より)


2021年05月20日
62 「大きくなあれ!」
 新木保で芋と野菜の苗植え  (新宮市 )

 新宮市の保育所型認定こども園「新木保育園」(斎藤広志園長、園児75人)で18日、サツマイモと夏野菜4種類の苗植えがあった。3~5歳児53人が園の畑に苗を植え、「大きくなあれ、大きくなあれ!」とおまじないをかけた。

 恒例の取り組みで、例年は千穂第二地区民生委員児童委員協議会のサポートを得て実施しているが、本年度は新型コロナウイルスの影響で園児のみで行った。

 保育士は園児に向け「サツマイモは秋に収穫できて、体を温めてくれる。夏野菜にも大切な栄養が入っている。葉っぱが太陽の光を浴びられるように、優しく土をかけて」と呼び掛けた。

 園児たちは畝にサツマイモの苗100本と自分たちでタネをまいたトウモロコシの他、トマトやナス、キュウリの苗を植えた。くるくる巻いたキュウリのつるを眺めたり、ダンゴムシなど土の中の生き物に触れ合ったりして楽しい時間を過ごした。

 収穫した野菜は給食の食材になり、秋にはサツマイモパーティーも開く予定にしている。

(2021年5月20日付紙面より)

畝にサツマイモの苗を植える=18日、新宮市の保育所型認定こども園「新木保育園」
自分で種をまいたトウモロコシの苗
2021年05月20日
63 雨にひるまず試合やり抜く  川口で公民館長杯ゲートボール大会  (古座川町 )
2021年05月20日
64 練習や予行など準備重ねる 春の運動会や体育祭に向け (串本町・古座川町)
2021年05月20日
65 思いやりの心持つ社会に  本年度初の手話入門講座  (那智勝浦町 )
2021年05月20日
66 オンライン通して総会  県商工会議所青年部連合会  
2021年05月20日
67 海ごみゼロウイークにエントリー  かつうら渚の会  (那智勝浦町 )
2021年05月20日
68 ヤマボウシ見頃  相賀の高田川沿い  
2021年05月20日
69 本の魅力を知って  南大居保で絵本読み聞かせ  (那智勝浦町 )
2021年05月20日
70 キーワードは「Relay」  生徒ホール改装プロジェクト  (新宮高校 )
2021年05月20日
71 熊野市・南牟婁郡は合区で1減に  次期県議選から定数減少  (三重県 )
2021年05月20日
72 今年もサツマイモ栽培に挑戦  2年生が寺尾さんのアドバイス受け  (相野谷中 )
2021年05月20日
73 お悔やみ情報
  
2021年05月09日
74 巫女が舞に磨きをかける
 熊野那智大社で神楽講習  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で7日から神楽講習が始まった。一般社団法人神社音楽協会の先崎径子(せんざき・みちこ)会長の指導の下、新人含む4人の巫女(みこ)は「浦安の舞」や「那智の瀧舞」に磨きをかけるべく、稽古に汗を流した。

 同大社では神前にささげる神楽の質を保つことなどを目的に2~3年に1度、神楽講習を行っている。前回の2018年から3年ぶりの実施となった。

 「浦安の舞」は1940(昭和15)年に皇紀2600年奉祝会に向け当時の宮内省楽部の多忠朝(おおの・ただとも)楽長が考案した神楽で、後に全国規模の講習会で各地の神社に広められ、同時に舞い手の巫女も定着させた。「那智の瀧舞」は、同大社の3代前の篠原四郎元宮司と同協会の先代の多静子(しずこ)元会長が考案したという。

 講習を前に巫女や先崎会長、男成宮司らは拝殿で「神楽講習開始奉告祭」を営んだ後、斎館にて講習が開始された。

 先崎会長は巫女それぞれの注意すべき点を教え、目線や手の位置、所作について丁寧に説明した。さらに「余計な力を抜く」「神楽は自然体が重要」などのアドバイスも行った。

 先崎会長は「巫女にとって最も大切な仕事の一つがご神前に奉納する神楽。参拝される方々にすがすがしい気持ちになってもらえることが役目。神楽は世界平和を祈る舞でもあるため、祈りがこもらないといけない」と話した。

