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2024年03月28日
1 金融商品詐欺が増加中
 当地方でも注意呼びかけ  (和歌山県警 )

 和歌山県内で今年に入り、特殊詐欺の一種「金融商品詐欺」が増加しており、1月末までに既に7件約6300万円の被害が発生していることが分かった。26日には和歌山県警察本部特殊詐欺被害防止アドバイザーの楠本研さん・脊古佳さんが、那智勝浦町教育センターの三川クラブゆかし潟老人会のサロンに出向き「現状、新宮警察署管内の発生はないが、被害届を出さない方もおり、統計は氷山の一角」と注意を呼びかけた。

 特殊詐欺の手口には「流行」があり、県内では昨年中最多は架空料金請求詐欺の64件(被害額約2億7500万円)。2022年も同じく架空料金請求詐欺が41件(同7500万円)、21年は還付金詐欺が28件(同2200万円)だった。

 金融商品詐欺は「お金を増やしたい」「将来が不安」という心理につけ込み、偽の金融商品の情報で購入金をだまし取る手口。県内の被害者年齢は30~70代と幅広い。

 交流サイト(SNS)上のなりすまし広告や投資交流LINE(ライン)グループに招待されたことがきっかけになることが多い。投資専用アプリをダウンロードし、アプリ上では利益が出ているように見えても、最終的には出金ができずに連絡を断たれるなどがある。

 サロンの参加者からは、他にも「商品を頼んだ覚えがないのに、宅配便業者から『不在でした』と頻繁にメールが来る」「高額商品をローンで買わされた」「リサイクルを名乗る業者に家に上がり込まれ、怖い思いをした」「頼んだこともないのに、北海道の海産物を買えと電話がかかってくる」など詐欺や消費者トラブルに関する相談が多数寄せられていた。

 同クラブの南智惠子代表は「注意はしているつもりだが、皆で情報共有することが大事。家族や友人に相談するというワンステップがあるだけで違うと思う」と語った。

 不審に思うことがあれば、新宮警察署(電話0735・21・0110)、和歌山県警特殊詐欺被害防止専用フリーダイヤル(電話0120・508・878)、消費者センター(局番なし188)まで相談を。

(2024年3月28日付紙面より)

特殊詐欺被害防止アドバイザーが講話=26日、那智勝浦町教育センター
和歌山県警の啓発チラシ
2024年03月28日
2 歴史を知りルーツ探る
 色川姓サミットを開催  (那智勝浦町 )

 第4回の「色川姓サミット」(同実行委員会主催・田古良元昭委員長)が24日、那智勝浦町立色川小・中学校であった。全国の色川姓の人や、地域・近隣市町村の住民など約60人が参加。色川地区の歴史や色川姓のルーツについて知識を深めた。

 全国の色川姓は同町の色川地区が発祥の地とされており、その歴史は南北朝時代までさかのぼるといわれている。サミットは全国の色川姓を持つ人などを集めて行われるもので、開催は5年ぶりとなった。

 和歌山県立博物館の坂本亮太・学芸課長が「色川郷と色川氏の足跡」を演題に講演した。「色川は棚田や色川茶、平維盛(たいらのこれもり)の伝説で知られている」「色川の地名の由来は、紀伊続風土記の説として、宇呂川(うろかわ)が転じて伊呂川(いろかわ)になったとある。ただ、確かなことはよく分からない」などと語った。

 古文書の記述によると、色川郷には中世の頃には7村あったが、歴史が下ると18村あることから「7から18に増えながら変化していったのか。現在は11の字があるので、現在にかけても変遷があったかと思う」と述べた。

 江戸時代末期ぐらいに描かれた那智山周辺の絵図に、色川についての記述があることに言及。「文字が書いてあり、色川の説明が出てくる。平維盛の子孫が住んでいて、名字が小松とある。江戸時代の人たちがそう考えていたことが分かる」と話した。

 平家や維盛が開いたとされる集落は全国にあることに触れ「県内では有田川町にも維盛の伝説があり、末裔(まつえい)と伝える一族もいる」と発言した。

 色川文書も紹介。「2巻8通あり、多くは南北朝時代、1通は室町時代のもの。色川氏や色川郷の足跡が分かる」と伝えた。

 「色川文書は江戸時代から有名で、水戸黄門の助さんのモデルとなった人も調査し記録を残した。どれだけ注目されていたのかが分かる」と明かした。

 参加者は、興味深そうに耳を傾けていた。色川の文化財も会場で見学できる予定だったが、当日は雨天で持ち込めず中止となった。講演後にライブコンサートもあった。

(2024年3月28日付紙面より)

地区の歴史を知り色川姓のルーツを探った=24日、那智勝浦町立色川小・中学校
講話する坂本亮太学芸課長
2024年03月28日
3 ランドセルカバー贈呈
 交通安全協会新宮支部  

 一般財団法人和歌山県交通安全協会新宮支部(田中肇支部長)による、ランドセルカバーと巾着袋の贈呈式が25日、新宮市役所であった。田中支部長が目録を手渡し、子どもの交通安全を呼びかけた。

 同支部は毎年度、管内となる新宮市、田辺市本宮町、那智勝浦町、太地町、串本町、古座川町、北山村の小学校の新入学児童と、幼稚園・保育所の新入園児に対して、これらの交通安全の物品を贈呈している。交通安全協会費を活用して購入している。

 新宮市では、小学校4校192人と支援学校1校5人にランドセルカバーを、幼稚園・保育所の11園152人に巾着袋を贈った。速水盛康教育長と中上清之健康福祉部長に目録を手渡した。

 速水教育長は「子どもらの安心安全な登下校への支援に加え、園児にも支援を頂くことで、地域の多くの目も集まる。子どもを育てるのに、地域のいろんな方々が目を向けてくれるのは心強い」。

 中上部長は「全国で子どもらが交通事故で命を落としている状況がある。園児には交通安全に気を付けるように伝えて配りたい」などと感謝を述べた。

 なお、管内全体の対象人数は、小学校26校と支援学校1校の新入学児童391人と、幼稚園と保育所21園の新入園児222人だった。

(2024年3月28日付紙面より)

贈呈に訪れた田中肇支部長(中)と速水盛康教育長(左)、中上清之健康福祉部長=25日、新宮市役所
2024年03月28日
4 早くも田植え始まる
 県内有数の早場米の産地  (紀宝町 )

 紀宝町大里で27日、早くも田植えがあった。同町神内の中西和益さん(76)が30㌃の田んぼに早場米のアキタコマチを植えた。

 同町は、県内有数の早場米の産地で、毎年お盆前に新米が食べられるよう、県内の他地域に先駆けて3月下旬に田植えを行っている。JA伊勢三重南紀地区管内では中西さんら2人が計約90㌃の田んぼで栽培を続け、昨年は計6㌧を出荷した。

