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2020年09月30日
1 川柳、郷土の土を踏む
 たむらさん、故・前田咲二さんの本を寄贈  (新宮市立図書館 )

 和歌山市出身の川柳作家・たむらあきこさんは27日、新宮市出身の川柳作家、故・前田咲二(さくじ)さん(享年92)の川柳をまとめた「川柳ベストコレクション 前田咲二の川柳と独白」を同市立図書館に寄贈した。

 前田さんは1926(大正15)年、現在の新宮市に生まれ、旧制新宮中学校(現新宮高校)を卒業。江田島の海軍兵学校に入校した。50代後半ごろから川柳の新聞投句を開始し、関西各地の句会や大会での入選率の高さからすぐに頭角を現し、一目置かれる存在となった。

 平成に入り、川柳作家・上野楽生氏ら有志が年間入選数から作成した番付表では「横綱」と称され、達吟家として名をはせた。2007(平成19)年に川柳句会「川柳瓦版の会」会長に就任。同時に読売新聞関西版「よみうり時事川柳」欄、「川柳マガジン」時事川柳欄の選者となる。17(平成29)年、大阪府寝屋川市内の病院にて食道がんにより逝去した。

 たむらさんは、前田さんに誘われ、編集同人として瓦版の会に所属。前田さんのもと、後継者候補として研さんを積んだ。猫好きだった前田さんはたむらさんを「あきにゃん」と呼び、娘のように接したという。

 寄贈の本はたむらさんが監修。前田さんの遺族が川柳瓦版の会に託した川柳ノートに書かれていた約1万5000句の中から約400句を厳選した。中には「那智開運暦を肌身離さない」「ふるさとは地酒にぶつ切りのまぐろ」と、ふるさと・熊野を愛した前田さんならではの句も目にすることができる。

 寄贈した9月27日は前田さんの命日。たむらさんは亡くなる約3週間前に、電話で前田さんと最後の会話を交わした。たむらさんが吟行のために熊野地方に訪れるという話をしたところ前田さんは声を振り絞り「自分も行きたい。一緒に行きたい」と伝えたという。

 たむらさんは「先生はよく瀞峡での思い出話などを聞かせてくれた。(本は)先生の名前と句を消してしまってはいけないとの一心で監修した。なるべく多くの人に先生のことを知ってもらいたい」と話していた。

 同書は、前田さんの母校である新宮高校にも寄贈される予定。

(2020年9月30日付紙面より)

たむらあきこさんが恩師・前田咲二さんの本を寄贈した=27日、新宮市立図書館
2020年09月30日
2 連携し交通事故抑止を
 警察官とバス運転手が合同で啓発  (新宮市 )

 新宮警察署(小畑博昭署長)は秋の全国交通安全運動期間中の28日夕方、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店でバス会社と合同で交通事故抑止を目的に啓発活動を実施した。警察官6人が熊野御坊南海バス株式会社、三重交通株式会社の若手バス運転手3人と協力し、啓発物資を手に買い物客らに交通事故抑止を訴えた。

 「夕暮れ時と夜間の交通事故防止と飲酒運転等の危険運転の防止」は秋の全国交通安全運動の重点の一つ。

 啓発活動は、地域ぐるみでの安全意識の向上を目指すことを目的に実施。薄暮時の交通事故抑止に向け、警察官らは手描きのプラカードを手に「早めのヘッドライト点灯」と「飲酒運転根絶」を呼び掛けた。なお、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、啓発物資の直接配布は行わず持ち帰り方式で実施した。

 啓発活動に参加した三重交通の川上大斗さん(25)は「夕暮れの時刻が早まる中、歩行者や自転車の早期の発見に努めたい。交通弱者の保護に気を付けていければ」。

 熊野御坊南海バスの岡﨑奨さん(26)は「早めのヘッドライト点灯を心掛け、法定速度の順守に努めたい」とそれぞれドライバーとしての認識を新たにしつつ、歩行者や自転車に対し夜間における反射材や明るい服装の着用、横断歩道の横断を呼び掛け「ドライバーも歩行者も、お互い気を付けることにより交通事故の抑止につながれば」と話していた。

(2020年9月30日付紙面より)

連携を図り啓発活動を実施した=28日、新宮市佐野
2020年09月30日
3 事故防止へ取り組み進める
 秋の全国交通安全運動  (紀宝署 )

 「秋の全国交通安全運動」(21~30日)期間中、紀宝警察署は紀宝地区交通安全協会などと連携し、交通事故防止の徹底を図る取り組みを進めている。

 28日には紀宝町神内のナカミチ建機サービス(有城功二・代表取締役)を「シートベルト着用推進モデル事業所」に指定した。同協会の久保正会長が有城代表取締役に指定書を手渡し、シートベルト着用を事業所ぐるみで徹底してもらうことを求めた。有城代表は「全社員にシートベルト着用と交通ルール順守を徹底したい」と述べた。

