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2024年04月25日
1 「熊野に大学の設立を」
 旧グリーンピアで構想  (準備財団が支援者説明 )

 那智勝浦町と太地町にまたがる旧グリーンピア南紀での私立大学設立を目指す、立初(たてぞめ)創成大学設立準備財団(樋口祥子理事長)の地元支援者に対する説明会が23日、太地町地域福祉センター梛(なぎ)であった。都市部ではなくあえて「熊野」で、日本でこれまでにない「徹底的な探究・体感型」の大学を、2027(令和9)年4月に開設することを目指すと語った。

 財団のメンバーは、現役大学教員の理事とその教え子など。従来型の大学教育に問題や限界を感じていたメンバーは昨年10月から、旧グリーンピアでの設立を構想。各所で趣旨を説き、熊野三山の三社一寺の宮司や住職、株式会社キナンの会長などが協働推進者となり、その他も当地方の多くの企業が応援を表明するなど、賛同者を増やしている。説明会に参加した支援者団体「大学誘致を考える会」による署名活動も行われている。

 説明会で樋口理事長は、昨今の「学び」の変革に言及。情報は簡単にインターネットで得られ、考えることすらも人工知能(AI)で行えることから、大学は従来型ではなく探究・体感型が必要と説いた。また地域の歴史や文化、伝統など、教育にも役立つ日本の重要な資産が都市部の従来型大学では生かせていないことから、地方での大学設立が重要な意味を持つことも伝えた。

 学生数は年間144人で計画。教育はフィールドワークが主軸で、1年次は主にキャンパスで学ぶが、2年と3年では地域や海外に出向き、現地の人に学ぶことを繰り返す。ここで歴史や伝統、文化に触れ、探究や体感を深める。4年次はキャンパスに戻り、学びを生かして地域に還元する期間と考えている。

 資金調達の手法として、徳島県の神山まるごと高等専門学校の前例を参考としている。同校はふるさと納税、寄付、クラウドファンディングの三つで設立に至っている。同財団もこれに倣い、各所に協力を呼びかけている。

 樋口理事長は「熊野で皆さんと一緒に、大学をつくりたい。応援をよろしくお願いします」と求めた。住民向けの説明会の開催も考えていることを明かした。

(2024年4月25日付紙面より)

応援を呼びかける樋口祥子理事長(左)=23日、太地町地域福祉センター梛
大学設立の場所として考えている旧グリーンピア南紀
2024年04月25日
2 スタントで事故を再現
 自転車の交通安全教室  (新宮高校 )

 スタントマンが自転車交通事故を再現する、スケアード・ストレイト教育技法による自転車交通安全教室が22日、県立新宮高校(下村史郎校長、585人)であった。全学年の生徒が参加。危険性を知り、自転車の交通ルールの理解を深めた。

 JAみくまのとJA共済連和歌山が、和歌山県警察本部、新宮警察署と連携して実施した。同教育技法は、学習者に「怖さ」を与えることで、望ましくない行為を自主的に行わせないようにするもの。スタントマンが目の前で再現することで、ルールやマナーの違反が交通事故を招く危険があることを考えてもらう。

 開会に当たり、下村校長、石田守・JAみくまの代表理事組合長、宮本竜祐・新宮署交通課長があいさつ。「自転車のルールやマナーを守らなければと考えるきっかけになれば」「危険性を実感し、ルールを守り、交通事故のない安全な学校生活を送ってもらえることを願う」「自転車の運転を見直す機会にしてほしい。乗るときはヘルメットをかぶって」などと語った。

 続いて、スタントマンが自転車交通事故を再現。▽ヘッドホンで音楽を聞きながら▽携帯電話で話しながら▽酒を飲みふらつきながら▽二人乗り―などを行って、いかに危ないかを伝えた。自転車で全速で跳び箱にぶつかって、衝撃の大きさを示した。

 自転車と歩行者、自転車同士の事故も再現。見通しの悪い交差点から出てきた歩行者と自転車がぶつかったり、危険運転の自転車同士で衝突したりした。いずれの場合も、その後に行うべき正しい運転法を伝えた。「皆さんがルールを守れば、ルールが皆さんを守る」などと呼びかけた。

 生徒らは、ぶつかって投げ出されるスタントマンの様子を、固唾をのんで見守っていた。3年生で生徒会長の宮井聡子さんは「交通事故の怖さを間近で体験することはなかったので、今日はいい教訓になった。きちんと交通ルールを守っていこうと思う。貴重な体験をありがとうございました」と感謝を述べた。

 2年生の柳町彩斗さんは「自転車同士の衝突が一番びっくりした。今後は一時停止をしっかりと守ろうと思う」と話した。

(2024年4月25日付紙面より)

自転車の交通事故をスタントマンが再現=22日、県立新宮高校
事故の怖さを知りルールの大切さを実感した
2024年04月25日
3 「協力連携して活動を」
 民生児童委協議会が総会  (新宮市 )

 新宮市民生委員児童委員協議会(小内潤治会長)の総会が23日、新宮市福祉センターであった。出席44人、委任状34通で開会。昨年度の事業や決算の報告、本年度の事業や予算の提案を受け、承認可決した。

 民生委員の歌の斉唱、民生委員児童委員の信条の朗読に続き、小内会長があいさつ。能登半島地震と、関連して当地方で発生が懸念される南海トラフ巨大地震に言及。「災害発生時には地域福祉の課題も深刻化すると考えられる。民生委員の活動も、平常時から災害への備えが求められている」と話した。