 新宮市出身で今年4月から同大社の巫女に奉職した住口梨音(りの)さん(18)は「しっかりと教わって、参拝していただいた皆さまに『那智大社に来て良かった』と思ってもらえるように頑張りたい」と語った。

 男成宮司は「神楽舞の一番の指導者である先崎会長から教えていただけることがありがたい。形や基本を習得して、心を込めて舞をご奉納できれば」と述べた。

 4日間の稽古の成果を神前に奉告する「神楽講習終了奉告祭」は11日(火)午前10時ごろに営まれる。

(2021年5月9日付紙面より)

懸命に稽古に励む巫女=7日、那智勝浦町の熊野那智大社
先崎径子会長
2021年05月09日
75 「タンタンタン丹鶴ホール」
 立岡さん、自作の歌寄贈  (新宮市 )

 新宮市の歌詞家、立岡みのるさん(84)は7日、新宮市役所を訪れ、新曲「丹鶴ホールの唄」が録音されたCDを寄贈した。曲を聴いた田岡実千年市長は「歌詞に新宮市の歴史や文化が入っており、丹鶴ホールの特徴も捉えられている。素晴らしい歌詞だと思います」と伝えた。

 通信教育などで作詞の腕を磨き、これまで30~40曲もの歌詞を作ってきた立岡さん。10曲ほどがカラオケ配信されるほどの実力だ。このたび、現在建設が進む、市文化複合施設「丹鶴ホール」にスポットを当て「市に奉公したい」との思いで作詞に挑んだ。

 制作に当たっては「晴れやかで誰にでも親しまれるような歌詞に仕上げた。吹奏楽の演奏にも向いているのでは」。「速玉様」や「城下町」「熊野学」など、市内の名所や特徴を歌詞に盛り込み、ポジティブなメッセージへと昇華させた。

 現在は吹奏楽用に編曲を進めているとし「地元の高校生に演奏、歌唱してもらえれば」と希望を口にした。

 田岡市長は「丹鶴ホールがオープンしたら、どこかのタイミングで高校生に演奏してもらい、多くの人に聞いてもらいたい。この曲がBGMとして流れているとわくわくしますね」と笑顔で話していた。

  □     □

♪神倉さんや速玉様の神の都

 お城山を眺めれば

 丹鶴姫が昔いたと言う

 讃歌が流れるホール

 みんな集うよ楽しく集うよ

 タンタンタン丹鶴ホール丹鶴ホール♪

(2021年5月9日付紙面より)

立岡みのるさん(右)が自作の歌を寄贈した=7日、新宮市役所
2021年05月09日
76 想定外に備え、海抜60㍍まで
 鮒田地区高台の階段上り  (紀宝町 )

 10年前の紀伊半島大水害で、家屋の全壊や大規模半壊などの被害が多数出た紀宝町鮒田地区に一時避難場所が完成した。竣工(しゅんこう)式があった後日、地区住民が避難場所を確認した。

 高台は海抜20㍍、広さ820平方㍍。鮒田区では今後、車庫や衣類などを保管する倉庫を造る計画だという。

 水害時には避難所の寺が浸水し、住民は豪雨の中、深夜に寺の裏手にある山道を通り浄水場管理棟へ避難した。地区の女性は「薄着にはだしで寒かったが、みんな必死だった。雨と雷の中、黙々と進んだ。どれだけ歩いたかは覚えていない」と当時の様子を振り返った。