 29日には御浜町神木の特別養護老人ホームエイジハウスに安全運転管理推奨像を伝達した。推奨像は事業所内の交通安全活動を積極的に実施してもらうため、3カ月ごとにリレー方式で伝達するもので、紀宝地区安全運転管理協議会(榎本恵一会長)が1989(平成元)年から実施。これまで同署管内90以上の事業所をリレーしてきた。

 今回は旧事業所の紀宝町社会福祉協議会からエイジハウスに引き継ぎ、ハンドルキーパーモデル事業所にも指定した。

 伝達式で榎本会長は新事業所への協力を呼び掛け、同署の濱口裕史署長は「地域から1件でも事故が減る努力をする」と述べた。

 エイジハウスの大橋一智施設長は「今後も職員に交通安全の徹底を呼び掛けていく」と話していた。

(2020年9月30日付紙面より)

指定書を受け取る有城功二代表取締役(右)=28日、紀宝警察署
大橋一智施設長(左から2番目)に推奨像を伝達=29日、紀宝警察署
2020年09月30日
4 物品渡し声掛けて意識促す
 秋の全国交通安全運動啓発  (古座川町 )

 古座川町高池、河内橋北詰交差点で29日早朝、秋の全国交通安全運動(期間9月21日~30日)の街頭啓発があり啓発員が往来するドライバーの交通安全意識を促すなどした。

 4連休半ばに期間が始まった同運動。この啓発は当初25日に実施する予定だったが天候不順により29日に延期とし、同日も時折小雨がさす状況となったが、春秋年2回の希少な啓発の機会であり期間も終盤に差し掛かっていることから雨対策をして臨むこととした。

 当日は西前啓市町長ら役場、同町交通指導員会、串本警察署から17人が啓発員として参加。T字構造の同交差点の三方に分かれて同署署員が往来する車両に安全な一時停止を求め、啓発物品を手渡し声掛けもして安全運転を呼び掛けた。

 和歌山県・交通事故をなくする県民運動推進協議会が掲げる同運動の重点は▽子どもを始めとする歩行者の安全と自転車の安全利用の確保▽高齢運転者等の安全運転の励行▽夕暮れ時と夜間の交通事故防止と飲酒運転等の危険運転の防止―の3点。今回の啓発では、啓発物品に飲酒運転抑止のためのグッズを複数入れて同署管内の重点色も出した。

 同署の楠間慎也交通課長は「県警管内の交通事故件数は減っているが、死者数はほぼ横ばい。皆さまにはこの運動後も引き続き交通事故防止の協力をお願いしたい」と地域へ呼び掛けている。

(2020年9月30日付紙面より)

河内橋周辺で秋の全国交通安全運動の啓発を実施=29日、古座川町高池
2020年09月30日
5 日頃の成果を発揮
 日清食品カップ県小学生陸上競技交流大会  
2020年09月30日
6 本気で目指そう「ごみゼロ」  10月から罰則の適用も  (和歌山県ごみの散乱防止に関する条例 )
2020年09月30日
7 工夫凝らした競技で白熱  新宮市立中学校体育祭  
2020年09月30日
8 コロナ禍の学校生活に触れる  神倉小で分散授業参観  (新宮市 )
2020年09月30日
9 令和3年の成人式は中止  記念品やメッセージを郵送  (那智勝浦町 )
2020年09月30日
10 髙砂会の恒例行事に  成川小運動場で除草作業  
2020年09月30日
11 児童922人に反射材  夕暮れ時の事故防止に  (紀宝地区安協 )
2020年09月30日
12 日没前後の事故に注意を  紀宝クラブが交通安全教室  
2020年09月30日
13 3日間で延べ824人が利用  潮岬望楼の芝キャンプ場  (串本町 )
2020年09月30日
14 最優秀賞・優秀賞14点を発表 本年度小中学生ポップコン (串本町)
2020年09月30日
15 ゆかりある諸霊を総供養  成就寺で千灯供養法要会  (串本町 )
2020年09月30日
16 イワタバコの花  新宮市熊野川町  
2020年09月30日
17 映像で祭り楽しんで  「新宮城物語異聞」制作中  (新宮市 )
2020年09月30日
18 お悔やみ情報
  
2020年09月27日
19 コロナ終息と温泉郷繁栄祈る 熊野本宮大社で「献湯祭」 

 田辺市本宮町の熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)で26日、献湯祭が営まれた。熊野本宮温泉郷(川湯、湯の峰、渡瀬)の18軒の旅館・民宿などの代表者たちが一番湯をささげ、自然の恵みに感謝するとともに温泉郷の繁栄を祈った。

