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2021年05月28日
1 コロナ見据えた運営目指し
 職員らが避難所設営訓練  (新宮市 )

 新宮市防災対策課と避難所担当職員ら約20人は27日、同市野田の市福祉センターで新型コロナウイルス感染症対策を踏まえた避難所運営訓練を実施した。避難スペースのレイアウト作成や、さまざまなケースに応じた受付対応を確認した。

 台風や集中豪雨の影響を受けやすい時季を迎えるに当たり、コロナ対策を踏まえた訓練を実施することで課題を把握し、今後の避難所開設時に活用することが目的。昨年度末に和歌山県から4500枚の支給を受けた段ボールパーティションの組み立てや活用方法などを確認する狙いもある。

 訓練は市内9カ所で実施。17日の保健センターを皮切りに、蜂伏会館、橋本隣保館、三輪崎会館、王子ヶ浜小学校、新高田会館で行っており、今後は下田隣保館、佐野会館での開催を予定している。

 この日は田岡実千年市長が視察。訓練に先立ち「近畿地方は例年より20日以上早い梅雨入りとなった。最近の梅雨は線状降水帯の発生もあり、雨の降り方の予想がつかない状況」と危機感を示し、「コロナ対策を一層強化し、避難所での感染リスクを減らすため、県から支給された段ボールパーティションを市独自の活用法で使用する。訓練ではより良い避難所運営を実施するために、改善事項を見いだせるよう期待したい」と職員らに呼び掛けた。

 職員らは協力しながら段ボールパーティションや銀マットを配置し避難スペースを設営。避難者の受け入れに対する応対や動線などの確認も行った。

 訓練に立ち会った竹田和之・防災対策課長は「段ボールパーティションも手際よく設置できたと思う。梅雨入りも早く、どういった雨が降るのか予想できない中において、コロナ対策を強化するとともにいち早く避難所を設置し、市民が安心して避難できるように体制を強化したい」と話していた。

(2021年5月28日付紙面より)

さまざまなケースに対応すべく訓練を実施=27日、新宮市福祉センター
段ボールパーティションを設置する職員ら
2021年05月28日
2 土砂災害への対応強化図る
 職員が初訓練に取り組む  (那智勝浦町消防本部 )

 那智勝浦町消防本部(湯川辰也消防長)は26日、同町のブルービーチ那智で初となる土砂埋没救助訓練を実施した。土砂災害への対応強化を図るため、職員8人がさまざまな想定で訓練に取り組んだ。

 本来であれば新宮警察署と合同で実施予定だったが、12日が雨天のため、延期となり今回は町消防本部のみで行った。

 埋没した要救助者を救助するためにコンパネ4枚とくいを打ち込み、ロープで固定することで周囲の土砂が水平方向にかかる圧力(土圧)を受け流す「土留め訓練」、土砂の中にいる要救助者を救出するために人力で50㌢~1㍍ほど掘る「内掘り訓練」、斜面などに要救助者が埋没している際に人で一方方向へ土砂を排出する「一方掘り訓練」を実施。職員は声を掛け合い、連携しながら訓練に汗を流した。

 関谷善文消防署長は「これから雨の多い時季になる。10年前の紀伊半島大水害のような災害は現在発生していないが、今後、発生した際は警察や自衛隊の方々と共に協力しながらマンパワーで取り組んでいかなくてはならない。実際の現場では重機が使用できない場合も多い。経験を重ね、人命を助けていきたい」と語った。

 同様の訓練は班ごとに行われるため、残り2回実施する予定だという。

(2021年5月28日付紙面より)

さまざまな土砂災害を想定し訓練に取り組んだ=26日、那智勝浦町のブルービーチ那智
2021年05月28日
3 会員に空間除菌剤配布
 対策意識喚起のため町老連  (古座川町 )

 古座川町老人クラブ連合会(奥根公平会長)が26日、会員を対象に空間除菌剤の配布を始めた。単位老人クラブ会長経由で順次配るとしていて、奥根会長は「新型コロナウイルス感染症にかからないよう、絶えず努力していただきたい。みんなで気を付けよう」と会員に呼び掛けている。

 「友愛」を念頭に置いてさまざまな事業を展開する同町老連。前年度は冒頭よりコロナ禍の情勢を考慮して行事を休止し、その予算を感染予防事業に振り替えて空間除菌剤を会員1人につき1個配って日頃の対策意識の強化を図った。