 福祉課題はより複雑化・深刻化していると指摘。「住民に寄り添い、人々をつなぐ民生委員児童委員の役割は一層重要になっている。笑顔で暮らせる地域社会の構築のため、協力連携しながら活動していければ」とまとめた。

 来賓として、田岡実千年市長が祝辞。「地域でのネットワーク形成が、地域福祉を発展していく上でますます重要になる。民生委員児童委員の皆さんの協力なくては実現できない。今後もお力添えをお願いします」と呼びかけた。

 この後、議事を進行した。昨年度の事業と会計、本年度の事業と予算などを協議して認めた。

(2024年4月25日付紙面より)

本年度事業などを協議した=23日、新宮市福祉センター
あいさつする小内潤治会長
2024年04月25日
4 大きなイチゴ「おいしい」  じぃじの苺に紀南学園招待  (御浜町 )
2024年04月25日
5 誕生したウミガメなど観察  5歳児が社会見学で  (紀宝町 )
2024年04月25日
6 新たな地震対策、家屋に対応  ブルーシートの備蓄増へ  (紀宝町 )
2024年04月25日
7 さわかみ財団が道普請  大日越の登り口付近  (田辺市本宮町 )
2024年04月25日
8 無償の愛を持って支える  更生保護女性会が総会  (那智勝浦町 )
2024年04月25日
9 中核病院の将来ビジョン議論  医療センター経営強化プランを説明  (新宮市議会教育民生委 )
2024年04月25日
10 ジオパークの魅力伝える  フォトコン入賞作品展示  (那智勝浦町 )
2024年04月25日
11 ちぎり絵作り楽しむ  カルチャーサロンで教室  (新宮市「結夢」 )
2024年04月25日
12 合唱の仕方を教わる  くろしお児童館で教室  (新宮市 )
2024年04月25日
13 大株が咲きそろい華やかに  宇津木のシロバナヤマフジ  (古座川町 )
2024年04月25日
14 特集「夜の世界へようこそ」  こどもの読書週間企画開始  (串本町図書館 )
2024年04月25日
15 お悔やみ情報
  
2024年04月24日
16 和合の精神を世界へ 本宮で「合気道国際奉納演武」 

 田辺市本宮町で20、21日、同市出身で合気道の創始者・植芝盛平の偉業と功績を国内外に発信する「合気道国際奉納演武」が開かれた。コロナ禍で途絶えていた海外の参加が回復し、スイス、イタリア、フランスの道場の門下生の出場もあり、約60人が参加した。熊野本宮大社と同市の植芝盛平翁顕彰会、熊野本宮合気塾が主催。

 合気道本部道場(東京)から植芝充央道場長(42)を迎えて開催した。20日は熊野本宮大社の旧社地「大斎原(おおゆのはら)」で特別講習会が開かれ、21日は雨天のため本宮体育館で奉納演武を実施。大社の九鬼家隆宮司は開会のあいさつで、春の例大祭で世界遺産登録20周年を記念し、8カ国の外国人に神輿を担いでもらったことに触れ「世界平和につながる合気道の和合の精神をぜひ発信してほしい」と呼びかけた。新宮市の合気道熊野塾を皮切りに、9団体が次々に日頃の稽古の成果を披露し、植芝道場長が奉納演武を納めた。

 スイスから訪れ、東京の日本語学校で学ぶテオ・ワルティさん(19)は「熊野という合気道にとって特別な場所で演武できたのは素晴らしい。とてもうれしい」と喜んでいた。

 植芝盛平のひ孫の充央道場長は「皆さんの協力のおかげで無事終えられた。本宮を訪れるたび、開祖を大切に思ってくれていることを強く感じる」と感謝し、「真の武道はいたずらに強さを競うものではないというのが開祖の教え。鍛錬が自分自身を成長させる糧となるのが合気道の魅力の一つ。世界140の国と地域に広がる合気道の輪がさらに広がっていくことを願っている」と話した。

(2024年4月24日付紙面より)

スイス、イタリア、フランスの道場からも門下生が参加し、演武を奉納=21日、田辺市本宮町
合気道本部道場の植芝充央道場長(右)
2024年04月24日
17 協力して作業に取り組む
 中央児で「こいのぼりを作ろう」  (新宮市 )

 新宮市野田の中央児童館で20日、「こいのぼりを作ろう」があった。子どもたち12人が協力しながら手形やスタンプで模様を付けた「うろこ」を貼り、同館に飾るこいのぼりを作った。

 土台となるこいのぼりは、事前に職員が大きなポリ袋をつないで作り、2体用意した。

 子どもたちは職員から説明を受けると早速、作業を開始。ピンクや赤、青、緑の中から好みの絵の具を選んで手のひらに塗り、アーチ状にかたどったうろこに押し当てて両面テープで貼り付けていった。

 この日はミニこいのぼりも製作。「先生、こう?」「できた!」などと会話をしながら職員が用意した手作りのスタンプを押し、フェルトペンで目を描くと思い思いの作品を完成させた。

(2024年4月24日付紙面より)

こいのぼりに「うろこ」を貼り付ける子どもたち=20日、新宮市野田の中央児童館
2024年04月24日
18 本の世界を楽しもう 4月23日は子ども読書の日 

 「子ども読書の日」の23日、熊野地方の読書活動に取り組む小中学校でも、子どもたちがドキドキわくわく、本の世界を楽しむ姿が見られた。

 子どもの読書活動についての関心と理解を深め、積極的に読書活動を行う意欲を高めるために、2001年に制定。「ロミオとジュリエット」や「ハムレット」の著者シェークスピアの命日や、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界図書・著作権デー」にちなんだ記念日。5月12日(日)までの3週間は「こどもの読書週間」でもある。