 熊野本宮観光協会(名渕敬会長)が主催。今年で42回を数える。朱塗りのたるを手にした旅館のおかみらが、新型コロナウイルスの終息や温泉郷の繁栄などの願いを込めて、本殿前に置かれた大たるに一番湯を注ぎ込んだ。今年はコロナ感染拡大防止の観点から、毎年恒例の温泉コーヒーの振る舞いは中止となった。

 本宮町の観光客数は、2011年は紀伊半島大水害の影響で100万人を割ったものの翌年以降回復。18年には台風20号により川湯地区の大塔川が氾濫し川湯温泉街では甚大な被害を受けたが、昨年3月に復興を遂げた。昨年は宿泊客14万5778人(前年比2万6019人増)、日帰り客173万4100人(同23万4900人増)の計187万9878人(同26万919人増)だった。

 九鬼宮司は「コロナの影響で多くの人が四苦八苦しながら観光客を迎える対策を講じていると思う。あと数カ月で新たな年を迎える中、同大社でも多くの人に安心安全に本宮町にお越しいただくために対策を考えている。三つの温泉郷含め、まちのつながりが強くなると信じている」。

 同大社は未来へ向かいスタートする場所であるとし「いろいろなことがあると思うが神様に手を合わせ、スタートを切っていただく機会としてほしい」とあいさつした。

 名渕会長は献湯祭の斎行に感謝を述べ「ありがたいことに少しずつ観光客が戻ってきている。温泉郷では安心安全対策を万全に整えている。熊野本宮大社でよみがえり・再生を願い、温泉郷で体を清めてゆっくりしていただければ」と思いを語った。

(2020年9月27日付紙面より)

一番湯を大たるに注いだ=26日、熊野本宮大社
2020年09月27日
20 大雨で町道破損
 一時的に断水する世帯も  (那智勝浦町 )

 1時間当たりの最大雨量が109㍉を記録した那智勝浦町市野々地区で25日、水かさの増えた天女(あまめ)川支流の水勢により町道の一部が破損した。その際に道下を通っていた水道管も壊れたため、一時的に断水となった。

 近所に住む70代男性は「これだけまとまった雨が降ったのは紀伊半島大水害以来だと思う。すごい量の雨だったので、水が越えて流れ出しそうな予感はあった」と話した。

 同町水道課によると、同日午前10時30分ごろに道幅約1㍍の町道が、直径7㍍、高さ4㍍にわたり水によって崩れ、近隣の約10世帯が断水したという。11時ごろに破損箇所を発見し、水道業者が応急的な修理を行い、午後2時に復旧した。

 建設課は、25日時点では破損した町道の工事や道の復旧見込みは未定だと見解を示した。

 また、この雨で同町井鹿、湯川、宇久井、天満地区などが冠水した。同課が安全のためにバリケードを設置したが、水が引いたため夕方には全てを撤去した。

 県の発表によると、この日の累積雨量は同日午後3時30分現在、市野々地区で209㍉、新宮市高田で296㍉を記録したという。

 また、住家被害は床上浸水が新宮市田鶴原地区で1件、串本町田子地区で1件が報告されている。

(2020年9月27日付紙面より)

水の勢いで破損したとみられる町道=25日、那智勝浦町市野々
大量の水が流れ込んだ市野々地区(読者提供)
2020年09月27日
21 初の全校行事で青春謳歌 新宮市・那智勝浦町で体育祭 

 那智勝浦町立那智中学校、宇久井中学校、下里中学校、新宮市立城南中学校、光洋中学校の5校で26日、体育祭が開かれた。新型コロナウイルス感染拡大や前日の大雨により開催が危ぶまれていたが、当日は天候も回復し、生徒たちは本年度初の全校行事で青春を謳歌(おうか)した。

 那智中学校(岡史博校長、生徒149人)のスローガンは「必笑(ひっしょう)」。新型コロナに負けず、勝っても負けてもみんな笑顔で体育祭を終えようという思いを込めた。

 岡校長は「思うように練習できず、もどかしい思いをしたこともあると思う。今日は昨日の自分を乗り越え、120%の力を出して頑張ってください。君たちにはできます」と激励。生徒を代表して山本光優さんが宣誓し、4ブロックに分かれて熱戦を繰り広げた。保護者らもたくさんの声援を送り、子どもたちの姿をカメラに収めていた。

 各校開催時間を半日に短縮し、開会式でのマスク着用や休憩テントの分散、保護者の人数制限などさまざまな感染防止策を取った。なお、新宮市立緑丘中学校は大雨によるグラウンド状態悪化のため、翌27日に延期した。