 水害を教訓に区は2018年、高台に用地を確保。熊野川で掘削した土砂を活用して紀南河川国道事務所が整備した。

 想定を超える浸水に備え、一時避難場所から階段を上ると海抜60㍍まで逃げることができる。この日集まった住民約40人は、階段を上って海抜60㍍の広場まで出向いた。

 区では水位をいち早く確認するため、4カ所に防犯カメラを設置。スマートフォンやタブレットで見ることができるという。東口高士区長は「防災に終わりはない。これからも取り組みを進めていく」と話していた。

(2021年5月9日付紙面より)

階段を上り海抜60㍍の広場を目指す=紀宝町鮒田
2021年05月09日
77 釈迦の誕生祝う
 三輪崎保が花まつり  (新宮市 )

 新宮市三輪崎の太興山龍雲寺(中畑弘士住職)は7日、釈迦(しゃか)の誕生を祝う「花まつり」を開いた。隣接する保育所型認定こども園三輪崎保育園(中畑元太園長)の5歳児21人が参加し、生花で飾った花御堂(はなみどう)の誕生仏に優しく甘茶を注いだ。

 釈迦の誕生の時に竜が現れ、甘露の雨を降らせたという伝承に倣った行事。本来は4月8日に行うが、園児が生活に慣れるまで1カ月ずらしている。

 釈迦が描かれた冠をかぶった園児たちは行事の由来を学び、一人一人誕生仏の像に甘茶を掛けて手を合わせた。甘茶を飲むと「砂糖が入っていないのに甘い」「おいしい」と驚いた。この日は三輪崎地区に出て、近隣の施設で花まつりの歌を披露する姿も見られた。

 中畑園長は「お釈迦様は、小さなお友達の命も大切にするとても優しい男の子でした。みんなもお釈迦様と一緒で、仲良しなのが大好きですよね? 『ありがとう』や『ごめんなさい』を言える子になってください」と語り掛けていた。

(2021年5月9日付紙面より)

誕生仏に甘茶を掛ける=7日、新宮市の太興山龍雲寺
甘茶を味わう園児たち
2021年05月09日
78 エゴノキが花の盛り  新宮市・徐福公園  
2021年05月09日
79 「影響継続」7割強  新型コロナアンケート  (東京商工リサーチ )
2021年05月09日
80 大切な命を守るため  神倉小で地震・津波避難訓練  (新宮市 )
2021年05月09日
81 初夏の花が見頃  三輪崎の濱口さん宅で  (新宮市 )
2021年05月09日
82 「お母さんありがとう」  母の日に手形足形アート  (新宮市 )
2021年05月09日
83 みんなで楽しい思い出を  太地小が春の遠足  
2021年05月09日
84 地域に根差した活動誓う  初のウェブ配信で紀南地区メーデーを開催  (熊野市 )
2021年05月09日
85 20本の苗木植え替える  太平洋沿岸自転車道で  (御浜町 )
2021年05月09日
86 グラウンドゴルフが大好き! 辻本ミサエさん、中井清さん (趣味日和 ~生活に、彩りを。~)
2021年05月09日
87 お悔やみ情報
  
2021年05月08日
88 65歳以上、年長優先で開始
 新型コロナワクチン集団接種  (古座川町 )

 古座川町が6日、65歳以上を対象にした新型コロナワクチンの集団接種を始めた。同日現在、木~土曜日の3日間を1サイクルとして今週と来週の2度、会場を設けることが決まっている。希望者全員分の確保につながるワクチン供給第3弾は10日か17日の週にある見込みで、決まり次第順番待ちの対象者へ通知を出すとしている。

 同町はあらかじめ対象者1411人に案内を出し、全体の約73%が接種を希望。七川診療所と明神診療所を会場にして集団接種を進める計画を立て、段階的に行われるワクチン供給が決まるたびに年長優先で日時指定の通知を出し来場を呼び掛ける形を取っている。

 現在決まっているサイクルの会場は木曜日が七川、金曜日と土曜日が明神。今週は計420人、来週は計370人に集団接種をし、別途社会福祉法人高瀬会に入所している対象者150人分を加えてすでに供給済みの第1~2弾分計1950回分(1回目の3週間後に2回目の接種をするので実質975人分)を使う計算で進めている。

