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2024年04月26日
1 SF公募文学賞を受賞
 作品は無料閲覧が可能  (新宮市出身の木下充矢さん )

 新宮市出身の木下充矢(みつや)さん(59)がこのほど、公募文学賞である第11回日経「星新一賞」の一般部門の優秀賞(アマダ賞)に輝いた。タイトルは「彼方には輝く星々」。「思い残すことはないぐらいの喜びがある」と話している。作品は日経電子版などで無料で読むことができる。

 日経(日本経済新聞)の星新一賞は、ショートショート作品で知られた作家の星新一の名を冠した賞で、SF(空想科学小説)のような理系的発想に基づいた短編小説などを対象としている。木下さんは、千穂小、緑丘中、新宮高校を卒業し、大学進学を経て現在は兵庫県に在住。昔からSFが好きで乱読してきたという。

 小説を書き始めたのは2013年ごろ。「いろいろな賞に応募したが入賞できず、今回が10年目にして初めて」と語る。創作には苦労もあり「仕事が忙しく、でもぎりぎりまで原稿がまとまらず、締め切り5分前にトイレの中で立ったままスマホで投稿(して応募)した」と明かす。

 星新一についても思い入れがある。「この人がいなければ、日本のSFが今のような幅と奥行きを持つことはなかったのではないか。その名を冠した賞を頂き、夢なら覚めてほしくないぐらいうれしい」と伝える。

 同賞受賞者の座談会で7月には、長野県で行われる日本SF大会「やねこんR」に出席を予定している。「長年のSFファンなので、この種のイベントには何度も参加したが、壇上に上がるのは初めてで緊張している」と述べる。

 SFファンとして当然のごとく、串本町のロケット打ち上げは観覧会場で参加していた。「次の挑戦に期待している。ぜひ成功してほしい」と話す。

(2024年4月26日付紙面より)

日経「星新一賞」を受賞した木下充矢さん(提供写真)
2024年04月26日
2 新規事業や予算を可決
 4年目の運行決定受け  (銀河受入協議会 )

 JR西日本が運行する観光長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」の紀南コースの4年目の運行が決まったことを受け、その受入協議会(田岡実千年会長=新宮市長)の総会が24日、新宮市役所別館であった。10人が参加。本年度事業として▽地域内周遊▽誘客促進▽受け入れ環境構築▽地域内活性化―などの事業に取り組んでいくことなどを決めた。

 紀南コースは京都―新宮間で運行。4年目は7月1日(月)から9月25日(水)まで、週2回の往復21運行を予定している。同協議会は、継続運行や地域振興などを目指し、沿線市町村や県などで構成している。

 開会に当たり、田岡会長があいさつ。昨年度は紀南コースに約4500人が乗車したこと、本年度の運行決定などに言及し「皆さんの協力のおかげ」と感謝。「今年は『紀伊山地の霊場と参詣道』の世界遺産登録20周年の節目の年。盛大なおもてなしをさせていただければ」と話した。

 富澤五月JR西日本近畿統括本部和歌山支社長もあいさつ。昨年の紀南コースで前年度比の約1・5倍が利用したことなどを紹介。7月から9月には県とJR西、グループ会社で「和歌山キャンペーン」を実施することを説明し「一層ブラッシュアップして楽しんでもらい、相乗効果を発揮できるようにしたい。ご協力を」と呼びかけた。なお、昨年度の乗車率は74%だった。

 本年度は新規事業として、沿線7市町村を舞台にした「紀南地方クイズラリー」を行うほか、2号車の洗面台・女性用更衣室に「和歌山産アメニティ」を設置。車内で「イセエビふれあい体験」や「和歌山アロマ体験」を計画している。

 田嶋勝正副会長(=串本町長)より「(銀河の乗客に)スマホで絶景や笑顔の写真をSNS(交流サイト)で送ってもらい、良いものに商品(を贈る)など考えてみては」との提案があった。事務局は「中身を精査して、やる方向で検討したい」と応じた。富澤支社長は「コンテストか、いろいろなすてきな写真をあげるか、どんなことができるか考えたい」と述べた。

(2024年4月26日付紙面より)

新規事業案など協議した=24日、新宮市役所別館
2024年04月26日
3 紀南学園に絵本を寄贈
 こどもまんなか児童福祉週間  (新宮市 )

 「こどもの日」(5月5日)から1週間は、こども家庭庁が定める「こどもまんなか児童福祉週間」。24日には、新宮市の児童養護施設紀南学園(鳥居祐起生学園長)に東牟婁振興局健康福祉部の木戸上克久部長が訪問し、激励品として園からリクエストのあった5冊の絵本を贈った。

 社会の宝である子どもたちが家庭や地域において、豊かな愛情に包まれながら育っていけるよう、国民全体で考えることを目的としている。今年の標語は「すきなこと どんどんふやして おおきくなあれ」。和歌山県でもさまざまな行事が行われている。

 絵本を受け取った子どもたちは、元気いっぱいに「ありがとうございます!」。鳥居学園長は「子どもたちもとても喜んでいる」と感謝した。

 木戸上部長は「たくさんの本を読んで興味関心を広げ、いろいろなことにチャレンジしてほしい。何より元気で健康に育ってくれることを願っている」と話していた。

(2024年4月26日付紙面より)