(2020年9月27日付紙面より)

山本光優さんが宣誓=26日、那智勝浦町立那智中学校
2020年09月27日
22 全力で競技に取り組む
 第34回新人陸上競技大会  
2020年09月27日
23 行政相談の仕組み学ぶ  福祉センターでリモート研修会  (新宮市 )
2020年09月27日
24 マルバチシャノキの実  阿須賀神社で鮮やかに色づく  
2020年09月27日
25 彩雲祭で並んだ力作展示  26、27日、新宮市福祉センターで「新高展」  
2020年09月27日
26 子どもたちの力作並ぶ  27日まで、熊野を描こう絵画展  (新宮市 )
2020年09月27日
27 土砂崩れ、冠水など発生  大雨による被害明らかに  
2020年09月27日
28 紹介状がない場合内科などで定額負担金を徴収  紀南病院で10月1日から  
2020年09月27日
29 クルマギクの花  新宮市熊野川町  
2020年09月27日
30 お悔やみ情報
  
2020年09月13日
31 マイナンバーカードの普及を 交付率向上に向け出張申請受付窓口も (新宮・東牟婁地方)

 「マイナポイントキャンペーン」がスタートして11日が経過した。マイナンバーカードを取得し、スマホやパソコンなどからポイント付与を予約。キャッシュレス決済サービスを指定すると来年3月まで、1人5000円相当を上限に決済やチャージ金額の25%をポイントとして受け取れる。

 マイナポイント事業は、消費の活性化やマイナンバーカードの普及促進、キャッシュレス決済の基盤構築を目的に国が取り組む施策で、4000万人分の予算を組んでいる。事業終了は来年3月だが、マイナンバーカードの申請から交付まで約1カ月を要するため、キャンペーンを機会に申請を考えている人は注意が必要だ。

 マイナンバーカードは、公的な本人確認書類として利用できるカードで、通知カードさえあれば申請できるうえ、一度入手すればたとえオンライン環境がなくてもコンビニATMなどさまざまな窓口でマイナポイントの登録を受け付けている。また、昨年11月からは旧姓併記が可能となり、旧氏で本人確認ができるようになった。

 しかし、総務省によると全国のマイナンバーカードの交付数は9月1日現在で2469万3970枚。人口に対する交付率は19・4%にとどまっている。

 11日、新宮・東牟婁の各市町村に取材したところ、人口に対する交付率は▽新宮市15・3%(8月末現在)▽那智勝浦町14・4%(8月1日現在)▽太地町16・5%(8月23日現在)▽串本町15・5%(8月末現在)▽北山村23%(同)―と、北山村以外は全国平均の19・4%(9月1日現在)を下回っている(古座川町は担当者不在のため未回答)。

 マイナンバーカード普及に向けた取り組みとして、新宮市では庁舎内にマイナンバー申請サポート窓口を設置しているほか、10月から毎月1回日曜交付を行っていく構えだ(日時は広報などで告知)。

 和歌山県でも交付率向上に向け、26日(土)午前10時から午後4時まで、同市橋本のイオン新宮店で出張申請受付窓口を開設する予定。新宮市民窓口課の担当者は「マイナンバーカードは今後の国の施策に関わってくるもの。今後も普及に努めていきたい」と話している。

(2020年9月13日付紙面より)

新宮市役所ではサポート窓口も設置している=11日
2020年09月13日
32 体ほぐして転倒予防
 ふれあいいきいきサロン  (新宮市熊野川町 )

 新宮市熊野川町の日足相須集会所で11日、日足相須と椋井地区のふれあいいきいきサロンがあった。地域住民8人が集い、介護予防体操で体を動かした。

 サロンは地域のコミュニティーづくりや介護・寝たきり防止、1人暮らしの人への見守りなどを目的に、区と市社会福祉協議会が協力して開いている。手指消毒や参加者全員の検温、マスク着用などの新型コロナウイルス対策を取りながら実施した。

 この日は熊野川地域包括支援センター職員で看護師の岡崎久子さんが体操を指導。後期高齢者の要介護状態の原因になる認知症、高齢による衰弱、骨折・転倒を防止するため、脳のトレーニングを取り入れながら全身をほぐした。参加者は、足でステップを踏みながら3の倍数で手をたたくなど、難しい動きに四苦八苦しながらも楽しい時間を過ごした。

 参加した城千代子さんは「家ではなかなか体操はできないが、ここに来たら教えてもらえるし、みんなもいる。楽しい」と話していた。

(2020年9月13日付紙面より)