 毎朝8時10分から10分間の読書の時間を設けている那智勝浦町立宇久井小学校では、全校児童179人が教室で思い思いの本を開いた。図書スペースでは、1年生たちも仲良く絵本を選んでいた。

 角川まんが超科学シリーズ「どっちが強い!? X」を読んだ西拓己君(3年)は「恐竜が闘う本。図鑑が好きで、いろいろな生き物のを読んでいる」。桝本和佳さん(同)は怖い話の「人喰いグルール」を読み「文字が多い本を読むことが多い。続きが気になる」と話していた。

(2024年4月24日付紙面より)

教室で読書をする3年生=23日、那智勝浦町立宇久井小学校
2024年04月24日
19 親子で触れ合い楽しむ  正明保が新宮城跡へ遠足  
2024年04月24日
20 本年度事業計画を承認  北浜東千歳会が総会  (那智勝浦町 )
2024年04月24日
21 公約訴え投票求める  生徒会選挙の演説会  (新翔高校 )
2024年04月24日
22 国公立大学に18人合格  近畿大学附属新宮高校が公表  
2024年04月24日
23 大鳥居とレンゲ畑 田辺市本宮町の大斎原 
2024年04月24日
24 多彩なパフォーマンス  新宮キズナフェスティバル  
2024年04月24日
25 作家18人の作品を披露  潮岬で第10回工芸・絵画展  (串本町 )
2024年04月24日
26 認知症啓発を新規活動に  女性部5年ぶり総会開く  (串本町商工会 )
2024年04月24日
27 子ども食堂、3周年迎える  愛情たっぷりのカレーライス  (紀宝町 )
2024年04月24日
28 復興願う演奏、被災地に響く  熊野水軍太鼓が中能登町で  (紀宝町 )
2024年04月24日
29 趣味の作品展や福祉大会も  本年度総会で新役員を紹介  (紀宝町老連 )
2024年04月24日
30 お悔やみ情報
  
2024年04月17日
31 第24回TOUR de KUMANO
 国内外17チームの熱戦に期待  (5月10日、開幕 )

 熊野地方を舞台に5月10日(金)~12日(日)の3日間、国際自転車競技連合(UCI)公認の国際自転車ロードレース「第24回TOUR deKUMANO(ツール・ド・熊野)」が開かれる。NPO法人「SPORTS PRODUCE熊野」(角口賀敏理事長)が運営する。

 今年は新宮市を拠点とする「キナンレーシングチーム」をはじめ海外6、国内11の計17チームが出場、3日間の総合タイムで競う。

 10日の第1ステージは「古座川清流周回コース」。平井峠、一枚岩などのコースを3周する全長126・7㌔。

 例年、最大の舞台となる11日(土)の第2ステージ「熊野山岳コース」。起伏に富んだ三重県熊野市の山間部107・7㌔を走り抜ける。

 最終日の12日は第3ステージ「太地半島周回コース」。今年は新たなルートを走り、周回ながら変化に富み、決して侮れない104・3㌔が選手を待ち受ける。

 1999年の南紀熊野体験博、東紀州体験フェスタの関連イベント「3DAY CYCLEROAD 熊野」として誕生した。

 名称を「ツール・ド・熊野」に変更し、2008年にはUCIアジアツアー2・2のカテゴリーに指定され「ツアー・オブ・ジャパン」「ツール・ド・北海道」と並び、UCI公認の国内3大レースの一つとしてファンから注目されている。

 昨年は新宮市熊野川町での「赤木川清流コース」に代わり、UCIレース「古座川インターナショナルロードレース」を企画。ツール・ド・熊野と二つの国際大会開催を予定していたが、荒天のため古座川でのレースは中止となった。

 角口理事長は大会運営に協力する関係者やボランティアなど、多くの人たちに感謝し「当地方の皆さんには交通規制などでお世話とご迷惑をおかけしますが、少しでも活性化につなげられれば。数少ない国際レース。楽しみにしてもらいたい思いと同時に、キナンレーシングチームとして悲願の総合優勝を勝ち取ってもらいたいと期待しています」と話している。

 恒例のフォトコンテストや地元ケーブルテレビ局による生中継、ユーチューブの「サイクリングチャンネル」での配信を予定。スポーツテレビ局「J SPORTS」内のサイクルロードレース中継では、優勝予想サービス「サイクル誰クル」も企画している。

(2024年4月17日付紙面より)

角口賀敏理事長(右)と須川陽介古座川清流周回コース実行委員長が開催をPR=15日、新宮市浮島の株式会社キナン本社
2024年04月17日
32 国境超え「わっしょい」 神輿で初の外国人参加 (熊野本宮大社 渡御祭)

 熊野本宮大社(九鬼家隆宮司)の例大祭「本宮祭」が15日、渡御祭で締めくくられた。「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録20周年ということもあり、今年は初めて、約25人の外国人が神輿(みこし)担ぎに参加。国境を超えて一体となった「わっしょい」のかけ声が響いた。

 渡御祭は、神輿に遷(うつ)された祭神の御霊(みたま)が、旧社地の大斎原(おおゆのはら)まで渡御する祭典。渡御は神木の榊(さかき)を手にした神職を先頭に、天狗(てんぐ)や修験者、御霊が乗る本神輿、女性の桜神輿、子ども神輿、稚児など約400人が行列を作り営まれた。