 この日は朝から作業に取り組み、田園風景に苗を植える機械の音が鳴り響いていた。中西さんは「今年もおいしいお米に育つことを期待している」と話していた。稲刈りは7月下旬を予定しており、昨年並みの約1・3㌧の収穫を目指している。

 お盆前の8月上旬にはJA各店舗やファーマーズマーケット「ほほえみかん」で新米を販売する予定。

(2024年3月28日付紙面より)

早場米の田植えをする中西和益さん=27日、紀宝町大里
2024年03月28日
5 石坂さん(男子)、新家さん(女子)が優勝
 老連親善グラウンドゴルフ大会  (那智勝浦町 )
2024年03月28日
6 楽しくボールに触れる
 ミニバスケ教室体験会  (SMILE.E.T )
2024年03月28日
7 「97」が熱き戦い制す
 白鯨杯ソフトバレー大会  (太地町 )
2024年03月28日
8 串本の住宅地が上昇  和歌山、三重県公示地価  
2024年03月28日
9 勤続35年の今井国夫さん  交通指導員退任式  (那智勝浦町 )
2024年03月28日
10 1位に池上徹さん  写連新宮支部3月例会  
2024年03月28日
11 キブシの花が咲く  太地町平見の坂で  
2024年03月28日
12 作品展示や軽食販売  くまのワーク&カレッジ  (太地町 )
2024年03月28日
13 桜餅で春を感じる  いきいきサロン三四朗  (那智勝浦町 )
2024年03月28日
14 楽しかった思い出を胸に  三津ノ保で卒園式  (新宮市熊野川町 )
2024年03月28日
15 新規採用は6人  紀宝町の人事異動  
2024年03月28日
16 最新鋭の消防ポンプ車  御浜分署に更新整備  (熊野市消防 )
2024年03月28日
17 「出張ミカン祭り」を提案  みかん産地再生協議会  (御浜町 )
2024年03月28日
18 蓄電式避難誘導灯の整備進む  津波に備え沿岸部3地区に  (紀宝町 )
2024年03月28日
19 第1回定例会一般質問(終)  串本町議会  
2024年03月28日
20 75歳以上町民は100円に  4月1日から、コミュバス  (串本町 )
2024年03月28日
21 次のステージへと歩む  三輪崎保育園の卒園式  (新宮市 )
2024年03月28日
22 お悔やみ情報
  
2024年03月23日
23 「丹敷の湯」継続へ転換
 補正予算案を修正可決  (那智勝浦町議会 )

 今年3月末で営業終了を予定していた那智勝浦町浜ノ宮の町営入浴施設「丹敷(にしき)の湯」に関する補正予算案が21日、同町議会(曽根和仁議長、11人)第1回定例会で修正可決され、営業継続へ転換した。

 「丹敷の湯」は道の駅なちの那智駅交流センター2階にあり、1998年にオープン。慢性的な赤字状態で、今後も老朽化による修繕費や設備更新で多額の費用が発生することから、瀧本雄之副町長を座長とするプロジェクトチームが「閉鎖すべき」との答申を出し、昨年12月議会で堀順一郎町長が「検討する」としていた。さらに12月末にボイラーが故障し、仮復旧で維持する形となったことから、営業終了の判断をし、年明けに町民向けに回覧などで告知した。

 それに対し町民を中心とした「丹敷の湯の継続を考える会」が継続を求める陳情と計3270人の署名を提出し、町議会が採択。町は議会最終日の21日、1年間の営業継続にかかる費用(燃料費、修繕費、消耗品費など)や、専門家による道の駅全体の経営調査・計画策定支援業務委託費を含む計1676万6000円の補正予算案を上程した。

 議員から「住民を中心に今後の方向性を探るべき」「コンサルに依頼する必要があるのか」との疑義が出されたため、東信介議員が委託費600万円を削除した修正案を提出し、賛成6、反対4で可決された。

 堀町長は議会の決定を受け「赤字は町民一人一人の負担となるため、今後も延々と赤字を流し続けることはできない。道の駅一帯を、皆さまが楽しめる魅力的な場にしたいという思いも変わらない。町議会の決定に沿って進める」と語った。

 道の駅なち一帯のてこ入れには、丹敷の湯の利用者増だけでなく、地元農産物直売所や熊野那智世界遺産情報センター、駐車場、トイレといった構成施設、さらにはブルービーチ那智やJR那智駅などの周辺エリア全体の視点から方向性を練る必要があり、今後のかじ取りが注目される。

(2024年3月23日付紙面より)

那智駅交流センター「丹敷の湯」
2024年03月23日
24 調査票で意見を交換
 新宮市子ども・子育て会議  

 新宮市子ども・子育て会議(会長=勢古啓子・主任児童委員代表)の第2回の会合が19日、新宮市役所であった。委員13人が出席。事務局よりニーズ調査票の内容や幼稚園、保育所、認定こども園の定員について報告を受け、意見を交わした。

 同会議の委員は、子育て支援事業や保育・教育関係者などの17人で組織。第2期の新宮市子ども・子育て支援事業計画が2024年度で期限を迎えるため、市は第3期計画の策定に向け、子育てに関するニーズ調査の実施を予定している。

 開会に当たり、中上清之・健康福祉部長があいさつ。「昨今、子どもや子育て世帯を取り巻く環境が変化している。実態や意見、要望を把握し、支援の充実を図るため、第3期の計画に反映させたい。委員の皆さんに意見を頂ければ」と呼びかけた。

 委員からは「調査票は市内に住む、就学前の児童や小学生の子を持つ保護者に送るのか」との質問があった。事務局は「市内に住民票のある、就学前と小学生の子どもを持つ保護者が対象」と答えた。

 別の委員は「障害を抱える子を持つ家庭への設問もあってもいいのでは」と指摘した。アンケート調査に協力するコンサルタント会社が「この計画とは別に障害児福祉計画もある。その際のアンケート調査で行われることに」と明かした。

 他の委員から「日本語(の読み書き)ができない外国人の母親への配慮もすべきでは」との問いかけもあった。

 今後は、4月にニーズ調査を実施。その結果を取りまとめ、骨子案、素案、概要版の作成、市民意見募集を経て、24年度中に計画原案を確定することになる。

 事務局より、市内各園の利用定員の報告もあった。▽たづはら保育園は65人▽三輪崎保育園は90人▽正明保育園は50人▽マリア保育園は111人▽新木保育園は66人▽はまゆう・こども園は79人▽白梅保育園は36人▽木の川認定こども園は75人▽蓬莱保育所は90人▽佐野保育所は50人▽三津ノ保育所は60人▽丹鶴幼稚園は70人―と明かされた。

(2024年3月23日付紙面より)

ニーズ調査票の内容について意見を交わした=19日、新宮市役所
2024年03月23日
25 宇宙関係の資料を寄贈
 元校長の山口博正さん  (串本古座高校 )