ストレッチで体を伸ばす=11日、日足相須集会所
2020年09月13日
33 事前の備えと早めの避難を
 持ち出し袋にマスクや消毒液も  

 台風シーズンを迎え、避難路や避難所の確認、非常持ち出し袋の準備など災害への備えがより重要となっている。加えて、今年は新型コロナウイルスへの対応も必要だ。

 紀宝町では、防災対策の一つとして、防災無線の戸別受信機を全戸配布しており、放送内容は自宅電話や携帯電話からフリーダイヤル(0120・334・119)でも確認できる。

 避難所での新型コロナ対策として、自宅の災害リスクを把握した上で避難の仕方を確認するよう呼び掛けている。

 災害リスクがない場合は「①在宅避難」、災害リスクが少しでもある場合は友人、知人、親戚宅への「②縁故避難」、ワンボックスカーなど足を伸ばして寝ることができる車を保有している場合は「③車中泊」ができるか検討するよう求めている。①~③の避難が困難な場合は、避難所への避難を行ってほしいという。

 非常持ち出し袋にはマスクやアルコール消毒液、スリッパ、体温計、使い捨てビニール袋、携帯トイレなどを追加する。

 町の担当課では「感染リスクを恐れて避難行動をちゅうちょせず、最寄りの避難所などへの早めの避難を心掛けましょう。日頃から非常食や水を備蓄し、防災マップに目を通すなどして避難所への避難が必要かどうか、よく考えておきましょう」としている。

(2020年9月13日付紙面より)


2020年09月13日
34 事務組合への加入や学童設置など  一般会計補正予算が可決  (那智勝浦町議会 )
2020年09月13日
35 60歳からもう一人生  教え子に思い出の映像届ける  
2020年09月13日
36 川の近くでは遊ばない  土砂災害や大雨の怖さ学ぶ  (丹鶴幼稚園 )
2020年09月13日
37 骨健康度をチェック  子育て中の母親が学び深める  (紀宝町 )
2020年09月13日
38 地域を支える仕事を学ぶ  三輪崎小4年生が社会科校外学習  (新宮市 )
2020年09月08日
39 紀伊半島一周を目指して
 串本太地道路用地幅杭設置式  (那智勝浦町 )

 国土交通省近畿地方整備局と和歌山県などは5日、那智勝浦町体育文化会館で、紀伊半島を一周する幹線道路計画の一つである「一般国道42号 串本太地道路」の用地幅杭設置式を開いた。式典には二階俊博自民党幹事長や仁坂吉伸県知事、田嶋勝正串本町長、三軒一高太地町長、堀順一郎那智勝浦町長など近隣市町村の各首長をはじめ関係者約150人が出席した。

 紀伊半島を一周する高速道路ネットワークの一部を構成する串本太地道路は、2018年度に事業化。災害時の交通確保や救急医療活動・広域周遊観光の支援を目的とした全長18・4㌔㍍の自動車専用道路となっている。

 今年3月には串本町と那智勝浦町の一部地域で道路の用地取得に必要な幅杭の設置を、4月には用地の買収に着手。8月には古座川町で幅杭の設置が行われたという。

 門博文国交省大臣政務官は「紀伊半島一周の夢が近づいてきた。全線開通を目指し事業を推進していきたい」。

 仁坂知事は25年に開催予定の大阪・関西万博や、串本町に建設されるロケット発射場においても同道路が重要であるとし「道路の完成は地元が発展の絵を描ける。用地取得がスムーズにいくように皆さまのために協力していただきたい」とあいさつした。 

 二階幹事長が「待望だった串本太地道路の式典が開けたことは夢のような気持ち。遅れている和歌山から進んでいく和歌山とするためにも、県全体を盛り上げていきたい。用地交渉においても担当する地元の成果が必要となる。私も和歌山へ観光客や商売の方々をこちらへ呼び込んでこられるような努力をしていきたい」と祝辞を述べた。

 続いて、館内に設置されたモニターに、関係する3町の事業者や園児などが式典に対し応援のメッセージを贈る姿が映し出された。その後、各来賓らが幅杭の前に立ち、一斉に木槌で杭を打ち込んだ。

 「がんばろう三唱」では、新型コロナの防止のため関係者は声を出さず、堀町長の掛け声に合わせて手を突き上げるポーズを取り、早期完成への士気を高めた。

 式典終了後、二階幹事長は「高速道路の紀伊半島一周は皆さまと共に叫び続けてきたこと。スムーズなゴールを迎えるためには協力と、完成させるという雰囲気が必要になる。立派に完成させたい」と意気込みを語った。

(2020年9月8日付紙面より)

早期完成願い幅杭を打つ=5日、那智勝浦町体育文化会館
式典に出席した関係者ら
2020年09月08日
40 二階幹事長、鈴木知事らが祝う
 熊野川河口大橋記念碑の除幕式  (紀宝町 )