 本年度もコロナ禍は終息を見せず、前年度から持ち越した資金余力もあることから、理事会で話し合い2回目の配布を決めたという。

 今回も首からつり下げるタイプの商品を購入。前回は効果が持続する期間が1カ月だったが、今回は倍の2カ月持つ商品を選んでいる。この日は奥根会長が代表を務める単位老人クラブ「池野山ほがらかクラブ」で配布があり、奥根会長みずから商品の内容と使い方を説明し、会員に1個ずつ配って使用を促した。

 この空間除菌剤は、発散する二酸化塩素の力で細菌やカビ、ウイルスを除菌する仕組み。同町老連は前年度、医療従事者がマスクと併せて使用する実績がある点で信頼し、マスク着用や手指消毒などもろもろの感染症予防対策の意識を喚起するきっかけとして配布を始めた。

 2回目の配布開始に当たり奥根会長は「新型コロナウイルス感染症は大変な病気。高齢者は(若い世代に比べ)どうしても体力が劣ることを忘れず、常に(もろもろの)予防対策をしてほしい」と込める思いを語った。

(2021年5月28日付紙面より)

配布する空間除菌剤の説明をする古座川町老人クラブ連合会の奥根公平会長=26日、古座川町の池野山集会所
2021年05月28日
4 総会で田尾友児会長ら再任 コロナ禍をチャンスと捉え (紀宝町商工会)

 紀宝町商工会は26日夜、同町の神内会館で本年度通常総会を開き、任期満了に伴う役員改選で田尾友児会長らを再任。本年度の県商工会連合会長表彰を受けた商工会功労者の森溝和也さん(有限会社森溝組)、優良事業主の奥田敏行さん(焼肉奥田家)、優良従業員の須川幸一さん(杉浦産業有限会社)を紹介した。

 検温、手指消毒、マスク着用といった新型コロナウイルス対策を講じ、会員31人が出席。昨年度の事業、収支決算を報告し、本年度の事業計画案、予算案を審議して採択した。

 昨年度は、新型コロナウイルスに関する「経営相談窓口」を設置し、コロナ禍の影響を受ける小規模事業者に対して国、県などの支援施策や各種情報を提供。コロナ禍で停滞する地域内の消費喚起を目的に、町と連携したプレミアム商品券事業、商工会独自の共通商品券事業を実施した。

 本年度は、コロナ禍をチャンスと捉え、組織強化・機能強化を図り、事業承継、経営計画策定支援をはじめとする重点項目を掲げ、伴走型により支援を行うことなどを基本方針に掲げた。

 再任された田尾会長は「会員さんのためにみんなで一丸となって頑張っていきたい」と述べ、さらなる協力を求めた。

(2021年5月28日付紙面より)

田尾友児会長(前列左)ら役員の皆さん=26日、紀宝町の神内会館
紀宝町商工会の本年度総会
2021年05月28日
5 小6・中3対象に実施  全国学力・学習状況調査  (新宮・東牟婁 )
2021年05月28日
6 「学び多いツアーだった」  日帰りモニターツアーアンケート結果  (新宮市 )
2021年05月28日
7 ホタルブクロ咲く  王子町の遊歩道沿いで  (新宮市 )
2021年05月28日
8 皆既月食は観察ならず  近大新宮で観察会  
2021年05月28日
9 ふるさとの文化人を知ろう  神倉小5年生が市内で  (新宮市 )
2021年05月28日
10 県ゆかりの作家作品を展示  町立体育館で県美協展串本展  (串本町 )
2021年05月28日
11 今年もコロナ禍で中止に  夏の風物詩イベント3種  (串本町 )
2021年05月28日
12 和気あいあいと楽しむ  親善グラウンドゴルフ大会  (相野谷地区 )
2021年05月28日
13 新型コロナ感染予防に  ワクチンの集団接種がスタート  (熊野市 )
2021年05月28日
14 花束に感謝込める  マリア保が「花の日礼拝」で施設訪問  (新宮市 )
2021年05月28日
15 お悔やみ情報
  
2021年05月21日
16 「47年間、ありがとう」
 新宮市立図書館、休館へ  

 新宮市井の沢の市立図書館は20日、今秋開館予定の市文化複合施設「丹鶴ホール」への移転に向け休館に入った。現在地に開館して以降、47年にわたり市民に愛され続けてきた同図書館は、この日をもって図書館としての歴史に終止符を打った。