 元古座高校校長の山口博正さん(95)が収集した宇宙関係の資料が19日、娘の松本美紀さんを経由して県立串本古座高校へ寄贈された。

 山口さんは1979~87年度の9年間にわたり古座高校校長として在職。かねて宇宙への関心が強くその資料収集を退職後も継続して長年のライフワークとし、最近はロケット「カイロス」初号機の打ち上げも心待ちにしていた。

 他方で自身の高齢も気にかけ、前述した在職時代の同僚だった県宇宙教育研究会の木皮享顧問に収集した資料の寄贈を相談。木皮顧問は旧古座高校の後継校・県立串本古座高校が次年度から未来創造学科宇宙探究コースを新設する旨を伝え、同校の榎本貴英校長とかけ合って学びの当事者である生徒が日常的に閲覧活用できる筋道をつけた。

 木皮顧問によると山口さんは自ら同校へ赴いて寄贈を申し出るとしていたが、昨年末に体調を崩して現在は入院中。娘の松本さんがその意思を継いで寄贈することになり、この日は木皮顧問と榎本校長が三重県南牟婁郡紀宝町にある山口さん宅へ赴き、松本さん立ち会いの下で資料を引き継いだ。

 資料の内訳は書籍46冊、映像資料(デジタル多用途ディスク〈DVD〉)20本、他に天体写真などで、榎本校長は宇宙教育を目的とした特別教室(通称・スペースラボ)内に収蔵コーナーを設けて教材活用を図る考え。松本さんは父がライフワークとして集め保管していた宇宙に関する書籍などを父とつながりがある串本古座高校へ寄贈できて大変うれしい、榎本校長は生徒に役立つ貴重な書籍を山口先生から寄贈していただきありがたい、とそれぞれ思いを交わして山口さんの資料が今後の学習資源となることを喜び合ったという。

(2024年3月23日付紙面より)

山口博正さんが収集した資料を引き継ぐ(左から)榎本貴英校長、松本美紀さん、木皮享顧問=19日、紀宝町成川(木皮顧問提供)
山口博正さん(同提供)
2024年03月23日
26 春休みに胸躍らせて
 小中学校で修了式  (新宮・東牟婁 )

 新宮市と東牟婁郡の小中学校で22日、1年間を締めくくる修了式があった。児童生徒は1年を振り返るとともに、明日から始まる春休みに胸を躍らせた。

 新宮市立三輪崎小学校(竹本明央校長)では、1~5年生の約300人が修了式に臨んだ。参加児童は全員で校歌を斉唱。続いて竹本校長から各クラスの代表者に修了証が手渡された。

 竹本校長はあいさつで「先ほど皆さんに修了証を渡した。1年間、勉強や遊び、行事を頑張ったということを示すもの。この1年よく頑張り、成長してくれた」とたたえた。

 米大リーグの大谷翔平選手の目標設定の仕方を紹介。「皆さんも、頑張ったらできるような目標を立てて、4月から頑張って」と呼びかけた。春休み中の交通安全についても「気を付けて」と注意喚起した。

 児童会役員で5年生の西川未柚奈(みゅうな)さんも「安全で楽しい春休みにしましょう。また会える日を楽しみにしています」と語った。

(2024年3月23日付紙面より)

修了式で校歌を斉唱する児童ら=22日、新宮市立三輪崎小学校
2024年03月23日
27 優勝は新宮の手に
 サッカーデー兼新宮市長杯女子大会  
2024年03月23日
28 大波に挑戦し成功
 角勇海さんが米ハワイで  
2024年03月23日
29 48人が熱戦繰り広げる
 シニア&スポ少ソフトテニス大会  
2024年03月23日
30 中学校での活躍に期待  太地小学校で卒業式  
2024年03月23日
31 被災地への思い届け  たいぴー&フレンズ卒業ライブ  
2024年03月23日
32 クマノザクラ5本を植樹  町立温泉病院敷地内に  (那智勝浦町 )
2024年03月23日
33 医療費無償が高卒までに  新宮市議会で予算が可決  
2024年03月23日
34 ジオ視点の世界遺産  熊野本宮館で展示会  
2024年03月23日
35 野中亮伸会長が再任  新宮商工会議所青年部  
2024年03月23日
36 楽しい物語に夢中  はまゆう・こども園で人形劇  (新宮市 )
2024年03月23日
37 木製ペン立て作りに挑戦  新宮木材協同組合の木育教室  
2024年03月23日
38 献血へ協力呼びかける  学生たちが地元2団体と  (太地町 )
2024年03月23日
39 次の一般選から定数12に  条例改正賛成多数で可決  (串本町議会 )
2024年03月23日
40 家族6組ジオラマ製作  日帰り型の主催事業で  (潮岬青少年の家 )
2024年03月23日
41 スピード感のある町政を  大屋一成氏が立候補表明  (古座川町長選 )
2024年03月23日
42 第1回定例会一般質問③  串本町議会  
2024年03月23日
43 キャッチコピー作成に協力  骨髄バンク紀州支部が感謝状  (紀南高校 )
2024年03月23日
44 高齢者の人権を学ぶ  人権トップセミナー  
2024年03月23日
45 全生徒に新ヘルメット  通学以外でも着用できるよう  (紀宝町 )
2024年03月23日
46 一緒に活動しませんか  高齢者見守り隊が隊員募集中  (紀宝町 )
2024年03月23日
47 遠隔水やりをプログラミング  鳥羽商船による出前授業  (矢渕中 )
2024年03月22日
48 今年最大の269㌔
 大物クロマグロに活気  (勝浦地方卸売市場 )

 はえ縄漁による生鮮マグロの水揚げ量日本一を誇る那智勝浦町築地の勝浦地方卸売市場で20日朝、今年最大の269㌔のクロマグロが水揚げされ、市場が活気づいた=写真。釣り上げたのは清漁丸(宮崎県)で、山下寛正船頭は「大物でうれしい。今シーズンも頑張る」と語った。1㌔当たり6490円の値が付いた。

 同じく宮崎県の第八長久丸が釣り上げた153㌔のクロマグロにも1㌔当たり6400円の値が付き「今年はマグロが少ないが、いい大きさのものが取れて良かった」と話した。仲買人らの他、「うちの船でも大物が釣れるように」と見に訪れる船員の姿もあった。

 市場展望スペースを訪れた森脇佳寿美さん(18)は「家族旅行で来た。新鮮なマグロが並んでいてすごい。今日もこれからマグロを食べに行く」と話していた。

 この日の入港は8隻で、水揚げは約80㌧。県漁連勝浦市場の太田直久市場長は「ビンチョウマグロが豊漁だったこともあり水揚げ量は伸びている。クロマグロは出足が遅めだが、今後に期待している」と話していた。シーズンは5月ゴールデンウイークあたりまで。

(2024年3月22日付紙面より)


2024年03月22日
49 地球掘削の最新動向は
 国際研究集会記念し講演会  (新宮市 )

 新宮市の丹鶴ホールで20日、国際科学掘削計画に関する市民講演会「地球の恵みを知り、災いに備える―和歌山から始まる世界への挑戦―」が開催された。近隣市町から大勢が参加し、地球掘削による最新の研究動向に触れた。