 熊野川河口大橋記念碑の除幕式が5日、紀宝町生涯学習センターまなびの郷であった。自民党の二階俊博幹事長、鈴木英敬知事、国土交通省の吉岡幹夫道路局長、莊司健町議会議長、同省近畿地方整備局の溝口宏樹局長、架橋虹の会の福本稔夫会長、田岡実千年新宮市長、同町の西田健町長がくす玉を開披し、記念碑の建立を祝った。

 記念碑は高さ190㌢、幅330㌢。同町鵜殿の熊野川河口大橋建設現場近くに建立した。碑銘の「熊野川河口大橋」は二階幹事長が揮毫(きごう)し、官民一体で架橋に取り組んできた歴史が刻まれている。

 2002(平成14)年7月、新宮市の住民団体「海岸道路の建設を促進する会」、翌年7月に旧鵜殿村の住民団体「架橋虹の会」が発足し、河口大橋建設を求める動きが活発化した。04(平成16)年3月には行政、議会が参画し、官民共同による「熊野川河口に橋を架ける会」を組織。架橋に向けての機運が高まり、熊野川河口大橋を含む新宮紀宝道路が13(平成25)年度に事業化された。

 河口大橋は紀宝町と新宮市を結ぶ全長821㍍。同町側では昨年8月から3基の橋の下部工事に着手し、今年8月末に完成。7月から上部工事に取り掛かっている。

 式典には藤根正典、谷川孝栄両三重県議、濱口太史和歌山県議、紀宝町議ら約40人が出席。西田町長が「熊野川河口大橋は地域の物流、観光、産業、経済、災害時に重要な『命の道』と『地方創生の道』。完成した際は地域のみんなで喜び合えるようにしたい。記念碑を保存し、皆さまのお力添えを後世に残していきたい」とあいさつした。

 二階幹事長は「ふるさとは住む人が中心になって築き上げていくもので、われわれが頑張らないといけない。これからも大橋を中心に、われわれの地域が大きく飛躍するよう頑張ろう」、鈴木知事は「河口大橋が一日でも早く実現するようしっかり努力したい。今日という日を歴史に刻み、明日へとつなげていきましょう」とそれぞれ祝辞を述べた。

 閉式後、二階幹事長らが記念碑を訪れ、河口大橋の進捗(しんちょく)状況も確認した。

 式典は記念碑前で6日に予定していたが、台風10号による悪天候が予想されたため屋内での開催となった。

(2020年9月8日付紙面より)

熊野川河口大橋記念碑の建立を祝ってくす玉を開披=5日、紀宝町生涯学習センターまなびの郷
記念碑の前に立つ二階俊博幹事長(左から2人目)と西田健町長(同3人目)ら
2020年09月08日
41 自由な発想で楽しく
 少年少女発明クラブ開講式  (新宮市 )

 新宮市役所別館で5日、令和2年度市少年少女発明クラブ(瀧野秀二会長)の開講式と第1回講座が開かれた。本年度は現時点で15人が参加し、講座を通して楽しく学んでいく。

 少年少女発明クラブは全国各地にあり、県内では10市町で活動。講座を通じて、子どもたちに理科や科学、ものづくりに関心を持ってもらえるよう、楽しく自由な発想でさまざまな制作、野外活動に取り組んでいる。式は当初、4月に行われる予定だったが、新型コロナウイルスの影響から緊急事態宣言で学校が休校を余儀なくされたことなどに伴って開講を延期。本年度については来年3月まで全7回の講座を実施する。

 開講式で瀧野会長は「本来は12回にわたって開催を予定していましたが、コロナウイルスのため遅れてしまった。できる限り休まずに参加してほしいと思います。感染症対策を意識しながらも、楽しく取り組んでください」とあいさつし、発明バッジを参加者に授与した。

 第1回講座では近畿大学附属新宮高校スーパーサイエンス部の1、2年生8人がマイナス196度の液体窒素を使った実験を披露。児童は部員たちに教わりながらバナナやスーパーボール、花などを固めて、くぎ打ちや跳ね具合を確認した。

 山本望心君(10)は「これまで実験の経験はあります。興味もあるので、これから楽しみ」。赤木幸仁君(10)は「実験は初めて。めったにない機会なので、いろんな実験に取り組みたいです」と話していた。

 定員の20人まで若干の余裕があり、市生涯学習課では参加者を募集している。問い合わせは同課(電話0735・23・3333)まで。

(2020年9月8日付紙面より)