 神輿担ぎの外国人は、東京大学への留学生やツアー参加者など。アメリカ、オーストラリア、ロシア、ウクライナ、スペイン、韓国、台湾など国籍もさまざまだった。

 大斎原では斎庭(さいてい)神事が営まれた。地元中学生が「大和舞」「八咫烏(やたがらす)舞」を奉納したほか、子どもたちによる御田植神事、父と子の八撥(やさばき)神事が行われた。熊野修験道の採燈大護摩、餅まきもあり、多くの人でにぎわった。

 九鬼宮司は「今年は地域の方に加え、初めて海外の人にも参加いただけた。世界平和や日本の安泰、皆さんの幸せを祈った。幸せな日々を過ごせるのが祭りの意義。参加にあらためて感謝したい。来年以降も海外の方に関わっていただければ」と話した。

 渡御祭は、主祭神の家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)(スサノオノミコト)が「我を祀(まつ)るに母神(イザナミノミコト)をも祀れ」と命じたという故事から始まったと伝わる。熊野市の花の窟(いわや)から母神を迎え、挑花(ちょうばな)と呼ぶチョウを付けた菊の造花を奉じて鼓・笛・旗をもって行うようになったことに由来する。

(2024年4月17日付紙面より)

外国人と一体となった「わっしょい」のかけ声が響いた=15日、田辺市本宮町
2024年04月17日
33 「セレビィ」が現れる
 大門坂駐車場にポケふた  (那智勝浦町 )

 幻のポケモン「セレビィ」が描かれたポケモンマンホール(通称・ポケふた)が14日、那智勝浦町の大門坂駐車場でお披露目された。大人から子どもまで多くのファンが集まり、写真撮影をした。

 地域それぞれの「推しポケモン」が、各地の魅力を国内外に発信する「ポケモンローカルActs」の一環で、全国に設置されている。

 セレビィの分類は「ときわたりポケモン」。時間を超えてあちこちをさまよい、平和な時代にだけ姿を見せ、セレビィが現れた森は草木が生い茂るといわれる。熊野市の鬼ヶ城のポケふたにシルエットだけの隠し要素として登場していたが、本物が現れるのは今回が初だ。

 堀順一郎町長は「目の前には世界遺産の一部である那智の原生林、近くには古くから巡礼者たちが歩いてきた大門坂と、この場所にセレビィが現れるのは必然かもしれない。10年、20年先も平和に安心して暮らせる町づくりを」と語る。

 ポケモンが大好きな青木尚之さん(13)、智之君(6)兄弟は「セレビィはめったに見られない特別なポケモン。那智勝浦町に来てくれてうれしい」と笑顔。近隣のポケふたは、熊野市の鬼ヶ城、紀宝町の道の駅「紀宝町ウミガメ公園」にある他、串本町でも近日中に公開予定となっている。

(2024年4月17日付紙面より)

多くのファンが訪れる=14日、那智勝浦町の大門坂駐車場
セレビィのポケモンマンホール
2024年04月17日
34 新宮弓友会Bが優勝
 48人が月例射会に臨む  
2024年04月17日
35 6人が上位入賞の活躍
 北道院オープン選手権大会  (北道院拳法和歌山支部 )
2024年04月17日
36 優勝は串本オーシャンズ
 スポ少野球大会東牟婁予選  
2024年04月17日
37 イヌグスの大木に花  那智山青岸渡寺の横で  (那智勝浦町 )
2024年04月17日
38 大漁や海上安全を祈願  目覚山水底神社で明神祭  (那智勝浦町 )
2024年04月17日
39 太地町とブルームの絆  文化交流やパーティー  
2024年04月17日
40 オルガンと小芝さんの歌声  春のコンサート「熊野を歌う」  (新宮市 )
2024年04月17日
41 晩春にふくよかな装い  各地で八重桜が花盛り  (串本町・古座川町 )
2024年04月17日
42 カヤックで釣果を競い合う  橋杭ビーチを本部にし大会  (串本町 )
2024年04月17日
43 昨年に続き今年も勢い  トルコのツアー客来訪  (串本町 )
2024年04月17日
44 通学路で横断歩道渡る練習  1、2年生の交通安全教室  (神内小 )
2024年04月17日
45 16店舗が野菜やミカンなど  恒例の紀の宝みなと市  (紀宝町 )
2024年04月17日
46 くろしお学園は「心よせ花壇」  見頃の庭22カ所を公開  (熊野市 )
2024年04月17日
47 重要な農作業を体験  オーナーが畦塗り作業  (丸山千枚田 )
2024年04月17日
48 5年ぶり、祭り一色に  阿田和神社、子ども神輿も復活  (御浜町 )
2024年04月17日
49 架空料金請求詐欺に注意を  見守り隊と紀宝署らが合同啓発  
2024年04月17日
50 お悔やみ情報
  
2024年04月12日
51 当地方にも影響波及
 物流停滞、週刊誌遅れ  (2024年問題 )

 運送業の「2024年問題」の影響が、当地方にも及んでいる。新宮市千穂の本屋の荒尾成文堂(荒尾寔店主)で、多くの週刊誌の入荷が1日遅れとなり、発売日に都市部とのずれが生じている。

 2024年問題とは、運送業、建設業、医師の三つの業種で、4月から時間外労働の上限規制が始まることに伴って生じる諸問題を指す。特に運送業は、これまでのように残業ができなくなる上に、昨今の人手不足でドライバーも少なく、物流の停滞が起こると懸念されていた。「稼げなく」なることで就職希望者が減るとも予想されていた。