木戸上克久部長が絵本を手渡す=24日、新宮市の紀南学園
2024年04月26日
4 優勝は坂野医院
 第201回職場対抗ボウリング大会  
2024年04月26日
5 坂本博規さんが優勝飾る
 令和6年度第1回クラブ大会  (なちかつGGC )
2024年04月26日
6 観客の声援受け雨の中激走
 奥熊野いだ天ウルトラマラソン  
2024年04月26日
7 新宮夜遊びマップ  女性も安心な店を紹介  
2024年04月26日
8 貸し出しベストリーダー  町立図書館で展示中  (那智勝浦町 )
2024年04月26日
9 音楽に合わせて体動かす  正明保で本年度初のリトミック  (新宮市 )
2024年04月26日
10 新宮城跡のマップ入れ  店先に専用ボックス設置  (イル・ド・フランス )
2024年04月26日
11 縦割り班で初顔合わせ  下里小で1年生の歓迎会  (那智勝浦町 )
2024年04月26日
12 田んぼ一面に苗を植える  近大新宮中1年生が今年も  (新宮市熊野川町 )
2024年04月26日
13 婚姻に伴う新生活に助成  結婚新生活支援事業導入  (串本町 )
2024年04月26日
14 湿潤な木陰に白花咲く  ミドリハカタカラクサ  (串本町 )
2024年04月26日
15 当局から報告を受け意見  保福セで区長連合会総会  (古座川町 )
2024年04月26日
16 40周年記念事業を計画  御浜町文化協会が総会  
2024年04月26日
17 被害者、加害者にならないよう  矢渕中でネットモラル教室  
2024年04月26日
18 戦争の悲惨さ、どう次世代へ  高齢化の中 遺族会が継承模索  (紀宝町 )
2024年04月26日
19 マルバウツギの花  那智勝浦町宇久井  
2024年04月26日
20 お悔やみ情報
  
2024年04月21日
21 新宮―白浜間に補助
 子ども団体の列車移動  (条件合致なら無料 )

 紀勢本線活性化促進協議会新宮白浜区間部会の会合が19日、新宮市役所別館であった。20人が出席。主に同区間沿線の子どもの列車での団体移動に際し、同区間内の料金の一部を補助することを決めた。条件によっては実質無料となる。5月1日からの実施を目指す。

 同協議会は、紀勢本線の活性化を目的に、県内24市町村で組織。その新宮白浜区間部会は、同区間の厳しい収支状況を受け設置した。白浜町以南の8市町村と県、JR西日本和歌山支社、和歌山大学で組織している。補助事業は行政とJR西より負担金を集めて行う。

 補助の正式名称は「校外学習等支援事業」。同区間の沿線自治体と古座川町、北山村にある幼保小中高の子どもと引率者で構成する8人以上の団体が対象となる。

 補助要件は、乗降に同区間内の駅が含まれていること。校外学習などで列車移動する際、同区間内の運賃および特急料金の一部を補助する。

 具体的には、同区間内で特急を利用しない場合は普通運賃の全額、利用する場合は団体割引以外の全額が補助となる。例えば新宮・東牟婁の学校の団体が列車で白浜町に移動する場合、実質無料で行けることになる。同区間外まで移動する場合は、区間外は通常料金となる。

 この他、「教育旅行誘致事業」として、教育旅行やスポーツ合宿で同区間内に来訪する団体に対し、料金の一部を補助することも決めた。これも同区間内での乗降が条件となる。

  □     □

■新宮―白浜間の現状



 同支社による新宮―白浜間の現状説明もあった。平均通過人員(輸送密度)は同社単独運営の目安の1日当たり2000人を大きく下回り、2022年は793人。20~22年の3カ年平均で、必要な費用の11・9%しか収入で補えていないなど、厳しい状況が明かされた。

(2024年4月21日付紙面より)

補助事業などを話し合った=19日、新宮市役所別館
ホームで停車する特急くろしお=同日、JR新宮駅
2024年04月21日
22 「地震は人ごとではない」
 民児協委員が防災拠点を見学  (紀宝町 )

 紀宝町民生委員児童委員協議会(西村喜久男会長)に所属する委員20人が19日、3月に完成した道の駅「紀宝町ウミガメ公園」防災拠点施設を見学した。

 円筒形鉄筋コンクリート造り2階建ての一時避難場所で、町が建設した防災タワー。高さ6・5㍍、床面積165平方㍍。海抜14・4㍍地点にあり、屋上(海抜20・5㍍)には地域住民や道の駅の利用者など最大200人が避難できる。

 1階に避難場所、備蓄倉庫、トイレ、湯沸室を完備、2階、屋上は避難スペースとなっている。

 町防災対策課の職員が施設を案内。「南海トラフ地震で予想されているウミガメ公園付近の最大津波高は11㍍となっており、看板により高い所を目指して避難してくださいと記載しています」などと説明した。

 委員は屋上から高さを実感。整備されている倉庫など確認した。西村会長は「地震は人ごとではない。防災への意識が高まっており、施設を知る良い機会になった。今後も各所で見学会を開きたい」と話していた。

(2024年4月21日付紙面より)

屋上で説明を聞く委員=19日、紀宝町井田
防災拠点施設を見学する
2024年04月21日
23 8月11日に那智湾で
 世界遺産登録20周年記念  (那智勝浦町花火大会 )

 第15回那智勝浦町花火大会の第1回実行委員会(串俊男実行委員長)が19日、同町役場で開かれた。今年も8月11日(日・祝)午後8時から約1時間、那智湾で開催することを決めた。