 熊野地方では18日から、世界17カ国の研究者ら約150人が集う国際研究集会が開催されている。海底下の堆積物や岩石を掘削して地球の歴史や地震のメカニズム解明を目指す「国際深海科学掘削計画」(IODP)が今年9月に終了予定であることに伴い、後継プログラムの立ち上げを目指すもの。その記念で市民向け講演会を企画した。

 開会に当たり田岡実千年市長が「地球掘削といえば、当地方では地球深部探査船『ちきゅう』が新宮港を拠点に行ってきた南海トラフ地震発生帯掘削がなじみ深い。歴史的瞬間を皆さんと共有したい」。海洋研究開発機構(JAMSTEC)の大和裕幸理事長は「世界中の研究者たちの盛り上がりを感じていただければ」とあいさつした。

 シンポジウムには東京大学地震研究所の木下正高教授、イタリア国立海洋物理学研究所のアンジェロ・カメルレンギさん、大阪公立大学の益田晴恵特任教授が登壇。

 地球掘削の重要な研究テーマである「気候変動」について、アンジェロさんは、海洋底の堆積物調査によって分かった6500万年前から現代までの気候変動の図を紹介。「人間の活動の影響で、恐竜が巨大化した6500万年前と同じ温度まで気温が上昇している」と述べた。会場からの「人間が石油や石炭を使うことで、石炭紀や古生代レベルの温暖化は起こりうるのか」という質問には「古生代の気温が高い理由はまだ分かっていない。計算上、ある程度気温が上がれば揺り戻しがあるため、そこまではいかないのでは」と返答した。

 司会の熊野家三九郎さんの「地震の前兆は分かるのか」という問いに、木下教授は「すぐではないが、可能性はある。掘削した穴に温度計や圧力計を設置しており、兆候をうかがうチャンスが増えている」と語った。

 JAMSTECの江口暢久さんによる講演では、「ちきゅう」による調査研究を振り返り「今秋には世界中の研究者が『ちきゅう』を使い、2011年の東北地方太平洋沖地震から13年が経過した海底で、コア試料の採取や長期孔内観測に挑む。皆さんにも海底下で起きていることをお知らせしたい。航海に応援を」と話した。

 益田教授は、身近な温泉に着目した研究を紹介。「温泉は通常の地下水にはない面白い成分を含み、地球深部のマントルと同じ組成を持つヘリウムが見つかることも」と述べ、「次に温泉に入るときは、そのお湯が流れてきた道のりを想像し、地球の営みを感じてほしい」と呼びかけていた。

(2024年3月22日付紙面より)

研究者らがシンポジウム=20日、新宮市の丹鶴ホール
2024年03月22日
50 原理学び水ロケット制作
 1年生対象にし宇宙教室  (串本古座高校 )

 和歌山県立串本古座高校(榎本貴英校長)が13、14、19日の3日間、1年生89人を対象にした宇宙教室を実施した。生徒はロケットの概念などを教わり、水ロケットを制作。19日はグラウンドで飛翔実験をするなどした。

 次年度から未来創造学科が始まり、現普通科3コースの後継2コースに加えて新たに宇宙探究コースが加わる同校。現1、2年生は次年度以降も普通科のカリキュラムで卒業を目指すが、だからといって学校の特色の一端となる宇宙教育には関係ないとはしたくないという思いもあり、宇宙教育専門教員の藤島徹教諭監修によるこの教室を計画した。

 13日は座学、14日は水ロケット制作、19日は飛翔実験とまとめという内容で、座学ではロケットが飛ぶ原理や串本町から飛翔するロケット「カイロス」について紹介した。

 そのイメージを持って制作では藤島教諭の「身近な材料で組み上げる」というこだわりに沿って、容量500㍉㍑の炭酸飲料用ペットボトルとA4サイズのクリアフォルダ、紙コップと紙パックから切り出したフィン(羽根)などを組み合わせて水ロケットを組み上げた。

 基本構造は共通だがフィンや機体部分はアレンジしてよいとし、1年生が仕上げた水ロケットは千差万別。19日は藤島教諭の試射を見て手順をつかみ、6人一組で順番に打ち上げた。途中で軌道が曲がったりバランスを崩して落下したりする水ロケットも多い中、安定した放物線を描いて藤島教諭の試射以上に飛ぶ水ロケットもいくつかあり、最後はそれら全体の結果からロケットを飛ばす難しさや、難しい中にも成功の筋道があることを振り返って締めくくったという。

 今回の教室実施について藤島教諭は「この経験を通して、ロケットを人ごとから自分ごとにしてまずは家族に伝えるところから始めてもらえれば」と監修に込めた思いをコメント。次年度はいよいよ宇宙に関心を持つ後輩が加わり学科は違っても同じ学校の生徒として共に励む流れとなるが、今回の教室はその連帯の架け橋の一つとなる理解を学年全体で共有する節目ともなった。

(2024年3月22日付紙面より)

グラウンドで水ロケットの飛翔実験に臨む1年生=19日、和歌山県立串本古座高校
2024年03月22日
51 災害に強い道の駅に
 ウミガメ公園防災拠点の完成式  (紀宝町 )

 道の駅「紀宝町ウミガメ公園防災拠点」の完成式が20日、紀宝町井田のウミガメ公園に隣接する新施設であった。災害に強い道の駅への生まれ変わりに期待し、国土交通省中部地方整備局紀勢国道事務所と町の関係者らがテープカットした。

 今後、発生が予想される南海トラフ地震などによる大規模災害発生時に救援や救護活動、緊急物資の搬送を迅速に行う活動拠点として、国交省と紀宝町が2019年度から事業を進めてきた。

 国交省は防災倉庫(500平方㍍)、資材置き場(800平方㍍)、駐車場(1800平方㍍)を整備。今後、大型トラック、クレーン、土のうなどを配備する。

 町は円筒形鉄筋コンクリート造り2階建ての一時避難場所を建設。高さ6・5㍍、床面積165平方㍍。海抜14・4㍍地点にあり、屋上(海抜20・5㍍)には地域住民や道の駅の利用者など最大200人が避難できる。

 完成式には町議、地元区長、消防団、藤根正典、大久保孝栄、東豊の各県議らが出席。冒頭、能登半島地震の犠牲者に黙とうをささげ、西田健町長が「人の命が一番を基本とし、災害で犠牲者を出さないため、さらにハードとソフトの対策を推進したい」とあいさつ。難場所を建設した幸榮建設(森村哲也代表取締役)に感謝状を贈った。

 紀勢国道事務所の市川幸治所長は「防災拠点の完成は、大規模災害発生時の道路啓開作業における実効性の向上が図られることに期待する」、藤根県議は「この施設が町民らの安心安全につながる」などと祝辞を述べた。

 一時避難場所前でテープカットし、地元のほたる夢太鼓、熊野水軍子供太鼓が力強い太鼓演奏を繰り広げた。

(2024年3月22日付紙面より)