開講式に出席した少年少女発明クラブの児童=5日、新宮市役所別館
液体窒素の実験に取り組んだ
2020年09月08日
42 串本JFCが接戦制す
 和田禎祐杯サッカーU―10  
2020年09月08日
43 越波あるも被害報告なし  台風10号接近に伴う影響  (串本町・古座川町 )
2020年09月08日
44 短期集中で職域に触れる  グローカルの2年生20人  (串本古座高校 )
2020年09月08日
45 種をまいてみよう!  生涯現役スキルアップセミナー  (新宮市 )
2020年09月08日
46 東海大地震津浪の記録  【那智勝浦町】甚大な被害状況を後世に  (熊野アーカイブ ~熊野に人あり、歴史あり。~ ⑦ )
2020年09月08日
47 千枚田の保全と地域振興願い  市とエレコム㈱が協定結ぶ  (熊野市 )
2020年09月08日
48 うちわ型コースター作る  ふれあいいきいきサロン牡丹  (紀宝町 )
2020年09月08日
49 お悔やみ情報
  
2020年09月01日
50 元気いっぱいの大絵馬完成
 飛鳥神社で丑とクジラ描く  (太地町 )

 過疎地域神社活性化推進委員会、太地町赤十字奉仕団(和田千明委員長)、太地町地域連絡協議会(法花真左美会長)は8月29日、同町の飛鳥神社(髙橋正樹宮司)で来年の干支(えと)である「丑(うし)」と「クジラ」2枚の大絵馬づくりを行った。同町在住で日本画家の土長けいさんと共に町内の4歳から11歳までの子どもたち10人が元気いっぱいの絵を描いた。大絵馬は正月に同神社と金刀比羅神社に掲げられる。

 髙橋宮司によると、大絵馬づくりは「地域活性化」「子どもたちの思い出づくり」「郷土愛の育くみ」が目的。大絵馬は縦120㌢、横150㌢のヒノキ製。同町の坂下工務店が作成した。

 この日は3密を避けるとともに、常に換気を行いマスクを着用するなど新型コロナウイルス予防を徹底した。

 髙橋宮司は「太地町を元気にするために皆さんにクジラと丑の絵馬を描いていただきたい。コロナを吹き飛ばしてください」と述べ、法花会長は「暑い中のご参加ありがとうございます。元気いっぱいに絵を描いてください」とあいさつした。

 日展や新日春展の会友である土長さんが大絵馬に下絵を施し、子どもたちはアクリル絵の具と筆で各自好きな色を塗り、絵を完成させていった。

 町立太地小学校5年の東桃子(とうこ)さんは「クジラのしっぽが細かくて難しかった。コロナのせいで催しもなくなっているのでみんなで絵が描けたのが楽しかった」と笑顔で話した。

 絵の仕上げを行った土長さんは「楽しさと元気、力強さが伝わってくる絵馬になった。子どもたちの良い思い出になってほしい」。

 和田委員長は「良い絵馬が完成した。来年は子どもたちがコロナ禍で萎縮することなく、生き生きと活動に取り組んでもらえる年になってほしい」と語った。

 髙橋宮司は「楽しそうに描いていただきうれしい。できれば毎年実施して、全ての干支の絵馬を作りたいと思う」と述べた。年末に大絵馬の除幕式を予定しているという。

(2020年9月1日付紙面より)

完成した大絵馬を前にマスクを外し記念撮影=8月29日、太地町の飛鳥神社
懸命に色塗りや絵に打ち込んだ
2020年09月01日
51 初のオンライン授業実施
 町教育研究会ICT部会  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町教育研究会ICT部会研修会が8月28日、町立市野々小学校(中西健校長、児童31人)と宇久井小学校(芝﨑勝善校長、児童155人)で開かれ、オンライン会議システム「Zoom(ズーム)」を用いた町内初のオンライン授業が行われた。

 国が推進するGIGAスクール構想への対応やへき地の小規模校同士の交流など、さまざまな視点から児童にとってより良い授業の在り方を模索することが目的。ICT部会には、町立宇久井小学校、市野々小学校、太田小学校、色川小学校、那智中学校の5校が所属し、本年度はオンラインツールを活用した遠隔授業をテーマに研究を進めている。

 この日は宇久井小学校から平瀬公士教頭が国語科の「漢字の勉強」の授業を行い、遠隔で市野々小学校の5、6年生9人が3グループに分かれて授業を受けた。児童からは「時々声が聞き取りづらいこともあったが、意外と普通に授業が受けられた」との声があった。

 教職員による研究協議では、適切な声の大きさや画面との距離の他、スピーカーや電子黒板、町内の広域Wi―Fi(ワイファイ)などハード面の整備の必要性についても議論が交わされた。