 町民の手作りを基本理念に、追善供養を目的とする花火大会で、昨年コロナ禍を経て4年ぶりに再開した。今年は世界遺産登録20周年記念事業としても位置付ける。

 実行委員会には南紀くろしお商工会、和歌山東漁業協同組合那智支所、那智勝浦観光機構、勝浦金融協会などから21人が出席。大会長の堀順一郎町長は「第14回大会には約2万8000人が参加し1300万円超の寄付が集まった。世界遺産登録20周年の節目の年。海外からの観光客もずいぶん増えており、今後を見据えた話し合いができれば」とあいさつした。

 花火業者の選定について、事務局から従来通り複数事業者によるプレゼンテーションを実施する提案があったが「準備に携わる漁協関係者の準備・片付けの時間短縮や負担軽減の観点から、慣れた業者へ依頼することはできないか」との意見が出た。採決の結果、賛成多数で昨年と同じ高木煙火株式会社(岐阜県)に依頼することとした。

 串実行委員長は「追善供養、納涼、そして世界遺産20周年を融合させ、町全体で満足してもらえる大会にしたい。どう花火で表現するのか、業者の感性にも期待している」と話していた。

(2024年4月21日付紙面より)

関係団体から委員21人が出席=19日、那智勝浦町役場
2024年04月21日
24 トベラの花が咲く  那智の浜沿いで  
2024年04月21日
25 1位に小阪享志さん  写連新宮支部4月例会  
2024年04月21日
26 400㍉㍑献血に44人協力  町役場前で勝浦LC奉仕  (那智勝浦町 )
2024年04月21日
27 岸本知事に早期導入を陳情  和歌山県自動車整備振興会などが  (図柄入りナンバープレート )
2024年04月21日
28 健康づくりの輪を広げる  新宮市食生活改善推進協が総会  
2024年04月21日
29 住宅用火災警報器に補助  那智勝浦町消防本部でも  
2024年04月21日
30 観賞や触れ合いを楽しむ  丹鶴幼がタウンガーデンへお散歩  (新宮市 )
2024年04月21日
31 新聞紙びりびり、楽しいな  「ちびっこくらぶ」始まる  (新宮市 )
2024年04月21日
32 楽しく作業に取り組む  蓬莱公民分館がケーキ作り教室  (新宮市 )
2024年04月21日
33 「ここはタケノコの里?」  宇久井小学校の5年生  (那智勝浦町 )
2024年04月21日
34 鳴子響かせ練習に励む  よさこいソーラン教室開講  (くろしお児童館 )
2024年04月21日
35 濱田蓮・上野昊ペアら優勝  6県交流大会で地元勢活躍  (ソフトテニス )
2024年04月21日
36 入所、進級「おめでとう」  相野谷保育所で行事  (紀宝町 )
2024年04月21日
37 2年ぶり、こいのぼりバルーン  まなびの郷で悠々と泳ぐ  (紀宝町 )
2024年04月19日
38 佐野・蜂伏への林道を
 高田地区が新宮市に要望  (200人分の署名も添えて )

 新宮市の高田地区の区長3人は18日、「高田相賀線~佐野・蜂伏地区の林道の早期開通を求める要望書」の提出のため、新宮市役所を訪れた。要望書と約200人の署名を手渡し、早期実現を求めた。田岡実千年市長は調査検討する予定を伝えたほか、実現に前向きな姿勢を示し「共に頑張りたい」と応じた。

 提出は谷下孝志・総区長(=里地区長)、中道活好・西地区長、輪野利明・口地区長が訪れた。地域おこし協力隊の松露将典さん、新宮市議会の百村匡洋議員、𠮷良康利議員も同行した。

 要望では、紀伊半島大水害で高田地区が孤立したことに言及。「県道高田相賀線と佐野・蜂伏地区への林道を直結することで災害時の孤立解消につながる」と訴えた。▽緊急物資の搬送や救急ルート確保▽スポーツ合宿誘致に寄与▽大型商業施設への交通の利便性が向上▽林業の発展に寄与▽医療センターへの緊急搬送時間が短縮―などをもたらす「命の道になる」と結んだ。

 高田と佐野・蜂伏地区をつなぐ林道については20年以上前に、市が調査したが地盤がもろく、断念した経緯があった。しかし3月の新宮市議会の一般質問で当局は再び「調査検討に着手する」と答弁していた。要望の場で担当課は「県とも協力してルートの検討や所有者の確認などをやっていきたい。(調査に)2年ほどかかる予定。迂回(うかい)しつつ12~13㌔(の距離)になるかな」と明かした。

 𠮷良議員は「20年前と違い、今はAIやドローンがある。もっと良いルートを見つけられる可能性がある」と指摘。田岡市長は「林道整備の県の補助が10%から25%に増え、やりやすくなった」と明るい材料を提供した。谷下総区長は「一日も早い開通を願っている。よろしくお願いします」と呼びかけた。

  □     □

■相賀の浸水解消工事も



 市による林道の計画とは別に、県による高田相賀線の道路改良工事も進んでいる。高田へと続く県道が通る相賀地区の浸水(道路冠水)解消を目指したもので、約2㌔にわたる道路を三つの工区に分けてかさ上げするほか、トンネルで一部をつなぐ。完成時期は未定となっている。

(2024年4月19日付紙面より)