 同図書館が横町1丁目1番地(現横町公園)から現在地(旧紀南学園跡地)に移転したのは1974 (昭和49) 年のこと。以降、自動車文庫「なかよし号」巡回開始や絵本の読み聞かせ開始、中上健次資料収集室の設置など、快適な読書環境の整備、利便性の向上、図書館サービスの充実を図るためにさまざまな取り組みがされてきた。

 最終日となった19日には休館を惜しむ人らが雨の中多数来館。花束を持って図書館や職員、ボランティアメンバーらに感謝を伝える利用者の姿もあった。図書館によると、昨年(開館日数284日)の貸し出し人数は延べ2万5341人で、10万800冊の貸し出しがあった。1日当たりでは89・2人が354冊を借りた。

 図書館司書として85(昭和60)年から勤務し、退職後も図書館協議会会長として図書館に携わる山﨑泰さんは、最も思い出深い出来事として「郷土資料件名事項目録」の編さんを挙げる。目録はパソコンがまだ普及していなかった当時において、図書館が所有する膨大な郷土資料を100項目に分類し、誰にでも検索できるようにしたもの。

 841㌻にわたる目録の編さんには十数年の年月を要し、2012(平成24)年2月に発行。図書館業務の効率化向上や、各分野の研究者や学生、教育者たちの知的好奇心に応える大きな一助となった。

 山﨑さんは「大逆事件や中上健次、当地方のさまざまな歴史や事柄、人物のバックグラウンドを調べようと、多くの人が図書館を訪れてくれた」と回顧。休館に関しては「いろいろな思い出が詰まっている。さみしい気持ちと新図書館への期待が半々です」と話していた。

 今後はサービスを停止し、10月3日(日)の開館を目指して本や資料の整理などを含めた準備を進めていく。停止するサービスは資料の閲覧や貸し出し、インターネット閲覧など、館内で提供していたサービス全て。自動車文庫の巡回や雲取文庫への貸し出し、レファレンス(調べもの相談)・各種問い合わせへの対応など。

 ブックポストへの返却は6月30日(水)までとなる(場所は図書館、熊野川行政局)。すでに予約済みの資料で5月19日までに準備ができなかった資料は、新図書館開館後に貸し出しとなる。

 利用可能なサービスは▽インターネットによる蔵書検索▽市役所別館ロビーでの新聞閲覧(平日の午前9時~午後5時)。6月2日(水)、7月7日(水)午前9時からは、現図書館駐輪場にて除籍本が持ち帰りできる「お持ち帰りコーナー」を開催する。

 休館に当たり、図書館では「長い期間にわたりご不便やご面倒をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いいたします」と呼び掛けている。

(2021年5月21日付紙面より)

移転に伴い、20日から休館に入った=19日、新宮市立図書館
2021年05月21日
17 昨年と同様に規模縮小し斎行
 熊野那智大社「那智の扇祭り」  

 7月14日(水)に熊野那智大社(男成洋三宮司)などで営まれる「那智の扇祭り(火祭)」(国重要無形民俗文化財)が新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、昨年に引き続き、規模を縮小するなど従来と祭典内容を変更して斎行することが決まった。

 変更は16日の扇祭り保存会の役員会で協議された。各神社の祭礼も感染防止のため、参列の自粛や行事を中止・縮小していることを鑑み、参列者および奉仕者、拝観者の安全と健康を考慮し、決定したという。

 内容は▽例大祭本社大前の儀の参列はなく、神職や責任役員、祭り関係者のみで行う▽那智の田楽は13日(火)の宵宮(よいみや)のみ行い、大和舞は取りやめ▽本社より別宮への渡御は昨年と同様に木製の辛櫃(からひつ)に納めた御幣(ごへい)にご神霊を移し、二体の扇神輿(おうぎみこし)と2本の大たいまつを伴い、滝に向かう。一般の拝観はなし▽本社大前の儀は午前9時から斎行し、終了後引き続き渡御祭を行い、別宮へ神幸する▽別宮では午前10時から正午まで参拝を停止にする―となる。

 同大社では「本来であれば、一般の方々にもお祭りを拝観していただくことが本望。コロナ禍のため、昨年に引き続いてこのような形になりましたことをご理解いただけましたら幸いです」と話している。

(2021年5月21日付紙面より)

昨年の那智の扇祭りの様子
2021年05月21日
18 ゴーヤの苗100株を寄贈
 新東自立支援協議会へ  (JAみくまの )