  □     □

■GIGAスクール構想

 GIGAは「Global and Innovation Gateway for All」の略。義務教育を受ける児童生徒に1人1台の学習者用パソコンと高速ネットワーク環境を整備することで、一人一人に公正に個別最適化され、資質・能力を確実に育成できる教育ICT環境を実現する構想。統合系校務支援システムの導入で、教員の働き方改革につなげる狙いもある。

(2020年9月1日付紙面より)

遠隔で授業を受ける5、6年生=8月28日、那智勝浦町立市野々小学校
平瀬公士教頭(右)が遠隔授業を行う(同町立宇久井小学校提供)
2020年09月01日
52 センター拠点でツアーなど
 認定6周年記念行事終盤  (南紀熊野ジオパーク )

 串本町潮岬にある南紀熊野ジオパークセンターとその周辺で8月29日、ツアー「マグマを作ってみよう実験で謎を解き明かします『本州最南端潮岬の謎に白黒つける』」があり親子2組4人が実感を得ながら大地の成り立ちの一端に触れるなどした。

 このツアーは、日本ジオパーク認定6周年記念イベント「行ってみて 知ってみて 南紀熊野」の一環。同パークの推進協議会とガイドの会が両主催でツアーやワークショップを複数計画し、22日~31日の間で順次実施して同パークと接点を持ち理解を深める機会を提供した。

 期間終盤での実施となったツアー「マグマを作ってみよう実験で謎を解き明かします『本州最南端潮岬の謎に白黒つける』」は同センターを拠点にして火成岩やその大地の成り立ちに触れる内容で、同パークガイドの芝﨑浩子さんと伊藤幸子さんが担当。前半は本州最南端・クレ崎付近の浜にある石などを観察し、後半はセンター内で岩石に熱を加えるとマグマになることなどを確かめた。

 実験では潮岬で多く見られる火成岩の一種・玄武岩の砂と市販の珪砂(けいしゃ)を、融点降下剤(炭酸ナトリウムとホウ砂を使用)を混ぜた状態で加熱。もともとは岩だった砂が溶岩になることを確かめた後、冷め方の違いで岩のでき方が違ってくることなども観察した。

 本紙エリア内から参加した子どもは、実験結果への驚きに加えて石にいろんな種類があることに興味を示していた。29日は当日受け付けのワークショップ「絵本の読み聞かせ」もあり、同センターによると居合わせた家族連れが館内見学の一端で利用したという。

(2020年9月1日付紙面より)

本州最南端・クレ崎付近の浜にある石などを観察=8月29日、串本町潮岬
火成岩由来の砂を加熱して変化を観察
2020年09月01日
53 不思議な感触でかわいい
 中央児童館で「スライムをつくろう!!」  (新宮市 )

 新宮市野田の中央児童館で8月29日、「スライムをつくろう!!」があった。同館に登録している小学1~5年生18人が参加し、色とりどりのスライムを作った。

 子どもたちは職員から注意事項と説明を受けると作業を開始。容器に洗濯のりを入れて赤、青、黄、緑の食用色素を選び着色した後、重曹とコンタクトレンズ洗浄液を加えてかき混ぜていくと不思議な感触のスライムが完成した。手に取った子どもたちからは「何かかわいい」「気持ちいい」などの声が上がり、にぎわった。

 奥田颯大(そら)君(8)は「ネバネバしていて何とも言えない感覚。スライム作りは久しぶりだったので楽しかった」。栗本玲菜さん(10)は「前に作った時よりも上手にできて良かったです。感触が気持ちよくて簡単なので、また作ってみたい」と話していた。

(2020年9月1日付紙面より)

スライム作りに取り組む子どもたち=8月29日、新宮市野田の中央児童館
2020年09月01日
54 リレーは木本、御浜が優勝  中学校陸上記録会  (熊野市・南牟婁郡 )
2020年09月01日
55 自然公園で清掃活動に汗流す  鵜殿女性の会が作業  (紀宝町 )
2020年09月01日
56 口腔内の状況を把握  歯と口の無料健康診断  (紀宝町 )
2020年09月01日
57 野生のサルにご注意  まちなかで目撃情報  (新宮市 )
2020年09月01日
58 山道にコマツナギの花  那智勝浦町小阪  
2020年09月01日
59 「自然汚す不法投棄やめて」  長野川に大量の家庭ごみ  (那智勝浦町 )
2020年09月01日
60 感染症対策し催し楽しむ  梛で「であいミニ夏祭り」  (太地町 )
2020年09月01日
61 来館者の体温瞬時に測定  文化セにサーマルカメラ  (串本町 )
2020年09月01日
62 町民参加でロケット振興  今秋から事業展開に着手  (串本町 )
2020年09月01日
63 お悔やみ情報