 荒尾成文堂では、週刊新潮や週刊文春、週刊現代、週刊ポスト、女性自身、女性セブンなどの主要週刊誌の多くが、1日遅れの入荷となった。配達を待つお客からの問い合わせが相次いだため、発売が遅れる週刊誌のリストを作って配布し、理解を求めたという。

 荒尾店主(79)は「雑誌には発売日が書いてあるのに、実際の発売は1日遅れに。これが都市部では発売日そのままに発売で、地方だけ遅れる。今後はさらに変動して、2週に1回などになっていくのではないか」と不安を語る。

  □     □

■現場では創意工夫



 一方で運送業の現場では、創意工夫で乗り越えようと努力を続けている。新宮市五新の新宮運送(山本言代表取締役社長)は今を見越して3年ほど前に、約30年付き合いがあった食品メーカーとの取引を停止。山本社長(48)は「労働時間(上限)を守るためには、やめざるを得なかった」と明かす。

 さらに、後部扉だけでなく左右側面からも荷物が出し入れできる、ウイング車の冷凍トラックを昨年4月に導入。通常は混載が不可能な冷凍、チルド、常温を同時配送できる技術を確立していたこともあり「以前は複数のトラックとドライバーが必要だった輸送が1台1人でできるようになった」という。

 しかし、越えられない壁もある。「荷主が人手不足でフォークリフトの運転手が足らない。荷待ちで4、5時間の待機もある」とこぼす。

 運賃についても「地元の運送会社にはなかなか値上げは難しい。もう少し考えてほしい」と話した。

(2024年4月12日付紙面より)

トラックが行き交う国道42号=9日、新宮市三輪崎の高森交差点付近
1日遅れの発売となった主要週刊誌4誌と荒尾寔店主=8日、新宮市千穂の荒尾成文堂
2024年04月12日
52 20周年記念の店舗幕
 インバウンドにも伸び  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町は世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の登録20周年を記念し、10日にJR紀伊勝浦駅前と大門坂駐車場の観光案内所に店舗幕、那智勝浦インターチェンジと町役場に横断幕を設置した。

 20周年の機運を高めようと制作を進めてきたもので、外国人観光客が多いこともあり、日本語と英語を併記した。今後は各所に「のぼり」も設置する予定。

 JR紀伊勝浦駅前の観光案内所では現在、インバウンド(訪日外国人観光客)を中心に利用者が急増。2月は計565人、週末でも60~80人の利用だったが、3月下旬の春休みシーズンからは連日100人以上、多い日には190人の利用が続いている。

 国別では、もともと多かった中国に加え、3月以降は欧州や米国、オーストラリアが伸びている。その他、南米や東南アジア、アフリカ地域などからの旅行者もおり、従来よりも多様化が見られるという。

 特に欧米諸国からは徒歩で移動する旅行者が多く、那智山エリアだけでなく、町歩きや飲食店利用のニーズも高い。

 那智勝浦観光機構(NACKT)は「このまま秋の行楽シーズンまで高い水準でつなげていきたい。一方で、7月の世界遺産登録20周年や那智の火祭りなど、夏シーズンの混雑への心配も。今から準備をし、多様化するニーズに対応できるようにしていきたい」と話していた。

(2024年4月12日付紙面より)

日本語・英語併記の店舗幕=11日、那智勝浦町のJR紀伊勝浦駅前
対応に追われる観光案内所職員
2024年04月12日
53 楽しく全身運動に親しむ
 ワイワイ♪運動教室開始  (古座川町 )

 古座川町が8日、高池にある町民体育館を会場にして「ワイワイ♪運動教室」を開始した。小学生以上の町民を対象にし、通年で毎月第2、4月曜日午後7時~8時に開く計画。参加無料で、興味がある人は町健康福祉課(電話0735・67・7112)まで。

 町民の運動習慣による健康維持を促す目的で健康推進事業(夜間運動教室)を展開している同町。本年度はこれまで以上に幅広い世代に参加してもらえるよう内容を見直し、3種類(リフレッシュ〈部分運動〉、レクリエーション〈全身運動〉、短期集中・体ひきしめ〈エアロビクス〉)6教室を定例実施するとしている。

 「ワイワイ♪運動教室」は本年度新規導入のレクリエーション教室で、この日は初実施。小学生を中心に家族らも含め45人が参加し、楽しく体を動かす時間を共有した。

 講師は健康運動指導士の杉浦資史さん。じゃんけんやかけっこを取り入れたウオーミングアップを経て、即席4チーム対抗のドッジボールや同8チーム対抗のゲームに挑戦して体を動かした。杉浦さんは気兼ねせずチャレンジするムードメイキングに努めつつ、判断力や瞬発力など運動にはそれぞれに身体向上の効果がある点を紹介して体を動かすことの大切さを印象づけるなどした。

 3種類6教室はいずれも健康づくりイメージキャラクター「あゆ美ちゃん」によるアピールで浸透している町いきいきポイント対象事業で、そのスタンプ台紙が満了すると指定店舗で使える商品券1000円分が同課からもらえる。6教室は定例(基本隔週実施)となっていて、定期登録だけでなくお試し参加(1回参加)もできる仕組みになっている。問い合わせは同課まで。

(2024年4月12日付紙面より)