要望書を手渡す谷下孝志総区長(左から2人目)ら=18日、新宮市役所
道路改良工事が進む県道高田相賀線=17日、新宮市相賀
2024年04月19日
39 アオリイカの産卵床設置
 ダイブポイント3カ所へ  (串本ダイビング事業組合 )

 串本ダイビング事業組合(谷口勝政会長、23店舗)が17日、串本沖のダイブポイント3カ所にアオリイカの産卵床を設置した。

 ダイビング客に好評のアオリイカの姿やその産卵のシーンを着実に観察してもらいやすくするための取り組み。この産卵誘発はアオリイカの資源増強につながるとして今年も日本釣振興会が協賛し、その実施を後押ししている。

 環境への負荷を抑えるため、人工物ではなく自然へ戻りやすい天然木で床を仕立てる点が同組合のこだわるところ。今年も前日に長さ3㍍前後で切り出した枝葉複数本を準備し、当日はダイバーら15人が手分けして同ポイント「備前」「イスズミ礁」「グラスワールド」の各海底へ沈めて束にし固定したという。

 この取り組みを主導した中井嘉昭さん(50)によると、串本沿岸海域におけるアオリイカの産卵のピークは例年5月下旬~6月上旬ごろだが昨年は設置翌日にはさっそくアオリイカが寄って産卵を始めたそうで、「今年も(ハイシーズンの)ゴールデンウイーク前に産卵を始めてくれることを祈るばかり。この話題が多くのダイバーに認知され、串本の海へ潜りに来ていただけること、串本を知り地域内外が盛り上がることにつながれば」と今後の反響を期待して語った。

 産卵床は付いた卵のふ化が全て終わるまで設置予定。その見極めをした上で、残った枝や固定するためのロープ、土のうなどを回収するという。

(2024年4月19日付紙面より)

アオリイカの産卵床を海底に固定する串本ダイビング事業組合のダイバー=17日、串本沖(同組合提供)
2024年04月19日
40 健康増進に波及効果期待
 自動運転車両が暖海地区に  (太地町 )

 太地町は15日から、自動運転車両による移動支援サービスを暖海地区方面にも拡大した。新ルートは町多目的センターを発着点としており、施設内の歩行プールやトレーニングマシンを気軽に利用できるようにすることで、高齢者の移動手段確保のみならず、健康増進や介護予防への波及効果も狙う。

 「全町公園化」のビジョンを掲げる同町では、2022年に大東地区方面で自動運転サービスをスタート。車両はゴルフ場向けのゴルフカートに自動運転システムを搭載したもので、道路に埋め込まれた誘導線を感知して決められたルートを走る。5人乗り。

 誰もが無料で乗車でき、昨年度の利用者は1万479人。台風などの荒天時以外は365日運行。運転補助員が同乗しており、手を上げればルート上のどこでも乗降できる。

 新ルートの熱海地区は昭和40年代に埋め立てられた町内の人口密集地にあり、人口355人、高齢化率54・6%。暖海地区内を縫って多目的センターや役場、漁協スーパー、坂野医院などをつなぐ。

 1周約30分で、始発の午前8時22分から午後5時35分まで、2台体制で22便を運行。町役場は「誰でも無料なので、気軽に乗ってみてほしい」と呼びかけている。

 ルート拡大で利用者増が見込まれる多目的センターには町社会福祉協議会や町包括支援センターが入っており、社協の岡本研会長は「自動販売機もあるので、コーヒーなどを飲めるサロンスペースを設けるなどしていきたい。施設内にはケアマネジャーや理学療法士、社会福祉士などもおり、健康相談もしてもらえたら」と語る。

 16日に利用した60代男声は「今からスーパーに夕飯を買いに行く。以前買い物帰りに雨が降ってきて、帰りに乗ったこともある。一応車もあるが、公共交通があると便利」と話していた。

(2024年4月19日付紙面より)

停車中の自動運転車両=16日、太地町多目的センター
2024年04月19日
41 日本記録保持者制し優勝  串本町出身の久保凛選手  (陸上女子800㍍種目 )
2024年04月19日
42 魚道通って上流目指す  滝の拝でアユの滝越え  (古座川町 )
2024年04月19日
43 医師確保への支援など  7項目を和歌山県に要望  (新宮市 )
2024年04月19日
44 腸の働きと重要性を確認  いきいきサロン大勝浦区  (那智勝浦町 )
2024年04月19日
45 児童生徒の現状を分析  全国学力・学習状況調査  
2024年04月19日
46 宮本薫さんに会長再任  母子保健推進員会が総会  (新宮市 )
2024年04月19日
47 季節の花々モチーフに  絵手紙教室が始まる  (新宮市 )
2024年04月19日
48 グラウンドの雑草取り  太田小学校で芝生の日  (那智勝浦町 )
2024年04月19日
49 ALT迎え英語に親しむ  丹鶴幼稚園で新年度も  (新宮市 )
2024年04月19日
50 こいのぼりを工作  すくすくワークショップ  (那智勝浦町 )
2024年04月19日
51 東紀州地区は100%  今春卒業生の就職内定状況  (三重県教委 )
2024年04月19日
52 ウミガメの甲羅磨き  大型連休を前にプール清掃  (紀宝町 )
2024年04月19日
53 新入生に防災頭巾寄贈  町建設業組合が全小学校に  (紀宝町 )
2024年04月19日
54 今年も七里御浜に250匹  「泳げ!鯉のぼりくん」継承  (熊野市 )
2024年04月19日
55 ヤマドリゼンマイが見頃  浮島の森のシンボル  (新宮市 )
2024年04月18日
56 今年も「愛の日バザー」
 市婦連と赤十字団が総会  (新宮市 )