 初日となった6日は71歳の一部を含むそれ以上の年長者150人を対象に終日実施した。対象者として自身への接種を兼ねて来場した西前啓市町長が開始に当たってあいさつをし、以降この日の通知を受けた対象者は受け付け順に問診や医師による予診で接種の可否判断を受け、可であれば接種。直後15~30分の経過観察で不調がなければ接種済証の交付を受け3週間後に2回目の接種をすることを確かめ、1時間ほどの所要時間で1回目を終了した。

 同町は1時間当たり25人ペースで集団接種をしていて、明神は金曜日に100人(半日実施)、土曜日に170人(終日実施)を対象に実施する。13日の七川は100人となるため、今週と来週で1サイクル当たりの集団接種人数に差が出ている。6日現在で順番待ちの対象者数は約150人。第3弾の供給確定を待つ状況となっている。

(2021年5月8日付紙面より)

診療所内での密を避けるため七川総合センターふるさとで待機する対象者=6日、古座川町下露
2021年05月08日
89 住みよい町づくりに向け
 赤十字奉仕団が清掃活動  (新宮市 )

 5月の赤十字運動月間に合わせて6日、新宮市新宮赤十字奉仕団(仲富美子委員長)がクリーンキャンペーンを実施した。団員11人が赤十字マークの付いたかっぽう着姿で参加し、市役所と市福祉センター周辺で草むしりに汗を流した。

 献血や募金、人権学習、布マスク寄贈などさまざまな地域貢献活動を行う同奉仕団の活動を知ってもらうため、毎年実施している。

 田岡実千年市長は日頃の活動に感謝を述べ「クリーンキャンペーンを通じて町がきれいになるだけでなく、市民の心も明るくなり、住みよい町づくりにつながる。率先して清掃活動をする姿は市民の模範」とあいさつ。

 仲委員長は団員たちに「令和3年度最初の清掃活動。募金活動は新型コロナウイルス感染拡大で延期としたが、十分な感染対策を取り、5月の空の下で和気あいあいと楽しみましょう」と呼び掛けた。

 地域赤十字奉仕団は「人間の命と健康、尊厳を守る」という使命の下、奉仕活動を通じて地域社会に貢献したいという思いを持った人々が集まったボランティアグループ。県内では自治体単位で49団体が結成されている。

(2021年5月8日付紙面より)

草むしりに汗流す団員たち=6日、新宮市
2021年05月08日
90 各自が「てんでんこ」に逃げる
 大津波想定して避難訓練  (成川小 )

 紀宝町立成川小学校(大藤伸之校長、児童47人)は6日、本年度最初の避難訓練を実施。巨大地震と大津波を想定して全校児童が高台の中村公園に避難した。

 年に4回、火災や地震、津波を想定した訓練を計画。今回は地震、大津波が発生した際、児童が落ち着いて安全に避難し、教職員も的確に誘導することが狙い。昨年度から津波が迫ったら各自で逃げる「津波てんでんこ」を参考にしてきた。

 授業中に紀伊半島沖を震源とするマグニチュード9、震度7の巨大地震が発生したと想定。地震を知らせる校内放送が流れると、児童たちは机の下で身を守り、揺れが収まった後、防災頭巾をかぶり「津波てんでんこ」に倣って各自で避難した。

 海抜約25㍍の中村公園は地区の一次避難場所に指定されており、学校からはおよそ500㍍。全児童は息を切らしながら高台を目指して走った。教職員は非常用持ち出し袋を背負い、取り残された児童がいないか確認した。

 大津波発生時に紀宝町では最短11分で第一波が到達するといわれており、大藤校長は「皆さんの頑張りで、昨年より早い4分9秒で避難が完了した」と評価。「地震はいつ起こるか分からない。自分の命は自分で守ることを心掛け、家族ともう一度、避難場所を確認しましょう」と呼び掛けた。