8チーム対抗のゲームに挑戦する参加者=8日、古座川町民体育館
初実施を終えて今後の展開などを伝える杉浦資史さん
2024年04月12日
54 春のプリンセスみかん  カラマンダリンの出荷始まる  (JA伊勢 )
2024年04月12日
55 今年も8月17日に開催  コロナ禍経て昨年4年ぶりに  (熊野大花火大会 )
2024年04月12日
56 着物の美しさに触れる  着付け教室、5年ぶり再開  (紀宝町 )
2024年04月12日
57 和歌山県が募集を開始  台湾東部沖地震の義援金  
2024年04月12日
58 不良空き家除去に補助  新宮市が募集を開始  
2024年04月12日
59 現役で国公立大学へ22人  2023年度の進路状況  (新宮高 )
2024年04月12日
60 充実した高校生活を  新翔高で対面式  (新宮市 )
2024年04月12日
61 「事故0に」注意喚起  交通安全の2団体が啓発  
2024年04月12日
62 緑鮮やか新芽供え 熊野本宮大社で「新茶祭」 
2024年04月12日
63 新作PR動画を公開中  センターで常時放映も  (南紀熊野ジオパーク )
2024年04月12日
64 初めての土地の不安緩和  下宿する生徒対象交流会  (串本古座高校 )
2024年04月12日
65 実施ノウハウの裾野拡大  本庁舎で体力測定研修会  (串本町 )
2024年04月12日
66 小学生限定のフリマ  くまのクエストが盛況  (新宮市 )
2024年04月12日
67 お悔やみ情報
  
2024年04月06日
68 事故ない社会の実現を
 交通安全運動の決起集会  (新宮市 )

 春の全国交通安全運動(6~15日)に伴う決起集会と街頭啓発が5日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店であった。主催の新宮市交通事故をなくする市民運動推進協議会(田岡実千年会長=新宮市長)をはじめ、警察関係者など約50人が参加。交通事故のない安心安全な社会の実現に向け、協力して取り組んでいくことを誓った。

 開会のあいさつで、田岡会長は「交通事故ゼロを目指し、安心安全なまちづくりのため、啓発や広報を行いたい。思いが通じる啓発となるようお願いします」と呼びかけ。続いて鳥羽真司・県東牟婁振興局長が「交通事故のない安全安心な社会は県民全員の願い。引き続き尽力をお願いします」と求めた。

 矢野勝正・新宮警察署長は、管内で昨年、人身事故が62件、物損事故が1615件だったことを伝え「厳しい情勢にある」と指摘。「歩行者の保護に取り組んでほしい。他の模範として自転車のルールを守ることが命を守ると示してほしい」などと語った。

 街頭啓発特別ゲストの漫才師「わんだーらんど」による交通安全講話もあり、面白おかしく注意喚起した。新宮署交通取締部隊を見送る出発式も行われた。街頭啓発では、参加者が買い物客に啓発物資を手渡した。

 同運動は、交通事故防止を図り毎年行われている。今回の運動の重点は①こどもが安全に通行できる道路交通環境の確保と安全な横断方法の実践②歩行者優先意識の徹底と「思いやり・ゆずり合い」運転の励行③自転車・電動キックボード等利用時のヘルメット着用と交通ルールの遵守(じゅんしゅ)―となっている。

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■那智勝浦町でも



 同日には、那智勝浦町のAコープなち店の汐入橋交差点や勝浦臨海交差点付近でも早朝街頭啓発があった。町交通指導員協議会やJAみくまの、那智勝浦自動車教習所などから約20人が集まり、通勤中のドライバーらへ啓発物資を手渡した。

 堀順一郎町長は「4月は異動や進学で、交通に不慣れな人も多い。車の一時停止率も改善しているとはいえ、全国的にみると低く、啓発が重要」と話していた。

(2024年4月6日付紙面より)

安心安全な社会の実現を呼びかける田岡実千年会長(右端)=5日、新宮市佐野のスーパーセンターオークワ南紀店
通勤中のドライバーに啓発=同日、那智勝浦町
2024年04月06日
69 購入補助の対象者を拡充
 住宅用火災警報器の設置、交換を  (新宮市消防本部 )

 新宮市消防本部は、住宅用火災警報器(住警器)の購入費用を一部補助する事業の受け付けを開始した。本年度は「新宮市在住で65歳以上の高齢者のいる世帯」に対象者を拡充した。申請期間は来年3月31日(月)までで、予算がなくなり次第終了となる。

 取り付けが困難な高齢者や障害者世帯のうち、取り付けを希望する世帯には、消防職員が直接自宅に訪問し設置を支援する。

 住警器は火災をすぐに警報で知らせる機器。新宮市では2011年、全住宅に設置が義務化された。設置率は4月1日現在、新宮市が73・6%で、全国(84%)、和歌山県(79%)を下回っている。

 昨年度は141世帯が補助金を申請し、63世帯が取り付け支援を活用した。両支援事業の問い合わせは、市消防本部予防課(電話0735・21・3326)まで。土日・祝日除く午前8時30分~午後5時15分。

 設置から10年以上経過した火災警報器は、電池切れや故障で火災を感知しない可能性があるため「この機会に補助金、支援制度をご活用ください」と呼びかけている。

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■補助内容

 住警器購入費用の2分の1(5000円を上限とし、100円未満の端数は切り捨て)。補助金の交付は1世帯につき1回限り。

 対象は▽新宮市在住の65歳以上の高齢者のいる世帯▽市税(固定資産税、市民税など)を完納している▽住警器の購入に関し、他の制度による給付を受けていない―こと。新規・機器交換が対象となる。設置場所は寝室で、2階に寝室がある場合は階段の踊り場に設置する。

 取り付け支援は▽新宮市在住で65歳以上の高齢者のみの世帯▽身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳の所持者もしくは知的障害者であることの判定書の交付を受けている者のみで構成されている世帯▽その他取り付け支援が必要であると消防長が認める世帯―が対象。