 みくまの農業協同組合(JAみくまの、漆畑繁生代表理事組合長)が19日、新宮・東牟婁圏域自立支援協議会就労部会(小阪武部会長)へゴーヤの苗100株を寄贈した。同部会は急ぎ関係11団体に分配し活用してもらう考えで、小阪部会長(39)は「コロナで外に出るのも難しい状況が続く中、施設内でできる活動として作物を育ててみることを楽しみにしてもらい、そしてこの機に農業に興味を持っていただければ」と今後の反響に期待している。

 JAグループ和歌山が取り組む会内事業「『緑のカーテン』運動」から派生した寄贈。JAみくまの管内で本年度分のゴーヤの苗を作ったところ、タネの発芽が良好で必要数以上の苗を得ることができた。余らせるのは惜しいと感じ、農福連携で縁がある同部会に相談。同部会はJAみくまのが今後高齢者福祉での農福連携も考えていることを踏まえて関係諸団体へ同運動への挑戦を呼び掛けたところ、11団体が希望し苗を引き継ぐ筋道が成ったという。

 会外への苗の提供は今回が初で、引き継ぐ11団体の内訳は▽県立みくまの支援学校▽エコ工房四季▽古座あさかぜ園▽なぎの木園▽生活介護事業所えん▽杉の郷えぼし寮▽南紀ひまわり作業所▽社会福祉法人高瀬会▽寿楽荘▽グランドール紀の風▽ひきこもり者社会参加支援センターあずまプラッツ。

 この日は農福連携によるJAみくまのとのつながりがとりわけ強いエコ工房四季=串本町古座=を引き渡し場所とし、JAみくまの西向営農センターの瀧本義大次長(39)が「グリーンカーテンを通して農業に興味を持っていただきたい。食材としても活用できるゴーヤということで、その辺も楽しんでもらえたら」と期待を込めて小阪部会長へ苗を託した。

(2021年5月21日付紙面より)

瀧本義大次長(右)からゴーヤの苗を引き継ぐ小阪武部会長=19日、串本町古座のエコ工房四季
2021年05月21日
19 今期初産卵を確認
 王子ヶ浜にアカウミガメ上陸  (新宮市 )

 新宮市の王子ヶ浜で20日早朝、アカウミガメの今期初産卵が確認された。午前5時すぎ、ウミガメの保護活動を展開する「紀伊半島の海亀を守る会」の榎本晴光会長が卵を発見した。

 同浜は絶滅危惧種・アカウミガメが訪れる世界でも数少ない海岸の一つ。今年から新しく発足した同会は、これまで「新宮市王子ヶ浜を守る会」(中村誠二郎会長)が実施していた活動内容を引き継ぐ形で、波浪流失や小動物の捕食被害から守るため、卵を海岸に隣接するふ化場に移して安全に保護する活動をしている。

 発見された産卵場所は、市立総合体育館(大浜体育館)前の海岸で、波打ち際から約25㍍付近。約25㌢の深さの穴から、ピンポン球大の卵98個が見つかった。

 アカウミガメは1回の産卵で平均110~120個の卵を産み、約60~80日でふ化する。5月中旬から8月半ばまで上陸シーズンが続く。

 昨年、初産卵が確認されたのは7月16日。約150個の卵が発見された。気温や海水温の上昇からか、今年は昨年よりひと月以上早い産卵確認となった。なお、昨年は6回のアカウミガメの上陸を確認。うち5頭が約650個の卵を産み、487匹がふ化した。

 榎本会長は、早い時期に産卵が見られた場合のふ化率は低いとしながらも「アカウミガメの上陸数については期待できるのでは」と話していた。

(2021年5月21日付紙面より)

一つ一つの卵を丁寧に採取する榎本晴光会長=20日、新宮市の王子ヶ浜
2021年05月21日
20 薬と向き合い正しく摂取  いきいきサロン大勝浦区  (那智勝浦町 )
2021年05月21日
21 黄色いハンカチにメッセージ  復興記念イベントを企画  (新宮市熊野川町 )
2021年05月21日
22 コロナ禍での発表の場模索  屋外でのダンスイベント  (那智勝浦町 )
2021年05月21日
23 バーベキューは避けて  海岸などでの感染防止対策  (御浜町 )
2021年05月21日
24 橋爪仁智香さんが全国へ  県少年柔道選手権大会で優勝  (紀宝柔道会 )
2021年05月21日
25 本を通じて心の成長を  全小学校で「読み聞かせ」活動  (紀宝町 )
2021年05月18日
26 絵や花の力作と呈茶楽しむ
 対策行い第13回展示祭  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町文化協会(後誠介会長)、町民展示祭実行委員会は15、16の両日、町体育文化会館で絵画、生け花、呈茶の合同展「第13回町民展示祭」を開催した。昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から中止したため、来場者は2年ぶりの展示祭を楽しんでいた。