(2021年5月8日付紙面より)

高台の中村公園を目指す児童たち=6日、紀宝町成川
2021年05月08日
91 初夏の風景に彩り
 休耕田にレンゲソウ広がる  (那智勝浦町 )

 ほぼ田植えを終えた那智勝浦町太田地区で、休耕田に咲く紅紫色のレンゲソウが初夏の風景に彩りを添えている。

 場所は同町下和田の県道沿い。青空に恵まれた4日は、レンゲソウに黄色に花咲くハハコグサやニガナが交じり、明るい水彩画のような雰囲気を醸し出していた。休耕田の所有者は隣接する久司𠮷五郎さん。レンゲソウが育つ田は10枚で、面積は約5㌃余りという。満開となったのは「4月中旬ごろではないか」と話し、開花状態については「ピークを過ぎてしまった」と残念がるが、最近でも車を止めて撮影するドライバーもあったそうで、今月下旬までは若緑の苗が伸びようとする水田との対比が、心を和ませてくれそうだ。

 久司さんは十数年前に水田耕作を中断したが、当時土壌保全に効果的なレンゲの種をまいた。その後、希望者があって一時、水田を貸与していたが数年前に耕作者が離農して再び休耕田に。レンゲソウは毎年育ち、農地の保存に貢献している。ミツバチが花にすがり、羽を震わせながら蜜を吸っていた。

(2021年5月8日付紙面より)

下和田地区で広がる休耕田のレンゲソウ=4日、那智勝浦町太田地区
花から蜜を吸うミツバチ
2021年05月08日
92 「ファミサポ」利用してる?  開始から6年目、会員増強目指す  (新宮市 )
2021年05月08日
93 覚えのない植物の正体は?  松下さん宅に黒い花咲く  (那智勝浦町 )
2021年05月08日
94 みんなで磯遊び満喫  遠足や避難訓練で夏山海岸へ  (市野々小 )
2021年05月08日
95 晴天の下、磯遊び  避難訓練兼ね遠足楽しむ  (下里小 )
2021年05月08日
96 色づきで雌雄区別容易に  古座川町内のハッチョウトンボ  
2021年05月08日
97 木山さんの畑でタマネギ収穫  潮岬こども園の4、5歳児  (串本町 )
2021年05月08日
98 持続可能な新宮市に  松畑玄市議が出馬表明  (新宮市長選 )
2021年05月01日
99 「高田復興のシンボルに」
 高田テニス場・若もの広場完成記念式典  (新宮市 )

 新宮市高田の市多目的軽スポーツ施設で4月29日、「高田テニス場・若もの広場」完成記念式典があった。時折雨が強く降る中、約40人が出席。田岡実千年市長、濱口太史・和歌山県議会副議長、久保智敬・市議会議長、葛藪高盛・高田区総区長、高田テニス場設立委員会の倉脇厚爾(こうじ)代表、酒井清崇・東牟婁振興局長がテープカットで施設の完成を祝った。

 1984年にオープンし、クレーコート4面とグラウンドを有していた同施設。紀伊半島大水害(2011年)で流失して以降、長らくの間使用できない状態が続いていたが、倉脇代表やテニス愛好家などがテニス場建設復興を願い、要望や陳情を重ねてきた。

 関係者らの熱意を受け、市は「高田地区の復興の証し」として2019、20年の2カ年をかけて復旧工事を実施。晴れて完成の日を迎えた。

 8面の人工芝テニスコートのうち、4面はナイターが可能。木造平屋建てのクラブハウスを有する。若もの広場、駐車場(56台分)が隣接しており、敷地面積は1万3480平方㍍。建設総事業費は2億8503万7000円で、財源内訳は過疎債2億4060万円、補助金3685万3000円、一般財源758万4000円となっている。