 新宮市婦人団体連絡協議会と市新宮赤十字奉仕団の総会が16日、同市野田の市福祉センターであり、昨年4年ぶりに再開した「愛の日バザー」を11月に開催するなど本年度の事業計画を確認した。

 両団体は所属する会員、団員が同じため総会は同時に開会している。市婦連は家庭や社会の福祉増進を図り、明るく平和な地域社会の実現を目的に、赤十字団は赤十字の思いを通して、明るく住みやすい社会を築くことを目的に活動している。

 総会には会員・団員約30人が出席し、両団体の昨年度の事業報告、決算報告、本年度の事業計画案と予算案の各4議案を承認した。本年度は11月に「愛の日バザー」を行うほか、「人の和フェスティバル」への協力(7月)、人権学習会(11月)、「新宮元気フェスタ」への参加・協力(来年2月)、福祉施設への慰問などを予定している。

 あいさつした市婦連の劔持幸代会長は「昨年はコロナも落ち着き、4年ぶりに愛の日バザーを開催することができた。少子高齢化だが、助け合い、楽しい日が過ごせるよう今年も頑張りましょう」。赤十字団の仲富美子委員長は昨年度の活動を振り返った上で、「一人一人の善意が多くの人を救うことができる。今年も皆さんのご協力をお願いいたします」と呼びかけた。

 来賓の市健康福祉部の中上清之部長と市社会福祉協議会の大谷康央事務局長もあいさつし、日頃の活動に感謝を伝えた。

(2024年4月18日付紙面より)

約30人が出席した総会=16日、新宮市野田の市福祉センター
劔持幸代会長
仲富美子委員長
2024年04月18日
57 こいのぼり風になびく
 小口自然の家  (新宮市 )

 新宮市熊野川町の小口自然の家で、こいのぼりが掲げられた。施設前の広場の上空に黒、赤、青の大中小3匹が、風になびいている。

 同所では12日に掲げられた。今のところは3匹だが今後は数を19匹まで増やす予定という。丸石輝三支配人は「施設やキャンプ場への来客に歓迎の意味を込めて飾る。喜んでもらえたら」と話していた。

 こいのぼりの風習は、江戸時代に武家で始まった。コイは滝を登って竜になるとされていることから、立身出世の象徴と見なされており、これにあやかって男児が健やかに成長することを願って5月に掲げられる。

(2024年4月18日付紙面より)

風になびく3匹のこいのぼり=15日、新宮市熊野川町の小口自然の家
2024年04月18日
58 大きくて甘い「まりひめ」 太田小児童がいちご狩り (那智勝浦町)

 那智勝浦町立太田小学校(上地巳奈子校長)の全校児童21人が17日、いちご狩りで学校近くの太田農園を訪れ、大きくて甘い「まりひめ」をおなかいっぱい堪能した。

 和歌山県オリジナル品種「まりひめ」の生産地である太田地域。毎年新1年生の歓迎も兼ね、同農園の太田美保さんが子どもたちを招いている。

 ミニバケツとハサミを持った児童たちは、次々にいちごを収穫。中には子どものこぶし大のものもあり、その場でパクッとかぶりついた。家族への土産も持ち帰った。田んぼの水路でアカハライモリやカエルを捕まえて観察する姿もあった。

 西紗代さん(1年)は「おなかいっぱい。学校は楽しい」。松下元気君(同)は「いちご狩りは初めて。甘いのやちょっとすっぱいのがあった。他のクラスの子の名前を覚えているところ」語った。学校では1年生の歓迎会もあり、全校児童で一緒に遊んだ。

 太田さんは「子どもたちが喜ぶ姿が見られてうれしい」。今年の収穫状況については「気候もあってか、シーズン序盤は花が咲きそろわなかったが、現在は回復して順調」と話していた。

(2024年4月18日付紙面より)

いちごをパクッ=17日、那智勝浦町中里
おいしそうなのを発見!
2024年04月18日
59 アケビの花が咲く  那智勝浦町湯川  
2024年04月18日
60 プレー楽しみ親睦深める  中央児とほほえみがグラウンドゴルフ交流  (新宮市 )
2024年04月18日
61 物語の世界に夢中  市立図書館でおはなし会  (新宮市 )
2024年04月18日
62 年額1万2000円分  高齢者等にタクシー券  (新宮市 )
2024年04月18日
63 なじみの募金箱に多数協力  森下喜久さんが義援金託す  (新宮市 )
2024年04月18日
64 リトルベビーの家族へ  県作成のハンドブック  (新宮・東牟婁 )
2024年04月18日
65 消費生活の相談概要  新宮・東牟婁窓口が発表  
2024年04月18日
66 会員55人が競技に臨む  第68回射撃大会を実施  (県猟友会東牟婁支部 )
2024年04月18日
67 「守り犬」の影が見頃に  一枚岩で19日前後数日間  (古座川町 )
2024年04月18日
68 20歳以上対象に意識促す  健康ポイント事業を導入  (串本町 )
2024年04月18日
69 春を告げる「本宮祭」 好天の下、活気あふれる (熊野本宮大社)
2024年04月18日
70 思いやり・ゆずり合い運転を  春の交安運動最終日に啓発  (紀宝署 )
2024年04月18日
71 薮中響姫さん、初の全国へ  女子団体は東日本大会に  (御浜卓球 )
2024年04月18日
72 地域のつなぎ役として活動を  本年度総会で重点など確認  (紀宝町民児協 )
2024年04月18日
73 お悔やみ情報
  