 展示祭は絵画の弁天画会(坪野一郎会長)、生け花の花好きクラブ(牧邦子代表)、茶道表千家流音無会(築紫充代会長)の3団体が日頃の成果を発表する場。コロナ禍以前は毎年多くの来場者でにぎわっていた。

 文化協会や実行委員会は現在のコロナ感染状況などを考慮し、開催について何度も協議・検討を重ねてきたという。

 入場時に▽3密回避のため、一度に会場に入ることのできる人数の制限▽受付で体温を計測後、マスクに受付完了シールを貼る▽感染症が発覚した際の追跡用に入場時間と数字が記載されたカードを発行▽アルコール消毒―などのコロナ対策を万全に取り組んだ。

 弁天画会では今回、熊野古道をテーマに1人1作品を出展。合計71点の力作を展示した。坪野会長は「開催できて良かった。密に注意して楽しんでいただけた」。

 花好きクラブは花器にもこだわり、季節の花を美しく生けた作品約50点を並べた。手作りの「花のブーケ」をプレゼントするくじ引きも実施した。牧代表は「自然のさまざまな花などを集めて作っている。会員の皆さまが頑張った作品を楽しんでいただけたと思う」と話した。

 茶道表千家流音無会は茶を味わうテーブルに透明な仕切りを設けて感染防止対策に務めた。来場者は安心の中で菓子や呈茶を味わった。築紫会長は「いつもと違う形の中でもお茶を楽しみ、癒やしを感じてもらえたのでは」と語った。

 町文化協会の後会長は「毎年楽しみにしているとの声も多く、出展される方々のやりがいにもつながった。最善を尽くし対策をすれば、その範囲内で楽しんでいただけるはず。コロナから日常を取り戻すことが大事」。

 会場に訪れていた堀順一郎町長は「大変楽しみにしていた。皆さまの発想も豊かで私を含め、多くの来場の方々に元気を与えていただいた」と語った。

(2021年5月18日付紙面より)

3団体の代表らが堀順一郎町長(左から2人目)らに作品を説明した=15日、那智勝浦町の体育文化会館
2021年05月18日
27 副教材「すごろく」提供
 エリア内の小6を対象に  (南紀熊野ジオパーク )

 南紀熊野ジオパーク推進協議会がこのほど、同パークエリア内の小学6年生約900人を対象にし副教材「南紀熊野ジオパークすごろくマップ」を提供した。

 ジオパークに関係する教育や学習の普及、支援を目的とし、前年度事業の一環で1200セットを制作。年度をまたいで4月中旬から、対象とする児童に関係する41校に順次託して活用を依頼した。

 セットの内容は▽A1大のすごろく台紙1枚▽さいころや駒、カード類の型抜き厚紙1枚▽ジオパークと併せて子どもたちに学んでほしいSDGsの紹介付き収納ケース1袋。

 複数人でさいころを振って駒を進め、市町村枠にうまく止まるとカードを獲得。全員が上がった時点でのカード枚数で競う内容で、楽しみながら同パークの内容に興味を持ってもらうことを狙っている。

 学校へは予備分も含めて託していて、残数は同パークセンターで保管。希望者配布の予定はなく、引き続き効果的な活用を検討していくという。

 すごろくの内容は同センターの研究員や同協議会が中学1年生を対象に発行している学習ハンドブックの編集委員が確認した上で決めたという。同協議会事務局の大江晃司さんは「活用方法は各校に任せていますが、コロナで自粛が続く中で友達や家族と一緒に楽しんでもらい、同パークに興味を持つきっかけにしてもらえれば。コロナが落ち着いたら興味のある場所へ実際に行ってみる流れにつながるとうれしい」と今後を期待した。

(2021年5月18日付紙面より)

南紀熊野ジオパークすごろくマップの内容物=14日、南紀熊野ジオパークセンター
2021年05月18日
28 例年より早く初夏の風物詩
 ホタルの乱舞、幻想的に  (紀宝町 )