 式典に当たり、田岡市長は、完成の日を迎えることができたのは多くの人の熱意と協力のおかげと感謝を述べ「地元の愛好家の皆さまはもちろん、テニス大会や学生・社会人の合宿など多くの方々に利用していただきたい。施設の利用による交流人口の増加は、高田地区のにぎわいをもたらし、大きな経済効果も得られると考えている」とあいさつ。

 来賓の濱口県議会副議長は「豊かな自然環境の中で大会などの開催が期待できる立派なテニス場。復興の象徴として地域発展の一つの核となることを祈念します」と祝った。

 完成を祝し、新宮ロータリークラブ(岡知行会長)から倉庫兼物置が、建設工事に携わった(株)松原組(松原重充代表取締役)からコートブラシ16本が寄贈された。

 長年の悲願であった新しいテニスコートを前に、倉脇代表は「市長や議員、職員、応援してくださった皆さまに心から感謝。今後は大々的に大会や合宿などに利用していただける。コロナが落ち着けば県内外に宣伝して多くの人に利用してもらいたい」と話していた。

 同施設の利用時間は午前8時~午後9時。使用料金は1時間440円で、ナイター使用料金も同じく1時間440円。問い合わせは市教育委員会生涯学習課(電話0735・23・3366)まで。

(2021年5月1日付紙面より)

人口芝8面のテニスコート=新宮市高田(新宮市提供)
木造平屋建てのクラブハウス
田岡実千年市長らがテープカットで祝った=4月29日、新宮市高田の市多目的軽スポーツ施設
2021年05月01日
100 安泰とコロナ収束を祈願
 熊野那智大社で昭和祭  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で4月29日、昭和祭が営まれた。本社と別宮の飛瀧(ひろう)神社で皇室の繁栄と国の隆昌(りゅうしょう)、国民の安泰を祈念するとともに、新型コロナウイルスの収束を願った。

 昭和天皇の誕生日である「昭和の日」は、国民の祝日として2007年に加わった。同大社ではこの日にちなみ「激動の日々を経て復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」との定義のもと、在位六十有余年のご聖徳を仰ぎ、神事を営んでいる。

 同大社や那智山青岸渡寺(髙木亮享住職)は昨年同様、新型コロナの影響で静まり返っていた。

 本殿では厳かな雰囲気の中、男成宮司が祝詞を奏上した後、巫女(みこ)による浦安の舞が奉納された。飛瀧神社では雨のため、隣接する展示室で営まれ、巫女が那智の滝舞を奉納した。

 男成宮司は「天候には恵まれなかったですが無事、神事を終えることができました。昭和天皇をしのびつつ皇室の栄えや国民の幸せなどを祈願させていただいた。昨年から続く新型コロナの問題もあるが、昭和の時代も戦争があり、私たちの先人が懸命に努力して国の発展を成し遂げた。大変ではありますが、感染症対策を徹底し、一日も早く終息を迎えるときが来ることを願っています」と話していた。

(2021年5月1日付紙面より)

巫女が浦安の舞を奉納した=4月29日、那智勝浦町の熊野那智大社
2021年05月01日
101 こいのぼり春風に吹かれ
 まなびの郷に10匹飾る  (紀宝町 )

 5月5日の「こどもの日」を前に、紀宝町生涯学習センターまなびの郷にこいのぼりが掲げられている。期間は27日(木)までで、10匹のこいのぼりが春風に吹かれ、気持ち良さそうに泳いでいる。

 未来を担う子どもたちの成長を願い、まなびの郷を拠点に活動する「まなびの郷ボランティア(千葉寛訓代表)」=通称・MANABI★ボランチ=が初めて取り組んだ。正面玄関にあるポール2本にこいのぼり各5匹と吹き流しを飾った。

 施設内のふれあいゾーンは現在、新型コロナウイルスの感染防止のため休止中で、子どもたちが集うことがない。そこで、通学や散歩などで近くを通る子どもたちに、こいのぼりを見てもらおうと企画した。