テープカットで紀宝町ウミガメ公園防災拠点の完成を祝う=20日、紀宝町井田
ほたる夢太鼓が演奏
熊野水軍子供太鼓が力強いばちさばき
2024年03月22日
52 学校の図書室に来てね  太田小6年生 手作り「しおり」  (那智勝浦町 )
2024年03月22日
53 平安衣装で思い出に花添える  市野々小などで卒業式  (那智勝浦町 )
2024年03月22日
54 熊野詣での文化財  歴民資料館で企画展  (新宮市 )
2024年03月22日
55 将来の方向性を検討  分野別で進路ガイダンス  (新翔高校 )
2024年03月22日
56 観光振興や道の駅なち  那智勝浦町議会一般質問㊦  
2024年03月22日
57 第1回定例会一般質問②  串本町議会  
2024年03月22日
58 競りのかけ声が響く  熊野木まつり記念市  (新宮原木市場 )
2024年03月22日
59 ありのままの日本体験を  観光地魅力アップ協がセミナー  (新宮市 )
2024年03月22日
60 花道歩き、別れ惜しむ  ママサークルで親子67人  (紀宝町 )
2024年03月22日
61 ギターの音色に酔いしれる  濱口祐自さん招いて  (紀宝町 )
2024年03月22日
62 春のお彼岸に雪!?  那智勝浦町の妙法山など  
2024年03月14日
63 打ち上げ直後に爆発
 民間小型ロケット「カイロス」  

 民間小型ロケット「カイロス」初号機が13日午前11時1分12秒、浦神半島にある射場「スペースポート紀伊」から打ち上がったが、直後に爆発した。約52分後に衛星を所定の軌道へ投入する予定だったが、飛行中断する措置が取られた。運用するスペースワン株式会社が調査を進めている。

 機体の全長は約18㍍。世界情勢に伴う部品調達難を乗り越え、当初予定から2年越しで9日に打ち上げを試みたが海上警戒区域の安全確保が図りきれず断念。スペースワンは機体自体に問題はないとし、13日の同時刻を再設定して打ち上げに臨んだ。

 カウントダウンが進み、定刻通り打ち上がったが、数秒後に機体が爆発。大きな煙を上げ、ばらばらになった破片が落下した。

 串本町の公式見学場では、山の尾根から白い煙が上がった。和歌山市から訪れた男性は、残念な様子で見守ったものの「新しいことには失敗がつきもの。これから上がるようになったら、また見に来たい。くじけずに頑張ってほしい」とエールを送った。

 ロケットと一体になって町づくりを進めてきた串本町の田嶋勝正町長は「今日の日を楽しみにしていたので、本当に残念。町としても必ずバックアップしながら、一日も早く打ち上がるよう協力していきたい。スペースワン、ロケットに関係した皆さんに、ご苦労さまと申し上げたい。結果は残念な流れになったが、必ずやこの状況は打開できると思う」とコメントした。

(2024年3月14日付紙面より)

小型ロケット「カイロス」初号機が打ち上げ直後に爆発した=13日午前11時1分、那智勝浦町浦神(スペースポート紀伊周辺地域協議会提供)
「スペースポート紀伊」から打ち上げられたロケット「カイロス」。この直後に爆発、炎上した=13日午前11時1分、串本町(スペースポート紀伊周辺地域協議会提供)
ロケット「カイロス」が爆発し、炎と煙が上がる発射場周辺=13日午前11時2分、串本町(スペースポート紀伊周辺地域協議会提供)
2024年03月14日
64 解体ショーで楽しい時間
 かいてきライフハピネス  (那智勝浦町 )

 那智勝浦町朝日の地域密着型通所介護施設「かいてきライフハピネス」で11日、マグロの解体ショーがあった。元料理人の引本操さん(74)と勘代英和さん(66)が見事な包丁さばきで利用者や一般参加者らを魅了した。

 同施設は民家を改修して昨年9月にオープン。「笑顔が多いデイサービス」をモットーに、利用者が住み慣れた地域で過ごせるよう入浴や外出支援の他、さまざまなイベントを催している。

 マグロ解体ショーも利用者たちに喜んでもらおうと企画。施設管理者の橘哲司さんが知人2人に依頼し実現した。勝浦地方卸売市場に水揚げされた全長1・2㍍、重さ23・6㌔の新鮮なビンチョウマグロを、同町天満の片原魚店から購入した。

 引本さんと勘代さんは利用者らを前に、鮮やかな包丁さばきで部位ごとに下ろしていった。橘さんがマグロの種類や特徴をクイズ形式で解説した。

 すしと刺し身が振る舞われ「おいしいね」「新鮮な魚は違うわ」などと会話しながら味わった。

 利用者の和田裕夫さん(84)は「おいしかったです。普段、マグロを口にすることはあっても、解体の様子を見ることがないので楽しい時間だった」と笑顔を見せた。

 橘さんは「利用者の皆さんに喜んでもらってよかった。解体してくれた2人をはじめ、多くの人たちの協力に感謝している。今後もいろんな催しを企画し、穏やかな日々を過ごしていければ」と話していた。

(2024年3月14日付紙面より)

ビンチョウマグロを解体する引本操さん(左)と勘代英和さん=11日、那智勝浦町朝日の地域密着型通所介護施設「かいてきライフハピネス」
みんなで会話をしながら味わった
2024年03月14日
65 フラ、エイサー太鼓楽しむ
 丹鶴地区ふれあい交流会  (新宮市 )

 新宮市の「丹鶴ホール」で10日、「丹鶴地区ふれあい交流会」があり、来場した地区住民らがステージ発表を楽しみ、住民同士の交流を深めた。

 丹鶴地区福祉委員会と丹鶴地区民生委員児童委員協議会、丹鶴公民分館が主催。1人暮らしの高齢者をはじめ、支援を必要とする人の日頃の見守り活動や地域のつながりを強めようと開催しており、今回で8回目。

 ステージでは、熊野地方を中心に活動するフラグループ「Hula HAPUNA(フラ・ハプナ)」がフラダンスを披露。ハワイアン衣装を身に着けて踊り、会場を盛り上げた。

 沖縄空手舞踊&エイサー太鼓愛好会「シャルレモリモトファミリーズ」は、エイサー太鼓などを繰り広げた。

(2024年3月14日付紙面より)

フラ・ハプナがフラダンスを披露=10日、新宮市の丹鶴ホール
シャルレモリモトファミリーズの舞台
ふれあい交流会を楽しむ来場者
2024年03月14日
66 点字の打ち方を学ぶ 元気キッズで体験教室 (紀宝町)