 紀宝町平尾井の相野川沿いで、ゲンジボタルが乱舞する時季を迎えた。川岸や草むらで無数の光を放ち、幻想的な光景が広がっている。

 町内にはゲンジ、ヘイケ、ヒメの3種類のホタルが生息し、ゲンジボタルの時季が終わると、例年6月にはヘイケボタルとヒメボタルが飛び始める。

 小川のせせらぎが聞こえる相野川周辺では、先月末ごろからゲンジボタルが飛び始め、例年より1週間から10日ほど早く観察できるようになったという。14日には無数のほのかな光が飛び交い、訪れた人たちが静かに見入っていた。

 町内でホタルの保護活動に取り組む「ほたるを守る会」の蔵本一範会長は「観賞する際は密にならないよう、静かに見守ってほしい」と話している。

(2021年5月18日付紙面より)

無数のホタルが乱舞し、幻想的な光景に=14日、紀宝町平尾井
2021年05月18日
29 ペーパークラフト学ぶ
 少年少女発明クラブ開講  (新宮市 )

 新宮市少年少女発明クラブ(瀧野秀二会長)は15日、市福祉センターで開講式と5月講座を開いた。講座は全11回でこの日が1回目。市内の小学生会員24人が和歌山県立新翔高校教諭の中岸速人さんからペーパークラフトを学んだ。

 発明クラブは全国各地で活動しており、県内でも10市町で行われている。新宮市では、市内小学校4~6年生の児童を対象に年間を通して講座を開催。子どもたちに理科や科学、ものづくりに関心を持ってもらえるよう、さまざまな制作・野外活動に取り組んでいる。

 講座で中岸さんは「クラフトは工芸品という意味もあるが、今回は紙で作った工作品と考えてもらったら。ものづくりの楽しさや道具の使い方も勉強していただければ。また、初めてやることは失敗しても構わない。どんどん挑戦してください」とあいさつ。

 児童はウサギ、ジャイアントパンダ、トラ、オオクワガタ、カブトムシなどの豊富な型紙から自分の気に入ったものを選択。カッターやのり、定規などを器用に使って工作を楽しんだ。また、作品が完成した児童の中には難易度の高い型紙での工作を積極的に取り組む姿も見られた。

 瀧野会長は「今後は那智勝浦町浦神の水産試験場やウミホタルの観察もある。来年には中岸さんから川原家の組み立ても学ぶことになっており、新宮市でしか経験できないようなことも取り入れている」。

 児童に対しては「いろんなことに興味を持ってもらいたい。昨年経験したことがある児童はより知識を重ねられ、後輩に教えることもできる。そういった縦の交流ができるのもメリットの一つだと思う」と話した。

 自宅でも段ボールなどを用いて工作を行う神倉小学校4年の中口翔太君は「工作が好きなので、講座が楽しみだった。紙で作るのは大変だけど完成すると達成感がある。これからの講座も楽しみです」と笑顔で語った。

(2021年5月18日付紙面より)

中岸速人さんのアドバイスを受け、工作に取り組む児童=15日、新宮市の福祉センター
発明クラブが開講した
2021年05月18日
30 親子ら15人が陶芸に挑戦  感染症対策講じて体験提供  (潮岬青少年の家 )
2021年05月18日
31 さらに740㌔を管内流域へ  今年3回目の稚アユ放流  (古座川漁協 )
2021年05月18日
32 コロナで観光に暗い影  大門坂茶屋も営業休止に  (那智勝浦町 )
2021年05月18日
33 会長に中谷剛さん再任  総会で本年度事業など決める  (新宮ユネスコ協会 )
2021年05月18日
34 ハッチョウトンボ  新宮市内でも  
2021年05月18日
35 色鮮やかなハマエンドウ  王子ヶ浜海岸で花の盛り  (新宮市 )
2021年05月18日
36 地元の自然と触れ合う  丹鶴幼が園外保育  (新宮市 )
2021年05月18日
37 心も体も伸び伸びヨガ  三輪崎保が「親子DEあそぼ!」  (新宮市 )
2021年05月18日
38 自転車の安全利用学ぶ  運動場で交通安全教室  (神内小 )
2021年05月18日
39 お悔やみ情報
  
2021年05月01日
40 「高田復興のシンボルに」
 高田テニス場・若もの広場完成記念式典  (新宮市 )

 新宮市高田の市多目的軽スポーツ施設で4月29日、「高田テニス場・若もの広場」完成記念式典があった。時折雨が強く降る中、約40人が出席。田岡実千年市長、濱口太史・和歌山県議会副議長、久保智敬・市議会議長、葛藪高盛・高田区総区長、高田テニス場設立委員会の倉脇厚爾(こうじ)代表、酒井清崇・東牟婁振興局長がテープカットで施設の完成を祝った。