(2024年4月6日付紙面より)

住宅用火災警報器設置の補助事業活用を呼びかける
2024年04月06日
70 トルコの被災者へ届けて
 集めた義援金を町へ託す  (串本町トルコ文化協会 )

 串本町トルコ文化協会(松本英明代表)が4日、樫野にあるトルコ文化センターで集めた義援金を串本町へ託した。

 同協会は昨年2月初旬にトルコ共和国南東部で相次ぎ発生し同国史上最大の被害をもたらした地震の被災者へ届けるとして同センター内に義援金箱を設置し、開所中の来館者へ協力を呼びかけた。

 1年余り続けて10万円弱が集まり、この日は松本代表が田嶋勝正町長を表敬訪問し趣旨を伝えて寄託を申し出た。田嶋町長は「一日も早く本国に届くように」と応えて預かり、大使館経由で送金するとした。

 同センターは2018年9月に完成し、以降は同協会が運営。現在は基本日曜日午前10時~午後3時30分(冬季は午後3時まで)に開いて文化の紹介や軽飲食の提供をし、来館者と同国の縁を深める後押しを重ねている。義援金箱は引き続き、今年1月に相次いだ能登半島地震の被災者に向けた協力を集めるため設置するとし、松本代表は「エルトゥールル号遭難救助の大きな力となった『困っている人を助ける』という気持ちを私たちも引き継ぎ、次は能登半島で困っている皆さんのために協力を呼びかけていきたい」と取り組みへの思いを語った。

(2024年4月6日付紙面より)

田嶋勝正町長(右)へ集めた義援金を託す松本英明代表=4日、串本町役場本庁舎
2024年04月06日
71 被災地の姉妹町を支援  中能登町長らに義援金手渡す  (紀宝町 )
2024年04月06日
72 4年ぶりに30万人突破  熊野古道伊勢路の来訪者  
2024年04月06日
73 37年ぶり、鮒田班に新車両  水槽付消防ポンプ車の引き渡し式  (紀宝町 )
2024年04月06日
74 正しい食事と運動を  住田医師ら糖尿病予防を講演  (紀宝町 )
2024年04月06日
75 練習の成果を披露  カラオケ発表会を開催  
2024年04月06日
76 楽しい園生活がスタート  はまゆう、太地こども園で入園式  (新宮市・太地町 )
2024年04月06日
77 「暖かくて、人も優しい」  サ市訪問団の2人が運動会に  (新宮市 )
2024年04月06日
78 サクラ満開、春うらら  熊野地方の各所で花盛り  
2024年04月06日
79 サクラに続いて咲き進む  各地でフジの開花始まる  (串本町 )
2024年04月06日
80 23人の新入を元気に歓迎  くしもとこども園入園式  (串本町 )
2024年04月06日
81 お悔やみ情報
  
2024年04月03日
82 一挙蔵出し!寄贈品展
 開館55周年記念企画始まる  (太地町立くじらの博物館 )

 太地町立くじらの博物館(稲森大樹館長)が2日、開館55周年を迎え、記念企画展「一挙蔵出し!寄贈品展―くじらの博物館を支える資料たち―」が始まった。会期は来年4月1日(火)まで。

 博物館1階に、町内外から寄贈された貴重な品々84点を展示。第31次南氷洋捕鯨で撮影されたとされる8㍉フィルム映像や、解体用包丁、鯨類雄性生殖器の剝製など、うち26点が初出しだ。

 中江環副館長は「『故人が大切にしていたものだから』『思い出の博物館だから』など、一つ一つに寄贈された方の思いや博物館にたどり着くまでの物語がある。収蔵品を充実させるため、ウエートが大きいのが寄贈品であり、『チームくじらの博物館』の一員として当館を支えていただき、本当にありがたい」と感謝。貴重な資料がオークションやフリマサイトに流出している現状を受け「価値ある資料を適切に保存し、後世に残すため、手放す際には博物館への寄贈や寄託も考えてほしい」と呼びかけていた。

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■飼育動物供養



 この日、飼育員ら30人が、飼育中に死んだ動物たちの供養祭を営み、命を預かる者としての自覚を新たにした。

 同館では現在、コビレゴンドウやオキゴンドウ、ハナゴンドウなどの鯨類9種類31頭の他、魚類52種225匹、無脊椎動物36種435匹を飼育。

 供養祭では、順心寺の関雄峰住職の読経の中、飼育員や職員たちが焼香し、静かに手を合わせた。

 稲森館長は「この日を迎えられたのも、飼育動物あってのこと。その命と向き合う時間となった」。開館55周年に際し「4月1日には国際鯨類施設がオープン。『くじらの学術研究都市』を目指す中で博物館にも多様な社会的役割が求められている。研究者たちと協力して調査研究を行い、飼育動物たちが長生きし、新しい命を育んでいけるよう努めたい」と語った。

(2024年4月3日付紙面より)

寄贈品について解説する中江環副館長=2日、太地町立くじらの博物館
供養碑に手を合わせる飼育員ら
2024年04月03日
83 外国客船が新宮港へ
 熊野三山など観光満喫  

 バハマ船籍の外国客船シルバー・ムーン(総トン数4万700㌧、全長212・8㍍、シルバーシー・クルーズ)が3月31日朝、新宮港を訪れた。初寄港となる。多数が下船してバスやタクシーに分乗、当地方の観光を満喫した。同日夕方には出港した。