 紀宝町学校支援本部「元気キッズ」による「点字体験教室」が9日、町生涯学習センターまなびの郷であった。町内の小学生と保護者が参加し、点字で文字の打ち方を学んだ。

 点字は視覚障害者が、指で文字を読んだり、書いたりするために使う文字。盛り上がった点の組み合わせで文字や記号を表すもの。

 元気キッズが講師を募集したところ、町内在住の竹内良子さん(78)が「自分でできることをボラティアでしたい」と応募した。

 和歌山盲学校の点字図書館に寄付する本の点訳ボランティアに携わっていたという竹内さんは、点字盤と点筆の使い方を教えた。参加者は練習をした後、紙に五十音のあ行、か行、自分の好きな名前などを打っていった。

 視覚に障害のある土井敏孝さん(70)も参加。「津市の県立盲学校に小学校から20歳ごろまで通った。点字を学び、御浜町志原でマッサージの仕事をしていた」と話し、最近は音声や点字で操作できる「ブレイルメモ」で読書を楽しんでいるという。

 子どもたちが作った点字を読み、こつを教えるなどして交流も図った。元気キッズの辻至本部長は「皆さん、楽しんで点字を学んでくれた。今後、機会があれば再度開いてみたい」と話していた。

(2024年3月14日付紙面より)

点字を学ぶ子どもたち=9日、紀宝町のまなびの郷
2024年03月14日
67 町全体の歓迎に感謝
 佛教大学卓球部が合宿開始  (那智勝浦町 )
2024年03月14日
68 鈴木・山本組が優勝
 第38回勝浦バドミントン大会  
2024年03月14日
69 良きライバル、良き仲間として
 新宮、熊野両ラグビーの「卒業試合」  
2024年03月14日
70 中上の交友関係伝える  市立図書館で企画展示  (新宮市 )
2024年03月14日
71 発達段階の作業療法入門  大阪公立大の立山清美准教授  (近大新宮 )
2024年03月14日
72 夜間の交通手段確保など  第1回定例会に28議案  (太地町議会 )
2024年03月14日
73 谷川ひまりさんが最優秀賞  読書感想画中央コンクール県審査  (近大新宮 )
2024年03月14日
74 体験や買い物を満喫  KUMANOリトリート  (那智勝浦町 )
2024年03月14日
75 ドキドキ!ジャングル滑り台  天満保育園に新たな遊具  (那智勝浦町 )
2024年03月14日
76 愛好者172人が競い合う グラウンドゴルフ「チャンピオン大会」 (串本町)
2024年03月14日
77 監修者交えて内覧ツアー  運用する事業者ら迎えて  (USPジャパン )
2024年03月14日
78 潮騒コーラスと合唱楽しむ  かわりない会がミニコンサート  (紀宝町 )
2024年03月14日
79 買い物客でにぎわう  恒例の紀の宝みなと市  (紀宝町 )
2024年03月14日
80 上野交差点に右折信号を  紀宝町議会一般質問②  
2024年03月14日
81 各種の催しを楽しむ  加寿地蔵尊「桜まつり」  (那智勝浦町 )
2024年03月14日
82 お悔やみ情報
  
2024年03月12日
83 誰一人取り残さないために
 自治会連合会が防災講演会  (新宮市 )

 新宮市自治会連合会(榎本義清会長)による防災講演会が10日、「丹鶴ホール」であった。「災害時に誰一人取り残さない、安心・安全な地域の絆」をテーマに、防災士で東京大学大学院工学系研究科のピニェイロ・アベウ・タイチ・コンノ特任助教が講演、「今後に備えて避難訓練を重ね、地域防災力を高めることが大切」と訴えた。参加者は災害時要配慮者の避難安全に備えて、今できることを考えた。

 日本人の4人に1人が高齢者。30年後には3人に1人と予想されており、講演会では要配慮者の避難安全に焦点を当てた。誰一人取り残さないために、コンノさんは「一人の100歩より、100人の一歩」と強調。▽みんなのまちは、みんなで守ろう▽だれもが助かる、絆を結ぼう▽福祉と防災、一緒に歩もう▽災害恐れぬ、地域をつくろう▽なにがあっても、共助は無限―といった標語を掲げ、参加者は拍手で賛同した。

 スライドを用い「災害時要配慮者とは災害時に情報入手、避難行動、避難生活が困難な人。そのうち、支援がないと避難できない人は避難行動要支援者とされている」と説明。津波や地震は自然現象、被害は社会現象であり、社会の弱い箇所をなくすことで被害を小さくすることが可能になるとした。

 「犠牲者のほとんどが子どもや高齢者などの要配慮者」と伝え、東日本大震災で助かった人の平均避難距離は430㍍、助からなかった人は430㍍以上避難できなかったと分析。要配慮者の支援は共助を生かした〝福祉と防災の連結〟が大切と語り、要配慮者、安否確認、避難誘導、避難所対応など要配慮者支援を細かく分類することが地域支援につながるとした。

 南海トラフ地震が発生すると最短3分で津波が襲来するとのデータを示し、「強い揺れを感じたらすぐに避難してほしい。要配慮者の避難安全に備えて今できることをみんなで考えよう」と呼びかけた。

(2024年3月12日付紙面より)

防災講演会で標語を掲げる=10日、新宮市の「丹鶴ホール」
講師のピニェイロ・アベウ・タイチ・コンノさん
拍手で賛同する来場者
2024年03月12日
84 飛行機の仕組みを学習
 少年少女発明クラブ  (新宮市 )

 新宮市少年少女発明クラブ(瀧野秀二会長)の3月講座「ブーメラン飛行機を飛ばそう!」が9日、新宮市福祉センターであった。市内の小学生会員25人が参加、発泡スチロール板を使用した飛行機を作って飛ばし、仕組みなどを学んだ。

 発明クラブは全国で活動しており、県内でも10市町で行われている。新宮市では、市内の小学4~6年生を対象に年間を通して講座を開催。子どもたちに理科や科学、ものづくりに関心を持ってもらえるよう、さまざまな制作・野外活動に取り組んでいる。

 瀧野会長が講師を務めた。「ブーメラン飛行機」は、投げるとブーメランのように自分の所に戻ってくるというもの。児童は用意されたパーツを組み上げて飛行機を完成させた。実際に飛ばし、戻ってくることを確かめた。他に数種類の紙飛行機作りも楽しんだ。

  □     □

■閉講式も実施

 この日は閉講式も行われた。瀧野会長から全員に、修了証書が手渡された。瀧野会長は「11回の講座ご苦労さま。来年度も同じように講座を組みたい。4、5年生はできればまた参加して。続けてやると技術を身に付け、未経験者に教えられるようになっていく。それもクラブの一つの意義。できれば続けて」と呼びかけた。

 神倉小4年の堀本心海さんは「お姉さんがやっていたので、やってみたいと思って参加した。(1年を通して)楽しかった。空気砲が特に楽しかった。また来年もやってみたい」と話した。

(2024年3月12日付紙面より)

紙飛行機を飛ばす児童ら=9日、新宮市福祉センター
少年少女発明クラブに参加した皆さん
2024年03月12日
85 愛好者ら120人駆け抜ける
 観光協会が自転車イベント  (古座川町 )