2024年04月17日
74 第24回TOUR de KUMANO
 国内外17チームの熱戦に期待  (5月10日、開幕 )

 熊野地方を舞台に5月10日(金)~12日(日)の3日間、国際自転車競技連合(UCI)公認の国際自転車ロードレース「第24回TOUR deKUMANO(ツール・ド・熊野)」が開かれる。NPO法人「SPORTS PRODUCE熊野」(角口賀敏理事長)が運営する。

 今年は新宮市を拠点とする「キナンレーシングチーム」をはじめ海外6、国内11の計17チームが出場、3日間の総合タイムで競う。

 10日の第1ステージは「古座川清流周回コース」。平井峠、一枚岩などのコースを3周する全長126・7㌔。

 例年、最大の舞台となる11日(土)の第2ステージ「熊野山岳コース」。起伏に富んだ三重県熊野市の山間部107・7㌔を走り抜ける。

 最終日の12日は第3ステージ「太地半島周回コース」。今年は新たなルートを走り、周回ながら変化に富み、決して侮れない104・3㌔が選手を待ち受ける。

 1999年の南紀熊野体験博、東紀州体験フェスタの関連イベント「3DAY CYCLEROAD 熊野」として誕生した。

 名称を「ツール・ド・熊野」に変更し、2008年にはUCIアジアツアー2・2のカテゴリーに指定され「ツアー・オブ・ジャパン」「ツール・ド・北海道」と並び、UCI公認の国内3大レースの一つとしてファンから注目されている。

 昨年は新宮市熊野川町での「赤木川清流コース」に代わり、UCIレース「古座川インターナショナルロードレース」を企画。ツール・ド・熊野と二つの国際大会開催を予定していたが、荒天のため古座川でのレースは中止となった。

 角口理事長は大会運営に協力する関係者やボランティアなど、多くの人たちに感謝し「当地方の皆さんには交通規制などでお世話とご迷惑をおかけしますが、少しでも活性化につなげられれば。数少ない国際レース。楽しみにしてもらいたい思いと同時に、キナンレーシングチームとして悲願の総合優勝を勝ち取ってもらいたいと期待しています」と話している。

 恒例のフォトコンテストや地元ケーブルテレビ局による生中継、ユーチューブの「サイクリングチャンネル」での配信を予定。スポーツテレビ局「J SPORTS」内のサイクルロードレース中継では、優勝予想サービス「サイクル誰クル」も企画している。

(2024年4月17日付紙面より)

角口賀敏理事長(右)と須川陽介古座川清流周回コース実行委員長が開催をPR=15日、新宮市浮島の株式会社キナン本社
2024年04月17日
75 国境超え「わっしょい」 神輿で初の外国人参加 (熊野本宮大社 渡御祭)

 熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)の例大祭「本宮祭」が15日、渡御祭で締めくくられた。「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録20周年ということもあり、今年は初めて、約25人の外国人が神輿(みこし)担ぎに参加。国境を超えて一体となった「わっしょい」のかけ声が響いた。

 渡御祭は、神輿に遷(うつ)された祭神の御霊(みたま)が、旧社地の大斎原(おおゆのはら)まで渡御する祭典。渡御は神木の榊(さかき)を手にした神職を先頭に、天狗(てんぐ)や修験者、御霊が乗る本神輿、女性の桜神輿、子ども神輿、稚児など約400人が行列を作り営まれた。

 神輿担ぎの外国人は、東京大学への留学生やツアー参加者など。アメリカ、オーストラリア、ロシア、ウクライナ、スペイン、韓国、台湾など国籍もさまざまだった。

 大斎原では斎庭(さいてい)神事が営まれた。地元中学生が「大和舞」「八咫烏(やたがらす)舞」を奉納したほか、子どもたちによる御田植神事、父と子の八撥(やさばき)神事が行われた。熊野修験道の採燈大護摩、餅まきもあり、多くの人でにぎわった。

 九鬼宮司は「今年は地域の方に加え、初めて海外の人にも参加いただけた。世界平和や日本の安泰、皆さんの幸せを祈った。幸せな日々を過ごせるのが祭りの意義。参加にあらためて感謝したい。来年以降も海外の方に関わっていただければ」と話した。

 渡御祭は、主祭神の家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)(スサノオノミコト)が「我を祀(まつ)るに母神(イザナミノミコト)をも祀れ」と命じたという故事から始まったと伝わる。熊野市の花の窟(いわや)から母神を迎え、挑花(ちょうばな)と呼ぶチョウを付けた菊の造花を奉じて鼓・笛・旗をもって行うようになったことに由来する。

(2024年4月17日付紙面より)

外国人と一体となった「わっしょい」のかけ声が響いた=15日、田辺市本宮町
2024年04月17日
76 「セレビィ」が現れる
 大門坂駐車場にポケふた  (那智勝浦町 )

 幻のポケモン「セレビィ」が描かれたポケモンマンホール(通称・ポケふた)が14日、那智勝浦町の大門坂駐車場でお披露目された。大人から子どもまで多くのファンが集まり、写真撮影をした。