 1984年にオープンし、クレーコート4面とグラウンドを有していた同施設。紀伊半島大水害(2011年)で流失して以降、長らくの間使用できない状態が続いていたが、倉脇代表やテニス愛好家などがテニス場建設復興を願い、要望や陳情を重ねてきた。

 関係者らの熱意を受け、市は「高田地区の復興の証し」として2019、20年の2カ年をかけて復旧工事を実施。晴れて完成の日を迎えた。

 8面の人工芝テニスコートのうち、4面はナイターが可能。木造平屋建てのクラブハウスを有する。若もの広場、駐車場(56台分)が隣接しており、敷地面積は1万3480平方㍍。建設総事業費は2億8503万7000円で、財源内訳は過疎債2億4060万円、補助金3685万3000円、一般財源758万4000円となっている。

 式典に当たり、田岡市長は、完成の日を迎えることができたのは多くの人の熱意と協力のおかげと感謝を述べ「地元の愛好家の皆さまはもちろん、テニス大会や学生・社会人の合宿など多くの方々に利用していただきたい。施設の利用による交流人口の増加は、高田地区のにぎわいをもたらし、大きな経済効果も得られると考えている」とあいさつ。

 来賓の濱口県議会副議長は「豊かな自然環境の中で大会などの開催が期待できる立派なテニス場。復興の象徴として地域発展の一つの核となることを祈念します」と祝った。

 完成を祝し、新宮ロータリークラブ(岡知行会長)から倉庫兼物置が、建設工事に携わった(株)松原組(松原重充代表取締役)からコートブラシ16本が寄贈された。

 長年の悲願であった新しいテニスコートを前に、倉脇代表は「市長や議員、職員、応援してくださった皆さまに心から感謝。今後は大々的に大会や合宿などに利用していただける。コロナが落ち着けば県内外に宣伝して多くの人に利用してもらいたい」と話していた。

 同施設の利用時間は午前8時~午後9時。使用料金は1時間440円で、ナイター使用料金も同じく1時間440円。問い合わせは市教育委員会生涯学習課(電話0735・23・3366)まで。

(2021年5月1日付紙面より)

人口芝8面のテニスコート=新宮市高田(新宮市提供)
木造平屋建てのクラブハウス
田岡実千年市長らがテープカットで祝った=4月29日、新宮市高田の市多目的軽スポーツ施設
2021年05月01日
41 安泰とコロナ収束を祈願
 熊野那智大社で昭和祭  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町の熊野那智大社(男成洋三宮司)で4月29日、昭和祭が営まれた。本社と別宮の飛瀧(ひろう)神社で皇室の繁栄と国の隆昌(りゅうしょう)、国民の安泰を祈念するとともに、新型コロナウイルスの収束を願った。

 昭和天皇の誕生日である「昭和の日」は、国民の祝日として2007年に加わった。同大社ではこの日にちなみ「激動の日々を経て復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」との定義のもと、在位六十有余年のご聖徳を仰ぎ、神事を営んでいる。

 同大社や那智山青岸渡寺(髙木亮享住職)は昨年同様、新型コロナの影響で静まり返っていた。

 本殿では厳かな雰囲気の中、男成宮司が祝詞を奏上した後、巫女(みこ)による浦安の舞が奉納された。飛瀧神社では雨のため、隣接する展示室で営まれ、巫女が那智の滝舞を奉納した。

 男成宮司は「天候には恵まれなかったですが無事、神事を終えることができました。昭和天皇をしのびつつ皇室の栄えや国民の幸せなどを祈願させていただいた。昨年から続く新型コロナの問題もあるが、昭和の時代も戦争があり、私たちの先人が懸命に努力して国の発展を成し遂げた。大変ではありますが、感染症対策を徹底し、一日も早く終息を迎えるときが来ることを願っています」と話していた。

(2021年5月1日付紙面より)

巫女が浦安の舞を奉納した=4月29日、那智勝浦町の熊野那智大社
2021年05月01日
42 こいのぼり春風に吹かれ
 まなびの郷に10匹飾る  (紀宝町 )

 5月5日の「こどもの日」を前に、紀宝町生涯学習センターまなびの郷にこいのぼりが掲げられている。期間は27日(木)までで、10匹のこいのぼりが春風に吹かれ、気持ち良さそうに泳いでいる。