 古座川町観光協会(鈴木貴裕会長)主催のイベント「古座川エクスペリエンス&ライド」が10日にあり、自転車の愛好者ら約120人が地域体験を織り交ぜた町内ツーリングを楽しんだ。

 実施に当たってはスポーツプロデュース熊野と「KINAN Racing Team」、町が協力。今回は桜が咲き華やかな春に期日を設定し、同チーム所属選手とのファンライドと位置付け、信号がないコースを駆け抜ける中で景観に出合い町の味覚を体験する内容で参加を呼びかけた。

 コースは国際ロードレース体験(花見体験含む)と難度低めの花見体験の2種類を設定。直前で花見体験のコース延長が提案され、希望者がいたため3コースで実施する形となった。

 発着拠点は一枚岩前。開始に先立って鈴木会長は「クマノザクラが見頃になっている。目で見て、耳で自然の音を聞いてゆっくり無理をせず選手と一緒に走ってほしい。エイドステーションやゴール後にはアユやジビエなどをご用意しているので、今日は五感全てで古座川を体験してほしい」と述べて歓迎。スポーツプロデュース熊野の角口賀敏理事長(株式会社キナン会長)があいさつ、良好なファンライドを期して同Teamの監督と選手7人が自己紹介をして愛好者との距離を縮めるなどした。

 交通規制未実施のため、愛好者は選手ら含め十数人のグループになり愛車や同協会がレンタル提供しているEバイクなどで希望するコースへ順次出走した。発着拠点とコース半ばの佐田桜の広場、道の駅瀧之拝太郎、町役場、道の駅虫喰岩にエイドステーションを設け、イベントボランティアが町産の味覚を振る舞って愛好者らのツーリングを後押ししたという。

(2024年3月12日付紙面より)

十数人のグループに分かれて一枚岩前から出発する愛好者ら=10日、古座川町相瀬
開始に先立ってあいさつする主催者や協力の一同
2024年03月12日
86 町長賞1席に竹原愛さん
 17日まで、公募絵画展  (太地町立石垣記念館 )

 太地町立石垣記念館(江﨑隆司館長)の公募絵画展が9日に始まった。同町や近隣市町から34点の出品があり、町長賞1席に竹原愛さん(那智勝浦町)の「魂の記憶」、2席に上野節子さん(新宮市)の「ジンジャー」、3席に土山明美さん(太地町)の「planet X」が選出された。

 初日には審査員による講評があり、江﨑館長が「18回目を迎え、年々レベルも高くなっている。審査員の方々の評を聞き、絵に対する思いが高まるような場になれば。当館としても、町の文化活動の発展にもつなげたい」とあいさつ。

 審査員を務めた熊野美術協会の運営委員の平田勝男さん、太田俊伸さんが一点一点丁寧に講評。町長賞1席の竹原さんの作品について「ヘビのような木と女性の表現が独特で、特に表情、髪の毛の質感や色の対比がいい」と述べた。会場に向け「新宮市などでも絵の具や画材の店がなくなっていく中だが、皆さんにはどんどん絵の具を買って描き、石垣記念館の期待に応えてほしい」と呼びかけた。

 竹原さんは「命や魂などをテーマに人物を描き始めて2年。自分では描き切れていない部分ばかりが目についていたが、1席を頂いて驚いた。これからも自分の世界観を表現したい」と語った。

 期間は17日(日)までで、開館時間は午前9時~午後4時30分(最終日は午後3時まで)。期間中の来場者の投票で教育長賞の1~3席が決定される。同館は大勢の来場を呼びかけている。

(2024年3月12日付紙面より)

竹原愛さんと作品「魂の記憶」=9日、太地町立石垣記念館
審査員らの講評に耳を傾ける
2024年03月12日
87 親睦を深めて固い絆を
 スポーツウエルネス交流大会  (那智勝浦町体協吹矢部 )
2024年03月12日
88 2大会に出場し好成績
 新宮ジュニアレスリングクラブ  
2024年03月12日
89 新宮が1、2位を独占
 サッカー「トルベリーノ鰹カップ」  
2024年03月12日
90 県立高校入試始まる  新宮・新翔でも実施  (和歌山県 )
2024年03月12日
91 那智勝浦と本宮で増加  年末年始の観光客入込  
2024年03月12日
92 親子で運動会ごっこ  本年度最後の「よちよちくらぶ」  (新宮市 )
2024年03月12日
93 違法薬物の恐ろしさ学ぶ  薬剤師迎えて6年生  (三輪崎小 )
2024年03月12日
94 誕生過程や命の大切さ  王子ヶ浜小で「体のはなし」  (新宮市 )
2024年03月12日
95 恒例の焼き肉パーティー  わかば保育園で卒園前に  (那智勝浦町 )
2024年03月12日
96 6年生と思い出づくり  神内小学校で送る会  (紀宝町 )
2024年03月12日
97 100人参加、杭さん優勝 紀宝町福祉連絡会グラウンドゴルフ大会 
2024年03月12日
98 県立高校で後期選抜  合格発表は18日  (三重県 )
2024年03月12日
99 歌って踊って「エビカニクス」  500人が楽しむ  (紀宝町 )
2024年03月12日
100 チーム「ひなまつり」優勝  第7回ソフトバレー大会  (串本町 )
2024年03月12日
101 同窓会で寄付集め母校支援  串中会の49期生と51期生  (串本町 )
2024年03月12日
102 ほぼ満開でライトアップ  クマノザクラのタイプ木  (古座川町観光協会 )
2024年03月12日
103 お悔やみ情報
  
2024年03月01日
104 工芸品や装身具に見入る
 「鯨と人の営み展」開催中  (太地町 )

 「クジラの学術研究都市」構想の下、今年4月に一般財団法人日本鯨類研究所の太地事務所が開所予定の太地町。町立くじらの博物館(稲森大樹館長)では現在、両者共催の「鯨と人の営み展」の第3期「ベスト・セレクション」が開催中で、多くの来館者がクジラのひげや歯・骨などから作られた美しい工芸品や装身具に見入っている。

 両者の多彩な収蔵品から、クジラと人の歴史の一端を感じてもらおうと企画が持ち上がり、第3期はこれまでの展示で評判の良かったものを中心に学芸員がセレクトした。

 2月28日には同町公民館の生涯学習講座があり、中江環副館長が参加者16人を案内。参加者は最初に、展示品の原材料に触れ、セミクジラやナガスクジラなど5種のひげを見比べて違いを学習。中江副館長は「鯨ひげは温めると柔らかく、冷やすと硬くなる性質があり、現在のプラスチックのようにさまざまな道具に使われていた。マッコウクジラの歯を加工したアクセサリー類の要は『磨き』にあり、磨き砂やワックスを駆使して独特のつやが出されている」と解説。展示へと案内を進めた。

 参加者たちは素材の違いや加工にも注目しつつ、帯留めやカフスボタン、将棋の駒、ステッキ、三味線のばちなどの品々に見入った。本体・緒締め・根付け全てがクジラのひげや歯で製作された印籠にも注目が集まった。