 地域それぞれの「推しポケモン」が、各地の魅力を国内外に発信する「ポケモンローカルActs」の一環で、全国に設置されている。

 セレビィの分類は「ときわたりポケモン」。時間を超えてあちこちをさまよい、平和な時代にだけ姿を見せ、セレビィが現れた森は草木が生い茂るといわれる。熊野市の鬼ヶ城のポケふたにシルエットだけの隠し要素として登場していたが、本物が現れるのは今回が初だ。

 堀順一郎町長は「目の前には世界遺産の一部である那智の原生林、近くには古くから巡礼者たちが歩いてきた大門坂と、この場所にセレビィが現れるのは必然かもしれない。10年、20年先も平和に安心して暮らせる町づくりを」と語る。

 ポケモンが大好きな青木尚之さん(13)、智之君(6)兄弟は「セレビィはめったに見られない特別なポケモン。那智勝浦町に来てくれてうれしい」と笑顔。近隣のポケふたは、熊野市の鬼ヶ城、紀宝町の道の駅「紀宝町ウミガメ公園」にある他、串本町でも近日中に公開予定となっている。

(2024年4月17日付紙面より)

多くのファンが訪れる=14日、那智勝浦町の大門坂駐車場
セレビィのポケモンマンホール
2024年04月17日
77 新宮弓友会Bが優勝
 48人が月例射会に臨む  
2024年04月17日
78 6人が上位入賞の活躍
 北道院オープン選手権大会  (北道院拳法和歌山支部 )
2024年04月17日
79 優勝は串本オーシャンズ
 スポ少野球大会東牟婁予選  
2024年04月17日
80 イヌグスの大木に花  那智山青岸渡寺の横で  (那智勝浦町 )
2024年04月17日
81 大漁や海上安全を祈願  目覚山水底神社で明神祭  (那智勝浦町 )
2024年04月17日
82 太地町とブルームの絆  文化交流やパーティー  
2024年04月17日
83 オルガンと小芝さんの歌声  春のコンサート「熊野を歌う」  (新宮市 )
2024年04月17日
84 晩春にふくよかな装い  各地で八重桜が花盛り  (串本町・古座川町 )
2024年04月17日
85 カヤックで釣果を競い合う  橋杭ビーチを本部にし大会  (串本町 )
2024年04月17日
86 昨年に続き今年も勢い  トルコのツアー客来訪  (串本町 )
2024年04月17日
87 通学路で横断歩道渡る練習  1、2年生の交通安全教室  (神内小 )
2024年04月17日
88 16店舗が野菜やミカンなど  恒例の紀の宝みなと市  (紀宝町 )
2024年04月17日
89 くろしお学園は「心よせ花壇」  見頃の庭22カ所を公開  (熊野市 )
2024年04月17日
90 重要な農作業を体験  オーナーが畦塗り作業  (丸山千枚田 )
2024年04月17日
91 5年ぶり、祭り一色に  阿田和神社、子ども神輿も復活  (御浜町 )
2024年04月17日
92 架空料金請求詐欺に注意を  見守り隊と紀宝署らが合同啓発  
2024年04月17日
93 お悔やみ情報
  
2024年04月04日
94 春を祝い平穏祈る
 新宮神社「さくら祭り」  

 熊野速玉大社(上野顯宮司)の境内にある新宮神社の例祭「さくら祭り」が3日、営まれた。大社関係者ら約20人が参列。サクラの枝を玉串として神前にささげ、春の訪れを祝った。

 新宮神社は1907(明治40)年、神社合祀(ごうし)令により、新宮町内にあった18社18柱の祭神を大社境内の金刀比羅(ことひら)宮に合祀したのが始まり。中でも最も位の高い渡御前社(わたりごぜんしゃ)の主祭神・神武天皇の例祭に合わせて、毎年4月3日に営まれている。

 通常は新宮神社の前だが、雨天のため拝殿で祭典は行われた。上野宮司が祝詞をささげ、巫女が「浦安の舞」を舞った。

 上野宮司は「自然の中にある尊いものを感じ、畏れかしこみ祭ったのが神道の発祥。日本の心は四季の移ろいと共にある。四季それぞれに祭りがあるのは幸せなこと」などと語った。

  □     □

■渡御前社でも例祭



 新宮神社と同じく神武天皇を祭る、新宮市の渡御前社(通称・神武社)でも例祭があった。境内のサクラは満開だが雨天だった。神武社保存会(田花操会長)の役員や地域住民など約30人が参列。地域の平穏などを願った。

 熊野速玉大社の末社である渡御前社は、神武天皇が八咫烏(やたがらす)に導かれ、熊野から大和へ入った時の頓宮跡という伝説がある。先述した神社合祀令で熊野速玉大社内に合祀され、社殿はなくなっていたが、1971(昭和46)年に再建された。例祭は神武天皇の崩御日とされる4月3日に、毎年営まれている。

 熊野速玉大社の神職が斎主を務め、式典を行った。雨天のため餅まきは中止となった。

 田花会長は「能登半島地震をはじめ自然災害が身近で、いつ起こるか分からない。そういうことにならないように祈った」と話した。

(2024年4月4日付紙面より)

巫女が浦安の舞を奉納した=3日、熊野速玉大社
地域の平穏などを祈った=同日、新宮市の渡御前社
2024年04月04日
95 懐メロ体操取り入れ脳トレ
 サロン「陽だまり」新行事  (古座川町 )