 まなびの郷は高台にあり、鵜殿運動場を利用する子どもや高齢者らも眺めているという。

 MANABI★ボランチのスタッフは「近くにお立ち寄りの際は、ぜひご覧ください」と呼び掛けている。

(2021年5月1日付紙面より)

青空の下を気持ちよさそうに泳ぐこいのぼり=4月30日、紀宝町のまなびの郷
2021年05月01日
102 レ号やエ号の記念日制定を
 230周年の節目に要望託す  (串本RC )

 串本ロータリークラブ(串本RC、矢倉甚兵衞会長)が4月29日、串本町へアメリカ商船レイディ・ワシントン号(以下レ号とする)の史実顕彰に関係する要望を託した。

 レ号は黒船来航の62年前となる1791年4月29日(グレゴリオ暦)に樫野沖へ停泊し1週間余り滞在。鎖国体制下の日本との通商はかなわなかったが、日本とアメリカが最初に交易を試みた史実として今日まで伝わるところとなっている。

 5年前、日米修交225周年記念事業の一環で僚船・グレイス号の航海日誌などを交えた史実の再検証が日米修交記念館軸であり、通商を目指す過程で当時の島民と親交を試みたことや島民が自他ともに身を案じ幕府発覚前の出航を促した経緯が鮮明になった。その内容は以降の同館の主力展示資料とされ現在、複数枚のタペストリーに日本語と英語の2カ国語で解説文を付して伝えるところとなっている。

 串本RCはかねてこの史実の顕彰に力を入れていて、JR串本駅前にレ号のブロンズ像を建立し象徴の一つとしていることで地域にもなじむところ。他方では27年来、レ号の船長であるジョン・ケンドリックの名を頂いた少年野球大会を主催し、地域の球児やその家族らに史実との接点を託す取り組みも続けている。そのような思いの延長でコロナ禍などの社会情勢により同230周年記念事業の計画がない点を惜しみ、ささやかだが今後の顕彰進展にあってほしい事柄を節目に合わせて町へ要望することにした。

 串本RCは5年前の記念事業以降、毎年の節目に近い例会の期日を4月29日にして日米修交記念館を見学するなどして顕彰の思いを高めてきた。今年も同様に取り組み、その一端に役場総務課の杉本隆晴課長を迎え、▽トルコ軍艦エルトゥールル号遭難事件の節目とレ号停泊の節目を町の記念日として制定▽記念日における関係記念館の無料開放で町内外に広く史実を知る機会を広げる▽5年または10年ごとに米国在大阪・神戸総領事を招いて記念式典を実施―の3点を要望。矢倉会長が趣旨を伝え「何とか確実に実行、発展させていただきたい」という思いや3点の延長線上に思い描く串本町長の活躍も思い描きつつ文書の形で託した。

(2021年5月1日付紙面より)

要望と思いを杉本隆晴課長(右)へ託す矢倉甚兵衞会長=4月29日、日米修交記念館
2021年05月01日
103 「未来のために考動しよう」  総会でスローガンなど決める  (新宮YEG )
2021年05月01日
104 潮風に揺れる黄色い花束  地玉の浜にイワタイゲキ  (那智勝浦町 )
2021年05月01日
105 受章者5人の喜びの声  令和3年春の叙勲  
2021年05月01日
106 「電話リレーサービス」公共インフラに  7月から開始予定  
2021年05月01日
107 獣害防止に期待  ドローンで広葉樹分布を調査  (那智勝浦町南平野 )
2021年05月01日
108 矢渕・相野谷が県大会へ 春季中学軟式野球大会 
2021年05月01日
109 雨の中、コロナ終息ら願う  貴祢谷神社で春の例大祭  (紀宝町 )
2021年05月01日
110 本州最南端に歓声が響く 春の遠足がシーズンイン (串本町)
2021年05月01日
111 お悔やみ情報