 中江副館長は「現在はこうした素晴らしい工芸品がオークションサイトで安価に売買され、散逸してしまっている。手放す際は、当館への寄贈なども検討を」と呼びかけていた。

 久保寿味子さんは「素晴らしい展示品ばかり。クジラの骨を使ったネックレスが印象に残った」と話していた。

 展示期間は3月17日(日)まで。問い合わせは同館(電話0735・59・2400)まで。

(2024年3月1日付紙面より)

展示を案内する中江環副館長(右奥)=2月28日、太地町立くじらの博物館
鯨ひげで作られた装身具
2024年03月01日
105 旧浦神小の体育館解体
 ロケット公式見学場で  (那智勝浦町 )

 ロケット「カイロス」初号機の打ち上げを前に、那智勝浦町の公式見学場の旧浦神小学校で体育館の解体工事が完了した。国道42号から、勝浦ライオンズクラブが認証60周年記念で寄贈した高さ14・5㍍のロケットモニュメントが見えるようになった。

 旧浦神小ではロケット打ち上げに向け、昨年度から屋上床面やフェンスの張り替えなどの整備を実施。「かつうら渚(なぎさ)の会」と協力し、周辺海岸の清掃にも取り組んできた。

 老朽化が進んでいた体育館は安全確保などのため解体することとし、昨年12月から工事を開始。9日(土)を予定するロケット打ち上げイベントまでに整地を完了し、全国から約2500人の観光客を迎える。

 イベント後、体育館の跡地には、駐車場(38台)の舗装工事を行う予定。地域から常設の公衆トイレ設置の要望が出ていることに関して、町は「打ち上げ当日は8個の仮設トイレで対応する。実際の来場者の様子や維持管理とのバランスを見つつ今後検討したい」としている。

(2024年3月1日付紙面より)

ロケットモニュメントが見えるように=2月28日、那智勝浦町浦神
2024年03月01日
106 「技術を交通安全に役立てたい」
 大賀警部補(熊野署)が優勝、加藤巡査部長(紀宝署)が準優勝  (県白バイ競技大会 )

 三重県白バイ安全運転競技大会が2月22日、伊賀市であり、「警察署交通機動隊員の部」で熊野警察署の大賀航警部補(39)が優勝、紀宝警察署の加藤優巡査部長(34)が準優勝した。

 白バイ乗務員の運転技術向上と受傷事故の根絶を図り、道路交通の安全維持に資することが目的で、2部門で技術を披露し合った。

 警察署交通機動隊員の部は10年ぶりの実施。15人が出場し、バランス走行操縦競技、スラローム走行で競った。

 大賀さんは「これまで、白バイ特別訓練員の一員として県警本部で訓練を受けてきた。優勝をうれしく思う」、加藤さんは「結果を残せて良かった。署の駐車場で練習できたのが大きかった」と語り「自分の技術を交通安全に役立てたい」と口をそろえた。

 両署は合同で「今回、優秀な成績を収めた署員が、今後も白バイの高度な操作技術を生かし、交通指導取り締まりをはじめとする『見せる活動』を推進することで、紀州地域の交通事故・交通違反が1件でも減ることを期待している」とコメントした。

(2024年3月1日付紙面より)

県白バイ安全運転競技大会で優勝した大賀航警部補(中央)と準優勝の加藤優巡査部長=2月28日、熊野警察署
2024年03月01日
107 地元の魅力を伝える
 ふるさと学習模造紙ポスター部門で大賞  (北山小 )

 和歌山県教育委員会が主催する「ふるさとわかやま学習大賞」の入賞作品がこのほど発表され、北山村立北山小学校(松本広明校長)の5、6年生9人が作成した「北山村 未来へつなぐ木のバトン」が模造紙ポスター部門で大賞を受賞した。2月28日には、同校で表彰式が行われ、県教育庁紀南教育事務所の松原貴之学校指導課長から表彰状を受け取った。

 「ふるさとわかやま学習大賞」は、児童生徒がふるさとへの興味や関心を深めるとともに、和歌山を愛する心を育むことを目的に毎年実施。模造紙ポスターをはじめ▽模造紙新聞▽リーフレット・パンフレット▽動画―の全4部門で、県内の小、中、高、特別支援学校を対象に行われている。模造紙ポスター部門には、県内49校から361点の応募が寄せられた。

 松原学校指導課長は「皆さんの学習の成果を見て初めて知ったこともあり、私自身も勉強になることが多かった。今後も村の魅力を引き出し、発信してください」と評価した。

 岡たまきさん(5年)は「大賞を取ることができて驚いているけど、うれしい。北山村のいいところを、たくさんの人に知ってもらいたいと思いながら6年生と一緒に描きました。これからも、地元の魅力を伝えていきたい」と笑顔で語った。

 松本校長は「このような立派な賞を頂き、喜んでいます。子どもたちが地域の方々に大好きな北山のことを教わりながら『分かりやすく伝えたい』という気持ちが形になったのだと思う。いろんな人や物事に出会って学び、経験を積み上げていってくれれば」と話していた。

(2024年3月1日付紙面より)

模造紙ポスター部門で大賞を受賞した5、6年生の皆さん=2月28日、北山村立北山小学校
2024年03月01日
108 創部11年目で初の全国大会へ
 強豪ひしめく和歌山の頂点に  (南紀ボーイズ )
2024年03月01日
109 「混ざる」コンセプトに  旧農協ビルを「汽ノ舎」へ  (那智勝浦町 )
2024年03月01日
110 社会人としての基本学ぶ  地元就職の新卒高校生が研修  (新宮市 )
2024年03月01日
111 本紙エリアから7人  消防、永年勤続功労章  
2024年03月01日
112 本年度事業など承認  和歌山ラオス友好協会  
2024年03月01日
113 早くもナワシログミ熟す  熊野地方各地で  
2024年03月01日
114 園生活での思い出つくる  下里こども園でお別れ会  (那智勝浦町 )
2024年03月01日
115 もみもみ気持ちいい~!  ベビーマッサージに11組  (新宮市 )
2024年03月01日
116 生徒全員で楽しい思い出  光洋中で生徒会主催レク  (新宮市 )
2024年03月01日
117 木本普通科は1.02倍、紀南は0.36倍  県立高校入試後期志願状況  (三重県教委 )
2024年03月01日
118 介護が必要になったら?  サロンでケアマネから聞く  (紀宝町 )
2024年03月01日
119 1人暮らしの心得も  新生活に向けた展示  (熊野市立図書館 )
2024年03月01日
120 鵜殿、井田に津波避難タワー  西田町長、新規事業を説明  (紀宝町 )
2024年03月01日
121 地元招待し事業など伝える  創立40周年イベント開き  (クオリティソフト株式会社 )
2024年03月01日
122 田原小主導の交流を楽しむ  山村交流セでサロン参加者  (串本町 )