 未来を担う子どもたちの成長を願い、まなびの郷を拠点に活動する「まなびの郷ボランティア(千葉寛訓代表)」=通称・MANABI★ボランチ=が初めて取り組んだ。正面玄関にあるポール2本にこいのぼり各5匹と吹き流しを飾った。

 施設内のふれあいゾーンは現在、新型コロナウイルスの感染防止のため休止中で、子どもたちが集うことがない。そこで、通学や散歩などで近くを通る子どもたちに、こいのぼりを見てもらおうと企画した。

 まなびの郷は高台にあり、鵜殿運動場を利用する子どもや高齢者らも眺めているという。

 MANABI★ボランチのスタッフは「近くにお立ち寄りの際は、ぜひご覧ください」と呼び掛けている。

(2021年5月1日付紙面より)

青空の下を気持ちよさそうに泳ぐこいのぼり=4月30日、紀宝町のまなびの郷
2021年05月01日
43 レ号やエ号の記念日制定を
 230周年の節目に要望託す  (串本RC )

 串本ロータリークラブ(串本RC、矢倉甚兵衞会長)が4月29日、串本町へアメリカ商船レイディ・ワシントン号(以下レ号とする)の史実顕彰に関係する要望を託した。

 レ号は黒船来航の62年前となる1791年4月29日(グレゴリオ暦)に樫野沖へ停泊し1週間余り滞在。鎖国体制下の日本との通商はかなわなかったが、日本とアメリカが最初に交易を試みた史実として今日まで伝わるところとなっている。

 5年前、日米修交225周年記念事業の一環で僚船・グレイス号の航海日誌などを交えた史実の再検証が日米修交記念館軸であり、通商を目指す過程で当時の島民と親交を試みたことや島民が自他ともに身を案じ幕府発覚前の出航を促した経緯が鮮明になった。その内容は以降の同館の主力展示資料とされ現在、複数枚のタペストリーに日本語と英語の2カ国語で解説文を付して伝えるところとなっている。

 串本RCはかねてこの史実の顕彰に力を入れていて、JR串本駅前にレ号のブロンズ像を建立し象徴の一つとしていることで地域にもなじむところ。他方では27年来、レ号の船長であるジョン・ケンドリックの名を頂いた少年野球大会を主催し、地域の球児やその家族らに史実との接点を託す取り組みも続けている。そのような思いの延長でコロナ禍などの社会情勢により同230周年記念事業の計画がない点を惜しみ、ささやかだが今後の顕彰進展にあってほしい事柄を節目に合わせて町へ要望することにした。

 串本RCは5年前の記念事業以降、毎年の節目に近い例会の期日を4月29日にして日米修交記念館を見学するなどして顕彰の思いを高めてきた。今年も同様に取り組み、その一端に役場総務課の杉本隆晴課長を迎え、▽トルコ軍艦エルトゥールル号遭難事件の節目とレ号停泊の節目を町の記念日として制定▽記念日における関係記念館の無料開放で町内外に広く史実を知る機会を広げる▽5年または10年ごとに米国在大阪・神戸総領事を招いて記念式典を実施―の3点を要望。矢倉会長が趣旨を伝え「何とか確実に実行、発展させていただきたい」という思いや3点の延長線上に思い描く串本町長の活躍も思い描きつつ文書の形で託した。

(2021年5月1日付紙面より)

要望と思いを杉本隆晴課長(右)へ託す矢倉甚兵衞会長=4月29日、日米修交記念館
2021年05月01日
44 「未来のために考動しよう」  総会でスローガンなど決める  (新宮YEG )
2021年05月01日
45 潮風に揺れる黄色い花束  地玉の浜にイワタイゲキ  (那智勝浦町 )
2021年05月01日
46 受章者5人の喜びの声  令和3年春の叙勲  
2021年05月01日
47 「電話リレーサービス」公共インフラに  7月から開始予定  
2021年05月01日
48 獣害防止に期待  ドローンで広葉樹分布を調査  (那智勝浦町南平野 )
2021年05月01日
49 矢渕・相野谷が県大会へ 春季中学軟式野球大会 
2021年05月01日
50 雨の中、コロナ終息ら願う  貴祢谷神社で春の例大祭  (紀宝町 )
2021年05月01日
51 本州最南端に歓声が響く 春の遠足がシーズンイン (串本町)
2021年05月01日
52 お悔やみ情報