 ジャパネットたかたが行うジャパネットクルーズが企画した「シルバームーンで優雅に巡る 陽春の日本絶景ツアー」で訪れた。東京を出発し、新宮、徳島、釜山(韓国)、長崎、鹿児島、奄美大島、伊勢志摩を巡って戻るツアーで、約250人が乗船、うち約9割が日本人という。

 新宮港の岸壁では、平安衣装と雅楽演奏による出迎えや、地元特産品の販売、新宮市による歓迎セレモニーが行われた。バス7台とタクシー約20台が待機しており、乗船客らは分乗して熊野三山や鬼ヶ城(熊野市)などを巡った。

 歓迎セレモニーでは、田岡実千年市長があいさつ。「熊野は、大自然を背景に神道と仏教が融合した熊野信仰の聖地として繁栄し、今なお多くの人々を魅了しています。本日は世界遺産である熊野を楽しんでいただければ」と語った。

 同船のチャブダル・ゲオルギエフ船長もあいさつ。「日本ではいろいろな港に寄港し、日本人からのおもてなしをいろいろと受けています。新宮でも温かいおもてなしをありがとうございます」と述べた。

(2024年4月3日付紙面より)

初めて寄港したシルバー・ムーン=3月31日、新宮港
平安衣装と雅楽演奏で出迎えた
2024年04月03日
84 統合小の校名候補を発表
 開校準備の思いを乗せて  (串本町教委 )

 串本町教育委員会が3月29日、2026年4月開校予定の統合小学校名候補を「くしもと小学校」としたことを町公式ホームページ上で発表した。町議会で開校に伴う条例改正が承認された時点で正式決定になるという。

 目下、串本小と橋杭小の後継校として開校を目指す統合校。建設用地は町立くしもとこども園の道向かいに確保済みで、現在は実施計画がほぼ完成した段階だという。

 文部科学省「新しい時代の学びの環境整備先導的開発事業」の適用を受け、22年度に学校、家庭、地域の意見を取り入れつつ「つながる」をテーマにし地域との共用や防災機能も意識した基本構想を策定。校舎は木造平屋建ての分棟とし学童保育所や体育館が付帯するフラットな構成とするなど大枠が定まり、以降基本設計、次いで実施設計の策定が進んだ。

 昨年9月には関係2校の保護者らを対象にして統合小学校建設説明会を実施。校名や校歌・校章を定める上で最良の成果を得るため、基本設計の情報を共有した。先行して12月1日から今年1月15日までの間で校名案を公募。応募84件、重複分を整理し43案が集まり、以降は統合小学校建設検討委員会で▽くしもと▽串本▽なんたん▽さんごの杜―の4案、保護者ら地域代表も参加する小学校統合準備委員会でくしもとの1案まで絞り込まれ、2月21日の町教委定例会で校名候補として承認した。

 この承認は3月5日、町議会第1回定例会本会議で田嶋勝正町長が施政方針の一端として先行報告し、「子どもたちが親しみを持ち、地域からも愛される場所になってほしいという思いが込められた校名」と伝えた。追って町教委が「皆様からの新しい学校への期待と願いをしっかり受け止め、開校への準備を進める」と思いを乗せ、発表した。

 校名案募集に当たり「子どもたちと地域住民、教職員がともに育つ新しい時代の学校にふさわしい学校名」とテーマを付した町教委。坂本善光教育長は現在の2校に縛られず幅広い世代になじむ学校名、と定まった校名候補を受け止めている。

 校歌・校章についてはこれから作成手法の検討を始める段階。着工は町議会が工事請負契約案を承認した後で、第2回(6月)定例会への上程を見据えて進めるという。

(2024年4月3日付紙面より)

2024年04月03日
85 ぽかぽか陽気に読書タイム  図書館でテーマ展示  (熊野市 )
2024年04月03日
86 多彩なメロディーで楽しませる  吹奏楽部が定期演奏会  (木本高校 )
2024年04月03日
87 多数の名所で花見盛り  春らんまん、サクラ満開  (紀宝町 )
2024年04月03日
88 那智勝浦町は11倍に  新宮市9倍、他市町も増  (23年の外国人宿泊客数 )
2024年04月03日
89 定額減税への理解深める  給与支払者を対象に説明会  (新宮市 )
2024年04月03日
90 健康長寿の実現願う  生きがい教室の開講式  (新宮市老連 )
2024年04月03日
91 ムロウテンナンショウ  那智勝浦町の県道45号  
2024年04月03日
92 こころブギウギ絵手紙展  27日まで、喫茶きよもん  (那智勝浦町 )
2024年04月03日
93 新しい園生活がスタート  マリア保、新木保で入園式  (新宮市 )
2024年04月03日
94 「甘くて最高!」  中央児で「わたあめプレゼント」  (新宮市 )
2024年04月03日
95 楽しく交流を図る  緑丘中生徒とサ市訪問団が交流  (新宮市 )
2024年04月03日
96 車窓に向けて白花を開く  一雨でシャガ咲き始める  (古座川町 )
2024年04月03日
97 咲き進む花の下で体操体験  一枚岩前でリラックス教室  (古座川町 )
2024年04月03日
98 第1回定例会一般質問(終)  古座川町議会  
2024年04月03日
99 水域にちなんだ16点披露  水族館で「黒洋画会展」  (串本海中公園 )
2024年04月03日
100 テーブル囲みサクラ観賞  下里神社でお花見  (那智勝浦町 )
2024年04月03日
101 ドキドキの初登園  わかば保育園で入園式  (那智勝浦町 )
2024年04月03日
102 お悔やみ情報