 古座川町高池の下部区内にある常設型サロン「集いの場陽だまり」が1日、行事「懐メロ体操、脳トレ」に取り組み始めた。基本月曜日の午後1時30分に開くとし、気軽な参加を呼びかけている。

 このサロンを運営する町社会福祉協議会見守り員主導で前年度まで脳トレの集まりを実施。その参加者から「頭だけでなくちょっとした運動で体も動かしたい」という声があり、年度替わりの節目に合わせて改善した。脳トレにつながりそうないい体操はないかと探したところ懐メロ体操が人気だと知り、取り入れることにしたという。

 初実施のこの日は11人が参加。まずは準備運動として同体操を1曲こなし▽赤白旗揚げ▽文字並べ▽都道府県クイズ―といった脳トレメニューをこなした後に4曲続けて体験した。

 今回は椅子に座ったままできる内容を紹介し、参加者は聴き覚えがある曲の体操は口ずさみながら挑戦した。見守り員の久保由美子さんは「体操についていくのが大変なときは、口ずさんでみるだけでも元気が出てくると思う。家にいるとじっとしてしまいがち。若い頃に親しんだ名曲で気を高めて体を動かす習慣を楽しく広めていきたい」と今後目指すところを語った。

 基本月曜日としているが、類似の行事や見守り員常駐状況との兼ね合いで実施しない日がある。今月は8日(月)と30日(火)に実施予定で、以降は月ごとの予定表で実施の有無を伝えるという。

 同サロンは町津波避難総合センターそば(町複合センター1階)で平日の午前10時~午後4時に開設していて、行事のほか随時脳トレーニング、見守り員や立ち寄った人同士での地域交流(茶話)ができる。利用は無料で、買い出しの延長で立ち寄る想定により希望すればオークワ古座川店―同サロン間で車両送迎もしてもらえる。問い合わせは同サロン(電話0735・67・7345)まで。

(2024年4月4日付紙面より)

新たに取り組み始めた行事「懐メロ体操、脳トレ」の様子=1日、古座川町高池
2024年04月04日
96 春の花、色鮮やかに
 下里とも子ガーデン  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町下里の「下里とも子ガーデン」(岩本カナエ代表、10人)では春の花が見頃を迎えている。1日は会員らが花の手入れをした。岩本代表は「花壇の休息所に座って花を眺めていると時間を忘れます。無料で開放しています。ぜひ見学に来て」と話す。

 円形に植えられたピンクパンサーが、無数の小さな花を付け、ネモフィラの花が淡い青色を添える。少し背の高いストロベリートーチがグリーンの半円を描くように植えられ、所々にチューリップの花が顔を出し、色のアクセントを付けている。岩本代表によると会員が自由な発想で植えたという。「これからはゴテチアの花が見頃になるね。ジニアをどこへ植えようか」。会員たちはおしゃべりを楽しみながら作業を進めていた。

 花壇は、所有者だった故・笠松朝子さんの遺志を受け継ぎ、地域の人たちがボランティアで維持してきた。四季折々の花が楽しめ、町内外からの来場者も多い。昨年3月には待望の休憩所が完成。11月には「全国花のまちづくりコンクール」団体部門で入選し、努力賞の表彰を受けた。

 会員の一人は「作業の中で花作りのいろいろなことが学べました。花が好きな人は訪れてみて」と話していた。

(2024年4月4日付紙面より)

カラフルな春の花を楽しめる下里とも子ガーデン=1日、那智勝浦町下里
2024年04月04日
97 古座川指定区間外も公表  河川洪水浸水想定区域図  (和歌山県 )
2024年04月04日
98 岩壁のくぼみに白花咲く  一枚岩に根付くセッコク  (古座川町 )
2024年04月04日
99 春磯にいる生き物紹介  水族館で期間限定展示  (串本海中公園 )
2024年04月04日
100 昭和歌謡みんなで歌おれ  太田の郷で歌声喫茶  (那智勝浦町 )
2024年04月04日
101 稼働率や入館者数は  丹鶴ホールの利用状況  (新宮市 )
2024年04月04日
102 16人が協力しごみ拾う  たばこ商業組合紀南支部が清掃活動  (新宮市 )
2024年04月04日
103 環境保全や文化の側面から  オオカミみゅーじあむ開館  (田辺市本宮町 )
2024年04月04日
104 今年は豊作の予感!  竹の子ウオッチングスタート  (那智勝浦町 )
2024年04月04日
105 春の陽気に湖畔を散策  勝浦千歳連合会がゆかし潟で  
2024年04月04日
106 夜桜見物客が多数  新宮市の丹鶴城公園  
2024年04月04日
107 喜んで集まってくる園に  天満保育園に新入児8人  (那智勝浦町 )
2024年04月04日
108 サ市訪問団が浴衣とお茶  萩原きもの総合学院で体験  (新宮市 )
2024年04月04日
109 桜花見とプレー楽しむ  グラウンドゴルフ大会  (紀宝町 )
2024年04月04日
110 新しい友達52人迎える  町立保育所で入所式  (紀宝町 )
2024年04月04日
111 時間延ばし飲食可に  図書館がリニューアル  (木本高校 )
2024年04月04日
112 東紀州こどもの園の開所式  地域初の児童養護施設  (熊野市 )
2024年04月04日
113 癒やしと交流の場に  神内の花壇へ春夏の花  (紀宝町 )